JPH0744823Y2 - 同期装置 - Google Patents

同期装置

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JPH0744823Y2
JPH0744823Y2 JP1988113748U JP11374888U JPH0744823Y2 JP H0744823 Y2 JPH0744823 Y2 JP H0744823Y2 JP 1988113748 U JP1988113748 U JP 1988113748U JP 11374888 U JP11374888 U JP 11374888U JP H0744823 Y2 JPH0744823 Y2 JP H0744823Y2
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JP
Japan
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gear
ring
engaging
clutch hub
middle ring
Prior art date
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JP1988113748U
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JPH0234834U (ja
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勝美 清水
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はトリプルコーン型同期装置等、複数のテーパコ
ーンを備えた同期装置に関する。
(従来技術) 複数のテーパコーンを備えた同期装置は同期容量の大き
な同期装置であり、例えば実開昭62−174152号公報に示
されているように、シャフト上に組付けたクラッチハブ
と、同クラッチハブの外周に軸方向へ摺動可能に組付け
たハブスリーブが噛合可能なスプライン部を有し前記シ
ャフト上に前記クラッチハブとは相対回転可能に組付け
たギヤとの間にて、アウタリングおよびインナリングを
前記クラッチハブと一体回転可能に配置するとともに、
これら両リング間にミドルリングを前記ギヤと一体回転
可能に配置して、これらのリング間に複数のテーパコー
ンクラッチを形成して構成されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、この種形式の同期装置においては、その耐久
性を向上させるためには各リングの傾きを防止する必要
があり、上記した公報に記載の同期装置においては、ア
ウタリングまたはインナリングをクラッチハブにおける
スプライン部の内側の内周またはボス部の外周にて径方
向の位置決めをし、かつミドルリングをギヤのスプライ
ン部にて周方向の位置決めをする構成を採用している。
特に、アウタリングの径方向の位置決めをする場合に
は、同リングの外周とクラッチハブの上記内周との間に
微少な周間隙に構成し、またインナリングの径方向の位
置決めをする場合には、同リングの内周とクラッチハブ
の上記外周との間を微少な周間隙に構成している。しか
しながら、これらの場合には各周間隙を精度の良い微少
な周間隙に形成する必要があるが、微少な周間隙を精度
好く構成することは難しく、周方向の寸法にバラツキが
発生して各リングの傾きの発生は避けられない。
従って、本考案の目的は、この種形式の同期装置におい
てミドルリングをギヤ側に係合させて、同ギヤに対して
ミドルリングの周方向および径方向の位置決めを行うこ
とにより各リングの傾きを的確に防止するとともに、か
かる位置決め構造を簡単な加工にて構成できるようにす
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記した形式の同期装置において、前記ギヤの
スプライン部を同ギヤのギヤ本体とは別体に形成して同
ギヤ本体一体回転可能に組付けるとともに、前記ミドル
リングの前記ギヤの一側に対向する部位に係合凸起を設
け、かつ前記スプライン部には外周側から内周側へ延び
る切欠溝を設けるとともに、前記ギヤ本体には一側に開
口する円環状の係合凹所を設けて、前記ミドルリングの
係合凸起を、前記スプライン部に設けた切欠溝に係合し
て同ミドルリングの周方向の位置決めをするとともに、
前記ギヤ本体に設けた係合凹所に係合して同ミドルリン
グの径方向の位置決めをしたことを特徴とするものであ
る。
(考案の作用・効果) かかる構成の同期装置によれば、ミドルリングはギヤに
周方向に位置決めがされて一体回転可能な状態で径方向
の位置決めがなされているため、ミドルリングとギヤ間
には回転時に摩耗が生じることはなく、これら両者間の
係合部におけるクリアランスを略零の状態で径方向に位
置決めすることができる。従って、ミドルリングの傾き
は的確に防止され、延いてはその他の各リングの傾きも
的確に防止される。
しかして、当該同期装置によれば、それぞれ別体に形成
したギヤ本体とスプライン部とを一体回転可能に組付け
てギヤを構成するとともに、ミドルリングを、スプライ
ン部に設けた外周側から内周側に延びる切欠溝とギヤ本
体に設けた円環状の係合凹所に係合させて、切欠溝によ
り周方向の位置決めをしかつ係合凹所にて径方向の位置
決めをする構造を採っている。かかる位置決め構造を構
成するに当たっては、スプライン部に切欠溝を形成する
とともにギヤ本体に係合凹所を形成する必要があるが、
スプライン部での外周側から内周側へ延びる切欠溝の加
工は容易であり、かつギヤ本体の一側での円環状の係合
凹所の加工もまた容易である。従って、かかる位置決め
構造は、簡単な加工にて構成できるという大きな利点が
ある。
(実施例) 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明するに、第
1図には本考案の同期装置の一例であるトリプルコーン
型同期装置が示されている。
当該同期装置10はアウトプットシャフト21上に回転可能
に組付けた一対のドリブンギヤ22,23間に配置されてい
る。なお、各ドリブンギヤ22,23は変速ギヤ列を構成す
るもので、図示しないカウンタシャフト上に一体回転可
能に組付けた各カウンタギヤに噛合されている。
同期装置10はクラッチハブ11、ハブスリーブ12、シンク
ロナイザリングを構成するアウタリング13、ミドルリン
グ14およびインナリング15、シフティングキー16、キー
スプリング17、スプラインピース18を備えてなり、クラ
ッチハブ11はアウトプットシャフト21上の両ギヤ22,23
間にて一体回転可能に組付けられている。ハブスリーブ
12はクラッチハブ11の外スプラインに軸方向へ摺動可能
に組付けられており、その内周側の凹所にはクラッチハ
ブ11に複数設けた切欠溝11aに嵌合させた各シフティン
グキー16がキースプリング17に支承されて弾撥的に係合
している。なお、当該同期装置10において、スプライン
ピース18は本考案におけるスプライン部に該当するとと
もに、ドリブンギヤ22が本考案におけるギヤ本体に該当
するもので、スプラインピース18がドリブギヤ22にスプ
ライン嵌合されて一体回転可能に組付けられて、ハブス
リーブ12が噛合可能なスプライン部を有するギヤを構成
されている。
シンクロナイザリングを構成するアウタリング13、ミド
ルリング14およびインナリング15は第1図および第2図
に示すようにドリブンギヤ22に一体回転可能に組付けた
スプラインピース18のテーパコーン部18a上に重合して
組付けられている。アウタリング13は内周にテーパコー
ン部13aを有し、ミドルリング14の外テーパコーン部14a
上に位置し、またミドルリング14は内周に内テーパコー
ン部14bを有し、アウタ、インナ両リング13、15間にて
インナリング15の外テーパコーン部15a上に位置してい
る。インナリング15は内周に内テーパコーン部15bを有
し、スプラインピース18のテーパコーン部18a上に位置
している。
しかして、アウタリング13はクラッチハブ11側にて切欠
凹所13bを備え、この切欠凹所13bにクラッチハブ11の切
欠溝11aに嵌合するシフティングキー16の一端が係合し
ている。これにより、アウタリング13はシフティングキ
ー16を介してクラッチハブ11と一体回転可能になってい
る。ミドルリング14はギヤ22側端部に、同ギヤ22側へ延
びる複数の係合凸起14cを備えている。各係合凸起14cは
ミドルリング14の周方向に等間隔に位置する。一方、ス
プラインピース18およびドリブンギヤ22におけるミドル
リング14の各係合凸起14cに対向する部位には、切欠溝1
8bおよび係合凹所22aが形成されている。各切欠溝18bは
スプラインピース18の外周側から内周側へ所定長さ延び
ており、また係合凹所22aはドリブギヤ22の一側にて円
環状に形成されているもので、ミドルリング14の各係合
凸起14cはスプラインピース18の各切欠溝18bを貫通して
延びて、それらの各先端部が係合凹所22aに係合してい
る。これにより、ミドルリング14はスプラインピース18
により周方向の位置決めがなされ、かつドリブンギヤ22
により径方向の位置決めがなされ、スプラインピース18
およびドリブギヤ22と一体回転可能になっている。イン
ナリング15はクラッチハブ11側端部に複数の係合凸起15
cを備えている。各係合凸起15cは周方向に等間隔に位置
してクラッチハブ11の各切欠溝11aに係合している。こ
れにより、インナリング15はクラッチハブ11にて周方向
に位置決めがなされ、同ハブ11と一体回転可能になって
いる。
かかる構成の同期装置10において、図示しないシフトフ
ォークの操作によるハブスリーブ12を軸方向へ摺動させ
ると、シフティングキー16がハブスリーブ12と一体的に
同方向へ移動し、シンクロナイザリングを構成するアウ
タリング13をミドルリング14へ、ミドル14をインナリン
グ15へ、インナリング15をスプラインピース18へそれぞ
れ押圧する。これにより、これらリング13〜15およびス
プラインピース18の互に対向する各テーパコーン部13a
と14a(外側テーパコーンクラッチ),14bと15a(中間テ
ーパコーンクラッチ),15aと18a(内側テーパコーンク
ラッチ)がそれぞれ摩擦係合し、同期が開始させる。こ
の状態でハブスリーブ12がさらに軸方向へ摺動するとシ
フティングキー16がハブスリーブ12の係合溝から外れ、
ハブスリーブ12はそのチャンファにてアウタリング13の
チャンファに当接して各リング13〜15をスプラインピー
ス18に強く押圧させ、各テーパコーン部13aと14a、14b
と15a、15bと18aの摩擦係合を高めて同期を完了させ
る。ハブスリーブ12は同時にアウタリング13の外スプラ
イン間に侵入して同スプラインと噛合し、さらにスプラ
インピース18の外スプライン間に侵入して同スプライン
と噛合する。これにより、ドリブンギヤ22が同期装置10
を介してアウトプットシャフト21に結合する。
ところで、当該同期装置10においては、シンクロナイザ
リングを構成するミドルリング14の周方向の位置決めを
スプラインピース18との係合により、かつ径方向の位置
決めをドリブンギヤ22との係合により行っており、ミド
ルリング14、スプラインピース18およびドリブンギヤ22
は互いに一体回転するものであって相対回転により摩耗
が生じるようなことがない。このため、ミドルリング14
とドリブンギヤ22をそれらの係合部(係合凸起14cと係
合凹所22a)間の径方向のクリアランスを略零の状態
で、径方向に位置決めすることがてきる。従って、ミド
ルリング14の傾きは的確に防止され、延いてはシンクロ
ナイザリングを構成するアウタリング13およびインナリ
ング15の径方向の傾きが的確に防止される。
このように、当該同期装置10によれば、それぞれ別体に
形成したトリブンギヤ22とスプラインピース18とを一体
回転可能に組付けて、ハブスリーブ12が噛合可能なギヤ
を構成するとともに、ミドルリング14を、スプラインピ
ース18に設けた切欠溝18bとドリブンギヤ22に設けた係
合凹所22aに係合させて、切欠溝18bにて周方向の位置決
めをしかつ係合凹所22aにて径方向の位置決めをする位
置決め構造を採っている。かかる位置決め構造を構成す
るに当たっては、スプラインピース18に切欠溝18bを形
成するとともにドリブンギヤ22に係合凹所22aを形成す
る必要があるが、スプラインピース18における外周側か
ら内周側へ延びる切欠溝18bの加工は容易であり、かつ
ドリブンギヤ22の一側での円環状の係合凹所22aの加工
もまた容易である。従って、かかる位置決め構造は、簡
単な加工にて構成できるという大きな利点がある。
なお、クラッチハブ11と右側のドリブンギヤ23との間に
も上記したと同様のアウタ、ミドル、インナの3つのリ
ング、スプラインピースが配設されていて、上記と同様
に機能する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る同期装置の断面図、第
2図は同装置の要部拡大断面図である。 符号の説明 10……同期装置、11……クラッチハブ、11a……切欠
溝、12……ハブスリーブ、13……アウタリング、13b…
…切欠凹所、14……ミドルリング、14c……係合凸起、1
5……インナリング、15c……係合凸起、18……スプライ
ンピース、18b……切欠溝、21……アウトプットシャフ
ト、22……ドリブンギヤ、22a……係合凹所。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフト上に組付けたクラッチハブと、同
    クラッチハブの外周に軸方向へ摺動可能に組付けたハブ
    スリーブが噛合可能なスプライン部を有し前記シャフト
    上に前記クラッチハブとは相対回転可能に組付けたギヤ
    との間にて、アウタリングおよびインナリングを前記ク
    ラッチハブと一体回転可能に配置するとともに、これら
    両リング間にミドルリングを前記ギヤと一体回転可能に
    配置して、これらのリング間に複数のテーパコーンクラ
    ッチを形成してなる同期装置において、前記ギヤのスプ
    ライン部を同ギヤのギヤ本体とは別体に形成して同ギヤ
    本体に一体回転可能に組付けるとともに前記ミドルリン
    グの前記ギヤの一側に対向する部位に係合凸起を設け、
    かつ前記スプライン部には外周側から内周側へ延びる切
    欠溝を設けるとともに前記ギヤ本体には一側に開口する
    円環状の係合凹所を設けて、前記ミドルリングの係合凸
    起を、前記スプライン部に設けた切欠溝に係合して同ミ
    ドルリングの周方向の位置決めをするとともに、前記ギ
    ヤ本体に設けた係合凹所に係合して同ミドルリングの径
    方向の位置決めをしたことを特徴とする同期装置。
JP1988113748U 1988-08-30 1988-08-30 同期装置 Expired - Lifetime JPH0744823Y2 (ja)

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JPH0234834U JPH0234834U (ja) 1990-03-06
JPH0744823Y2 true JPH0744823Y2 (ja) 1995-10-11

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ID=31353863

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4745953B2 (ja) * 2006-12-15 2011-08-10 アイシン・エーアイ株式会社 マルチコーン型同期装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0610221Y2 (ja) * 1986-04-26 1994-03-16 日産自動車株式会社 歯車変速機の同期装置
JPS63270927A (ja) * 1987-04-28 1988-11-08 Mazda Motor Corp 変速機の同期▲噛▼合装置

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JPH0234834U (ja) 1990-03-06

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