JPH08121243A - 内燃機関用のピストン - Google Patents

内燃機関用のピストン

Info

Publication number
JPH08121243A
JPH08121243A JP26269594A JP26269594A JPH08121243A JP H08121243 A JPH08121243 A JP H08121243A JP 26269594 A JP26269594 A JP 26269594A JP 26269594 A JP26269594 A JP 26269594A JP H08121243 A JPH08121243 A JP H08121243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
oil
passage
cylindrical surface
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26269594A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Iwade
純 岩出
Kimitaka Saito
公孝 斎藤
Takashi Inoue
高志 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP26269594A priority Critical patent/JPH08121243A/ja
Publication of JPH08121243A publication Critical patent/JPH08121243A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関におけるピストンの周囲からのオイ
ル上がりを防止して、オイル消費量を低減する。 【構成】 ピストン下方の空間から非円筒面13からな
る隙間空間26へ流入しようとするオイルは、下方突出
部分19によって流れを阻止されるだけでなく、第2の
通路28を通って流入するオイルも、第1の通路(切り
欠き)15と第2の通路28の軸線方向の投影が齟齬し
ているために、そのまま第1の通路15へ流入すること
がない。従って、第1の通路15と連通しているオイル
リング溝5へ余分なオイルが流入してオイル上がりを招
くことが防止される。また第2の通路28とピストンピ
ン取付穴2の投影が合致しているので、隙間空間26内
でピストンの軸線方向上方へ移動したオイルは上方突出
部分18に案内されてピストンピン取付穴2へ流入し、
ピストンピンを十分に潤滑する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復動ピストン式の内
燃機関に使用されるピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】図16ないし図20に従来の内燃機関に
使用されているピストン部を示す。ピストン1はコンロ
ッド25と図示しないクランク軸によってピストンクラ
ンク機構を構成する。ピストン1とコンロッド25は、
円筒形状のピストンピン24によって回転自在に結合さ
れている。図17はピストン1を、それに形成された穴
2にピストンピン24が組みつけられた状態で軸方向に
見た図であり、図18は図17の側面図である。
【0003】ピストン1には通常2本のプレッシャーリ
ング8,9と1本のオイルリング10が取り付けられる
ので、それらが嵌合するリング溝3,4,5が設けられ
る。従来のピストン1に形成されたオイルリング用のリ
ング溝5には、ピストンの内部まで貫通するオイルホー
ル6が複数個設けられている。図19はピストン1が内
燃機関のシリンダ7に組みつけられた状態の、図18に
示すA−A線に沿った断面図である。
【0004】シリンダ7の壁面に付着したオイル11
は、主にオイルリング10が掻き落として油膜厚さをコ
ントロールする。図示したオイルリング10は、上レー
ル10a、下レール10cと、エキスパンダ10bから
構成されている。オイルリング10によって掻き落され
たオイル11の一部は、矢印のようにピストン1と共に
掻き下げられるが、他の一部はオイルリング10の上下
のレール10a,10c間、あるいは下レール10cと
オイルリング溝5下面の隙間からオイルリング溝5内に
流入し、オイルホール6を通ってピストン1の内部へ逃
がされる。このようにオイルホール6はオイルリング溝
5のオイル量を減らすように作用する。
【0005】一般的にはオイルリング溝5のオイル量を
減少させることによって、オイル消費上問題とされる内
燃機関の軽負荷時の吸気負圧によるオイル上がりを減少
させて、オイル消費を低減させ得る効果があると考えら
れているが、軽負荷時にオイルホールには次のような問
題が生じる。
【0006】内燃機関の軽負荷および部分負荷時におい
ては、図20に示したように、吸気負圧により、燃焼室
圧力P1 がピストン内部圧力(即ちクランク室圧力)P
2 よりも低くなる時期がある。この圧力差(P2
1 )は、各リング8,9,10のリング溝3,4,5
及びリングとシリンダ7の壁間、リングの合口を通して
オイルホール6に作用する。また、エンジン運転中のピ
ストン1の内側には、図示しない冷却用のオイルジェッ
トからのオイル噴射、あるいは図示しないクランクシャ
フト、コンロッドによるオイルのはねかけにより、多量
のオイルが飛散、付着している(図20中に12として
示す)。このため、ピストン1の内側のオイル12が矢
印のようにオイルホール6を通ってオイルリング溝5へ
吸い出される。それによってオイルリング溝5のオイル
量が増加し、軽負荷時にオイル上がりが増加(悪化)す
る。この問題を解決するために考案された従来技術が実
開昭64−15751号公報に記載されている。しか
し、この従来技術によってオイル上りが十分に防止され
るか否かについては疑問がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける前述の問題に鑑みてなされたものであって、その
目的は、オイルリング溝のオイルを減少させることによ
り、軽負荷時のオイル消費量を低減させることができる
改良されたピストンを供給することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための第1の手段として、往復動ピストン式の
内燃機関のシリンダ内に挿入され、少なくともオイルリ
ングを装着するためのオイルリング溝と、ピストンピン
を装着するためのピストンピン取付穴と、該ピストンピ
ン取付穴が概ね円筒形の外周面に開口する位置の周辺に
非円筒面が形成されているピストンであって、該非円筒
面と前記シリンダの壁面との隙間として形成される隙間
空間と前記オイルリング溝とを前記非円筒面の上方にお
いて連通させる第1の通路と、前記非円筒面の下方にお
いて前記非円筒面から半径方向に突出して実質的に前記
ピストンの外周面と同一の円筒面の一部をなし、前記ピ
ストンの下部の空間から前記隙間空間へのオイルの流入
を阻止する障壁を形成する少なくとも一つの下方突出部
分と、前記下方突出部分に対して形成され、前記隙間空
間と前記ピストンの下部の空間とを連通して、前記隙間
の空間のオイルを前記ピストンの下部の前記空間に排出
する第2の通路とを備えており、しかも、前記ピストン
の中心軸線の方向に見たとき、前記第1の通路と前記第
2の通路の投影が齟齬していると共に、前記第2の通路
と前記ピストンピン取付穴の投影が少なくとも一部にお
いて合致しているように、前記第1の通路、前記第2の
通路、及び前記ピストンピン取付穴の位置関係が設定さ
れていることを特徴とする内燃機関用のピストンを提供
する。
【0009】第1の解決手段は、更に、前記ピストンピ
ン取付穴の上方において、前記非円筒面から半径方向に
突出して実質的に前記ピストンの外周面と同一の円筒面
の一部をなし、その下縁が前記隙間空間のオイルを集め
て前記ピストンの下部の空間へ排出させ得る曲面形状を
有する上方突出部分を備えていることができる。
【0010】本発明は更に第2の解決手段として、往復
動ピストン式の内燃機関のシリンダ内に挿入され、少な
くともオイルリングを装着するためのオイルリング溝
と、ピストンピンを装着するためのピストンピン取付穴
と、該ピストンピン取付穴が概ね円筒形の外周面に開口
する位置の周辺に非円筒面が形成されているピストンで
あって、該非円筒面と前記シリンダの壁面との隙間とし
て形成される隙間空間と前記オイルリング溝とを前記非
円筒面の上方において連通させる第1の通路と、前記ピ
ストンピン取付穴の上方において前記非円筒面から半径
方向に突出して実質的に前記ピストンの外周面と同一の
円筒面の一部をなし、前記隙間空間から前記第1の通路
に向かうオイルの流れを妨げる上方突出部分とを備えて
おり、しかも、前記ピストンの中心軸線の方向に見たと
き、前記第1の通路の投影が前記上方突出部分の投影に
含まれているように、前記上方突出部分の形状と、それ
に対する前記第1の通路の位置関係が設定されているこ
とを特徴とする内燃機関用のピストンをも提供する。
【0011】
【作用】本発明の第1の解決手段によれば、ピストン下
方の空間から隙間空間へ流入しようとするオイルは下方
突出部分によって流れを阻止されるだけでなく、第2の
通路を通って隙間空間へ流入するオイルも、第1の通路
の投影と第2の通路の投影がピストン軸線方向において
齟齬しているので、そのまま第1の通路へ流入すること
がない。従って、第1の通路と連通しているオイルリン
グ溝へ余分なオイルが流入してオイル上がりを招くこと
が防止される。第1の通路へ流入することができなくな
ったオイルは、第2の通路の投影とピストンピン取付穴
の投影が合致しているので、隙間空間内でピストンの軸
線方向上方へ移動したときにピストンの下部の空間へ流
入し、ピストンピンを十分に潤滑するようになる。
【0012】第1の解決手段によるピストンが、更に下
縁に曲面形状を有する上方突出部分を備えている場合に
は、オイルがピストンの運動に伴って隙間空間内でピス
トンの軸線方向上方へ移動したときに、オイルは上方突
出部分の下縁の曲面形状によって効率よく集められて集
中的にピストンピン取付穴へ流入するので、第1の通路
へ向かうオイルの量が更に減少してオイル上がりが効果
的に防止される反面において、ピストンの下部の空間へ
流入するオイルの量が増加してピストンピンの潤滑状態
がより向上する。
【0013】本発明の第2の解決手段によれば、前述の
ような下方突出部分が設けられず、上方突出部分のみが
設けられた場合であっても、ピストンの中心軸線の方向
に見たときの第1の通路の投影が上方突出部分の投影に
含まれているように、上方突出部分の形状と、それに対
する第1の通路の位置関係が設定されているので、オイ
ルがピストンの運動に伴って隙間空間内でピストンの軸
線方向上方へ移動したときに、上方突出部分の陰になる
第1の通路へ流入することが防止される反面、オイルは
上方突出部分によって案内されてピストンの下部の空間
へ流入するので、第1の通路へ向かうオイルの量が更に
減少してオイル上がりが効果的に防止されると共に、ピ
ストンの下部の空間へ流入するオイルの量が増加してピ
ストンピンの潤滑状態がより向上する。
【0014】
【実施例】図1〜図9に本発明の第1実施例としてのピ
ストン1aの構成を示す。図16〜20に示した従来の
ピストンと実質的に同じ部分については、同じ参照符号
を付して説明を省略する。図1は第1実施例のピストン
1aを従来のピストン1についての図17と同じ視点か
ら見た図であり、図2は図1のC−C断面図、図3は同
じくD−D断面図、図4はE−E断面図である。また、
図5は図1のF−F断面図、図6はB−B断面図であ
る。
【0015】図1および図3に示すように、オイルリン
グ溝5の下面と底面にかけて有底の穴(窪み)であるオ
イル逃がし溝14が形成されており、そのオイル逃がし
溝14とピストンピン取付穴2の周辺の非円筒面13を
切り欠き15によって結んでそれらを連通させている。
この場合のオイル逃がし溝13と切り欠き15が第1の
通路を形成する。なお、第1実施例のピストン1aにお
いては、図17および図18に示す従来のピストン1に
おける貫通したオイルホール6は廃止されている。
【0016】非円筒面13の上方においてそれよりも半
径方向に突出している部分18は、B−B断面図である
図6に示すように、ピストン1aの外周面と実質的に同
一の円筒面の一部をなしており、図9に示すように、ピ
ストンピン取付穴2よりも上部において、それを覆うよ
うな形に形成されている。上方突出部分18の周方向の
幅は図1にaとして示されている。
【0017】また、非円筒面14の下方においてそれよ
りも半径方向に突出している一対の部分19は、ピスト
ン1aの概ね円筒形の外周面と実質的に同一の円筒面の
一部をなしており、隙間空間26とピストン下部の空間
との間を仕切る障壁を形成する。それら一対の下方突出
部分19の先端の間は離れており、その間にオイルの通
過する第2の通路28が形成される。一対の下方突出部
分19の上面は、図1に示すように第2の通路28に向
って下方に傾斜したスロープ形状となっている。この場
合、一対の下方突出部分19の先端の間隔をbとする
と、上方突出部分18の幅aとの間にa>bの関係を与
えてある。そして、ピストン1の中心軸線の方向に見た
とき、第1の通路(切り欠き15)と第2の通路28の
各投影は齟齬しているのに対して、ピストンピン取付穴
2の投影は第2の通路28の投影に含まれるように、そ
れらが位置決めされ、或いは形状が設定されている。
【0018】次に、第1実施例のピストン1aの作用に
ついて説明する。ピストン1aにおいては、オイル逃が
し溝14と切り欠き15により、オイルリング溝5と、
ピストンピン取付穴2の周辺の非円筒面13とシリンダ
壁面7間との隙間からなる空間26が連通している。こ
のためオイルリング溝5のオイルは図7に示す矢印のよ
うにオイル逃がし溝14から切り欠き15を通って隙間
空間26に排出される、このときオイルには重力と、ピ
ストン上昇時には重力に加えて下向きの慣性力が作用す
るため、下方への排出が促進される。
【0019】隙間空間26に排出されたオイルの挙動は
以下のようになる。図8はピストン1aの上昇時に代表
されるオイル排出時を示す。前述のようにオイルリング
溝5のオイルはオイル逃がし溝14と切り欠き15を通
って、非円筒面13と図示しないシリンダ壁7によって
形成された空間26に排出されるが、このオイルは下方
突出部分19によって中央の開口部に導かれてピストン
1aの下方に排出される。このとき、空間26に滞溜し
ていたオイルも同様にピストン1aの下部へ排出され
る。
【0020】図9はピストン1aの下降時であり、一対
の下方突出部分19の間の開口部からピストン1aの下
方のオイルが空間26に再流入してくる。しかし、前述
のように上方突出部分18の幅aと下方突出部分19の
開口幅bとの間にはa>bの関係があり、しかも上方突
出部分18の下縁の曲面形状のため、流入したオイルは
ピストンピン取付穴2の付近に集められ、切り欠き15
とオイル逃がし溝14を通ってのオイルリング溝へのオ
イルの再流入は生じない。
【0021】以上の作用によりオイルリング溝5のオイ
ル排出をスムースに行うことができるため、第1実施例
のピストン1aではオイル上がり低減効果が得られる。
【0022】図10に本発明の第2実施例としてのピス
トン1bの構成を示す。第2実施例では、非円筒面13
の上部に、第1実施例の場合とは形状が異なる上方突出
部分20が形成されている。非円筒面13の下方には突
出部分は形成されておらず、空間26の全幅が開口部分
21となっている。上方突出部分20は第1実施例にお
ける上方突出部分18と同様に、実質的にピストン1b
の外周と同一の円筒面からなり、その下面は上に向って
凸の曲面により形成されている。しかし上方突出部分2
0は、その上部の幅cと下部の幅dがc>dとなるよう
に設定されている。そして、第1の通路であるオイル逃
がし溝14と切り欠き15の投影が上部突出部分18の
投影内に含まれており、第1の通路が上部突出部分18
の陰になるようになっている。
【0023】図11によって第2実施例の作用を説明す
る。オイルリング溝5からオイル逃がし溝14と切り欠
き15を通して排出されたオイルは、上方突出部分20
によってその外側へ導かれる。また、空間26へ流入し
てくるオイルは上方突出部分20の下縁の曲面形状によ
り案内されて、ピストンピン穴2の付近に集められるた
め、オイルリング溝5への再流入は防止される。また、
この実施例に第1実施例における下方突出部分19を組
み合わせた場合には第1実施例と同様な効果が得られ
る。
【0024】図12に本発明の第3実施例としてのピス
トン1cの構成を示す。ピストン1cは第1実施例のピ
ストン1aにおける上方突出部分18をなくしたものに
相当する。このとき下方突出部分19の開口部(幅b)
がオイル逃がし溝14の直下にこないように、両者間に
cの距離を取っている。
【0025】第3実施例ではこのような距離cを取って
いるため、ピストン1cが上下に動くときのオイルの流
れは図13に示すようになり、オイル逃がし溝14への
オイルの再流入を下方突出部分19によって制限するこ
とができる。
【0026】図14及び図15に本発明の第4実施例と
してのピストン1dの構成を示す。この実施例の特徴
は、非円筒面13の下方に下部スリット23を設けた点
にある。下部スリット23は、図15に示すように非円
筒面13と図示しないシリンダ壁によって形成される隙
間空間26とピストン1dの下方の空間とを連通し、第
1実施例における28と同様に第2の通路を形成するも
のである。このスリット23を通して、空間26に滞溜
しているオイルや、オイル逃がし溝14から排出される
オイルをピストン1dの下方に排出する。
【0027】第4実施例のピストン1dでは、通常のピ
ストン(図16〜図18参照)に比べてスカート部の面
積が減少していないため、ピストンの挙動、特に揺動に
影響を与えないという点に特徴がある。なお、第4実施
例のピストン1dにおいて、第1実施例や第2実施例に
おける上方突出部分18或いは20を組み合わせること
によって、オイルリング溝5へのオイルの再流入を防止
することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、内燃機関が軽負荷或い
は部分負荷のような吸気負圧が高くなる運転状態にあっ
ても、オイル上がりを効果的に防止することができるの
で、オイルの消費量を従来技術よりも低減させることが
可能になる。しかも、そのための手段が、従来のものに
比べてピストンの外形或いは構造を僅かに変更しただけ
のものであるから、この手段によってコストが大幅に増
大する恐れはなく、比較的容易に実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるピストンを示す正面
図である。
【図2】図1のピストンにおけるC−C断面図である。
【図3】図1のピストンにおけるD−D断面図である。
【図4】図1のピストンにおけるE−E断面図である。
【図5】図1のピストンにおけるF−F断面図である。
【図6】図1のピストンにおけるB−B断面図である。
【図7】第1実施例のピストンの作用を説明する図1に
おけるC−C断面図である。
【図8】第1実施例のピストンの作用を説明するための
要部拡大正面図である。
【図9】図8とは異なる状態の作用を説明するための要
部拡大正面図である。
【図10】本発明の第2実施例によるピストンを示す正
面図である。
【図11】第2実施例のピストンの作用を説明する要部
拡大正面図である。
【図12】本発明の第3実施例によるピストンを示す正
面図である。
【図13】第3実施例のピストンの作用を説明する要部
拡大正面図である。
【図14】本発明の第4実施例によるピストンを示す正
面図である。
【図15】第4実施例のピストンを示す一部切断側面図
である。
【図16】従来一般のピストンをコンロッドと共に示す
斜視図である。
【図17】従来のピストンの正面図である。
【図18】従来のピストンの側面図である。
【図19】従来のピストンの運転状態を示す図18にお
けるA−A断面図である。
【図20】従来のピストンの他の運転状態を示す図18
におけるA−A断面図である。
【符号の説明】 1…従来のピストン 1a〜1d…本発明の実施例としてのピストン 2…ピストンピン取付穴 3,4…プレッシャーリング用の溝 5…オイルリング溝 6…オイルホール(従来技術) 7…シリンダ 10…オイルリング 13…非円筒面 14…オイル逃がし溝 15…切り欠き(第1の通路) 18…上方突出部分 19…下方突出部分 20…上方突出部分(第2実施例) 21…開口部分 23…下部スリット 24…ピストンピン 26…隙間空間 28…第2の通路
フロントページの続き (72)発明者 井上 高志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動ピストン式の内燃機関のシリンダ
    内に挿入され、少なくともオイルリングを装着するため
    のオイルリング溝と、ピストンピンを装着するためのピ
    ストンピン取付穴と、該ピストンピン取付穴が概ね円筒
    形の外周面に開口する位置の周辺に非円筒面が形成され
    ているピストンであって、 該非円筒面と前記シリンダの壁面との隙間として形成さ
    れる隙間空間と前記オイルリング溝とを前記非円筒面の
    上方において連通させる第1の通路と、 前記非円筒面の下方において前記非円筒面から半径方向
    に突出して実質的に前記ピストンの外周面と同一の円筒
    面の一部をなし、前記ピストンの下部の空間から前記隙
    間空間へのオイルの流入を阻止する障壁を形成する少な
    くとも一つの下方突出部分と、 前記下方突出部分に対して形成され、前記隙間空間と前
    記ピストンの下部の空間とを連通して、前記隙間の空間
    のオイルを前記ピストンの下部の前記空間に排出する第
    2の通路とを備えており、 しかも、前記ピストンの中心軸線の方向に見たとき、前
    記第1の通路と前記第2の通路の投影が齟齬していると
    共に、前記第2の通路と前記ピストンピン取付穴の投影
    が少なくとも一部において合致しているように、前記第
    1の通路、前記第2の通路、及び前記ピストンピン取付
    穴の位置関係が設定されていることを特徴とする内燃機
    関用のピストン。
  2. 【請求項2】 前記下方突出部分の上縁が前記第2の通
    路に向かって下り勾配に傾斜していることを特徴とする
    請求項1記載の内燃機関用のピストン。
  3. 【請求項3】 前記下方突出部分が対向する一対の部分
    からなり、該一対の部分の各先端の間隔として前記第2
    の通路が形成されていると共に、前記一対の下方突出部
    分の各上縁が前記第2の通路に向かって下り勾配に傾斜
    していることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用の
    ピストン。
  4. 【請求項4】 前記第2の通路が前記ピストンのスカー
    ト部分に孔として形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の内燃機関用のピストン。
  5. 【請求項5】 前記ピストンピン取付穴の上方において
    前記非円筒面から半径方向に突出して実質的に前記ピス
    トンの外周面と同一の円筒面の一部をなし、その下縁が
    前記隙間空間のオイルを集めて前記ピストンの下部の空
    間へ排出させ得る曲面形状を有する上方突出部分を備え
    ていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の内燃機関用のピストン。
  6. 【請求項6】 前記ピストンの中心軸線の方向に見たと
    き、前記第2の通路の投影が前記上方突出部分の投影内
    に含まれており、それによって前記ピストンの下部の空
    間にあるオイルが前記隙間空間を通過して前記第1の通
    路へ流入するのが妨げられるように、前記上方突出部分
    の形状と、それに対する前記第1の通路及び前記第2の
    通路の位置関係が設定されていることを特徴とする請求
    項5記載の内燃機関用のピストン。
  7. 【請求項7】 往復動ピストン式の内燃機関のシリンダ
    内に挿入され、少なくともオイルリングを装着するため
    のオイルリング溝と、ピストンピンを装着するためのピ
    ストンピン取付穴と、該ピストンピン取付穴が概ね円筒
    形の外周面に開口する位置の周辺に非円筒面が形成され
    ているピストンであって、 該非円筒面と前記シリンダの壁面との隙間として形成さ
    れる隙間空間と前記オイルリング溝とを前記非円筒面の
    上方において連通させる第1の通路と、 前記ピストンピン取付穴の上方において前記非円筒面か
    ら半径方向に突出して実質的に前記ピストンの外周面と
    同一の円筒面の一部をなし、前記隙間空間から前記第1
    の通路に向かうオイルの流れを妨げる上方突出部分とを
    備えており、 しかも、前記ピストンの中心軸線の方向に見たとき、前
    記第1の通路の投影が前記上方突出部分の投影に含まれ
    ているように、前記上方突出部分の形状と、それに対す
    る前記第1の通路の位置関係が設定されていることを特
    徴とする内燃機関用のピストン。
  8. 【請求項8】 前記上方突出部分の下縁が前記隙間空間
    のオイルを集めて前記ピストンの下部の空間へ排出させ
    得る曲面形状を備えていることを特徴とする請求項7記
    載の内燃機関用のピストン。
JP26269594A 1994-10-26 1994-10-26 内燃機関用のピストン Withdrawn JPH08121243A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26269594A JPH08121243A (ja) 1994-10-26 1994-10-26 内燃機関用のピストン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26269594A JPH08121243A (ja) 1994-10-26 1994-10-26 内燃機関用のピストン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08121243A true JPH08121243A (ja) 1996-05-14

Family

ID=17379315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26269594A Withdrawn JPH08121243A (ja) 1994-10-26 1994-10-26 内燃機関用のピストン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08121243A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006072293A1 (de) * 2004-12-22 2006-07-13 Ks Kolbenschmidt Gmbh Kolbenfenster mit scuppersolts und freiguss
WO2009040148A1 (de) 2007-09-24 2009-04-02 Federal-Mogul Nürnberg GmbH Kolben mit ölversorgungsrinne für nabenbohrungen

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006072293A1 (de) * 2004-12-22 2006-07-13 Ks Kolbenschmidt Gmbh Kolbenfenster mit scuppersolts und freiguss
JP2008524502A (ja) * 2004-12-22 2008-07-10 カーエス コルベンシュミット ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 排水溝及びフリーキャスティング部を備えたピストン切欠き
KR100923811B1 (ko) * 2004-12-22 2009-10-27 카에스 콜벤슈미트 게엠베하 스쿠퍼 슬롯 및 프리 캐스팅을 포함하는 피스톤 리세스
US7730828B2 (en) 2004-12-22 2010-06-08 Ks Kolbenschmidt Gmbh Rotor recess with scupper slots and free casting
WO2009040148A1 (de) 2007-09-24 2009-04-02 Federal-Mogul Nürnberg GmbH Kolben mit ölversorgungsrinne für nabenbohrungen
DE102007045465A1 (de) 2007-09-24 2009-04-02 Federal-Mogul Nürnberg GmbH Kolben mit Ölversorgungsrinne für Nabenbohrungen
US8695559B2 (en) 2007-09-24 2014-04-15 Federal-Mogul Nurnberg Gmbh Piston having oil supply channel for hub bore holes

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5253877A (en) Piston ring having tapered outwardly extending wiper
US4848212A (en) Internal combustion engine piston with two compression rings having reduced oil consumption
US6659063B2 (en) Piston for internal combustion engine
JP2008514868A (ja) 排出機能が向上した油排出溝を有するモノスチールピストン
KR20030035268A (ko) 역류 방지 구조를 갖는 내연기관용 피스톤조립체
JPH08121243A (ja) 内燃機関用のピストン
JPH10115370A (ja) 内燃機関のピストン
JP2004353561A (ja) エンジンにおけるオイルスクラッバー
JPH06185620A (ja) ピストンリング
JP3894832B2 (ja) エアコンプレッサのピストン
JPH0979377A (ja) 内燃機関のピストン
JPH0649745U (ja) 内燃機関用ピストン
US20050155560A1 (en) Cooled piston consisting of two parts
JPS6337448Y2 (ja)
JPH08200152A (ja) 内燃機関のピストン装置
JP2510099Y2 (ja) 内燃機関用ピストン
JPS6337459Y2 (ja)
JPH0942052A (ja) スカート給油型ピストン
JPH11182334A (ja) 内燃機関用ピストン
JPH11173419A (ja) 内燃機関用ピストン
JP3075105B2 (ja) 内燃機関におけるタイミングベルトの防水構造
JPH0439375Y2 (ja)
JPH11257037A (ja) 往復動機関のシリンダ注油装置
JPH11101159A (ja) 内燃機関のピストン
JP4075059B2 (ja) 内燃機関のブリーザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115