JPH0812102A

JPH0812102A - 駆動装置

Info

Publication number: JPH0812102A
Application number: JP6167436A
Authority: JP
Inventors: Yukihiro Fujiwara; 征浩藤原; Hiroaki Takagishi; 宏彰高岸
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1994-06-27
Filing date: 1994-06-27
Publication date: 1996-01-16

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、複写機等の画像形成装置における
給紙装置の給紙ローラの変換作業性を向上させることを
目的とする。【構成】本発明に係る給紙装置は、駆動軸８と、駆動
軸８に取付けられる給紙ローラ１とを備えている。給紙
ローラ１は、１対の半月形給紙ローラ部２を組み合せて
構成される。各半月形給紙ローラ部２の対向面には、そ
れぞれ突起部５と穴部６が形成され、これら突起部５と
穴部６は、他の半月形給紙ローラ部２の穴部６と突起部
５を嵌合する。また、給紙ローラ１の交換の際には突起
部５と穴部の嵌合状態をそれぞれ解くことにより、駆動
軸８から取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機や印字装置等に
おける給紙装置に関し、特に、用紙，記録紙等のシート
状媒体を給紙するための給紙ローラに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】図５には従来の給紙装置が示されてい
る、この給紙装置は図示しない複写機等の画像形成装置
に転写紙Ｓを供給する。図５に示す如く、給紙装置は図
示しない積載台上に複数枚の転写紙Ｓが積み重ねられて
収納されたシート材収納装置から最上層の転写紙Ｓを１
枚ずつ給送するピックアップローラ５１と、このピック
アップローラ５１によりシート材収納装置から給送され
た転写紙Ｓを図示しない画像形成装置本体内（図示矢印
ａ方向）へ搬送するフィードローラ５２と、このフィー
ドローラ５２に対向配置されてシート材収納装置から給
送された転写紙Ｓが複数枚の場合にはフィードローラ５
２の回転方向と逆方向に回転して１枚の転写紙Ｓに分離
するためのリタードローラ５３の３つの給紙ローラを具
備している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した給紙
装置において、通常各ローラにゴムローラを用いたもの
が多く、長期間の使用、または給紙枚数がかなり進む
と、ゴムローラの削れが生じ。給紙不良を起こす原因と
なっていた。このため、定期的にゴムローラを交換する
ことが必要とされていた。

【０００４】ここで、図６に従来のゴムローラ（給紙ロ
ーラ）の取付け状態を示す。同図に示すように、ゴムロ
ーラ５４の中心部は、駆動軸５５が圧入され、そして、
ゴムローラ５４の両端部には、緊締等の止め輪５６が固
定され、ゴムローラ５４が軸方向に容易に移動しないよ
うにしている。従って、ゴムローラ５４を交換する場合
には、先ず止め輪５６を駆動軸５５から外し、次いでゴ
ムローラ５４を軸５５から抜き出さなければならなかっ
た。このため、ゴムローラの交換の作業性が良くないと
いう課題があった。

【０００５】そこで本発明の目的は、上記従来技術の課
題を解決し、給紙ローラ等の回転体の交換の作業性の優
れた駆動装置を提供することにある。

【０００６】本発明の他の目的は、従来の給紙装置にお
ける給紙ローラ等の回転ローラの構成を改良し、複写機
やプリンタ等の画像形成装置に好適に適用される駆動装
置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、回転される駆動軸と、駆動軸に取付け
られる回転体とを備えた駆動装置において、前記回転体
は、少なくとも２以上の回転体要素をそれぞれ組み合わ
せて成るものである。

【０００８】好適な態様として、各回転体要素の対向面
には嵌合部が形成され、１の回転体要素の嵌合部が他の
回転体要素の嵌合部に離脱可能に組み合わされるもので
ある。

【０００９】さらに、好適な態様として、前記回転体要
素と前記駆動軸とを取外し可能に結合する結合手段、例
えばネジ止め、ビス止めなどによる結合手段を有するも
のである。

【００１０】さらに、好適な態様として、回転される駆
動軸と、駆動軸に取付けられる回転ローラとを備え、回
転ローラの回転によりシート状の媒体を搬送する駆動装
置において、前記回転ローラは、少なくとも２つ以上の
半月形ローラを組み合わせて成るものである。この場
合、好ましくは、前記各半月形ローラの対向面には突起
部と穴部とを含む嵌合部が形成され、１の半月形ローラ
の前記突起部と穴部が、他の半月形ローラの前記穴部と
突起部にそれぞれ離脱可能に嵌合される。

【００１１】

【作用】本発明によれば、給紙ローラ、回転ローラ等の
回転体は、少なくとも２つ以上の回転体要素（例えば、
１対の半月形ローラ）を組み合せて構成されるので、回
転体を各要素毎に容易に離脱、分解することができ、回
転体を交換する際に、回転体を駆動軸から抜き出すこと
なく、その作業性を向上させることができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。

【００１３】図１は、本発明の第１の実施例に係る給紙
装置の構成を示す斜視図、図２は給紙ローラに係る部分
の断面図である。

【００１４】本実施例に係る給紙装置は、複写機やプリ
ンタなどに適用され、画像形成部、又は印字部等へシー
ト状の用紙を搬送するものである。

【００１５】給紙装置における給紙ローラ１は、１対の
半月形給紙ローラ部２を組み合せることによって構成さ
れる。各半月形給紙ローラ部２は、給紙ローラ芯３と、
給紙ローラ芯３の円周に被着されたゴムローラ部４とを
有し、用紙を適切な摩擦力で搬送できるようになってい
る。半月形給紙ローラ部２の互いに対向し合う面には、
突起部５、穴部６、及びカット部７が形成されている。
カット部７は、対向面のほぼ中央に軸方向に沿って矩形
状にカットされ、突起部５は、このカット部７とほぼ平
行に軸方向に突出している。また、穴部６は、カット部
７を挾んで突起部５を反対側の位置に、突起部５を平行
に軸方向に凹状に形成される。１対の半月形給紙ローラ
部２は、図２に示すように駆動軸８（用紙を搬送すると
きに回転駆動される軸）に取付けられる。駆動軸８のロ
ーラ取付け位置には、１対の軸側カット部９が形成さ
れ、それらの対向面が平行、かつ中心軸面に関して対称
となるような断面形状になっている。１対の半月形給紙
ローラ部２のカット部７が、駆動軸８のカット部９に合
うように駆動軸８に組み合わされる。この際、一方の半
月形給紙ローラ部２の突起部及び穴部６が、他方の半月
形給紙ローラ部２の穴部６及び突起部５にそれぞれ嵌合
され、給紙ローラ１の交換の際には、両者の嵌合状態が
離脱、つまり分解され、駆動軸８から取外される。こう
して、１個の円形ローラが完成され、また、半月形給紙
ローラ部２のカット部７と軸側カット部９が確実に係合
し、駆動軸８の駆動が給紙ローラ１へ伝達される。

【００１６】また、突起部５と穴部６との好適な嵌合状
態を得るために、突起部５のサイズ（短手方向の幅）
は、穴部６の穴形状よりやや大きいものとすることが望
ましい。あるいは、突起部５が先端に向けて細くなるよ
うなテーパ形状をもつものでも良く。他方、穴部６が徐
々に狭くなるような凹部であっても良い。さらに、突起
部５の側面部に、穴部６の内壁面と係合するような可と
う性、若しくは弾性のある係合部を形成しても良い。但
し、この場合、必要に応じて、嵌合状態が適切に解かれ
る程度の係合状態であることが望ましい。

【００１７】給紙ローラ、つまりゴムローラの長期使用
により交換をする場合には、突起部５と穴部６との嵌合
状態を解き、半月形給紙ローラ部２を分割すれば良いの
で、従来のように圧入された軸から、給紙ローラを抜き
出す必要はなく、その作業性は向上される。

【００１８】尚、本実施例では、半月形給紙ローラ部を
２つ用いて給紙ローラを構成したが、これに限らず、３
つないし４つ以上の複数個の給紙ローラの要素を組み合
せることも可能である。さらに、回転体要素である半月
形給紙ローラ部２の対向面に形成した突起部及び穴部の
形状、個数等は、本実施例のものに限定されるものでは
ない。種々の大きさ，形状，個数等によって、各半月形
給紙ローラ部の嵌合を得ることが可能である。

【００１９】次に、本発明の第２の実施例を図３及び図
４に示す。

【００２０】本実施例では、給紙ローラは、１対の半月
形給紙ローラ部１１を組み合せて結合される。半月形給
紙ローラ部１１は、給紙ローラ芯１２の周囲に確実に固
定されたゴムローラ部１３を有する。給紙ローラ芯１２
の対向面には、駆動軸１４と適合されるように半月状の
溝１５が形成されるとともに、その中央部には、ゴムロ
ーラ部１３から溝１５へ貫通する結合穴１６が形成され
る。また、駆動軸１４には、結合穴１６と対応する位置
にタップ１７がそれぞれ対向するように形成される。

【００２１】このような構成において、図４に示すよう
に、１対の半月形給紙ローラ部１１を駆動軸１４に組み
合せ、１対のビス１８を結合穴１６を介してタップ１７
へ締結、半月形給紙ローラ部１１を駆動軸１４に固定し
て１個の円形状の給紙ローラを組み立てる。このとき、
半月形給紙ローラ部１１は、ビス１８によってしっかり
と駆動軸１４に固定されているため、駆動軸の回転は確
実に給紙ローラへ伝達される。一方、給紙ローラの交換
は、ビス１８をゆるめることによって、容易に１対の半
月形給紙ローラ部１１を解放することができる。

【００２２】又、半月形給紙ローラ部１１の結合穴１６
は、そのゴムローラ部１３の周囲面よりも低くし、ビス
１８の頂面がゴムローラ部１３に表面よりも突出しない
ようにしているため、給紙ローラ用の紙の搬送に何ら障
害を与えるものではない。

【００２３】尚、本実施例においても、半月形給紙ロー
ラ部１１を２つにしたが、これに限らず、３つ以上によ
って構成しても良い。また、駆動軸１４を半月形給紙ロ
ーラ部１１との結合手段をビス１８とタップ１７によっ
て達成したが、これに限らず、アリホゾとアリ溝のよう
な嵌合によって行っても良い。

【００２４】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、駆動装置の回転体を少なくとも２つ以上の回転体
要素を組み合せることによって構成したので、回転体の
交換作業性を向上させることができる。

【００２５】また、このような駆動装置を給紙機構とし
て複写機等の画像形成装置やプリンタ等に適用すること
で、一層作業性の優れた安価な装置を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係る給紙装置の構成を
示す斜視図。

【図２】給紙装置の給紙ローラの部分の断面図。

【図３】第２の実施例に係る給紙装置の構成を示す斜視
図。

【図４】図３に示す給紙ローラの部分の断面図。

【図５】従来の給紙装置の構成を示す概略断面図。

【図６】従来の給紙ローラに係る部分の構成を示す斜視
図。

【符号の説明】

１給紙ローラ２，１１半月形給紙ローラ部５突起部６穴部７，９カット部８，１４駆動軸１５溝１６結合穴１７タップ１８ビス

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】回転される駆動軸と、駆動軸に取付けら
れる回転体とを備えた駆動装置において、前記回転体は、少なくとも２以上の回転体要素をそれぞ
れ組み合わせて成ることを特徴とする駆動装置。
【請求項２】請求項１項において、各回転体要素の対
向面には嵌合部が形成され、１の回転体要素の嵌合部が
他の回転体要素の嵌合部に離脱可能に組み合わされるこ
とを特徴とする駆動装置。
【請求項３】請求項１項の駆動装置が、前記回転体要
素と前記駆動軸とを取外し可能に結合する結合手段を有
することを特徴とする駆動装置。
【請求項４】回転される駆動軸と、駆動軸に取付けら
れる回転ローラとを備え、回転ローラの回転によりシー
ト状の媒体を搬送する駆動装置において、前記回転ローラは、少なくとも２つ以上の半月形ローラ
を組み合わせて成ることを特徴とする駆動装置。
【請求項５】請求項４項において、前記各半月形ロー
ラの対向面には突起部と穴部とを含む嵌合部が形成さ
れ、１の半月形ローラの前記突起部と穴部が、他の半月
形ローラの前記穴部と突起部にそれぞれ離脱可能に嵌合
されることを特徴とする駆動装置。