JPH08121003A - マグネットキャッチ - Google Patents

マグネットキャッチ

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JPH08121003A
JPH08121003A JP26356794A JP26356794A JPH08121003A JP H08121003 A JPH08121003 A JP H08121003A JP 26356794 A JP26356794 A JP 26356794A JP 26356794 A JP26356794 A JP 26356794A JP H08121003 A JPH08121003 A JP H08121003A
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elastic
housing
magnet
magnet catch
plate
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Akira Akata
章 赤田
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Simotec Co Ltd
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Simotec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビス無しで被取付部材に簡単に固定すると共
に、その固定状態を長期にわたって確実に保持し、且
つ、被取付部材から簡単に取り外すことができるマグネ
ットキャッチを提供すること。 【構成】 機器の開口部1の側板1aに当接されるハウ
ジング2と、該ハウジング2内に嵌入係止されるマグネ
ット部材3と、ハウジング2の両側面から突設され先端
部が該ハウジング2の後端面より後方に延びる一対の腕
状弾性板4,4とを有し、該各弾性板4,4を弾性変形
させてその先端部を前記側板1aの貫通孔17,17に
挿通した後その弾性変形を解除して各弾性板4,4が元
の位置に弾性復帰したときに前記側板1aの裏面に係合
する係合突起部16,16が前記各弾性板4,4の先端
部両側にそれぞれ突設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば機器の開口部ま
たは該開口部に設けた開閉扉に取り付けられて、磁気吸
着力により前記開閉扉を閉鎖位置に保持するマグネット
キャッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマグネットキャッチとし
て実公平3−15735号公報に記載のものがある。こ
れは、例えば機器の開口部の側板に貫設した貫通孔に挿
入される合成樹脂製箱体と、該箱体の後端開口部から該
箱体内に挿入され、その両端突起部が箱体の両側壁に貫
設した窓部を通って外部に突出する略コ字状の合成樹脂
製弾性底板とでハウジングが形成され、該ハウジング内
にマグネット部材が挿入され、該マグネット部材は、前
記箱体の前壁部と前記弾性底板とで挟持されており、前
記箱体を前記貫通孔内に押し込むと、前記弾性底板の両
端突起部が該貫通孔の周縁部により箱体内に一旦押し込
められた後、元の位置に弾性復帰して、該両端突起部の
下向き傾斜面と箱体の外周面前端縁に突設した鍔部とで
前記貫通孔の周縁部を挟持し、これによって、マグネッ
トキャッチを機器の開口部に固定するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成によれ
ば、ビス無しでマグネットキャッチを機器の開口部に固
定することができるという利点があるが、弾性底板の両
端突起部に形成した2箇所の下向き傾斜面だけでマグネ
ットキャッチを機器の開口部に固定しているため、開閉
扉を繰り返し開閉することによりマグネットキャッチに
かかる衝撃力が前記2箇所の下向き傾斜面に集中的に繰
り返し負荷されて、その下向き傾斜面が摩耗されやす
く、この結果、マグネットキャッチの固定状態が比較的
短期間で不安定になり、開閉扉を確実に閉鎖することが
困難になる虞れがある。また、その固定状態が不安定に
なったマグネットキャッチを機器の開口部から取り外し
て新品と交換しようとしても、前記両端突起部が障害と
なって、そのマグネットキャッチを機器の開口部から取
り外すのに手間がかかる。更に、ハウジングが箱体と弾
性底板との2部品からなり、その製作費が高くつくとい
う欠点がある。
【0004】本発明は、上記従来の欠点に鑑み、ビス無
しで被取付部材に簡単に固定すると共に、その固定状態
を長期にわたって確実に保持し、且つ、被取付部材から
簡単に取り外すことができ、しかも、製作費を安くする
ことができるマグネットキャッチを提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、被取付部材の表面に当接さ
れる矩形枠状のハウジングと、該ハウジング内に嵌入係
止されるマグネット部材と、前記ハウジングの両側面か
ら突設され先端部が該ハウジングの後端面より後方に延
びる一対の腕状弾性板とを有し、該各弾性板を弾性変形
させてその先端部を前記被取付部材の貫通孔に挿通した
後その弾性変形を解除して各弾性板が元の位置に弾性復
帰したときに前記被取付部材の裏面に係合する係合突起
部が前記各弾性板部の先端部両側にそれぞれ突設されて
いることを特徴としている。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記係合突起部には複数の段部が階段状に
形成され、その各段部と前記ハウジングの後端面との間
の対向間隔が係合突起部の基端側からその先端側に向か
って段階的に拡大されていることを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記ハウジングの両側面とそれに
対向する前記各弾性板の内側面とのうち、少なくともそ
の一方に、各弾性板が元の位置に弾性復帰するのを補助
する弾性補助片が突設されていることを特徴としてい
る。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の発明において、前記各弾性板の先端部がハウ
ジングの中心に向かって所定角度傾斜されていることを
特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明において、マグネットキャ
ッチを被取付部材に取り付ける場合には、マグネット部
材をハウジング内に嵌入係止した後、該ハウジングの両
側面に突設した両弾性板を把持することにより、該両弾
性板を弾性変形させてその先端部を前記被取り付け部材
の貫通孔に挿通した後、その弾性変形を解除するだけ
で、各弾性板が元の位置に弾性復帰して、該各弾性板の
先端部両側にそれぞれ突設した係合突起部が前記被取付
部材の裏面に係合し、これによって、マグネットキャッ
チを被取付部材に固定することができる。
【0010】この場合、ビス無しでマグネットキャッチ
を被取付部材に簡単に取り付けることができると共に、
弾性板の先端部両側にそれぞれ突設した4箇所の係合突
起部によりマグネットキャッチを被取付部材に固定して
おり、開閉扉を繰り返し開閉することによりマグネット
キャッチにかかる衝撃力が前記4箇所の係合突起部に分
散して負荷されるため、マグネットキャッチの固定状態
を長期にわたって確実に維持することができる。また、
リサイクルなどのためにマグネットキャッチを被取付部
材から取り外す場合には、前記両弾性板を把持して弾性
変形させるだけで、前記各係合突起部が被取付部材から
離脱され、マグネットキャッチを機器の開口部から簡単
に取り外すことができる。更に、ハウジングと両弾性板
とが一体化されて部品点数が1つであるから、製作費を
安くすることができる。
【0011】請求項2記載の発明によれば、各係合突起
部に複数の段部が階段状に形成され、その各段部と前記
ハウジングの後端面との間の対向間隔が係合突起部の基
端側からその先端側に向かって段階的に拡大されている
から、被取付部材の厚さに対応した対向間隔を有する段
部とハウジングとでその被取付部材を挟持することによ
り、厚さの異なる複数種類の被取付部材に対応して、そ
の被取付部材にマグネットキャッチを確実に固定するこ
とができる。
【0012】請求項3記載の発明によれば、両弾性板を
把持することにより、該両弾性板を弾性変形させてその
先端部を前記被取り付け部材の貫通孔に挿通した後、そ
の弾性変形を解除すると、該各弾性板の弾性力に弾性補
助片の弾性力が付加されて、その2つの弾性力で各弾性
板を元の位置に確実に復帰させることができるから、前
記係合突起部を被取付部材の裏面に確実に係合させてマ
グネットキャッチを被取付部材に強固に固定することが
できる。
【0013】請求項4記載の発明によれば、各弾性板の
先端部がハウジングの中心に向かって所定角度傾斜され
ているから、各弾性板の先端部を被取付部材の貫通孔に
当て付け、マグネットキャッチを被取付部材に向けて押
圧するだけで、各弾性板の先端部が前記貫通孔の周縁部
に押し付けられてハウジングの中心に向かって変位し、
これによって、各弾性板が弾性変形して、その先端部が
前記貫通孔を通過し、その通過後、各弾性板の弾性復帰
により、その先端部両側にそれぞれ突設した係合突起部
が前記被取付部材の裏面に係合され、マグネットキャッ
チを被取付部材に取り付けることができる。
【0014】この場合、各弾性板の先端部を被取付部材
の貫通孔に当て付け、マグネットキャッチを被取付部材
に向けて押圧するだけで、各弾性板を自動的に弾性変形
させて、そのマグネットキャッチを被取付部材に取り付
けることができ、各弾性板を指部で押圧して弾性変形さ
せることによりマグネットキャッチを被取付部材に取り
付ける場合に比べて、その取り付けを簡単に行なうこと
ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図5は、本発明の第1の実施例であるマグ
ネットキャッチMを機器の開口部(被取付部材)1の側
板1aに取り付けた状態を示すものであって、該マグネ
ットキャッチMは、側板1aの表面1Aに当接されるハ
ウジング2と、該ハウジング2内に嵌入係止されるマグ
ネット部材3と、ハウジング2を側板1aに固定するた
めの一対の弾性板4,4とから構成されている。また、
前記機器の開口部1に開閉自在に設けられる開閉扉5側
には、マグネットキャッチMに対向して鉄などの磁性体
からなる被吸着板5aが設けられている。
【0016】前記マグネット部材3は、異方性フェライ
ト、等方性フェライトまたはゴム磁石などからなる横長
矩形ブロック状の磁石3aと、該磁石3aの両側面に吸
着された鉄などの磁性体からなる一対のヨーク3b,3
bとからなり、該各ヨーク3b,3bの前端縁部及び後
端縁部を磁石3a側に若干折曲することにより、その両
ヨーク3b,3bが磁石3aから不測に位置ずれしない
ようにし、また、各ヨーク3b,3bの中央部にハウジ
ング2に係止するための係止孔7が複数個(この実施例
では2個)貫設されている。
【0017】前記ハウジング2は、ポリプロピレンなど
の合成樹脂材からなり、矩形枠状に形成され、そのマグ
ネット部材3を嵌入させるための内部空間8の長尺側内
側面には、マグネット部材3の嵌入方向Eに沿って複数
本(この実施例では2本)のガイドレール9が互いに所
定間隔をおいて平行に一体突設されており、該各ガイド
レール9に沿ってマグネット部材3を内部空間8に円滑
に嵌入させることができる。また、前記各ガイドレール
9のほぼ中央部に前記各ヨーク3b,3bの係止孔7に
嵌入する係止片10が一体突設されており、マグネット
部材3を内部空間8に押し込むと、ヨーク3b,3bの
後端縁部が各係止片10の下向き傾斜面10aに当接し
て、ハウジング2の長尺側内側面を強制的に押し広げ
て、該マグネット部材3が内部空間8に嵌入されると共
に、前記係止孔7が各係止片10に嵌合され、そのマグ
ネット部材3を内部空間8から抜けないようにハウジン
グ2に係止することができる。
【0018】この実施例では、係止孔7と係止片10と
からなる係止手段を左右4箇所設けており、その係止手
段の数が従来に比べて倍増されているので、マグネット
部材3をハウジング2に確実に係止することができる。
【0019】前記内部空間8の短尺側内側面の下端部に
は、内部空間8の中心部に向かって上向きに傾斜する二
対の弾性片11,11が互いに所定間隔をおいて一体突
設されており、前述したように、マグネット部材3を内
部空間8に嵌入させると、その各弾性片11,11が各
ヨーク3b,3bの後端縁部により押し下げられ、それ
によって生じる弾性力によりマグネット部材3を上方に
付勢するものであって、これにより、開閉扉1を繰り返
し開閉することによりマグネット部材3にかかる衝撃力
を緩衝することができ、また、両ヨーク3b,3bの前
端縁部と被吸着板5aとが互いに平行しない不整合状態
であっても、その両者の吸着時に、前記各弾性片11,
11が弾性変形してマグネット部材3の姿勢を修正し、
これによって、両ヨーク3b,3bの前端縁部を被吸着
板5aに全面的に吸着させて整合性を図ることができ
る。
【0020】前記ハウジング2の左右両側面2c,2d
に、該ハウジング2の長手方向に延びる壁体12aと該
壁体12aの先端に一体連結された略L字状の枠体12
bとからなる平面視略コ字状の補助枠体12が突設され
ており、該補助枠体12を前記側板1aの表面1Aに当
接させることにより、ハウジング2を側板1aに安定し
て取り付けることができるようになっている。
【0021】前記弾性板4,4は、略L字形の腕状に形
成され、その基端部がハウジング2の左右両側面2c,
2dの上端に一体突設され、その先端部が前記補助枠体
12中の間隙15,15を通ってハウジング2の後端面
2bより後方に延ばされ、該各弾性板4,4の先端部両
側に係合突起部16,16が一体突設されている。ま
た、図5に示すように、前記側板1aに、各弾性板4,
4に対向して係合突起部16,16間の幅L1よりも若
干広い間隔H1の貫通孔17,17が貫設されると共
に、該各貫通孔17,17の周縁部外側に、各弾性板
4,4の幅L3よりも若干広い間隔H2の凹部18,1
8が凹設されており、図1仮想線に示すように、両弾性
板4,4を把持することにより、該両弾性板4,4を弾
性変形させて係合突起部16,16を貫通孔17,17
に挿通した後、その弾性変形を解除するだけで、各弾性
板4,4が元の位置に弾性復帰して、該各弾性板4,4
の先端部が凹部18,18に嵌入され、前記係合突起部
16,16が側板1aの裏面1Bに係合し、これによっ
て、マグネットキャッチMを側板1aに固定することが
できるようになっている。
【0022】上記構成によれば、ビス無しでマグネット
キャッチMを機器の開口部1に簡単に取り付けることが
できると共に、各弾性板4,4の先端部両側にそれぞれ
突設した4箇所の係合突起部16,16によりマグネッ
トキャッチMを機器の開口部1に固定しており、開閉扉
1を繰り返し開閉することによりマグネットキャッチM
にかかる衝撃力が前記4箇所の係合突起部16,16に
分散して負荷されるため、マグネットキャッチMの固定
状態を長期にわたって確実に維持することができる。ま
た、リサイクルなどのためにマグネットキャッチMを側
板1aから取り外す場合には、両弾性板4,4を把持し
て弾性変形させるだけで、前記各係合突起部16,16
が側板1aから離脱され、マグネットキャッチMを機器
の開口部1から簡単に取り外すことができる。更に、ハ
ウジング2と両弾性板4,4とが一体化されて部品点数
が1つであるから、製作費を安くすることができる。
【0023】前記枠体12bの後端面に一対の位置決め
用突起19、19が突設されており、該各突起19、1
9を側板1aに貫設した位置決め孔20a,20bに嵌
入させることにより、マグネットキャッチMを側板1a
上の所定位置に取り付けることができる。なお、一方の
位置決め孔20aが長孔状に形成されて凹部18に連通
されており、これによって、両位置決め用突起19、1
9間の寸法誤差を吸収できるようにしている。
【0024】図2に示すように、前記係合突起部16,
16には複数段(この実施例では2段)の段部21,2
2が階段状に形成され、その各段部21,22と前記ハ
ウジング2の後端面2bとの間の対向間隔T1,T2が
係合突起部16,16の基端側からその先端側に向かっ
て段階的に拡大されているから、薄肉状の側板1aの場
合には、図2実線に示すように、内側の段部21とハウ
ジング2とで、その薄肉状の側板1aを挟持し、また、
図6に示すように、厚肉状の側板1bの場合には、その
厚肉状の側板1bに内側の段部21,21間の幅L2よ
りも若干広い間隔H3の凹部18,18が凹設されてお
り、その凹部18,18内に内側の段部21,21が嵌
入して、外側の段部22とハウジング2とで、その厚肉
状の側板1bを挟持することにより、機器の開口部1に
マグネットキャッチMを確実に固定することができる。
【0025】上記構成に基づいてマグネットキャッチM
を機器の開口部1に取り付ける場合には、マグネット部
材3をハウジング2内に嵌入係止させたマグネットキャ
ッチMを用意して、そのハウジング2の両側面2c,2
dに突設した両弾性板4,4を把持することにより、該
両弾性板4,4を弾性変形させてその先端部を側板1
a,1bの貫通孔17,17に挿通した後、その弾性変
形を解除するだけでよい。これによって、各弾性板4,
4が元の位置に弾性復帰して、該各弾性板4,4の先端
部両側にそれぞれ突設した係合突起部16,16が前記
側板1a,1bの裏面1Bに係合し、マグネットキャッ
チMを機器の開口部1に固定することができる。
【0026】図7は本発明の第2の実施例であるマグネ
ットキャッチMを機器の開口部(被取付部材)1の側板
1a,1bに取り付けた状態を示すものであって、各弾
性板4,4の内側面に上向き円弧状の弾性補助片24,
24が一体突設され、該各弾性補助片24,24の先端
部がハウジング2の側面2c,2dに接近または当接さ
れている。上記以外の構成は前記第1の実施例とほぼ同
じであるから、同一部分に同一符号を付してその説明を
省略する。
【0027】上記構成において、両弾性板4,4を把持
すると、図7仮想線に示すように、弾性板4,4が弾性
変形されると共に、各弾性補助片24,24がハウジン
グ2の側面2c,2dに圧接して弾性変形され、前記弾
性板4,4の先端部を側板1a,1bの貫通孔17,1
7に挿通した後、その弾性変形を解除すると、該各弾性
板4,4の弾性力に弾性補助片24,24の弾性力が付
加されて、その2つの弾性力で各弾性板4,4を元の位
置(図7実線状態)に確実に復帰させることができるか
ら、前記係合突起部16,16を側板1a,1bの裏面
1Bに確実に係合させてマグネットキャッチMを機器の
開口部1に強固に固定することができる。
【0028】なお、上記実施例では、弾性補助片24,
24を弾性板4,4の内側面に突設したが、これに限定
されるわけではなく、それをハウジング2の側面2c,
2dに突設してもよいし、また、それを弾性板4,4の
内側面とハウジング2の側面2c,2dの両方に突設し
てもよく、また、弾性補助片24,24を上向き円弧状
に形成したが、それを下向き円弧状に形成してもよい。
【0029】図8は本発明の第3の実施例を示すもので
あって、各弾性板4,4の先端部両側に突設した係合突
起部16,16に、前記段部21,22に換えて下向き
傾斜面25,25を形成している。上記以外の構成は前
記第1、第2の実施例とほぼ同じであるから、同一部分
に同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】上記構成によれば、前記傾斜面25,25
とハウジング2の後端面2bとの間の対向間隔が係合突
起部16,16の基端側からその先端側に向かって無段
階で拡大されているから、薄肉状の側板1aから厚肉状
の側板1bまで確実に挟持して、機器の開口部1にマグ
ネットキャッチMを強固に固定することができる。
【0031】図9は本発明の第4の実施例を示すもので
あって、各弾性板4,4の先端部がハウジング2の中心
に向かって所定角度α(この実施例では45°)傾斜さ
れている。上記以外の構成は前記第1〜第3の実施例と
ほぼ同じであるから、同一部分に同一符号を付してその
説明を省略する。
【0032】上記構成において、マグネットキャッチM
を1側板1a,1bに取り付ける場合の要領を説明する
と、図9実線に示すように、各弾性板4,4の先端部を
貫通孔17,17に当て付け、マグネットキャッチMを
側板1a,1bに向けて押圧するだけで、各弾性板4,
4の先端部が前記貫通孔17,17の周縁部に押し付け
られてハウジング2の中心に向かって変位し、これによ
って、各弾性板4,4が弾性変形して、その先端部が前
記貫通孔17,17を通過し、その通過後、各弾性板
4,4の弾性復帰により、その先端部両側にそれぞれ突
設した係合突起部16,16が前記側板1a,1bの裏
面1Bに係合され、マグネットキャッチMを機器の開口
部1に取り付けることができる。
【0033】この場合、各弾性板4,4の先端部を貫通
孔17,17に当て付け、マグネットキャッチMを側板
1a,1bに向けて押圧するだけで、各弾性板4,4を
自動的に弾性変形させて、そのマグネットキャッチMを
機器の開口部1に取り付けることができ、前記各実施例
のように、各弾性板4,4を指部で押圧して弾性変形さ
せることによりマグネットキャッチMを機器の開口部1
に取り付ける場合に比べて、その取り付けを簡単に行な
うことができる。
【0034】上記各実施例では、固定側である機器の開
口部1にマグネットキャッチMを固定し、回動側である
開閉扉5に被吸着板5aを設けたが、その逆に、固定側
である機器の開口部1に被吸着板5aを設け、回動側で
ある開閉扉5にマグネットキャッチMを固定するように
してもよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ビス無し
でマグネットキャッチを被取付部材に簡単に取り付ける
ことができると共に、弾性板の先端部両側にそれぞれ突
設した4箇所の係合突起部によりマグネットキャッチを
被取付部材に固定しており、開閉扉を繰り返し開閉する
ことによりマグネットキャッチにかかる衝撃力が前記4
箇所の係合突起部に分散して負荷されるため、マグネッ
トキャッチの固定状態を長期にわたって確実に維持する
ことができる。また、リサイクルなどのためにマグネッ
トキャッチを被取付部材から取り外す場合には、前記両
弾性板を把持して弾性変形させるだけで、前記各係合突
起部が被取付部材から離脱され、マグネットキャッチを
機器の開口部から簡単に取り外すことができる。更に、
ハウジングと両弾性板とが一体化されて部品点数が1つ
であるから、製作費を安くすることができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、係合突起部
に階段状に形成された複数の段部と前記ハウジングの後
端面との間の対向間隔が係合突起部の基端側からその先
端側に向かって段階的に拡大されているから、被取付部
材の厚さに対応した対向間隔を有する段部とハウジング
とでその被取付部材を挟持することにより、厚さの異な
る複数種類の被取付部材に対応して、その被取付部材に
マグネットキャッチを確実に固定することができる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、両弾性板を
弾性変形させてその先端部を前記被取り付け部材の貫通
孔に挿通した後、その弾性変形を解除すると、該各弾性
板の弾性力に弾性補助片の弾性力が付加されて、その2
つの弾性力で各弾性板を元の位置に確実に復帰させるこ
とができるから、前記係合突起部を被取付部材の裏面に
確実に係合させてマグネットキャッチを被取付部材に強
固に固定することができる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、各弾性板の
先端部がハウジングの中心に向かって所定角度傾斜され
ているから、各弾性板の先端部を被取付部材の貫通孔に
当て付け、マグネットキャッチを被取付部材に向けて押
圧するだけで、各弾性板を自動的に弾性変形させて、そ
のマグネットキャッチを被取付部材に簡単に取り付ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるマグネットキャッ
チを機器の開口部に取り付けた状態を示す縦断面図であ
る。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】図1のC−C矢視図である。
【図5】分解斜視図である。
【図6】変形例を示す横断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例であるマグネットキャッ
チを機器の開口部に取り付けた状態を示す縦断面図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施例であるマグネットキャッ
チを機器の開口部に取り付けた状態を示す横断面図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施例であるマグネットキャッ
チを機器の開口部に取り付けた状態を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 機器の開口部(被取付部材) 2 ハウジング 3 マグネット部材 4 弾性板 16 係合突起部 17 貫通孔 21 段部 22 段部 24 弾性補助片 T1 ハウジングの後端面と段部との間の対向間隔 T2 ハウジングの後端面と段部との間の対向間隔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付部材の表面に当接される矩形枠状
    のハウジングと、該ハウジング内に嵌入係止されるマグ
    ネット部材と、前記ハウジングの両側面から突設され先
    端部が該ハウジングの後端面より後方に延びる一対の腕
    状弾性板とを有し、該各弾性板を弾性変形させてその先
    端部を前記被取付部材の貫通孔に挿通した後その弾性変
    形を解除して各弾性板が元の位置に弾性復帰したときに
    前記被取付部材の裏面に係合する係合突起部が前記各弾
    性板部の先端部両側にそれぞれ突設されていることを特
    徴とするマグネットキャッチ。
  2. 【請求項2】 前記係合突起部には複数の段部が階段状
    に形成され、その各段部と前記ハウジングの後端面との
    間の対向間隔が係合突起部の基端側からその先端側に向
    かって段階的に拡大されていることを特徴とする請求項
    1記載のマグネットキャッチ。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの両側面とそれに対向す
    る前記各弾性板の内側面とのうち、少なくともその一方
    に、各弾性板が元の位置に弾性復帰するのを補助する弾
    性補助片が突設されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のマグネットキャッチ。
  4. 【請求項4】 前記各弾性板の先端部がハウジングの中
    心に向かって所定角度傾斜されていることを特徴とする
    請求項1、2、3のいずれかに記載のマグネットキャッ
    チ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62176510U (ja) * 1986-04-28 1987-11-10
JPH0579236A (ja) * 1991-09-19 1993-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd マグネツトラツチ取付け構造

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JPS62176510U (ja) * 1986-04-28 1987-11-10
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