JPH08120000A - 抗ヒトビトロネクチン・トロンビン・アンチトロンビンiii 複合体モノクローナル抗体、ハイブリドーマ及び免疫学的測定方法 - Google Patents

抗ヒトビトロネクチン・トロンビン・アンチトロンビンiii 複合体モノクローナル抗体、ハイブリドーマ及び免疫学的測定方法

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JPH08120000A JP6278278A JP27827894A JPH08120000A JP H08120000 A JPH08120000 A JP H08120000A JP 6278278 A JP6278278 A JP 6278278A JP 27827894 A JP27827894 A JP 27827894A JP H08120000 A JPH08120000 A JP H08120000A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規モノクローナル抗体、それ抗体を分泌す
るハイブリドーマ及びその抗体を用いる免疫学的測定方
法を提供する。 【構成】 新規モノクローナル抗体は、ビトロネクチン
・トロンビン・アンチトロンビンIII 複合体(VTA
T)と特異的に反応するが、遊離ビトロネクチン、遊離
トロンビン及び遊離アンチトロンビンIII とは反応しな
い。 【効果】 VTATを高感度で定量できる。また、抗ト
ロンビン・アンチトロンビンIII 複合体(TAT)モノ
クローナル抗体と組合わせて使用すると、更に高感度で
VTATを測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗ビトロネクチン・ト
ロンビン・アンチトロンビンIII 複合体モノクローナル
抗体、前記モノクローナル抗体を分泌するハイブリドー
マ及び前記モノクローナル抗体を用いるビトロネクチン
・トロンビン・アンチトロンビンIII複合体の免疫学的
測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床分野において、血中のトロンビンを
測定することは、播種性血管内凝固や血栓症などの凝固
亢進状態を知るうえで重要である。しかしながら、トロ
ンビンそのものを測定することはできないので、代わり
にトロンビンが血中のアンチトロンビンIII (以下AT
III ともいう)と速やかに結合して生ずるトロンビン・
アンチトロンビンIII 複合体(以下TATともいう)を
測定して、その量からトロンビンの量を推定して血液の
凝固活性化の指標としている。しかしながら、TATは
血中のビトロネクチンと速やかに結合して、ビトロネク
チン・トロンビン・アンチトロンビンIII 複合体(VT
AT)を形成し、代謝される。従って、TATを指標と
することが適切であるかどうかは、厳密な意味で不明で
ある。また、VTATを指標とする方が、より適切であ
るとも考えられる。
【0003】実際に、従来法でも、ビトロネクチン・ト
ロンビン・アンチトロンビンIII 複合体(VTAT)の
測定が行われていた。その測定方法では抗アンチトロン
ビンIII モノクローナル抗体を固相に固定化し、ヒト血
漿などの体液試料を接触させることにより得られる固相
抗体と結合したVTAT複合体に対し、酵素標識した抗
ビトロネクチンモノクローナル抗体を作用させることに
よって実施されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法ではヒト血漿などの体液試料に共存しているVTAT
に比べて大過剰(約10万倍)のアンチトロンビンIII
の干渉を免れることは不可能であり、実際上、VTAT
を測定することはできない(特開平2−66458号公
報)。また、TATの測定もできない。従って、本発明
の目的は、新規なモノクローナル抗体を提供することに
より、アンチトロンビンIII の干渉を受けずに正確にV
TATを測定する手段を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ビ
トロネクチン・トロンビン・アンチトロンビンIII 複合
体(VTAT)と特異的に反応するが、遊離ビトロネク
チン、遊離トロンビン及び遊離アンチトロンビンIII
(ATIII )と反応せず、好ましくは更にトロンビン・
アンチトロンビンIII 複合体(TAT)とも反応しない
ことを特徴とするモノクローナル抗体に関する。更に、
本発明は、前記モノクローナル抗体を分泌することを特
徴とするハイブリドーマ、及び、前記モノクローナル抗
体を用いることを特徴とするビトロネクチン・トロンビ
ン・アンチトロンビンIII 複合体(VTAT)の免疫学
的測定方法にも関する。更にまた、本発明は、前記モノ
クローナル抗体と共に、トロンビン・アンチトロンビン
III 複合体(TAT)と特異的に反応するが、遊離トロ
ンビン及び遊離アンチトロンビンIII と反応しないモノ
クローナル抗体を用いて、ビトロネクチン・トロンビン
・アンチトロンビンIII 複合体(VTAT)と共に、ト
ロンビン・アンチトロンビンIII 複合体(TAT)を免
疫学的に測定する方法にも関する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
抗VTATモノクローナル抗体は、本発明による新規な
ハイブリドーマ(好ましくはマウス・ハイブリドーマ)
を、それぞれ培地又は哺乳動物(特にはマウス)の腹腔
内で培養することによって製造することができる。本発
明によるハイブリドーマは、一般的にはVTATで免疫
したマウスの脾臓細胞とマウス骨髄腫細胞とを、Koh
ler及びMilisteinの細胞融合の基本方法
〔Nature,第256巻,495頁(1975年)
参照〕により製造することが可能である。詳細には、下
記実施例で説明する。
【0007】また、上記のハイブリドーマを培養する培
地としては、ハイブリドーマの培養に適した培地であれ
ばよく、好適にはダルベッコ氏変法イーグル氏最小必須
培地(Dulbecco’s modified Ee
agle’s minimum essential
medium 以下、DMEと記す)にウシ胎児血清、
L−グルタミン、L−ピルビン酸及び抗生物質(ペニシ
リンGとストレプトマイシン)を含む培地が用いられ
る。
【0008】このようにして製造された培養液又はマウ
スの腹水から、タンパク質の単離、精製に一般的に用い
られる方法により前述の抗VTATモノクローナル抗体
を分離、精製することが可能である。そのような方法と
しては、硫安塩析、イオン交換セルロースを用いるイオ
ン交換カラムクロマトグラフィー、分子節ゲルを用いる
分子節カラムクロマトグラフィー、プロテインA結合多
糖類を用いる親和性カラムクロマトグラフィー、透析、
凍結乾燥などがある。
【0009】このようにして得られた本発明の抗VTA
Tモノクローナル抗体は、遊離のビトロネクチン、遊離
のATIII 及び遊離のトロンビンとは結合せず、好まし
くは更にTATとも反応しないで、VTATとだけ結合
する能力を有し、VTATの免疫定量用の試薬として有
用である。本発明の抗VTATモノクローナル抗体(例
えば後述の実施例で得られたVAT−1及びVAT−
2)は、酵素免疫定量法(EIA)あるいは発光免疫定
量法(LIA)における試薬として使用することができ
る。酵素免疫定量法の例としては、マイクロタイターあ
るいはプラスチックチューブを用いるワン・ステップ・
サンドイッチ酵素免疫定量法を挙げることができる。こ
の酵素免疫定量法の具体例は、下記実施例7に示す通り
であるが、一般的には、VTATの互いに異なった抗原
決定基を認識する2種類の抗VTATモノクローナル抗
体を用いて行い、まずマイクロタイター・プレートの穴
(ウエル)あるいはプラスチックチューブを前もって1
種類の抗体(例えばVAT−1)で感作させておき、次
に、この穴あるいはプラスチックチューブにVTATを
含む被検体及び酵素標識した別種の抗体(例えば、VA
T−2)の溶液を入れ、約30分間静置後清浄し、酵素
基質溶液を加えて30分間程度酵素反応を行う。反応終
了後、比色法などにより、被検体中のVTATの量を定
量することにより行うことが可能である。
【0010】発光免疫定量法(LIA)を利用する場合
には、本発明の抗VTATモノクローナル抗体の1種類
(例えばVAT−2)をポリスチレンビーズなどの担体
に感作させておき、次に、この担体にVTATを含む被
検体を接解させ、必要に応じて担体を洗浄した後、発光
物質を標識した別種の抗体(例えばVAT−1)の溶液
を入れて反応させ、洗浄後、発光物質が発光する条件に
雰囲気を調整し、その発光量をルミホトメーターで測定
することで被検体中のVTAT量を定量することにより
行うことが可能である。発光物質としてはルミノール又
はアクリジニウム誘導体などを用いることができる。
【0011】本発明のモノクローナル抗体をラテックス
凝集免疫法に使用する場合には、本発明のモノクローナ
ル抗体を感作したラテックスと被検試料とを接触させ、
それに伴う凝集の有無を測定することで、被検体中のV
TATを定量することができる。使用するラテックスは
特に限定されるものではなく、例えば、ポリスチレンラ
テックス粒子を用いることができる。
【0012】本発明の前記モノクローナル抗体と、トロ
ンビン・アンチトロンビンIII 複合体と特異的に反応す
るが、遊離トロンビン及び遊離アンチトロンビンIII と
反応しないモノクローナル抗体とを併用して、VTAT
と共にTATを免疫学的に測定することもできる。前記
の抗TATモノクローナル抗体としては、例えば、特開
昭62−138187号公報記載のモノクローナル抗
体、特には、AT−1を用いることができる。
【0013】VTATとTATとを同時に測定する場合
にも、前記と同様に酵素免疫定量法、化学発光免疫定量
法又はラテックス凝集免疫定量法を利用することができ
る。例えばラテックス凝集法の場合には、本発明のVA
T−1及び/又はVAT−2と前記のAT−1をそれぞ
れ単独で別々にラテックス粒子に感作するか、あるいは
前記モノクローナル抗体の混合物をラテックス粒子に感
作したものを用いて、被検体中のVTATと接触させ、
それに伴う凝集の有無を測定すればよい。また、酵素免
疫定量法あるいは発光免疫定量法の場合には、プレート
やビーズの担体に本発明のTAT−1及び/又はVAT
−2と前記のAT−1を固定化し、本発明の別種のモノ
クローナル抗体あるいは抗アンチトロンビンIII 抗体
(ポリクローナル抗体)を酵素あるいは発光物質で標識
したものを用いて前記と同様の操作を行えばよい。本発
明による前記の各種測定法において、被検試料としては
VTAT及び場合によりTATを含む可能性のある試
料であれば特に限定はされないが、例えば、生体試料、
特には血液、血清、血漿などを挙げることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 VTAT複合体はE.R.ポダックらの方法〔ジャーナ
ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ,第261巻,
7387−7392頁(1986)〕により精製した。
すなわち、ビトロネクチン800μgとトロンビン40
0μgとアンチトロンビンIII 800μgを塩化ナトリ
ウム0.9%を含む0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH
7.5)1ml中に加え、37℃で30分間反応させ、
VTAT複合体を調製した。更に、セファアクリル S
−300(ファルマー社;スウェーデン)による分子ふ
るいクロマトグラフィーにより精製し、精製VTAT
(A280nm=1.0のVTAT)1mlを得た。こ
のようにして得た精製VTATは、以下の実施例におい
て、免疫原として、また抗VTAT抗体産生性ハイブリ
ドーマを選別するためのELISA用抗原として使用し
た。
【0015】実施例2 (a)免疫化した脾臓細胞の調製:前記実施例1で調製
したVTAT免疫原溶液(A280nm=0.1)を等
量のフロインド氏完全アジュバンドと乳化するまで混合
し、その混合液200μlをマウス腹腔内に投与するこ
とにより免疫を行った(第1回免疫)。30日経過後、
該マウスに上記と同様の方法でマウス腹腔内に投与した
(第2免疫)。第2回免疫から21日経過後、VTAT
免疫原溶液(A280nm=0.1)を等量の生理食塩
水で希釈し、その希釈液200μlを、該マウスの静脈
内に投与した(最終免疫)。最終免疫から3日経過後、
脾臓細胞をマウスから取り出し、細胞融合に使用した。
【0016】(b)細胞融合:無菌的に摘出した上記の
脾臓を、10〜15%ウシ胎児血清を含むDME培地5
mlを入れたシャーレに入れた。次に、脾臓を、10〜
15%ウシ胎児血清を含むDME培地約15mlで還流
して脾細胞を流出させた後、この脾細胞懸濁液をナイロ
ンメッシュに通した。この脾細胞50mlを遠心チュー
ブに集めて遠心(500×g,10分間)した。こうし
て得たペレットにヘモライジング溶液(155mM−N
4 Cl,10mM−KHCO3 ,1mM−Na2 ED
TA,pH7.0)5mlを加え、懸濁させた。0℃
で、5〜10分間放置すると懸濁液中の赤血球が破壊さ
れた。10〜15%ウシ胎児血清15mlを含むDME
培地を加えてから遠心分離した。こうして得られた細胞
ペレットをDME培地で遠心法によって洗浄し、生きて
いる脾細胞数を測定した。
【0017】一方、予め培養しておいたマウス骨髄腫細
胞(ミエローマ細胞)SP2/O−Ag14約2×10
7 個に上記脾細胞約1×108 個を加え、DME培地中
でよく混合し、遠心分離を行った(500×g、10分
間)。その上清を吸引し、ペレットをよく解きほぐし、
38℃に保温しておいた40%ポリエチレングリコール
4000溶液0.5mlを滴下し、遠心チューブを、手
で1分間穏やかに回転することによってポリエチレング
リコール溶液と細胞ペレットを混合させた。次に、38
℃に保温しておいたDME培地を、30秒毎に1ml加
えてチューブを穏やかに回転させた。この操作を10回
繰り返した後、10〜15%ウシ胎児血清を含むDME
培地20mlを加えて、遠心分離(500×g,10分
間)を行った。上清を除去した後、細胞ペレットを10
〜15%ウシ胎児血清を含むHAT培地(DME培地に
アミノプテリン4×10-7M,チミジン1.6×10-5
M,ヒポキサンチン1×10-4Mになるように添加した
のも)で、遠心法によって2回洗浄後、上記HAT培地
40mlに懸濁した。この細胞懸濁液を96ウエル細胞
培養プレートの各ウエルに200μlずつ分注し、37
℃で、5%炭酸ガスを含む炭酸ガス培養器で培養を開始
した。培養中、2〜3日間隔で各ウエルの培地を約10
0μl除き、新たに上記のHAT培地を100μl加え
ることによりHAT培地中で増殖するハイブリドーマを
選択した。8日目頃から10〜15%ウシ胎児血清を含
むHT培地(DME培地にチミジン1.6×10-5M,
ヒポキサンチン1×10-4Mになるように添加したも
の)に交換し、ハイブリドーマの増殖を観察するととも
に、約10日目に、下述のELSIA法により、抗VT
AT抗体産生ハイブリドーマをクスリーニングした。
【0018】(c)ハイブリドーマの樹立 ハイブリドーマ培養上清中の産生抗体の有無はELSI
A法により測定した。96ウエルELSIA用プレート
(ImmulonII;日本ダイナテック株式会社)の各
ウエルに、前述の精製VTAT溶液(A280nm=
0.05,生理食塩水で希釈したもの)を50μlずつ
分注し、25℃で2時間放置した。次に、0.05%T
ween20(ICI社の登録商標)−生理食塩水で3
回洗浄した後、各ウエルに培養上清を50μl加え、2
5℃で1時間反応させた。次に、0.05%Tween
20−生理食塩水で200倍に希釈したペルオキシダー
ゼ結合抗マウス抗体(ダコ社;デンマーク)50μlを
各ウエルに加えた。反応終了後、0.05%Tween
20−生理食塩水で各ウエルを3回洗浄し、0.5mM
アミノアンチピリンと10mMフェノールと0.005
%過酸化水素水とを含む溶液250μlを各ウエルに加
え、25℃で30分間反応させ、各ウエルの490nm
における吸光度を測定した。その結果、192ウエル
中、23ウエルに抗体産生が認められた。
【0019】上記のELISA法によって認められた培
養上清中の抗VTAT抗体が、ビトロネクチン、ATII
I 、トロンビン及びTATと反応するか否かを、ビトロ
ネクチン、ATIII 、トロンビン及びTATを感作した
96ウエルELISA用プレートを用いて上記と同様の
方法で測定した。その結果、VTATと反応した15ウ
エルの培養上清中、8ウエルの培養上清がTATとAT
III とも、5ウエルの培養上清がビトロネクチンとも、
反応した。一方、トロンビンとは全く反応しなかった。
ビトロネクチン、ATIII 、トロンビン及びTATとは
反応しないで、VTATのみに特異的に反応する2ウエ
ル中のハイブリドーマを24ウエルプレートに移し、1
0〜15%ウシ胎児血清を含むHT培地で4〜5日間培
養した。その後、再度ELISA法によって「抗VTA
T特異的抗体」(以下単に抗VTAT抗体という)の産
生の有無を確認してから限界希釈法によりクローニング
した。限界希釈法は、HT培地でハイブリドーマが5個
/mlとなるように希釈した細胞浮遊液を、予め正常B
ALB/C系マウスの腹腔細胞がウエルあたり2×10
4個分注してある96ウエルプレートの各ウエルに10
0μlずつ分注した。約10日後、ELISA法によっ
て、抗VTAT抗体を産生するハイブリドーマのクロー
ンをスクリーニングした。その結果、各ハイブリドーマ
につき、20〜40個の抗体産生クローンが得られた。
これらのクローンの中から、増殖性が良好で、抗体分泌
能が高く、しかも安定なクローンを選び、前述と同様の
方法で再クローン化を行い、「抗VTAT特異的抗体」
産生ハイブリドーマVAT−1、及びVAT−2を樹立
した。これらのハイブリドーマVAT−1及びVAT−
2から分泌される抗体はビトロネクチン・トロンビン複
合体(VT)とは反応しなかった。
【0020】実施例3:モノクローナル抗体の製造 (a)イン・ビトロ法 マウスハイブリドーマVAT−1及びVAT−2を各々
15%ウシ胎児血清を含むDME培地中で37℃にて、
5%二酸化炭素雰囲気中で72〜96時間培養した。培
養物を遠心分離(10000×g,10分)した後、上
清に固形の硫酸アンモニウムを50%最終濃度となるよ
うに徐々に加えた。混合物を氷冷下30分間撹拌した
後、60分間放置し、遠心分離(10000×g,10
分)した後、得られた沈渣を少量の10mMリン酸緩衝
液(pH8.0)に溶解し、1000倍量の10mMリ
ン酸緩衝液に対して透析した。これを、10mMリン酸
緩衝液で既に平衡化したDEAE−セルロースのカラム
に充填した。モノクローナル抗体の溶出は10mMリン
酸緩衝液(pH8.0)と0.2M NaClを含む1
0mMリン酸緩衝液(pH8.0)の間で濃度勾配法に
より行った。溶出されたモノクローナル抗体を限外濾過
法で濃縮し、0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)に対
して透析した。ウシ血清IgGを除くために、透析物を
ヤギ抗ウシ血清IgG−セファロース4Bのカラムに通
した。次に通過液を0.1Mリン酸緩衝液(pH8.
0)で平衡化したプロテインA−セファロース4Bのカ
ラムに充填した。カラムをpH3.5の緩衝液で溶出し
て、精製した抗VTAT抗体VAT−1の溶液を得た。
同様にしてVAT−2の溶液も得た。
【0021】(b)イン・ビボ法 プリスタン(2,6,1,14−テトラメチルペンタデ
カン)0.5mlを10から12週齢のBALB/C系
マウスの腹腔内に投与した後、14〜20日目のマウス
腹腔内にインビトロで増殖させたハイブリドーマVAT
−1、又はVAT−2をマウス一匹あたり2×106
胞となるように接種した。各ハイブリドーマにつき一匹
のマウスから約10〜15mlの腹水が得られた。その
抗体濃度は、2〜10mg/mlであった。腹水中のモ
ノクローナル抗体の精製(但し、ヤギ抗ウシ血清IgG
−セファロース4Bのカラムを通す操作は除く)は、上
記のインビトロ精製法と同様の方法で行った。
【0022】実施例4:モノクローナル抗体の免疫グロ
ブリンクラス及び特異性の同定 抗VTATモノクローナル抗体VAT−1及びVAT−
2の免疫グロブリン・クラス、及び特異性の同定は、各
々オクテロニー免疫拡散法、及びエンザイムイムノアッ
セイ法〔前記実施例2(c)に記載のELISA法と同
様の方法〕により行った。結果を表1並びに図1(VA
T−1)及び図2(VAT−2)に示す。図1及び図2
において、Tはトロンビン、AはアンチトロンビンIII
、VTはビトロネクチン・トロンビン複合体、TAT
はトロンビン・アンチトロンビンIII 複合体、そしてV
TATはビトロネクチン・トロンビン・アンチトロンビ
ンIII 複合体である。
【0023】
【表1】免疫グロブリンのクラスモノクローナル抗体 免疫グロブリン・クラス VAT−1 IgG1 VAT−2 IgG1
【0024】実施例5:ラテックススライド凝集免疫定
量法 抗VTATモノクローナル抗体によるラテックス(日本
合成ゴム社製,0.497μm)の感作は次のような操
作で行った。2種類のモノクローナル抗体VAT−1及
びVAT−2の各々の濃度が0.3mg/mlの溶液1
0mlに、ラテックス濃度が1%(w/v)になるよう
にラテックスを加え、25℃で1時間激しく撹拌した。
次に、牛アルブミン溶液(10mg/ml)を0.2m
l添加し、25℃で30分間激しく撹拌した後、遠心分
離(20000×g,30分間)を行った。沈渣を水5
0mlに懸濁し、抗VTATモノクローナル抗体感作ラ
テックスVTAT・L−1として以下のラテックススラ
イド凝集免疫定量に用いた。次に、モノクローナル抗体
VAT−1と特開平62−138187号公報実施例3
に記載のTATに特異的に反応するモノクローナル抗体
AT−1との組み合わせを用いて上記と同様の方法で感
作ラテックスを調製し、VTAT測定用ラテックスVT
AT・L−2として以下のラテックススライド凝集免疫
定量に用いた。
【0025】スライド凝集板の各ウエルに感作ラテック
ス(0.2%)25μlを添加し、次に生理食塩水によ
る2倍希釈列の被検体25μlを加えた。このスライド
凝集板を60回転/分で3分間回転させ、各ウエルの凝
集の有無を測定した。被検体中のVTATの量は、同時
に測定した2倍希釈列の検量用複合体によるラテックス
凝集反応の有無から求めた。結果を表2に示す。
【0026】
【表2】 VTATの濃度(ng/ml) 160 80 40 20 10 5.0 2.5 1.25 VTAT・L−1 + + + − − − − − VTAT・L−2 + + + + + + + + 表2において、+は凝集ありを、そして−は凝集なしを各々表している。
【0027】実施例6:ワン・ステップ・サンドイッチ
酵素免疫定量法 抗VTATモノクローナル抗体VAT−2を20mM炭
酸緩衝液中に10μg/mlの濃度で含む抗体液と、そ
れとは別に抗VTATモノクローナル抗体VAT−2及
び実施例6で用いた抗TATモノクローナル抗体AT−
1を20mM炭酸緩衝液中にそれぞれ5μg/mlの濃
度で含む抗体液を調製し、それぞれ96ウエル平底型ポ
リスチレン製マイクロタイター・プレートに、100μ
lの量で入れて25℃で30分間静置した。そのプレー
トを、0.05%Tween−20を含む生理食塩水で
3回洗浄した。こうして得た抗体感作プレートのウエル
に、被検体50μl、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトアン
チトロンビンIII 抗体(ラビット,ダコ社:デンマー
ク)、0.15M−NaCl、及び2%ウシアルブミン
を含む20mMリン酸緩衝液(pH8.0)100μl
を加えた。25℃で30分間静置後、プレートを、0.
05%Tween−20を含む生理食塩水で3回洗浄し
た。次いで、酵素基質液(10mMフェノール、20m
M−4−アミノアンチピリン、及び0.005%過酸化
水素を含む液)200μlずつをプレートのそれぞれの
ウエルに添加した。25℃で30分間反応させた後、各
ウエルの490nmにおける吸光度をMP−590型マ
クロエライザ・ミニリーダー(ダイナテック社製)で測
定した被検体中のVTATの量は、同時に測定した検量
用複合体の490nmにおける吸光度から描いた検量線
から求めた。結果を図3に示す。図3において、Aは本
発明のモノクローナル抗体VAT−2と特開昭62−1
38187号公報の実施例3に記載のTATに特異的な
モノクローナル抗体AT−1の2種類を固定化した場合
の結果であり、Bは本発明のモノクローナル抗体VAT
−2を固定化した場合の結果である。
【0028】
【発明の効果】本発明の抗VTATモノクローナル抗体
を使用すると、前記のように、VTATを感度よく定量
することができる。また、本発明の抗VTATモノクロ
ーナル抗体と、抗TATモノクローナル抗体とを組み合
わせることにより、検体中にビトロネクチンと結合して
いないTATが存在していた場合でも両者を測定するこ
とができ、統合的にトロンビンを把握できるという利点
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による抗VTATモノクローナル抗体V
AT−1のビトロネクチントロンビン、ATIII 、V
T、TAT及びVTATとの結合力を、96ウエルマイ
クロタイター・プレートを用いてエンザイムイムノアッ
セイ法で測定した結果を表すグラフである。
【図2】本発明による抗VTATモノクローナル抗体V
AT−2のビトロネクチントロンビン、ATIII 、V
T、TAT及びVTATとの結合力を、96ウエルマイ
クロタイター・プレートを用いてエンザイムイムノアッ
セイ法で測定した結果を表すグラフである。
【図3】VTATのサンドイッチEIA法による検量線
を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 5/10 15/02 C12P 21/08 9358−4B G01N 33/53 L 33/533 33/577 B //(C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 伊藤 由美子 東京都千代田区東神田1丁目11番4号 株 式会社ヤトロン内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビトロネクチン・トロンビン・アンチト
    ロンビンIII 複合体と特異的に反応するが、遊離ビトロ
    ネクチン、遊離トロンビン及び遊離アンチトロンビンII
    I と反応しないことを特徴とするモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 ビトロネクチン・トロンビン・アンチト
    ロンビンIII 複合体と特異的に反応するが、遊離ビトロ
    ネクチン、遊離トロンビン及び遊離アンチトロンビンII
    I と反応しないモノクローナル抗体を分泌することを特
    徴とするハイブリドーマ。
  3. 【請求項3】 ビトロネクチン・トロンビン・アンチト
    ロンビンIII 複合体と特異的に反応するが、遊離ビトロ
    ネクチン、遊離トロンビン及び遊離アンチトロンビンII
    I と反応しないモノクローナル抗体を使用することを特
    徴とするビトロネクチン・トロンビン・アンチトロンビ
    ンIII 複合体の免疫学的測定方法。
  4. 【請求項4】 トロンビン・アンチトロンビンIII 複合
    体と特異的に反応するが、遊離トロンビン及び遊離アン
    チトロンビンIII と反応しないモノクローナル抗体を併
    用して、トロンビン・アンチトロンビンIII 複合体を同
    時に定量する請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 免疫定量法が、酵素免疫定量法、化学発
    光免疫定量法又はラテックス凝集免疫定量法である請求
    項3又は4に記載の方法。
JP27827894A 1994-10-18 1994-10-18 抗ヒトビトロネクチン・トロンビン・アンチトロンビンiii 複合体モノクローナル抗体、ハイブリドーマ及び免疫学的測定方法 Expired - Fee Related JP3841364B2 (ja)

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