JPH08119898A - アズレンキノン類の製造方法 - Google Patents

アズレンキノン類の製造方法

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JPH08119898A
JPH08119898A JP25782794A JP25782794A JPH08119898A JP H08119898 A JPH08119898 A JP H08119898A JP 25782794 A JP25782794 A JP 25782794A JP 25782794 A JP25782794 A JP 25782794A JP H08119898 A JPH08119898 A JP H08119898A
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JP
Japan
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acetic acid
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mmol
bromine
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JP25782794A
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English (en)
Inventor
Hidetsugu Wakabayashi
英嗣 若林
Kimio Shindo
君男 新藤
Masanori Kageyama
正紀 景山
Tetsuo Nozoe
鉄男 野副
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C46/00Preparation of quinones
    • C07C46/02Preparation of quinones by oxidation giving rise to quinoid structures

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 アズレン類を、環状エーテル酢酸含有溶媒
中、臭素と反応せしめるアズレンキノン類及びブロモア
ズレンキノン類の製造方法。 【効果】 医薬・電子写真感光体、液晶素子、有機電導
体等に有用な高純度のアズレンキノン類を簡便かつ安価
に得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアズレンキノン類の製造
方法に関し、さらに詳しくは、医薬、電子写真感光体、
液晶素子、有機電導体等に有用なアズレンキノン類の新
規な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アズレ
ン類は、古くから民間で薬用とされてきたニガヨモギや
カミツレ精油の成分として知られているが、とくに、近
年アズレンキノン類は、抗炎症剤、高脂血症治療剤、抗
ガン剤等の医薬としての用途の他、電子写真感光体、液
晶素子、有機電導体等への用途も期待され、多方面より
注目されている。
【0003】このように有用性を増しつつあるアズレン
キノン類の合成法としては、守田・高瀬法(Chemi
stry Letters,197(1980);ib
id.,1661(1981);ibid.,1303
(1982))、野副・松原法(Chemistry
Letters,627(1984);ibid.,6
31(1984)、スコット法(J.Am.Chem.
Soc.,106,4852(1984),ibi
d.,106,4857(1984))などが知られて
いる。
【0004】しかし、上記方法はいずれも、反応ステッ
プが多段階にわたること、反応の選択性が低いこと、収
率が低いこと等の問題点を有するものである。
【0005】そこで、これらの問題を解決し、高純度の
アズレンキノン類を簡便かつ安価に製造する方法の開発
が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討した結果、容易に入手可能なアズレン
又はアルキル置換アズレンに、環状エーテル及び酢酸含
有溶媒中にて、臭素を反応させることにより極めて容易
にアズレンキノン類又はブロモアズレンキノン類が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、下記一般式(3):
【0008】
【化5】
【0009】(式中、Rはアルキル基、ハロゲン原子、
カルボキシル基、アルコキシカルボニル基及びシアノ基
から選ばれる基を示し、nは0〜6の数を示す。但し、
1及び3位、5及び7位のうち、それぞれ少なくとも1
箇所は水素原子である。)で表わされるアズレン類を、
環状エーテル及び酢酸含有溶媒中で、臭素と反応せしめ
ることを特徴とする下記一般式(1)又は(2):
【0010】
【化6】
【0011】(式中、mは1〜2の整数を示し、R、n
は前記と同義である)で表わされるブロモアズレンキノ
ン類の製造方法を提供するものである。
【0012】また、本発明は下記一般式(3):
【0013】
【化7】
【0014】(式中、Rはアルキル基、ハロゲン原子、
カルボキシル基、アルコキシカルボニル基及びシアノ基
から選ばれる基を示し、nは0〜6の数を示す。但し、
1及び3位、5及び7位のうち、それぞれ少なくとも1
箇所は水素原子である。)で表わされるアズレン類を、
環状エーテル及び酢酸含有溶媒中で、臭素と反応せしめ
ることを特徴とする下記一般式(4)又は(5):
【0015】
【化8】
【0016】(式中、R、nは前記と同義である)で表
わされるアズレンキノン類の製造方法を提供するもので
ある。
【0017】上記一般式(1)〜(5)のRで示される
アルキル基及びアルコキシカルボニル基としては炭素数
1〜4の低級アルキル基及び低級アルコキシカルボニル
基が好ましい。
【0018】アルキル基の具体例としては、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
t−ブチル等が挙げられ;ハロゲン原子としてはフッ
素、塩素、ヨウ素等が挙げられ;アルコキシカルボニル
基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基等が挙げられる。
【0019】溶媒として用いられる環状エーテルとして
は、テトラヒドロフラン、ジオキサン等が挙げられる。
本発明における溶媒は、環状エーテルと酢酸の両者を含
有していれば、さらに水を含んでいてもよい。環状エー
テルと酢酸の混合比は50:1〜1:5、特に20:1
〜2:1が好ましい。また、これに水を含む場合は、環
状エーテル:酢酸:水=20:1:1〜2:1:1が好
ましい。
【0020】本発明におけるアズレンキノン類(1)、
(2)、(4)又は(5)の製造は、アズレン類(3)
1当量に対し、2〜6当量、好ましくは3〜4.5当量
の臭素を環状エーテルと酢酸中、特にテトラヒドロフラ
ンと酢酸と水との混合溶媒中、0℃〜室温下、5分〜5
時間反応せしめることによりなされる。テトラヒドロフ
ラン/酢酸/水の混合割合は6:1:1とすることが特
に好ましい。
【0021】かくして得られる反応液は、次に水処理す
ることが好ましい。水処理は、上記得られた反応混合物
を水中に注ぎ、析出した結晶を濾取すること又は反応混
合物を適当な有機溶媒、例えばジクロルメタン中に注い
で抽出することにより行う。
【0022】上記により得られた結晶若しくは抽出物
は、公知の分別再結晶、カラムクロマトグラフィー等の
手段により精製することが好ましい。再結晶する際の溶
媒としては酢酸エチル又は酢酸エチルとヘキサンとの混
合溶媒を用いることが好ましい。これらの精製手段によ
り目的のアズレンキノン類(1)、(2)、(4)又は
(5)を80%前後の高い収率で得ることができる。
【0023】ブロモアズレンキノン類(1)又は(2)
を求核試薬と反応せしめることにより下記一般式(6)
又は(7):
【0024】
【化9】
【0025】(式中、Nuは炭素数1〜4のアルコキシ
基若しくはアミノ基、炭素数1〜6のアルキル基、アル
キルチオ基若しくはアルキレンアミノ基、アニリノ基、
トルイジノ基、メルカプト基又は活性メチレン基を示
し、R、n、mは前記と同義である)で表わされるアズ
レンキノン類を製造することができる。
【0026】上記一般式(6)及び(7)中の求核試薬
によりもたらされる基Nuの具体例としては、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、t−ブトキシ等のアルコキシ基、メ
チルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチル
アミノ、プロピルアミノ、アニリノ、トルイジノ、ピロ
リジノ、ピペリジノ、モルホリノ等のアルキルアミノ
基、芳香族アミノ基及びアルキレンアミノ基、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、ペンチル
チオ、ヘキシルチオ等のアルキルチオ基、マロンニトリ
ル、マロン酸ジエチル、アセト酢酸エチル等の活性メチ
レンラジカルなどが挙げられる。
【0027】使用される求核試薬は、イオン反応におい
て、反応にあずかる試薬が相手に電子を与える傾向を有
するものであり、具体的にはナトリウムメチラートなど
のナトリウムアルコラート類、トルイジンなどのアミン
類、ブチルチオールなどのチオール類、マロンニトリル
などの活性メチレン化合物が挙げられる。
【0028】上記ブロモアズレンキノン類(1)又は
(2)と求核試薬との反応によるアズレンキノン類
(6)又は(7)の製造は、該ブロモアズレンキノン類
1当量に対し1当量以上の求核試薬を、アルコール系溶
媒中、10〜80℃にて5分〜24時間反応せしめるこ
とによりなされる。
【0029】使用されるアルコールとしては、メタノー
ル、エタノールなどの低級アルコールが挙げられる。
【0030】得られる反応生成物は、公知の分別再結
晶、カラムクロマトグラフィー等の手段により精製する
ことが好ましい。これらの精製手段により目的のアズレ
ンキノン類(6)又は(7)を80%以上の収率で得る
ことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の方法によれば、医薬、電子写真
感光体、液晶素子、有機電導体等に有用な高純度のアズ
レンキノン類を簡便かつ安価に得ることができる。
【0032】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0033】実施例1 3−ブロム−1,5−(2a)及び3−ブロム−1,7
−アズレンキノン(2b)の製造(出発原料;アズレ
ン):100mlナスフラスコにアズレン(1a)300
mg(2.34mmol)を取り、テトラヒドロフラン60ml
に加熱溶解し、これに蒸留水12mlを加え冷却(氷冷)
した。
【0034】
【化10】
【0035】この溶液に酢酸12mlに溶解した臭素1.
62g(10.1mmol)を氷冷下で加えた。1時間攪拌
後、この反応液に蒸留水60mlを加え室温で一夜攪拌し
た。この反応液からエバポレーター(40℃以下)を用
いてテトラヒドロフランを除去した。
【0036】この液は50mlのジクロロメタンで2回抽
出し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、水洗後(2
回)、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ジクロロメタ
ン除去後、残査(770mg)はジクロロメタン20mlに
溶解し、アルミナカラムクロマトグラフィー(Merc
k Art.1067、7%H2O;90g、溶離液:
ヘキサン/CH2Cl2=1/1)から分離精製すること
により、化合物(2a)325mg(59%)と化合物
(2b)105mg(19%)得た。
【0037】
【化11】
【0038】
【表1】 収率:59% 淡黄色針状晶;mp135℃(分解) IR(KBr):3080,3040,3000,1700,1640,1623,1585,1564,15
32,1430,1290,1233,1178,1013,905,872,849,816,624,59
5cm-1 1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:6.87(1H,d,J=0.7Hz,H-2),7.02
(1H,ddd,J=12.1,2.4,1.5Hz,H-6),7.11(1H,dt,J=2.4,0.7
Hz,H-4), 7.17(1H,dd,J=12.1,8.0Hz,H-7),7.31(1H,ddd,
J=8.0,1.5,0.7Hz,H-8).13 C NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:127.552(d), 133.585(d),
134.460(d),134.460(s), 136.471(d), 144.045(d), 14
4.272(s), 152.705(s),186.276(s), 189.665(s). MS(70eV):m/z 238(M+,10%), 236(M+,10%), 210(15
%),208(15%),129(100%). 実測値:C,50.56;H,2.23;N,0.00% 計算値(C10H5Br2):C,50.67;H,2.13;N,0.00%
【0039】
【化12】
【0040】
【表2】 収率:19% 淡青黄色針状晶;mp142℃(分解) IR(KBr):3100,2920,1710,1642,1584,1522,1430,1380,12
80,1268,1172,1138,1040,997,925,850,812cm-1 1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:6.81(1H,s,H-2),6.91(1H,ddd,
J=12.2,2.7,0.8Hz,H-6), 7.05(1H,ddd,J=8.2,0.8,0.5H
z,H-4),7.17(1H,dd,J=12.2,8.2Hz,H-5), 7.24(1H,dd,J=
2.7,0.5Hz,H-8). MS(70eV):m/z 238(M+,11%), 236(M+,11%), 210(15
%), 208(15%),129(100%), 101(50%). 実測値:M+,237.9447 and 235.9485(1:1). 計算値(C10H5O2Br):M,237.9453 and 237.9473.
【0041】実施例2 3−ブロム−1,5−(2a)及び3−ブロム−1,7
−アズレンキノン(2b)の製造(出発原料;アズレ
ン):500mlナスフラスコにアズレン(1a)3.0
g(23.4mmol)を取り、テトラヒドロフラン300
mlに加熱溶解し、これに蒸留水60mlを加え、冷却(氷
冷)した。この溶液に酢酸60mlに溶解した臭素17g
(0.11mol )を氷冷下(0℃)で加えた。30分間
攪拌後、この反応液に蒸留水300mlを加え、50℃で
一時間加熱した。この反応液からエバポレーター(40
℃以下)を用いてテトラヒドロフランを除去し、以下実
施例1と同様の処理により、化合物(2a)2.42g
(44%)と化合物(2b)640mg(12%)を得
た。化合物(2a)及び(2b)についての各測定デー
タは実施例1で示したものと同様である。
【0042】実施例3 3−ブロム−2−メチル−1,5−(4a)及び3−ブ
ロム−2−メチル−1,7−アズレンキノン(4b)の
製造(出発原料;アズレン):100mlナスフラスコに
2−メチルアズレン(3a)200mg(1.41mmol)
を取り、テトラヒドロフラン40mlに加熱溶解し、これ
に蒸留水8mlを加え冷却(氷冷)した。
【0043】
【化13】
【0044】この溶液に酢酸8mlに溶解した臭素930
mg(5.77mmol)を氷冷下で加えた。1時間攪拌後、
この反応液に蒸留水100mlを加え、室温で一夜攪拌
し、以下実施例1と同様の処理により、化合物(4a)
210mg(60%)と化合物(4b)70mg(20%)
を得た。
【0045】
【化14】
【0046】
【表3】 収率:60% 淡黄色針状晶;mp147-149℃ UVλmax(MeOH):268(logε4.28), 277(4.28), 316(3.64,
sh), 333(3.63),350(3.60), 370(3.49), 394nm(3.24) IR(KBr):1700(s), 1640(w), 1620(w), 1580cm-1(s)1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:2.09(3H,s,CH3),6.96(1H,ddd,
J=12.1,2.5,1.0Hz,H-6), 7.05(1H,dd,J=2.5,0.5Hz,H-
4),7.12(1H,dd,J=12.1,7.8Hz,H-7), 7.27(1H,ddd,J=7.
8,1.0,0.5Hz,H-8).13 C NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:11.401(q), 127.044(d), 13
1.684(d), 134.250(d),135.048(s), 143.685(d), 144.2
85(s), 145.371(s), 148.678(s),186.729(s), 189.855
(s). MS(70eV):m/z 252(M+,5%),250(M+,5%), 224(17%), 2
22(19%),143(100%). 実測値:M+,251.9595 and 249.9656. 計算値(C11H7O2Br):M,251.9610 and 249.9629.
【0047】
【化15】
【0048】
【表4】 収率:20% 淡黄色針状晶;mp128℃(分解) UVλmax(MeOH):224(logε4.23), 238(4.19), 267(4.1
0), 278(4.10),312(3.84), 330(3.79), 345(3.64,sh),
395(3.32), 437nm(2.89,sh) IR(KBr):1700(s), 1640(w), 1625(w), 1580cm-1(s)1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:2.09(3H,s,CH3),6.84(1H,ddd,
J=12.1,2.6,0.8Hz,H-6), 6.95(1H,ddd,J=8.1,0.8,0.5H
z,H-4),7.14(1H,dd,J=12.1,8.1Hz,H-5), 7.22(1H,dd,J=
2.6,0.5Hz,H-8). MS(70eV):m/z 252(M+,8%), 250(M+,8%), 224(15%),
222(15%),143(100%).
【0049】実施例4 3−ブロム−7−イソプロピル−1,5−(6a)及び
3−ブロム−5−イソプロピル−1,7−アズレンキノ
ン(6b)の製造(出発原料;イソプロピルアズレ
ン):100mlナスフラスコに5−イソプロピルアズレ
ン(5a)500mg(2.94mmol)を取り、テトラヒ
ドロフラン50mlに加熱溶解し、これに酢酸50mlと蒸
留水20mlを加え、冷却(氷冷)した。
【0050】
【化16】
【0051】この溶液に酢酸2mlに溶解した臭素1.9
8g(12.4mmol)を氷冷下で加えた。1時間攪拌
後、この反応液に蒸留水200mlを加え、室温で3時間
攪拌した。反応液から沈殿を除去し、得られた濾液から
エバポレーター(40℃以下)を用いてテトラヒドロフ
ランを除去し、以下実施例1と同様の処理により、化合
物(6a)370mg(45%)と化合物(6b)125
mg(15%)を得た。
【0052】
【化17】
【0053】
【表5】 収率:45% 淡青黄色針状晶;mp120℃(分解) UVλmax(MeOH):215, 254, 262, 274(sh), 330, 345, 36
5, 390nm(sh)1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:1.25(6H,d,J=7.0Hz,iPr-CH3),
2.78(1H,m,J=7.0Hz,iPr-CH), 6.85(1H,d,J=0.5Hz,H-2),
6.92(1H,ddd,J=2.6,1.7,0.5Hz,H-6), 7.06(1H,ddd,J=2.
6,0.5,0.5Hz,H-4),7.27(1H,dd,J=1.7,0.5Hz,H-8)13 C NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:22.19(q), 38.23(d), 129.8
1(d), 133.13(d),133.63(s), 136.121(d), 139.64(d),
143.73(s), 152.73(s), 155.18(s),186.19(s), 190.02
(s). MS(70eV):m/z 280(M+,10%), 278(M+,10%), 252(46
%), 250(48%),237(95%), 235(96%), 128(100%).
【0054】
【化18】
【0055】
【表6】 収率:15% 黄色針状晶;mp120℃(分解) UVλmax(MeOH):245, 250, 280(sh), 375, 395, 425nm(s
h)1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:1.28(6H,d,J=7.0Hz,iPr-CH3),
2.81(1H,m,J=7.0,0.5Hz,iPr-CH), 6.80(1H,d,J=0.5Hz,H
-2),6.84(1H,ddd,J=2.6,1.0,0.5Hz,H-6), 6.98(1H,ddd,
J=1.0,0.5,0.5Hz,H-4),7.19(1H,dd,J=2.6,0.5Hz,H-8);13 C NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:22.49(q), 38.69(d), 129.5
5(d), 132.54(d),133.98(d), 135.35(s), 137.43(d), 1
40.68(s), 154.18(s), 155.56(s),187.19(s), 190.68
(s). MS(70eV):m/z 280(M+,12%), 278(M+,14%), 252(18
%), 250(24%),237(24%), 235(24%), 171(100%).
【0056】実施例5 3−ブロム−6−イソプロピル−1,5−(8a)及び
3−ブロム−6−イソプロピル−1,7−アズレンキノ
ン(8b)の製造(出発原料;イソプロピルアズレ
ン):100mlナスフラスコに6−イソプロピルアズレ
ン(7a)200mg(1.17mmol)を取り、テトラヒ
ドロフラン40mlに加熱溶解し、これに酢酸20mlと蒸
留水8mlを加え、冷却(氷冷)した。
【0057】
【化19】
【0058】この溶液に酢酸2mlに溶解した臭素790
mg(4.94mmol)を氷冷下で加えた。1時間攪拌後、
この反応液に蒸留水150mlを加え、室温で3時間攪拌
した。反応液から沈殿を除去し、得られた濾液からエバ
ポレーター(40℃以下)を用いてテトラヒドロフラン
を除去し、以下実施例1と同様の処理により、化合物
(8a)115mg(35%)と化合物(8b)40mg
(12%)を得た。
【0059】
【化20】
【0060】
【表7】 収率:35% 淡青黄色針状晶;mp90℃(分解) UVλmax(MeOH):255, 263, 274(sh), 327, 355, 370, 39
5nm(sh) IR(KBr):1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:1.18(6H,d,J=7.0Hz,iPr-CH3),
3.46(1H,m,J=7.0Hz,iPr-CH), 6.81(1H,s,H-2), 7.09(1
H,s,H-4),7.19(1H,d,J=8.8Hz,H-7), 7.32(1H,d,J=8.8H
z,H-8).13 C NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:22.43(q), 30.95(d), 127.2
1(d), 129.87(d),132.07(d), 132.78(s), 136.15(d), 1
43.38(s), 151.92(s), 163.73(s),185.75(s), 190.09
(s). MS(70eV):m/z 280(M+,97%), 278(M+,97%), 265(87
%), 263(90%),171(100%), 128(66%). 実測値:C,55.71;H,4.01;N,0.00%. 計算値(C13H11O2Br):C,55.94;H,3.97;N,0.00%.
【0061】
【化21】
【0062】
【表8】 収率:12% 淡青黄色針状晶;mp100℃(分解) UVλmax(MeOH):230(sh), 242,250,285(sh), 315,345(s
h),385,400,428nm(sh)1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:1.17(6H,d,J=7.0Hz,iPr-CH3),
3.45(1H,m,J=7.0Hz,iPr-CH), 6.72(1H,s,H-2), 7.05(1
H,d,J=9.2Hz,H-5),7.22(1H,d,J=9.2Hz,H-4), 7.23(1H,
s,H-8).13 C NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:22.44(q), 30.57(d), 126.7
2(d), 130.40(d),131.42(d), 133.15(d), 134.59(d), 1
40.07(s), 153.46(s), 160.65(s),186.86(s), 191.02
(s). MS(70eV):m/z 280(M+,97%), 278(M+,100%), 265(74
%), 263(80%),171(53%), 128(88%). 実測値:C,55.75;H,4.23;N,0.00%. 計算値(C13H11O2Br):C,55.94;H,3.97;N,0.00%.
【0063】実施例6 3−ブロム−2−メチル−7−イソプロピル−1,5−
(10a)及び3−ブロム−2−メチル−5−イソプロ
ピル−1,7−アズレンキノン(10b)の製造(出発
原料;イソプロピルアズレン):100mlナスフラスコ
に2−メチル−5−イソプロピルアズレン(9a)20
0mg(1.09mmol)を取り、テトラヒドロフラン40
mlに加熱溶解し、これに蒸留水8mlを加え、冷却(氷
冷)した。
【0064】
【化22】
【0065】この溶液に酢酸4mlに溶解した臭素730
mg(4.56mmol)を氷冷下で加えた。1時間攪拌後、
この反応液に蒸留水40mlを加え、室温で一夜攪拌し
た。反応液からエバポレーター(40℃以下)を用いて
テトラヒドロフランを除去し、以下実施例1と同様の処
理により、化合物(10a)152mg(48%)と化合
物(10b)55mg(17%)を得た。
【0066】
【化23】
【0067】
【表9】 収率:48% 淡青黄色針状晶;mp108-110℃ UVλmax(MeOH):233(sh), 268,280(sh), 330,348,368,39
3nm(sh) IR(KBr):1703(s), 1651(m), 1628(w), 1589(s)cm-1 1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:1.24(6H,d,J=7.0Hz,iPr-CH3),
2.09(3H,s,CH3), 2.77(1H,m,J=7.0Hz,iPr-CH),6.87(1H,
dd,J=2.4,1.7Hz,H-6), 6.99(1H,d,J=2.4Hz,H-4),7.23(1
H,d,J=1.7Hz,H-8).13 C NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:11.29(q), 22.18(q), 38.13
(d), 129.32(d),131.22(d), 133.77(s), 139.20(d), 14
3.69(s), 144.96(s), 148.63(s),154.81(s), 186.59
(s), 190.10(s). MS(70eV):m/z 294(M+,2%), 292(M+,2%), 266(35%),
264(37%),251(62%), 249(65%), 185(100%), 142(82
%). 実測値:C,57.45;H,4.80;N,0.00%. 計算値(C14H13O2Br):C,57.36;H,4.47;N,0.00%.
【0068】
【化24】
【0069】
【表10】 収率:17% 淡青黄色針状晶;mp122-124℃ UVλmax(MeOH):228,252,278(sh), 318(sh), 334(sh), 3
85,420nm(sh) IR(KBr):1706(s), 1654(m), 1628(w), 1585(s)cm-1 1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:1.27(6H,d,J=6.7Hz,iPr-CH3),
2.08(3H,s,CH3), 2.79(1H,m,J=6.7Hz,iPr-CH),6.78(1H,
dd,J=2.7,1.0Hz,H-6), 6.89(1H,d,J=1.0Hz,H-4),7.16(1
H,d,J=2.7Hz,H-8).13 C NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:11.06(q), 22.46(q), 38.75
(d), 127.28(d),132.09(d), 135.51(s), 136.07(d), 14
0.55(s), 142.60(s), 150.50(s),156.06(s), 187.38
(s), 190.79(s). MS(70eV):m/z 294(M+,4%), 292(M+,5%), 266(9%), 2
64(9%), 185(100%). 実測値:C,57.33;H,4.49;N,0.00%. 計算値(C14H13O2Br):C,57.36;H,4.47;N,0.00%.
【0070】実施例7 3−ブロム−7−イソプロピル−1,5−(6a)及び
3−ブロム−5−イソプロピル−1,7−アズレンキノ
ン(6b)の製造(出発原料;アズレン−1−カルボン
酸誘導体):100mlナスフラスコに7−イソプロピル
アズレン−1−カルボン酸(5b)200mg(0.93
mmol)を取り、テトラヒドロフラン40mlに加熱溶解
し、これに酢酸20mlと蒸留水8mlを加え、冷却(氷
冷)した。
【0071】
【化25】
【0072】この溶液に酢酸2mlに溶解した臭素600
mg(3.75mmol)を氷冷下で加えた。1時間攪拌後、
この反応液に蒸留水150mlを加え、室温で一夜攪拌し
た。反応液から沈殿を除去し、得られた濾液からエバポ
レーター(40℃以下)を用いてテトラヒドロフランを
除去し、以下実施例1と同様の処理により、化合物(6
a)130mg(50%)と化合物(6b)40mg(15
%)を得た。化合物(6a)及び(6b)についての各
測定データは実施例4で示したものと同様である。
【0073】実施例8 3−ブロム−6−イソプロピル−1,5−(8a)及び
3−ブロム−6−イソプロピル−1,7−アズレンキノ
ン(8b)の製造(出発原料;アズレン−1−カルボン
酸誘導体):100mlナスフラスコに6−イソプロピル
アズレン−1−カルボン酸(7b)200mg(0.93
mmol)を取り、テトラヒドロフラン40mlに加熱溶解
し、これに酢酸20mlと蒸留水8mlを加え、冷却(氷
冷)した。
【0074】
【化26】
【0075】この溶液に酢酸2mlに溶解した臭素630
mg(3.94mmol)を氷冷下で加えた。1時間攪拌後、
この反応液に蒸留水150mlを加え、室温で一夜攪拌し
た。反応液から沈殿を除去し、得られた濾液からエバポ
レーター(40℃以下)を用いてテトラヒドロフランを
除去し、以下実施例1と同様の処理により、化合物(8
a)155mg(59%)と化合物(8b)55mg(21
%)を得た。化合物(8a)及び(8b)についての測
定データは実施例5で示したものと同様である。
【0076】実施例9 3−ブロム−2−メチル−7−イソプロピル−1,5−
(10a)及び3−ブロム−2−メチル−5−イソプロ
ピル−1,7−アズレンキノン(10b)の製造(出発
原料;アズレン−1−カルボン酸誘導体):100mlナ
スフラスコに2−メチル−7−イソプロピルアズレン−
1−カルボン酸(9b)、200mg(0.88mmol)を
取り、テトラヒドロフラン40mlに加熱溶解し、これに
酢酸4mlと蒸留水8mlを加え、冷却(氷冷)した。
【0077】
【化27】
【0078】この溶液に酢酸2mlに溶解した臭素580
mg(3.63mmol)を氷冷下で加えた。1時間攪拌後、
この反応液に蒸留水60mlを加え、室温で一夜攪拌し
た。反応液からエバポレーター(40℃以下)を用いて
テトラヒドロフランを除去し、以下実施例1と同様の処
理により、化合物(10a)140mg(54%)と化合
物(10b)52mg(20%)を得た。化合物(10
a)及び(10b)についての測定データは実施例6で
示したものと同様である。
【0079】実施例10 3−メチルカルボニル−2−メチル−5−イソプロピル
−1,7−アズレンキノン(11)の製造(出発原料;
アズレン−1−カルボン酸エステル誘導体):100ml
ナスフラスコに2−メチル−7−イソプロピルアズレン
−1−カルボン酸メチル(9c)、100mg(0.41
mmol)を取り、テトラヒドロフラン20mlに加熱溶解
し、これに蒸留水4mlを加え、冷却(氷冷)した。
【0080】
【化28】
【0081】この溶液に酢酸4mlに溶解した臭素220
mg(1.38mmol)を氷冷下で加えた。1時間攪拌後、
この反応液に蒸留水20mlを加え、室温で一夜攪拌し
た。反応液からエバポレーター(40℃以下)を用いて
テトラヒドロフランを除去した。この液を50mlのジク
ロロメタンで2回抽出し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗
浄し、水洗(2回)後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。ジクロロメタン除去後、残査をベンゼン20mlに溶
解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(和光純薬
社製、C−200,溶離後:ベンゼン/ヘキサン=1:
1)から分離精製することにより化合物(11)76mg
(68%)を得た。
【0082】
【化29】
【0083】
【表11】 収率:68% 黄色固体; UVλmax(MeOH):230,255,272,285,295,310,345,400nm(s
h)1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:1.24(6H,d,J=6.7Hz,iPr-CH3),
2.21(3H,s,CH3), 2.76(1H,m,J=6.7Hz,iPr-CH), 4.01(3
H,s,COOCH3),6.79(1H,dd,J=2.6,1.0Hz,H-6), 7.29(1H,
d,J=2.6Hz,H-8).7.45(1H,d,J=1.0Hz,H-4). MS(70eV):m/z 272(M+,46%), 244(76%), 229(100%).
【0084】実施例11 3−メチルカルボニル−2−メチル−1,5−(13
a)及び3−メチルカルボニル−2−メチル−1,7−
アズレンキノン(13b)の製造(出発原料;アズレン
−1−カルボン酸エステル誘導体):100mlナスフラ
スコに2−メチルアズレン−1−カルボン酸メチル(1
2)200mg(1.00mmol)を取り、酢酸40mlに加
熱溶解し、これに蒸留水14mlを加え冷却(氷冷)し
た。
【0085】
【化30】
【0086】この溶液に酢酸2mlに溶解した臭素540
mg(3.38mmol)を氷冷下で加えた。その後、この反
応液を実施例1と同様に処理することにより、化合物
(13a)88mg(38%)と(13b)12mg(5
%)を得た。
【0087】
【化31】
【0088】
【表12】 収率:38% 黄色針状晶;mp92-94℃ IR(KBr):1710, 1645cm-1 1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:2.23(3H,s,CH3), 3.39(3H,s,C
OOCH3),6.97(1H,ddd,J=12.2,2.5,1.3Hz,H-6), 7.12(1H,
dd,J=12.2,8.0Hz,H-7),7.39(1H,ddd,J=8.0,1.3, 0.8Hz,
H-8), 7.43(1H,dd,J=2.5,0.8Hz,H-4).13 C NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:10.734(q), 52.669(q), 12
9.685(d), 132.613(d),133.970(d), 135.196(s), 142.9
20(s), 144.228(d), 146.309(s),148.365(s), 163.764
(s), 187.379(s), 193.178(s). MS(70eV):m/z 230(M+,13%),202(100%).
【0089】
【化32】
【0090】
【表13】 収率:5% 黄色固体 IR(KBr):1710, 1645cm-1 1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:2.23(3H,s,CH3), 4.00(3H,s,C
OOCH3),6.84(1H,ddd,J=12.2,2.8,0.8Hz,H-6), 7.11(1H,
dd,J=12.2,8.5Hz,H-5),7.33(1H,dd,J=2.8,0.5Hz,H-8),
7.45(1H,ddd,J=8.5,0.8,0.5Hz,H-4). MS(70eV):m/z 230(M+,13%),202(100%).
【0091】実施例12 3−ブロム−1,5−(2a)及び3−ブロム−1,7
−アズレンキノン(2b)の製造(出発原料;1,3−
ジブロムアズレン):100mlナスフラスコに1,3−
ジブロムアズレン(14)200mg(0.70mmol)を
取り、テトラヒドロフラン40mlに加熱溶解し、これに
蒸留水8mlを加え冷却(氷冷)した。
【0092】
【化33】
【0093】この溶液に酢酸8mlに溶解した臭素245
mg(1.53mmol)を氷冷下で加えた。その後、この反
応液を実施例1と同様に処理することにより、化合物
(2a)と(2b)の混合物を3:1の割合で115mg
(0.49mmol)、収率70%で得た。化合物(2a)
及び(2b)の各測定データは実施例1で示したものと
同様である。
【0094】3,7−ジ−ブロム−1,5−(16a)
及び3,5−ジブロム−1,7−アズレンキノン(16
b)の製造(出発原料;トリブロムアズレン):50ml
ナスフラスコに1,3,5−トリブロムアズレン(1
5)100mg(0.27mmol)を取り、酢酸10mlに加
熱溶解し、室温まで冷却した。
【0095】
【化34】
【0096】この溶液に酢酸2mlに溶解した臭素44mg
(0.27mmol)を室温下加え、10分間攪拌した。そ
の後、この反応液を実施例1と同様に処理することによ
り、化合物(16a)11mg(13%)と(16b)4
mg(4%)を得た。
【0097】
【化35】
【0098】
【表14】 収率:13% 淡黄色針状晶;mp138℃(分解) IR(KBr):3090,2920,2850,1706,1635,1584,1530,1400,13
70,1300,1282,1250,1218,1190,1050,908,880,850,757,6
34,615cm-1 1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:6.89(1H,d,J=0.6Hz,H-2),7.06
(1H,ddd,J=2.1,0.8,0.6Hz,H-4),7.48(1H,dd,J=2.3,0.8H
z,H-8), 7.50(1H,dd,J=2.3,2.1Hz,H-6). MS(70eV):m/z 318(M+,5%), 316(M+,10%), 314(M+,6
%), 290(17%),288(33%), 286(18%), 209(100%), 2
07(100%). 実測値:M+,313.8540, 315.8586, and 317.8555(1:2:
1). 計算値(C10H5O2Br2):M,313.8578, 315.8559,and 317.85
39.
【0099】
【化36】
【0100】
【表15】 収率:4% 淡青黄色針状晶;mp153℃(分解) IR(KBr):3100,2920,2850,1705,1636,1590,1524,1401,13
68,1296,1253,1239,1192,1037,910,902,853,811,739,61
2cm-1 1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:6.88(1H,s,H-2), 7.19(1H,dd,
J=2.6,0.7Hz,H-4),7.25(1H,dd,J=2.3,0.7Hz,H-8), 7.42
(1H,dd,J=2.6,2.3Hz,H-6). MS(70eV):m/z 318(M+,3%), 316(M+,5%), 314(M+,3
%), 290(20%),288(40%), 286(21%), 209(96%), 20
7(100%). 実測値:M+,313.8561, 315.8564, and 317.8534(1:2:
1). 計算値(C10H5O2Br2):M,313.8578, 315.8559,and 317.85
39.
【0101】実施例13 3−ブロム−2−メチル−1,5−(4a)及び3−ブ
ロム−2−メチル−1,7−アズレンキノン(4b)の
製造(出発原料;ジブロムアズレン):100mlナスフ
ラスコに1,3−ジブロム−2−メチルアズレン(1
7)200mg(0.67mmol)を取り、テトラヒドロフ
ラン40mlに加熱溶解し、これに蒸留水8mlを加え冷却
(氷冷)した。
【0102】
【化37】
【0103】この溶液に酢酸8mlに溶解した臭素235
mg(1.47mmol)を氷冷下で加えた。その後、この反
応液を実施例1と同様に処理することにより、化合物
(4a)と(4b)の混合物を3:1の割合で108m
g、収率65%で得た。化合物(4a)及び(4b)に
ついての各測定データは実施例3で示したものと同様で
ある。
【0104】実施例14 3−シアノ−2−メチル−1,5−(19a)及び3−
シアノ−2−メチル−1,7−アズレンキノン(19
b)の製造(出発原料;シアノキアズレン誘導体):1
00mlナスフラスコに1−シアノ−2−メチルアズレン
(18)100mg(0.60mmol)を取り、テトラヒド
ロフラン40mlに加熱溶解し、これに酢酸8mlと蒸留水
8mlを加え冷却(氷冷)した。
【0105】
【化38】
【0106】この溶液に酢酸2mlに溶解した臭素110
mg(0.69mmol)を氷冷下で加えた。その後、この反
応液を実施例1と同様に処理することにより、化合物
(19a)と(19b)の混合物を3:1の割合で45
mg(0.23mmol)、収率38%で得た。
【0107】
【化39】
【0108】
【表16】 収率:28% 黄色針状晶;mp102-104℃(分解) IR(KBr):2900, 2200, 1710, 1645, 1580cm-1 1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:2.29(3H,s,CH3),7.01(1H,ddd,
J=11.9,2.6,1.2Hz,H-6), 7.05(1H,dd,J=2.6,0.5Hz,H-
4),7.15(1H,dd,J=11.9,8.0Hz,H-7), 7.42(1H,ddd,J=8.
0,1.2,0.5Hz,H-8).13 C NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:29.70(q), 96.12(s), 131.0
3(s), 131.09(d),131.55(d), 133.53(s), 133.74(d), 1
41.54(s), 145.01(d), 154.43(s),186.11(s), 191.03
(s). MS(70eV):m/z 197(M+,29%),169(100%). 実測値:M+,197.0476. 計算値(C12H7NO2):M,197.0476.
【0109】
【化40】
【0110】
【表17】 収率:10% 黄色針状晶;mp90-92℃(分解)1 H NMR(270MHz,CDCl3)δ:2.28(3H,s,CH3),6.90(1H,ddd,
J=12.2,2.5,0.5Hz,H-6), 6.99(1H,dd,J=8.0,0.5Hz,H-
4),7.15(1H,dd,J=12.2,8.0Hz,H-5), 7.32(1H,dd,J=2.5,
0.5Hz,H-8). MS(70eV):m/z 197(M+,64%), 169(92%), 140(100%).
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】実施例3 3−ブロム−2−メチル−1,5−(4a)及び3−ブ
ロム−2−メチル−1,7−アズレンキノン(4b)の
製造(出発原料;アズレン誘導体):100mlナスフ
ラスコに2−メチルアズレン(3a)200mg(1.
41mmol)を取り、テトラヒドロフラン40mlに
加熱溶解し、これに蒸留水8mlを加え冷却(氷冷)し
た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】実施例4 3−ブロム−7−イソプロピル−1,5−(6a)及び
3−ブロム−5−イソプロピル−1,7−アズレンキノ
ン(6b)の製造(出発原料;アズレン誘導体):10
0mlナスフラスコに5−イソプロピルアズレン(5
a)500mg(2.94mmol)を取り、テトラヒ
ドロフラン50mlに加熱溶解し、これに酢酸50ml
と蒸留水20mlを加え、冷却(氷冷)した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】実施例5 3−ブロム−6−イソプロピル−1,5−(8a)及び
3−ブロム−6−イソプロピル−1,7−アズレンキノ
ン(8b)の製造(出発原料;アズレン誘導体):10
0mlナスフラスコに6−イソプロピルアズレン(7
a)200mg(1.17mmol)を取り、テトラヒ
ドロフラン40mlに加熱溶解し、これに酢酸20ml
と蒸留水8mlを加え、冷却(氷冷)した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】実施例6 3−ブロム−2−メチル−7−イソプロピル−1,5−
(10a)及び3−ブロム−2−メチル−5−イソプロ
ピル−1,7−アズレンキノン(10b)の製造(出発
原料;アズレン誘導体):100mlナスフラスコに2
−メチル−5−イソプロピルアズレン(9a)200m
g(1.09mmol)を取り、テトラヒドロフラン4
0mlに加熱溶解し、これに蒸留水8mlを加え、冷却
(氷冷)した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】実施例12 3−ブロム−1,5−(2a)及び3−ブロム−1,7
−アズレンキノン(2b)の製造(出発原料;ジブロム
アズレン):100mlナスフラスコに1,3−ジブロ
ムアズレン(14)200mg(0.70mmol)を
取り、テトラヒドロフラン40mlに加熱溶解し、これ
に蒸留水8mlを加え冷却(氷冷)した。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】実施例13 3−ブロム−2−メチル−1,5−(4a)及び3−ブ
ロム−2−メチル−1,7−アズレンキノン(4b)の
製造(出発原料;ジブロムアズレン誘導体):100m
lナスフラスコに1,3−ジブロム−2−メチルアズレ
ン(17)200mg(0.67mmol)を取り、テ
トラヒドロフラン40mlに加熱溶解し、これに蒸留水
8mlを加え冷却(氷冷)した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正内容】
【0104】実施例14 3−シアノ−2−メチル−1,5−(19a)及び3−
シアノ−2−メチル−1,7−アズレンキノン(19
b)の製造(出発原料;シアノアズレン誘導体):10
0mlナスフラスコに1−シアノ−2−メチルアズレン
(18)100mg(0.60mmol)を取り、テト
ラヒドロフラン40mlに加熱溶解し、これに酢酸8m
lと蒸留水8mlを加え冷却(氷冷)した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(3): 【化1】 (式中、Rはアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル
    基、アルコキシカルボニル基及びシアノ基から選ばれる
    基を示し、nは0〜6の数を示す。但し、1及び3位、
    5及び7位のうち、それぞれ少なくとも1箇所は水素原
    子である。)で表わされるアズレン類を、環状エーテル
    及び酢酸含有溶媒中で、臭素と反応せしめることを特徴
    とする下記一般式(1)又は(2): 【化2】 (式中、mは1〜2の整数を示し、R、nは前記と同義
    である)で表わされるブロモアズレンキノン類の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 下記一般式(3): 【化3】 (式中、Rはアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル
    基、アルコキシカルボニル基及びシアノ基から選ばれる
    基を示し、nは0〜6の数を示す。但し、1及び3位、
    5及び7位のうち、それぞれ少なくとも1箇所は水素原
    子である。)で表わされるアズレン類を、環状エーテル
    及び酢酸含有溶媒中で、臭素と反応せしめることを特徴
    とする下記一般式(4)又は(5): 【化4】 (式中、R、nは前記と同義である)で表わされるアズ
    レンキノン類の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114957081A (zh) * 2022-05-27 2022-08-30 中国科学院上海有机化学研究所 薁类化合物、其中间体、其制备方法及其用途
CN114957081B (zh) * 2022-05-27 2024-04-05 中国科学院上海有机化学研究所 薁类化合物、其中间体、其制备方法及其用途

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