JPH08119570A - 張りブロック吊具 - Google Patents

張りブロック吊具

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JPH08119570A
JPH08119570A JP29406194A JP29406194A JPH08119570A JP H08119570 A JPH08119570 A JP H08119570A JP 29406194 A JP29406194 A JP 29406194A JP 29406194 A JP29406194 A JP 29406194A JP H08119570 A JPH08119570 A JP H08119570A
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arm
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shaped
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horizontal
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JP29406194A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Ueda
敏治 植田
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UEDA IND
Ueda Industrial Co Ltd
Original Assignee
UEDA IND
Ueda Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 堤防などの法面に敷き詰める、張りブロック
を把み、吊り上げる安全で軽量・能率的な吊具。 【構成】 四辺形の張りブロックの上面の凹または凸の
形状に密着するベースプレート3を下部に設け、その上
方にクランク形アーム9とこれに回動自在にピン結合さ
れたL字形アーム16が設けられた2段アーム構成にな
っていて、ベースプレート3上に揺動自在にピン接合さ
れ、上方に立ち上がった揺動リンク5の先端にピン6が
設けられている。一方、L字形アーム16の上部に平行
して設けられたリンク状プレート17の下辺に半円形切
欠き列が設けられていて、揺動リンク5先端のピン6が
半円切欠きのいづれかと揺動自在に結合している。クラ
ンク形アーム9の下方に下がった先端部に取り付けられ
たリンクが、張りブロック側面に接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は堤防、擁壁などの法面に
張り詰めるように布設される、張りブロックを把持する
吊具の形状、構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4A及び図4Bに代表的な張りブロッ
クの形状を示す。通常施工現場内のブロック集積場から
張りブロックを張り詰める法面へは複数個の張りブロッ
クをまとめてクローラキャリアなどの重機の荷台に積む
か、またはクレーンで吊ったバケットに入れて運び込ま
れる。従来、張りブロックを把み、吊上げるための専用
の吊具はなく、張りブロックの両端にかける、フック状
吊具によるか、ワイヤロープを張りブロックに巻いて取
扱うのが通常であった。法面への張りブロックの張り付
けは、法面の下端より始め、順次上方へ張り詰めて行
き、また左または右の横方向へも順次張り詰めて行く。
この際、法面に運び込まれた張りブロックは、吊り上げ
た状態から張り詰め位置のすぐ近傍に一旦降ろしてか
ら、手元の作業員により既設の張りブロックに密着する
ように押込み布設する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、張りブロックを
把み、吊り上げるのに都合がよく能率的な専用の吊具が
ないことが第1の課題であった。前述した張りブロック
を法面に布設する従来の手順、方法のなかで、張りブロ
ックを法面の近くまで重機またはクレーンにより運び込
む際の積み降ろしの取扱い、それから張り詰め位置にブ
ロックを押込む際の取扱いなどの余分な手間は、前記の
張りブロックの取扱いに都合のよい吊具があれば解決す
る問題である。上述の手順のなかで、吊具により一気に
張りブロックを、張り詰め位置に既設のブロックに密着
させるように押込みながら布設するようにできれば、手
元作業員の人数を減らすことができ、また作業能率をあ
げることができる。しかし、従来の張りブロックの両端
にフックをかけて把む形式の吊具では、四辺形の張りブ
ロックの対辺の外側にフックが存在する状態であるた
め、ブロックより吊具を外さないと、フックが邪魔をし
てブロックを既設のブロックの辺に密着するように押込
むことができない。このため、ブロックを一気に吊具で
もって貼り詰め位置に布設できない。
【0004】
【課題を解決するための手段】1.張りブロックを吊具
で吊ったまま、張り詰め位置まで持って行き、布設する
ためには、張りブロックの対辺を用いて把む形式では不
可能であり、張りブロックの四辺のうちの一辺だけを用
いて把み、その対辺及び左右いずれかの一辺を空けた状
態にしておかなければならない。従って、張りブロック
の一辺だけを用いて把むことのできる形式の吊具が必要
となる。
【0005】本発明による張りブロック吊具は下記の特
徴を持っている。 (1)基本的には張りブロックの上面の凸または凹の形
状と張りブロック側面の凸または凹の形状とを利用し
て、張りブロックの上面と側面の断面を挟むようにして
ブロックを確実に把むことを原理としている。 (2)張りブロックの上面及び側面の形状が凸凹のいず
れであるかによって、本吊具のブロックに接触する部分
に、ブロック形状に合うアダプターを付け変えることに
よりブロックの各形状変化に適応するようにする。 (3)張りブロックの上面が凹形状の場合は、吊具の張
りブロック上面に密着して当るベースプレートの先端の
形状は、凹み部の縁部分の立上がりの形状、傾斜に合わ
せ、上面が凸形状の場合は、ベースプレートの後端の形
状を、凸部の縁部分の立ち下がりの形状、傾斜に合わせ
たものにする。
【0006】2.張りブロックの上面が凹形状、側面が
凹形状の場合の吊具について以下に述べる。 (1)前記ベースプレートに固着して左右対で、直立し
たフレーム上端部に揺動可能にリンクが取り付けられて
いて、前記揺動リンク先端の左右を結ぶ水平のピンが取
り付けてある。他方、前記フレームの間に、平板状のク
ランク形のアームが設けられている。前記クランク形ア
ームはベースプレートの上ではぼ水平になっており、先
端部は下方に下がっていて、後方部は上方に上がってい
る。更に、前記クランク形アームの上方に、ベースプレ
ートの上では水平で、前端部が下方に下がったL字形ア
ームが設けられていて、L字形アームの水平部の後端
が、前記クランク形アームの上方に上がっている後端部
の上端と揺動可能にピン結合されていて、アームが2段
構成になっている。。L字形アームの水平の中間部の下
辺がベースプレートより立上がった細長いプレートの上
端に設けた水平のピンに載った状態で支えられている。
また、L字形アームの水平中間部の上辺にはL字形アー
ムに平行のリンク状プレートを設け、このプレートの下
辺には、あるピッチで半円形の切欠きの列が設けられて
いる。またこのプレートの両端部には、リンク軸方向に
長穴が設けられていて、これら両端の長穴の中心に対応
するL字形アームの前後の位置に固着して、左右対象の
対で短いプレートがリンク状プレートをはさんで上方に
立上がっている。前記短いプレートの左右対の2本の頂
部をつなぐ水平のボルトが、前記長穴を貫通して嵌まっ
ていて、リンク状プレートは長穴の長さだけ前後に移動
可能に結合されている。前記リンク状プレート下辺の半
円形切欠きのいづれかに前記フレーム上部から立上がっ
ている揺動リンクの先端のピンがはまって揺動自在に結
合している。リンク状プレートの下辺とL字型アームの
上辺との隙間は、半円形切欠きにはまっている前記ピン
が外れない大きさになっている。
【0007】前記、L字形アームから直立し、リンク状
プレートを支えている前後2本の短いプレートのうち、
後方のものより若干後方の位置に、L字形アームの上辺
に固着して直立した短いプレート上で、リンク状プレー
トの長穴の高さの位置に、前後方向のねじ穴がきってあ
り、このねじ穴にロック用ナットをつけてボルトが螺入
されている。前記ボルトを正逆方向に廻すことにより前
後に移動するボルト前端が、リンク状プレートの円弧状
の後端に接している。ベースプレート上のフレームの頂
部に揺動自在にピン接続されている前記揺動リンクの先
端のピンが、L字形アームの上部に設けられた前後に移
動可能の前記リンク状プレート下辺の半円形切欠きのい
づれかと嵌まり合って、クランク形アーム及びL字形ア
ームのベースプレートに対する前後方向の位置調整装置
を形成する。
【0008】(2)L字形アームの水平部の前端部分及
び下方に下がった先端部に複数の丸穴の列を設ける。 (3)ベースプレート上に固着し直立する、左右対の細
長いプレートの頂部を結合するように、水平のピンが設
けられていて、このピンの上に前記L字形アームの中間
部の下辺が載っている。 (4)下部が左右対の短いL字形プレートで、上部は前
記L字形プレートの上辺に固着して、斜め後上方に立上
がって延びる丸棒で形成され、全体が左右対象になった
レバーの、前記下部のL字形プレートの最下端がベース
プレート上のプレートに回動自在に取り付けられてい
る。レバー下部の左右対の前記L字形プレートのコーナ
部分の間に軸が渡され、軸に回転自在にローラが設けら
れていて、ローラの上に、クランク形アームの水平部の
後端部分が載っている。レバーは、ベースプレート上の
取り付けピンを回動中心とし、ローラを着力点とするて
こ機構を構成する。
【0009】(5)レバーの後方でベースプレートの左
右対象の位置で、1枚づつの小リンクがベースプレート
上のプレートに水平のピンにより揺動可能に取り付けら
れている。小リンクの前記取り付けピンより下方に突き
出た下端部において、一枚の幅方向の左右にわたるプレ
ートにより、左右の小リンクは一体に連結される。小リ
ンクは、取付けピンより上方の位置で、レバーに面して
いる前側の縁に、レバーを構成する丸棒直径の2/3円
の切欠きが設けられている。更に、小リンクは、ベース
プレートの幅方向の中央位置に直立したプレートの後側
の面上と、前記左右の小リンクを連結するプレートとに
反力端を有するようにセットされたばねにより、小リン
クの突き出た下方部が小リンクの取り付けピンを中心に
して、回動するように常に押し上げられている。小リン
ク上部の2/3円切欠きは、前記レバーの丸棒の水平部
の回動半径に接する位置にあって、小リンクは前傾姿勢
を保っていて、レバーが後方に押し下げられた状態で、
丸棒水平部と2/3円切欠きははまり合い、レバーはロ
ック状態になる。小リンクの左右を連結する前記プレー
トに固着して、斜め後上方に延びた、棒状のアンロック
レバーが取り付けられており、このアンロックレバーの
上部を後方に引けばレバーはアンロック状態となる。
【00010】3.上面及び側面が共に凸形状になって
いる張りブロックの場合の吊具について以下に述べる。
張りブロック上面に対応する部分は、平板よりなるアダ
プタの後端部が、張りブロックの上面の凸状の台形の後
端部に密着する形状になっていて、アダプタの前端部
は、上側が前記ベースプレートの前端の傾斜に合わせた
リブ、下側が張りブロックの上面前部の形状に合わせた
フレームを持っていて、前記、平板状のアダプタをベー
スプレートの下面に沿わせて皿ビスにより取り付けられ
る。張りブロックの側面に対応する部分は、前記、クラ
ンク形アームの先端の垂直アームの最下端の位置に、短
いリンクを揺動可能にボルトにより取り付ける。短いリ
ンクは、垂直アームに対し、短いリンクの先端がクラン
ク形アーム後方に向う範囲においてのみ揺動可能とする
ストッパが、短いリンクの後端部の左右を連結するよう
に固着して設けられている。以上述べたところが、上
面、側面ともに凸状の張りブロックに対応するための、
吊具に付加的につけるアダプタの部分であって、この他
は前記第2項に述べた上面、側面ともに凹状の張りブロ
ックと形状・構造とも同じである。
【作用】
【0011】張りブロックの上面及び側面共に凹形状の
場合の吊具をもとにして以下に述べる。 1.L字形アーム先端部に揺動可能にピン止めされたリ
ンクの先端が、張りブロックの側面の半円状の凹み部分
に入り込むように当り、またベースプレート先端部が張
りブロックの上面の凹みに沿って接触することにより、
張りブロックの上面の凹みと側面の凹み間の断面を挟む
ような姿勢にセットされる。L字形アームの水平部分の
中間部は、上辺の位置調整装置の半円形切欠きとベース
プレートから斜め上方に立上がっている揺動リンク先端
のピンとが交差して嵌まり合っている関係から上下への
動きを拘束されている。また、L字形アームの水平の中
間部の下辺はベースプレートより立上がったプレート上
端のピンに載っていて、下方への動きを拘束されてい
る。従って、L字形アームの水平部分の中間部は、上方
へも下方へも動きを拘束されている。クランク形アーム
のベースプレート上に架かっている水平部の後端部がレ
バーのローラの上に載っていて、レバー頂部の握りを下
へ押し下げれば、てこの作用により前記ローラは増力さ
れた力でクランク形アームの後端部を押上げる。また、
この押上げの反力によりベースプレートは張りブロック
上面に押しつけられる。
【0012】前述のごとく、L字形アームの水平部分の
中間部は上下方向の動きを拘束されている関係から、ク
ランク形アームを介してL字形アームの後端部を押上げ
られると、L字形アームの水平部分の中間部を中心とし
て先端部が下方に下がり、最後はL字形アームの下辺が
クランク形アームの水平部先端の上辺についている丸棒
にタッチして、クランク形アーム先端を下へ押し下げ
る。これにより、クランク形アーム先端のリンクが張り
ブロック側面の凹みに強く押しつけられる。この結果、
吊具はベースプレートとL字型リンク先端により張りブ
ロックの縁の断面を挟むようにして確実に把握する。ま
た、ベースプレートの最後端部に、3/4円切欠きを設
けられた小リンクが、ばねにより常に押され、レバー丸
棒の回動半径に接する関係位置に前傾姿勢を保っている
から、前述のレバーを下へ押し下げると、レバー下方の
丸棒水平部と前記3/4円切欠きがはまり合ってレバー
がロック状態となる。
【0013】前述のレバーのロック状態において、ベー
スプレート前端部とクランク形アーム先端部のリンクと
の間に張りブロックを挟んだ緊密度が充分かどうかをチ
ェックし、まだ緩い状態と判断された時は、前記L字形
プレートの上辺に設けた前後方向の位置調整装置の最後
部に設けてあるボルトを回して、半円切欠き列をもつリ
ンク状プレートの後端を押す。これにより、L字形アー
ムは前方へ押し出されるが、前記揺動リンクにより前方
への動きは制約を受け、揺動リンクが下方への回動しか
できないので、L字形アームの水平中間部が載っている
ピン周りに先端が下がる方向へ廻る。これにより、クラ
ンク形アーム先端の揺動リンクが更に、張りブロック側
面の凹み部を更に強く押すので、挟む力は増加する。前
記のボルトによる位置調整で移動量が足りない場合は、
揺動リンク先端ピンと半円切欠きとのはめあい位置を後
方にずらすことにより大きい位置調整が可能である。ク
ランク形アームの水平部の後端部を上方に押し上げるべ
く、レバーを下方へ押し下げた時、大きい抵抗があって
ロック状態まで下がらない場合には、前述の場合とは逆
に前後方向位置の調整装置の最後端のボルトを廻してリ
ンク状プレートを後方にさげると、前記揺動リンクが上
方へ上がるように廻るので、L字形アームの先端の揺動
リンクが上にあがり、張りブロックの挟み力側の抵抗が
下がって、レバーのロックが可能な状態に調整ができ
る。前述と同様、ボルトによる調整で移動量が足りない
場合刃、揺動リンク先端ピンを1つ前方め半円切欠きの
位置にずらす。L字形アームの先端部の丸穴の列にシャ
ックルなど吊上用金具を取り付けて張りブロック吊り上
げる。前記丸穴の位置を選んで吊り上げることにより、
張りブロックを法面の傾斜に合う姿勢で吊ることができ
る。
【0014】2.張りブロックの上面及び側面が共に凸
形状の場合の吊具の作用について以下に述べる。ベース
プレート底面にボルト止めした平板状アダプタの後端部
が、張りブロック上面の凸部に密着した形状となってい
て張りブロックを前方へ押す力を得る。一方、クランク
形アームの下方に下がったアーム先端部に揺勤可能にピ
ン止めされたリンクが、張りブロック側面の凸形状に合
った形状で接触している。かくして、前記ベースプレー
トのアダプタの後端部とクランク型アーム先端部の小リ
ンクにより、張りブロックの上面の凸形状と側面の凸形
状の間の断面を挟んで把握する。他の部分の機能・作用
は前記凹形状の張りブロックの場合と同じである。
【0015】
【実施例】図1に本発明に基づいた張りブロック吊具
を、張りブロックの上面が凹、側面が凹の形状の場合に
適用した例の側面図を示し、図2に図1の吊具の斜視図
を示す。また、図3に本吊具を上面が凸、側面が凸の形
状の張りブロックに適用した例の側面図を示す。図3A
及び図3Bに代表的な張りブロックの外観を示す。
【0016】1.まづ図1に示すように、張りブロック
の上面が台形に凹み、側面が半円弧状の凹みを有する張
りブロックに対する吊具につき説明する。 (1)まづ、先端部が張りブロック1の上面の台形の凹
み部分の傾斜に合わせた形状になった平板状のベースプ
レート3が吊具の下方部に水平に設けられている。ベー
スプレート3上において、前後方向に対して左右対象の
対になって、互の間に薄いプレート3枚の厚みと、さら
に若干の間隙がある程度め間隔をおいて、直立するフレ
ーム4の上部に、揺動自在にピン結合された揺動リンク
5が上方に立上がっていて、その先端部には左右の揺動
リンク5を結合するピン6が設けられている。 (2)前記、2枚のフレーム4にはさまれた中間の位置
に、左右対象の対になった細長いプレート7がベースプ
レート3上に固着して直立していて、左右のプレート7
先端部が水平のピン8により結ばれている。
【0017】(3)前記左右対象の対になっている2枚
の細長いプレート7にはさまれた間に、水平アーム10
が通っており、水平アーム10の前端部において、水平
アーム10をなかにはさんで固着し、左右対象の対にな
った垂直アーム11が下方に下がっている。さらに、前
記水平アーム10の後端部において、水平アーム10を
なかにはさんで固着し、左右対象の対になった垂直アー
ム12が上方に立上がっていて、以上全体として、側面
がクランク状の形状をしたクランク形アーム9が、ベー
スプレート3上方の空間に架かるように設けられてい
る。クランク形アーム9先端の、垂直アーム11の中間
部に、垂直アーム11をはさんで、左右対象の対になっ
た短いリンク13が、垂直アーム11に対して揺動可能
にピン接続されている。短いリンク13は、垂直アーム
11に対し、短いリンク13の先端がクランク形アーム
9の後方に向う範囲においてのみ揺動可能とするストッ
パ14が、短いリンク13の後端部の左右を連結するよ
うに固着して設けられている。また、クランク形アーム
9の水平部分の先端上辺に直角方向に、ごく短い小径の
丸棒15が固着して設けられている。
【0018】(4)水平のアームが前方へ延び、その先
端部が下方に下がったL字形アーム16の後端部は、ク
ランク形アーム9の後端部をなす垂直アーム12の左右
対の上端部の間にはさまれて、垂直アーム12の上端部
と揺動自在にピン結合されている。L字形アーム16の
水平部の中間上辺に、水平部に平行にリンク状プレート
17が設けられ、リンク状プレート17の両端部には水
平の軸方向に長穴18が設けてある。前記のそれぞれの
長穴18の中心に相対する、L字形アーム16の両側面
上の前後2個所の位置に固着して、リンク状プレート1
7間にはさんで左右対象の対で短いプレート19が上方
に直立している。それぞれ左右対の2本の前記短いプレ
ート19の頂部を結ぶように、螺入された前後2本のボ
ルト20が、リンク状プレート17両端の長穴18に嵌
まっている。更に、リンク状プレート17の下辺には、
あるピッチで半円形切欠き21が施されている。半円形
切欠き21とL字形アーム16の上辺との間隙は、半円
形切欠き21に同径のピンが嵌まって外れないだけの大
きさである。
【0019】前記、L字形アーム16から直立し、リン
ク状プレート17を支えている前後2本の短いプレート
19のうち、後方のものより若干後方の位置に、L字形
アーム16の上辺に固着して直立した短いプレート22
上で、リンク状プレート17の長穴18と同じレベルの
高さの位置に、前後方向のねじ穴がきってあり、このね
じ穴にロック用ナット23をつけてボルト24が螺入さ
れている。前記ボルト24を正逆方向に廻すことによ
り、前後に移動するボルト24前端が、リンク状プレー
ト17の円弧状の後端に接している。L字形アーム16
の水平部分の先端部及び下方に下がった先端部には複数
個の丸穴52の列が設けられている。
【0019】ベースプレート3上に直立したフレーム4
の頂部に揺動自在にピン接続されている左右対の揺動リ
ンク5の先端のピン6が、L字形アーム16の上部に設
けられた前後に移動可能のリンク状プレート17下辺の
半円形切欠き21のいづれかと嵌まり合って、クランク
形アーム9及びL字形アーム16のベースプレート3に
対する前後方向の位置調整装置25を形成する。
【0020】(5)ベースプレート3上に固着し直立す
る、左右対の細長いプレート7の頂部を結合するよう
に、水平のピン8が設けられていて、このピン8の上に
前記L字形アーム16の中間部の下辺が載っている。 (6)下部が短い対のL字形プレート26で、上部は前
記L字形プレート26の上辺に固着して、左右の間隔を
さらに広げて斜め後上方に立上がって延びる丸棒27で
形成され、全体が左右対象になったレバー29が、クラ
ンク形アーム9の下方の位置において、前記下部のL字
形プレート26の最下端がベースプレート3上に固着し
て直立する、左右対象の対になったプレート30に回動
自在に取り付けられている。レバー29下部の左右対の
L字形プレート26のコーナ部分の間に軸31が固着し
て渡されていて、軸31に回転自在にローラ32が設け
られていて、ローラ32上に、クランク形アーム9の水
平部の後端部分が載っている。レバー29は、ベースプ
レート3上の取り付けピン33を回動中心とし、ローラ
32を着力点とするてこ機構を構成する。
【0021】(7)レバー29の取付け位置の後方で、
ベースプレート3の最後端部で、幅方向にわたるプレー
ト34の後側の面上において、幅方向の左右の位置に、
それぞれの位置で対になった小プレート35が設けられ
ている。小プレート35の間に左右1枚づつの小リンク
36が、小プレート35の間に水平の取り付けピン37
により回動自在にとりつけられている。この左右対象位
置で対になった小リンク36の前記取り付けピン37よ
り下方の下端部において、一枚の幅方向の左右にわたる
プレート38に固着して、小リンク36は左右一体に連
結される。小リンク36は、取り付けピン37より上方
の位置に、レバー29に面している前側の縁に、レバー
29を構成する丸棒直径の2/3円切欠き39が設けら
れている。更に、小リンク36の、取り付けピン37よ
り下方に突き出た部分が、ベースプレート3の幅方向の
中央位置で、ベースプレート3後端に直立する前記プレ
ート34の後側の面上に反力端を有するようにセットさ
れたばね40により、小リンク36の取り付けピン37
を中心にして上方に回動するように常に押し上げられて
ている。従って、小リンク36の取り付けピン37より
上の2/3円切込み39を有する上部は、レバー29下
部の丸棒水平部50のピン33回りの回動半径に接する
位置に前傾姿勢を保って止っていて、レバー29のロッ
ク装置41を構成する。前記、レバー29のロック装置
41において、小リンク36には左右を連結するプレー
ト38に固着して、斜め後上方に延びる棒状のアンロッ
クレバー42が取り付けられており、このアンロックレ
バー42の上部を後方に引けば、2/3円切欠き39が
丸棒水平部50より外れ、レバー29はアンロックとな
る。
【0022】2.張りブロックの上面が凸形状の台形
で、側面が半円弧の凸形状になっている場合の、張りブ
ロック吊具について図3に基づき以下に述べる。平板4
4よりなるのアダプタ43の後端部が、張りブロック2
の上面の凸形状の台形の後端部に密着する形状になって
いて、アダプタ43の前端部は、上側では前記ベースプ
レート3の前端の傾斜に合わせたリブ45、下側には張
りブロック2の前部の形状・寸法に合わせたフレーム4
6を持っている。前記、平板状のアダプタ43は前記ベ
ースプレート3の下面に沿わせて皿ビス47により取り
付けられる。前記、クランク形アーム9の先端の垂直ア
ーム11の最下端に短いリンク48を揺動可能にボルト
49により取り付ける。短いリンク48は、垂直アーム
11に対し、短いリンク48の先端がクランク形アーム
9の後方に向う範囲においてのみ揺動可能とするストッ
パ51が、短いリンク48の後端部の左右を連結するよ
うに固着して設けられている。以上述べたところが、上
面、側面ともに凸状の張りブロック2に対応するため
の、吊具に付加的に取り付けるアダプタ43の部分であ
って、この他は上記第1項に述べた上面、側面ともに凹
状の張りブロック1用吊具と構造・機能とも同じであ
る。
【0023】以下に上面、側面共に凹形状になった張り
ブロック1用の吊具の機能・作用について述べる。ま
づ、クランク形アーム9の下方に下降した先端部に揺動
可能にピン止めされたリンク13の先端が、張りブロッ
ク1の側面の半円状の凹み部分に入り込むように当り、
前記張りブロック1の上面の凹みに沿って接触してい
る、ベースプレート3先端部との間で張りブロック1の
縁部の断面を挟むように吊具が張りブロック1上面にセ
ットされる。L字形アーム16の水平部分の中間部はベ
ースプレート3から斜め上方に立上がっている揺動リン
ク5の先端のピン6と位置調整装置25の半円形切欠き
21の列との結合により上下方向への動きを拘束されて
いる。また、L字形アーム16の水平部の中間部の下辺
はベースプレート3より立上がったプレート7上端のピ
ン8に載っていて、下方への動きを拘束されている。従
って、L字形アーム16の水平部分の中間部は、上方へ
も下方へも動きを拘束され、L字形アーム16とクラン
ク形アームの一種の回動中心の機能を備えている。レバ
ー29の頂部のグリップ28を下へ押し下げれば、てこ
の作用により増力された力で、ローラ32がクランク形
アーム9の水平アーム10後端を押上げる。と同時に、
このてこの反力によりベースプレート3は張りブロック
1の上面に密着するように押しつけられる。前述のごと
く、L字形アーム16の水平部分の中間部は上下方向の
動きを拘束されている関係から、クランク形アームを介
して、L字形アーム16の後端部を押上げられると、L
字形アーム16の先端が下方に下がり、クランク形アー
ム9の水平アーム10先端上部についているピン15を
介したクランク型アーム9を押し下げる。これによりク
ランク型アーム9先端部のリンク13は張りブロック1
側面の凹みに押しつけられる。この結果、前述のように
吊具はベースプレート3とL字型アーム16の先端によ
り張りブロック1の縁の断面部分を挟むようにして強く
把握する。また、ベースプレート3の最後端部に、3/
4円切欠き39を設けられた小リンク36が、ばね40
により常に押され前傾姿勢を保っていて、前述のレバー
29を下へ押し下げると、レバー29下部の丸棒水平部
50の回勤半径と前記3/4円切欠き39が接する関係
位置にあることより、前記丸棒水平部50と2/3円切
欠き39がはまり合ってレバー29がロック状態とな
る。前記、レバー29のロック装置41において、小リ
ンク36には左右を連結するブレート38に固着して、
斜め後上方に延びる棒状のレバー42が取り付けられて
おり、このレバー42の上部を後方に引けば、2/3円
切欠き39が丸棒水平部50より外れ、レバー29はア
ンロックとなる。
【0022】前述のレバー29のロック状態において、
ベースプレート3前端部とクランク形アーム9先端部の
リンク13との間に張りブロック1を挟んだ緊密度が充
分かどうかをチェックし、まだ緩い状態と判断された時
は、前記L字形アーム16の上辺に設けた前後方向の位
置調整装置25の最後部に設けてあるボルト24を回し
て、半円形切欠き21の列をもつリンク状プレート17
の後端を押す。これにより、L字形アーム16は前方へ
押し出されるが、前記揺動リンク5により前方への動き
は制約を受け、この場合、揺動リンク5が下方への回動
しかできないので、L字形アーム16の中間部が載って
いるピン周りに先端が下がる方向へ廻る。これにより、
L字形アーム16先端が前述の丸棒15を介してクラン
ク形アーム9先端を更に押し下げ、リンク13が張りブ
ロック側面の凹み部を更に強く押すので、挟む力は増加
する。前記のボルト24による位置調整で移動量が足り
ない場合は、揺動リンク5先端のピン6と半円切欠き2
1とのはめあい位置を後方にずらすことにより大きい位
置調整が可能である。クランク形アーム9の水平アーム
10の後端部を上方に押し上げるべく、レバー29を下
方へ押し下げた時、大きい抵抗があってロック状態まで
下がらない場合には、前述の場合とは逆に位置調整装置
25のボルト24を廻してリンク状プレート17を後方
にさげると、前述とは逆に前記揺動リンク5が上方へ上
がるように回動するので、L字形アーム16の先端が上
にあがり、張りブロック1の挟み力が下がって、レバー
29のロックが可能な状態に調整ができる。前述と同
様、ボルト24による調整で移動量が足りない場合は、
揺動リンク5先端のピン6を1つ前方の半円形切欠き2
1の位置にずらす。L字形アーム16の先端部の丸穴5
2の列にシャックルなど吊上用金具を取り付けて張りブ
ロック1を吊り上げる。前記丸穴52の位置を選んで吊
り上げることにより、張りブロック1を法面の傾斜に合
う姿勢で吊ることができる。
【0023】ここで、本発明にもとづく張りブロック1
の吊具の機能上の特徴につき補足的に述べる。第1は、
本吊具は上段のL字形アーム16により下段のクランク
形アーム9を押し下げて張りブロック1を挟む2段のア
ーム機構の構成になっていることから、レバー29を押
し下げてロック状態にする時、クランク形アーム9先端
のリンク13は張りブロック1側面の凹みに当初セット
された位置からほとんど動かず、吊具は最初セノトし
た、安定した姿勢で張りブロック1の縁の断面を挟む動
作をする。第2は、揺動リンク5先端のピン6と半円形
切欠き21とがはまり合った結合箇所は、クランク形ア
ーム9及びL字形アーム16の結合した2段のアーム機
構と、ベースプレート3との互いの回動の中心の役割を
する。レバー29がロック状態にあって、吊具により張
りブロック1が吊り上げられ揺動やショックを受けて、
ベースプレート3が張りブロック1上面の凹形状部から
滑って外れようとする時、ベースプレート3は前記回動
の中心回りにクランク形アーム9及びL字形アーム16
対する回動を起こし、これによりベースプレート3先端
が張りブロック1上面の凹形状部に引掛かる挙動をし
て、吊具に振動やショックがかかっても、ベースプレー
ト3は張りブロック1上面から外れない。
【0024】2.上面及び側面が共に凸形状の場合の張
りブロック2の吊具について以下に述べる。ベースプレ
ート3底面に皿ビス47により止められた平板状のアダ
プタ43の後端部が、張りブロック2上面の凸部に密着
した形状となっていて張りブロック2を前方へ押す力を
得る。クランク形アーム9先端の垂直アーム11に揺動
可能にピン止めされた小リンク48が、張りブロック2
側面の凸形状に合った形状で接触している。かくして、
前記ベースプレート3のアダプタ43の平板44の後端
部とクランク形アーム9先端部のリンク48により、張
りブロック2の上面の凸形状と側面の凸形状の間の断面
を挟んで把握する。他の部分の機能・作用は前述の凹形
状の張りブロック1の場合と同じである。
【0025】
【発明の効果】
1.張りブロックの上面及び下面の凹又は凸の形状を利
用して、2段のアーム構成の機構とこれと揺動可能なベ
ースプレートを用いて、張りブロックの縁の断P面を挟
み込むことにより、確実に把握することを可能にした、
安全な吊具である。 2.ベースプレート及びクランク形アームのアダプタを
付け換えて、張りブロックの上面及び下面の凹又は凸の
形状への変化に対応することができ、種々の形状の張り
ブロックへの対応性がある。 3.吊具の張りブロックへの脱着が、レバーによるロッ
ク及びアンロック機構により片手で迅速にでき、また吊
具が軽量であるので、作業の能率がよくかつ省人化がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による張りブロック吊具の実施例の側面
図を示す。
【図2】図1に示した実施例の吊具の斜視図を示す。
【図3】本発明によるアダプタを用いた張りブロック吊
具の実施例の側面図である。
【図4A】張りブロックの代表的な形状の1例を示す斜
視図である。
【図4B】張りブロックの代表的な形状の1例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 張りブロック 2 張りブロック 3 ベースプレート 4 フレーム 5 揺動リンク 6 ピン 7 プレート 8 ピン 9 クランク形アーム 13 リンク 16 L字形アーム 17 リンク状プレート 18 長穴 25 位置調整装置 26 L字形プレート 29 レバー 32 ローラ 39 2/3円切欠き 40 ばね 41 ロック装置 42 アンロックレバー 43 アダプタ 44 平板 47 皿ビス 48 リンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】堤防法面などに張り詰められる張りブロッ
    クを把み、吊り上げるための、下記の形状・構造からな
    ることを特徴とする張りブロック吊具。 1)吊具の下方部に張りブロック上面の形状に沿って、
    密着して接する平板状のベースプレートを有する。前記
    ベースプレート上において、互いの間に薄いプレート3
    枚の厚みと、さらに若干の間隙がある程度の間隔をおい
    て、前記ベースプレートの前後方向に対し左右対象の対
    になって、前記ベースプレートに固着して直立している
    2枚のフレームのそれぞれの頂部に、揺動自在にピン接
    続されている左右対象の対になった揺動リンクが設けて
    あり、その左右のリンクの頭部同志は水平のピンが貫通
    して結合されている。 2)前記左右対象の対になっている2枚のフレームには
    さまれた中間に水平のアームが通っており、前記水平ア
    ームの前端部において、水平アームをなかにはさんで水
    平アームに固着し、左右対象の対になった垂直のアーム
    が下方に下がっている。さらに、前記水平アームの後端
    部において、水平アームをなかにはさんで水平アームに
    固着し、左右対象の対になった垂直のアームが上方に立
    上がっていて、以上全体として、側面がクランク形の形
    をしたアームが、前記、ベースプレート上方の空間に架
    かるように設けられている。前記クランク形アーム先端
    の、下方に下がった垂直部のアーム中間部または先端部
    に、垂直アームをはさんで、左右対象の対になった短い
    リンクが、垂直アームに対して揺動可能にピン接続され
    ている。短いリンクは、垂直アームに対し、短いリンク
    の先端が前期クランク形アームの後方に向う範囲におい
    てのみ揺動可能とするストッパが、短いリンクの後端部
    の左右を連結するように固着して設けられている。ま
    た、クランク形アームの水平部分の先端上辺に直角方向
    に、ごく短い小径の丸棒が固着してつけられている。 3)水平のアームが前方へ延び、その先端が下方に下が
    ったL字形アームの、前記水平のアーム後端部は、前記
    クランク形アームの後端部をなす、上方へ立上がり左右
    対になった垂直アームの上端部の間にはさまれて、前記
    垂直アームの上端部と揺動自在にピン結合されている。
    L字形アームの水平の中間部の下辺が、ベースプレート
    に固着して直立した左右対の細長いプレートの上端を結
    合するように設けた水平のピンに載った状態で支えられ
    ている。前記L字形アームの水平部の中間上辺におい
    て、水平部に平行にリンク状プレートが設けられ、リン
    ク状プレートの両端部には水平の軸方向に長穴が設けて
    ある。それぞれの長穴の中心に相対する、L字形アーム
    の両側面の前後2個所の位置に固着して、前記リンク状
    プレートをはさむように左右対象の対で短いプレートが
    上方に直立している。それぞれ左右対の2本の前記短い
    プレートの頂部を結ぶように、螺入された水平の前後2
    本のボルトが、前記リンク状プレート両端の長穴に嵌ま
    っている。更に、前記リンク状プレートの下辺には、あ
    るピッチの列状に半円形の切欠きがなされていて、半円
    形の切欠きとL字形アーム上辺との間隙は、半円形切欠
    きに同径のピンが嵌まって外れないだけの大きさであ
    る。前記、L字形アームから直立し、リンク状プレート
    を支えている前後2本の短いプレートのうち、後方のも
    のより若干後方の位置に、L字形アームの上辺に固着し
    て直立した短いプレート上で、前記リンク状プレートの
    長穴と同じレベルの高さの位置に、前後方向のねじ穴が
    きってあり、このねじ穴にロック用ナットをつけたボル
    トが螺入されている。前記ボルトを正逆方向に廻すこと
    により、前後に移動するボルト前端が、前記リンク状プ
    レートの円弧状の後端に接している。L字形アームの水
    平部分の前端及び下方に下がった先端部に丸穴の列を設
    ける。 4)ベースプレート上に直立した前記フレーム頂部に揺
    動自在にピン接続されている左右対の前記揺勤リンクの
    先端のピンが、L字形アーム上部に設けられた前後に移
    動可能の前記リンク状プレート下辺の半円形切欠きのい
    づれかと嵌まり合って、前記クランク形アーム及び前記
    L字形アームのベースプレートに対する前後方向の位置
    調整装置を形成する。 5)ベースプレート上に固着し直立する、左右対になっ
    た細長いプレートの頂部を結合するように、水平のピン
    が設けられていて、このピンの上に前記L字形アームの
    中間部の下辺が載っている。 6)前記クランク形アームの下方で、ベースプレート上
    の後部の位置において、下部が左右対象の対になった短
    いL字形プレートで、上部は前記L字形プレートの上辺
    に固着して、左右の間隔を広げて斜め後上方に立上がっ
    て延びる丸棒で形成され、全体が左右対象になったレバ
    ーの、前記下部のL字形プレートの最下端が、ベースプ
    レート上に固着して直立する左右でそれぞれ対になった
    プレートの間にはさまれ、回動自在に取り付けられてい
    る。前記レバー下部の左右対のL字形プレートのコーナ
    部分の間に軸が固着して渡され、前記軸に回転自在にロ
    ーラが設けられていて、ローラ上に、前記クランク形ア
    ームの水平部の後端部分が載っている。前記レバーは、
    ベースプレート上の取り付けピンを回動中心とし、ロー
    ラを着力点とするてこ機構を構成する。 7)前記レバーの取り付け位置の後方で、ベースプレー
    トの最後端部で、幅方向に対し左右の位置において、そ
    れぞれ対になって直立した小プレートが設けられてい
    る。前記対の小プレートの間に左右1枚づつの小リンク
    が、水平方向の取り付けピンにより回動可能にとりつけ
    られている。この左右対象位置で対になっている小リン
    クの前記取り付けピンより下方の下端部において、一枚
    の左右にわたるプレートが固着して、小リンクは左右一
    体に連結される。小リンクは、前記取り付けピンより上
    方の位置で、前記レバーに面している前側の縁に、レバ
    ーを構成する丸棒直径のほぼ2/3円の切欠きが設けら
    れている。更に、ベースプレートの幅方向の中央位置
    で、ベースプレート後端に直立するプレート上に反力端
    を有するようにセットされたばねにより、前記小リンク
    は、前記取り付けピンより下方に突き出た部分が、小リ
    ンクの取り付けピンを中心にして回動するように常に押
    し上げられている。小リンク上部の2/3円切欠きは前
    記レバーの丸棒の水平部が回動する半径に接するように
    前傾姿勢を保って止っていて、2/3円切欠きと前記レ
    バーの丸棒水平部が嵌まり合い、レバーのロック装置を
    形成する。前記、レバーのロック装置において、左右の
    小リンクを連結する前記プレートに固着して、斜め後上
    方に延びた、棒状のアンロックレバーが取り付けられて
    いる。る。
  2. 【請求項2】張りブロックの上面及び側面における形状
    が、凸状または凹状のいろいろの組合せになって種類が
    変化する張りブロックに対応するアダプタが、ベースプ
    レート底部及びクランク形アーム先端部にボルト等によ
    り、脱着可能にとりつけられる、請求項1の張りブロッ
    ク吊具。
JP29406194A 1994-10-20 1994-10-20 張りブロック吊具 Pending JPH08119570A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108422440A (zh) * 2018-04-26 2018-08-21 南通大学 一种工字线盘抓取专用机械手

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108422440A (zh) * 2018-04-26 2018-08-21 南通大学 一种工字线盘抓取专用机械手
CN108422440B (zh) * 2018-04-26 2023-11-10 南通大学 一种工字线盘抓取专用机械手

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