JPH08117681A - ファブリック調内装成形品 - Google Patents
ファブリック調内装成形品Info
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- JPH08117681A JPH08117681A JP25637694A JP25637694A JPH08117681A JP H08117681 A JPH08117681 A JP H08117681A JP 25637694 A JP25637694 A JP 25637694A JP 25637694 A JP25637694 A JP 25637694A JP H08117681 A JPH08117681 A JP H08117681A
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- foamable adhesive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 触感で柔軟性を高める手段を安価なファブリ
ック調内装成形品を提供すること。 【構成】 所定形状に形成された合成樹脂成形品本体２
上に発泡性接着層３が形成され、該発泡性接着層３が硬
化する前に、短繊維のパイル４を多量低圧スプレーガン
５により吹き付けることで、該パイル４の少なくとも一
端４１が前記発泡性接着層３に突き刺さり且つ該パイル
４の側面４２を前記発泡性接着層３の表面上に露出する
状態で該発泡性接着層３の硬化により固持されてなるこ
と。
ック調内装成形品を提供すること。 【構成】 所定形状に形成された合成樹脂成形品本体２
上に発泡性接着層３が形成され、該発泡性接着層３が硬
化する前に、短繊維のパイル４を多量低圧スプレーガン
５により吹き付けることで、該パイル４の少なくとも一
端４１が前記発泡性接着層３に突き刺さり且つ該パイル
４の側面４２を前記発泡性接着層３の表面上に露出する
状態で該発泡性接着層３の硬化により固持されてなるこ
と。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、基材の表面に布地が貼
着されたものと同様の外観、即ちファブリック調外観を
有する、例えば自動車などの乗り物の内装成形品に関す
る。ここでいう自動車などの乗り物の内装成形品とは、
クラスタ、センタピラー、バックトレイ、コラムカバ
ー、グローブボックスカバー等、意匠性及び触感が重視
される内装成形品をいう。自動車以外では、家屋、劇場
などの内装成形品、或いは家具、工芸品などの成形品に
関する。
着されたものと同様の外観、即ちファブリック調外観を
有する、例えば自動車などの乗り物の内装成形品に関す
る。ここでいう自動車などの乗り物の内装成形品とは、
クラスタ、センタピラー、バックトレイ、コラムカバ
ー、グローブボックスカバー等、意匠性及び触感が重視
される内装成形品をいう。自動車以外では、家屋、劇場
などの内装成形品、或いは家具、工芸品などの成形品に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、上記のような内装成形品にファブ
リック調外観を付与する方法としては、特開平１−１６
４６４２号公報に示すものがある。
リック調外観を付与する方法としては、特開平１−１６
４６４２号公報に示すものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前記従来
のファブリック調内装成形品によれば、接着剤とシンナ
ー、パイルを同時に混合して吹き付けるので、吹き付け
られた接着剤が乾燥することにより硬化して触れるとゴ
ワゴワ感があり、風合いの割にファブリックのイメージ
を損なう。このため、触感で柔軟性を高めるために、別
物のパッド層を配設すれば、原価高騰の一原因になる。
のファブリック調内装成形品によれば、接着剤とシンナ
ー、パイルを同時に混合して吹き付けるので、吹き付け
られた接着剤が乾燥することにより硬化して触れるとゴ
ワゴワ感があり、風合いの割にファブリックのイメージ
を損なう。このため、触感で柔軟性を高めるために、別
物のパッド層を配設すれば、原価高騰の一原因になる。
【０００４】そこで、本発明は、以上のような点に鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、触感で柔
軟性を高める手段を安価なファブリック調内装成形品を
提供することにある。
てなされたもので、その目的とするところは、触感で柔
軟性を高める手段を安価なファブリック調内装成形品を
提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１の発明は、所定形状に形成された合成樹脂
成形品本体上に発泡性接着層が形成され、該発泡性接着
層が硬化する前に、短繊維のパイルを多量低圧スプレー
ガンにより吹き付けることで、該パイルの少なくとも一
端が前記発泡性接着層の表面に突き刺さり且つ該パイル
の側面を前記発泡性接着層の表面上に露出する状態で該
発泡性接着層の固化により固持されてなることを特徴と
する。
に、請求項１の発明は、所定形状に形成された合成樹脂
成形品本体上に発泡性接着層が形成され、該発泡性接着
層が硬化する前に、短繊維のパイルを多量低圧スプレー
ガンにより吹き付けることで、該パイルの少なくとも一
端が前記発泡性接着層の表面に突き刺さり且つ該パイル
の側面を前記発泡性接着層の表面上に露出する状態で該
発泡性接着層の固化により固持されてなることを特徴と
する。
【０００６】請求項２の発明は、請求項１記載のファブ
リック調内装成形品であって、前記パイルは、ナイロン
６６よりなり、太さが１．５デニール、長さが０．６ミ
リメートルよりなることを特徴とする。
リック調内装成形品であって、前記パイルは、ナイロン
６６よりなり、太さが１．５デニール、長さが０．６ミ
リメートルよりなることを特徴とする。
【０００７】請求項３の発明は、請求項１，２何れか記
載のファブリック調内装成形品であって、前記発泡性接
着層は、ウレタン系、アクリル系、クロロプレン系、望
ましくはウレタン系よりなることを特徴とする。
載のファブリック調内装成形品であって、前記発泡性接
着層は、ウレタン系、アクリル系、クロロプレン系、望
ましくはウレタン系よりなることを特徴とする。
【０００８】
【作用】上記手段の請求項１の発明によれば、合成樹脂
成形品本体上に配設される接着層が発泡性を有し、この
発泡性接着層に、短繊維のパイルが多量低圧スプレーガ
ンにより吹き付けられることで、前記パイルの一端が発
泡性接着層に突き刺さるので、該パイルにより合成樹脂
成形品本体上に凹凸が生じ、該凹凸により繊維による織
物のイメージ、即ちファブリック調の風合いを醸し出す
ことが出来る。また、短繊維のパイルの一端が突き刺さ
る接着層が発泡性接着層であるので、押すと、撓むこと
で、柔軟な感触が得られる。また、合成樹脂成形品本体
上の発泡性接着層は一様に覆われていて、パイルが発泡
性接着層のみに突き刺さるので、色むらが生じないこと
になる。また、多量低圧スプレーガンに封入されている
のは、パイルだけであるから、空気のみによって圧送さ
れるので、目詰まりが生じないことになる。
成形品本体上に配設される接着層が発泡性を有し、この
発泡性接着層に、短繊維のパイルが多量低圧スプレーガ
ンにより吹き付けられることで、前記パイルの一端が発
泡性接着層に突き刺さるので、該パイルにより合成樹脂
成形品本体上に凹凸が生じ、該凹凸により繊維による織
物のイメージ、即ちファブリック調の風合いを醸し出す
ことが出来る。また、短繊維のパイルの一端が突き刺さ
る接着層が発泡性接着層であるので、押すと、撓むこと
で、柔軟な感触が得られる。また、合成樹脂成形品本体
上の発泡性接着層は一様に覆われていて、パイルが発泡
性接着層のみに突き刺さるので、色むらが生じないこと
になる。また、多量低圧スプレーガンに封入されている
のは、パイルだけであるから、空気のみによって圧送さ
れるので、目詰まりが生じないことになる。
【０００９】請求項２の発明によれば、請求項１の発明
の作用に加え、前記パイルは、太さが１．５デニール、
長さが０．６ミリメートルよりなるナイロン６６繊維よ
りなるので、発泡性接着層にパイルの一端が突き刺さっ
たまま合成樹脂成形品本体上に様々な曲率をなすパイル
により合成樹脂成形品本体上に凹凸が生じ、該凹凸によ
り繊維による織物のイメージ、即ちファブリック調の風
合いを醸し出すことが出来る。
の作用に加え、前記パイルは、太さが１．５デニール、
長さが０．６ミリメートルよりなるナイロン６６繊維よ
りなるので、発泡性接着層にパイルの一端が突き刺さっ
たまま合成樹脂成形品本体上に様々な曲率をなすパイル
により合成樹脂成形品本体上に凹凸が生じ、該凹凸によ
り繊維による織物のイメージ、即ちファブリック調の風
合いを醸し出すことが出来る。
【００１０】請求項３の発明によれば、請求項１，２記
載の発明の作用に加え、望ましくはウレタン系よりなる
発泡性接着層によるので、耐熱性に勝れているので、１
００℃近辺の高熱に晒されても、パイルの剥離強度が劣
化せず、接着強度に勝れ、更にパイルを介して柔らかい
感触を与えることが出来る。
載の発明の作用に加え、望ましくはウレタン系よりなる
発泡性接着層によるので、耐熱性に勝れているので、１
００℃近辺の高熱に晒されても、パイルの剥離強度が劣
化せず、接着強度に勝れ、更にパイルを介して柔らかい
感触を与えることが出来る。
【００１１】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に説明す
る。
る。
【００１２】図１乃至図４は、本発明の一実施例に係る
ファブリック調内装成形品１を示している。
ファブリック調内装成形品１を示している。
【００１３】この実施例では、ファブリック調内装成形
品１は、所定形状に形成された合成樹脂成形品本体２上
に発泡性接着層３が形成され、該発泡性接着層３が硬化
する前に、短繊維のパイル４，４を多量低圧（ＨＶＬ
Ｐ，Ｈｉｇｈ ＶｏｌｕｍｅＬｏｗ Ｐｒｅｓｓｕｒ
ｅ）スプレーガン５により吹き付けることで、該パイル
４の一端４１が前記発泡性接着層３に突き刺さり且つ該
パイル４の側面４２を前記発泡性接着層３の表面上に露
出する状態で、５〜１０分のセッティングの後、８０℃
で約３０分間加熱することにより該発泡性接着層３に乾
燥し、パイル４，４が固持されてなる。
品１は、所定形状に形成された合成樹脂成形品本体２上
に発泡性接着層３が形成され、該発泡性接着層３が硬化
する前に、短繊維のパイル４，４を多量低圧（ＨＶＬ
Ｐ，Ｈｉｇｈ ＶｏｌｕｍｅＬｏｗ Ｐｒｅｓｓｕｒ
ｅ）スプレーガン５により吹き付けることで、該パイル
４の一端４１が前記発泡性接着層３に突き刺さり且つ該
パイル４の側面４２を前記発泡性接着層３の表面上に露
出する状態で、５〜１０分のセッティングの後、８０℃
で約３０分間加熱することにより該発泡性接着層３に乾
燥し、パイル４，４が固持されてなる。
【００１４】前記合成樹脂成形品本体２の材料として
は、ＡＢＳ樹脂、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリ塩化ビ
ニル（ＰＶＣ）などを挙げることが出来、また、成形品
の成形方法は、射出成形、トランスファー成形、ブロー
成形、コンプレッション成形、押し出し成形などがあ
る。
は、ＡＢＳ樹脂、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリ塩化ビ
ニル（ＰＶＣ）などを挙げることが出来、また、成形品
の成形方法は、射出成形、トランスファー成形、ブロー
成形、コンプレッション成形、押し出し成形などがあ
る。
【００１５】前記発泡性接着層３としては、油変性形、
湿気硬化形、ブロック形等の一液型、触媒硬化形、ポリ
オール硬化形等の二液型の何れでもよいが、触媒として
発泡性を有するウレタン系、アクリル系そして、クロロ
プレン系も考えられるが、ウレタン系が望ましい。
湿気硬化形、ブロック形等の一液型、触媒硬化形、ポリ
オール硬化形等の二液型の何れでもよいが、触媒として
発泡性を有するウレタン系、アクリル系そして、クロロ
プレン系も考えられるが、ウレタン系が望ましい。
【００１６】ウレタン系の発泡性接着層３であれば、耐
熱性に勝れているので、１００℃近辺の高熱に晒されて
も、パイル４の剥離強度が劣化せず、接着強度に勝れ、
更に発泡した表面を押すと柔らかい感触を与えることが
出来る。
熱性に勝れているので、１００℃近辺の高熱に晒されて
も、パイル４の剥離強度が劣化せず、接着強度に勝れ、
更に発泡した表面を押すと柔らかい感触を与えることが
出来る。
【００１７】この発泡性接着層３の塗布方法は、刷毛塗
り、フローコート、ロールコート、スプレー塗布等適宜
選択して使用し得る。
り、フローコート、ロールコート、スプレー塗布等適宜
選択して使用し得る。
【００１８】この発泡性接着層３の膜厚は、通常乾燥状
態で４０〜８０ミクロンとする。
態で４０〜８０ミクロンとする。
【００１９】この発泡性接着層３の塗布に先立ち、合成
樹脂成形品本体２はアルコール等で脱脂処理を施す。ま
た、合成樹脂成形品本体２の材料が、ポリプロピレン
（ＰＰ）等の非極性材料である場合には、前もって、表
面をプラズマ等により極性化処理又はプライマー処理を
しておく必要があることは勿論である。
樹脂成形品本体２はアルコール等で脱脂処理を施す。ま
た、合成樹脂成形品本体２の材料が、ポリプロピレン
（ＰＰ）等の非極性材料である場合には、前もって、表
面をプラズマ等により極性化処理又はプライマー処理を
しておく必要があることは勿論である。
【００２０】前記パイル４の材料は、「ナイロン６
６」、「ナイロン６」、ポリエステル、ポリ塩化ビニル
（ＰＶＣ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ビニロン、レー
ヨン等の合成樹脂が考えられるが、「ナイロン６６」が
望ましい。そして、太さが０．５〜２．０デニール、望
ましくは１．５デニール、長さが０．４〜２．０ミリメ
ートル、望ましくは０．６ミリメートルである。
６」、「ナイロン６」、ポリエステル、ポリ塩化ビニル
（ＰＶＣ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ビニロン、レー
ヨン等の合成樹脂が考えられるが、「ナイロン６６」が
望ましい。そして、太さが０．５〜２．０デニール、望
ましくは１．５デニール、長さが０．４〜２．０ミリメ
ートル、望ましくは０．６ミリメートルである。
【００２１】前記多量低圧スプレーガン５は、図４及び
図５に示すように、前記短繊維パイル４が浮遊し得る空
間５１を残して封入された容器５２と、該容器５２に一
方の開口５３を有するパイプ５４が接続され且つ多量低
圧コンプレッサ５５に他方のダクト５６が接続されて前
記封入された短繊維パイル４に向けて空気Ａを吹き付け
得る圧送手段５７と、該圧送手段５７に容器５２を介し
て直列に接続され且つ前記浮遊した短繊維パイル４を吹
き出し得る吹き付け手段５８とよりなる。この吹き付け
手段５８は、吹き出す先端が１５ミリメートルの径を有
し、５ｍ／ｓｅｃの速度で短繊維パイル４を吹き出すよ
うに０．１〜０．７Ｋｇ／ｃｍ2 と非常に低い圧力に制
御されている。
図５に示すように、前記短繊維パイル４が浮遊し得る空
間５１を残して封入された容器５２と、該容器５２に一
方の開口５３を有するパイプ５４が接続され且つ多量低
圧コンプレッサ５５に他方のダクト５６が接続されて前
記封入された短繊維パイル４に向けて空気Ａを吹き付け
得る圧送手段５７と、該圧送手段５７に容器５２を介し
て直列に接続され且つ前記浮遊した短繊維パイル４を吹
き出し得る吹き付け手段５８とよりなる。この吹き付け
手段５８は、吹き出す先端が１５ミリメートルの径を有
し、５ｍ／ｓｅｃの速度で短繊維パイル４を吹き出すよ
うに０．１〜０．７Ｋｇ／ｃｍ2 と非常に低い圧力に制
御されている。
【００２２】従って、本実施例によれば、合成樹脂成形
品本体２上の表面上の発泡性接着層３に、短繊維のパイ
ル４が多量低圧スプレーガン５により吹き付けられるこ
とで、図３に示すように、前記パイル４の一端４１が発
泡性接着層３に突き刺さり、パイル４の側面４２を前記
発泡性接着層３の表面上に露出する状態で固持されるの
で、該パイル４の側面４２が斜面をなすことにより合成
樹脂成形品本体２上に凹凸が生じ、該凹凸により繊維に
よる織物のイメージ、即ちファブリック調の風合いを醸
し出すことが出来るばかりか、発泡性接着層３が発泡性
を有するので、パイル４を介して押すと、該発泡性接着
層３が撓んで柔らかな感触を与えることになる。
品本体２上の表面上の発泡性接着層３に、短繊維のパイ
ル４が多量低圧スプレーガン５により吹き付けられるこ
とで、図３に示すように、前記パイル４の一端４１が発
泡性接着層３に突き刺さり、パイル４の側面４２を前記
発泡性接着層３の表面上に露出する状態で固持されるの
で、該パイル４の側面４２が斜面をなすことにより合成
樹脂成形品本体２上に凹凸が生じ、該凹凸により繊維に
よる織物のイメージ、即ちファブリック調の風合いを醸
し出すことが出来るばかりか、発泡性接着層３が発泡性
を有するので、パイル４を介して押すと、該発泡性接着
層３が撓んで柔らかな感触を与えることになる。
【００２３】また、図４に示すように、多量低圧スプレ
ーガン５により吹き付けられるパイル４のうち、発泡性
接着層３に突き刺さらなかったパイル４は発泡性接着層
３の接着剤が付着しないまま落下するので、落下したパ
イル４ａはパイル４ａのみであり、回収箱７に回収さ
れ、回収したパイル４をそのまま再び多量低圧スプレー
ガン５の容器５２に封入するだけで良いから、再使用が
安価に可能である。
ーガン５により吹き付けられるパイル４のうち、発泡性
接着層３に突き刺さらなかったパイル４は発泡性接着層
３の接着剤が付着しないまま落下するので、落下したパ
イル４ａはパイル４ａのみであり、回収箱７に回収さ
れ、回収したパイル４をそのまま再び多量低圧スプレー
ガン５の容器５２に封入するだけで良いから、再使用が
安価に可能である。
【００２４】また、合成樹脂成形品本体２上の発泡性接
着層３は一様に覆われているので、パイル４が発泡性接
着層３のみに突き刺さるので、色むらが生じないことに
なる。
着層３は一様に覆われているので、パイル４が発泡性接
着層３のみに突き刺さるので、色むらが生じないことに
なる。
【００２５】また、多量低圧スプレーガン５の容器５２
に封入されているのは、パイル４だけであるから、空気
Ａのみによって圧送されるので、目詰まりが生じないこ
とになる。
に封入されているのは、パイル４だけであるから、空気
Ａのみによって圧送されるので、目詰まりが生じないこ
とになる。
【００２６】前記多量低圧スプレーガン５の容器５２内
に封入された短繊維パイル４に低圧で多量の空気Ａを吹
き付けることにより、前記短繊維パイル４は容器５２内
で浮遊し、そこに前記した空気Ａが圧送されることで浮
遊した短繊維パイル４が容器５２外で所定の速度、即ち
発泡性接着層３にパイル４が突き刺さる速度（実験的に
確認した速度では前記したように、５ｍ／ｓｅｃ）で吹
き出されることになる。
に封入された短繊維パイル４に低圧で多量の空気Ａを吹
き付けることにより、前記短繊維パイル４は容器５２内
で浮遊し、そこに前記した空気Ａが圧送されることで浮
遊した短繊維パイル４が容器５２外で所定の速度、即ち
発泡性接着層３にパイル４が突き刺さる速度（実験的に
確認した速度では前記したように、５ｍ／ｓｅｃ）で吹
き出されることになる。
【００２７】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項１の発
明によれば、所定形状に形成された合成樹脂成形品本体
上に発泡性接着剤が形成され、該発泡性接着層が硬化す
る前に、短繊維のパイルを多量低圧スプレーガンにより
吹き付けることで、該パイルの少なくとも一端が前記発
泡性接着層の表面に突き刺さり且つ該パイルの側面を前
記発泡性接着層の表面上に露出する状態で該発泡性接着
層の固化により固持されてなることを特徴とするので、
前記パイルの一端が発泡性接着層に突き刺さるので、該
パイルにより合成樹脂成形品本体上に凹凸が生じ、該凹
凸により繊維による織物のイメージ、即ちファブリック
調の風合いを醸し出すことが出来る。また、短繊維のパ
イルの一端が突き刺さる接着層が発泡性接着層であるの
で、押すと、撓むことで、柔軟な感触が得られる。ま
た、合成樹脂成形品本体上の発泡性接着層は一様に覆わ
れていて、パイルが発泡性接着層のみに突き刺さるの
で、色むらが生じないことになる。また、多量低圧スプ
レーガンに封入されているのは、パイルだけであるか
ら、空気のみによって圧送されるので、目詰まりが生じ
ないことになる。
明によれば、所定形状に形成された合成樹脂成形品本体
上に発泡性接着剤が形成され、該発泡性接着層が硬化す
る前に、短繊維のパイルを多量低圧スプレーガンにより
吹き付けることで、該パイルの少なくとも一端が前記発
泡性接着層の表面に突き刺さり且つ該パイルの側面を前
記発泡性接着層の表面上に露出する状態で該発泡性接着
層の固化により固持されてなることを特徴とするので、
前記パイルの一端が発泡性接着層に突き刺さるので、該
パイルにより合成樹脂成形品本体上に凹凸が生じ、該凹
凸により繊維による織物のイメージ、即ちファブリック
調の風合いを醸し出すことが出来る。また、短繊維のパ
イルの一端が突き刺さる接着層が発泡性接着層であるの
で、押すと、撓むことで、柔軟な感触が得られる。ま
た、合成樹脂成形品本体上の発泡性接着層は一様に覆わ
れていて、パイルが発泡性接着層のみに突き刺さるの
で、色むらが生じないことになる。また、多量低圧スプ
レーガンに封入されているのは、パイルだけであるか
ら、空気のみによって圧送されるので、目詰まりが生じ
ないことになる。
【００２８】請求項２の発明によれば、請求項１の発明
の効果に加え、前記パイルは、ナイロン６６よりなり、
太さが１．５デニール、長さが０．６ミリメートルより
なることを特徴とするので、前記パイルは、太さが１．
５デニール、長さが０．６ミリメ−トルよりなるナイロ
ン６６繊維よりなるので、発泡性接着層にパイルの一端
が突き刺さったまま合成樹脂成形品本体上に様々な曲率
をなすパイルにより合成樹脂成形品本体上に凹凸が生
じ、該凹凸により繊維による織物のイメージ、即ちファ
ブリック調の風合いを醸し出すことが出来る。
の効果に加え、前記パイルは、ナイロン６６よりなり、
太さが１．５デニール、長さが０．６ミリメートルより
なることを特徴とするので、前記パイルは、太さが１．
５デニール、長さが０．６ミリメ−トルよりなるナイロ
ン６６繊維よりなるので、発泡性接着層にパイルの一端
が突き刺さったまま合成樹脂成形品本体上に様々な曲率
をなすパイルにより合成樹脂成形品本体上に凹凸が生
じ、該凹凸により繊維による織物のイメージ、即ちファ
ブリック調の風合いを醸し出すことが出来る。
【００２９】請求項３の発明によれば、請求項２の発明
の効果に加え、前記発泡性接着層は、ウレタン系、アク
リル系、クロロプレン系、望ましくはウレタン系よりな
ることを特徴とするので、耐熱性に勝れ、１００℃近辺
の高熱に晒されても、パイルの剥離強度が劣化せず、接
着強度に勝れ、更にパイルを介して柔らかい感触を与え
ることが出来る。
の効果に加え、前記発泡性接着層は、ウレタン系、アク
リル系、クロロプレン系、望ましくはウレタン系よりな
ることを特徴とするので、耐熱性に勝れ、１００℃近辺
の高熱に晒されても、パイルの剥離強度が劣化せず、接
着強度に勝れ、更にパイルを介して柔らかい感触を与え
ることが出来る。
【図１】この発明の一実施例にかかるファブリック調内
装成形品の平面図である。
装成形品の平面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】図２のＢ部にかかる一実施例の拡大断面図であ
る。
る。
【図４】図２の合成樹脂成形品本体に多量低圧スプレー
ガンでパイルを吹き付けている作業側面説明図である。
ガンでパイルを吹き付けている作業側面説明図である。
【図５】図４の多量低圧スプレーガンの断面説明図であ
る。
る。
１ ファブリック調内装成形品 ２ 合成樹脂成形品本体 ３ 発泡性接着層 ４ 短繊維のパイル ４１ パイルの一端 ４２ パイルの側面 ５ 多量低圧スプレーガン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風間 憲男 神奈川県横浜市神奈川区宝町２番地 日産 自動車株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 所定形状に形成された合成樹脂成形品本
体上に発泡性接着層が形成され、 該発泡性接着層が硬化する前に、短繊維のパイルを多量
低圧スプレーガンにより吹き付けることで、該パイルの
少なくとも一端が前記発泡性接着層の表面に突き刺さり
且つ該パイルの側面を前記発泡性接着層の表面上に露出
する状態で該発泡性接着層の固化により固持されてなる
ことを特徴とするファブリック調内装成形品。 - 【請求項２】 請求項１記載のファブリック調内装成形
品であって、 前記パイルは、ナイロン６６よりなり、太さが１．５デ
ニール、長さが０．６ミリメートルよりなることを特徴
とするファブリック調内装成形品。 - 【請求項３】 請求項１，２何れか記載のファブリック
調内装成形品であって、 前記発泡性接着層は、ウレタン系、アクリル系、クロロ
プレン系、望ましくはウレタン系よりなることを特徴と
するファブリック調内装成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25637694A JPH08117681A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | ファブリック調内装成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25637694A JPH08117681A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | ファブリック調内装成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08117681A true JPH08117681A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17291831
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25637694A Pending JPH08117681A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | ファブリック調内装成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08117681A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009502495A (ja) * | 2005-08-03 | 2009-01-29 | フィンテックス アンド パートナーズ イタリア ソチエタ ペル アチオーニ | 吸収性製品及び同種の製品を製造するためのウェブ状製品の製造方法、それにより得られるウェブ状製品及び該ウェブ状製品を備えた吸収性製品 |
| WO2019065093A1 (ja) | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 宇部エクシモ株式会社 | 複合繊維及び成形体 |
-
1994
- 1994-10-21 JP JP25637694A patent/JPH08117681A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009502495A (ja) * | 2005-08-03 | 2009-01-29 | フィンテックス アンド パートナーズ イタリア ソチエタ ペル アチオーニ | 吸収性製品及び同種の製品を製造するためのウェブ状製品の製造方法、それにより得られるウェブ状製品及び該ウェブ状製品を備えた吸収性製品 |
| WO2019065093A1 (ja) | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 宇部エクシモ株式会社 | 複合繊維及び成形体 |
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