JPH0811754B2 - 2―(4―チアゾリル)ベンツイミダゾールの製造法 - Google Patents

2―(4―チアゾリル)ベンツイミダゾールの製造法

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JPH0811754B2
JPH0811754B2 JP62042809A JP4280987A JPH0811754B2 JP H0811754 B2 JPH0811754 B2 JP H0811754B2 JP 62042809 A JP62042809 A JP 62042809A JP 4280987 A JP4280987 A JP 4280987A JP H0811754 B2 JPH0811754 B2 JP H0811754B2
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benzimidazole
thiazolyl
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acid
water
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良一 長谷川
多嘉彦 上村
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は化合物の製造法に関する。更に詳しくは2−
(4−チアゾリル)ベンツイミダゾールの製造法に関す
る。
従来の技術 2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾールは防カビ
剤、動物用駆虫剤として有用な化合物である。
2−(4−チアゾリル5)ベンツイミダゾールは、従
来下記の様な方法で製造されてきた。
発明が解決しようとする問題点 従来の方法は、出発原料として、高価なアミド誘導体
やシアノ誘導体を用いたり、前記(1),(2)の場合
の様に、反応工程が長く、効率の悪い方法であったり、
前記(1),(3)の場合の様に、高価でかつ処理のや
っかいな塩化アルミニウムやポリリン酸を用いる点など
で、工業的に必ずしも有利な方法とはいえないものであ
る。本発明は、これらの問題点を解決する事を目的とす
る。
問題点を解決するための手段 本発明者らは前記したような従来法の問題点を解決す
べく、出発原料である4−チアゾールカルボン酸とo−
フエニレンジアミンとから一段の反応でしかも高価な試
薬を用いる事なく2−(4−チアゾリル)−ベンツイミ
ダゾールを有利に製造する方法を見出すべく鋭意研究を
重ねた結果、本発明に至ったものである。
即ち、本発明は有機溶媒中、4−チアゾールカルボン
酸とo−フェニレンジアミンを120〜200℃に加熱し、共
沸脱水により生成する水を除去しながら反応させる事を
特徴とする2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾール
の製造法に関する。
本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる有機溶媒の例としてはトリクロロ
エタン、テトラクロロエタン トリクレン、パークレン
等の脂肪族ハロゲン化炭素類、ヘプタン、オクタン、ノ
ナン等の脂肪族炭化水素類トルエン、キシレン、メシチ
レン等の芳香族炭化水素類、ニトロベンゼン、ニトロト
ルエン等の芳香族ニトロ化合物、クロロベンゼン、ジク
ロロベンゼン、クロロナフタレン等の芳香族ハロゲン化
炭素類、ジグライム、エチレングリコールジエチルエー
テル、エチレングリコールブチルエチルエーテル、アニ
ゾール、フエネトールナフチルメチルエーテル、ジフエ
ニルエーテル等のエーテル類があげられる。これらは混
合溶媒として用いることもできる。用いるべき有機溶媒
の量は原料の4−チアゾールカルボン酸に対して3〜30
倍量、好ましくは5〜15倍量(重量比)である。これら
の有機溶媒の中で芳香族ハロゲン化炭素類、芳香族ニト
ロ化合物、エーテル類が特に好ましい有機溶媒である。
例えば水と共に共沸しやすいトルエン、キシレン、クロ
ロベンゼン等を共沸脱水剤として併用するとよい結果が
得られる。
本発明の製法における反応は脱水環化反応であり120
〜200℃にて実施するのがよい。4−チアゾールカルボ
ン酸の0.01〜0.1倍モルの酸を触媒として添加するのも
よいが、特に使用しなくてもよい。触媒の例をあげると
ホウ酸、リン酸、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素、硫
酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等を例示
することができる。o−フエニレンジアミンは4−チア
ゾールカルボン酸に対して0.9〜2倍より好ましくは1.0
〜1.5倍(モル比)の割合で使用するのが好ましい結果
を与える。反応は所定温度で沸とうする溶媒を用い、水
を共沸脱水しつつ行う。反応時間は反応温度と関係する
が、3時間から30時間の範囲が工業的には好ましい。所
定量の水が留出したら反応を終了とする。
反応終了後は冷却し、室温で析出する結晶を別す
る。この結晶は、良好な純度を有しているが、更に、酸
性の水に溶解し活性炭処理をした後、アルカリで中和
し、析出する結晶を別する方法、或はアルコール、ア
セトン、水等で洗浄又は再結晶する方法等により更に精
製して精製品を得る事ができる。
実施例 実施例をあげて本発明の製法を更に具体的に説明す
る。
実施例1. 200mlフラスコに、4−チアゾールカルボン酸12.9g、
o−フエニレンジアミン14g、ホウ酸0.3g、溶媒として
o−ジクロロベンゼン50ml、クロロベンゼン80mlを仕込
んだ。
昇温して145℃とし、生成する水をクロロベンゼンと
共沸させスターク・ディーントラップを用いて除去し
た。12時間反応させた後、室温まで冷却した。
生成した結晶を別し、メタノール50ml、水50mlの混
合物で結晶を洗浄した。乾燥後17.2gの2−(4−チア
ゾリル)ベンツイミダゾールを白灰色の結晶として得
た。収率は、85.6%であった。液体クロマトグラフ及び
ガスクロマトグラフにて分析したところ99%以上の純度
を有していた。
精製品を得るため500mlのビーカーに、200mlの水、10
gの濃塩酸を仕込み、ここに先に得た2−(4−チアゾ
リル)ベンツイミダゾールを徐々に加え、90℃に昇温し
完全に溶解させた。ここに活性炭1gを加え熱過し、
液にカ性ソーダ水溶液を加えpHを4〜5とした。室温ま
で冷却し析出した結晶を別し、水洗、乾燥した。16.7
gの白色の精製結晶を得た。液体クロマトグラフ、ガス
クロマトグラフによる純度は、ほぼ100%であった。D.
S.C(示差熱量分析計)により100℃より3℃/minで昇温
し融点を測定したところ298℃を示した。
実施例2. 200mlフラスコに、4−チアゾールカルボン酸12.9g、
o−フエニレンジアミン12.2g、ホウ酸0.19g、クロロベ
ンゼン150mlを仕込んだ。
昇温して135℃で、生成する水をスターク・ディーン
トラップ(水分離器)で除去しつつ16時間反応させた。
反応終了後、室温まで冷却し、析出した結晶を別し
た。メタノール50ml、水50mlの混合溶媒で結晶を洗浄
し、乾燥した。白灰色の2−(4−チアゾリル)ベンツ
イミダゾール15.4gを得た。収率は76.6gであった。
実施例3. 実施例1と同様に反応させたが、ホウ酸を用いなかっ
た。反応時間は、14時間であった。実施例1と同様に処
理して17.1gの2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾ
ールを得た。収率は85.1%であった。液体クロマトグラ
フによる純度は99.1%であった。
実施例4. 実施例2と同様に反応させたが、溶媒として80mlのフ
エニルエチルエーテル及び50mlのトルエンを用いた。14
5℃で20時間反応させた後、実施例2と同様の処理をし
て、14.3g(収率71.1%)の2−(4−チアゾリル)ベ
ンツイミダゾールを得た。
実施例5. 実施例2と同様に反応させた。但し溶媒として80mlの
o−ニトロトルエン及び80mlのトルエンを用いた。155
℃で20時間反応後、実施例2と同様の処理をして、14.4
g(収率71.6%)の2−(4−チアゾリル)ベンツイミ
ダゾールを得た。
実施例6. 実施例2と同様に反応させた。但しジグライム80mlと
少量のクロロベンゼンを有機溶剤として用いた。153℃
で18時間反応させた後実施例2と同様の処理をして15.1
g(収率75.1%)の2−(4−チアゾリル)ベンツイミ
ダゾールを得た。
発明の効果 簡便な方法により高収率で高純度の2−(4−チアゾ
リル)ベンツイミダゾールを製造する方法が確立され
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機溶媒中、4−チアゾールカルボン酸と
    o−フェニレンジアミンを120〜200℃に加熱し、共沸脱
    水により生成する水を除去しながら反応させる事を特徴
    とする2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾールの製
    造法
JP62042809A 1987-02-27 1987-02-27 2―(4―チアゾリル)ベンツイミダゾールの製造法 Expired - Lifetime JPH0811754B2 (ja)

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JPS63211280A JPS63211280A (ja) 1988-09-02
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