JPH08116066A - 薄膜半導体装置 - Google Patents

薄膜半導体装置

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JPH08116066A
JPH08116066A JP27460194A JP27460194A JPH08116066A JP H08116066 A JPH08116066 A JP H08116066A JP 27460194 A JP27460194 A JP 27460194A JP 27460194 A JP27460194 A JP 27460194A JP H08116066 A JPH08116066 A JP H08116066A
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JP
Japan
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thin film
layer
gate electrode
gate
insulating film
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JP27460194A
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Masumitsu Ino
益充 猪野
Takenobu Urazono
丈展 浦園
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜トランジスタのゲート構造を改善し低抵
抗化を図ると共に閾値電圧変動を抑制する。 【構成】 薄膜半導体装置は、半導体薄膜1を活性層と
する薄膜トランジスタ2が絶縁基板3上に集積形成され
ている。薄膜トランジスタ2は金属材料からなるゲート
電極4とSi3 4 層5を備えたゲート絶縁膜6とを有
している。このSi3 4 層5はゲート電極4と活性層
との間に介在し、金属材料に含まれる不純物のゲッター
として機能する。Si3 4 層5の上下にはSiO2
7,8が重ねられており、金属ゲート電極4に発生する
応力を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体薄膜を活性層と
する薄膜トランジスタが絶縁基板上に集積形成された薄
膜半導体装置に関する。より詳しくは、薄膜トランジス
タのゲート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜半導体装置は、例えばアクティブマ
トリクス型の液晶表示装置(LCD)の駆動基板等に好
適であり、現在盛んに開発されている。図9は、LCD
に組み込まれる薄膜半導体装置の一例を示す模式的な部
分平面図であり、一画素分のみを表わしている。垂直方
向に伸びる信号ライン101と水平方向に伸びるゲート
ライン102との交差部に、画素スイッチング用の薄膜
トランジスタ103が形成されている。薄膜トランジス
タ103のソースSはコンタクトを介して信号ライン1
01に電気接続され、ドレインDは同じくコンタクトホ
ールを介して対応する画素電極104に電気接続されて
いる。ソースSとドレインDとの間にゲート電極105
が設けられている。従来、ゲート電極105の材料とし
て多結晶シリコン(POLY Si)を使用していた。
しかしながら、POLY Siは燐等の不純物を混入さ
せて抵抗を下げたとしても、精々25Ω/□が限度であ
る。これより抵抗値を下げる為には、POLY Siの
膜厚を増加させるしかない。しかしながら、POLY
Siの膜厚を厚くすると、その上部に成膜される層間絶
縁膜のステップカバレッジが悪くなり、多層配線段切れ
の原因になる。
【0003】ところで、大面積且つ高精細なLCDに組
み込まれる薄膜半導体装置では配線ラインの低抵抗化が
重要な技術となっている。特に、ゲートライン102の
部分では、画素スイッチング用の薄膜トランジスタ10
3を遅延なく動作させる為、低抵抗化が必須である。従
来、ゲートライン102はゲート電極105と同様に多
結晶シリコンを材料としていたが、HDTV対応等LC
Dの高精細化及び大画面化に伴ない、ゲートライン10
2の抵抗値を下げる事が必要になってきている。図9に
示した例では、この要求に応えるべくゲートライン10
2は信号ライン101と同様にアルミニウム等の金属材
料から構成されている。この為、多結晶シリコンからな
るゲート電極105は一対のコンタクト106,107
を介して金属からなるゲートライン102に電気接続し
ている。しかしながら、通常のLSIと異なりLCD用
の薄膜半導体装置は画素周りで設計上の制約が多い。従
って、多結晶シリコンからなるゲート電極105と金属
からなるゲートライン102をコンタクト106,10
7で電気接続する様な橋渡し構造は画素の開口率を犠牲
にする為、LCDに応用した場合高輝度画面を得る事が
できない。
【0004】そこで、通常のLSIと同様に、アルミニ
ウム等の金属からなるゲート電極を採用した薄膜トラン
ジスタ構造が開発されており、図10にその一例を示
す。絶縁基板201の上に薄膜トランジスタ202が集
積形成されている。薄膜トランジスタ202は所定の形
状にパタニング形成された半導体薄膜203を活性層と
しており、SiO2 からなるゲート絶縁膜204を介し
てその上にアルミニウム等からなる金属ゲート電極20
5がパタニング形成されている。半導体薄膜203には
不純物が高濃度に注入されたソース領域S及びドレイン
領域Dが設けられている。両者の間には金属ゲート電極
205の直下にチャネル領域Chが規定される。なおチ
ャネル領域Chとソース領域S及びドレイン領域Dの間
には不純物が低濃度に注入されたLDD領域が介在して
いる。かかる構成を有する薄膜トランジスタは第一層間
絶縁膜206により被覆されており、その上には信号ラ
イン207がパタニング形成されている。この信号ライ
ン207は第二層間絶縁膜208により被覆されてお
り、その上には画素電極209がパタニング形成されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図10に示した例では
アルミニウム等の金属を用いてゲート電極205及びゲ
ートラインの低抵抗化を図っており、例えば0.1Ω/
□程度までシート抵抗を下げる事ができる。しかしなが
ら、アルミニウムの成膜時にはNaやK等アルカリ金属
や重金属の混入汚染が生じる。これらの金属はイオンと
なって薄膜トランジスタ202の活性層に向って拡散す
る。この際、金属ゲート電極205と半導体薄膜203
との間に介在するゲート絶縁膜204はSiO2 で構成
されている為、金属イオンに対するゲッターとしての役
割を果たしていなかった。この為、例えば10V以上の
高電圧駆動を行なった場合、薄膜トランジスタの劣化が
進行し、閾値電圧Vth等の変動が生じ電気的な安定性
が損なわれていた。又、半導体薄膜202とゲート絶縁
膜204との界面は、その上部に位置するゲート電極2
05に発生する応力の影響を受けやすい。アルミニウム
をゲート電極として使用する場合、ゲート電極205と
ゲート絶縁膜204との間もしくはゲート絶縁膜204
と半導体薄膜203との間に応力が発生しやすい。この
様に、金属ゲート電極の膜応力が活性層界面に悪影響を
与え、界面準位が形成されやすい。通常その応力緩和は
困難であり、薄膜トランジスタの閾値電圧変動や電流駆
動能力低下が生じていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題を解決する為以下の手段を講じた。即ち本発明は、半
導体薄膜を活性層とする薄膜トランジスタが絶縁基板上
に集積形成された薄膜半導体装置において、該薄膜トラ
ンジスタは金属材料からなるゲート電極と、該ゲート電
極と該活性層との間に介在し該金属材料に含まれる不純
物のゲッターとなるSi3 4 層を備えたゲート絶縁膜
とを有する事を特徴とする。好ましくは、前記金属材料
はシリコンを0.5%〜1.0%含有するアルミニウム
である。又好ましくは、前記ゲート絶縁膜は該Si3
4 層の上下にSiO2 層を重ねたSiO2 /Si3 4
/SiO2 の三層構造を有している。
【0007】本発明は特にアクティブマトリクス型液晶
表示装置に応用して好適である。即ち、本発明にかかる
アクティブマトリクス型液晶表示装置は基本的な構成と
して、薄膜トランジスタ及び画素電極が集積形成された
一方の基板と、対向電極を有し所定の間隙を介して該一
方の基板に接合した他方の基板と、該間隙に保持された
液晶とを有している。特徴事項として、該薄膜トランジ
スタは半導体薄膜からなる活性層と、金属材料からなる
ゲート電極と、該活性層と該ゲート電極との間に介在し
該金属材料に含まれる不純物のゲッターとなるSi3
4 層を備えたゲート絶縁膜とを有している。
【0008】
【作用】本発明によれば、ゲート電極材料としてアルミ
ニウム等の金属を用いている為低抵抗化が可能になる。
アルミニウムに含まれるNa等の可動イオンの拡散を抑
える為、ゲート絶縁膜として緻密な構造を有するSi3
4 層を含んでいる。このSi3 4 層は可動イオンを
捕捉できゲッターとして機能する。これをゲート絶縁膜
に使用する事により、薄膜トランジスタの閾値電圧Vt
hの安定化が可能になる。又、ゲート絶縁膜として、上
述したSi3 4 層の上下にSiO2 層を重ねた三層構
造を採用している。この三層構造は耐圧性に優れている
他、金属ゲート電極に発生する応力を緩和できる。例え
ば、アルミニウムからなる金属ゲート電極は一般に引張
応力を呈する。Si3 4 層も引張応力を呈する。これ
に対し、SiO2 層は圧縮応力を呈する。この様に、本
発明にかかるゲート構造では各層に発生する引張応力と
圧縮応力が全体として打ち消され、半導体薄膜からなる
活性層に応力が伝達されない。その為格子歪みによる界
面準位の増加が抑えられ、薄膜トランジスタの閾値電圧
変動等をもたらさない。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は本発明にかかる薄膜半導体装置
の構成を示す模式的な部分断面図である。図示する様
に、本薄膜半導体装置は半導体薄膜1を活性層とする薄
膜トランジスタ2が絶縁基板3上に集積形成されたもの
である。なお本例では半導体薄膜1は多結晶シリコンか
らなり、絶縁基板3は耐熱性に優れた石英からなる。但
し本発明はこれらの材料に限られるものではない事は勿
論である。半導体薄膜1には例えばN型の不純物が高濃
度に注入された領域が設けられており、薄膜トランジス
タ2のソースS及びドレインDとなる。ソースSとドレ
インDとの間にチャネル領域Chが規定される。又、チ
ャネル領域ChとソースS及びドレインDとの間に各々
N型の不純物が低濃度に注入されたLDD領域が設けら
れている。
【0010】本発明の特徴事項として薄膜トランジスタ
2は、金属材料からなるゲート電極4と、このゲート電
極4と活性層との間に介在しSi3 4 層5を備えたゲ
ート絶縁膜6とを有している。このSi3 4 層5はゲ
ート電極4を構成する金属材料に含まれるNa可動イオ
ン等不純物のゲッターとして機能する。ゲート電極4を
構成する金属材料としては、例えばシリコンを0.5%
〜1.0%含有したアルミニウム(AlSi)を用いて
いる。又、本実施例ではゲート絶縁膜6として、上述し
たSi3 4 層5の上下にSiO2 層7,8を重ねたS
iO2 /Si34 /SiO2 三層構造(ONO構造)
を採用している。これらのSiO2 層7,8はゲート電
極4に発生する内部応力の緩和機能を有している。
【0011】かかる構成を有する薄膜トランジスタ2は
PSG等からなる第一層間絶縁膜9により被覆されてい
る。この上にはAlSi等からなる信号配線10がパタ
ニング形成されている。この信号配線10は第一層間絶
縁膜9に開口したコンタクトホールを介して薄膜トラン
ジスタ2のソースSに電気接続している。信号配線10
は同じくPSG等からなる第二層間絶縁膜11により被
覆されている。第二層間絶縁膜11の上にはITO等か
らなる画素電極12が所定の形状にパタニング形成され
ている。画素電極12は第二層間絶縁膜11及び第一層
間絶縁膜9に開口したコンタクトホールを介して薄膜ト
ランジスタ2のドレインDと電気接続している。第二層
間絶縁膜11の上にはさらにP−SiN等からなるパシ
ベーション膜13が成膜されている。かかる構成を有す
る薄膜半導体装置は、例えばアクティブマトリクス型L
CDに駆動基板として組み込まれる。
【0012】図2は、図1に示したゲート構造の特徴を
端的に表わした模式図である。本薄膜半導体装置を大面
積LCDに組み込んだ場合、10V以上の高電圧駆動が
行なわれる。これに対処する為、高耐圧のONO構造を
ゲート絶縁膜6に採用している。又、大面積LCDに対
応する為には、ゲート電極4の低抵抗化が必須であり、
AlSiをゲート電極材料として採用している。本発明
ではAlSiゲート電極とONO構造のゲート絶縁膜と
を組み合わせる事により、Na等の可動イオンの拡散を
抑制している。又、AlSiゲート電極の膜応力をゲー
ト絶縁膜で吸収させている。これにより、薄膜トランジ
スタの信頼性が確保できる。Na等の可動イオンはSi
3 4 層5で捕捉可能であり、これをゲート絶縁膜に使
用する事で薄膜トランジスタの閾値電圧安定化が図れ
る。
【0013】図3は、Si3 4 層5のゲッター作用を
表わした模式図である。AlSiゲート電極4の成膜時
等に混入するNa等の可動イオンはSiO2 層7を拡散
するが、Si3 4 層5により捕捉され、Vthの安定
化が可能になる。Vthの変動に関しては、特に活性層
となるPOLY Si等半導体薄膜1に近いSiO2
8の界面電荷が支配的である。本発明におけるSi3
4 層5はこの界面から離れている為、捕捉された可動イ
オンは活性層に近いSiO2 層8の界面に到達する事は
ない。この為、Vthの変動は生じない。
【0014】図4はONO構造を有するゲート絶縁膜6
の応力緩和作用を表わす模式図である。AlSiゲート
電極4には引張応力が発生する。又Si3 4 層5にも
引張応力が生じる。これに対し、SiO2 層7,8には
圧縮応力が生じている。これらの引張応力と圧縮応力は
互いに相殺され、ゲート構造全体としての膜応力が大幅
に緩和されている。従って、ゲート構造の下部に位置す
る活性層に応力として伝達されない。この為、格子歪み
による界面準位の増加は抑制できる。この結果、POL
Y Siからなる半導体薄膜1とSiO2 層8との間の
界面における電荷の蓄積がなくなる。
【0015】次に、本発明にかかるゲート構造と従来の
ゲート構造の特性を比較した。以下の表1はゲート耐圧
を比較したものである。SiO2 の単層からなる従来ゲ
ート構造ではゲート耐圧が20V程度である。なおSi
2 層の厚みは120nmに設定した。これに対しONO
三層構造のゲート絶縁膜を採用した本発明では、耐圧は
40Vである。なお、対比を正確に行なう為、ONO三
層構造の全体厚みは120nmに設定した。
【表1】
【0016】次に、ゲート電極のシート抵抗値を比較し
た。その結果を以下の表2に示す。POLY Siから
なる従来のゲート電極は、その抵抗値が25Ω/□程度
である。なお、ゲート電極の膜厚は400nmに設定して
ある。これに対し、AlSiからなる本発明のゲート電
極は、その抵抗値が0.1Ω/□程度である。なお、そ
の膜厚は300nmに設定した。
【表2】
【0017】高温バイアス試験を行なって閾値電圧Vt
hの変動を測定した。この高温バイアス試験(BT試
験)はソース及びドレインを接地し、ゲート電極に15
Vのストレスを印加した状態で200℃の雰囲気下に3
0分放置した。ゲート電極としてAlSiを採用しゲー
ト絶縁膜として120nmの厚みのSiO2 を採用した従
来構造では、Vthが3V程度変動した。これに対し、
ゲート電極としてAlSiを採用しゲート絶縁膜として
総厚120nmのONO構造を採用した本発明の場合、閾
値電圧Vthは0.1V程度しか変動しない。
【表3】
【0018】次に図5〜図7を参照して、図1に示した
薄膜半導体装置の製造方法を詳細に説明する。先ず図5
の工程(A)で石英基板3を用意する。次に工程(B)
で石英基板3の上に、半導体薄膜1を成膜する。本例で
はLPCVD法によりPOLY Siを成膜した。これ
を薄膜トランジスタの活性層となる様に所定の形状にパ
タニングした。続いて工程(C)で、半導体薄膜1の表
面を熱酸化しSiO2層8を形成した。その上にLPC
VD法でSi3 4 層5を成膜した。さらに、このSi
3 4 層5の表面を熱酸化してSiO2 層7を形成し
た。次に工程(D)で、上述した三層の絶縁膜をドライ
エッチングによりパタニングし、ONO構造のゲート絶
縁膜6に加工した。続いて工程(E)で、ゲート絶縁膜
6の上にn−拡散用のレジスト21をパタニング形成し
た。
【0019】図6の工程(F)に移り、レジスト21を
マスクとしてn型の不純物を比較的低濃度でイオン注入
した。次に工程(G)で、使用済みとなったレジスト2
1に代え一回り大きなパタンを有するレジスト22を形
成した。さらに、これをマスクとしてセルフアライメン
トでn型の不純物を高濃度でイオン注入した。これによ
り、半導体薄膜1にソースS及びドレインDが形成され
る。又両者の間にチャネル領域Chが規定される。なお
チャネル領域ChとソースS及びドレインDとの間に
は、先に注入した低濃度不純物領域が残されており、L
DD領域となる。この後、1000℃程度で熱アニール
を行ない、ソースS及びドレインDに注入された不純物
を活性化する。工程(H)に移り、石英基板2の上にス
パッタ法でAlSiを成膜し、所定の形状にパタニング
してゲート電極4に加工する。これにより、薄膜トラン
ジスタ2の基本構造が得られる。なお本実施例ではゲー
ト電極4を構成する金属材料としてAlSiを使用した
が、本発明はこれに限られるものではない。金属材料と
しては、例えばMo,MoSi,Al,Ti,TiS
i,MoTa,Ta,TaSi,W,WSi,Ni,N
iCr,CoSi,Co,ITO等を使用する事ができ
る。工程(I)に進み、薄膜トランジスタ2を第一層間
絶縁膜9で被覆した。本例ではCVD法によりPSGを
堆積して第一層間絶縁膜9とした。続いて工程(J)で
第一層間絶縁膜9に薄膜トランジスタ2のソースSに連
通するコンタクトホールを開口した。続いて金属アルミ
ニウムを成膜し、所定の形状にパタニングして信号配線
10に加工した。
【0020】次に図7の工程(K)に進み、第一層間絶
縁膜9に重ねて第二層間絶縁膜11を成膜した。本例で
はPSGをCVD法で堆積した。次に工程(L)で、第
二層間絶縁膜11の上にパシベーション膜13をパタニ
ング形成した。本例ではプラズマCVD法によりP−S
iNを成膜してパシベーション膜13とした。続いて、
基板加熱を行ない、第一層間絶縁膜9及び第二層間絶縁
膜11に吸蔵されていた水素を拡散させ、半導体薄膜1
に導入した。所謂水素化処理を行ない、薄膜トランジス
タ2の電気特性を改善した。なお、パシベーション膜1
3は水素の上方拡散を防止するキャップ膜としても機能
する。続いて工程(M)に進み、第二層間絶縁膜11及
び第一層間絶縁膜9を選択的にウェットエッチングし、
薄膜トランジスタ2のドレインDに連通するコンタクト
ホールを開口した。最後に工程(N)でスパッタ法によ
りITOを成膜した。これを所定の形状にパタニングし
てゲート電極12に加工した。
【0021】最後に図8は本発明にかかる薄膜半導体装
置を駆動基板として用いたアクティブマトリクス型液晶
表示装置の一例を示す模式的な斜視図である。図示する
様に、液晶表示装置は駆動基板51と対向基板52と両
者の間に保持された液晶53とを備えたパネル構造を有
する。駆動基板51には画素アレイ部54と駆動回路部
とが集積形成されている。駆動回路部は垂直駆動回路5
5と水平駆動回路56とに分かれている。画素アレイ部
54は行列状に交差配列したゲートライン57と信号ラ
イン58を含んでいる。両ラインの交差部に薄膜トラン
ジスタ59が集積形成される。又、対応する画素電極6
0も集積形成される。これら薄膜トランジスタ59や画
素電極60の具体的構成は図1に示した通りである。駆
動基板51の周辺部上端には外部接続用の端子61が形
成されている。端子61は配線62を介して垂直駆動回
路55及び水平駆動回路56に接続している。なお、図
示しないが対向基板52の内表面には対向電極が形成さ
れている。
【0022】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、半
導体薄膜を活性層とする薄膜トランジスタが絶縁基板上
に集積形成された薄膜半導体装置において、薄膜トラン
ジスタは金属材料からなるゲート電極とSi3 4 層を
備えたゲート絶縁膜とを有する事を特徴とする。ゲート
電極として金属材料を用いた為低抵抗化が可能になり薄
膜トランジスタの動作特性が改善できるという効果があ
る。又、ゲート絶縁膜に含まれるSi3 4 層はNa等
可動イオンのゲッターとして機能する為、10V以上の
高電圧駆動時薄膜トランジスタ特性の安定化が確保でき
るという効果がある。又、ゲート絶縁膜としてSi3
4 層を上下からSiO2 層で挟んだ三層構造を採用する
事により、ゲート耐圧を改善できるという効果がある。
又、この三層構造により金属ゲート電極に発生した内部
応力を吸収できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる薄膜半導体装置の基本的な構成
を示す模式的な断面図である。
【図2】図1に示した薄膜半導体装置に採用されるゲー
ト構造の特徴を端的に示した模式図である。
【図3】ゲート構造のゲッター機能を説明する為の模式
図である。
【図4】ゲート構造の応力吸収機能を説明する為の模式
図である。
【図5】本発明にかかる薄膜半導体装置の製造方法を示
す工程図である。
【図6】同じく製造方法を示す工程図である。
【図7】同じく製造方法を示す工程図である。
【図8】本発明にかかる薄膜半導体装置を駆動基板とし
て組み込んだアクティブマトリクス型液晶表示装置の一
例を示す模式的な斜視図である。
【図9】従来の薄膜半導体装置の一例を示す部分平面図
である。
【図10】従来の薄膜半導体装置の他の例を示す模式的
な部分断面図である。
【符号の説明】
1 半導体薄膜 2 薄膜トランジスタ 3 絶縁基板 4 ゲート電極 5 Si3 4 層 6 ゲート絶縁膜 7 SiO2 層 8 SiO2 層 9 第一層間絶縁膜 10 信号配線 11 第二層間絶縁膜 12 画素電極 13 パシベーション膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体薄膜を活性層とする薄膜トランジ
    スタが絶縁基板上に集積形成された薄膜半導体装置であ
    って、 該薄膜トランジスタは、金属材料からなるゲート電極
    と、該ゲート電極と該活性層との間に介在し該金属材料
    に含まれる不純物のゲッターとなるSi3 4 層を備え
    たゲート絶縁膜とを有する事を特徴とする薄膜半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記金属材料はシリコンを0.5%〜
    1.0%含有するアルミニウムである事を特徴とする請
    求項1記載の薄膜半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート絶縁膜は該Si3 4 層の上
    下にSiO2 層を重ねたSiO2 /Si3 4 /SiO
    2 三層構造を有する事を特徴とする請求項1記載の薄膜
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 薄膜トランジスタ及び画素電極が集積形
    成された一方の基板と、対向電極を有し所定の間隙を介
    して該一方の基板に接合した他方の基板と、該間隙に保
    持された液晶とを有するアクティブマトリクス型液晶表
    示装置であって、 該薄膜トランジスタは、半導体薄膜からなる活性層と、
    金属材料からなるゲート電極と、該活性層と該ゲート電
    極との間に介在し該金属材料に含まれる不純物のゲッタ
    ーとなるSi3 4 層を備えたゲート絶縁膜とを有する
    事を特徴とするアクティブマトリクス型液晶表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007311542A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 薄膜トランジスタ
WO2017161645A1 (zh) * 2016-03-22 2017-09-28 京东方科技集团股份有限公司 薄膜晶体管及其制作方法、以及显示装置

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