JPH11282011A - アクティブマトリクス基板の製造方法および液晶表示装置 - Google Patents
アクティブマトリクス基板の製造方法および液晶表示装置Info
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- JPH11282011A JPH11282011A JP8465998A JP8465998A JPH11282011A JP H11282011 A JPH11282011 A JP H11282011A JP 8465998 A JP8465998 A JP 8465998A JP 8465998 A JP8465998 A JP 8465998A JP H11282011 A JPH11282011 A JP H11282011A
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Abstract
中継して電気的に接続する場合でも、工程数を増やすこ
となく短絡用配線を露出させることができ、かつ、凹凸
の平坦化も可能なアクティブマトリクス基板の製造方
法、この製造方法で製造したアクティブマトリクス基
板、および液晶表示装置を提供すること。 【解決手段】 アクティブマトリクス基板の製造方法に
おいて、第1の層間絶縁膜4に対して短絡用配線3bの
切断予定部分を露出させる切断用孔4bを第1および第
2のコンクタクトホール4a、4dと同時に形成する。
ポリシラザンを含む組成物の塗布膜を焼成した絶縁膜7
1を用いて第2の層間絶縁膜7を形成した後は、この第
2の層間絶縁膜7に対して切断用孔8bを第3のコンク
タクトホール8aと同時に形成して短絡用配線3bの切
断予定部分を露出させる。
Description
アクティブマトリクス基板の製造方法、この製造方法で
製造したアクティブマトリクス基板、液晶表示装置に関
するものである。さらに詳しくは、アクティブマトリク
ス基板を製造していく過程で生じる静電気や絶縁基板表
面に蓄積された電荷から駆動回路などを保護するための
技術に関するものである。
トリクス基板のうち、駆動回路内蔵型のものでは、絶縁
基板上に配列された複数の走査線と複数のデータ線との
交差点に対応して複数の画素電極(または、画素とい
う。)が構成されており、これらの画素が構成されてい
る領域が画素部である。各々の画素には、走査線および
データ線に接続する画素スイッチング用の薄膜トランジ
スタ(以下、TFTという。)が形成されている。絶縁
基板上における画素部の外側領域には、複数のデータ線
のそれぞれに画像信号を供給するデータ線駆動回路部
と、複数の走査線のそれぞれに走査信号を供給する走査
線駆動回路部とが構成されている。
板において、TFTは半導体プロセスを利用して形成さ
れる。これらの工程を行う際には、アクティブマトリク
ス基板の基体として絶縁基板が用いられていることか
ら、静電気などに起因する不具合が発生しやすい。そこ
で、従来は、走査線を形成する工程を利用して走査線な
どに電気的に接続する短絡用配線を形成し、イオン打ち
込みを行った際などに絶縁基板の表面に蓄積された電荷
や静電気を短絡用配線を介して基板外周側に拡散させ、
突発的な過剰な電流でTFTなどが破壊されないように
している。但し、短絡用配線は、アクティブマトリクス
基板の製造が完了した後には不要なので、短絡用配線を
覆う層間絶縁膜に切断用孔を形成することにより、この
切断用孔を介して短絡用配線を所定位置(切断予定部
分)で切断し、短絡用配線と走査線とを電気的に分離す
る。
基板では、TFTのドレイン領域に対する画素電極の接
続性の向上などの観点から、画素電極とドレイン領域と
を直接、接続せずに、第1の層間絶縁膜の表面に形成し
たドレイン電極を中継して画素電極をドレイン領域に電
気的に接続することがある。
領域を覆う第1の層間絶縁膜にコンタクトホールを形成
した後、ドレイン電極を形成する。次に、ドレイン電極
の表面に第2の層間絶縁膜を形成し、この第2の層間絶
縁膜にコンタクトホールを形成した後、画素電極を形成
することになる。従って、短絡用配線も第1の層間絶縁
膜と第2の層間絶縁膜で覆われることになる。しかし、
TFTの側において第1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁
膜との間にドレイン電極を介在させると、第1および第
2の層間絶縁膜を一気に貫通するようなコンタクトホー
ルを形成しないので、短絡用配線を切断用に露出させる
切断用孔を形成できないという問題点がある。
電極を形成すると、その分、凹凸が形成されることにな
り、液晶の配向を乱すなどの問題点がある。
電極とドレイン領域とをドレイン電極を中継して電気的
に接続する場合でも、工程数を増やすことなく第1およ
び第2の層間絶縁膜から短絡用配線を露出させることが
でき、かつ、ドレイン電極に起因する凹凸も平坦化する
こともできるアクティブマトリクス基板の製造方法、こ
の製造方法で製造したアクティブマトリクス基板、およ
び液晶表示装置を提供することにある。
に、本発明では、走査線およびデータ線に接続する画素
スイッチング用の薄膜トランジスタと、該薄膜トランジ
スタに接続してなる画素電極と、前記走査線および前記
データ線に信号出力する走査線駆動回路およびデータ線
駆動回路と、該駆動回路に信号供給する複数の信号配線
とを有し、前記薄膜トランジスタは、ゲート電極と、第
1の層間絶縁膜の第1のコンタクトホールを介して前記
データ線に電気的に接続するソース領域と、前記第1の
層間絶縁膜の第2のコンタクトホールを介してドレイン
電極に電気的に接続するドレイン領域とを備え、前記ド
レイン電極には、前記第1の層間絶縁膜の上層側に形成
された第2の層間絶縁膜の第3のコンタクトホールを介
して前記画素電極が電気的に接続するアクティブマトリ
クス基板の製造方法において、前記走査線、前記データ
線の少なくともいずれかの配線同士を電気的に接続する
短絡用配線を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜に
前記短絡用配線の切断予定部分を露出させる第1の切断
用孔を形成する工程と、ペルヒドロポリシラザンまたは
これを含む組成物の塗布膜を焼成した絶縁膜を用いて前
記第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2の層間
絶縁膜に前記第1の切断用孔と重なる位置に第2の切断
用孔を形成して前記短絡用配線の切断予定部分を露出さ
せる工程と、前記第2の切断用孔を介して前記短絡用配
線を前記切断予定部分で切断する工程とを有することを
特徴とする。
線駆動回路を駆動するのに必要な複数の信号を供給する
ために複数の端子からそれぞれ引き回された信号配線、
走査線、またはデータ線などを短絡用配線で電気的に接
続した状態で各工程を行う。従って、静電気が発生した
り、絶縁基板表面に電荷が蓄積されても、かかる電荷を
短絡用配線を介して基板外周側に拡散させるので、過剰
な電流がデータ線駆動回路および走査線駆動回路に突発
的に流れない。それ故、データ線駆動回路および走査線
駆動回路を保護することができる。しかも、TFTの形
成過程で行うコンタクトホールの形成やパターニング工
程を使用して、短絡用配線および切断用孔を形成する。
すなわち、短絡用配線を前記走査線および前記ゲート電
極とともに形成し、第1および第2のコンクタクトホー
ルとともに第1の切断用孔を形成し、さらに第3のコン
クタクトホールとともに第2の切断用孔を形成して短絡
用配線の切断予定部分を露出させる。それ故、画素電極
とドレイン領域とをドレイン電極を中継して電気的に接
続する場合でも、TFTを製造していく工程の中で第1
および第2の層間絶縁膜から短絡用配線を露出させ、切
断することができるので、工程数が増えることはない。
また、画素電極とドレイン領域とをドレイン電極を中継
して電気的に接続するために第1の層間絶縁膜の表面に
ドレイン電極を形成しても、第2の層間絶縁膜として、
平坦化に適した液状物の塗布膜から形成した絶縁膜(ペ
ルヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成物の塗布膜
を焼成した絶縁膜)を用いるので、ドレイン電極に起因
する凹凸を平坦化することができる。それ故、液晶の配
向状態を適正に制御できるという利点がある。
形成する工程では、ペルヒドロポリシラザンまたはこれ
を含む組成物の塗布膜を焼成した絶縁膜と、該絶縁膜の
表面にCVD法により形成した絶縁膜とを用いて前記第
2の層間絶縁膜を形成することが好ましい。ペルヒドロ
ポリシラザンまたはこれを含む組成物(以下、単にポリ
シラザンという。)の塗布膜は、凹凸を平坦化する分、
凸部では極めて薄く形成されることになる。従って、ポ
リシラザンの塗布膜は、応力の集中する段差部などでク
ラックが発生しやくすく、かつ、上下の電極間に高容量
の寄生容量が形成されることになるが、ポリシラザンを
用いた絶縁膜の表面にCVD法により形成した絶縁膜を
積層しておけば、このような問題点を解消することがで
きる。また、CVD法により形成した絶縁膜は、形成条
件を変えることにより膜質をある程度、選択することが
できる。たとえば、ゲート絶縁膜ならば、より緻密で耐
圧が高く、また、第1の層間絶縁膜であれば、応力が小
さく、ステップカバレージがよいという特性の膜を、形
成条件(堆積条件)を変えれば得ることができる。ここ
で必要な条件とは、ポリシラザンの絶縁膜よりも応力が
小さく、エッチングレートが小さいということである。
このような特性の絶縁膜を、ポリシラザンを用いた絶縁
膜より上層に形成すれば、コンタクトホールを形成した
際に、CVD法により形成した絶縁膜の側には上向きの
斜面を備えるコンタクトホールが形成される。従って、
このコンタクトホールを介して電気的な接続を行えば、
段差切れなどが発生しないので、信頼性が向上するとい
う利点もある。
ともいずれかの配線同士を電気的に接続する短絡用配線
を前記走査線と同時に形成する工程、又は前記第1の層
間絶縁膜に前記短絡用配線の切断予定部分を露出させる
第1の切断用孔を前記第1および第2のコンクタクトホ
ールと同時に形成する工程、更には前記第2の層間絶縁
膜に前記第1の切断用孔と重なる位置に第2の切断用孔
を前記第3のコンクタクトホールと同時に形成して前記
短絡用配線の切断予定部分を露出させる工程を、用いる
ことができる。
形態を説明する。
(B)はそれぞれ、液晶表示装置に用いた液晶パネルの
平面図および断面図である。
示装置において、アクティブマトリクス基板AMは、対
向基板OPとをシール層110で所定のセルギャップを
確保した状態に貼り合わせて液晶表示パネルLPを構成
する。ここで、シール層110は部分的に途切れている
ので、そこからシール層110の内側に液晶120を封
入した後、封止材130で塞ぐ。この状態では、対向基
板OPがアクティブマトリクス基板AMより小さく、ア
クティブマトリクス基板AMのはみ出し部分に対して、
後述する各種端子80、81、82・・・、走査線駆動
回路60およびデータ線駆動回路70を形成する。従っ
て、各種端子80、81、82・・・、走査線駆動回路
60およびデータ線駆動回路70は、対向基板OPの外
側に位置することになる。
Pをアクティブマトリクス基板AMよりも小さく形成し
たが、同じサイズの基板であってもよい。その場合、シ
ール層110を駆動回路と重なる領域に形成する。
図2は、液晶表示パネルに用いられる駆動回路内蔵型の
アクティブマトリクス基板の構成を模式的に示すブロッ
ク図、図3は、このアクティブマトリクス基板の画素部
のコーナー部分を拡大して示す平面図である。
に用いられる駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス基
板AMでは、絶縁基板10上に、互いに交差する複数の
走査線20と複数のデータ線30とに接続する画素40
がマトリクス状に構成されている。走査線20はタンタ
ル膜、アルミニウム膜、アルミニウムの合金膜などで構
成され、データ線30はアルミニウム膜あるいはアルミ
ニウム合金膜などで構成され、それぞれ単層もしくは積
層されている。これらの画素40が形成されている領域
が画素部11(画面表示領域)である。
領域(周辺部分)には、複数のデータ線30のそれぞれ
に画像信号を供給するデータ線駆動回路部60が構成さ
れている。また、走査線20の両端部のそれぞれには、
各々の走査線20に画素選択用の走査信号を供給する走
査線駆動回路部70が構成されている。
レジスタ回路、X側シフトレジスタ回路から出力された
信号に基づいて動作するアナログスイッチとしてのTF
Tを備えるサンプルホールド回路S/H、6相に展開さ
れた各画像信号VD1〜VD6に対応する6本の画像信
号線videoなどが構成されている。本例において、
データ線駆動回路60は、前記のX側シフトレジスタ回
路が4相で構成されており、端子を介して外部からスタ
ート信号DX、クロック信号CLX1〜CLX4、およ
びその反転クロック信号CLX1バー〜CLX4バーが
X側シフトレジスタ回路に供給され、これらの信号によ
ってデータ線駆動回路60が駆動される。従って、サン
プルホールド回路S/Hは、前記のX側シフトレジスタ
回路から出力された信号に基づいて各TFTが動作し、
画像信号線videoを介して供給される画像信号VD
1〜VD6を所定のタイミングでデータ線30に取り込
み、各画素40に供給することが可能である。一方、走
査線駆動回路部70には、端子を介して外部からスター
ト信号DY、クロック信号CLY、およびその反転クロ
ック信号CLYバーが供給され、これらの信号によって
走査線駆動回路70が駆動される。
おいて、絶縁基板10の辺部分のうち、データ線駆動回
路60の側の辺部分には定電源VDDX、VSSX、V
DDY、VSSY、変調画像信号(画像信号VD1〜V
D6)、各種駆動信号などが入力されるアルミニウム膜
等の金属膜、金属シリサイド膜、あるいはITO膜等の
導電膜からなる多数の端子80、81、82・・・が構
成され、これらの端子80、81、82・・・からは、
走査線駆動回路60およびデータ線駆動回路70を駆動
するためのアルミニウム膜などの低抵抗の金属膜からな
る複数の信号配線74、75がそれぞれ引き回されてい
る。また、信号配線74、75の途中位置には、後述す
る静電保護回路65、75が形成されている。なお、ア
クティブマトリクス基板AMと対向基板(図示せず。)
とは、外部から入力される対向電極電位LCCOMが上
下導通材により対向基板に供給されている。
に示すアクティブマトリクス基板の画素部のコーナー部
分を拡大して示す平面図である。図4は、図2に示すア
クティブマトリクス基板の画素の等価回路図である。図
5(A)、(B)はそれぞれ、図3の画素TFT部のA
−A′線、図7の静電気対策部のB−B′線、図6の端
子部のC−C′線における断面図、およびそれらの一部
を拡大して示す断面図である。
0には、走査線20およびデータ線30に接続する画素
スイッチング用のTFT50が形成されている。また、
各画素40に向けては容量線71も形成されている。
ように、走査線20と同時形成されたゲート電極3a
と、データ線30の一部としてのソース電極6aが第1
の層間絶縁膜4の第1のコンタクトホール4aを介して
電気的に接続するソース領域1b、1dと、データ線3
0と同時形成されたアルミニウム膜などから構成された
ドレイン電極6dが第1の層間絶縁膜4の第2のコンタ
クトホール4dを介して電気的に接続するドレイン領域
1c、1eとを有している。また、第1の層間絶縁膜4
の上層側には第2の層間絶縁膜7が形成されており、こ
の第2の層間絶縁膜7に形成された第3のコンタクトホ
ール8aを介しては、画素電極9aがドレイン電極6d
に対して電気的に接続している。
て、第2の層間絶縁膜7は、ペルヒドロポリシラザンま
たはこれを含む組成物の塗布膜を焼成した絶縁膜71
と、CVD法などにより形成された厚さが約500オン
グストローム〜約15000オングストロームのシリコ
ン酸化膜からなる絶縁膜72との2層構造になってい
る。
ポリシラザンの一種であり、大気中で焼成することによ
ってシリコン酸化膜に転化する塗布型コーティング材料
である。たとえば、東燃(株)製のポリシラザンは、−
(SiH2 NH)−を単位とする無機ポリマーであり、
キシレンなどの有機溶剤に可溶である。従って、この無
機ポリマーの有機溶媒溶液(たとえば、20%キシレン
溶液)を塗布液としてスピンコート法(たとえば、20
00lrpm、20秒間)で塗布した後、450℃の温
度で大気中で焼成すると、水分や酸素と反応し、CVD
法で成膜したシリコン酸化膜と同等以上の緻密なアモル
ファスのシリコン酸化膜を得ることができる。従って、
この方法で成膜した絶縁膜71(シリコン酸化膜)は、
層間絶縁膜として用いることができるとともに、ドレイ
ン電極6dに起因する凹凸などを平坦化してくれる。そ
れ故、液晶の配向状態が凹凸に起因して乱れることを防
止できる。
ロポリシラザンまたはこれを含む組成物の塗布膜を焼成
した絶縁膜71の表面に、CVD法などにより形成した
絶縁膜72が積層されており、これらの絶縁膜71、7
2の間ではエッチングレートが異なる。すなわち、絶縁
膜72は絶縁膜71よりもエッチングレートが小さい。
従って、第2の層間絶縁膜7に形成されている第2のコ
ンタクトホール8aは、エッチングレートの大きな絶縁
膜71に形成されたストレート孔に近いコンタクトホー
ル71aと、エッチングレートの小さな絶縁膜72に形
成されたテーパ孔のコンタクトホール71aとから構成
されている。従って、画素電極9aは、第2のコンタク
トホール8aで段差切れなどを起こすことなく、ドレイ
ン電極6dに確実に電気的に接続している。
(B)に示すように、端子80、81、82・・・は、
第1のパッド下配線3c、その表面を覆う第1の層間絶
縁膜4、この第1の層間絶縁膜4のコンタクトホール4
cを介して第1のパッド下配線3cに電気的に接続する
第2のパッド下配線6cをこの順に積み上げた構造を有
し、この第2のパッド下配線6cには、第2の層間絶縁
膜7のコンタクトホール8cを介してパッド9cが接続
している。ここで、第1のパッド下配線3cは、ゲート
絶縁膜2と第1の層間絶縁膜4との層間に走査線20や
ゲート電極3aと同時に形成されたタンタル膜である。
第2のパッド下配線6cは、第1の層間絶縁膜4と第2
の層間絶縁膜7との層間にデータ線30と同時に形成さ
れたアルミニウム膜である。パッド9cは、第2の層間
絶縁膜7の表面に画素電極9aと同時に形成されたIT
O膜である。従って、パッド9cを硬いITO膜から構
成するといっても、中間にアルミニウム膜からなる第2
のパッド下配線6cを有しているので、第1の層間絶縁
膜4および第2の層間絶縁膜7を貫通するような深いコ
ンタクトホールを介してパッド9cと第1のパッド下配
線3cとを接続する必要がない。それ故、パッド9cと
第1のパッド下配線3cとの電気的な接続部分の信頼性
が高い。
ロポリシラザンまたはこれを含む組成物の塗布膜を焼成
した絶縁膜71と、CVD法などにより形成された絶縁
膜72との2層構造になっているので、コンタクトホー
ル8cは、エッチングレートの大きい絶縁膜71に形成
されたストレート孔に近いコンタクトホール71cと、
エッチングレートの小さい絶縁膜72に形成されたテー
パ孔のコンタクトホール72cとから構成されている。
従って、パッド9cは段差切れを起こすことなく、第2
のパッド下配線6cに確実に電気的に接続している。
配線3c、第1の層間絶縁膜4、アルミニウム膜からな
る第2のパッド下配線6cをこの順に積み上げ、この第
2のパッド下配線6cに第2の層間絶縁膜7のコンタク
トホール8cにパッド9cが接続する端子構造であって
も、第2の層間絶縁膜7では、ポリシラザンを用いた絶
縁膜71で平坦化されているので、パッド9cを平坦に
形成できる。それ故、パッド9c(端子)に対してフレ
キシブル配線基板などを高い信頼性で接続することがで
きる。
クティブマトリクス基板AMにおいて、前記のTFT5
0、各種の配線、走査線駆動回路部70、およびデータ
線駆動回路60は、半導体プロセスを利用して形成され
る。ここで、アクティブマトリクス基板AMには絶縁基
板10が用いられていることから、静電気などに起因す
る不具合が発生しやすいので、本形態では以下の静電気
対策を施してある。
査線20およびTFT50のゲート電極を形成する工程
を兼用して、すべての信号配線74、75に電気的に接
続する第1の短絡用配線91を形成してある。また、走
査線20およびTFT50のゲート電極を形成する工程
を兼用して、すべての走査線20に電気的に接続する第
2の短絡用配線92を形成してある。さらに、走査線2
0およびTFT50のゲート電極を形成する工程を兼用
して、すべてのデータ線30に電気的に接続する第3の
短絡用配線93を形成してある。
配線91、92、93は、あくまで走査線20とTFT
50のゲート電極と一括してゲート絶縁膜2と第1の層
間絶縁膜4との層間に形成されたタンタル膜である。こ
れに対して、信号配線74、75およびデータ線30
は、第1の層間絶縁膜4と第2の層間絶縁膜7との層間
に形成されたアルミニウム膜である。従って、第1およ
び第3の短絡用配線91、93は、アルミニウム膜から
なる信号配線74、75およびデータ線30とは異なる
層間に位置している。
うに、第1および第3の短絡用配線91、93と、配線
6e(信号配線74、75およびデータ線30)とは、
第1の層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール4e
を介して電気的に接続している。
の短絡用配線91、92、93をそれぞれ信号配線7
4、75、走査線20、およびデータ線30に接続して
おくと、これらの配線構造を形成した以降行われる工程
において静電気などが発生しても、この電荷は第1、第
2、および第3の短絡用配線91、92、93を介して
基板外周側に拡散し、突発的な過剰な電流が走査線2
0、画素部11、走査線駆動回路部70、サンプルホー
ルド回路S/H、およびデータ線駆動回路60に流れな
いので、こられ全ての部分を静電気から保護することが
できる。
線91、92、93は、アクティブマトリクス基板AM
の製造工程が終了した後には不要なので、詳しくは後述
するが、図2に「×」印を付した位置で、図5(A)、
(B)に示すように、第1の層間絶縁膜4および第2の
層間絶縁膜7に切断用孔8bを形成し、この切断用孔8
bを介して短絡用配線3b(第1、第2、および第3の
短絡用配線91、92、93)にエッチングを行うこと
によって切断してある。このため、図2において、製造
工程の途中まで、第1、第2、および第3の短絡用配線
91、92、93はそれぞれ信号配線74、75、走査
線20、およびデータ線30に接続しているが、切断用
孔を介してのエッチング後は、信号配線74、75、走
査線20、およびデータ線30の各々が電気的に分離さ
れることになる。これにより、アクティブマトリクス基
板AMでは、第1、第2、および第3の短絡用配線9
1、92、93を切断した後であれば、電気特性な検
査、および液晶表示装置を製造した後の動作に支障はな
い。
よび第3の短絡用配線91、92、93)は、第1の層
間絶縁膜4および第2の層間絶縁膜7から露出させて切
断するため、第1の層間絶縁膜4には、短絡用配線3b
に相当する部分に切断用孔4b(第1の接続用孔)が形
成され、第2の層間絶縁膜7には、短絡用配線3bに相
当する部分には切断用孔8b(第2の切断用孔)が形成
されている。切断用孔8bは、切断用孔4bに重なる位
置に切断用孔4bより大きな内径をもって形成されてい
る。ここでも、第2の層間絶縁膜7はペルヒドロポリシ
ラザンまたはこれを含む組成物の塗布膜を焼成した絶縁
膜71と、CVD法などにより形成された絶縁膜72と
の2層構造になっているので、切断用孔8bは、エッチ
ングレートの大きい絶縁膜71に形成されたストレート
孔に近い切断用孔71bと、エッチングレートの小さい
絶縁膜72に形成されたテーパ孔の切断用孔72bとか
ら構成されている。
路65、75としては、各種回路を利用できるが、図8
に示すものでは、保護抵抗66と、プッシュプル配列さ
れたPチャネル型TFT67とNチャネル型TFT68
とを利用しており、それぞれの正電源VDDおよび負電
源VSSとの間にダイオードを構成する。また、本形態
では、第1の短絡用配線91を信号配線74(または7
5)に接続するのは、必ず、端子80(または81、8
2)と保護抵抗66との間であり、これにより、端子8
0(または81、82)、あるいは第1の短絡用配線9
1から入った静電気は、保護抵抗66および静電気保護
回路65(または75)を通過しないとデータ線駆動回
路60および走査線駆動回路70に達しない。このよう
な構成とすることで、静電気は静電気保護回路65(ま
たは75)に確実に吸収され、データ線駆動回路60お
よび走査線駆動回路70を確実に保護することができ
る。
法]このような静電保護対策を行いながら、アクティブ
マトリクス基板AMを製造する方法を、図9ないし図1
2を参照して説明する。これらの図は、本形態のアクテ
ィブマトリクス基板AMの製造方法を示す工程断面図で
あり、いずれの図においても、その左側部分には図3の
A−A′線における断面(画素TFT部の断面)、中央
部分には図7のB−B′線における断面(短絡用配線の
切断が行われる静電気対策配線部(図1に「×」印を付
した部分)の断面)、右側部分には図6のC−C′線に
おける断面(端子80、81、82・・・が形成されて
いる端子部の断面)を示してある。
板、たとえば無アリカリガラスや石英などからなる透明
な絶縁基板10の表面に直接、あるいは絶縁基板10の
表面に形成した下地保護膜(図示せず。)の表面全体
に、減圧CVD法などにより厚さが約200オングスト
ローム〜約2000オングストローム、好ましくは約1
000オングストロームのポリシリコン膜からなる半導
体膜1を形成した後、図9(B)に示すように、それを
フォトリソグラフィ技術を用いて、パターニングし、画
素TFT部の側に島状の半導体膜1a(能動層)を形成
する。これに対して、静電気対策配線部および端子部の
側では半導体膜1を完全に除去する。前記の半導体膜の
形成は、アモルファスシリコン膜を堆積した後、500
℃〜700℃の温度で1時間〜72時間、好ましくは4
時間〜6時間の熱アニールを施してポリシリコン膜を形
成したり、ポリシリコン膜を堆積した後、シリコンを打
ち込み、非晶質化した後、熱アニールにより再結晶化し
てポリシリコン膜を形成する方法を用いてもよい。
などにより半導体膜1aの表面に厚さが約500オング
ストローム〜約1500オングストロームのシリコン酸
化膜からなるゲート酸化膜2を形成する。あるいは、熱
酸化膜を約50オングストローム〜約1000オングス
トローム、好ましくは300オングストローム形成した
後、全面にCVD法などによりシリコン酸化膜を約10
0オングストローム〜約1000オングストローム、好
ましくは500オングストローム堆積し、それらにより
ゲート絶縁膜2を形成してもよい。また、ゲート絶縁膜
2としてシリコン窒化膜を用いてもよい。
極などを形成するためのタンタル膜3を絶縁基板10全
面に形成した後、タンタル膜3をフォトリソグラフィ技
術を用いて、図9(E)に示すように、パターニング
し、画素TFT部の側にゲート電極3aを形成する。こ
れに対して、静電気対策配線部および端子部の側には、
タンタル膜を短絡用配線3b(第1、第2、および第3
の短絡用配線91、92、93に相当する。)、および
端子80、81、82・・・の第1のパッド下配線3c
として残す。
T部および駆動回路のNチャネルTFT部の側には、ゲ
ート電極3aをマスクとして、約0.1×1013/cm
2 〜約10×1013/cm2 のドーズ量で低濃度の不純
物イオン(リンイオン)の打ち込みを行い、画素TFT
部の側には、ゲート電極3aに対して自己整合的に低濃
度のソース領域1b、および低濃度のドレイン領域1c
を形成する。ここで、ゲート電極3aの真下に位置して
いるため、不純物イオンが導入されなかった部分は半導
体膜1aのままのチャネル領域となる。
FT部では、ゲート電極3aよりの幅の広いレジストマ
スクRM1を形成して高濃度の不純物イオン(リンイオ
ン)を約0.1×1015/cm2 〜約10×1015/c
m2 のドーズ量で打ち込み、高濃度のソース領域1dお
よびドレイン領域1eを形成する。
の不純物の打ち込みを行わずにゲート電極3aより幅の
広いレジストマスクRM1を形成した状態で高濃度の不
純物(リンイオン)を打ち込み、オフセット構造のソー
ス領域およびドレイン領域を形成してもよい。また、ゲ
ート電極3aの上に高濃度の不純物(リンイオン)を打
ち込んで、セルフアライン構造のソース領域およびドレ
イン領域を形成してもとよいことは勿論である。
PチャネルTFT部を形成するために、前記画素部およ
びNチャネルTFT部をレジストで被覆保護して、ゲー
ト電極をマスクとして、約0.1×1015/cm2 〜約
10×1015/cm2 のドーズ量でボロンイオンを打ち
込むことにより、自己整合的にPチャネルのソース・ド
レイン領域を形成する。なお、NチャネルTFT部の形
成時と同様に、ゲート電極をマスクとして、約0.1×
1013/cm2 〜約10×1013/cm2 のドーズ量で
低濃度の不純物(ボロンイオン)を導入して、ポリシリ
コン膜に低濃度領域を形成した後、ゲート電極よりの幅
の広いマスクを形成して高濃度の不純物(ボロンイオ
ン)を約0.1×1015/cm2 〜約10×1015/c
m2 のドーズ量で打ち込み、LDD構造(ライトリー・
ドープト・ドレイン構造)のソース領域およびドレイン
領域を形成してもよい。また、低濃度の不純物の打ち込
みを行わずに、ゲート電極より幅の広いマスクを形成し
た状態で高濃度の不純物(リンイオン)を打ち込み、オ
フセット構造のソース領域およびドレイン領域を形成し
てもよい。これらのイオン打ち込み工程によって、CM
OS化が可能になり、周辺駆動回路の同一基板内への内
蔵化が可能となる。
電極3a、短絡用配線3bおよび第1のパッド下配線3
cの表面側にCVD法などにより、酸化シリコン膜やN
SG膜(ボロンやリンを含まないシリケートガラス膜)
などからなる第1の層間絶縁膜4を3000オングスト
ローム〜15000オングストローム程度の膜厚で形成
する。
第1の層間絶縁膜4にコンタクトホールや切断用孔を形
成するためのレジストマスクRM2を形成する。
FT部の側では第1の層間絶縁膜4のうち、ソース領域
1dおよびドレイン領域1eに対応する部分、静電気対
策配線部の側では第1の層間絶縁膜4のうち、各短絡用
配線3bに対応する部分の一部、端子部の側では第1の
層間絶縁膜4のうち、第1のパッド下配線3cに対応す
る部分にコンタクトホール4a、4c、4d、4eおよ
び切断用孔4bをそれぞれ形成する。その結果、静電気
対策配線部の側では、短絡用配線3bの切断予定部分が
露出した状態となる。そして、レジストマスクRM2を
除去する。
層間絶縁膜4の表面側に、ソース電極などを構成するた
めのアルミニウム膜6をスパッタ法などで形成する。
アルミニウム膜6をパターニングするためのレジストマ
スクRM3を形成する。
ニウム膜6をパターニングし、画素TFT部では、デー
タ線30の一部としてソース領域1aに第1のコンタク
トホール4aを介して電気的に接続するアルミニウム膜
からなるソース電極6aと、ドレイン領域1eに第2の
コンタクトホール4dを介して電気的に接続するドレイ
ン電極6dとを形成する。また、端子部の側には、第1
の層間絶縁膜4のコンタクトホール4cを介してタンタ
ル膜からなる第1のパッド下配線3cに電気的に接続す
るアルミニウム膜からなる第2のパッド下配線6cを形
成する。さらに、静電気対策配線部では、アルミニウム
膜からなる各種の配線6e(データ線30や信号配線7
4、75)をコンタクトホール4eを介して短絡用配線
3bに電気的に接続させる。このように、図10(C)
〜(E)の工程を利用して、図7を参照して説明した第
1および第3の短絡用配線91、93と、信号入力線7
4、75およびデータ線30との配線接続を行う。ま
た、静電気対策配線部の側では、短絡用配線3bの切断
予定部分が露出した状態となる。そして、レジストマス
クRM3を除去する。
電極6a、配線6eおよび第2のパッド下配線6cの表
面側に、ペルヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成
物の塗布膜を焼成した絶縁膜71を形成する。さらに、
この絶縁膜71の表面に、TEOSを用いたCVD法に
よりたとえば400℃程度の温度条件下で厚さが約50
0オングストローム〜約15000オングストロームの
シリコン酸化膜からなる絶縁膜72を形成する。これら
の絶縁膜71、72によって第2の層間絶縁膜7が形成
される。
第2の層間絶縁膜7にコンタクトホールおよび切断用孔
を形成するためのレジストマスクRM4を形成する。
層間絶縁膜7を構成する絶縁膜71、72に対して、ド
レイン電極6dに対応する部分にコンタクトホール71
a、72aからなる第3のコンタクトホール8aを形成
する。
構成する絶縁膜71、72に対して、第2のパッド下配
線6cに対応する部分にコンタクトホール71c、72
cからなる第3のコンタクトホール8cを形成する。
絡用配線3b(第1、第2、および第3の短絡用配線9
1、92、93に相当する。)の切断予定部分では、第
2の層間絶縁膜7を構成する絶縁膜71、72に対して
切断用孔71b、72bからなる切断用孔8bを構成す
る。従って、短絡用配線3bの切断予定部分が露出した
状態となる。そして、レジストマスクRM4を除去す
る。
層間絶縁膜7の表面側に、ドレイン電極を構成するため
の厚さが約400オングストローム〜約2000オング
ストロームのITO膜9(Indium Tin Ox
ide)をスパッタ法などで形成する。
ITO膜9をパターニングするためのレジストマスクR
M5を形成する。
ITO膜9をパターニングする。その結果、図5に示す
ように、画素TFT部には、第3のコンタクトホール8
aを介してドレイン電極6dに電気的に接続する画素電
極9aが形成される。静電気対策配線部ではITO膜9
が完全に除去される。端子部では、コンタクトホール8
cを介して第2のパッド下配線6cに電気的に接続する
ITO膜からなるパッド9cが形成される。
ングした際には、静電気対策配線部の側で短絡用配線3
bの切断予定部分が切断され、この切断部によって各配
線が分離される。このように製造工程の最終工程で短絡
用配線3bを切断するので、それ以前の多くの工程で発
生する静電気に対して有効である。
に、本形態ではデータ線駆動回路60および走査線駆動
回路70の各々に向けて複数の80、81、82・・・
からそれぞれ引き回された信号配線74、75(配線6
e)を第1の短絡用配線91(短絡用配線6b)で電気
的に接続した状態で各工程を行う。従って、静電気が発
生したり、絶縁基板表面に電荷が蓄積されても、かかる
電荷を第1の短絡用配線91を介して基板外周側に拡散
させるので、過剰な電流がデータ線駆動回路60および
走査線駆動回路70に突発的に流れない。それ故、デー
タ線駆動回路60および走査線駆動回路70を保護する
ことができる。また、走査線20の各々に電気的に接続
する第2の短絡用配線92(短絡用配線6b)を利用し
て過剰な電流が走査線20に突発的に流れることを防止
するので、走査線20や画素部11を保護することがで
きる。さらに、データ線30(配線6e)の各々に電気
的に接続する第3の短絡用配線93(短絡用配線6b)
を利用して過剰な電流がデータ線30に突発的に流れる
ことを防止するので、データ線30、サンプルホールド
回路S/H、および画素部11を保護することができ
る。
と同時に形成し、第1の層間絶縁膜4に第1および第2
のコンクタクトホール4a、4dを形成する際に切断用
孔4bを同時に形成し、さらに第2の層間絶縁膜7に第
3のコンクタクトホール8aを形成する際に切断用孔8
bを形成する。それ故、画素電極9aとドレイン領域1
eとをドレイン電極6dを中継して電気的に接続する場
合でも、TFTを製造していく工程の中で第1および第
2の層間絶縁膜4、7から短絡用配線3bを露出させ、
切断することができる。また、第2の層間絶縁膜7とし
て、ポリシラザンを利用した絶縁膜71を用いるので、
画素電極9aとドレイン領域1eとをドレイン電極6d
を介して電気的に接続した場合でも、ドレイン電極6d
に起因する凹凸を平坦化することができる。それ故、液
晶の配向を適正に制御できる。
よれば、凹凸を平坦化する分、凸部では極めて薄く形成
されることになる。従って、この薄い部分ではクラック
が発生しやくすく、かつ、上下の電極間に高容量の寄生
容量が形成されることになるが、本形態では、ポリシラ
ザンを用いた絶縁膜71の表面にCVD法により形成し
た絶縁膜72を積層するので、このような問題点を解消
することができる。また、CVD法により形成した絶縁
膜72は、ポリシラザンを用いた絶縁膜71よりエッチ
ングレートが小さいので、CVD法により形成した絶縁
膜72を、ポリシラザンを用いた絶縁膜71より上層に
形成してコンタクトホール8a、8cを形成すると、C
VD法により形成した絶縁膜72の側にはテーパ孔が形
成される。従って、このコンタクトホール8a、8cを
介して電気的な接続を行えば、段差切れなどが発生しな
いので、信頼性が向上するという利点もある。
は、タンタル膜からなる第1のパッド下配線3c、その
表面を覆う第1の層間絶縁膜4、この第1の層間絶縁膜
4のコンタクトホール4cを介して第1のパッド下配線
3cに電気的に接続するアルミニウム膜からなる第2の
パッド下配線6cをこの順に積み上げた構造を有し、こ
の第2のパッド下配線6cには、第2の層間絶縁膜7の
コンタクトホール8cを介してITO膜からなるパッド
9cが接続している。従って、パッド9cを硬いITO
膜から構成するといっても、第1の層間絶縁膜4および
第2の層間絶縁膜7を貫通するような深いコンタクトホ
ールを介してパッド9cと第1のパッド下配線3cとを
接続する必要がないので、パッド9cと第1のパッド下
配線3cとの電気的な接続部分の信頼性が高い。しか
も、第2の層間絶縁膜7は、ポリシラザンを用いた絶縁
膜71で平坦化を行っているので、パッド9cを平坦な
面に形成できる。しかも、このような構造を有する端子
80、81、82・・・も、TFTを製造していく工程
の中で作り込むことができるので、製造工程数が増える
ことはない。
では、第1、第2、および第3の短絡用配線91、9
2、93をそれぞれ信号配線74、75、走査線20、
およびデータ線30に接続したが、データ線駆動回路6
0および走査線駆動回路70を駆動するための複数の信
号を供給するために複数の端子6c(80、81、82
・・・)からそれぞれ引き回された複数の信号配線のう
ち、静電保護回路65、75よりも端子6c(80、8
1、82・・・)側に位置する信号配線74、75のみ
に対して第1の短絡用配線91を形成してもよい。ま
た、第3の短絡用配線93を省略して、データ線駆動回
路60および走査線駆動回路70の各々に向けて複数の
端子(80、81、82・・・)からそれぞれ引き回さ
れた信号配線74、75、および走査線20に対しての
み、第1の短絡用配線91および第2の短絡用配線92
を形成してもよいなど、いずれの形態で短絡用配線を構
成した場合でも、本発明を適用することができる。
となく、本発明の要旨の範囲内で種々変形した形態で実
施が可能である。たとえば、本発明は上述の各種の液晶
表示装置に限らず、エレクトロルミネッセンス、プラズ
ディスプレー装置にも適用できるものである。
ティブマトリクス基板の製造方法では、信号配線、走査
線、またはデータ線などを短絡用配線で電気的に接続し
た状態で各工程を行うので、静電気が発生したり、絶縁
基板表面に電荷が蓄積されても、かかる電荷を短絡用配
線を介して基板外周側に拡散させるので、過剰な電流が
データ線駆動回路および走査線駆動回路に突発的に流れ
ない。それ故、データ線駆動回路および走査線駆動回路
を保護することができる。また、短絡用配線を走査線と
同時に形成し、第1の切断用孔を第1および第2のコン
クタクトホールと同時に形成し、第2の切断用孔を第3
のコンクタクトホールと同時に形成するなど、画素電極
とドレイン領域とをドレイン電極を中継して電気的に接
続した場合でも、工程数を増やすことなく、第1および
第2の層間絶縁膜から短絡用配線を露出させることがで
きる。また、第2の層間絶縁膜として、ペルヒドロポリ
シラザンまたはこれを含む組成物の塗布膜を焼成した絶
縁膜を用いるので、画素電極とドレイン領域とをドレイ
ン電極を介して電気的に接続した場合でも、ドレイン電
極に起因する凹凸を平坦化することもできる。
いた液晶パネルの平面図および断面図である。
マトリクス基板のブロック図である。
のコーナー部分を拡大して示す平面図である。
等価回路図である。
部のA−A′線、図7の静電静電気対策部のB−B′
線、図6の端子部のC−C′線における断面図、および
それらの一部を拡大して示す断面図である。
構造を示す平面図である。
信号配線と短絡用配線との接続構造を示す平面図であ
る。
た静電保護回路の回路図である。
法を示す工程断面図である。
面図である。
断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 走査線およびデータ線に接続する画素ス
イッチング用の薄膜トランジスタと、該薄膜トランジス
タに接続してなる画素電極と、前記走査線および前記デ
ータ線に信号出力する走査線駆動回路およびデータ線駆
動回路と、該駆動回路に信号供給する複数の信号配線と
を有し、前記薄膜トランジスタは、ゲート電極と、第1
の層間絶縁膜の第1のコンタクトホールを介して前記デ
ータ線に電気的に接続するソース領域と、前記第1の層
間絶縁膜の第2のコンタクトホールを介してドレイン電
極に電気的に接続するドレイン領域とを備え、前記ドレ
イン電極には、前記第1の層間絶縁膜の上層側に形成さ
れた第2の層間絶縁膜の第3のコンタクトホールを介し
て前記画素電極が電気的に接続するアクティブマトリク
ス基板の製造方法において、 前記走査線、前記データ線の少なくともいずれかの配線
同士を電気的に接続する短絡用配線を形成する工程と、
前記第1の層間絶縁膜に前記短絡用配線の切断予定部分
を露出させる第1の切断用孔を形成する工程と、ペルヒ
ドロポリシラザンまたはこれを含む組成物の塗布膜を焼
成した絶縁膜を用いて前記第2の層間絶縁膜を形成する
工程と、前記第2の層間絶縁膜に前記第1の切断用孔と
重なる位置に第2の切断用孔を形成して前記短絡用配線
の切断予定部分を露出させる工程と、前記第2の切断用
孔を介して前記短絡用配線を前記切断予定部分で切断す
る工程とを有することを特徴とするアクティブマトリク
ス基板の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第2の層間絶縁
膜を形成する工程では、ペルヒドロポリシラザンまたは
これを含む組成物の塗布膜を焼成した絶縁膜と、該絶縁
膜の表面にCVD法により形成した絶縁膜とを用いて前
記第2の層間絶縁膜を形成することを特徴とするアクテ
ィブマトリクス基板の製造方法。 - 【請求項3】前記走査線、前記データ線の少なくともい
ずれかの配線同士を電気的に接続する短絡用配線を前記
走査線と同時に形成することを特徴とする請求項1記載
のアクティブマトリクス基板の製造方法。 - 【請求項4】前記第1の層間絶縁膜に前記短絡用配線の
切断予定部分を露出させる第1の切断用孔を前記第1お
よび第2のコンクタクトホールと同時に形成することを
特徴とするアクティブマトリクス基板の製造方法。 - 【請求項5】前記第2の層間絶縁膜に前記第1の切断用
孔と重なる位置に第2の切断用孔を前記第3のコンクタ
クトホールと同時に形成して前記短絡用配線の切断予定
部分を露出させることを特徴とする請求項1記載のアク
ティブマトリクス基板の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5に規定する製造方法で製
造したことを特徴とするアクティブマトリクス基板。 - 【請求項7】 請求項6に規定するアクティブマトリク
ス基板を用いた液晶表示装置。
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