JP4442189B2 - 半導体装置、平面表示装置およびそれらの製造方法 - Google Patents

半導体装置、平面表示装置およびそれらの製造方法 Download PDF

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本発明は、たとえば液晶表示装置(LCD)などの平面表示装置のための駆動素子などが組み込まれた半導体装置の構造と、その製造方法に関する。
LCDは、第1基板と第2基板との間に液晶が封入してある。特に、薄膜トランジスタ(TFT)型LCDでは、いずれか一方の第1基板の内側に、液晶を画素毎に駆動するための半導体装置が組み込まれる。この半導体装置には、画素毎に、TFTなどのスイッチング素子と、そのスイッチング素子のドレイン領域に接続されるキャパシタと、このキャパシタの一方の電極に接続される画素電極とが形成される。
図20は、たとえば下記の特許文献1に示されるような従来例に係る液晶表示装置の画素毎の駆動用半導体装置の断面構造を示す。図20に示すように、画素毎の駆動用半導体装置は、スイッチング素子としてのTFT10と、キャパシタ5と画素電極6とを有する。TFT10のドレイン領域12には、プラグ14を介してキャパシタ5の下部電極2が接続してあり、その下部電極2は、プラグ8を介して画素電極6が接続してある。キャパシタ5は、下部電極2と上部電極4との間に誘電体層が介在されて構成される。
従来では、図20に示すように、キャパシタ5の下部電極2からプラグ8が引き出されているため、図21に示すように、下部電極2の上を上部電極4で完全に覆うことが不可能であり、上部電極4が、キャパシタ誘電体層7の上部でエッジになるように形成されている。このため、キャパシタの上部電極4のエッジと、キャパシタの誘電体層7との間で、絶縁不良等の故障が頻繁に発生するおそれがあった。キャパシタの上部電極4のエッジと、キャパシタの誘電体層7との間で、絶縁不良等の故障が発生すると、LCDなどの平面表示装置における画素欠陥などが発生するおそれがあった。このような不都合は、下記の特許文献2に記載の構造でも同様であった。
なお、キャパシタの上部電極4のエッジと、キャパシタの誘電体層7との間で、絶縁不良等の故障が頻繁に発生する原因としては、上部電極4のパターニング加工時などに、誘電体層7がエッジ部で削れてしまうおそれがあるからなどである。
特開2002−353245号公報 特開2002−353424号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、キャパシタにおける上部電極のエッジ(上部電極が誘電体材料の途中で途切れるような形状)などが原因となり発生する絶縁不良を抑制し、画素欠陥などが生じない半導体装置、液晶表示装置、平面表示装置およびそれらの製造方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置は、
スイッチング素子と、
前記スイッチング素子の第1活性層に接続される画素電極層と、
前記第1活性層に接続され、前記画素電極層とは異なる層に形成されるキャパシタ用第1電極層と、
前記キャパシタ用第1電極層に対して誘電体層を介して向き合うキャパシタ用第2電極層と、を有する半導体装置であって、
前記第1活性層と前記第1電極層とを接続する第1層間接続部と、前記第1活性層と前記画素電極層とを接続する第2層間接続部とが、前記第1活性層の異なる位置から引き出されており、
前記キャパシタ用第2電極層が前記誘電体層を介して前記キャパシタ用第1電極層を覆っていることを特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、
スイッチング素子を形成する工程と、
前記第1活性層に接続されるキャパシタ用第1電極層を形成する工程と、
前記キャパシタ用第1電極層に対して誘電体層を介して向き合うキャパシタ用第2電極層を形成する工程と、
前記キャパシタ用第2電極層の上層側に、前記スイッチング素子の第1活性層に接続される画素電極層を形成する工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、
前記第1活性層と前記第1電極層とを接続する第1層間接続部と、前記第1活性層と前記画素電極層とを接続する第2層間接続部とを、前記第1活性層の異なる位置から引き出し、
前記キャパシタ用第2電極層を、前記誘電体層を介して前記キャパシタ用第1電極層を覆うように形成することを特徴とする。
本発明に係る半導体装置およびその製法では、第1活性層と第1電極層とを接続する第1層間接続部と、前記第1活性層と前記画素電極層とを接続する第2層間接続部とを、前記第1活性層の異なる位置から引き出してある。そのため、前記キャパシタ用第2電極層を、前記誘電体層を介して前記キャパシタ用第1電極層を覆うように形成することが可能になる。
その結果、従来構造とは異なり、上部電極となるキャパシタ用第2電極層が、誘電体材料の途中で途切れるような形状ではなくなり、誘電体層を通してのショートや、誘電体層を構成する材料の変質等が生じにくい。そのため、本発明の半導体装置を有する平面表示装置では、画素欠陥などの不良が発生しにくい。
好ましくは、前記画素電極層と前記キャパシタ用第2電極層との間の何れかの層に、前記スイッチング素子の第1活性層を覆う第1導電層が形成してある。この第1導電層は、光の遮蔽層となり、活性層を光から有効に保護することができる。なお、従来では、たとえば投影プロジェクタ用液晶表示装置などのように強い光が透過する用途では、半導体装置が組み込まれる第1基板に対向する第2基板に所定パターンの遮光膜を形成するが、本発明では、その遮光膜が不要になる。
好ましくは、前記導電層が、前記第2層間接続部を介して前記第1活性層に接続してある。第2層間接続部を利用することで、不必要な層間接続部の数を削減することができる。
好ましくは、前記第1導電層と絶縁され、前記スイッチング素子の第2活性層を覆う第2導電層が、前記第1導電層と同じ層に形成してある。これらの第1導電層と第2導電層とは、同一の層で、同時に作り込むことが可能である。この第2導電層も、第1導電層と同様に、光遮蔽層となり、活性層を光から有効に保護することができる。
好ましくは、前記第2導電層が、前記第2活性層に対して、第3層間接続部を介して接続してある。また、好ましくは、前記第2導電層が、前記第2活性層にデータを供給するデータ線の一部である。第2導電層も光遮蔽層となり、しかも、データ線の一部で兼用して構成することにより、製造工程の削減と高集積化とを図ることができる。
本発明において、層間接続部としては、特に限定されないが、たとえばプラグなどが用いられる。また、スイッチング素子としては、特に限定されず、薄膜トランジスタ(TFT)などが例示される。
好ましくは、前記スイッチング素子が、薄膜トランジスタで構成され、前記薄膜トランジスタのトランジスタ活性層が、非晶質シリコン、ポリシリコン、単結晶シリコン、ゲルマニウム、シリコンとゲルマニウムとの化合物、ガリウムとヒ素との化合物、ガリウムとリンとの化合物、ガリウムとインジウムとリンとの化合物、ガリウムと窒素との化合物、その他の化合物半導体の何れかで形成される。
好ましくは、前記誘電体層が、シリコンと酸素の化合物、シリコンと窒素の化合物、アルミニウムと酸素の化合物、ハフニウムと酸素の化合物、タンタルと酸素の化合物のいずれかである。
好ましくは、前記キャパシタ用第1電極層および/またはキャパシタ用第2電極層が、ポリシリコン、Al、W、Ti、Cu、Co、Mg、Pt、Au、その他の金属、WSi、TiSi、CoSi、その他のSiと金属との合金のいずれかである。
好ましくは、前記画素電極層が透明電極層である。透明電極層としては、たとえばITO膜などが例示される。
本発明に係る平面表示装置は、上記のいずれかの半導体装置が形成してある第1基板を有する。本発明は、液晶表示装置以外に、たとえば有機EL表示装置などの平面表示装置にも適用することができる。
本発明に係る液晶表示装置は、上記のいずれかの半導体装置が形成してある第1基板と、前記第1基板に対向して配置される第2基板と、第1基板と第2基板との間に封入してある液晶層とを有する。
本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、
上記のいずれかの方法を用いて第1基板の上に半導体装置を形成する工程と、
前記第1基板に対向するように第2基板を配置する工程と、
前記第1基板と第2基板との間に液晶を封入する工程とを有する。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の1画素に対応する部分の要部断面図、
図2は液晶表示装置の等価駆動回路図、
図3は図1の要部拡大断面図、
図4は図3の概略図、
図5(A)〜(I)は図3に示す半導体装置の製造過程を示す断面図、
図6(A)〜(F)は図5の続きの工程を示す断面図、
図7(A)〜(E)は図6の続きの工程を示す断面図、
図8(A)〜(E)は図7の続きの工程を示す断面図、
図9(A)〜(D)は図8の続きの工程を示す断面図、
図10(A)〜(C)は図9の続きの工程を示す断面図、
図11は本発明の参考例に係る液晶表示装置の1画素に対応する部分の要部断面図、
図12は図11の要部拡大断面図、
図13は図12の概略図、
図14(A)〜(E)は図12に示す半導体装置の製造過程を示す断面図、
図15(A)〜(D)は図14の続きの工程を示す断面図、
図16(A)〜(C)は図15の続きの工程を示す断面図、
図17(A)〜(D)は図16の続きの工程を示す断面図、
図18(A)〜(C)は図17の続きの工程を示す断面図、
図19(A)〜(C)は図18の続きの工程を示す断面図、
図20は従来例に係る半導体装置の概略図、
図21は図20の要部詳細を示す断面図である。
第1実施形態
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る平面表示装置としての液晶表示装置(LCD)20は、透明な第1基板22と、その第1基板22に対して対向して配置される同じく透明な第2基板24と、その間に封入してある液晶層26とを有する。
第1基板22の内側表面には、スイッチング素子としてのTFT30、画素電極層34およびキャパシタ32などが画素毎に形成してある半導体装置が一体に形成してあり、TFT基板22Aを構成している。画素電極層34の内側(液晶側)表面には配向膜80が形成してある。また、第1基板22に対向して配置される第2基板24の内側(液晶側)表面には、透明な対向電極25がほぼ全面に形成してあり、その内側表面に配向膜82が形成してあり、対向基板24Aを構成している。
図2に示すように、本実施形態のLCD20の駆動回路は、画素毎に、TFT30と、キャパシタ32と、画素電極層34とを有し、これらが、図1に示す第1基板22の内側表面の二次元平面に行列状に配置してある。TFT30のゲート電極には、走査線G1〜Gmが接続してある。走査線は、図2において、水平方向に延びており、相互に平行に配置してある。
また、各TFT30のソース領域には、信号線S1〜Snが接続してあり、各TFT30のドレイン領域には、キャパシタ32と画素電極層34とが並列に接続してある。信号線S1〜Snは、走査線G1〜Gmに対して、略直交するように配置される。
図3および図4に示すように、第1基板22の上(内側表面)には、下側遮光膜あるいは走査線G1〜Gmとなる所定パターンの導電層21がTFT30よりも少し大きなパターンで形成してある。第1基板22は、透明で絶縁性であるものが望ましく、例えば、ガラス、サファイア、プラスチックなどで構成してある。材料の耐熱性は、TFT工程中のプロセス最高温度に耐えられるものが望ましい。本実施形態では、8インチの透明石英基板を用いることができる。なお、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)のような反射型LCDを製造する場合には、例えば、第1基板22として、透明ではないシリコン基板を用いても良い。
導電層21は、第1層目の導電層であり、TFTの下側遮光板に相当するもので、光を遮光して、かつTFT工程中のプロセス最高温度に耐えられるものが望ましい。具体的には、導電層21は、Al、W、Ti、Cu、Co、Mg、Pt、Au等の重金属や、WSi、TiSi、CoSi等のSiと金属との合金で構成してある。なお、この導電層21は、ポリシリコンやアモルファスシリコンでもよい。
成膜方法は、CVD(Chemical Vapor Deposition)法や、スパッタリング法など、一般的な半導体プロセスで用いられる方法を使用することができる。本実施形態では、WSiをCVD法によって成膜することができる。
導電層21が形成してある基板22の上には、第1層間絶縁膜70が形成してある。この第1層間絶縁膜70は、透明であり、且つ絶縁性のものであれば何でもよく、例えば、SiO、Al等の誘電体で構成することができる。本実施形態では、第1層間絶縁膜70として、SiOを用いる。
第1層間絶縁膜70の上には、TFT30が形成される。TFT30は、ゲート電極36と、ゲート絶縁膜38と、チャネル領域40と、ソース領域42と、ドレイン領域44とを有する。チャネル領域40とソース領域42との間、チャネル領域40とドレイン領域44との間には、LDD領域が形成される。ゲート電極36は、プラグ46を介して導電層21に接続してある。
TFT30のチャネル層30、ソース領域42、ドレイン領域44およびLDD領域は、TFTの活性層に相当するもので、TFTを作成できる材料ならばなんでもよい。例えば、この活性層は、アモルファスシリコン、ポリシリコン、単結晶シリコンなどで構成され、また、シリコンの他に、ゲルマニウム、あるいは、シリコンとゲルマニウムの化合物、ガリウムと砒素の化合物、ガリウムとリンの化合物、ガリウムとインジウムとリンの化合物、ガリウムと窒素の化合物、等の化合物半導体を用いることができる。本実施形態では、P型にドーピングしたポリシリコン膜を用いる。
ゲート絶縁膜38としては、絶縁性の性質をもち、加工する半導体プロセスの最高温度に耐えられるものならば何でもよく、例えば、SiO、Al等で構成してある。このゲート絶縁膜38としては、一般的な化合物半導体でMIS構造に用いられるInsulator材料を用いてもよい。絶縁膜の成膜方法は、熱酸化法や、CVD法を用いることができる。本実施形態では、SiOを熱酸化によって、形成することができる。
ゲート電極36およびプラグ46の材質は、導電性で、加工する半導体プロセスの最高温度に耐えられるものならば何でもよく、具体的には、ポリシリコン、Al、W、Ti、Cu、Co、Mg、Pt、Au等の重金属や、WSi、TiSi、CoSi等のSiと金属との合金で構成してある。ポリシリコンを用いる場合は、P型あるいはN型の不純物をドーピングすることが好ましい。本実施形態では、リンをドーピングしたポリシリコンで、ゲート電極36が構成してある。
TFT30の上には、第2層間絶縁膜72が成膜してある。第2層間絶縁膜72は、第1層間絶縁膜70と同様な材質で構成してあり、同じ材質でも異なった材質でも良い。
第2層間絶縁膜72の上には、キャパシタ32が形成してある。キャパシタ32は、下部電極(キャパシタ用第1電極層)52と、誘電体層54と、上部電極(キャパシタ用第2電極層)56とで構成してある。誘電体層54は、下部電極52を覆うように形成してあり、上部電極56は、誘電体層54および下部電極52を覆うように形成してある。
下部電極52としては、導電性のものならばなんでもよく、具体的には、ポリシリコン、Al、W、Ti、Cu、Co、Mg、Pt、Au等の重金属や、WSi、TiSi、CoSi等のSiと金属との合金などで構成してある。ポリシリコンを用いる場合は、ドーピングすることが好ましい。本実施形態では、リンをドーピングしたポリシリコンを用いる。
誘電体層54としては、一般的なキャパシタに用いられるものを使用することができ、例えば、SiとOの化合物や、SiとNの化合物、AlとOの化合物、HfとOの化合物、TaとOの化合物、等である。本実施形態では、SiとOの化合物で誘電体層54が構成してある。
上部電極54としては、導電性のものならばなんでもよく、具体的には、ポリシリコン、Al、W、Ti、Cu、Co、Mg、Pt、Au等の重金属や、WSi、TiSi、CoSi等のSiと金属との合金などで構成してある。ポリシリコンを用いる場合は、ドーピングすることが好ましい。本実施形態では、リンをドーピングしたポリシリコンで上部電極54を構成してある。
下部電極54は、プラグ48(第1層間接続部)を介してドレイン領域(第1活性領域)44に接続してある。プラグ48は、その他のプラグ50,66と同時に形成される。これらのプラグを構成する材料としては、導電性の材料ならばなんでもよく、たとえば、タングステンや、チタン、Al等の金属や、高濃度にドープしたポリシリコン等が用いられる。本実施形態では、タングステンが用いられる。
本実施形態では、TFT30のドレイン領域44から二つの層間接続部であるプラグ48,50が接続してあり、一方のプラグ48は、キャパシタ32の下部電極52に接続してあり、他方のプラグ50は、プラグ62、64を介して画素電極層34に接続してある。そのため、本実施形態では、キャパシタ32における下部電極52の全体を、上部電極56により覆う形状が可能になる。
キャパシタ32の上には、第3層間絶縁膜74が形成してある。第3層間絶縁膜74は、第1層間絶縁膜70と同様な材質で構成してあり、同じでも異なる材質でも良い。
第3層間絶縁層74の上には、導電層(第1導電層)60とデータ線(第2導電層)S1〜Snが形成してある。導電層(第1導電層)60とデータ線(第2導電層)S1〜Snは、同じ導電層から同時に形成されるが、パターン加工により絶縁して形成される。導電層60は、プラグ62およびプラグ50を介してドレイン領域44に接続してある。データ線S1〜Snは、プラグ68およびプラグ66を介してソース領域42に接続してある。
導電層(第1導電層)60とデータ線(第2導電層)S1〜Snは、第6層であり、配線の役目を果たす。これらの材料は、導電性のものならばなんでもよく、具体的には、ポリシリコン、Al、W、Ti、Cu、Co、Mg、Pt、Au等の重金属や、WSi、TiSi、CoSi等のSiと金属との合金などで構成してある。ポリシリコンを用いる場合は、ドーピングを行うことが好ましい。本実施形態では、導電層(第1導電層)60とデータ線(第2導電層)S1〜Snは、Alで構成してある。
導電層(第1導電層)60は、TFT30のドレイン領域44およびチャネル領域40を含むパターンを覆うパターンで形成してある。データ線(第2導電層)S1〜Snは、ソース領域42を含むパターンを覆うパターンで形成してある。これらの導電層60およびデータ線S1〜Snは、全体として、TFT30の活性層の全体を覆うパターンで形成してあり、上側遮光膜を構成している。
これらの導電層60およびデータ線S1〜Snの上には、第4層間絶縁膜76が形成してある。第4層間絶縁膜76は、第1層間絶縁膜70と同様な材質で構成してあり、同じでも異なる材質でも良い。
この第4層間絶縁膜46の上には、画素電極層34が形成してある。画素電極層34は、プラグ64、62および48を介して、ドレイン領域44に接続してある。画素電極層34は、透明電極の役目を果たす。透明電極の材料は、透明で導電性の材料ならばなんでもよく、例えば、インジウムとチタンと酸素の化合物(ITO)、スズと酸素の化合物、亜鉛と酸素の化合物等を使用することができる。本実施形態では、ITOをスパッタによって成膜することができる。画素電極層34の上には、図1に示すように、配向膜80が形成される。
プラグ64は、画素電極層34と同一材質で同時に形成しても良いが、別工程により、プラグ62,68,48,50,66と同様な材質で構成しても良い。
次に、図3および図4に示すTFT基板22Aの製造方法について説明する。
図5(A)に示すように、第1基板22として、透明基板を用意する。本実施形態では、たとえば8インチの透明石英基板を用いる。
次に、この第1基板22の上に、第1層21aを成膜する。この第1層21aは、導電層であり、たとえばWSiをCVD法によって成膜することができる。この第1層21aを、次に、下側遮光膜のパターンになるようにエッチングし、図5(C)に示すように、導電層21を形成する。この導電層21は、プラグ46を通してゲート電極36に接続してあり、走査線G1〜Gmの一部を構成する。
エッチングの方法は、ドライエッチングやウェットエッチング等の一般的な半導体プロセスを用いて、使用できる。本実施形態では、ドライエッチングで加工しすることができる。
次に、図5(D)に示すように、第1層間絶縁膜70を成膜する。本実施形態では、SiO膜を成膜して、第1層間絶縁膜70を成膜する。
次に、図5(E)に示すように、トランジスタの活性層となる第2層30aを成膜する。この第2層30aは、たとえばP型にドーピングしたポリシリコン膜である。
次に、図5(F)に示すように、第2層30aを、エッチングにより所定パターンに加工し、トランジスタの活性層となる層を形成する。次に、この第2層30aの上に、図5(G)に示すように、ゲート絶縁膜38を成膜する。本実施形態では、SiOを熱酸化によって形成する。
次に、図5(H)に示すように、第2層間絶縁膜70の所定位置にコンタクトホール70aをエッチングにより形成し、導電層21の一部を露出させる。次に、図5(I)に示すように、第3層36aを成膜する。第3層36aは、ゲート電極36およびプラグ46となる層である。本実施形態では、ポリシリコン膜を成膜し、リンをドーピングして、導電層となる第3層36aを形成してある。
次に、図6(A)に示すように、第3層36aをエッチングし、ゲート電極36とプラグ46とを形成する。
次に、図6(B)に示すように、TFTの活性層である第2層30aにLDDのためのイオン注入を行う。本実施例では、リンを、比較的に低濃度でイオン注入する。次に、図6(C)に示すように、LDD層41の部分をレジストマスク37で覆い、ソースおよびドレイン用のイオン注入を行う。本実施例では、高濃度砒素を注入する。イオン注入後に、レジストマスク37を除去する。
次に、図6(D)に示すように、第2層間絶縁膜72となるSiO膜を成膜する。その後に、図6(E)に示すように、熱アニールを行う。熱アニールは、TFTの活性層を活性化させるためのものであり、熱拡散炉、RTA(Rapid Thermal Annealing)等の装置を用いることができる。通常の半導体プロセスでは、この工程が、最高温度である。本実施形態では、熱拡散炉を用いて、熱拡散を行い、活性層であるチャネル層40、LDD層41、ソース領域42およびドレイン領域44を形成する。
次に、図6(F)に示すように、第2層間絶縁膜72の表面をCMP(Chemical Mechanical Polish)で研磨し、表面の平坦化を行う。
次に、図7(A)に示すように、第2層間絶縁膜72にコンタクトホール72a〜72cを形成する。コンタクトホール72aおよび72bは、ドレイン領域44に接続するためのホールであり、ドレイン領域44の異なる位置に形成してある。コンタクトホール72cは、ソース領域42に接続するためのホールである。なお、図示しないが、第2層間絶縁膜72には、その他のコンタクトホールを形成しても良い。
次に、図7(B)に示すように、コンタクトホール72a,72b,72cに入り込むように、プラグ用導電層50aを成膜する。プラグ用導電層50aは、図7(C)に示すように、CMPによる表面の平坦化後には、プラグ48,50,66となる膜であり、本実施形態では、タングステン膜で構成される。
次に、図7(D)に示すように、第2層間絶縁膜72の表面に、プラグ48,50,66と接続する第4層52aを成膜する。第4層52aは、キャパシタの下部電極となる部分であり、本実施形態では、リンをドーピングしたポリシリコンで構成してある。
第4層52aは、同図(E)に示すように、キャパシタの下部電極層52のパターン形状にエッチングされる。下部電極層52は、プラグ48に接続される。下部電極層52の形成と同時に、その他のプラグ50,66の上部には、接続パッド部51,53が形成される。
次に、図8(A)に示すように、キャパシタ用の誘電体膜54aを成膜する。本実施形態では、SiとOの化合物膜を成膜する。その後、同図(B)に示すように、キャパシタ用誘電体膜をパターン形状にエッチングし、下部電極層52を覆うように誘電体膜54を形成する。
次に、同図(C)に示すように、第5層56aを成膜する。第5層56aは、キャパシタの上部電極となる部分であり、本実施形態では、リンをドーピングしたポリシリコン膜で構成してある。
その後、同図(D)に示すように、第5層56aをキャパシタの上部電極のパターン形状にエッチングし、下部電極層52および誘電体層54の全体を覆うように、上部電極層56を形成する。従来の上部電極層では、誘電体層の途中でエッジが形成されていたので、このエッチング工程によって、誘電体層の表面が一部エッチングされるという弊害があった。本発明により、このような弊害がなくなり、特性の優れたキャパシタを作成できるようになった。
なお、上部電極層56の形成と同時に、パッド部55,57を、パッド部51,53の上に各々形成する。次に、同図8(E)に示すように、第3層間絶縁膜74をキャパシタ32の上に成膜する。本実施形態では、SiO膜を成膜する。
その後、図9(A)に示すように、第3層間絶縁膜74を所定パターンでエッチング加工し、コンタクトホール74a,74bを形成する。コンタクトホール74aは、パッド部55に接続するためのホールであり、コンタクトホール74bは、パッド部57に接続するためのホールである。なお、図示しないが、希望するパターンによって、第1層と第6層、もしくは第2層と第6層、もしくは第3層と第6層、もしくは第4層と第6層を電気的に接続するためのコンタクトホールを形成してもよい。
次に、同図(B)に示すように、第6層60aを成膜する。本実施例では、Al膜を成膜する。第6層60aは、コンタクトホール74aおよび74bに入り込むように形成され、ホールの部分は、それぞれプラグ62および68となる。
次に、同図(C)に示すように、第6層60aを配線のパターン形状にエッチングし、導電層60およびデータ線S1〜Snを形成する。これらの導電層60およびデータ線S1〜Snの配線パターンは、TFT30の上部遮光膜の役割を果たすことができる。
次に、同図(D)に示すように、第4層間絶縁膜76を導電層60の上に成膜する。本実施形態では、SiO膜を成膜する。
その後、図10(A)に示すように、第4層間絶縁膜76をエッチングし、コンタクトホール76aを形成する。このコンタクトホール76aは、導電層60と接続するためのものであり、好ましくはプラグ62の上に形成される。なお、図示しないが、希望するパターンによって、第1層と第7層、もしくは第2層と第7層、もしくは第3層と第7層、もしくは第4層と第7層、もしくは第5層と第7層を電気的に接続するためのコンタクトホールを形成してもよい。
次に、同図(B)に示すように、第7層34aを成膜する。本実施形態では、第7層34aは、ITOをスパッタによって成膜することができる。同時に、第7層34aは、コンタクトホール76aにも入り込みプラグ64を形成する。次に、第7層34aをパターン形状にエッチングして、画素電極層34を形成する。
その後、同図(C)に示すように、画素電極層34の上に、配向膜80を形成する。配向膜80は、LCDで一般的に使用される材料を用いることが出来る。例えば、ポリイミド(PI)、SiO、DLC(Diamond Like Carbon)等を、配向膜80として用いることができる。本実施形態では、PIを使用することができる。
その後、図1に示すように、TFT基板22Aに、対向電極層25および配向膜82付きのガラス基板から成る対向基板24Aを、向かい合うように配置させて、その隙間に液晶材料を注入し、液晶層26を形成する。以上により、LCD20を作製することができる。
本実施形態に係る半導体装置およびその製法では、ドレイン領域(第1活性層)44とキャパシタ32の下部電極52とを接続するプラグ(第1層間接続部)48と、ドレイン領域44と画素電極層34とを接続する(第2層間接続部)50,62,64とを、ドレイン領域44の異なる位置から引き出してある。そのため、キャパシタ用第2電極層56を、誘電体層54を介してキャパシタ用第1電極層52を覆うように形成することが可能になる。
その結果、従来構造とは異なり、上部電極56となるキャパシタ用第2電極層が、誘電体材料の途中で途切れるような形状ではなくなり、誘電体層54を通してのショートや、誘電体層54を構成する材料の変質等が生じにくい。そのため、本実施形態の半導体装置を有する平面表示装置では、画素欠陥などの不良や故障などが発生しにくい。
なお、従来では、たとえば投影プロジェクタ用液晶表示装置などのように強い光が透過する用途では、半導体装置が組み込まれる第1基板22に対向する第2基板24に所定パターンの遮光膜を形成するが、本実施形態では、その遮光膜が不要になる。導電膜60およびデータ線S1〜Smが上部遮光膜となるからである。
また、本実施形態の画素トランジスタの電気特性は、従来構造と比較して、リーク電流が少なくも、ばらつきも小さい。また、キャパシタ用電極と、ITOから成る画素電極は物理的に離れているので、この間に発生する誤動作電流の影響が少ない。
参考例
次に、参考例について説明する。以下の説明において、第1実施形態と共通する部分については、共通する部材番号(同じ部材番号あるいは100を加えた部材番号)を付し、その説明を一部省略する。
図11に示すように、本発明の第2実施形態に係る平面表示装置としての液晶表示装置(LCD)120は、透明な第1基板22と、その第1基板22に対して対向して配置される同じく透明な第2基板24と、その間に封入してある液晶層26とを有する。
第1基板22の内側(液晶側)表面には、スイッチング素子としてのTFT130、画素電極層134およびキャパシタ132などが画素毎に形成してある半導体装置が一体に形成してあり、TFT基板122Aを構成している。画素電極層134の内側(液晶側)表面には配向膜80が形成してある。また、第1基板22に対向して配置される第2基板24の内側表面には、透明な対向電極25がほぼ全面に形成してあり、その内側表面に配向膜82が形成してあり、対向基板24Aを構成している。
図12および図13に示すように、各TFT130のソース領域には、信号線S1〜Snが接続してあり、各TFT130のドレイン領域には、中間導電層147を介して、キャパシタ132と画素電極層134とが接続してある。本実施形態において、第1実施形態と大きく異なるところの1つは、中間導電層147を有する点である。
第1基板22の上(内側表面)には、下側遮光膜あるいは走査線G1〜Gmとなる所定パターンの導電層21がTFT30よりも少し大きなパターンで形成してある。
導電層21は、第1層目の導電層であり、TFTの下側遮光板に相当するもので、光を遮光して、かつTFT工程中のプロセス最高温度に耐えられるものが望ましい。
導電層21が形成してある基板22の上には、第1層間絶縁膜70が形成してある。
第1層間絶縁膜70の上には、TFT130が形成される。TFT130は、ゲート電極36と、ゲート絶縁膜38と、チャネル領域40と、ソース領域42と、ドレイン領域44とを有する。チャネル領域40とソース領域42との間、チャネル領域40とドレイン領域44との間には、LDD領域が形成される。ゲート電極36は、プラグ46を介して導電層21に接続してある。
TFT30の上には、第2層間絶縁膜72が成膜してある。第2層間絶縁膜72の上には、中間導電層147とデータ線S1〜Snが形成してある。中間導電層147とデータ線S1〜Snは、同一の導電層で構成してある。これらの中間導電層147とデータ線S1〜Snの上には、第3層間絶縁層174が形成してあり、その上に、パッシべーション膜200が形成してある。パッシべーション膜200については、後述する。パッシべーション膜200は、第1実施形態の半導体装置にも形成しても良い。
パッシべーション膜200の上には、キャパシタ132が形成してある。キャパシタ132は、下部電極(キャパシタ用第1電極層)152と、誘電体層154と、上部電極(キャパシタ用第2電極層)156とで構成してある。誘電体層154は、下部電極152を覆うように形成してあり、上部電極156は、誘電体層154および下部電極152を覆うように形成してある。
キャパシタ132の上には、第5層間絶縁膜176が形成してある。第5層間絶縁層176の上には、画素電極層134が形成してある。画素電極層134は、プラグ164および150を介して中間導電層に接続してある。画素電極層134の上には、図11に示すように、配向膜80が形成される。
参考例では、キャパシタ132の下部電極152は、プラグ148(第1層間接続部)と中間導電層147とプラグ145とを介してドレイン領域(第1活性領域)44に接続してある。
また、画素電極層134は、プラグ164とプラグ150と中間導電層147とプラグ145とを介して、ドレイン領域(第1活性領域)44に接続してある。本実施形態では、中間導電層147とドレイン領域44とを単一のプラグ145で接続し、二つのプラグ148,150により、それぞれ下部電極152および画素電極134とを接続するため、第1実施形態に比較して、キャパシタ132の面積を大きくすることができる。キャパシタ132の面積を大きくすることができれば、このキャパシタの電極層を、TFT130の活性層に対する遮光膜として用いることも可能である。さらに、キャパシタの静電容量も大きくすることができる。
また、参考例では、ドレイン領域44の面積を小さくできる。また、本実施形態では、キャパシタ132における下部電極152の全体を、上部電極156により覆う形状が可能になる。
次に、図12および図13に示すTFT基板122Aの製造方法について説明する。
図14(A)に示すように、第1実施形態における図5〜図6までの工程と同様にして、基板22の上に、層間絶縁膜70および72を成膜し、層間絶縁膜72にコンタクトホールを形成する。その後、第1実施形態と同様にして、プラグ145および166を形成する。ただし、本実施形態では、ドレイン領域44に接続するためのプラグ145は、第1実施形態よりも少なく、単一であっても良い。
次に、図14(B)に示すように、第2層間絶縁膜72の表面に、プラグ145,166と接続する第4層147aを成膜する。第4層147aは、配線の役目を果たし、その材料は、導電性のものならばなんでもよく、具体的には、ポリシリコン、Al、W、Ti、Cu、Co、Mg、Pt、Au等の重金属や、WSi、TiSi、CoSi等のSiと金属との合金で構成してある。ポリシリコンを用いる場合は、ドーピングをいれるとよい。本実施形態では、高濃度にドーピングしたポリシリコンを用いる。
次に、第4層147aを配線のパターン形状にエッチングし、図14(C)に示すように、中間導電層147およびデータ線S1〜Snを形成する。その後に、同図(D)に示すように、第3層間絶縁膜174を成膜する。この絶縁膜174は、たとえばSiO膜である。
次に、同図(E)に示すように、絶縁膜174の上に、パッシべーション膜200aを成膜する。この膜200aは、シリコンと窒素の化合物膜である。これは、ポリシリコンに水素パッシベーションを施す役目を果たす。
次に、図15(A)に示すように、パッシべーション膜200aを、エッチングによりパターニングして、TFT130の上で同じようなパターンとなるパッシべーション膜200を形成する。その後、窒素と水素の混合雰囲気で、基板を熱アニールする。これにより、TFT130の活性層におけるポリシリコンの結晶粒と結晶粒の界面、及び、ポリシリコンの結晶粒と酸化膜(SiO)との界面において、パッシベーションが施される。
その後、同図(C)に示すように、第4層間絶縁膜175を成膜する。この絶縁膜175は、たとえばSiO膜である。次に、その絶縁膜175の表面をCMPで平坦化する。その後に、同図(D)に示すように、絶縁膜175および174を、所定パターンでエッチングし、コンタクトホール175a,175bを形成する。
これらは、第4層と第5層を電気的に接続するためのコンタクトホールである。なお、図示しないが、希望するパターンによって、第1層と第5層、もしくは第2層と第5層、もしくは第3層と第5層、を電気的に接続するためのコンタクトホールを形成してもよい。
次に、図16(A)に示すように、プラグ材料層150aを成膜する。プラグ材料は、導電性の材料ならばなんでもよく、例えば、タングステンや、チタン、Al等の金属や、高濃度にドープしたポリシリコン等である。本実施形態では、タングステンを用いる。
次に、同図(B)に示すように、表面のプラグ材料をCMPで除去し、プラグ148,150を形成する。
その擬、同図(C)に示すように、第5層152aを成膜する。第5層152aは、キャパシタの下部電極となる部分であり、本実施形態では、第5層152aは、Ptで構成してある。
第5層152aは、図17(A)に示すように、キャパシタの下部電極層152のパターン形状にエッチングされる。下部電極層152は、プラグ148に接続される。下部電極層152の形成と同時に、その他のプラグ150の上部には、接続パッド部153が形成される。
次に、同図(B)に示すように、キャパシタ用の誘電体膜154aを成膜する。本実施形態では、TaとOの化合物膜を成膜する。その後、同図(C)に示すように、キャパシタ用誘電体膜をパターン形状にエッチングし、下部電極層152を覆うように誘電体膜154を形成する。
次に、同図(D)に示すように、第6層156aを成膜する。第6層156aは、キャパシタの上部電極となる部分であり、本実施形態では、Pt膜で構成してある。
その後、図18(A)に示すように、第6層156aをキャパシタの上部電極のパターン形状にエッチングし、下部電極層152および誘電体層154の全体を覆うように、上部電極層156を形成する。従来の上部電極層では、誘電体層の途中でエッジが形成されていたので、このエッチング工程によって、誘電体層の表面が一部エッチングされるという弊害があった。本発明により、このような弊害がなくなり、特性の優れたキャパシタを作成できるようになった。また、本実施形態では、上部電極層156のパターンは、TFT上部遮光膜の役目を果たすことができる。
なお、上部電極層156の形成と同時に、パッド部157を、パッド部153の上に各々形成する。次に、同図(B)に示すように、第5層間絶縁膜176をキャパシタ132の上に成膜する。本実施形態では、SiO膜を成膜する。
その後、同図(C)に示すように、第5層間絶縁膜176を所定パターンでエッチング加工し、コンタクトホール176aを形成する。コンタクトホール176aは、パッド部157に接続するためのホールである。なお、図示しないが、希望するパターンによって、第1層と第7層、もしくは第2層と第7層、もしくは第3層と第7層、もしくは第4層と第7層、もしくは第5層と第7層とを電気的に接続するためのコンタクトホールを形成してもよい。
次に、図19(A)に示すように、第7層134aを成膜する。本実施形態では、第7層134aは、ITOをスパッタによって成膜することができる。同時に、第7層134aは、コンタクトホール176aにも入り込みプラグ164を形成する。次に、同図(B)に示すように、第7層134aをパターン形状にエッチングして、画素電極層134を形成する。
その後、同図(C)に示すように、画素電極層134の上に、配向膜80を形成する。
その後、図11に示すように、TFT基板122Aに、対向電極層25および配向膜82付きのガラス基板から成る対向基板24Aを、向かい合うように配置させて、その隙間に液晶材料を注入し、液晶層26を形成する。以上により、LCD20を作製することができる。
参考例に係る半導体装置およびその製法では、スイッチング素子としてのTFT130のドレイン領域に接続される中間導電層147を形成してある。そして、中間導電層147と下部電極152とを接続するプラグ148(第1層間接続部)と、中間導電層147と画素電極層134とを接続するプラグ150(第2層間接続部)とを、中間導電層147の異なる位置から引き出してある。そのため、キャパシタ用下部電極152を、誘電体層154を介してキャパシタ用上部電極156で覆うように形成することが可能になる。
その結果、従来構造とは異なり、上部電極が、誘電体材料の途中で途切れるような形状ではなくなり、誘電体層を通してのショートや、誘電体層を構成する材料の変質等が生じにくい。そのため、本実施形態の半導体装置を有する平面表示装置では、画素欠陥などの不良が発生しにくい。
また、特に参考例では、中間導電層147は、TFT130の活性層に光が入射することを防ぐ遮光層としても機能させることができる。また、中間導電層147とドレイン領域44とは、単一のプラグ145で接続すればよいため、第1実施形態に比較して、ドレイン領域44の面積を小さく設計することが可能になり、高集積化に寄与する。
また、参考例では、キャパシタ132の上部電極156を大面積で形成することができる。このため、このキャパシタ132の上部電極156が、TFT130の活性層に光が入射することを防ぐ遮光層としても機能する。そのため、別に遮光パターン膜を形成する必要が無くなる。
また、参考例の画素トランジスタの電気特性は、従来構造と比較して、リーク電流が少なくも、ばらつきも小さい。また、キャパシタ用電極と、ITOから成る画素電極は物理的に離れているので、この間に発生する誤動作電流の影響が少ない。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、本発明の半導体装置および基板は、LCOSのような反射型LCDにも使用できる。
図1は本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の1画素に対応する部分の要部断面図である。 図2は液晶表示装置の等価駆動回路図である。 図3は図1の要部拡大断面図である。 図4は図3の概略図である。 図5(A)〜(I)は図3に示す半導体装置の製造過程を示す断面図である。 図6(A)〜(F)は図5の続きの工程を示す断面図である。 図7(A)〜(E)は図6の続きの工程を示す断面図である。 図8(A)〜(E)は図7の続きの工程を示す断面図である。 図9(A)〜(D)は図8の続きの工程を示す断面図である。 図10(A)〜(C)は図9の続きの工程を示す断面図である。 図11は本発明の参考例に係る液晶表示装置の1画素に対応する部分の要部断面図である。 図12は図11の要部拡大断面図である。 図13は図12の概略図である。 図14(A)〜(E)は図12に示す半導体装置の製造過程を示す断面図である。 図15(A)〜(D)は図14の続きの工程を示す断面図である。 図16(A)〜(C)は図15の続きの工程を示す断面図である。 図17(A)〜(D)は図16の続きの工程を示す断面図である。 図18(A)〜(C)は図17の続きの工程を示す断面図である。 図19(A)〜(C)は図18の続きの工程を示す断面図である。 図20は従来例に係る半導体装置の概略図である。 図21は図20の要部詳細を示す断面図である。
符号の説明
20,120… 液晶表示装置
22… 第1基板
24… 第2基板
26… 液晶層
30,130… TFT
32,132… キャパシタ
34,134… 画素電極層
40… チャネル領域
42… ソース領域(第2活性層)
44… ドレイン領域(第1活性層)
48,148… プラグ(第1層間接続部)
50,150… プラグ(第2層間接続部)
52… 下部電極(キャパシタ用第1電極層)
54… 誘電体層
56… 上部電極(キャパシタ用第2電極層)
147… 中間導電層
200… パッシべーション膜

Claims (20)

  1. スイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の第1活性層に接続される画素電極層と、
    前記第1活性層に接続され、前記画素電極層とは異なる層に形成されるキャパシタ用第1電極層と、
    前記キャパシタ用第1電極層に対して誘電体層を介して向き合うキャパシタ用第2電極層と、を有する半導体装置であって、
    前記第1活性層と前記第1電極層とを接続する第1層間接続部と、前記第1活性層と前記画素電極層とを接続する第2層間接続部とが、前記第1活性層の異なる位置から引き出されており、
    前記キャパシタ用第2電極層が前記誘電体層を介して前記キャパシタ用第1電極層を覆っていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記画素電極層と前記キャパシタ用第2電極層との間の何れかの層に、前記スイッチング素子の第1活性層を覆う第1導電層が形成してある請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1導電層が、前記第2層間接続部を介して前記第1活性層に接続してある請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1導電層と絶縁され、前記スイッチング素子の第2活性層を覆う第2導電層が、前記第1導電層と同じ層に形成してある請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 前記第2導電層が、前記第2活性層に対して、第3層間接続部を介して接続してある請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第2導電層が、前記第2活性層にデータを供給するデータ線の一部である請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記スイッチング素子と前記キャパシタ用第1電極層との間には、前記スイッチング素子に対して水素パッシべーションを行うためのパッシべーション膜を形成する請求項1〜6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記スイッチング素子が、薄膜トランジスタで構成され、前記薄膜トランジスタのトランジスタ活性層が、非晶質シリコン、ポリシリコン、単結晶シリコン、ゲルマニウム、シリコンとゲルマニウムとの化合物、ガリウムとヒ素との化合物、ガリウムとリンとの化合物、ガリウムとインジウムとリンとの化合物、ガリウムと窒素との化合物、その他の化合物半導体の何れかで形成される請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記誘電体層が、シリコンと酸素の化合物、シリコンと窒素の化合物、アルミニウムと酸素の化合物、ハフニウムと酸素の化合物、タンタルと酸素の化合物のいずれかである請求項1〜8のいずれかに記載の半導体装置。
  10. 前記キャパシタ用第1電極層および/またはキャパシタ用第2電極層が、ポリシリコン、Al、W、Ti、Cu、Co、Mg、Pt、Au、その他の金属、WSi、TiSi、CoSi、その他のSiと金属との合金のいずれかである請求項1〜9のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 前記画素電極層が透明電極層である請求項1〜10のいずれかに記載の半導体装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかの半導体装置が形成してある第1基板を有する平面表示装置。
  13. 請求項1〜11のいずれかの半導体装置が形成してある第1基板と、前記第1基板に対向して配置される第2基板と、第1基板と第2基板との間に封入してある液晶層とを有する液晶表示装置。
  14. スイッチング素子を形成する工程と、
    前記第1活性層に接続されるキャパシタ用第1電極層を形成する工程と、
    前記キャパシタ用第1電極層に対して誘電体層を介して向き合うキャパシタ用第2電極層を形成する工程と、
    前記キャパシタ用第2電極層の上層側に、前記スイッチング素子の第1活性層に接続される画素電極層を形成する工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記第1活性層と前記第1電極層とを接続する第1層間接続部と、前記第1活性層と前記画素電極層とを接続する第2層間接続部とを、前記第1活性層の異なる位置から引き出し、
    前記キャパシタ用第2電極層を、前記誘電体層を介して前記キャパシタ用第1電極層を覆うように形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 前記画素電極層と前記キャパシタ用第2電極層との間の何れかの層に、前記スイッチング素子の第1活性層を覆う第1導電層を形成する請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記導電層を、前記第2層間接続部を介して前記第1活性層に接続する請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1導電層と絶縁するように、前記スイッチング素子の第2活性層を覆う第2導電層を、前記第1導電層と同じ層に形成する請求項15または16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記第2導電層を、前記第2活性層に対して、第3層間接続部を介して接続する請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記スイッチング素子と前記キャパシタ用第1電極層との間に、前記スイッチング素子に対して水素パッシべーションを行うためのパッシべーション膜を形成する請求項1418のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  20. 請求項1419のいずれかの方法を用いて第1基板の上に半導体装置を形成する工程と、
    前記第1基板に対向するように第2基板を配置する工程と、
    前記第1基板と第2基板との間に液晶を封入する工程とを有する液晶表示装置の製造方法。
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