JPH0811588A - エンジンの自動始動停止装置 - Google Patents

エンジンの自動始動停止装置

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Publication number
JPH0811588A
JPH0811588A JP6171739A JP17173994A JPH0811588A JP H0811588 A JPH0811588 A JP H0811588A JP 6171739 A JP6171739 A JP 6171739A JP 17173994 A JP17173994 A JP 17173994A JP H0811588 A JPH0811588 A JP H0811588A
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JP
Japan
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engine
shift position
state
starting clutch
automatic
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JP6171739A
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English (en)
Inventor
Takanori Hayashi
孝紀 林
Yoshinobu Yamashita
佳宣 山下
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、車両の走行中に自動変速
機のシフト位置が定常よりも低速側の走行シフト位置で
ある場合の運転者の要求する運転状態を確保し得て、運
転者の期待に合致した走行状態を実現することにある。 【構成】 このため、この発明は、エンジンの自動始動
停止装置において、車両の走行中に自動変速機のシフト
位置が定常の走行シフト位置よりも低速側の走行シフト
位置である場合は、エンジンの停止状態を含むアイドル
運転以下の運転状態への制御及び発進クラッチの解放状
態への制御を禁止すべく制御する制御手段を設けたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの自動始動停
止装置に係り、特に、車両の走行中に自動変速機のシフ
ト位置が定常よりも低速側の走行シフト位置である場合
の運転者の要求する運転状態を担保し得て、運転者の期
待に合致した走行状態を実現し得るエンジンの自動始動
停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるエンジンには、燃料消
費量を低減させるために、所定条件で自動的に停止・始
動する自動始動停止装置を備たものがある。
【0003】このエンジンの自動始動停止装置は、発進
クラッチを有する自動変速機や無段変速機等を搭載した
車両の、エンジンの発生トルクが低い状態で走行可能な
特定条件下(一定車速走行、減速時等)で、前記自動変
速機等のシフト位置に関係なく、エンジンを自動停止ま
たは強制的にアイドル運転状態にすべく制御する、つま
りエンジンを停止状態を含むアイドル運転以下の運転状
態にすべく制御するとともに前記発進クラッチを開放状
態にすべく制御することにより、車両の走行中の燃料消
費量を低減し、燃料消費率の向上を図るものである。
【0004】また、従来のエンジンの自動始動停止装置
としては、例えば、実公平2−30354号公報に開示
されるものがある。この公報に開示される自動始動停止
装置は、停車時にエンジンを自動始動・自動停止停止す
る装置であり、エンジンの自動停止時に自動変速機の変
速ギヤ位置を3速以上にし、エンジンの始動後に自動変
速機の変速ギヤ位置を1速にすることにより、エンジン
の再始動時の負荷を軽減して再始動性を向上するもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
自動始動停止装置は、車両の走行中に自動停止条件を満
足してエンジンを停止状態を含むアイドル運転以下の運
転状態にすべく制御するとともに発進クラッチを開放状
態にすべく制御している際に、運転者が自動変速機のシ
フト位置を定常の走行シフト位置(ドライブ位置:D)
から低速側の走行シフト位置(例えば、2速位置:2や
ロー位置:Lあるいは1速位置:1等)に切換えること
がある。
【0006】運転者が自動変速機のシフト位置を前記定
常の走行シフト位置から低速側の走行シフト位置に切換
えるのは、高い動力性能やエンジンブレーキを得るため
に行うのが一般的である。
【0007】ところが、従来の自動始動停止装置は、走
行中に自動停止条件を満足してエンジンをアイドル運転
以下の運転状態にすべく制御するとともに発進クラッチ
を開放状態にすべく制御している際に、前記ように自動
変速機のシフト位置を定常の走行シフト位置から低速側
の走行シフト位置に切換えても、クラッチが開放状態か
ら接続状態にされず、高い動力性能やエンジンブレーキ
を得られない不都合がある。
【0008】このため、従来の自動始動停止装置は、車
両の走行中にエンジンを停止状態を含むアイドル運転以
下の運転状態にすべく制御するとともに発進クラッチを
開放状態にすべく制御している場合に、自動変速機のシ
フト位置を定常の走行シフト位置から低速側の走行シフ
ト位置に切換えても、高い動力性能やエンジンブレーキ
効果を得ることができず、運転者の要求する運転状態を
担保し得ず、運転者の要求する走行状態を実現できない
不都合がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、車両に搭載されるエンジ
ンに発進クラッチを有する自動変速機を連結して設け、
前記車両の走行中に所定の自動停止条件を満足する場合
は前記エンジンを停止状態を含むアイドル運転以下の運
転状態にすべく制御するとともに前記発進クラッチを開
放状態にすべく制御し、前記エンジンをアイドル運転以
下の運転状態にし且つ前記発進クラッチを開放状態にし
ている際に所定の自動始動条件を満足する場合は前記エ
ンジンを自動始動すべく制御するとともに前記発進クラ
ッチを接続状態にすべく制御するエンジンの自動始動停
止装置において、前記車両の走行中に前記自動変速機の
シフト位置が定常の走行シフト位置よりも低速側の走行
シフト位置である場合は前記エンジンのアイドル運転以
下の運転状態への制御及び前記発進クラッチの開放状態
への制御を禁止すべく制御する制御手段を設けたことを
特徴とする。
【0010】
【作用】この発明の構成によれば、自動始動停止装置
は、制御手段によって、車両の走行中に自動変速機のシ
フト位置が定常の走行シフト位置よりも低速側の走行シ
フト位置である場合は、エンジンのアイドル運転以下の
運転状態への制御及び発進クラッチの開放状態への制御
を禁止すべく制御することにより、発進クラッチが接続
状態となるので、高い動力性能及びエンジンブレーキを
得ることができる。
【0011】例えば、車両の走行中に自動停止条件を満
足してエンジンをアイドル運転以下の運転状態にすべく
制御するとともに発進クラッチを開放状態にすべく制御
している際に、運転者が自動変速機のシフト位置を低速
側の走行シフト位置に切換えた場合は、エンジンのアイ
ドル運転以下の運転状態への制御及び発進クラッチの開
放状態への制御が禁止されて発進クラッチが接続状態と
なるので、高い動力性能及びエンジンブレーキを得るこ
とができる。また、車両の走行中に自動変速機のシフト
位置が定常の走行シフト位置よりも低速側の走行シフト
位置である場合は、エンジンのアイドル運転以下の運転
状態への制御及び発進クラッチの開放状態への制御が禁
止されて発進クラッチが接続状態となっているので、高
い動力性能及びエンジンブレーキを得ることができる。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図4は、この発明の実施例を示すもので
ある。図4において、2は車両(図示せず)に搭載され
るエンジン、4はこのエンジン2に連結された自動変速
機たる例えば連続可変変速機(CVT)、6は発進クラ
ッチ、8は自動始動停止装置である。前記連続可変変速
機4は、図示しない駆動プーリ及び被動プーリに巻掛け
られたベルトのベルト比(変速比)を無段階に変化させ
るものであり、出力側に油圧式の発進クラッチ6を設け
ている。
【0013】前記自動始動停止装置8は、制御手段10
を設けている。制御手段10は、エンジン制御部10−
1と変速機制御部10−2とから構成される。
【0014】前記エンジン制御部10−1には、燃料噴
射ダイアグノーシス出力端子12と、エンジン2の冷却
水の温度を検出する水温センサ14と、図示しないスロ
ットルバルブがアイドル開度状態であることを検出する
アイドルスイッチ16と、電気負荷加担信号出力端子1
8と、図示しないスロットルバルブのスロットル開度状
態を検出するスロットル開度センサ20と、車速を検出
する車速センサ22と、エンジン回転数を検出するエン
ジン回転数センサ24と、オルタネータ発電信号出力端
子26と、連続可変変速機4のシフトレバー(図示せ
ず)のシフト位置を検出するシフトスイッチ28と、を
接続して設けている。
【0015】また、エンジン制御部10−1には、エン
ジン2に設けられた燃料噴射弁30及びスタータモータ
32の噴射弁駆動リレー34及びスタータ駆動リレー3
6が夫々接続されている。
【0016】エンジン制御部10−1は、前記センサ類
12〜28から入力する信号によって、燃料噴射弁30
やその他のエンジン機器(図示せず)を制御する。
【0017】前記自動始動停止装置8の制御手段10を
構成する変速機制御部10−2は、前記センサ18〜2
8から入力する信号によって、連続可変変速機4の変速
アクチュエータ38及び発進クラッチ6を制御し、ベル
ト比(変速比)及び発進クラッチ6の開放・接続を制御
する。
【0018】前記自動始動停止装置8の制御手段10
は、前記センサ類12〜28から入力する信号によっ
て、車両の走行中に所定の自動停止条件を満足する場合
はエンジン2を停止状態を含むアイドル運転以下の運転
状態にすべく制御するとともに発進クラッチ6を開放状
態にすべく制御し、エンジン2をアイドル運転以下の運
転状態にし且つ発進クラッチ6を開放状態にしている際
に所定の自動始動条件を満足する場合はエンジン2を自
動始動すべく制御するとともに発進クラッチ6を接続状
態にすべく制御するものである。
【0019】この自動始動停止装置8は、制御手段10
によって、車両の走行中に自動変速機たる連続可変変速
機4のシフト位置が定常の走行シフト位置(ドライブ位
置:D)よりも低速側の走行シフト位置(例えば、2速
位置:2やロー位置:Lあるいは1速位置:1等)であ
る場合は、エンジン2のアイドル運転以下の運転状態へ
の制御及び発進クラッチ6の開放状態への制御を禁止す
べく制御するものである。
【0020】なお、この実施例においては、車両の走行
中に所定の自動停止条件を満足する場合はエンジン2を
停止状態にすべく制御するとともに発進クラッチ6を開
放状態にすべく制御し、エンジン2を停止状態にし且つ
発進クラッチ6を開放状態にしている際に所定の自動始
動条件を満足する場合はエンジン2を自動始動すべく制
御するとともに発進クラッチ6を接続状態にすべく制御
する自動始動停止装置8において、制御手段10によっ
て、車両の走行中に自動変速機たる連続可変変速機4の
シフト位置が定常の走行シフト位置(ドライブ位置:
D)よりも低速側の走行シフト位置(例えば、2速位
置:2やロー位置:Lあるいは1速位置:1等)である
場合は、発進クラッチ6の開放状態への制御を禁止すべ
く制御するものとして説明する。
【0021】次に作用を図1〜図3にしたがって説明す
る。
【0022】この自動始動停止装置8は、制御手段10
によって、車両の走行中に所定の自動停止条件を満足す
る場合はエンジン2を停止状態にすべく制御するととも
に発進クラッチ6を開放状態にすべく制御し、エンジン
2を停止状態にし且つ発進クラッチ6を開放状態にして
いる際に所定の自動始動条件を満足する場合はエンジン
2を自動始動すべく制御するとともに発進クラッチ6を
接続状態にすべく制御する。
【0023】制御手段10は、連続可変変速機4のシフ
ト位置を定常の走行シフト位置(ドライブ位置:D)と
して車両を走行中に制御がスタート(ステップ100)
すると、所定の自動停止条件を満足して自動停止処理中
であるか否かを判断する(ステップ102)。
【0024】なお、所定の自動停止条件は、例えば、車
速・スロットル開度等により設定して設けている。ま
た、自動停止中の処理は、例えば、噴射弁駆動リレー3
4をOFFにして燃料噴射弁30による燃料噴射を停止
し、図示しないイグニションコイルによる点火プラグの
放電を停止することにより行われる。
【0025】この判断(ステップ102)がNOの場合
は、リターンする(ステップ114)。この判断(ステ
ップ102)がYESの場合は、シフトスイッチ28の
信号によって連続可変変速機4のシフト位置が定常の走
行シフト位置(ドライブ位置:D)よりも低速側の走行
シフト位置(2速位置:2、ロー位置:L等)であるか
否かを判断する(ステップ104)。
【0026】この判断(ステップ104)がYESの場
合は、車速センサ22の信号によって車速Vが所定値V
s以上であるか否かを判断する(ステップ106)。
【0027】この判断(ステップ106)がYESの場
合は、発進クラッチ6の接続の処理をする(ステップ1
08)。
【0028】発進クラッチ6を接続状態としての運転中
に、エンジン2の所定の自動始動条件が成立してこれら
を満足するか否かを判断する(ステップ110)。所定
の自動始動条件は、例えば、イグニションコイルの点火
信号やスロットル開度等により設定して設けている。
【0029】この判断(ステップ110)がNOの場合
は、リターンする(ステップ114)。この判断(ステ
ップ110)がYESの場合は、エンジン2の自動始動
の処理をし(ステップ112)、リターンする(ステッ
プ114)。エンジン2の自動始動の処理は、例えば、
スタータ駆動リレー36をONにしてスタータモータ3
2を駆動し、また、噴射弁駆動リレー34をONにして
燃料噴射弁30による燃料噴射を開始することにより行
われる。
【0030】一方、前記連続可変変速機4のシフト位置
が定常の走行シフト位置(ドライブ位置:D)よりも低
速側の走行シフト位置(2速位置:2、ロー位置:L
等)であるか否かの判断(ステップ104)、及び、前
記車速Vが所定値Vs以上であるか否かの判断(ステッ
プ106)がNOの場合は、エンジン2の所定の自動始
動条件が成立してこれらを満足するか否かを判断する
(ステップ116)。
【0031】この判断(ステップ116)がNOの場合
は、リターンする(ステップ114)。この判断(ステ
ップ116)がYESの場合は、エンジン2の自動始動
の処理をし(ステップ118)、発進クラッチ6の接続
の処理をし(ステップ120)、リターンする(ステッ
プ114)。
【0032】このように、自動始動停止装置8は、図3
に示す如く、車両の走行中に自動停止条件を満足してエ
ンジン2を停止状態にすべく制御するとともに発進クラ
ッチ6を開放状態にすべく制御している際に、運転者が
連続可変変速機4のシフト位置を定常の走行シフト位置
(ドライブ位置:D)から低速側の走行シフト位置(2
速位置:2、ロー位置:L等)に切換えた場合は、発進
クラッチ6の開放状態への制御が禁止されて、発進クラ
ッチ6を接続状態とするので、エンジンブレーキを得る
ことができ、アクセルペダルの踏み込みによりエンジン
2が自動始動されて高い動力性能を得ることができる。
【0033】このため、この自動始動停止装置8は、車
両の走行中に無段動変速機4のシフト位置が定常よりも
低速側の走行シフト位置に切換えた場合に、運転者の要
求する運転状態を担保し得て、運転者の期待に合致した
走行状態を実現することができる。
【0034】なお、この実施例においては、車両の走行
中に所定の自動停止条件を満足する場合はエンジン2を
停止状態にすべく制御したが、自動停止条件を満足する
場合は強制的にアイドル運転状態にすべく制御すること
もできる。
【0035】この場合に、自動始動停止装置8は、車両
の走行中に自動停止条件を満足してエンジン2をアイド
ル運転状態にすべく制御するとともに発進クラッチ6を
開放状態にすべく制御している際に、運転者が連続可変
変速機4のシフト位置を定常の走行シフト位置(ドライ
ブ位置:D)から低速側の走行シフト位置(2速位置:
2、ロー位置:L等)に切換えた場合は、エンジン2の
アイドル状態への制御及び発進クラッチ6の開放状態へ
の制御が禁止されて、発進クラッチ6を接続状態とする
ので、アクセルペダルの踏み込みによる高い動力性能及
び発進クラッチ46の接続によるエンジンブレーキを得
ることができるものである。
【0036】また、この実施例においては、車両の走行
中に運転者が連続可変変速機4のシフト位置を定常の走
行シフト位置(ドライブ位置:D)から低速側の走行シ
フト位置(2速位置:2、ロー位置:L等)に切換えた
場合を説明したが、運転者が連続可変変速機4のシフト
位置を定常の走行シフト位置(ドライブ位置:D)より
も低速側の走行シフト位置(2速位置:2、ロー位置:
L等)として走行している場合も、エンジン2の停止状
態を含むアイドル状態以下の運転状態への制御及び発進
クラッチ6の開放状態への制御を禁止するものである。
【0037】なお、車両の停車中は、図2に示す如く、
連続可変変速機4のシフト位置にかかわらず、自動停止
条件を満足すると、エンジン2を停止状態を含むアイド
ル状態以下の運転状態に制御し、発進クラッチ6を開放
状態に制御するものである。
【0038】また、この自動始動停止装置8は、図2に
示す如く、連続可変変速機4のシフト位置を定常の走行
シフト位置(ドライブ位置:D)としての走行中に、自
動停止条件を満足すると、自動停止の処理を行うもので
ある。
【0039】つまり、この自動始動停止装置8は、連続
可変変速機4のシフト位置を定常の走行シフト位置(ド
ライブ位置:D)としての走行中に低速側の走行シフト
位置(2速位置:2、ロー位置:L等)に切換えた場合
に、また、連続可変変速機4のシフト位置を低速側の走
行シフト位置(2速位置:2、ロー位置:L等)として
の走行中の場合に、エンジン2の停止状態を含むアイド
ル状態以下の運転状態への制御及び発進クラッチ6の開
放状態への制御、を禁止するものである。
【0040】このように、この自動始動停止装置8は、
車両の走行中に運転者が高い動力性能やエンジンブレー
キを得るために、連続可変変速機4のシフト位置を定常
の走行シフト位置(ドライブ位置:D)から低速側の走
行シフト位置(2速位置:2、ロー位置:L等)に切換
えた場合に、また、連続可変変速機4のシフト位置を低
速側の走行シフト位置(2速位置:2、ロー位置:L
等)としての走行中の場合に、エンジン2の停止状態を
含むアイドル状態以下の運転状態への制御及び発進クラ
ッチ6の開放状態への制御を禁止すべく制御することに
より、エンジン2が停止されている場合は自動始動さ
れ、また、発進クラッチ6が接続状態となるので、高い
動力性能及びエンジンブレーキを得ることができる。
【0041】このため、この自動始動停止装置8は、車
両の走行中に連続可変変速機4のシフト位置が定常より
も低速側の走行シフト位置である場合の、運転者の要求
する運転状態を担保することができ、運転者の期待に合
致した走行状態を実現することができる。
【0042】なお、上述実施例においては、発進クラッ
チを有する自動変速機としてプーリ及びベルトからなる
連続可変変速機を例示したが、トルクコンバータ及び補
助変速機構からなる自動変速機や、油圧等により走行状
態に応じて噛合状態を切換える歯車列からなる自動変速
機等においても、発進クラッチを有するものであれば実
施可能である。
【0043】
【明の効果】このように、この発明によれば、自動始動
停止装置は、車両の走行中に自動変速機のシフト位置が
定常の走行シフト位置よりも低速側の走行シフト位置で
ある場合は、エンジンのアイドル運転以下の運転状態へ
の制御及び発進クラッチの開放状態への制御を禁止すべ
く制御することにより、発進クラッチが接続状態となる
ので、高い動力性能及びエンジンブレーキを得ることが
できる。
【0044】このため、この自動始動停止装置は、車両
の走行中に自動変速機のシフト位置が定常よりも低速側
の走行シフト位置である場合の運転者の要求する運転状
態を担保し得て、運転者の期待に合致した走行状態を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの自動始動停止装置の実施例を示す制
御のフローチャートである。
【図2】シフト位置による自動停止処理の説明図であ
る。
【図3】自動停止処理のタイムチャートである。
【図4】自動始動停止装置のシステム構成図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 連続可変変速機 6 発進クラッチ 8 自動始動停止装置 10 制御手段 10−1 エンジン制御部 10−2 変速機制御部 20 スロットル開度センサ 22 車速センサ 24 エンジン回転数センサ 26 オルタネータ発電信号出力端子 28 シフトスイッチ 30 燃料噴射弁 32 スタータモータ 34 噴射弁駆動リレー 36 スタータ駆動リレー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エンジンの自動始動停止装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの自動始動停
止装置に係り、特に、車両の走行中に自動変速機のシフ
ト位置が定常よりも低速側の走行シフト位置である場合
の運転者の要求する運転状態を確保し得て、運転者の期
待に合致した走行状態を実現し得るエンジンの自動始動
停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるエンジンには、燃料消
費量を低減させるために、所定条件で自動的に停止・始
動する自動始動停止装置を備たものがある。
【0003】このエンジンの自動始動停止装置は、発進
クラッチを有する自動変速機や無段変速機等を搭載した
車両の、エンジンの発生トルクが低い状態で走行可能な
特定条件下(一定車速走行、減速時等)で、前記自動変
速機等のシフト位置に関係なく、エンジンを自動停止ま
たは強制的にアイドル運転状態にすべく制御する、つま
りエンジンを停止状態を含むアイドル運転以下の運転状
態にすべく制御するとともに前記発進クラッチを解放状
態にすべく制御することにより、車両の走行中の燃料消
費量を低減し、燃料消費率の向上を図るものである。
【0004】また、従来のエンジンの自動始動停止装置
としては、例えば、実公平2−30354号公報に開示
されるものがある。この公報に開示される自動始動停止
装置は、停車時にエンジンを自動始動・自動停止停止す
る装置であり、エンジンの自動停止時に自動変速機の変
速ギヤ位置を3速以上にし、エンジンの始動後に自動変
速機の変速ギヤ位置を1速にすることにより、エンジン
の再始動時の負荷を軽減して再始動性を向上するもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
自動始動停止装置は、車両の走行中に自動停止条件を満
足してエンジンを停止状態を含むアイドル運転以下の運
転状態にすべく制御するとともに発進クラッチを解放状
態にすべく制御している際に、運転者が自動変速機のシ
フト位置を定常の走行シフト位置(ドライブ位置:D)
から低速側の走行シフト位置(例えば、2速位置:2や
ロー位置:Lあるいは1速位置:1等)に切換えること
がある。
【0006】運転者が自動変速機のシフト位置を前記定
常の走行シフト位置から低速側の走行シフト位置に切換
えるのは、高い動力性能やエンジンブレーキを得るため
に行うのが一般的である。
【0007】ところが、従来の自動始動停止装置は、走
行中に自動停止条件を満足してエンジンをアイドル運転
以下の運転状態にすべく制御するとともに発進クラッチ
を解放状態にすべく制御している際に、前記ように自動
変速機のシフト位置を定常の走行シフト位置から低速側
の走行シフト位置に切換えても、クラッチが解放状態か
ら接続状態にされず、高い動力性能やエンジンブレーキ
を得られない不都合がある。
【0008】このため、従来の自動始動停止装置は、車
両の走行中にエンジンを停止状態を含むアイドル運転以
下の運転状態にすべく制御するとともに発進クラッチを
解放状態にすべく制御している場合に、自動変速機のシ
フト位置を定常の走行シフト位置から低速側の走行シフ
ト位置に切換えても、高い動力性能やエンジンブレーキ
効果を得ることができず、運転者の要求する運転状態を
確保し得ず、運転者の要求する走行状態を実現できない
不都合がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、車両に搭載されるエンジ
ンに発進クラッチを有する自動変速機を連結して設け、
前記車両の走行中に所定の自動停止条件を満足する場合
は前記エンジンを停止状態を含むアイドル運転以下の運
転状態にすべく制御するとともに前記発進クラッチを解
放状態にすべく制御し、前記エンジンをアイドル運転以
下の運転状態にし且つ前記発進クラッチを解放状態にし
ている際に所定の自動始動条件を満足する場合は前記エ
ンジンを自動始動すべく制御するとともに前記発進クラ
ッチを接続状態にすべく制御するエンジンの自動始動停
止装置において、前記車両の走行中に前記自動変速機の
シフト位置が定常の走行シフト位置よりも低速側の走行
シフト位置である場合は前記エンジンのアイドル運転以
下の運転状態への制御及び前記発進クラッチの解放状態
への制御を禁止すべく制御する制御手段を設けたことを
特徴とする。
【0010】
【作用】この発明の構成によれば、自動始動停止装置
は、制御手段によって、車両の走行中に自動変速機のシ
フト位置が定常の走行シフト位置よりも低速側の走行シ
フト位置である場合は、エンジンのアイドル運転以下の
運転状態への制御及び発進クラッチの解放状態への制御
を禁止すべく制御することにより、発進クラッチが接続
状態となるので、高い動力性能及びエンジンブレーキを
得ることができる。
【0011】例えば、車両の走行中に自動停止条件を満
足してエンジンをアイドル運転以下の運転状態にすべく
制御するとともに発進クラッチを解放状態にすべく制御
している際に、運転者が自動変速機のシフト位置を低速
側の走行シフト位置に切換えた場合は、エンジンのアイ
ドル運転以下の運転状態への制御及び発進クラッチの解
放状態への制御が禁止されて発進クラッチが接続状態と
なるので、高い動力性能及びエンジンブレーキを得るこ
とができる。また、車両の走行中に自動変速機のシフト
位置が定常の走行シフト位置よりも低速側の走行シフト
位置である場合は、エンジンのアイドル運転以下の運転
状態への制御及び発進クラッチの解放状態への制御が禁
止されて発進クラッチが接続状態となっているので、高
い動力性能及びエンジンブレーキを得ることができる。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図4は、この発明の実施例を示すもので
ある。図4において、2は車両(図示せず)に搭載され
るエンジン、4はこのエンジン2に連結された自動変速
機たる例えば連続可変変速機(CVT)、6は発進クラ
ッチ、8は自動始動停止装置である。前記連続可変変速
機4は、図示しない駆動プーリ及び被動プーリに巻掛け
られたベルトのベルト比(変速比)を無段階に変化させ
るものであり、出力側に油圧式の発進クラッチ6を設け
ている。
【0013】前記自動始動停止装置8は、制御手段10
を設けている。制御手段10は、エンジン制御部10−
1と変速機制御部10−2とから構成される。
【0014】前記エンジン制御部10−1には、燃料噴
射ダイアグノーシス出力端子12と、エンジン2の冷却
水の温度を検出する水温センサ14と、図示しないスロ
ットルバルブがアイドル開度状態であることを検出する
アイドルスイッチ16と、電気負荷加担信号出力端子1
8と、図示しないスロットルバルブのスロットル開度状
態を検出するスロットル開度センサ20と、車速を検出
する車速センサ22と、エンジン回転数を検出するエン
ジン回転数センサ24と、オルタネータ発電信号出力端
子26と、連続可変変速機4のシフトレバー(図示せ
ず)のシフト位置を検出するシフトスイッチ28と、を
接続して設けている。
【0015】また、エンジン制御部10−1には、エン
ジン2に設けられた燃料噴射弁30及びスタータモータ
32の噴射弁OFFリレー34及びスタータ駆動リレー
36が夫々接続されている。
【0016】エンジン制御部10−1は、前記センサ類
12〜28から入力する信号によって、燃料噴射弁30
やその他のエンジン機器(図示せず)を制御する。
【0017】前記自動始動停止装置8の制御手段10を
構成する変速機制御部10−2は、連続可変変速機4の
変速アクチュエータ38及び発進クラッチ6を制御し、
ベルト比(変速比)及び発進クラッチ6の解放・接続を
制御する。
【0018】前記自動始動停止装置8の制御手段10
は、前記センサ類12〜28から入力する信号によっ
て、車両の走行中に所定の自動停止条件を満足する場合
はエンジン2を停止状態を含むアイドル運転以下の運転
状態にすべく制御するとともに発進クラッチ6を解放状
態にすべく制御し、エンジン2をアイドル運転以下の運
転状態にし且つ発進クラッチ6を解放状態にしている際
に所定の自動始動条件を満足する場合はエンジン2を自
動始動すべく制御するとともに発進クラッチ6を接続状
態にすべく制御するものである。
【0019】この自動始動停止装置8は、制御手段10
によって、車両の走行中に自動変速機たる連続可変変速
機4のシフト位置が定常の走行シフト位置(ドライブ位
置:D)よりも低速側の走行シフト位置(例えば、2速
位置:2やロー位置:Lあるいは1速位置:1等)であ
る場合は、エンジン2のアイドル運転以下の運転状態へ
の制御及び発進クラッチ6の解放状態への制御を禁止す
べく制御するものである。
【0020】なお、この実施例においては、車両の走行
中に所定の自動停止条件を満足する場合はエンジン2を
停止状態にすべく制御するとともに発進クラッチ6を解
放状態にすべく制御し、エンジン2を停止状態にし且つ
発進クラッチ6を解放状態にしている際に所定の自動始
動条件を満足する場合はエンジン2を自動始動すべく制
御するとともに発進クラッチ6を接続状態にすべく制御
する自動始動停止装置8において、制御手段10によっ
て、車両の走行中に自動変速機たる連続可変変速機4の
シフト位置が定常の走行シフト位置(ドライブ位置:
D)よりも低速側の走行シフト位置(例えば、2速位
置:2やロー位置:Lあるいは1速位置:1等)である
場合は、エンジン2のアイドル運転以下の運転状態への
制御及び発進クラッチ6の解放状態への制御を禁止すべ
く制御するものとして説明する。
【0021】次に作用を図1〜図3にしたがって説明す
る。
【0022】この自動始動停止装置8は、制御手段10
によって、車両の走行中に所定の自動停止条件を満足す
る場合はエンジン2を停止状態にすべく制御するととも
に発進クラッチ6を解放状態にすべく制御し、エンジン
2を停止状態にし且つ発進クラッチ6を解放状態にして
いる際に所定の自動始動条件を満足する場合はエンジン
2を自動始動すべく制御するとともに発進クラッチ6を
接続状態にすべく制御する。
【0023】制御手段10は、連続可変変速機4のシフ
ト位置を定常の走行シフト位置(ドライブ位置:D)と
して車両を走行中に制御がスタート(ステップ100)
すると、所定の自動停止条件を満足して自動停止処理中
であるか否かを判断する(ステップ102)。
【0024】なお、所定の自動停止条件は、例えば、車
速・スロットル開度等により設定して設けている。ま
た、自動停止中の処理は、例えば、噴射弁OFFリレー
34をONにして燃料噴射弁30による燃料噴射を停止
し、図示しないイグニションコイルによる点火プラグの
放電を停止することにより行われる。
【0025】この判断(ステップ102)がNOの場合
は、リターンする(ステップ114)。この判断(ステ
ップ102)がYESの場合は、シフトスイッチ28の
信号によって連続可変変速機4のシフト位置が定常の走
行シフト位置(ドライブ位置:D)よりも低速側の走行
シフト位置(2速位置:2、ロー位置:L等)であるか
否かを判断する(ステップ104)。
【0026】この判断(ステップ104)がYESの場
合は、車速センサ22の信号によって車速Vが所定値V
s以上であるか否かを判断する(ステップ106)。
【0027】この判断(ステップ106)がYESの場
合は、発進クラッチ6の接続の処理をする(ステップ1
08)。
【0028】発進クラッチ6を接続状態としての運転中
に、エンジン2の所定の自動始動条件が成立してこれら
を満足するか否かを判断する(ステップ110)。所定
の自動始動条件は、例えば、イグニションコイルの点火
信号やスロットル開度等により設定して設けている。
【0029】この判断(ステップ110)がNOの場合
は、リターンする(ステップ114)。この判断(ステ
ップ110)がYESの場合は、エンジン2の自動始動
の処理をし(ステップ112)、リターンする(ステッ
プ114)。エンジン2の自動始動の処理は、例えば、
スタータ駆動リレー36をONにしてスタータモータ3
2を駆動し、また、噴射弁OFFリレー34をOFFに
して燃料噴射弁30による燃料噴射を開始することによ
り行われる。
【0030】一方、前記連続可変変速機4のシフト位置
が定常の走行シフト位置(ドライブ位置:D)よりも低
速側の走行シフト位置(2速位置:2、ロー位置:L
等)であるか否かの判断(ステップ104)、及び、前
記車速Vが所定値Vs以上であるか否かの判断(ステッ
プ106)がNOの場合は、エンジン2の所定の自動始
動条件が成立してこれらを満足するか否かを判断する
(ステップ116)。
【0031】この判断(ステップ116)がNOの場合
は、リターンする(ステップ114)。この判断(ステ
ップ116)がYESの場合は、エンジン2の自動始動
の処理をし(ステップ118)、発進クラッチ6の接続
の処理をし(ステップ120)、リターンする(ステッ
プ114)。
【0032】このように、自動始動停止装置8は、図3
に示す如く、車両の走行中に自動停止条件を満足してエ
ンジン2を停止状態にすべく制御するとともに発進クラ
ッチ6を解放状態にすべく制御している際に、運転者が
連続可変変速機4のシフト位置を定常の走行シフト位置
(ドライブ位置:D)から低速側の走行シフト位置(2
速位置:2、ロー位置:L等)に切換えた場合は、発進
クラッチ6の解放状態への制御が禁止されて、発進クラ
ッチ6を接続状態とするので、エンジンブレーキを得る
ことができ、アクセルペダルの踏み込みによりエンジン
2が自動始動されて高い動力性能を得ることができる。
【0033】このため、この自動始動停止装置8は、車
両の走行中に無段動変速機4のシフト位置が定常よりも
低速側の走行シフト位置に切換えた場合に、運転者の要
求する運転状態を確保し得て、運転者の期待に合致した
走行状態を実現することができる。
【0034】なお、この実施例においては、車両の走行
中に所定の自動停止条件を満足する場合はエンジン2を
停止状態にすべく制御したが、自動停止条件を満足する
場合は強制的にアイドル運転状態にすべく制御すること
もできる。
【0035】この場合に、自動始動停止装置8は、車両
の走行中に自動停止条件を満足してエンジン2をアイド
ル運転状態にすべく制御するとともに発進クラッチ6を
解放状態にすべく制御している際に、運転者が連続可変
変速機4のシフト位置を定常の走行シフト位置(ドライ
ブ位置:D)から低速側の走行シフト位置(2速位置:
2、ロー位置:L等)に切換えた場合は、エンジン2の
アイドル状態への制御及び発進クラッチ6の解放状態へ
の制御が禁止されて、発進クラッチ6を接続状態とする
ので、アクセルペダルの踏み込みによる高い動力性能及
び発進クラッチ46の接続によるエンジンブレーキを得
ることができるものである。
【0036】また、この実施例においては、車両の走行
中に運転者が連続可変変速機4のシフト位置を定常の走
行シフト位置(ドライブ位置:D)から低速側の走行シ
フト位置(2速位置:2、ロー位置:L等)に切換えた
場合を説明したが、運転者が連続可変変速機4のシフト
位置を定常の走行シフト位置(ドライブ位置:D)より
も低速側の走行シフト位置(2速位置:2、ロー位置:
L等)として走行している場合も、エンジン2の停止状
態を含むアイドル状態以下の運転状態への制御及び発進
クラッチ6の解放状態への制御を禁止するものである。
【0037】なお、車両の停車中は、図2に示す如く、
連続可変変速機4のシフト位置にかかわらず、自動停止
条件を満足すると、エンジン2を停止状態を含むアイド
ル状態以下の運転状態に制御し、発進クラッチ6を解放
状態に制御するものである。
【0038】また、この自動始動停止装置8は、図2に
示す如く、連続可変変速機4のシフト位置を定常の走行
シフト位置(ドライブ位置:D)としての走行中に、自
動停止条件を満足すると、自動停止の処理を行うもので
ある。
【0039】つまり、この自動始動停止装置8は、連続
可変変速機4のシフト位置を定常の走行シフト位置(ド
ライブ位置:D)としての走行中に低速側の走行シフト
位置(2速位置:2、ロー位置:L等)に切換えた場合
に、また、連続可変変速機4のシフト位置を低速側の走
行シフト位置(2速位置:2、ロー位置:L等)として
の走行中の場合に、エンジン2の停止状態を含むアイド
ル状態以下の運転状態への制御及び発進クラッチ6の解
放状態への制御、を禁止するものである。
【0040】このように、この自動始動停止装置8は、
車両の走行中に運転者が高い動力性能やエンジンブレー
キを得るために、連続可変変速機4のシフト位置を定常
の走行シフト位置(ドライブ位置:D)から低速側の走
行シフト位置(2速位置:2、ロー位置:L等)に切換
えた場合に、また、連続可変変速機4のシフト位置を低
速側の走行シフト位置(2速位置:2、ロー位置:L
等)としての走行中の場合に、エンジン2の停止状態を
含むアイドル状態以下の運転状態への制御及び発進クラ
ッチ6の解放状態への制御を禁止すべく制御することに
より、エンジン2が停止されている場合は自動始動さ
れ、また、発進クラッチ6が接続状態となるので、高い
動力性能及びエンジンブレーキを得ることができる。
【0041】このため、この自動始動停止装置8は、車
両の走行中に連続可変変速機4のシフト位置が定常より
も低速側の走行シフト位置である場合の、運転者の要求
する運転状態を確保することができ、運転者の期待に合
致した走行状態を実現することができる。
【0042】なお、上述実施例においては、発進クラッ
チを有する自動変速機としてプーリ及びベルトからなる
連続可変変速機を例示したが、トルクコンバータ及び補
助変速機構からなる自動変速機や、油圧等により走行状
態に応じて噛合状態を切換える歯車列からなる自動変速
機等においても、発進クラッチを有するものであれば実
施可能である。また、上述実施例においては、油圧式の
発進クラッチの使用を例示したが電磁式の発進クラッチ
の使用も可能である。
【0043】
【発明の効果】このように、この発明によれば、自動始
動停止装置は、車両の走行中に自動変速機のシフト位置
が定常の走行シフト位置よりも低速側の走行シフト位置
である場合は、エンジンのアイドル運転以下の運転状態
への制御及び発進クラッチの解放状態への制御を禁止す
べく制御することにより、発進クラッチが接続状態とな
るので、高い動力性能及びエンジンブレーキを得ること
ができる。
【0044】このため、この自動始動停止装置は、車両
の走行中に自動変速機のシフト位置が定常よりも低速側
の走行シフト位置である場合の運転者の要求する運転状
態を確保し得て、運転者の期待に合致した走行状態を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの自動始動停止装置の実施例を示す制
御のフローチャートである。
【図2】シフト位置による自動停止処理の説明図であ
る。
【図3】自動停止処理のタイムチャートである。
【図4】自動始動停止装置のシステム構成図である。
【符号の説明】 2 エンジン 4 連続可変変速機 6 発進クラッチ 8 自動始動停止装置 10 制御手段 10−1 エンジン制御部 10−2 変速機制御部 20 スロットル開度センサ 22 車速センサ 24 エンジン回転数センサ 26 オルタネータ発電信号出力端子 28 シフトスイッチ 30 燃料噴射弁 32 スタータモータ 34 噴射弁OFFリレー 36 スタータ駆動リレー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されるエンジンに発進クラッ
    チを有する自動変速機を連結して設け、前記車両の走行
    中に所定の自動停止条件を満足する場合は前記エンジン
    を停止状態を含むアイドル運転以下の運転状態にすべく
    制御するとともに前記発進クラッチを開放状態にすべく
    制御し、前記エンジンをアイドル運転以下の運転状態に
    し且つ前記発進クラッチを開放状態にしている際に所定
    の自動始動条件を満足する場合は前記エンジンを自動始
    動すべく制御するとともに前記発進クラッチを接続状態
    にすべく制御するエンジンの自動始動停止装置におい
    て、前記車両の走行中に前記自動変速機のシフト位置が
    定常の走行シフト位置よりも低速側の走行シフト位置で
    ある場合は前記エンジンのアイドル運転以下の運転状態
    への制御及び前記発進クラッチの開放状態への制御を禁
    止すべく制御する制御手段を設けたことを特徴とするエ
    ンジンの自動始動停止装置。
JP6171739A 1994-06-30 1994-06-30 エンジンの自動始動停止装置 Pending JPH0811588A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116238509A (zh) * 2023-05-12 2023-06-09 一汽奔腾轿车有限公司 一种改善乘用车怠速起停冲击的控制方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116238509A (zh) * 2023-05-12 2023-06-09 一汽奔腾轿车有限公司 一种改善乘用车怠速起停冲击的控制方法
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