JPH0811546B2 - 小型除雪機 - Google Patents

小型除雪機

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JPH0811546B2
JPH0811546B2 JP62040928A JP4092887A JPH0811546B2 JP H0811546 B2 JPH0811546 B2 JP H0811546B2 JP 62040928 A JP62040928 A JP 62040928A JP 4092887 A JP4092887 A JP 4092887A JP H0811546 B2 JPH0811546 B2 JP H0811546B2
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drive shaft
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drive sprocket
bracket
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春夫 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、クローラ形の走行体を備えた自走式の小型
除雪機に関する。
〔従来の技術〕
自走式の小型除雪機として、従来、例えば「実開昭54
−126343号公報」に見られるように、車体の前部にオー
ガを配置するとともに、この車体の左右両側部に、駆動
スプロケットと従動スプロケットとの間に亘ってクロー
ラを張設してなる走行体を配置したものが知られてい
る。この小型除雪機では、上記オーガの回転により前方
の雪を削り、この削り取った雪をオーガに連なる排出筒
から遠方に向けて吹き飛ばしつつ、前進走行するように
なっている。
ところで、この種の小型除雪機において、走行中に方
向転換をするには、曲がろうとする側のクローラを一時
的に停止させ、左右のクローラの差動によって操向動作
を行なっている。このため、従来では、エンジン動力を
左右の駆動スプロケットに伝える駆動軸を第1の軸と第
2の軸とに左右に分割し、これら第1および第2の軸の
端部に駆動スプロケットを取り付けるとともに、第1お
よび第2の軸へのエンジン動力の入力部分に、夫々動力
伝達を断続するクラッチを配置している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、この構成によると、第1および第2の軸
は、車体に対しその軸方向に離間した少なくとも二箇所
を軸受で支える必要があるから、駆動軸を二つに分割す
る従来の構成では、軸受箇所が多くなり、その分、部品
点数の増大や支持構造の複雑化を招くといった不具合が
ある。
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもの
で、駆動軸の軸受箇所を減らして、この駆動軸の支持構
造を簡略化することができ、しかも、走行体を極力車幅
方向内側に寄せて配置することができ、除雪機を幅狭く
コンパクトに形成できるとともに、クラッチやクラッチ
の操作系統を車体回りのデッドスペースを有効に利用し
て配置できる小型除雪機の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、 エンジンが搭載された車体と; この車体の前部に配置されたオーガと; 上記車体の車幅方向に沿う左右両側部に配置され、駆
動スプロケットと従動スプロケットとの間に亘ってクロ
ーラを張設してなる走行体と; 上記車体の後部に配置され、操作レバーを有するハン
ドルと;を備えており、 上記オーガおよび走行体を上記エンジンで駆動するよ
うにした小型除雪機を前提としている。
そして、上記車体は、車幅方向に離間して配置された
一対の側枠部と、これら側枠部の車幅方向外側に配置さ
れ、上記駆動スプロケットと従動スプロケットとの軸間
距離を定める一対のブラケットとを有し、これら側枠部
およびブラケットの間に亘って上記エンジンからの動力
伝達によって駆動される一本の駆動軸を掛け渡すととも
に、この駆動軸を上記側枠部に夫々軸受を介して回転自
在に軸支し、 上記駆動軸は、上記ブラケットを貫通して上記車体の
側方に突出される端部を有し、この駆動軸の端部に、上
記走行体の駆動スプロケットと、この駆動スプロケット
に駆動軸の動力を伝えたり、この動力伝達を遮断するた
めのクラッチとを軸方向に並べて取り付け、 この駆動スプロケットは、上記クラッチよりも車幅方
向外側において上記駆動軸の端部に嵌合されるボス部
と、このボス部から放射状に延びる複数のスポーク部
と、これらスポーク部の先端に連なり、上記クローラが
巻き掛けられるリム部とを備え、この駆動スプロケット
のスポーク部は、上記駆動軸に対して直交する方向に延
びるストレート部と、このストレート部の先端と上記リ
ム部とを連結し、このリム部に近づくに従い車幅方向内
側に向けて傾斜された傾斜部とを備えており、 また、上記クラッチは、上記駆動スプロケットにおけ
る上記ブラケットと向かい合う上記ストレート部の側面
に固定され、上記駆動スプロケットと一体に回転するク
ラッチ受板と、上記駆動軸と一体に回転しつつ、上記ク
ラッチ受板と噛み合う第1の位置と、上記クラッチ受板
から離脱される第2の位置とに亘って上記駆動軸の軸方
向にスライド可能なクラッチ板と、これらクラッチ受板
およびクラッチ板を収容するとともに、上記ブラケット
に支持されたクラッチハウジングと、このクラッチハウ
ジングに支持され、上記クラッチ板を第1の位置又は第
2の位置に選択的にスライドさせる操作機構とを備え、 この操作機構は、上記車体を平面的に見た時に上記ブ
ラケットと側枠部との間に導出されるレバーを有し、こ
のレバーの先端にクラッチワイヤを連結するとともに、
このクラッチワイヤは、上記車体を平面的に見た時に上
記ブラケットと側枠部との間を通して上記ハンドルに向
かって後方に導き、上記操作レバーに連結したことを特
徴としている。
〔作用〕
この構成によれば、駆動軸を一本の共通したものとし
ても、左右の駆動スプロケットに個別にエンジン動力を
伝えたり、動力伝達を遮断することが可能となる。その
ため、従来のように駆動軸を左右に分割する必要はな
く、この駆動軸は少なくとも二箇所を軸受で支えれば良
いことになる。したがって、軸受箇所を減らすことがで
き、駆動軸の支持構造を簡略化することができる。
また、上記構成によると、駆動スプロケットのスポー
ク部は、リム部に連なる部分が車幅方向内側に向かって
傾斜されているので、クローラが巻き掛けられるリム部
をボス部に対して車幅方向内側にずれた位置に配置する
ことができる。そのため、クラッチの存在により、駆動
スプロケットが駆動軸の軸端側に押し出されるにも拘ら
ず、この駆動スプロケットに巻き掛けられるクローラ
を、車幅方向内側に極力寄せて配置することができ、除
雪機の幅寸法を狭く抑えることができる。
それとともに、クラッチ板と係合するクラッチ受板
は、駆動スプロケットのスポーク部に取り付けられてい
るので、これらクラッチ板とクラッチ受板との係合部分
が駆動スプロケットのボス部の径方向外側に位置され
る。そのため、クラッチの係合部分と駆動スプロケット
のボス部とが駆動軸上で軸方向に並ぶことはなく、その
分、駆動スプロケットを車幅方向内側に位置させること
ができる。
しかも、クラッチの操作機構とハンドルの操作レバー
とを連動させるクラッチワイヤは、ブラケットと側枠部
との間の空きスペースを通して挿通配置されるので、車
体にクラッチワイヤを挿通するための専用のスペースを
確保する必要はなく、車体回りのデッドスペースを有効
に活用できる。また、クラッチワイヤは、車体の前後方
向に沿って挿通されるので、このクラッチワイヤが複雑
な形状に折れ曲がることもなく、クラッチ板のスライド
操作を少ない力で軽く行なうことができる。
その上、クラッチワイヤは、駆動スプロケットよりも
車幅方向内側に大きく入り込むので、クラッチワイヤと
駆動スプロケットの干渉を防止することができ、このク
ラッチワイヤが損傷し難くなる。
〔実施例〕
以下本発明を、図面に示す一実施例にもとづいて説明
する。
図中符号1で示す車体は、一対の側枠部17a,17bを備
えている。これら側枠部17a,17bは、車体1の左右方向
に離間して配置されている。車体1の前端部には、前方
に向かって開口するオーガハウジング2が配置されてい
る。オーガハウジング2の内部には、オーガ3が収容さ
れている。このオーガ3は、積もった雪を掻き取るため
のもので、車体1に搭載されたエンジン4によって回転
駆動される。
すなわち、第3図に概略的に示すように、エンジン4
の出力軸5とオーガ3に連なる回転軸6とは、Vベルト
7を用いた動力伝達機構8により連動されており、この
動力伝達機構8からの動力伝達によってオーガ3が回転
駆動される。そして、オーガ3の回転によって削り取ら
れた雪は、オーガハウジング2の中央部に掻き寄せられ
るとともに、回転軸6と一体に回転するインペラ9によ
り、排出筒10を通じて外方に吹き飛ばされる。
なお、第3図中符号11はテンションクラッチであり、
このテンションクラッチ11は、Vベルト7を緊張あるい
は弛緩させることで、オーガ3およびインペラ9への動
力伝達を断続するようになっている。
第4図に示すように、車体1の左右両側部には、夫々
クローラ形の走行体12が配置されている。この走行体12
は、前側の駆動スプロケット13と、後側の従動スプロケ
ット14と、これら両スプロケット13,14の間に亘って張
設されたクローラ15とを備えている。この走行体12の駆
動スプロケット13は、第1図に示すように、車体1の左
右方向に延びる一本の駆動軸16の両端部に取り付けられ
ている。駆動軸16は、車体1の側枠部17a,17bを貫通し
て横架されており、これら側枠部17a,17bには、駆動軸1
6を回転自在に軸支する軸受18がブラケット19を介して
取り付けられている。
また、車体1は、駆動スプロケット13と従動スプロケ
ット14との軸間距離を定める一対のブラケット49を備え
ている。ブラケット49は、第1図に示すように、上記側
枠部17a,17bよりも車幅方向外側に配置されており、こ
れら側枠部17a,17bと平行をなしている。そのため、上
記駆動軸16の両端部は、ブラケット49を貫通して車体1
の側方に突出されており、この駆動軸16の突出端部に上
記駆動スプロケット13が取り付けられている。
第1図に示すように、駆動スプロケット13は、駆動軸
16の端部が嵌合されるボス部13aと、このボス部13aから
放射状に延びる4本のスポーク部13bと、これらスポー
ク部13bの先端に連なるリム部13cとを有し、このリム部
13cの外周面にクローラ15が巻き掛けられている。そし
て、駆動スプロケット13のスポーク部13bは、駆動軸16
に対して直交する方向に直線状に延びるストレート部13
dと、このスポーク部13dの先端と上記リム部13cとを連
結し、上記ストレート部13dの先端からリム部13cに近づ
くに従い車幅方向内側に向けて傾斜された傾斜部13eと
を備えている。
そのため、駆動スプロケット13のリム部13eやクロー
ラ15は、駆動スプロケット13のボス部13aやスレート部1
3dに対し車幅方向内側にずれて配置されている。
駆動スプロケット13を支持する駆動軸16は、上記オー
ガ3と同様にエンジン4からの動力伝達により回転駆動
されるようになっている。この駆動経路について第3図
を参照して説明する。エンジン4の出力軸5は、Vベル
ト20を用いた他の動力伝達機構21を介して変速装置22に
連動されている。本実施例の変速装置22は、出力軸5に
連動して回転する駆動円板23と、この駆動円板23の端面
に接離可能な摩擦車24とを備えている。摩擦車24は、駆
動円板23の軸線と直交する支持軸25上に軸方向にのみ移
動可能に取り付けられており、この駆動円板23と直交し
た姿勢で、この駆動円板23の径方向に移動されるように
なっている。したがって、摩擦車24を支持軸25に沿って
駆動円板23の径方向に移動させれば、この摩擦車24に接
する駆動円板23の周長が変化し、このことにより変速比
が変化するようになっている。
なお、第3図中符号26はテンションクラッチであり、
このテンションクラッチ26は、Vベルト20を緊張あるい
は弛緩させることで、変速装置22への動力伝達を断続す
るようになっている。
摩擦車24と一体に回転する支持軸25は、減速機27の入
力軸を兼ねている。この支持軸25は、上記側枠部17a,17
bの間に軸受28を介して軸支されており、この一方の側
枠部に17aに固定した減速機ケース29内には、軸受28を
介して中間軸30が軸支されている。中間軸30および支持
軸25は、駆動軸16と平行に配置されており、その支持軸
25の一端には、減小歯車31が固定されている。この減小
歯車31は、中間軸30上に固定した減大歯車32と噛み合っ
ており、この中間軸30上には、減大歯車32に隣接して他
の減小歯車33が設けられている。この減小歯車33は、上
記駆動軸16にピン34を介して固定した他の減大歯車35と
噛み合っている。
したがって、支持軸25の回転は、互いに噛み合う複数
の歯車31,32,33,35により減速された後、駆動軸16に伝
えられる。
ところで、上記左右の駆動スプロケット13は、第1図
や第2図に一方を代表して示すように、クラッチ40を介
して駆動軸16に連結されている。クラッチ40は、駆動軸
16から駆動スプロケット13に動力を伝えたり、この動力
伝達を遮断するためのもので、このクラッチ40は、上記
駆動スプロケット13とブラケット49との間において、上
記駆動軸16上に取り付けられている。
クラッチ40は、駆動軸16上にスプライン係合されたク
ラッチボス41を備えている。クラッチボス41は、上記駆
動軸16と一体に回転しつつ、軸方向にスライド可能とな
っており、この駆動軸16上において、上記駆動スプロケ
ット13のボス部13aと並んでいる。このクラッチボス41
の外周面には、リング状の溝55が形成されている。
クラッチボス41の駆動スプロケット13側の端部には、
クラッチ板42が溶接されている。このクラッチ板42に
は、複数の係合ピン43が周方向に間隔を存して突設され
ている。そして、クラッチ板42は、駆動スプロケット13
に向かって進出する第1の位置と、この駆動スプロケッ
ト13から遠ざかる第2の位置とに亘って上記クラッチボ
ス41と共にスライドされるようになっている。
クラッチ板42と向かい合う駆動スプロケット13のスポ
ーク部13bには、ボルト44aを介してクラッチ受板44が固
定されている。このクラッチ受板44は、係合ピン43が係
脱可能な係合孔45を備えている。この係合孔45は、クラ
ッチ板42が第1の位置にスライドされた時に、係合ピン
43と係合し合い、クラッチ板42が第2の位置にスライド
された時に、係合ピン43との係合が解除されるようにな
っている。
そして、クラッチ板42は、クラッチスプリング46を介
して常時第1の位置に向かって付勢されており、この付
勢により、係合ピン43と係合孔45とが互いに係合し合
い、駆動軸16の回転が駆動スプロケット13に伝えられる
ようになっている。
また、クラッチボス41、クラッチ板43およびクラッチ
受板44は、クラッチハウジング47に収容されている。ク
ラッチハウジング47は、駆動軸16の外周面に軸受48を介
して支持されているとともに、上記ブラケット49にボル
ト65を介して固定されている。
クラッチハウジング47には、上下方向に延びる回動軸
50が支持されている。回動軸50は、第2図に示すよう
に、駆動軸16と直交して配置されている。この回動軸50
の外周には、クラッチ切換え部材51のボス部52がピン59
を介して固定されており、このクラッチ切換え部材51
は、回動軸50と一体に回動するようになっている。ボス
部52の上下端部には、一対のアーム部53が溶接されてい
る。アーム部53は、クラッチボス41を上下方向から挾み
込むようにして互いに対向されており、これらアーム部
53の先端の操作ピン54が上記クラッチボス41の溝55内に
入り込んでいる。
そのため、回動軸50を軸回り方向に回動させると、ク
ラッチ切換え部材51と共にアーム部53が回動され、上記
クラッチボス41を介してクラッチ板42が第1の位置又は
第2の位置に選択的にスライドされる。したがって、本
実施例の場合は、回動軸50、アーム部53および操作ピン
54がクラッチ40の操作機構を構成している。
回動軸50の上端部は、クラッチハウジング47を貫通し
て外方に導出されている。この回動軸50の上端部には、
レバー56が溶接されている。レバー56は、第1図に示す
ように、クラッチハウジング47よりも車幅方向内側に位
置するブラケット49に向けて延びている。レバー56の先
端は、車体1を平面的に見た場合に側枠部17aとブラケ
ット49との間に導出されており、このレバー56の先端に
ブラケット57を介してクラッチワイヤ58が連結されてい
る。クラッチワイヤ58は、車体1を平面的に見た場合
に、側枠部17aとブラケット49との間を通して車体1の
後方に向かって延びている。
したがって、クラッチワイヤ58を引っ張ることによっ
て、クラッチ切換え部材51を回動軸50と共に矢印A方向
に回動させると、クラッチボス41がクラッチスプリング
46の付勢力に抗してスライドする。このスライドによ
り、係合ピン43が係合孔45から離脱し、駆動軸16から駆
動スプロケット13への動力伝達が遮断されるようになっ
ている。
第4図に示すように、車体1の後部には上向きに延び
る操作ハンドル60が配置されている。この操作ハンドル
60には、左右のクラッチ40を個別に操作するクラッチレ
バー61やエンジン4のスロットルレバーおよびその他の
レバー類が取り付けられている。そして、このクラッチ
レバー61に上記クラッチワイヤ58の後端部が接続されて
いる。
このような構成において、除雪機の走行中に方向転換
をする必要が生じた場合には、曲がろうとする側の走行
体12のクラッチレバー61を操作し、クラッチ切換え部材
51を介してクラッチ板42を第2の位置にスライドさせ
る。すると、係合ピン43が係合孔45から離脱し、駆動軸
16から駆動スプロケット13への動力伝達が遮断される。
そのため、片側のクローラ15の走行が停止され、この左
右のクローラ15の差動によって除雪機の操向動作がなさ
れる。
このような本発明の一実施例によれば、駆動軸16を一
本の共通したものとしても、左右の駆動スプロケット13
にエンジン動力を個別に伝えたり、遮断することができ
る。そのため、従来のように駆動軸16を左右に分割する
必要はなく、この駆動軸16は、側枠部17a,17bに夫々設
けた二つの軸受18で支持すれば良いことになる。
したがって、駆動軸16の軸受箇所を減らすことがで
き、その分、駆動軸16の支持構造を簡略化することがで
きる。
また、本実施例の場合、駆動軸16は、車体1の左右の
側枠部17a,17bの間に横架されているから、この駆動軸1
6が側枠部17a,17bを互いに連結して補強するクロスメン
バとしての機能を果たし、車体1の剛性が向上する。
また、上記構成によると、駆動スプロケット13のスポ
ーク部13bは、リム部13cに連なる部分が車幅方向内側に
向かって傾斜されているので、このリム部13cがボス部1
3aやストレート部13dに対し車幅方向内側にずれて位置
される。そのため、リム部13cに巻き掛けられるクロー
ラ15にしても、その幅方向に沿う中心がボス部13aより
も車幅方向内側にずれて位置されることになり、クラッ
チ40の存在により駆動スプロケット13が駆動軸16の軸端
側に押し出されるにも拘らず、車体1の側方への走行体
12の側方への張り出しを極力少なく抑えることができ
る。したがって、除雪機を幅狭くコンパクトに形成する
ことができ、この除雪機の方向転換や狭い場所での取り
回しを容易に行なうことができる。
それとともに、クラッチ板42の係合ピン43が係合する
クラッチ受板44は、スポーク部13bのストレート部13dに
取り付けられているので、これら係合ピン43とクラッチ
受板44との係合部分が駆動スプロケット13のボス部13a
の径方向外側に位置される。そのため、クラッチ40の係
合部分と駆動スプロケット13のボス部13aとが駆動軸16
上で軸方向に並ぶことはなく、この駆動スプロケット13
の側方への張り出しを防止することができる。したがっ
て、この点でも駆動スプロケット13を極力車幅方向内側
に寄せて配置することができ、除雪機の車幅を狭く抑え
る上で好都合となる。
しかも、クラッチ板42とハンドル60のクラッチレバー
62とを連動させるクラッチワイヤ58は、ブラケット49と
側枠部17a,17bとの間の空きスペースを通して挿通配置
されるので、車体1にクラッチワイヤ58の挿通するため
の専用のスペースを確保する必要はなく、車体1回りの
デッドスペースを有効に活用できる。また、クラッチワ
イヤ58は、車体1の前後方向に沿って挿通されるので、
このクラッチワイヤ58が複雑な形状に折れ曲がることも
なく、クラッチ板42のスライド操作を少ない力で軽く行
なうことができる。
それとともに、クラッチワイヤ58は、車体1を平面的
に見た場合に、ブラケット49よりも車幅方向内側に大き
く入り込むので、クラッチワイヤ58と駆動スプロケット
13との干渉を回避することができる。そのため、クラッ
チワイヤ58の損傷を防止でき、クラッチ40の操作を確実
に行なうことができる。
〔発明の効果〕
以上詳述した本発明によれば、駆動軸の軸受箇所を減
らすことができるので、この駆動軸の支持構造を簡略化
することができ、コストの軽減や軽量化が可能となる。
しかも、クラッチの存在により、駆動スプロケットが
駆動軸の軸端側に押し出されるにも拘らず、この駆動ス
プロケットのリム部に巻き掛けられるクローラを、車幅
方向内側にずれた位置に配置することができ、車体の側
方への走行体の張り出しを極力少なく抑えることができ
る。したがって、除雪機を幅狭くコンパクトに形成する
ことができ、この除雪機の方向転換や狭い場所での取り
回しを容易に行なうことができる。
それとともに、クラッチ板とクラッチ受板との係合部
分が駆動スプロケットのボス部の径方向外側に位置され
るので、クラッチの係合部分と駆動スプロケットのボス
部とが駆動軸上で軸方向に並ぶことはなく、この駆動ス
プロケットの側方への張り出しを防止することができ
る。したがって、この点でも駆動スプロケットを極力車
幅方向内側に寄せて配置することができ、除雪機の車幅
を狭く抑える上で好都合となる。
しかも、クラッチに連なるクラッチワイヤは、ブラケ
ットと側枠部との間の空きスペースを通して挿通配置さ
れるので、車体にクラッチワイヤの挿通するための専用
のスペースを確保する必要はなく、車体回りのデッドス
ペースを有効に活用できる。また、このクラッチワイヤ
が複雑な形状に折れ曲がる虞もなくなり、クラッチ板の
スライド操作を少ない力で軽く行なうことができる。
それとともに、クラッチワイヤと駆動スプロケットと
の干渉を回避できるので、このクラッチワイヤの損傷を
防止することができ、クラッチ操作を確実に行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、 第1図は、駆動軸回りの断面図、 第2図は、第1図中II−II線に沿う断面図、 第3図は、動力伝達経路の概略を示す構成図、 第4図は、小型除雪機の側面図である。 1……車体、3……オーガ、 4……エンジン、12……走行体、 13……駆動スプロケット、13a……ボス部、 13b……スポーク部、13c……リム部、 13d……ストレート部、13e……傾斜部、 14……従動スプロケット、15……クローラ、 16……駆動軸、17a,17b……側枠部、 18……軸受、40……クラッチ、 42……クラッチ板、44……クラッチ受板、 47……クラッチハウジング、49……ブラケット、 50,53,54……操作機構(回動軸、アーム部、操作ピ
ン)、 56……レバー、58……クラッチワイヤ、 60……ハンドル、62……操作レバー(クラッチレバ
ー)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンが搭載された車体と; この車体の前部に配置されたオーガと; 上記車体の車幅方向に沿う左右両側部に配置され、駆動
    スプロケットと従動スプロケットとの間に亘ってクロー
    ラを張設してなる走行体と; 上記車体の後部に配置され、操作レバーを有するハンド
    ルと;を備えており、 上記オーガおよび走行体を上記エンジンで駆動するよう
    にした小型除雪機において、 上記車体は、車幅方向に離間して配置された一対の側枠
    部と、これら側枠部の車幅方向外側に配置され、上記駆
    動スプロケットと従動スプロケットとの軸間距離を定め
    る一対のブラケットとを有し、これら側枠部およびブラ
    ケットの間に亘って上記エンジンからの動力伝達によっ
    て駆動される一本の駆動軸を掛け渡すとともに、この駆
    動軸を上記側枠部に夫々軸受を介して回転自在に軸支
    し、 上記駆動軸は、上記ブラケットを貫通して上記車体の側
    方に突出される端部を有し、この駆動軸の端部に、上記
    走行体の駆動スプロケットと、この駆動スプロケットに
    駆動軸の動力を伝達したり、この動力伝達を遮断するた
    めのクラッチとを軸方向に並べて取り付け、 この駆動スプロケットは、上記クラッチよりも車幅方向
    外側において上記駆動軸の端部に嵌合されるボス部と、
    このボス部から放射状に延びる複数のスポーク部と、こ
    れらスポーク部の先端に連なり、上記クローラが巻き掛
    けられるリム部とを備え、この駆動スプロケットのスポ
    ーク部は、上記駆動軸に対して直交する方向に延びるス
    トレート部と、このストレート部の先端と上記リム部と
    を連結し、このリム部に近づくに従い車幅方向内側に向
    けて傾斜された傾斜部とを備えており、 また、上記クラッチは、上記駆動スプロケットにおける
    上記ブラケットと向かい合う上記ストレート部の側面に
    固定され、上記駆動スプロケットと一体に回転するクラ
    ッチ受板と、上記駆動軸と一体に回転しつつ、上記クラ
    ッチ受板と噛み合う第1の位置と、上記クラッチ受板か
    ら離脱される第2の位置とに亘って上記駆動軸の軸方向
    にスライド可能なクラッチ板と、これらクラッチ受板お
    よびクラッチ板を収容するとともに、上記ブラケットに
    支持されたクラッチハウジングと、このクラッチハウジ
    ングに支持され、上記クラッチ板を第1の位置又は第2
    の位置に選択的にスライドさせる操作機構とを備え、 この操作機構は、上記車体を平面的に見た時に上記ブラ
    ケットと側枠部との間に導出されるレバーを有し、この
    レバーの先端にクラッチワイヤを連結するとともに、こ
    のクラッチワイヤは、上記車体を平面的に見た時に上記
    ブラケットと側枠部との間を通して上記ハンドルに向か
    って後方に導き、上記操作レバーに連結したことを特徴
    とする小型除雪機。
JP62040928A 1987-02-24 1987-02-24 小型除雪機 Expired - Lifetime JPH0811546B2 (ja)

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JPS54126343U (ja) * 1978-02-22 1979-09-03
JPS6180172U (ja) * 1984-10-31 1986-05-28

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