JPH08114808A - 液晶配向剤 - Google Patents

液晶配向剤

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JPH08114808A
JPH08114808A JP27312194A JP27312194A JPH08114808A JP H08114808 A JPH08114808 A JP H08114808A JP 27312194 A JP27312194 A JP 27312194A JP 27312194 A JP27312194 A JP 27312194A JP H08114808 A JPH08114808 A JP H08114808A
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Takeshi Miyamoto
宮本  剛
Tsutomu Shimokawa
努 下川
Michinori Nishikawa
通則 西川
Yasuo Matsuki
安生 松木
Nobuo Bessho
信夫 別所
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶の配向性が良好でプレチルト角の大きな
液晶配向膜を形成することができる液晶配向剤の提供。
液晶配向膜に発現されるプレチルト角の大きさが、膜厚
条件やラビング条件によって影響されにくい液晶配向剤
の提供。STN型表示素子用およびTN型表示素子用の
配向膜を形成するために特に好適に用いることができる
液晶配向剤の提供。 【構成】 (A)テトラカルボン酸二無水物に対して、
(B)下記式(I)で表されるビスアミノフェノキシ化
合物、(C)特定のジアミン化合物および(D)その他
のジアミン化合物を、特定の割合で反応させて得られる
ポリアミック酸および/またはそのポリアミック酸を脱
水閉環した重合体を含有する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶配向剤に関し、さ
らに詳しくは、液晶の配向性が良好でかつ膜厚条件やラ
ビング条件に影響されない大きなプレチルト角が発現さ
れる液晶配向膜を形成することができる液晶配向剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリイミドなどからなる液晶配向
膜が透明導電膜を介して表面に形成されている2枚の基
板の間に、正の誘電異方性を有するネマチック型液晶の
層を形成してサンドイッチ構造のセルとし、前記液晶分
子の長軸が一方の基板から他方の基板に向かって連続的
に90度捻れるようにしたTN型液晶セルを有するTN
(Twisted Nematic)型表示素子が知ら
れている。このTN型表示素子における液晶の配向は、
通常、ラビング処理が施された液晶配向膜により実現さ
れる。
【0003】然るに、TN型表示素子はコントラストお
よび視角依存性が劣ることから、最近、これらが改善さ
れたSTN(Super Twisted Nemat
ic)型表示素子が開発された。このSTN型表示素子
は、ネマチック型液晶物質に光学活性物質であるカイラ
ル剤をブレンドしたものを液晶材料として用い、当該液
晶分子の長軸が基板間で連続的に180度以上にわたっ
て捻れるようにしたことにより生じる複屈折効果を利用
するものである。
【0004】しかして、液晶基板間において液晶分子の
長軸が大きく捻れた状態を得るためには、大きなプレチ
ルト角、例えば6度以上のプレチルト角が必要となる。
これを達成するために、初期のSTN型表示素子におけ
る基板表面の配向処理法として、二酸化ケイ素の斜方蒸
着法が利用されていた。しかし、斜方蒸着法による配向
処理は生産性に難点があるため、現在ではポリイミドな
どの有機高分子樹脂の薄膜をレーヨンなどの布材で一定
の方向に擦ることによって当該薄膜に液晶分子の配向能
を付与するラビング処理が広く行われている。
【0005】しかしながら、従来のポリイミドを含有す
る液晶配向膜によってSTN型表示素子が構成されてい
る場合には、当該液晶配向膜におけるプレチルト角が小
さいために、液晶基板間において液晶分子の長軸が18
0度以上捻れた状態を得ることができず、所期の表示機
能を得ることが困難である。
【0006】また、STN型表示素子においては、その
原理上、膜厚斑やラビング斑などにより生じるプレチル
ト角のばらつきが表示斑となって現れやすいため、プレ
チルト角を発現させるための工程に大きい自由度を有す
る材料が求められていた。
【0007】一方、STN型表示素子に比べて大きなプ
レチルト角を必要としないTN型表示素子についても、
近年における表示品位の向上の要請に応えるために、従
来のTN型表示素子におけるプレチルト角よりも1度か
ら2度程度大きなプレチルト角(例えば3〜4度程度)
が得られることが要求されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、本発明の第1
の目的は、液晶の配向性が良好でプレチルト角の大きな
液晶配向膜を形成することができる液晶配向剤を提供す
ることにある。本発明の第2の目的は、液晶配向膜に発
現されるプレチルト角の大きさが膜厚条件やラビング条
件によって影響されにくい液晶配向剤を提供することに
ある。本発明の第3の目的は、STN型表示素子用の配
向膜およびTN型表示素子用の配向膜を形成するために
特に好適に用いることができる液晶配向剤を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶配向剤は、
(A)テトラカルボン酸二無水物(以下「酸A」とい
う)に対して、(B)下記式(I)で表されるビスアミ
ノフェノキシ化合物(以下「ジアミンB」という)、
(C)下記化合物(C−1)〜化合物(C−4)から選
ばれる少なくとも1種のジアミン化合物(以下「ジアミ
ンC」という)、および(D)ジアミンBおよびジアミ
ンC以外のジアミン化合物(以下「ジアミンD」とい
う)を、ジアミンB:ジアミンC:ジアミンDの比が2
0〜80:20〜80:0〜40(モル%)となる割合
で反応させて得られるポリアミック酸(以下「重合体
P」という)および/または重合体Pを脱水閉環した重
合体(以下「重合体Q」という)を含有することを特徴
とする。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】以下、本発明の液晶配向剤について詳細に
説明する。 <重合体P>本発明の液晶配向剤を構成する重合体P
は、特定の比率のジアミンBおよびジアミンCの二者、
あるいは、特定の比率のジアミンB、ジアミンCおよび
ジアミンDの三者を酸Aに対して反応させることにより
得られるポリアミック酸である。
【0013】<酸A>重合体Pの合成に供される酸A
(テトラカルボン酸二無水物)としては、ブタンテトラ
カルボン酸二無水物などの脂肪族テトラカルボン酸二無
水物;1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸
二無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカル
ボン酸二無水物、2,3,5−トリカルボキシシクロペ
ンチル酢酸二無水物、3,5,6−トリカルボキシノル
ボルナン−2−酢酸二無水物、2,3,4,5−テトラ
ヒドロフランテトラカルボン酸二無水物、1,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(テトラヒドロ
−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2
−c]−フラン−1,3−ジオン、5−(2,5−ジオ
キソテトラヒドロフラル)−3−メチル−3−シクロヘ
キセン−1,2−ジカルボン酸二無水物、ビシクロ
[2,2,2]−オクト−7−エン−2,3,5,6−
テトラカルボン酸二無水物などの脂肪族または脂環族テ
トラカルボン酸二無水物;ピロメリット酸二無水物、
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルスルホンテ
トラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレン
テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレ
ンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビ
フェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、3,
3’,4,4’−ジメチルジフェニルシランテトラカル
ボン酸二無水物、3,3’,4,4’−テトラフェニル
シランテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−フ
ランテトラカルボン酸二無水物、4,4’−ビス(3,
4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二
無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノ
キシ)ジフェニルスルホン二無水物、4,4’−ビス
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルプロパ
ン二無水物、3,3’,4,4’−パーフルオロイソプ
ロピリデンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(フ
タル酸)フェニルホスフィンオキサイド二無水物、p−
フェニレン−ビス(トリフェニルフタル酸)二無水物、
m−フェニレン−ビス(トリフェニルフタル酸)二無水
物、ビス(トリフェニルフタル酸)−4,4’−ジフェ
ニルエーテル二無水物、ビス(トリフェニルフタル酸)
−4,4’−ジフェニルメタン二無水物などの芳香族テ
トラカルボン酸二無水物を挙げることができる。これら
のうちでは、ブタンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、
2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水
物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラル)−3
−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸
二無水物、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニ
ル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン
などが液晶配向性の観点から好ましい。
【0014】<ジアミン化合物>重合体Pの合成に供さ
れるジアミン化合物としては、上記式(I)で表される
ジアミンB(ビスアミノフェノキシ化合物)およびジア
ミンCが必須成分とされる。
【0015】<ジアミンB>ジアミンBを表す上記式
(I)において、R1 は炭素数2〜20、好ましくは8
〜14の直鎖または分岐アルキレン基を示す。R1 の炭
素数が1であると、液晶配向剤の安定性が悪化し、R1
の炭素数が20を超える場合には、液晶配向性能が低下
するので好ましくない。
【0016】ジアミンBは、例えば3−ニトロフェノー
ル、4−ニトロフェノールなどのニトロフェノール化合
物と、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を分子中に
2つ含有する直鎖または分岐アルキレン骨格のジハロゲ
ン化合物とを、溶媒中において、塩基性触媒の存在下で
反応させてジニトロ化合物を得、さらに、このジニトロ
化合物を還元してニトロ基をアミノ基に変換することに
より得られる。
【0017】以上において、ジハロゲン化物の具体例と
しては、例えば1,2−ジクロロエタン、1,3−ジク
ロロプロパン、1,4−ジクロロブタン、1,5−ジク
ロロペンタン、1,6−ジクロロヘキサン、1,7−ジ
クロロヘプタン、1,8−ジクロロオクタン、1,9−
ジクロロノナン、1,10−ジクロロデカン、1,11
−ジクロロウンデカン、1,12−ジクロロドデカン、
1,13−ジクロロトリデカン、1,14−ジクロロテ
トラデカン、1,15−ジクロロペンタデカン、1,1
6−ジクロロヘキサデカン、1,17−ジクロロヘプタ
デカン、1,18−ジクロロオクタデカン、1,19−
ジクロロノナデカン、1,20−ジクロロエイコサン、
1,2−ジクロロプロパン、2,3−ジクロロブタン、
1,2−ジブロモエタン、1,3−ジブロモプロパン、
1,4−ジブロモブタン、1,5−ジブロモペンタン、
1,6−ジブロモヘキサン、1,7−ジブロモヘプタ
ン、1,8−ジブロモオクタン、1,9−ジブロモノナ
ン、1,10−ジブロモデカン、1,11−ジブロモウ
ンデカン、1,12−ジブロモドデカン、1,13−ジ
ブロモトリデカン、1,14−ジブロモテトラデカン、
1,15−ジブロモペンタデカン、1,16−ジブロモ
ヘキサデカン、1,17−ジブロモヘプタデカン、1,
18−ジブロモオクタデカン、1,19−ジブロモノナ
デカン、1,20−ジブロモエイコサン、1,2−ジブ
ロモプロパン、2,3−ジブロモブタン、1,2−ジヨ
ードエタン、1,3−ジヨードプロパン、1,4−ジヨ
ードブタン、1,5−ジヨードペンタン、1,6−ジヨ
ードヘキサン、1,7−ジヨードヘプタン、1,8−ジ
ヨードオクタン、1,9−ジヨードノナン、1,10−
ジヨードデカン、1,11−ジヨードウンデカン、1,
12−ジヨードドデカン、1,13−ジヨードトリデカ
ン、1,14−ジヨードテトラデカン、1,15−ジヨ
ードペンタデカン、1,16−ジヨードヘキサデカン、
1,17−ジヨードヘプタデカン、1,18−ジヨード
オクタデカン、1,19−ジヨードノナデカン、1,2
0−ジヨードエイコサン、1,2−ジヨードプロパン、
2,3−ジヨードブタンなどを挙げることができる。こ
れらの中では、1,12−ジブロモデカンおよび1,1
0−ジブロモドデカンが液晶配向性および液晶配向膜の
強度の観点から好ましい。
【0018】ジニトロ化合物の生成反応に用いられる溶
媒としては、例えばメチルアルコール、エチルアルコー
ル、プロピルアルコールなどのアルコール類、ジエチル
エーテル、メチルエチルエーテル、メチルブチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、アセトン、
トルエン、水などを挙げることができる。また、塩基性
触媒としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウムなどを挙げることができる。
【0019】前記ジニトロ化合物を還元するためには、
例えば亜鉛、鉄、スズ、塩化スズ(II)、硫化ナトリウ
ム(Na2 S、Na22 、Na2x )、ナトリウム
ヒドロスルフィド、亜二チオン酸ナトリウム、硫化アン
モニウムなどの還元剤が有利に用いられる。また、例え
ばパラジウム−炭素、白金、ラネーニッケル、白金黒、
ロジウム−アルミナ、硫化白金炭素などを触媒とし、水
素ガス、ヒドラジン、塩酸などによって前記ジニトロ化
合物を還元することもできる。還元反応に用いられる溶
媒としては、例えばエチルアルコール、メチルアルコー
ル、2−プロピルアルコールなどのアルコール類、ジエ
チルエーテル、メチルエチルエーテル、メチルブチルエ
ーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、アンモ
ニア水、トルエン、水、クロロホルムまたはジクロロメ
タンを挙げることができる。
【0020】<ジアミンC>重合体Pの合成に供される
ジアミンCは、上記化合物(C−1)〜化合物(C−
4)から選ばれる少なくとも1種のジアミン化合物であ
る。ジアミンCをジアミンBと共に使用することによ
り、得られる液晶配向剤によって形成される液晶配向膜
は、これに発現されるプレチルト角の大きさが、膜厚条
件やラビング条件によって影響を受けにくいものとな
る。
【0021】<ジアミンD>重合体Pの合成に際して、
本発明の効果を損なわない範囲で、上記のジアミンBお
よびジアミンC以外のジアミン化合物であるジアミンD
を併用することができる。ジアミンDを使用することに
より、ラビング処理に対する耐久性および液晶配向の安
定性を向上させることができる。ジアミンDの具体例と
しては、例えば、m−フェニレンジアミン、4,4’−
ジアミノジフェニルエタン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,3−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、4,4’−ジアミノベンズアニリド、3,4’−ジ
アミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノベンゾ
フェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,
4’−ジアミノベンゾフェノン、2,2−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、1,4
−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビ
ス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス
(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、9,9−ビス(4
−アミノフェニル)−10−ヒドロアントラセン、9,
9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、4,4’
−メチレン−ビス(2−クロロアニリン)、2,2’,
5,5’−テトラクロロ−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、2,2’−ジクロロ−4,4’−ジアミノ−5,
5’−ジメトキシビフェニル、3,3’−ジメトキシ−
4,4’−ジアミノビフェニルなどの芳香族ジアミン
類;ジアミノテトラフェニルチオフェンなどのヘテロ原
子を有する芳香族ジアミン類;1,1−メタキシリレン
ジアミン、1,3−プロパンジアミン、テトラメチレン
ジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジア
ミン、ノナメチレンジアミン、4,4−ジアミノヘプタ
メチレンジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、
イソホロンジアミン、テトラヒドロジシクロペンタジエ
ニレンジアミン、ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダ
ニレンジメチレンジアミン、トリシクロ[6,2,1,
2.7 ]−ウンデシレンジメチルジアミンなどの脂肪族
または脂環族ジアミン類;さらに、下記の一般式で表さ
れるジアミノオルガノシロキサンなどを挙げることがで
き、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用
することができる。
【0022】
【化5】 〔式中、Rはメチル基、エチル基、プロピル基などのア
ルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基ま
たはフェニル基などのアリール基のような炭素数1〜1
2の炭化水素基を示す。mは1〜3の整数であり、nは
1〜20の整数である。〕
【0023】これらの中では、4,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル、2,2−ビス[4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル]プロパン、9,9−ビス(4−アミ
ノフェニル)フルオレンなどが液晶配向性の観点から好
ましい。
【0024】<ジアミン化合物の組成>重合体Pの製造
において、酸Aと反応させるジアミン化合物の組成とし
ては、ジアミンBの割合が20〜80モル%、好ましく
は40〜60モル%、ジアミンCの割合が20〜80モ
ル%、好ましくは40〜60モル%、ジアミンDの割合
が0〜40モル%、好ましくは0〜20モル%とされ
る。
【0025】ジアミンBの割合が20モル%未満である
場合には、得られる液晶配向剤は、大きなプレチルト角
を発現させる液晶配向膜を形成することができないもの
となり、また、このプレチルト角にバラツキが生じやす
くなる。一方、ジアミンBの割合が80モル%を超える
場合には、得られる液晶配向剤によって形成される液晶
配向膜が十分な硬度を有するものとならないためラビン
グ処理による効果が短時間で失われてしまう。
【0026】また、ジアミンCの割合が20モル%未満
である場合には、得られる液晶配向剤によって形成され
る液晶配向膜に発現されるプレチルト角の大きさが、膜
厚条件やラビング条件によって影響を受けやすくなる。
一方、ジアミンCの割合が80モル%を超える場合に
は、結果としてジアミンBの割合が20モル%未満とな
って既述した問題を招く。
【0027】さらに、ジアミンDの割合が40モル%を
超える場合には、ジアミンBおよびジアミンCを用いる
ことにより発揮される本発明の効果が損なわれる。
【0028】<酸Aとジアミン化合物との使用割合>重
合体Pの製造において、酸Aとジアミン化合物との使用
割合としては、ジアミンBおよびジアミンCの二者、あ
るいは、ジアミンB、ジアミンCおよびジアミンDの三
者よりなるジアミン化合物に含まれる全アミノ基1当量
に対して、酸A中の酸無水物基が0.8〜1.2当量と
なる割合が好ましく、さらに好ましくは0.9〜1.1
当量となる割合である。酸Aの使用割合が過大または過
少である場合には、重合が十分に進行しないために高分
子量の重合体Pが得られず、原材料が多く残留し、液晶
配向剤として不都合が生じる。
【0029】酸Aとジアミン化合物とによる重合反応、
すなわち、重合体Pの合成反応は、有機溶媒中で、通常
0〜150℃、好ましくは0〜100℃の温度条件下で
行われる。ここに、重合体Pの合成に用いられる有機溶
媒としては、当該重合体Pを溶解し得るものであれば特
に制限はなく、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクト
ン、テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルトリアミ
ドなどの非プロトン系極性溶媒;m−クレゾール、キシ
レノール、フェノール、ハロゲン化フェノールなどのフ
ェノール系溶媒を挙げることができる。なお、この有機
溶媒には、貧溶媒であるアルコール類、ケトン類、エス
テル類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素
類を生成する重合体が析出しない程度に併用することが
できる。かかる貧溶媒としては、例えばメチルアルコー
ル、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、シク
ロヘキサノール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、トリエチレングリコ
ール、エチレングリコールモノメチルエーテル、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、シュウ酸ジエチル、マロン酸ジエチル、ジエチルエ
ーテル、エチレングリコールメチルエーテル、エチレン
グリコールエチルエーテル、エチレングリコール−n−
プロピルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル
エーテル、エチレングリコール−n−ブチルエーテル、
エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコ
ールエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、1,4−ジクロロブタ
ン、トリクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロロ
ベンゼン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどを挙げることができる。有機溶
媒の使用量(a)としては、反応原料である酸Aとジア
ミン化合物との総量(b)が反応溶液の全量(a+b)
に対して0.1〜30重量%になるような量であること
が好ましい。
【0030】<重合体Q>本発明の液晶配向剤を構成す
る他の重合体Qは、通常、ポリイミドまたはポリイソイ
ミドである。重合体Qは、ポリアミック酸である重合体
Pを脱水閉環することにより得られる。この脱水閉環
は、重合体Pを加熱することにより、または、重合体P
を有機溶媒に溶解し、この溶液中に脱水剤および環化触
媒を添加し必要に応じて加熱することにより行われる。
【0031】重合体Pを加熱する方法における加熱温度
は、通常60〜200℃とされ、好ましくは100〜1
70℃とされる。加熱温度が60℃未満では脱水閉環が
十分に進行せず、加熱温度が200℃を超えると得られ
る重合体Qが分子量の小さいものになる。
【0032】一方、重合体Pの溶液中に脱水剤および環
化触媒を添加する方法において、脱水剤としては、例え
ば無水酢酸、無水プロピオン酸、無水トリフルオロ酢酸
などの酸無水物を用いることができる。脱水剤の使用量
は、重合体Pの繰り返し単位1モルに対して1.6〜2
0モルとするのが好ましい。また、環化触媒としては、
例えばピリジン、コリジン、ルチジン、トリエチルアミ
ンなどの3級アミンを用いることができるが、これらに
限定されるものではない。環化触媒の使用量は、使用す
る脱水剤1モルに対して0.5〜10モルとするのが好
ましい。脱水閉環の際に用いられる有機溶媒としては、
重合体Pの合成に用いられるものとして例示した有機溶
媒を挙げることができる。脱水閉環の反応温度は、通常
0〜180℃、好ましくは60〜150℃とされる。
【0033】本発明の液晶配向剤は、上記重合体Pおよ
び/または上記重合体Qを含有するものであるが、基板
表面との接着性を向上させる観点から、官能性シラン含
有化合物が液晶配向剤に含有されていてもよい。かかる
官能性シラン含有化合物としては、例えば3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、2−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、2−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2
−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリメ
トキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラ
ン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、N−トリエトキシシリル
プロピルトリエチレントリアミン、N−トリメトキシシ
リルプロピルトリエチレントリアミン、10−トリメト
キシシリル−1,4,7−トリアザデカン、10−トリ
エトキシシリル−1,4,7−トリアザデカン、9−ト
リメトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテート、
9−トリエトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテ
ート、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−ビス(オキシエチレン)−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−ビス(オキシエチ
レン)−3−アミノプロピルトリエトキシシランなどを
挙げることができる。
【0034】<液晶表示素子の製造法>本発明の液晶配
向剤を用いて得られる液晶表示素子は、例えば次の方法
によって製造することができる。 (1)透明導電膜が設けられている基板の一面に、本発
明の液晶配向剤を塗布し、次いで、塗布面を加熱するこ
とにより塗膜を形成する。ここに、基板としては、例え
ばフロートガラス、ソーダガラスなどのガラス;ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエーテルスルホン、ポリカーボネートなどのプラス
チックフィルムからなる透明基板を用いることができ
る。基板の一面に設けられた透明導電膜としては、酸化
スズ(SnO2 )からなるNESA膜(米国PPG社登
録商標)、酸化インジウム−酸化スズ(In23 −S
nO2 )からなるITO膜などを用いることができ、こ
れらの透明導電膜のパターニングには、フォト・エッチ
ング法や予めマスクを用いる方法などが用いられる。液
晶配向剤の塗布方法としてはロールコーター法、スピン
ナー法、印刷法などの方法を用いることができる。液晶
配向剤の塗布に際しては、基板表面および透明導電膜と
塗膜との接着性をさらに良好にするために、基板の一面
および透明導電膜上に、官能性シラン含有化合物、官能
性チタン化合物などを予め塗布することもできる。ま
た、塗膜を形成する際の加熱温度は80〜200℃とさ
れ、好ましくは120〜200℃とされる。形成される
塗膜の膜厚は、通常0.001〜1μmであり、好まし
くは0.005〜0.5μmである。
【0035】(2)形成された塗膜面を、例えばナイロ
ンなどの合成繊維からなる布を巻き付けたロールで一定
方向に擦るラビング処理を行う。これにより、液晶分子
の配向能が塗膜に付与されて液晶配向膜となる。
【0036】(3)上記のようにして液晶配向膜が形成
された基板を2枚作製し、それぞれの液晶配向膜におけ
るラビング方向が直交または逆平行となるように、2枚
の基板を、間隙(セルギャップ)を介して対向配置し、
2枚の基板の周辺部をシール剤を用いて貼り合わせ、基
板表面およびシール剤により区画されたセルギャップ内
に液晶を注入充填し、注入孔を封止して液晶セルを構成
する。そして、液晶セルの外表面、すなわち、液晶セル
を構成するそれぞれの基板の他面側に、偏光板を、その
偏光方向が当該基板の一面に形成された液晶配向膜のラ
ビング方向と一致または直交するように貼り合わせるこ
とにより、液晶表示素子が得られる。ここに、シール剤
としては、例えば硬化剤およびスペーサーとしての酸化
アルミニウム球を含有するエポキシ樹脂などを用いるこ
とができる。液晶材料としては、ネマティック型液晶お
よびスメクティック型液晶を挙げることができ、その中
でもネマティック型液晶が好ましく、例えばシッフベー
ス系液晶、アゾキシ系液晶、ビフェニル系液晶、フェニ
ルシクロヘキサン系液晶、エステル系液晶、ターフェニ
ル系液晶、ビフェニルシクロヘキサン系液晶、ピリミジ
ン系液晶、ジオキサン系液晶、ビシクロオクタン系液
晶、キュバン系液晶などを用いることができる。また、
これらの液晶に、例えばコレスチルクロライド、コレス
テリルノナエート、コレステリルカーボネートなどのコ
レステリック型液晶や商品名「C−15」「CB−1
5」(メルク社製)として販売されているようなカイラ
ル剤などを添加して使用することもできる。さらに、p
−デシロキシベンジリデン−p−アミノ−2−メチルブ
チルシンナメートなどの強誘電性液晶も使用することが
できる。液晶セルの外表面に貼り合わされる偏光板とし
ては、ポリビニルアルコールを延伸配向させながら、ヨ
ウ素を吸収させたH膜と称される偏光膜を酢酸セルロー
ス保護膜で挟んだ偏光板、またはH膜そのものからなる
偏光板などを挙げることができる。
【0037】本発明の液晶配向剤は、STN型表示素子
用の液晶配向膜やTN型表示素子用の液晶配向膜を形成
するために特に好適に用いることができる。また、本発
明の液晶配向剤により形成される液晶配向膜を備えた液
晶表示素子は、基板間に注入充填される液晶材料の種類
を選択することにより、強誘電表示素子としても好適に
使用することができる。さらに、本発明の液晶配向剤に
より形成される液晶配向膜を備えた液晶表示素子は、液
晶の配向性および信頼性に優れ、種々の装置に有効に使
用することができ、例えば卓上計算機、腕時計、置時
計、係数表示板、ワードプロセッサ、パーソナルコンピ
ュータ、液晶テレビなどの表示装置として好適に用いら
れる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるも
のではない。なお、以下の実施例において、液晶表示素
子のプレチルト角の測定は、[T.J.Schffe
r,et al.,J.Appl.Phys.,19,
2013(1980)]に記載の方法に準拠し、He−
Neレーザー光を用いる結晶回転法により行った。ま
た、配向性評価は、電圧をオン・オフさせた時の液晶セ
ル中の異常の有無を偏光顕微鏡で観察し、異常のない場
合を「良好」と判定した。
【0039】合成例1〔ジアミン(B−1)〕 1,12−ジブロモドデカン328.1g(1モル)
と、p−ニトロフェノール278.2g(2モル)とを
5000gのエチルアルコールに溶解させた後、濃度1
0重量%の水酸化ナトリウム溶液1000gを徐々に滴
下した後78℃で8時間還流した。次いで、反応液を水
中に注いで析出物を濾別した後、エチルアルコールを用
いて再結晶を行い、淡黄色結晶のジニトロ化合物を得
た。このジニトロ化合物の収率は81.7%であった。
得られたジニトロ化合物200gをエチルアルコール8
00gに溶解させ、パラジウム−炭素(Pd/C)触媒
0.1gと、ヒドラジン1水和物10gとを添加し、7
8℃で6時間還流した。室温まで冷却した後、析出物を
濾別してエチルアルコールを用いて再結晶を行い、アル
キル骨格を主鎖に有するビスアミノフェノキシ化合物で
ある1,12−ビス−(4' −アミノフェノキシ)ドデ
カンを得た。これを「ジアミン(B−1)」とする。こ
のジアミン(B−1)の収率は42.4%であった。
【0040】合成例2〔重合体(P−1)〕 酸Aとして、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチ
ル酢酸二無水物〔これを「酸(A−1)」とする〕4.
75g(21.2ミリモル)とp−フェニレンジアミン
〔化合物(C−1)〕1.15g(10.6ミリモル)
と合成例1で得られたジアミン(B−1)4.10g
(10.6ミリモル)とを、N−メチル−2−ピロリド
ン90gに溶解させ、室温で6時間反応させた。次い
で、反応生成物を大過剰のメチルアルコールに注いで反
応生成物を沈澱させた。その後、メタノールで洗浄し、
減圧下40℃で15時間乾燥させ、固有粘度が1.20
dl/gのポリアミック酸〔これを「重合体(P−
1)」とする〕8.90gを得た。
【0041】合成例3〔重合体(Q−1)〕 合成例2で得られた重合体(P−1)5.00gを9
5.00gのγ−ブチロラクトンに溶解し、この溶液
に、1.68gのピリジンと、2.16gの無水酢酸と
を添加し、120℃で3時間加熱することにより脱水閉
環させた。次いで、反応生成液を合成例2と同様にして
沈澱させ、固有粘度が1.20dl/gのポリイミド
〔これを「重合体(Q−1)」とする〕4.89gを得
た。
【0042】 合成例4〔重合体(P−2),重合体(Q−2)〕 酸(A−1)の使用量を4.50g(20.1ミリモ
ル)に変更し、ジアミン(B−1)の使用量を3.88
g(10.1ミリモル)に変更し、ジアミンCとして、
p−フェニレンジアミン〔化合物(C−1)〕1.15
g(10.6ミリモル)を4,4’−ジアミノジフェニ
ルメタン〔化合物(C−2)〕2.00g(10.1ミ
リモル)に変更した以外は合成例2と同様にしてポリア
ミック酸〔これを「重合体(P−2)」とする〕を得
た。次いで、重合体(P−1)に代えて重合体(P−
2)を用いたこと以外は合成例3と同様にして脱水閉環
を行い、固有粘度が1.10dl/gのポリイミド〔こ
れを「重合体(Q−2)」とする〕4.00gを得た。
【0043】合成例5〔重合体(P−3)〕 酸Aとして、ピロメリット二無水物〔これを「酸(A−
2)」とする〕4.69g(21.5ミリモル)を用
い、ジアミン(B−1)の使用量を4.15g(10.
8ミリモル)に変更し、化合物(C−1)の使用量を
1.16g(10.7ミリモル)に変更した以外は合成
例2と同様にして、固有粘度が1.20dl/gのポリ
アミック酸〔これを「重合体(P−3)」とする〕8.
91gを得た。
【0044】合成例6〔重合体(P−4)〕 酸Aとして、酸(A−2)4.43g(20.3ミリモ
ル)を用い、ジアミン(B−1)の使用量を3.92g
(10.2ミリモル)に変更し、ジアミンCとして、化
合物(C−1)1.15g(10.6ミリモル)を化合
物(C−2)2.00g(10.2ミリモル)に変更し
た以外は合成例2と同様にして、固有粘度が1.20d
l/gのポリアミック酸〔これを「重合体(P−4)」
とする〕9.22gを得た。
【0045】合成例7〔比較重合体(p−5),比較重
合体(q−5)〕 酸(A−1)の使用量を6.75g(30.1ミリモ
ル)に変更し、化合物(C−1)の使用量を3.25g
(30.1ミリモル)に変更し、ジアミンBを使用しな
かった以外は合成例2と同様にしてポリアミック酸〔こ
れを「比較重合体(p−5)」とする〕を得た。次い
で、重合体(P−1)に代えて比較重合体(p−5)を
用いたこと以外は合成例3と同様にして脱水閉環を行
い、固有粘度が1.21dl/gのポリイミド〔これを
「比較重合体(q−5)」とする〕4.11gを得た。
【0046】合成例8〔比較重合体(p−6),比較重
合体(q−6)〕 酸(A−1)の使用量を3.70g(16.5ミリモ
ル)に変更し、ジアミン(B−1)の使用量を6.30
g(16.5ミリモル)に変更し、ジアミンCを使用し
なかった以外は合成例2と同様にしてポリアミック酸
〔これを「比較重合体(p−6)」とする〕を得た。次
いで、重合体(P−1)に代えて比較重合体(p−6)
を用いた以外は合成例3と同様にして脱水閉環を行い、
固有粘度が0.78dl/gのポリイミド〔これを「比
較重合体(q−6)」とする〕3.56gを得た。
【0047】 合成例9〔重合体(P−7),重合体(Q−7)〕 酸(A−1)の使用量を3.84g(17.1ミリモ
ル)に変更し、ジアミン(B−1)の使用量を3.30
g(8.6ミリモル)に変更し、ジアミンCとして、化
合物(C−3)2.86g(8.6ミリモル)を用いた
以外は合成例2と同様にして、固有粘度が0.71dl
/gのポリアミック酸〔これを「重合体(P−7)」と
する〕8.8gを得た。次いで、重合体(P−1)に代
えて重合体(P−7)を用いたこと以外は合成例3と同
様にして脱水閉環を行い、固有粘度が0.71dl/g
のポリイミド〔これを「重合体(Q−7)」とする〕
3.0gを得た。
【0048】 合成例10〔重合体(P−8),重合体(Q−8)〕 酸(A−1)の使用量を3.32g(14.8ミリモ
ル)に変更し、ジアミン(B−1)の使用量を2.85
g(7.4ミリモル)に変更し、ジアミンCとして、化
合物(C−4)3.84g(7.4ミリモル)を用いた
以外は合成例2と同様にして、固有粘度が0.68dl
/gのポリアミック酸〔これを「重合体(P−8)」と
する〕7.8gを得た。次いで、重合体(P−1)に代
えて重合体(P−8)を用いたこと以外は合成例3と同
様にして脱水閉環を行い、固有粘度が7.0dl/gの
ポリイミド〔これを「重合体(Q−8)」とする〕3.
8gを得た。
【0049】〔実施例1〕 (1)液晶配向剤の調製 合成例3で得られた重合体(Q−1)をγ−ブチロラク
トンに溶解させて固形分濃度4重量%の溶液とし、この
溶液を孔径1μmのフィルターで濾過して本発明の液晶
配向剤を調製した。
【0050】(2)液晶表示素子の作製 ガラス基板の一面に設けられたITO膜からなる透
明導電膜上に、本発明の液晶配向剤を、スピンナーを用
いて回転数3000rpmで3分間かけて塗布し、18
0℃で1時間乾燥することにより乾燥膜厚500Åの塗
膜を形成した。 形成された塗膜面を、ナイロン製の布を巻き付けた
ロールを有するラビングマシーンを用いてラビング処理
を行うことにより、液晶分子の配向能を塗膜に付与して
液晶配向膜を作製した。ここに、ラビング処理条件は、
ロールの回転数500rpm、ステージの移動速度1c
m/秒、ラビング回数2回とした。 上記のようにして液晶配向膜が形成された基板を2
枚作製し、それぞれの基板の外縁部に、直径17μmの
酸化アルミニウム球を含有するエポキシ樹脂をスクリー
ン印刷塗布した後、それぞれの液晶配向膜におけるラビ
ング方向が逆平行となるように2枚の基板を間隙を介し
て対向配置し、外縁部同士を当接させて圧着して接着剤
を硬化させた。 次いで、基板の表面および外縁部の接着剤により区
画されたセルギャップ内に、ネマティック型液晶「ZL
I−2293」(メルク社製)を注入充填し、次いで、
注入孔をエポキシ系接着剤で封止して液晶セルを構成し
た。次いで、液晶セルの外表面、すなわち、液晶セルを
構成するそれぞれの基板の他面に、偏光方向が当該基板
の一面に形成された液晶配向膜のラビング方向と一致す
るように偏光板を貼り合わせることにより、液晶表示素
子を作製した。以上のようにして作製した液晶表示素子
についてプレチルト角の測定および配向性の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0051】〔実施例2〜実施例4〕実施例1(1)と
同様にして調製された本発明の液晶配向剤を用い、実施
例1(2)と同様にして、それぞれの膜厚が200Å,
1000Åおよび1500Åである液晶配向膜が形成さ
れてなる3種の液晶表示素子を作製した。これらの液晶
表示素子についてプレチルト角の測定および配向性の評
価を行った。結果を表1に示す。
【0052】〔実施例5〜実施例6〕重合体(Q−1)
に代えて合成例4で得られた重合体(Q−2)を用いた
こと以外は実施例1(1)と同様にして本発明の液晶配
向剤を調製した。次いで、この液晶配向剤を用い、更
に、ラビング回数を1回(実施例5)および5回(実施
例6)に変更したこと以外は実施例1(2)と同様にし
て2種の液晶表示素子を作製した。これらの液晶表示素
子についてプレチルト角の測定および配向性の評価を行
った。結果を表1に示す。
【0053】〔実施例7〜実施例9〕重合体(Q−1)
に代えて、合成例4で得られた重合体(P−2)、合成
例5で得られた重合体(P−3)および合成例6で得ら
れた重合体(P−4)の各々を用いたこと以外は実施例
1(1)と同様にして本発明の液晶配向剤を調製した。
次いで、得られた液晶配向剤の各々を用いたこと以外
は、実施例1(2)と同様にして3種の液晶表示素子を
作製した。これらの液晶表示素子についてプレチルト角
の測定および配向性の評価を行った。結果を表1に示
す。
【0054】
【表1】
【0055】表1に示すように、本発明の液晶配向剤を
用いて作製された液晶表示素子は、プレチルト角が大き
くて液晶配向性が良好なものである。しかも、液晶配向
膜の膜厚やラビング回数を変更してもプレチルト角の変
化量は小さい。従って、本発明の液晶配向剤によって発
現されるプレチルト角の大きさは、膜厚条件やラビング
条件によって影響を受けにくいものであることが理解さ
れる。
【0056】〔比較例1〜比較例3〕重合体(Q−1)
に代えて合成例7で得られた比較重合体(q−5)を用
いたこと以外は実施例1(1)と同様にして比較用の液
晶配向剤を調製した。次いで、この比較用の液晶配向剤
を用い、実施例1(2)と同様にして、それぞれの膜厚
が200Å,1000Åおよび1500Åである液晶配
向膜が形成されてなる3種の液晶表示素子を作製した。
これらの液晶表示素子についてプレチルト角の測定およ
び配向性の評価を行った。結果を表2に示す。
【0057】〔比較例4〜比較例5〕重合体(Q−1)
に代えて合成例7で得られた比較重合体(q−5)を用
いたこと以外は実施例1(1)と同様にして比較用の液
晶配向剤を調製した。次いで、この比較用の液晶配向剤
を用い、更に、ラビング回数を1回(比較例4)および
5回(比較例5)に変更したこと以外は実施例1(2)
と同様にして2種の液晶表示素子を作製した。これらの
液晶表示素子についてプレチルト角の測定および配向性
の評価を行った。結果を表2に示す。
【0058】〔比較例6〜比較例9〕重合体(Q−1)
に代えて合成例8で得られた比較重合体(q−6)を用
いたこと以外は実施例1(1)と同様にして比較用の液
晶配向剤を調製した。次いで、この比較用の液晶配向剤
を用い、実施例1(2)と同様にして、それぞれの膜厚
が200Å,500Å,1000Åおよび1500Åで
ある液晶配向膜が形成されてなる4種の液晶表示素子を
作製した。これらの液晶表示素子についてプレチルト角
の測定および配向性の評価を行った。結果を表2に示
す。
【0059】〔比較例10〜比較例11〕重合体(Q−
1)に代えて合成例8で得られた比較重合体(q−6)
を用いたこと以外は実施例1(1)と同様にして比較用
の液晶配向剤を調製した。次いで、この比較用の液晶配
向剤を用い、更に、ラビング回数を1回(比較例10)
および5回(比較例11)に変更したこと以外は実施例
1(2)と同様にして2種の液晶表示素子を作製した。
これらの液晶表示素子についてプレチルト角の測定およ
び配向性の評価を行った。結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】表2に示すように、比較例1〜5により作
製された液晶表示素子は、ジアミンBを含まない比較重
合体(q−5)によって液晶配向膜が構成されているの
で、プレチルト角が低いものである。また、比較例6〜
11により作製された液晶表示素子は、ジアミンCを含
まない比較重合体(q−6)によって液晶配向膜が構成
されているので、液晶配向膜に発現されるプレチルト角
が、液晶配向膜の膜厚やラビング回数の変化に伴って大
きく異なっている。
【0062】〔実施例10〜実施例13〕重合体(Q−
1)に代えて合成例9で得られた重合体(Q−7)を用
いたこと以外は実施例1(1)と同様にして本発明の液
晶配向剤を調製した。次いで、この液晶配向剤を用い、
実施例1(2)と同様にして、それぞれの膜厚が200
Å,500Å,1000Åおよび1500Åである液晶
配向膜が形成されてなる4種の液晶表示素子を作製し
た。これらの液晶表示素子についてプレチルト角の測定
および配向性の評価を行った。結果を表3に示す。
【0063】〔実施例14〜実施例15〕重合体(Q−
1)に代えて合成例9で得られた重合体(Q−7)を用
いたこと以外は実施例1(1)と同様にして本発明の液
晶配向剤を調製した。次いで、この液晶配向剤を用い、
更に、ラビング回数を1回(実施例14)および5回
(実施例15)に変更したこと以外は実施例1(2)と
同様にして2種の液晶表示素子を作製した。これらの液
晶表示素子についてプレチルト角の測定および配向性の
評価を行った。結果を表3に示す。
【0064】〔実施例16〜実施例19〕重合体(Q−
1)に代えて合成例10で得られた重合体(Q−8)を
用いたこと以外は実施例1(1)と同様にして本発明の
液晶配向剤を調製した。次いで、この液晶配向剤を用
い、実施例1(2)と同様にして、それぞれの膜厚が2
00Å,500Å,1000Åおよび1500Åである
液晶配向膜が形成されてなる4種の液晶表示素子を作製
した。これらの液晶表示素子についてプレチルト角の測
定および配向性の評価を行った。結果を表3に示す。
【0065】〔実施例20〜実施例21〕重合体(Q−
1)に代えて合成例10で得られた重合体(Q−8)を
用いたこと以外は実施例1(1)と同様にして本発明の
液晶配向剤を調製した。次いで、この液晶配向剤を用
い、更に、ラビング回数を1回(実施例20)および5
回(実施例21)に変更したこと以外は実施例1(2)
と同様にして2種の液晶表示素子を作製した。これらの
液晶表示素子についてプレチルト角の測定および配向性
の評価を行った。結果を表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】
【発明の効果】本発明の液晶配向剤によれば、優れた透
明性を有し、液晶の配向性が良好で、プレチルト角が4
〜10度と大きい液晶配向膜を形成することができる。
しかも、本発明の液晶配向剤により発現されるプレチル
ト角の大きさは、液晶配向膜の膜厚条件やラビング条件
による影響を受けにくいものである。従って、本発明の
液晶配向剤は、STN型表示素子用の配向膜やTN型表
示素子用の配向膜を形成するために特に好適に用いるこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松木 安生 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 別所 信夫 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)テトラカルボン酸二無水物に対し
    て、(B)下記式(I)で表されるビスアミノフェノキ
    シ化合物、(C)下記化合物(C−1)〜化合物(C−
    4)から選ばれる少なくとも1種のジアミン化合物、お
    よび(D)上記(B)ビスアミノフェノキシ化合物およ
    び上記(C)化合物(C−1)〜化合物(C−4)から
    選ばれる少なくとも1種のジアミン化合物以外のジアミ
    ン化合物を、(B):(C):(D)の比が20〜8
    0:20〜80:0〜40(モル%)となる割合で反応
    させて得られるポリアミック酸および/またはそのポリ
    アミック酸を脱水閉環した重合体を含有することを特徴
    とする液晶配向剤。 【化1】 【化2】
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