JPH0811430B2 - スパイラル紙管製造方法及びその装置 - Google Patents

スパイラル紙管製造方法及びその装置

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JPH0811430B2
JPH0811430B2 JP28135393A JP28135393A JPH0811430B2 JP H0811430 B2 JPH0811430 B2 JP H0811430B2 JP 28135393 A JP28135393 A JP 28135393A JP 28135393 A JP28135393 A JP 28135393A JP H0811430 B2 JPH0811430 B2 JP H0811430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続して形成される
紙管から、指定された長さの紙管を連続して製造するス
パイラル紙管製造方法及びその装置に関し、特に、形成
される紙管を指定された長さに連続して切断する際に、
切り捨てられる紙管を生じないようにしたスパイラル紙
管製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トイレットペーパーや食品の包装用のラ
ップフイルム等の中芯、あるいは、それ自体で包装容器
として使われるスパイラル紙管の製造装置として例え
ば、図5に示すスパイラル紙管製造装置がある(特公昭
52−17568号公報、特公昭53−529号公報、
特公昭53−2208号公報参照)。
【0003】これらのスパイラル紙管製造装置は、概
ね、機台1とキャリッジ11とからなっている。
【0004】機台1は、中空の成形芯軸2の一端を支持
し、その一端が支持された成形芯軸2の両側には、プー
リー3が設けられている。また、そのプーリー3間に
は、巻締ベルト4がその途中を成形芯軸2の外周に交差
されて張架されている。
【0005】さらに、その中空の成形芯軸2には、繋ぎ
軸5が進退自在に嵌入されており、その繋ぎ軸5の前記
成形芯軸2の自由端2’からの突出端には、切り芯軸6
が接続されている。
【0006】この切り芯軸6は、図6に示すように、下
部左右に設けた受けローラ7によってキャリッジ11に
回動自在に支持されている。
【0007】キャリッジ11は、対向したL字型枠8と
そのL字型枠8の下部左右を連結する二本の軸9とから
なり、その二本の軸9は、機台1上に配設されたメタル
10に挿嵌支持されている。
【0008】また、その軸9は、駆動機構12と連結さ
れており、キャリツジ11は、機台1上を往復動して成
形芯軸2と接近離反可能となっている。
【0009】さらに、キャリッジ11には、前記切り芯
軸6の上方に、紙管切断用のカッター装置13が設けら
れている。
【0010】このようなスパイラル紙管製造装置は、前
記切り芯軸6を成形芯軸2の自由端2’に接近させた状
態で、成形芯軸2の巻締ベルトの手前の両側から、複数
の紙テープ14を自由端2’に向けて斜めに供給する
と、紙テープ14は、プーリー3の回転による巻締ベル
トの走行によって、相互にスパイラル状にラップして巻
き締められ、紙管となって成形芯軸2の自由端2’から
切り芯軸6の外周へ、螺旋回しながら送出される。
【0011】その送出された紙管が指定された切断長に
すると、キャリッジ11が紙管の形成速度と同じ速度で
前記自由端2’から離反を開始し、移動しながらカッタ
ー装置13を作動させて紙管を切断する。
【0012】また、このようにして切断された紙管が切
り芯軸6から排出されると、キャリッジ11は、速やか
に成形芯軸2の自由端2’へ再接近して待機し、紙管が
再び切断長まで送出されると、自由端2’から離反して
前記切断を繰り返し、紙管の形成を止めることなく、指
定された長さの紙管を連続して製造する。
【0013】このため、スパイラル紙管製造装置では、
上記の一連の動作を同期して行なわせ、かつ、紙管の形
成速度とキャリッジ11の移動速度とを一致させるため
に、繋ぎ軸5、プーリー3と切り芯軸6及びキャリッジ
11の駆動機構12を駆動する一本の駆動軸16を設
け、この駆動軸16を一台のモータ17で駆動して全て
の動作のタイミングを合わせるようにしている。
【0014】ところが、このように駆動軸16によって
駆動するようにしたスパイラル紙管製造装置では、あら
かじめ決められたタイミングで順次動作がおこなわれる
ため、例えば、巻締めベルト4とプーリー3間や紙テー
プ14と成形芯軸2間にスリップが生じたり、紙テープ
14の成形芯軸2への給紙角度にバラツキ等あると、紙
管の形成速度が一定とならず、同じ速度で紙管が切り芯
軸6へ送出されない。
【0015】このため、切り芯軸6へ押し出される紙管
とキャリッジ11の移動速度とが一致せず、決められた
長さに紙管を切断できないという問題があった。
【0016】この問題の一つの解決方法として、従来、
キャリッジ11に複数のカッター装置13を、必要とさ
れる紙管の切断長の間隔を置いて取り付け、そのカッタ
ー装置13によって切り芯軸6へ送出された紙管を同時
に切断し、前端を僅かに切り捨てることにより、所要長
の紙管を得るという方法が行なわれている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
紙管の切断方法では、切断の度ごとに、紙管の前端が切
り捨てられるため、その量も馬鹿にならず、省資源やコ
ストダウンを図る上からも大きな問題となっている。
【0018】そこで、この発明の課題は、巻き締めベル
トとプーリー間や紙テープと成形芯軸間にスリップが生
じたり、紙テープの成形芯軸への給紙角度のバラツキ等
に関らず、切り芯軸へ押し出される紙管とキャリッジの
移動速度とを一致させて、紙管の前端を切り捨てること
なく所要長の紙管を製造できるようにすることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、一端が機台に支持された成形芯軸
に、紙テープを他端の自由端に向けて巻き付けることに
より、前記自由端から連続して送り出される所要長の巻
き締められた紙管を、前記自由端と成形芯軸の軸方向に
往復動して接近離反するキャリッジに載置された切り芯
軸で支持し、その支持した紙管を、切り芯軸上方に設け
たカッタ装置により、キャリッジが成形芯軸から離反し
ながら切断する従来のスパイラル紙管製造方法におい
て、上記成形芯軸へ巻き取られる紙テープの供給量を検
出し、その検出した値から算出される上記成形芯軸で形
成された紙管の形成速度に、キャリッジの離反速度を一
致させ、上記紙管の切断を行なうスパイラル紙管製造方
法を採用したのである。
【0020】また、このとき、上記製造方法を、従来の
スパイラル紙管製造装置に、成形芯軸へ巻き取られる紙
テープの供給量を検出する送り量検出手段と、上記キャ
リッジの移動量を検出する位置検出手段と、前記送り量
検出手段の検出した紙テープの供給量から上記成形芯軸
で連続して形成される紙管の形成長を算出し、その算出
した形成長によって成形芯軸の自由端から送り出される
所要長の紙管の離反位置を割り出し、その割り出した離
反位置に、前記移動量検出手段の検出したキャリッジの
離反位置を追従させて、紙管の形成速度にキャリッジの
移動速度を一致させるサーボ制御手段を備えた構成とし
て実施することができる。
【0021】
【作用】このようなスパイラル紙管製造方法では、成形
芯軸へ巻き取られる紙テープの供給量を検出することに
より、紙テープを巻き締める際に生じるスリップや紙テ
ープの成形芯軸への給紙角度のばらつき等で変動する成
形芯軸への紙テープの供給量を検出する。
【0022】この検出値を用いて紙管の形成速度を算出
し、その算出した紙管の形成速度に、キャリッジの離反
速度を一致させることにより、前記スリップや給紙角度
のばらつき等で変動する紙管の形成速度とキャリッジの
離反速度とを一致させた状態で紙管の切断を行なう。
【0023】このため、前記スパイラル紙管製造方法を
実施するためのスパイラル紙管製造装置では、送り量検
出手段によって、成形芯軸へ巻き取られる紙テープの供
給量を検出して、紙テープを巻き締める際に生じるスリ
ップや紙テープの成形芯軸への給紙角度のばらつき等で
変動する成形芯軸への紙テープの供給量を検出する。
【0024】また、位置検出手段により、キャリッジの
自由端からの離反距離を検出する。
【0025】サーボ制御手段は、前記送り量検出手段の
検出した供給量から、成形芯軸で連続して形成される紙
管の形成長を算出する。
【0026】ところで、切断時、所要長の紙管は、成形
芯軸で連続して形成される紙管によって自由端から送り
出されるため、その離反位置は、成形芯軸で形成される
紙管の形成速度で移動する。
【0027】したがって、サーボ制御手段は算出した形
成長から求められる所要長の紙管の離反位置とキャリッ
ジの離反位置とを一致させることにより、成形芯軸で形
成される紙管の形成速度にキャリッジの移動速度を一致
させることができる。
【0028】
【実施例】以下、この発明に係るスパイラル紙管製造方
法を用いたスパイラル紙管製造装置について図面に基づ
いて説明する。
【0029】なお、その際、従来例で説明した部材につ
いては、図面に同一番号を付して説明を省略する。
【0030】図1に示すように、本実施例のスパイラル
紙管製造装置は、キャリッジ11の切り芯軸6上方の自
由端2’側に一台のカッター装置13を支持する。
【0031】また、繋ぎ軸5及びプーリー3を回動する
主駆動装置20と、キャリッジ11を往復動させる副駆
動装置21と、それら駆動装置20,21を制御する制
御装置30とからなるサーボ制御手段を備えている。
【0032】さらに、成形芯軸2へ巻き付けられる紙テ
ープ14の供給量の検出手段として、図2に示すよう
に、蝋付け装置22に検出ローラ23を設け、その検出
ローラ23に、パルスエンコーダ24を取り付けてあ
る。
【0033】この蝋付け装置22は、加熱装置の設けら
れた液状パラフィンの満たされるトレーに、検出ローラ
23と送りローラとを回動自在に取り付け、前記送りロ
ーラを介して紙テープ14の内面側をトレーのパラフィ
ンに接触させて成形芯軸2へ供給し、成形芯軸2で形成
される紙管が、内側に付着されたパラフィンによって切
り芯軸6へ滑らかに送出できるようにする。前記主駆動
装置20は、プーリー3及び繋ぎ軸5に接続された減速
装置25と前記減速装置25に連結されたモータ17と
からなり、プーリー3及び繋ぎ軸5をそれぞれ所定の回
転数で回転する。
【0034】副駆動装置21は、キャリッジ11に連結
されたボールネジ回転部28とそのボールネジ回転部2
8をチェーン駆動するサーボモータ26とからなってお
り、そのモータ26の回転軸には、位置検出手段として
ロータリエンコーダ27が取り付けられている。
【0035】このため、ロータリエンコーダ27は、キ
ャリッジ11の移動量に応じてパルス列を出力する。ま
た、そのパルス列の積算値は、成形芯軸2の自由端2’
からの接近離反位置に対応する。
【0036】制御装置30は、図3に示すように、副駆
動装置21のロータリエンコーダ27のパルス列出力を
計数する現在位置カウンタ31と、前記蝋付け装置22
の検出ローラ23のパルスエンコーダ24のパルス列を
計数する送り量カウンタ32と、前記現在位置カウンタ
31の値を読み込んでキャリッジ11の成形芯軸2の自
由端2’からの離反位置を算出した値と、送り量カウン
タ32の計数値を読み込んで紙管の形成長を算出した値
との偏差を出力するマイクロコンピュータ33と、前記
マイクロコンピュータ33の偏差出力をD/A変換する
D/Aコンバータ36と、D/Aコンバータ36出力に
より副駆動装置21のサーボモータ26を駆動するサー
ボアンプ34と、前記副駆動装置21のロータリエンコ
ーダ27のパルス列出力によって速度カスケードによる
速度帰還を行なうF/V変換機37と、主駆動装置20
のモータ17の回転数を制御する速度制御回路38とか
らなっている。
【0037】また、この制御装置30には、キャリッジ
11が成形芯軸2の自由端2’に設けられた原点位置へ
達したことを検出する原点センサ35と、キャリッジ1
1が反原点方向の終端位置へ達したことを検出する反原
点センサ35’とが接続されている。
【0038】さらに、制御装置30は、機台1に設けら
れたコントロールパネル40と接続されている。
【0039】このコントロールパネル40には、データ
表示とデータ設定とを兼ねるタッチスクリーンによるデ
ィスプレイ装置41が設けられ、前記主・副駆動装置2
0,21の作動と停止、主駆動装置20のモータ17の
速度調整及び制御装置30のリセット等の他、制御装置
30のマイクロコンピュータ33へ、紙管の形成長を算
出するために必要な、紙テープ幅や成形芯軸2の軸径等
のデータの設定や、紙管の切断長の設定、各カウンタ3
1,32の値や形成される紙管長、供給される紙テープ
14とその紙テープ14から形成される紙管長との比率
を算出した給紙率等のデータの表示がメニューの選択に
よって行なえるようになっている。
【0040】この実施例のスパイラル紙管製造装置は、
以上のように構成されており、次に、その動作を述べる
ことによって、スパイラル紙管製造方法について説明す
る。
【0041】スパイラル紙管製造装置は、装置の作動準
備作業として、まず、巻締めベルト4手前の成形芯軸2
に、蝋付け装置22の検出ローラ23を介した一番紙
と、糊付けされた二番、三番紙とからなる紙テープ14
を巻き付ける。
【0042】次に、制御装置30を作動し、コントロー
ルパネル40に、紙テープ14の幅W、成形芯軸2の軸
径Dと主駆動装置20のモータ17の回転数とをセット
する。
【0043】すると、制御装置30のマイクロコンピュ
ータ33は、主駆動装置30を作動して繋ぎ軸5及びプ
ーリー3とを回転させ、巻締めベルト4により、紙管の
形成を行なう。
【0044】同時に、副駆動装置21を作動してキャリ
ッジ11を成形芯軸2の自由端2’へ接近させ、原点セ
ンサ35から検出信号が入力されると、その位置で停止
させて待機する。
【0045】しかる後、形成された紙管の先端が、例え
ば、切り芯軸6のカッタ装置13の切断刃の真下に達し
た際に、コントロールパネル40から制御装置30へリ
セット信号を入力すると、マイクロコンピュータ33
は、現在位置カウンタ31と送り量カウンタ32とをク
リアし、両カウンタ31,32に計数を開始させる。
【0046】また、そのカウンタ値を逐次読み込み、そ
の読み込んだ値から、成形芯軸2で連続して形成される
紙管長を算出し、形成された紙管があらかじめ設定され
た切断長に達したかどうかを検出する。
【0047】ここで、成形芯軸2での紙管の形成長の算
出について説明する。
【0048】例えば、図4に示すように、設定された成
形芯軸の軸径Dと紙テープ幅Wとから、(1)式によ
り、 α=sin-1(W/πD)・・・(1) 紙テープ14の供給角αを算出し、この算出したリード
角αと、前記送り量カウンタ32のカウント値L、即
ち、成形芯軸2への紙テープ14の供給量を用いて、
(2)式により、 P=Lsinα ・・・(2) 成形芯軸2で連続して形成される紙管の形成長Pを求め
る。
【0049】このため、巻締ベルト4とプーリー3間及
び紙テープ14と成形芯軸2間のスリップ、給紙角度の
バラツキ等にて変化する紙管の形成長を逐次算出するこ
とができる。
【0050】実際には、予め、紙テープ14の供給角α
に対する前記パルスエンコーダ24の1パルスで形成さ
れる紙管の形成長Pを算出しておき、その値をパルスエ
ンコーダ24の検出パルスをカウントした値に掛けるこ
とにより、紙管の形成長Pを直接求めるようにしても良
い。
【0051】そして、算出された紙管の形成長Pが、予
め、設定された切断長に達すると、マイクロコンピュー
タ33は、副駆動装置21を作動し、キャリッジ11を
成形芯軸2の自由端2’から離反させる。
【0052】このとき、マイクロコンピュータ33は、
一旦、送り量カウンタ32をクリアした後、新たにカウ
ントを開始し、そのカウント値を読取ることにより、今
度は、成形芯軸2で連続して形成される紙管の形成長P
を算出し、その算出した紙管の形成長Pにより、切断長
に形成された紙管が成形芯軸2の自由端2’から送り出
される位置を割り出す。
【0053】同時に、マイクロコンピュータ33は、キ
ャリッジ11の移動量をカウントする現在位置カウンタ
31のカウント値を読取り、その値と前記送り量カウン
タ32によって割り出した切断長に形成された紙管の位
置とを比較する。そして、両者の偏差でもってサーボア
ンプ34を駆動し、キャリッジ11を前記切断長に形成
された紙管に追従させて移動する。
【0054】このため、変動する紙管の形成速度とキャ
リッジ11の移動速度とは同速度に保たれる。
【0055】また、マイクロコンピュータ33は、この
紙管の形成速度とキャリッジ11の移動速度とを同速度
に保った状態でカッタ装置13を作動し、紙管を切断す
る。
【0056】したがって、切断された紙管は、所定の紙
管長に切断され、その切断断面も真直ぐに切断される。
【0057】このとき、前記サーボアンプ34には、F
/V変換器37による速度帰還が加えられており、過渡
応答特性の改善がなされている。
【0058】こうして、切断された前記紙管が、キャリ
ッジ11から排出されると、マイクロコンピュータ33
は、キャリッジ11を原点センサ35からの検出信号が
入力されるまで、成形芯軸2の自由端2’へ戻す。
【0059】そして、現在位置カウンタ31をリセット
し、次に、送り量カウンタ32によりカウント中の紙管
長、即ち、切断された紙管を押し出した成形芯軸2で形
成中の紙管の長さを読み取り、その長さが切断長に達す
ると、前述したのと同様に、送り量カウンタ32をクリ
アする。そして、現在値カウンタ31を読み取り、サー
ボアンプ34を駆動して、紙管の形成速度とキャリッジ
11の移動速度とを同速度に保ち、紙管の切断を連続し
て繰り返す。
【0060】このように、この実施例のスパイラル紙管
製造装置では、巻締ベルト4とプーリー3間及び紙テー
プ14と成形芯軸2間のスリップ、給紙角度のバラツキ
や外乱等によって変化する成形芯軸2への紙テープ14
の供給量を検出することにより、実際の紙管の形成長を
算出する。そして、その算出した形成長から割り出され
る紙管の成形芯軸2の自由端2’からの離反位置に、キ
ャリッジ11の離反位置を追従させて、成形芯軸2で形
成される紙管の形成速度にキャリッジ11の移動速度を
一致させ、紙管の切断を行なう。
【0061】したがって、紙管の切断を連続して行なっ
ても常に一定の切断長の紙管を得る事ができる。
【0062】なお、この実施例では、紙管の離反位置と
キャリッジ11の離反位置とを一致させる制御方式とし
て、位置制御を用いたが、これに限定されることはな
く、例えば、速度制御により行なうようにしても良い。
【0063】即ち、この場合、現在位置カウンタ31に
よって算出される離反位置から移動速度を算出し(例え
ば、離反位置を微分することにより算出する)、その算
出した移動速度と、同様にして送り量カウンタ32の値
から算出した紙管の形成速度とを一致させることによ
り、両者の離反位置を一致させ、紙管の形成速度とキャ
リッジ11の移動速度とを一致させるようにしても良
い。
【0064】また、実施例では、紙管をキャリッジ11
にカッタ装置13を一台支持したものを示したが、これ
に限定されることはなく、一度の切断によって製造する
紙管の本数と長さとにより、カッタ装置13の台数と位
置とは、適宜決められる。
【0065】また、例えばキャリッジ11に、紙管端
が、カッタ装置13の切断刃15の真下に位置したこと
を検出するセンサを設け、そのセンサの検出信号でリセ
ット信号を発生させるようにして、始動時の位置合わせ
作業をなくすようにしても良い。
【0066】さらに、実施例では、紙管が切断長に達し
たかどうかを送り量カウンタ32により、検出したが、
この切断長の検出は、キャリッジ11に検出手段を設
け、その検出手段の検出信号で行なうようにしても良
い。
【0067】
【効果】この発明は、以上のように、スパイラル紙管の
製造方法を用いて、成形芯軸で巻き締められる紙テープ
の供給量を検出し、その値から算出した成形芯軸で形成
される紙管の形成速度とキャリッジの移動速度とを一致
させるようにしたので、巻締ベルトとプーリー、紙テー
プと成形芯軸間のスリップ、紙テープの成形芯軸への供
給角のバラツキ、その他外乱等に係わらず、常に、紙管
の形成速度とキャリッジの移動速度を一致させることが
できる。
【0068】このため、紙管を常に、所定の長さに切断
し、その切断の際に、紙管の無駄を生じないようにでき
る。
【0069】さらに、以上のように構成したスパイラル
紙管の製造方法を用いたスパイラル紙管の製造装置で
は、送り量検出手段の検出する紙テープの供給量と、位
置検出手段の検出するキャリッジの離反位置とにより、
キャリッジをフィードバック制御するので、紙管の形成
速度にキャリッジの移動速度を常に一致させることがで
きる。
【0070】このため、紙管の形成速度が、紙テープと
成形芯軸とのスリップ等により変動しても、紙管を所定
の長さに切断することができる。
【0071】したがって、所要長の紙管を得るため、前
端を切り捨てる必要がなくなり、無駄を生じ無いように
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスパイラル紙管製造装置の一部正面断
面図
【図2】送り量検出手段の取り付けられた蝋付け装置の
斜視図
【図3】実施例の制御方式のブロック図
【図4】紙管の形成長を算出するための作用図
【図5】従来のスパイラル紙管製造装置の一部正面断面
【図6】従来のスパイラル紙管製造装置の要部断面図
【符号の説明】
1 機台 2 成形芯軸 2’ 成形芯軸の自由端 3 プーリー 4 巻締ベルト 6 繋ぎ軸 11 キャリッジ 14 紙テープ 20 主駆動装置 21 副駆動装置 24 蝋付け装置のパルスエンコーダ 26 ACサーボモータ 27 ACサーボモータのロータリーエンコーダ 30 制御装置 31 現在位置カウンタ 32 送り量カウンタ 33 マイクロコンピュータ 40 コントロールパネル P 紙管の形成長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−245957(JP,A) 特公 昭57−55063(JP,B2) 実公 昭61−3617(JP,Y2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が機台に支持された成形芯軸に、紙
    テープを他端の自由端に向けて巻き付けることにより、
    前記自由端から連続して送り出される巻き締められた所
    要長の紙管を、前記自由端と成形芯軸の軸方向に往復動
    して接近離反するキャリッジに載置された切り芯軸で支
    持し、その支持した紙管を、切り芯軸上方に設けたカッ
    タ装置により、キャリッジが成形芯軸から離反しながら
    切断するスパイラル紙管製造方法において、 上記成形芯軸へ巻き取られる紙テープの供給量を検出
    し、その検出した値から算出される上記成形芯軸で形成
    された紙管の形成速度に、キャリッジの離反速度を一致
    させ、上記紙管の切断を行なうスパイラル紙管の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 一端が機台に支持された成形芯軸に、紙
    テープを他端の自由端に向けて巻き付けることにより、
    自由端から連続して送り出される巻き締められた所要長
    の紙管を、前記自由端と成形芯軸の軸方向に往復動して
    接近離反するキャリッジに載置された切り芯軸で支持
    し、その支持した紙管を、切り芯軸上方に設けたカッタ
    装置により、キャリッジが成形芯軸から離反しながら切
    断するスパイラル紙管製造装置において、 上記成形芯軸へ巻き取られる紙テープの供給量を検出す
    る送り量検出手段と、上記キャリッジの移動量を検出す
    る位置検出手段と、前記送り量検出手段の検出した紙テ
    ープの供給量から上記成形芯軸で連続して形成される紙
    管の形成長を算出し、その算出した形成長によって成形
    芯軸の自由端から送り出される所要長の紙管の離反位置
    を割り出し、その割り出した離反位置に、前記位置検出
    手段の検出したキャリッジの離反位置を追従させて、紙
    管の形成速度にキャリッジの移動速度を一致させるサー
    ボ制御手段を備えたことを特徴とするスパイラル紙管製
    造装置。
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