JP5522805B2 - ナイフ折り装置 - Google Patents
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- B65H45/00—Folding thin material
- B65H45/12—Folding articles or webs with application of pressure to define or form crease lines
- B65H45/18—Oscillating or reciprocating blade folders
Description
前記制御ユニットは、前記用紙が前記センサーを通過した後前記ストッパーに当接するまでの間に、前記第1のサーボモータを予め決定された回転速度まで予め決定された一定の加速度で減速し、前記予め決定された回転速度は、前記用紙が、前記ストッパーへの当接時に前記ストッパーから跳ね返らないような大きさを有し、前記制御ユニットは、さらに、前記第1のサーボモータを前記予め設定された回転速度で維持し、前記用紙が前記ストッパーに当接すると同時に、前記用紙に対する折り動作を開始すると共に、前記第1のサーボモータの加速を開始して、次の前記用紙の搬送が開始されるまでの間に、前記第1のサーボモータを減速前の回転速度まで予め決定された一定の加速度で加速することを特徴とするナイフ折り装置が提供される。
なお、ここで、また以下の記載において、用語「用紙」には、用紙だけでなく用紙束も含むものとする。
搬送手段は、支持面4(プレート2、2a)の下側において、それぞれプレート1の一端側および他端側に配置され、フレーム1に取り付けられた一対の駆動ローラ9およびアイドルローラ10を有している。駆動ローラ9およびアイドルローラ10の回転軸は、互いに平行に配置され、それぞれナイフブレード5に対し直角にのびている。駆動ローラ9は、フレーム1に固定された第1のサーボモータ11によって駆動される。第1のサーボモータ11は、制御ユニット12によって制御される。
また、プレート2aの開口部3のすぐ上流側に、用紙Sの搬送経路を直角に横切ってのびる水平な支持バー15が配置されて、両端をフレーム1に固定され、この支持バー15の中央には、用紙Sの通過を検出するセンサー16が取り付けられる。
ストッパー14は、用紙Sの搬送経路に沿って、センサー16に対し近接または離間する方向に移動可能になっている。
また、第1のサーボモータ11の減速は、用紙Sがセンサー16を通過した後ストッパー14に当接するまでの間の任意の位置で開始することができ、第1のサーボモータ11の加速は、用紙Sに対する折り動作の開始後次の用紙Sの搬送が開始されるまでの間の任意の時刻で開始することができる。
この実施例では、用紙Sの前端縁がセンサー16を通過し、センサー16およびストッパー14の間に設定された減速開始位置に到達した時点で、第1のサーボモータ11の減速が開始されるように初期設定がなされる。
この実施例では、第1の入力部17は、図6に示されるように、タッチスクリーン31からなっている。図6を参照して、タッチスクリーン31には、座標補正量の設定値を段階的に表示するバー状の設定値表示部32を挟んで、左側に「−」ボタンと、右側に「+」ボタンが設けられる。また、設定値表示部32の中央ブロック32aが常時赤色に表示され、座標補正量がゼロの位置を表す。そして、「−」ボタンが押される毎に、減速開始位置が0.1mmずつ用紙Sの搬送経路に沿ってセンサー16側にずらされる一方、「+」ボタンが押される毎に、減速開始位置が0.1mmずつ用紙Sの搬送経路に沿ってストッパー14側にずらされる。この「−」および「+」ボタンの押圧動作に伴って、設定値表示部32の中央ブロック32aの左側または右側において対応するブロックが青色に表示され、あるいは、一旦青色に表示されたブロックの表示がクリアされる。こうして、最終的に座標補正量が設定されたとき、設定値表示部32に、中央ブロック32aから左側または右側にのびる青色のバーが表示される。そして、中央ブロック32aから左側にのびる青色バーが表示される場合には、減速開始位置がストッパー14から遠ざかる向きにずらされ、右側にのびる青色バーが表示される場合には、減速開始位置がストッパー14に近づく向きにずらされることになる。
したがって、座標補正量は、必要に応じてなされ、通常はゼロである。
図3〜図5および図7を参照して、用紙Sの前端縁Pがセンサー16を通過したとき(図3参照)、制御ユニット12は、センサー16から検出信号を受け、それと同時に、第1のサーボモータ11に組み込まれたエンコーダー(図示されない)からのパルス出力をモニターする。そして、制御ユニット12は、この出力値に基づき、用紙Sの前端縁Pが、座標補正量に従って変更された減速開始位置に到達したことを検出したとき(図4参照)、第1のサーボモータ11に対して速度変更命令(減速命令)を送信する。そして、第1のサーボモータ11は回転速度を低下させ、それによって、用紙Sの搬送速度が、当初の速度(例えば、180m/分)から予め決定された速度(例えば、12m/分)まで落とされ、用紙Sはこの最低速度でストッパー14に当接し、ストッパー14から跳ね返ることなく折り位置にセットされる。そのとき、折り動作が開始され(折り動作開始のタイミングについては後述する。)、それと同時に、制御ユニット12は、第1のサーボモータ11に対して速度変更命令(加速命令)を送信する。そして、第1のサーボモータ11は、減速前の回転速度(例えば、180m/分)まで加速する。
図8および図9を参照して、ナイフ駆動ユニット7は、支持アーム8に固定されたホルダー19を備えている。ホルダー19は、互いに上下に間隔をあけて配置された、水平な上側支持壁19aおよび水平な下側支持壁19bを有し、ロッド20が、上側および下側支持壁19a、19bを貫通して上下方向、すなわち支持面4に垂直な方向にのびている。ロッド20は、上側および下側支持壁19a、19bに備えられた軸受(図示されない)によって、ホルダー19に軸方向に往復運動可能に取り付けられる。ロッド20の下端には、ナイフブレード5が固定され、ロッド20の中間部(上側および下側支持壁19a、19bの間にのびる部分)には、ブロック21が固定される。
制御ユニット12は、支持面4から第1の位置までの距離d1(図9(A)参照)のデータ、および支持面4から第2の位置までの距離d2(図9(B)参照)のデータの入力を受ける第2の入力部27と、第2の入力部27に入力された距離d1、d2のデータを格納する第2のメモリ28を有している。
2つの数値表示欄34a、34bの右側には、それぞれ、補正値を増加させるための「+」ボタンと、補正値を減少させるための「−」ボタンと、補正値をゼロに戻す「D」ボタンが設けられ、これらのボタンを押すことによってそれぞれの補正値を簡単に入力することができる。
そして、送りネジ22が第2のサーボモータ24によって回転せしめられ、ブロック21を介して、ロッド20、すなわちナイフブレード5が第1の位置(図9(A)参照)と第2の位置(図9(B)参照)の間で往復運動する。
初期設定時間は次のようにして求められる。まず、図4を参照して、ストッパー14が、用紙Sの搬送方向に沿った長さbに予め決定された長さを加算した長さLだけセンサー16から離れた位置に固定される。また、ストッパー14から距離aだけ離れた位置に減速開始位置が設定される。このとき、用紙Sの搬送速度をvとし、用紙Sの減速時のマイナス加速度をαとして、用紙Sの前端縁がセンサー16を通過した後、用紙Sが折り位置に到達するまでの時間、すなわち初期設定時間tが、
t=(L−a)/v+a/α
によって算出される。
こうして初期設定時間に対する時間補正値を入力することにより、用紙Sの重量や、用紙Sおよびコンベヤベルト13間の摩擦係数等に起因して、用紙SがストッパーSに当接した後跳ね返り、初期設定時刻に用紙Sが折り位置に静止しないおそれがある場合に、折り動作の開始時点を調節し、正確な折り動作を達成することができる。したがって、時間補正値は、必要に応じて入力され、通常はゼロである。
そして、ナイフ折り装置の動作が開始されると、最初の用紙Sが、コンベヤベルト13上を折り位置に向けて搬送される。用紙Sの前端縁Pの通過がセンサー16によって検出されると、制御ユニット12において、センサー16通過後の経過時間が計測される。その後、用紙Sがストッパー14に当接して折り位置に静止する(図2参照)。そのとき、制御ユニット12において、用紙Sのセンサー16通過後、初期設定時間に時間補正値を加えた時間が経過したことが検出され、ナイフブレード5による折り動作が開始され、ナイフブレード5が第1の位置から第2の位置に向けて運動する。
2 プレート
2a 中央のプレート
3 開口部
4 支持面
5 ナイフブレード
6a、6b 折ローラ
7 ナイフ駆動ユニット
8 支持アーム
9 駆動ローラ
10 アイドルローラ
11 第1のサーボモータ
12 制御ユニット
13 コンベヤベルト
14 ストッパー
15 支持バー
16 センサー
17 第1の入力部
18 第1のメモリ
19 ホルダー
19a 上側支持壁
19b 下側支持壁
20 ロッド
21 ブロック
22 送りネジ
23 第1のプーリー
24 第2のサーボモータ
24a 駆動軸
25 第2のプーリー
26 タイミングベルト
27 第2の入力部
28 第2のメモリ
29 第3の入力部
30 第3のメモリ
31 タッチスクリーン
32 設定値表示部
32a 中央ブロック
33 タッチスクリーン
33a 下段入力領域
33b 上段入力領域
34a、34b 数値表示欄
35 設定値表示部
35a 中央ブロック
P 用紙の前端縁
S 用紙
Claims (6)
- 用紙(S)の下面を支持する支持面(4)を備えたフレーム(1)と、
前記フレーム(1)に取り付けられ、前記用紙(S)を、順次、前記支持面(4)上において、予め決定された折り位置まで搬送する搬送手段と、
前記フレーム(1)に取り付けられ、前記用紙(S)の搬送経路を直角に横切ってのび、前記用紙(S)の前端縁を当接させることによって前記用紙(S)を前記折り位置に位置決めするストッパー(14)と、
前記折り位置において前記支持面(4)を挟んで対向配置されたナイフブレード(5)および一対の折ローラ(6a、6b)と、を備え、前記一対の折ローラ(6a、6b)は前記フレーム(1)に取り付けられ、前記ナイフブレード(5)および前記一対の折ローラ(6a、6b)は互いにかつ前記搬送経路に平行に配置され、前記支持面(4)は前記ナイフブレード(5)が通過可能な開口部(3)を有し、さらに、
前記ナイフブレード(5)を、前記支持面(4)に垂直な方向に、前記開口部(3)を通って、前記支持面(4)に関して前記一対の折ローラ(6a、6b)と反対側において前記支持面(4)から間隔をあけた第1の位置と、前記一対の折ローラ(6a、6b)間の間隙に近接する第2の位置との間で往復運動させるナイフ駆動ユニット(7)と、
前記フレーム(1)に取り付けられ、前記ナイフ駆動ユニット(7)を支持する支持アーム(8)と、
前記ナイフ駆動ユニット(7)を制御する制御ユニット(12)と、を備え、
前記用紙(S)が前記折り位置にセットされるたびに、前記ナイフブレード(5)が前記第1の位置から前記第2の位置を経て再び前記第1の位置に戻ることによって折り動作がなされ、前記ナイフブレード(5)が前記第1の位置から前記第2の位置に向けて運動する間に、前記支持面(4)上の前記用紙(S)が前記ナイフブレード(5)によって2つ折りにされ、折られた部分の先端が前記ナイフブレード(5)によって前記開口部(3)から押し出されて前記一対の折ローラ(6a、6b)間の間隙に導入され、さらに、前記用紙(S)が前記一対の折ローラ(6a、6b)によって折り畳まれるナイフ折り装置において、
前記搬送手段は、
前記フレームに取り付けられて互いに間隔をあけて平行に配置された一対の駆動ローラ(9)およびアイドルローラ(10)と、
前記駆動ローラ(9)および前記アイドルローラ(10)の間に張られ、前記搬送経路に沿って循環運動する少なくとも1本のコンベヤベルト(13)と、
前記フレーム(1)に固定され、前記駆動ローラ(9)を回転させる第1のサーボモータ(11)と、を有し、前記コンベヤベルト(13)の搬送面は前記支持面(4)の一部を形成し、前記第1のサーボモータ(11)は前記制御ユニット(12)によって制御され、
前記ナイフ折り装置は、さらに、
前記搬送経路の途中に配置され、前記用紙(S)の通過を検出するセンサー(16)を備え、
前記制御ユニット(12)は、前記用紙(S)が前記センサー(16)を通過した後前記ストッパー(14)に当接するまでの間に、前記第1のサーボモータ(11)を予め決定された回転速度まで予め決定された一定の加速度で減速し、前記予め決定された回転速度は、前記用紙(S)が、前記ストッパー(14)への当接時に前記ストッパー(14)から跳ね返らないような大きさを有し、前記制御ユニット(12)は、さらに、前記第1のサーボモータ(11)を前記予め設定された回転速度で維持し、前記用紙(S)が前記ストッパー(14)に当接すると同時に、前記用紙(S)に対する折り動作を開始すると共に、前記第1のサーボモータ(11)の加速を開始して、次の前記用紙(S)の搬送が開始されるまでの間に、前記第1のサーボモータ(11)を減速前の回転速度まで予め決定された一定の加速度で加速することを特徴とするナイフ折り装置。 - 前記制御ユニット(12)は、
前記ストッパー(14)および前記センサー(16)間に初期設定された減速開始位置に対する前記搬送経路方向の座標補正量の入力を受ける第1の入力部(17)と、
前記第1の入力部(17)に入力された前記座標補正量を格納する第1のメモリ(18)と、を有し、
前記制御ユニット(12)は、さらに、前記第1のサーボモータ(11)に組み込まれたエンコーダーからの出力値に基づき、前記用紙(S)の前端縁(P)が、前記座標補正量に従って変更された前記減速開始位置に到達したことを検出したときに、前記第1のサーボモータ(11)の減速を開始することを特徴とする請求項1に記載のナイフ折り装置。 - 前記制御ユニット(12)は、
前記ストッパー(14)および前記センサー(16)間に初期設定された減速開始位置に対する前記搬送経路方向の座標補正量の入力を受ける第1の入力部(17)と、
前記第1の入力部(17)に入力された前記座標補正量を格納する第1のメモリ(18)と、
前記用紙(S)の前端縁(P)が前記センサー(16)を通過した後の経過時間を計測するタイマーと、を有し、
前記制御ユニット(12)は、さらに、前記タイマーによる計測値に基づき、前記用紙(S)の前端縁(P)が、前記座標補正量に従って変更された前記減速開始位置に到達したことを検出したときに、前記第1のサーボモータ(11)の減速を開始することを特徴とする請求項1に記載のナイフ折り装置。 - 前記ナイフ駆動ユニット(7)は、
前記支持アーム(8)に固定されたホルダー(19)と、
前記ホルダー(19)に取り付けられ、前記支持面(4)に垂直な方向にのび、軸方向に往復運動可能なロッド(20)と、を備え、前記ロッド(20)の一端に前記ナイフブレード(5)が固定され、
前記ナイフ駆動ユニット(7)は、さらに、
前記ロッド(20)の中間部に固定されたブロック(21)と、
前記ホルダー(19)に取り付けられ、前記ロッド(20)に平行にのび、軸周りに回転可能な送りネジ(22)と、を備え、前記ブロック(21)は前記送りネジ(22)に対応するネジ溝を備えた貫通穴を有し、前記貫通穴には前記送りネジ(22)が係合することにより、前記送りネジ(22)の回転によって前記ロッド(20)が往復運動し、
前記ナイフ駆動ユニット(7)は、さらに、
前記送りネジ(22)の上端または下端に取り付けられた第1のプーリー(23)と、
前記ホルダー(19)に取り付けられ、前記送りネジ(22)に平行な駆動軸(24a)を有する第2のサーボモータ(24)と、
前記第2のサーボモータ(24)の駆動軸(24a)に取り付けられた第2のプーリー(25)と、
前記第1および第2のプーリー(23、25)の間に張られたタイミングベルト(26)と、を備え、前記第2のサーボモータ(24)が前記制御ユニット(12)によって制御されることを特徴とする請求項3に記載のナイフ折り装置。 - 前記制御ユニット(12)は、
前記支持面(4)から前記第1の位置までの距離d1のデータ、および前記支持面(4)から前記第2の位置までの距離d2のデータの入力を受ける第2の入力部(27)と、
前記第2の入力部(27)に入力された前記距離d1、d2のデータを格納する第2のメモリ(28)と、を有し、
前記制御ユニット(12)は、前記第2のメモリ(28)から読み出した前記距離d1、d2のデータに基づいて前記第2のサーボモータ(24)を制御することを特徴とする請求項4に記載のナイフ折り装置。 - 前記制御ユニット(12)は、
前記用紙(S)の前端縁の前記センサー(16)通過後前記ナイフブレード(5)による前記折り動作の開始までの初期設定時間に対する時間補正値の入力を受ける第3の入力部(29)と、
前記第3の入力部(29)に入力された前記時間補正値を格納する第3のメモリ(30)と、を有し、
前記制御ユニット(12)は、前記用紙(S)の前端縁が前記センサー(16)を通過した後、前記初期設定時間に前記時間補正値を加えた時間が経過したとき、前記折り動作を開始させることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のナイフ折り装置。
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