JP2004035154A - 製品テープの巻取制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻取リールの回転角度を検出しながらモータを制御することにより、リール端での微妙な制御が可能となり、整然とした巻き状態を得ることができる製品テープの巻取制御装置を提供すること。
【解決手段】製品テープの巻取制御装置は、プレス機側から送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープ2を巻き取る巻取リール1と、巻取リール1の直前に配置され、巻取リール1に巻き取られる製品テープ2を支持しながら、巻取リール1の軸方向と平行なテープ幅方向に往復動するガイド部12を有するトラバース移動装置8と、巻取リール1の回転角度を検出する回転角度センサ14とを備え、トラバース移動装置8は、回転角度センサ14からの角度検出信号に基づき、巻取リール1の回転に同期したガイド部12の位置決め制御を行なうモータ9を有する。
【選択図】図1
【解決手段】製品テープの巻取制御装置は、プレス機側から送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープ2を巻き取る巻取リール1と、巻取リール1の直前に配置され、巻取リール1に巻き取られる製品テープ2を支持しながら、巻取リール1の軸方向と平行なテープ幅方向に往復動するガイド部12を有するトラバース移動装置8と、巻取リール1の回転角度を検出する回転角度センサ14とを備え、トラバース移動装置8は、回転角度センサ14からの角度検出信号に基づき、巻取リール1の回転に同期したガイド部12の位置決め制御を行なうモータ9を有する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品テープの巻取制御装置、詳しくは、プレス機側から送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープの巻き取りを制御する製品テープの巻取制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
製品テープの巻取制御装置として、特開平11−171402号公報に開示されるものがある。この製品テープの巻取制御装置は、巻取リールの回転駆動系のモータを共通の動力源として巻取リールをその軸方向つまりテープ幅方向へ往復動(トラバース移動)させることにより、巻取リールで製品テープを螺旋状に巻き取る巻取制御を行なうようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術は、巻取リールが両端に到達したとき、クラッチを接続しギヤを介して巻取リールの移動方向を逆転させるようにしているため、クラッチ、ギヤの機械系の応答遅れにより、リール端での微妙な制御を行なうことができない。巻き状態の良否はリール端の巻き状態によってほぼ決定されるため、上記のようにリール端での微妙な制御ができないと、整然とした巻き状態を得ることができなくなる。
【0004】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、トラバース移動の駆動系を巻取リールの回転駆動系から切り離すとともにトラバース移動の駆動系にサーボモータ、ステップモータ等の位置決め制御が可能なモータを用い、巻取リールの回転角度を検出しながらモータを制御することにより、上記従来技術のようなメカニカル方式による応答遅れを解消でき、巻取リールの速度変化に対応したリール端での微妙な制御が可能となり、整然とした巻き状態を得ることができる製品テープの巻取制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る製品テープの巻取制御装置は、プレス機側から送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープを巻き取る巻取リールと、前記巻取リールの直前に配置され、前記巻取リールに巻き取られる製品テープを支持しながら、前記巻取リールの軸方向と平行なテープ幅方向に往復動するガイド部を有するトラバース移動装置と、前記巻取リールの回転角度を検出する回転角度センサとを備え、前記トラバース移動装置は、前記回転角度センサからの角度検出信号に基づき、前記巻取リールの回転に同期した前記ガイド部の位置決め制御を行なうモータを有することを特徴とする。
【0006】
請求項1に係る製品テープの巻取制御装置によると、ガイド部は、巻取リールの回転角度に応じてモータにより位置決め制御されるため、上記従来技術と比べ応答遅れを無視でき、巻取リールの速度変化に対応したリール端における微妙な制御が可能となり、整然とした巻き状態を得ることができる。また、モータの制御回路において、回転角度の分解能及びトラバース移動量を任意かつ容易に設定できるため、多種多様な製品テープに対して常に整然とした巻き状態を容易に得ることが可能になる。
【0007】
請求項2に係る製品テープの巻取制御装置は、請求項1において、前記トラバース移動装置は、前記ガイド部が前記巻取リールの両端に対応する位置に到達したことを検出するリール端センサを備え、該リール端センサがリール端検出信号を出力したとき、前記回転角度センサからの角度検出信号に基づき、前記巻取リールが所定の回転角度だけ回転する期間、前記ガイド部の移動を停止させ、又は位置決め制御することを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る製品テープの巻取制御装置によると、ガイド部が巻取リールの両端に対応する位置に到達したとき、ガイド部を所定期間停止させ、又はガイド部を位置決め制御する(トラバース移動速度を制御する)ようにしたため、巻取リールの速度に対応して前記所定期間を任意に設定することによって、リール端における巻き付け角度を任意に設定することができ、また、多種多様な製品テープにマッチした良好な端巻き状態を得ることが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る製品テープの巻取制御装置の概略構成図、図2は、制御回路の処理内容を示すフローチャート、図3は、巻取リールの回転角度とガイド部のトラバース移動量の関係を示す説明図である。
【0011】
図1において、符号1は巻取リールを表している。巻取リール1は、図示しないプレス機側から図示矢印a方向へ送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープ2を巻き取るリールである。巻取リール1は、回転軸3に脱着可能に装着され、回転軸3は、モータ4を動力源としてプーリ5,6及びベルト7を介して図示矢印b方向へ回転駆動される。
【0012】
符号8はトラバース移動装置を表している。トラバース移動装置8は、サーボモータ又はステップモータ等からなる正転、逆転可能なモータ9を備える。モータ9の出力側には、モータ出力軸の回転運動を直線運動へ変換するためのボールねじ、ラックとピニオン、又は、ベルト等からなる運動変換機構10(本実施形態ではボールねじ)が配設される。運動変換機構10の往復移動体11は、巻取リール1の直前に配置され、巻取リール1の軸方向(図示矢印c方向)へ往復動可能である。往復移動体11には、巻取リール1に巻き取られる製品テープ2を支持するガイド部12が固定されており、ガイド部12は、往復移動体11の図示矢印c方向への往復動に伴い製品テープ2をその幅方向へ往復動させる。
【0013】
モータ9は、マイクロコンピュータを含む制御回路13に電気的に接続される。制御回路13は、回転軸3の回転角度を検出するエンコーダ等からなる回転角度センサ14から角度検出信号を入力するとともに、ガイド部12が巻取リール1の左端及び右端に対応する位置つまりリール端に到達したことを検出するリール端センサ15,16からリール端検出信号を入力し、後述するようにモータ9を駆動制御する。
【0014】
次に、図2に基づいて制御回路13の処理内容を説明する。
【0015】
図2において、制御回路13は、回転角度センサ14から角度検出信号(パルス信号)を入力するたびに次のような処理を繰り返し実行する。
【0016】
まず、リール端センサ15,16の信号を取り込み、ガイド部がリール端に到達しているかどうかを判定する(ステップS1)。ガイド部12がリール端に到達していない場合、巻取リール1が正転つまり製品テープ2を巻き取る方向に回転しているかどうかを判定する(ステップS2)。この判定は、巻取リール1が製品テープ2の張力により逆転することがあることを考慮したためであり、回転角度センサ14から前回入力した角度検出信号と今回入力した角度検出信号とに基づいて判定することができる。巻取リール1が正転していると判定した場合、角度検出信号の入力個数をカウントするカウンタの値Nを1だけインクリメントし(ステップS3)、一方、巻取リール1が逆転していると判定した場合、カウンタ値Nを1だけデクリメントする(ステップS4)。次に、カウンタ値Nが所定値N0に等しいかどうかを判定する(ステップS5)。ここで、所定値N0は、巻取リール1の回転角度の分解能を決定する値であり、小さい値ほど分解能が高いものとなる。カウンタ値Nが所定値N0と等しくないつまり所定値N0まで達していない場合、図2に示す処理を終了する。一方、カウンタ値Nが所定値N0に等しい場合には、モータ9に対し所定の回転量だけ回転させる指令信号を出力し(ステップS6)、カウンタ値Nをリセットする(ステップS7)。この指令信号を入力したモータ9は、所定回転量だけ回転し、このモータ9の所定回転量の回転により、運動変換機構10を介してガイド部12は所定のトラバース移動量だけ移動する。
【0017】
したがって、図3(A)に示すように巻取リール1が所定回転角度θだけ回転するたびに、ガイド部12は図3(B)に示すように所定のトラバース移動量Lだけ移動するようになる。そして、カウンタ値Nを任意の値に設定することによって巻取リール1の回転角度に対するガイド部12のトラバース移動量を任意に設定することができる。
【0018】
一方、上記ステップS1においてガイド部12がリール端に到達したと判定された場合、上記ステップS2と同様、巻取リール1が正転つまり製品テープ2を巻き取る方向に回転しているかどうかを判定する(ステップS8)。巻取リール1が正転していると判定した場合、角度検出信号の入力個数をカウントするカウンタの値Cを1だけインクリメントし(ステップS9)、一方、巻取リール1が逆転していると判定した場合、カウンタ値Cを1だけデクリメントする(ステップS10)。次に、カウンタ値Cが所定値C0に等しいかどうかを判定する(ステップS11)。ここで、所定値C0は、ガイド部12を停止状態に保持する時間を決定する値であり、小さい値ほど停止時間が短くなる。カウンタ値Cが所定値C0と等しくないつまり所定値C0まで達していない場合、図2に示す処理を終了する。一方、カウンタ値Cが所定値C0に等しい場合には、モータ9に対し今までとは回転方向を逆転させて上記ステップS6と同様な所定の回転量だけ回転させる指令信号を出力し(ステップS12)、カウンタ値Cをリセットする(ステップS13)。この指令信号を入力したモータ9は、所定回転量だけ今までとは反対方向へ回転し、このモータ9の所定回転量の回転により、運動変換機構10を介してガイド部12は今までとは反対方向へ所定のトラバース移動量だけ移動する。
【0019】
したがって、ガイド部12がリール端に到達すると、ガイド部12は所定期間停止状態に保持され、この所定期間が経過すると、今度は、今までとは反対方向へトラバース移動を開始する。ここで、ガイド部12の停止期間中、巻取リール1は回転を続け製品テープ2を巻き取るため、ガイド部12の停止期間は、リール端における巻き付け角度を決定する。そして、カウンタ値Cを任意の値に設定することによってリール端における巻き付け角度を任意に設定することができる。なお、上記実施形態では、ガイド部12がリール端に対応する位置にきたときに所定期間停止させるようにしたが、製品テープ2の種類によっては、ガイド部12に対し位置決め制御し、つまりトラバース移動速度を制御する(例えば、方向逆転後のトラバース移動速度を方向逆転前よりも増速する)ことによって、その製品テープにマッチした端巻き状態を得るようにしてもよい。
【0020】
以上説明したように、本実施形態に係る製品テープの巻取制御装置は、プレス機側から送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープ2を巻き取る巻取リール1と、巻取リール1の直前に配置され、巻取リール1に巻き取られる製品テープ2を支持しながら、巻取リール1の軸方向と平行なテープ幅方向に往復動するガイド部12を有するトラバース移動装置8と、巻取リール1の回転角度を検出する回転角度センサ14とを備え、トラバース移動装置8は、回転角度センサ14からの角度検出信号に基づき、巻取リール1の回転に同期したガイド部12の位置決め制御を行なうモータ9を有する。
【0021】
このため、本実施形態に係る製品テープの巻取制御装置によると、ガイド部12は、巻取リール1の回転角度に応じてモータ9により位置決め制御されるため、上記従来技術と比べ応答遅れを無視でき、リール端における微妙な制御が可能となり、整然とした巻き状態を得ることができる。また、モータ9の制御回路13において、回転角度の分解能及びトラバース移動量を任意かつ容易に設定できるため、多種多様な製品テープ2に対して常に整然とした巻き状態を容易に得ることが可能になる。
【0022】
また、トラバース移動装置8は、ガイド部12が巻取リール1の両端に対応する位置に到達したことを検出するリール端センサ15,16を備え、リール端センサ15,16がリール端検出信号を出力したとき、回転角度センサ14からの角度検出信号に基づき、巻取リール1が所定の回転角度だけ回転する期間、ガイド部12の移動を停止、又はガイド部12を位置決め制御するようにした。
【0023】
このため、ガイド部12が巻取リール1の両端に対応する位置に到達したとき、ガイド部12を所定期間停止させ、又は位置決め制御するようにしたため、巻取リール1の速度に対応して所定期間を任意に設定することによってリール端における巻き付け角度を任意に設定することができ、また、多種多様な製品テープ2にマッチした良好な端巻き状態を得ることが可能になる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の製品テープの巻取制御装置によると、トラバース移動の駆動系を巻取リールの回転駆動系から切り離すとともにトラバース移動の駆動系にサーボモータ、ステップモータ等の位置決め制御が可能なモータを用い、巻取リールの回転角度を検出しながらモータを制御することにより、巻取リールの速度変化に対応したリール端での微妙な制御が可能となり、整然とした巻き状態を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る製品テープの巻取制御装置の概略構成図である。
【図2】制御回路の処理内容を示すフローチャートである。
【図3】巻取リールの回転角度とガイド部のトラバース移動量の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 巻取リール
2 製品テープ
8 トラバース移動装置
9 モータ
12 ガイド部
13 制御回路
14 回転角度センサ
15,16 リール端センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品テープの巻取制御装置、詳しくは、プレス機側から送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープの巻き取りを制御する製品テープの巻取制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
製品テープの巻取制御装置として、特開平11−171402号公報に開示されるものがある。この製品テープの巻取制御装置は、巻取リールの回転駆動系のモータを共通の動力源として巻取リールをその軸方向つまりテープ幅方向へ往復動(トラバース移動)させることにより、巻取リールで製品テープを螺旋状に巻き取る巻取制御を行なうようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術は、巻取リールが両端に到達したとき、クラッチを接続しギヤを介して巻取リールの移動方向を逆転させるようにしているため、クラッチ、ギヤの機械系の応答遅れにより、リール端での微妙な制御を行なうことができない。巻き状態の良否はリール端の巻き状態によってほぼ決定されるため、上記のようにリール端での微妙な制御ができないと、整然とした巻き状態を得ることができなくなる。
【0004】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、トラバース移動の駆動系を巻取リールの回転駆動系から切り離すとともにトラバース移動の駆動系にサーボモータ、ステップモータ等の位置決め制御が可能なモータを用い、巻取リールの回転角度を検出しながらモータを制御することにより、上記従来技術のようなメカニカル方式による応答遅れを解消でき、巻取リールの速度変化に対応したリール端での微妙な制御が可能となり、整然とした巻き状態を得ることができる製品テープの巻取制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る製品テープの巻取制御装置は、プレス機側から送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープを巻き取る巻取リールと、前記巻取リールの直前に配置され、前記巻取リールに巻き取られる製品テープを支持しながら、前記巻取リールの軸方向と平行なテープ幅方向に往復動するガイド部を有するトラバース移動装置と、前記巻取リールの回転角度を検出する回転角度センサとを備え、前記トラバース移動装置は、前記回転角度センサからの角度検出信号に基づき、前記巻取リールの回転に同期した前記ガイド部の位置決め制御を行なうモータを有することを特徴とする。
【0006】
請求項1に係る製品テープの巻取制御装置によると、ガイド部は、巻取リールの回転角度に応じてモータにより位置決め制御されるため、上記従来技術と比べ応答遅れを無視でき、巻取リールの速度変化に対応したリール端における微妙な制御が可能となり、整然とした巻き状態を得ることができる。また、モータの制御回路において、回転角度の分解能及びトラバース移動量を任意かつ容易に設定できるため、多種多様な製品テープに対して常に整然とした巻き状態を容易に得ることが可能になる。
【0007】
請求項2に係る製品テープの巻取制御装置は、請求項1において、前記トラバース移動装置は、前記ガイド部が前記巻取リールの両端に対応する位置に到達したことを検出するリール端センサを備え、該リール端センサがリール端検出信号を出力したとき、前記回転角度センサからの角度検出信号に基づき、前記巻取リールが所定の回転角度だけ回転する期間、前記ガイド部の移動を停止させ、又は位置決め制御することを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る製品テープの巻取制御装置によると、ガイド部が巻取リールの両端に対応する位置に到達したとき、ガイド部を所定期間停止させ、又はガイド部を位置決め制御する(トラバース移動速度を制御する)ようにしたため、巻取リールの速度に対応して前記所定期間を任意に設定することによって、リール端における巻き付け角度を任意に設定することができ、また、多種多様な製品テープにマッチした良好な端巻き状態を得ることが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る製品テープの巻取制御装置の概略構成図、図2は、制御回路の処理内容を示すフローチャート、図3は、巻取リールの回転角度とガイド部のトラバース移動量の関係を示す説明図である。
【0011】
図1において、符号1は巻取リールを表している。巻取リール1は、図示しないプレス機側から図示矢印a方向へ送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープ2を巻き取るリールである。巻取リール1は、回転軸3に脱着可能に装着され、回転軸3は、モータ4を動力源としてプーリ5,6及びベルト7を介して図示矢印b方向へ回転駆動される。
【0012】
符号8はトラバース移動装置を表している。トラバース移動装置8は、サーボモータ又はステップモータ等からなる正転、逆転可能なモータ9を備える。モータ9の出力側には、モータ出力軸の回転運動を直線運動へ変換するためのボールねじ、ラックとピニオン、又は、ベルト等からなる運動変換機構10(本実施形態ではボールねじ)が配設される。運動変換機構10の往復移動体11は、巻取リール1の直前に配置され、巻取リール1の軸方向(図示矢印c方向)へ往復動可能である。往復移動体11には、巻取リール1に巻き取られる製品テープ2を支持するガイド部12が固定されており、ガイド部12は、往復移動体11の図示矢印c方向への往復動に伴い製品テープ2をその幅方向へ往復動させる。
【0013】
モータ9は、マイクロコンピュータを含む制御回路13に電気的に接続される。制御回路13は、回転軸3の回転角度を検出するエンコーダ等からなる回転角度センサ14から角度検出信号を入力するとともに、ガイド部12が巻取リール1の左端及び右端に対応する位置つまりリール端に到達したことを検出するリール端センサ15,16からリール端検出信号を入力し、後述するようにモータ9を駆動制御する。
【0014】
次に、図2に基づいて制御回路13の処理内容を説明する。
【0015】
図2において、制御回路13は、回転角度センサ14から角度検出信号(パルス信号)を入力するたびに次のような処理を繰り返し実行する。
【0016】
まず、リール端センサ15,16の信号を取り込み、ガイド部がリール端に到達しているかどうかを判定する(ステップS1)。ガイド部12がリール端に到達していない場合、巻取リール1が正転つまり製品テープ2を巻き取る方向に回転しているかどうかを判定する(ステップS2)。この判定は、巻取リール1が製品テープ2の張力により逆転することがあることを考慮したためであり、回転角度センサ14から前回入力した角度検出信号と今回入力した角度検出信号とに基づいて判定することができる。巻取リール1が正転していると判定した場合、角度検出信号の入力個数をカウントするカウンタの値Nを1だけインクリメントし(ステップS3)、一方、巻取リール1が逆転していると判定した場合、カウンタ値Nを1だけデクリメントする(ステップS4)。次に、カウンタ値Nが所定値N0に等しいかどうかを判定する(ステップS5)。ここで、所定値N0は、巻取リール1の回転角度の分解能を決定する値であり、小さい値ほど分解能が高いものとなる。カウンタ値Nが所定値N0と等しくないつまり所定値N0まで達していない場合、図2に示す処理を終了する。一方、カウンタ値Nが所定値N0に等しい場合には、モータ9に対し所定の回転量だけ回転させる指令信号を出力し(ステップS6)、カウンタ値Nをリセットする(ステップS7)。この指令信号を入力したモータ9は、所定回転量だけ回転し、このモータ9の所定回転量の回転により、運動変換機構10を介してガイド部12は所定のトラバース移動量だけ移動する。
【0017】
したがって、図3(A)に示すように巻取リール1が所定回転角度θだけ回転するたびに、ガイド部12は図3(B)に示すように所定のトラバース移動量Lだけ移動するようになる。そして、カウンタ値Nを任意の値に設定することによって巻取リール1の回転角度に対するガイド部12のトラバース移動量を任意に設定することができる。
【0018】
一方、上記ステップS1においてガイド部12がリール端に到達したと判定された場合、上記ステップS2と同様、巻取リール1が正転つまり製品テープ2を巻き取る方向に回転しているかどうかを判定する(ステップS8)。巻取リール1が正転していると判定した場合、角度検出信号の入力個数をカウントするカウンタの値Cを1だけインクリメントし(ステップS9)、一方、巻取リール1が逆転していると判定した場合、カウンタ値Cを1だけデクリメントする(ステップS10)。次に、カウンタ値Cが所定値C0に等しいかどうかを判定する(ステップS11)。ここで、所定値C0は、ガイド部12を停止状態に保持する時間を決定する値であり、小さい値ほど停止時間が短くなる。カウンタ値Cが所定値C0と等しくないつまり所定値C0まで達していない場合、図2に示す処理を終了する。一方、カウンタ値Cが所定値C0に等しい場合には、モータ9に対し今までとは回転方向を逆転させて上記ステップS6と同様な所定の回転量だけ回転させる指令信号を出力し(ステップS12)、カウンタ値Cをリセットする(ステップS13)。この指令信号を入力したモータ9は、所定回転量だけ今までとは反対方向へ回転し、このモータ9の所定回転量の回転により、運動変換機構10を介してガイド部12は今までとは反対方向へ所定のトラバース移動量だけ移動する。
【0019】
したがって、ガイド部12がリール端に到達すると、ガイド部12は所定期間停止状態に保持され、この所定期間が経過すると、今度は、今までとは反対方向へトラバース移動を開始する。ここで、ガイド部12の停止期間中、巻取リール1は回転を続け製品テープ2を巻き取るため、ガイド部12の停止期間は、リール端における巻き付け角度を決定する。そして、カウンタ値Cを任意の値に設定することによってリール端における巻き付け角度を任意に設定することができる。なお、上記実施形態では、ガイド部12がリール端に対応する位置にきたときに所定期間停止させるようにしたが、製品テープ2の種類によっては、ガイド部12に対し位置決め制御し、つまりトラバース移動速度を制御する(例えば、方向逆転後のトラバース移動速度を方向逆転前よりも増速する)ことによって、その製品テープにマッチした端巻き状態を得るようにしてもよい。
【0020】
以上説明したように、本実施形態に係る製品テープの巻取制御装置は、プレス機側から送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープ2を巻き取る巻取リール1と、巻取リール1の直前に配置され、巻取リール1に巻き取られる製品テープ2を支持しながら、巻取リール1の軸方向と平行なテープ幅方向に往復動するガイド部12を有するトラバース移動装置8と、巻取リール1の回転角度を検出する回転角度センサ14とを備え、トラバース移動装置8は、回転角度センサ14からの角度検出信号に基づき、巻取リール1の回転に同期したガイド部12の位置決め制御を行なうモータ9を有する。
【0021】
このため、本実施形態に係る製品テープの巻取制御装置によると、ガイド部12は、巻取リール1の回転角度に応じてモータ9により位置決め制御されるため、上記従来技術と比べ応答遅れを無視でき、リール端における微妙な制御が可能となり、整然とした巻き状態を得ることができる。また、モータ9の制御回路13において、回転角度の分解能及びトラバース移動量を任意かつ容易に設定できるため、多種多様な製品テープ2に対して常に整然とした巻き状態を容易に得ることが可能になる。
【0022】
また、トラバース移動装置8は、ガイド部12が巻取リール1の両端に対応する位置に到達したことを検出するリール端センサ15,16を備え、リール端センサ15,16がリール端検出信号を出力したとき、回転角度センサ14からの角度検出信号に基づき、巻取リール1が所定の回転角度だけ回転する期間、ガイド部12の移動を停止、又はガイド部12を位置決め制御するようにした。
【0023】
このため、ガイド部12が巻取リール1の両端に対応する位置に到達したとき、ガイド部12を所定期間停止させ、又は位置決め制御するようにしたため、巻取リール1の速度に対応して所定期間を任意に設定することによってリール端における巻き付け角度を任意に設定することができ、また、多種多様な製品テープ2にマッチした良好な端巻き状態を得ることが可能になる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の製品テープの巻取制御装置によると、トラバース移動の駆動系を巻取リールの回転駆動系から切り離すとともにトラバース移動の駆動系にサーボモータ、ステップモータ等の位置決め制御が可能なモータを用い、巻取リールの回転角度を検出しながらモータを制御することにより、巻取リールの速度変化に対応したリール端での微妙な制御が可能となり、整然とした巻き状態を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る製品テープの巻取制御装置の概略構成図である。
【図2】制御回路の処理内容を示すフローチャートである。
【図3】巻取リールの回転角度とガイド部のトラバース移動量の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 巻取リール
2 製品テープ
8 トラバース移動装置
9 モータ
12 ガイド部
13 制御回路
14 回転角度センサ
15,16 リール端センサ
Claims (2)
- プレス機側から送られてくるプレス加工後の一繋がりの製品テープを巻き取る巻取リールと、前記巻取リールの直前に配置され、前記巻取リールに巻き取られる製品テープを支持しながら、前記巻取リールの軸方向と平行なテープ幅方向に往復動するガイド部を有するトラバース移動装置と、前記巻取リールの回転角度を検出する回転角度センサとを備え、
前記トラバース移動装置は、前記回転角度センサからの角度検出信号に基づき、前記巻取リールの回転に同期した前記ガイド部の位置決め制御を行なうモータを有する
ことを特徴とする製品テープの巻取制御装置。 - 前記トラバース移動装置は、前記ガイド部が前記巻取リールの両端に対応する位置に到達したことを検出するリール端センサを備え、該リール端センサがリール端検出信号を出力したとき、前記回転角度センサからの角度検出信号に基づき、前記巻取リールが所定の回転角度だけ回転する期間、前記ガイド部の移動を停止させ、又は、ガイド部を位置決め制御することを特徴とする請求項1記載の製品テープの巻取制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002192973A JP2004035154A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 製品テープの巻取制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002192973A JP2004035154A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 製品テープの巻取制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004035154A true JP2004035154A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31702053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002192973A Withdrawn JP2004035154A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 製品テープの巻取制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004035154A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103662967A (zh) * | 2012-09-21 | 2014-03-26 | 富通集团有限公司 | 自动排线装置及方法 |
CN104495450A (zh) * | 2014-12-15 | 2015-04-08 | 无锡朗盛线缆材料有限公司 | 新型热印色带的复绕装置 |
CN105600590A (zh) * | 2015-11-06 | 2016-05-25 | 苏州亨通智能精工装备有限公司 | 一种线缆自动排线系统 |
CN111675024A (zh) * | 2020-06-06 | 2020-09-18 | 四川大学 | 多层均匀绕线的绕线装置及其控制系统与控制方法 |
-
2002
- 2002-07-02 JP JP2002192973A patent/JP2004035154A/ja not_active Withdrawn
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