JPH0764470B2 - 線材巻取装置 - Google Patents
線材巻取装置Info
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- JPH0764470B2 JPH0764470B2 JP1028074A JP2807489A JPH0764470B2 JP H0764470 B2 JPH0764470 B2 JP H0764470B2 JP 1028074 A JP1028074 A JP 1028074A JP 2807489 A JP2807489 A JP 2807489A JP H0764470 B2 JPH0764470 B2 JP H0764470B2
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- winding
- bobbin
- traverser
- wire rod
- wire
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は線材をボビンに巻取る線材巻取装置に関する。
電線などの線材は、所定の加工が行われた後、ボビンに
巻回された状態で市場に供給されており、例えば、エナ
メル線はエナメル塗装後に、ボビンに巻取る工程に供さ
れる。
巻回された状態で市場に供給されており、例えば、エナ
メル線はエナメル塗装後に、ボビンに巻取る工程に供さ
れる。
第5図および第6図はこの巻取りに使用される従来の線
材巻取装置を示す。第5図において、線材40は引取機7
の引取キャプスタン8によって引き取られ、同キャプス
タン8から巻取機10に導かれる。巻取機10にはトラバー
サ11およびボビン20が備えられ、線材40はトラバーサ11
によって案内されながらボビン20に巻取られる。第6図
はこれらの構成を示し、両側にボビン鍔21、22を備えた
ボビン20が巻取モータ1によって回転されており、この
回転によって線材は張力を一定範囲に保ちながらボビン
20に巻取られる。トラバーサ11は螺旋軸12に螺合されて
おり、この螺旋軸12がモータなどの駆動手段13によって
正逆方向に回転することによりトラバーサ11がボビン20
の長さ方向に往復移動して線材40をボビン20に整然と巻
き揃えている。
材巻取装置を示す。第5図において、線材40は引取機7
の引取キャプスタン8によって引き取られ、同キャプス
タン8から巻取機10に導かれる。巻取機10にはトラバー
サ11およびボビン20が備えられ、線材40はトラバーサ11
によって案内されながらボビン20に巻取られる。第6図
はこれらの構成を示し、両側にボビン鍔21、22を備えた
ボビン20が巻取モータ1によって回転されており、この
回転によって線材は張力を一定範囲に保ちながらボビン
20に巻取られる。トラバーサ11は螺旋軸12に螺合されて
おり、この螺旋軸12がモータなどの駆動手段13によって
正逆方向に回転することによりトラバーサ11がボビン20
の長さ方向に往復移動して線材40をボビン20に整然と巻
き揃えている。
このような巻取装置においては、線材40はボビン鍔21、
22の範囲内で巻き取られる必要があり、このため、線材
40を案内するトラバーサ11がボビン鍔21、22に達したと
きには、その移動方向を反転させる必要がある。14、15
はこの反転を行うため、ボビン20のボビン鍔21、22に対
応して設けられたリミットスイッチであり、トラバーサ
11がボビン鍔21、22に達すると、駆動手段13が逆回転し
てトラバーサ11が反対方向に移動するように作用してい
る。
22の範囲内で巻き取られる必要があり、このため、線材
40を案内するトラバーサ11がボビン鍔21、22に達したと
きには、その移動方向を反転させる必要がある。14、15
はこの反転を行うため、ボビン20のボビン鍔21、22に対
応して設けられたリミットスイッチであり、トラバーサ
11がボビン鍔21、22に達すると、駆動手段13が逆回転し
てトラバーサ11が反対方向に移動するように作用してい
る。
従来装置ではリミットスイッチ14、15がボビン20に対し
て精度良く設置されている場合には、トラバーサ11の反
転のタイミングが正確となり、線材の良好な巻取りが行
われる。ところが、ボビン20のセット位置やリミットス
イッチ14、15のセット位置が正確でなかったり、巻取り
作業時の負荷力によるずれを生じた場合には、第7図の
ようにリミットスイッチ14、15とボビン鍔21、22とが相
対的に位置ずれを生じる。このような状態ではトラバー
サの反転タイミングが正確さを欠き、線材は異常状態で
巻取られる。第8図は第7図の状態で線材を巻取ったボ
ビン20を示し、ボビン鍔22側では線材が過剰に巻取られ
て巻取山Hが形成される一方、ボビン鍔21側では線材の
巻取りの不足によって巻取谷Vが形成され、ボビン20の
両端部分で巻取異常が発生する。
て精度良く設置されている場合には、トラバーサ11の反
転のタイミングが正確となり、線材の良好な巻取りが行
われる。ところが、ボビン20のセット位置やリミットス
イッチ14、15のセット位置が正確でなかったり、巻取り
作業時の負荷力によるずれを生じた場合には、第7図の
ようにリミットスイッチ14、15とボビン鍔21、22とが相
対的に位置ずれを生じる。このような状態ではトラバー
サの反転タイミングが正確さを欠き、線材は異常状態で
巻取られる。第8図は第7図の状態で線材を巻取ったボ
ビン20を示し、ボビン鍔22側では線材が過剰に巻取られ
て巻取山Hが形成される一方、ボビン鍔21側では線材の
巻取りの不足によって巻取谷Vが形成され、ボビン20の
両端部分で巻取異常が発生する。
かかる巻取異常を防止するため、従来では作業者が巻取
状態を監視して、リミットスイッチの位置ずれ調整を行
っている。しかしながら、このような作業者による監
視、位置ずれ調整は、その作業が煩雑であり、余分な作
業を必要とし、また作業性が悪いものともなっている。
状態を監視して、リミットスイッチの位置ずれ調整を行
っている。しかしながら、このような作業者による監
視、位置ずれ調整は、その作業が煩雑であり、余分な作
業を必要とし、また作業性が悪いものともなっている。
巻取状態の監視を作業者によらないで専用のセンサを設
け、巻取ドラムの鍔際での不整列巻状態を検出したとき
はトラバーサのシフト幅、反転時期を変えて不整列巻を
防止する巻取制御装置が特開昭55−156156号公報に示さ
れている。この巻取制御装置は両ドラム鍔における反転
位置検出用の一対の反転用センサと、このセンサの内側
に設けられた一対の監視用センサと、巻き取られる線を
導入する張力調整用ループ機構(固定プーリと可動プー
リを含む)と、可動プーリの変位置と方向を検出するト
ランスデューサと、トランスデューサの入力パルスを計
数して計数値が所定の値に達したときにトラバーサ反転
位置を変えるために一対の反転センサの位置を変えるモ
ータを有している。
け、巻取ドラムの鍔際での不整列巻状態を検出したとき
はトラバーサのシフト幅、反転時期を変えて不整列巻を
防止する巻取制御装置が特開昭55−156156号公報に示さ
れている。この巻取制御装置は両ドラム鍔における反転
位置検出用の一対の反転用センサと、このセンサの内側
に設けられた一対の監視用センサと、巻き取られる線を
導入する張力調整用ループ機構(固定プーリと可動プー
リを含む)と、可動プーリの変位置と方向を検出するト
ランスデューサと、トランスデューサの入力パルスを計
数して計数値が所定の値に達したときにトラバーサ反転
位置を変えるために一対の反転センサの位置を変えるモ
ータを有している。
しかし、この巻取制御装置によると、カウンタの計数値
に応じて一対の検出用センサを移動させなければならな
いため、制御機構が複雑化する問題点を有する。
に応じて一対の検出用センサを移動させなければならな
いため、制御機構が複雑化する問題点を有する。
そこで本発明の目的は作業者による調整作業を省いて、
自動的に巻取り状態の監視および巻取り異常の修正を行
うことができる線材巻取装置を提供することにある。
自動的に巻取り状態の監視および巻取り異常の修正を行
うことができる線材巻取装置を提供することにある。
本発明の他の目的は制御機構を簡潔化した線材巻取装置
を提供することにある。
を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は以下の手段を備えてい
る。
る。
(1)駆動手段 線材の案内を行うトラバーサをボビンの長さ方向に往復
移動させる手段である。この駆動手段は、例えば、モー
タとモータに連結された螺旋軸からなり、螺旋軸にトラ
バーサが螺合された状態でモータが正逆回転することに
よりトラバーサを往復移動させる。
移動させる手段である。この駆動手段は、例えば、モー
タとモータに連結された螺旋軸からなり、螺旋軸にトラ
バーサが螺合された状態でモータが正逆回転することに
よりトラバーサを往復移動させる。
(2)制御手段 トラバーサの往復移動をボビンの長さに合わせて行うよ
うに駆動手段を制御する手段である。この制御を行うた
め制御手段はトラバーサの移動を基準位置で検出するセ
ンサと、センサからの信号に基づいてトラバーサの反転
位置を算出する演算部を有している。この場合、センサ
はトラバーサの移動をボビンの長さ方向の定位置で検出
するように設けられる。例えば、センサはボビンの略中
央位置でトラバーサを検出するように設けられ、演算部
はこの位置を基準点としてトラバーサの右方向または左
方向の必要な移動量を算出する。演算部には駆動手段の
モータの回転速度の情報およびボビンの長さに関する情
報が予め格納されており、これらの情報および前記セン
サの検出信号に基づいてトラバーサがボビン両端のボビ
ン鍔間を往復するように、反転位置までの移動量を算出
する。
うに駆動手段を制御する手段である。この制御を行うた
め制御手段はトラバーサの移動を基準位置で検出するセ
ンサと、センサからの信号に基づいてトラバーサの反転
位置を算出する演算部を有している。この場合、センサ
はトラバーサの移動をボビンの長さ方向の定位置で検出
するように設けられる。例えば、センサはボビンの略中
央位置でトラバーサを検出するように設けられ、演算部
はこの位置を基準点としてトラバーサの右方向または左
方向の必要な移動量を算出する。演算部には駆動手段の
モータの回転速度の情報およびボビンの長さに関する情
報が予め格納されており、これらの情報および前記セン
サの検出信号に基づいてトラバーサがボビン両端のボビ
ン鍔間を往復するように、反転位置までの移動量を算出
する。
制御手段は上記制御に加えて、線材の巻取異常の修正の
制御を行う。この制御は後述する判定手段の判定信号に
基づいて行われ、例えば、判定手段が巻取谷と判定した
場合には、その部分への線材の巻数を増大させる一方、
判定手段が巻取山と判定した場合には、その部分への線
材の巻数を減少させるように制御する。これにより、線
材はボビンの胴部に均一の厚さで巻取られる。
制御を行う。この制御は後述する判定手段の判定信号に
基づいて行われ、例えば、判定手段が巻取谷と判定した
場合には、その部分への線材の巻数を増大させる一方、
判定手段が巻取山と判定した場合には、その部分への線
材の巻数を減少させるように制御する。これにより、線
材はボビンの胴部に均一の厚さで巻取られる。
(3)判定手段 線材のボビンへの巻取り状態を監視して巻取異常か否か
を判定する手段である。判定手段の監視は巻取谷、巻取
山などの巻取異常が発生するボビンの両端部分で行われ
る。この監視は、例えば、ボビンに巻取られた線材の巻
取厚さを測定することで行うことができる。この監視を
行うため、判定手段はボビンに非接触状態で近接する一
対のセンサをボビンの両端部分にそれぞれ配設して構成
され、センサが検出した線材の巻取厚さを相互に比較し
て巻取異常か否かを判定する。
を判定する手段である。判定手段の監視は巻取谷、巻取
山などの巻取異常が発生するボビンの両端部分で行われ
る。この監視は、例えば、ボビンに巻取られた線材の巻
取厚さを測定することで行うことができる。この監視を
行うため、判定手段はボビンに非接触状態で近接する一
対のセンサをボビンの両端部分にそれぞれ配設して構成
され、センサが検出した線材の巻取厚さを相互に比較し
て巻取異常か否かを判定する。
制御手段はトラバーサがボビンの長さ方向に往復移動す
るように制御して線材がボビン全体で均一に巻取られる
ように作用する。判定手段はこの巻取時における巻取
谷、巻取山などの巻取異常を検出し、その判定信号を制
御手段に出力する。この信号の入力により制御手段は、
上記制御に変えて、巻取異常を修正する制御を行う。こ
の制御により反転位置が巻取谷あるいは巻取山に応じて
変更される。
るように制御して線材がボビン全体で均一に巻取られる
ように作用する。判定手段はこの巻取時における巻取
谷、巻取山などの巻取異常を検出し、その判定信号を制
御手段に出力する。この信号の入力により制御手段は、
上記制御に変えて、巻取異常を修正する制御を行う。こ
の制御により反転位置が巻取谷あるいは巻取山に応じて
変更される。
第1図は本発明の一実施例の全体構成を示し、従来装置
と同一の要素は同一の符号を付して対応させてある。同
図において、トルクモータなどの巻取モータ1によって
ボビン20が一方向に回転しており、線材40は引取キャプ
スタン8によって引き取られた後、トラバーサ11に案内
されてボビン20に巻き取られている。トラバーサ11は螺
旋軸12に螺合されており、この螺旋軸12がモータ13に連
結されることにより、モータ13の正逆回転でトラバーサ
11がボビン20の長さ方向に往復移動する。すなわち、螺
旋軸12およびモート13はトラバーサ11の往復移動を行う
駆動手段となっている。なお、ボビン20は両端にボビン
鍔21、22を有しており、トラバーサ11の往復移動によっ
て線材40はボビン鍔21、22間の胴部全域に巻取られる。
と同一の要素は同一の符号を付して対応させてある。同
図において、トルクモータなどの巻取モータ1によって
ボビン20が一方向に回転しており、線材40は引取キャプ
スタン8によって引き取られた後、トラバーサ11に案内
されてボビン20に巻き取られている。トラバーサ11は螺
旋軸12に螺合されており、この螺旋軸12がモータ13に連
結されることにより、モータ13の正逆回転でトラバーサ
11がボビン20の長さ方向に往復移動する。すなわち、螺
旋軸12およびモート13はトラバーサ11の往復移動を行う
駆動手段となっている。なお、ボビン20は両端にボビン
鍔21、22を有しており、トラバーサ11の往復移動によっ
て線材40はボビン鍔21、22間の胴部全域に巻取られる。
このような装置において、モータ13の回転駆動は制御手
段30によって制御されており、また、ボビン20部分には
線材40の巻取異常を検出する判定手段50が設けられてい
る。制御手段30はモータ13に駆動信号B1またはB2を出力
してモータ13の正逆2方向の回転制御を行う。この制御
手段30はトラバーサ11の検出を行う位置検出センサ31を
ボビン20側に備えており、同センサ31の検出信号A1に基
づいて駆動信号B1、B2の切換えタイミングを算出する。
すなわち、制御手段30に位置検出センサ31の検出信号A1
が入力されると、トラバーサ11がボビン鍔21または22に
到達する時間を算出し、この算出結果に基づいて駆動信
号B1またはB2の切換えを行うように作用する。本実施例
において、位置検出センサ31はボビン20の中央位置に設
けられており、ボビン20の胴部の長さ(すなわち、ボビ
ン鍔21、22の間隔)をLとした場合、制御手段30はトラ
バーサ11が右または左方向にL/2移動する時間を算出す
る。この場合、制御手段30にはボビン20の種類に応じた
LまたはL/2のデータが格納されており、ボビン20の交
換の都度、そのボビンに関するLまたはL/2のデータを
選択して、このデータに基づいて上記切換タイミングの
算出を行う。なお、位置検出センサ31の配置位置は後述
する作動によって巻取異常が修正されるため、ボビン20
のほぼ中央位置であれば良く、正確に中央位置に配置す
る必要はない。同様に、位置検出センサ31を中央位置以
外に配置しても良く、例えば、ボビン鍔21からL/3、L/4
などの位置に配置し、制御手段30にこの情報およびその
演算式を格納して切換タイミングを算出すれば良い。
段30によって制御されており、また、ボビン20部分には
線材40の巻取異常を検出する判定手段50が設けられてい
る。制御手段30はモータ13に駆動信号B1またはB2を出力
してモータ13の正逆2方向の回転制御を行う。この制御
手段30はトラバーサ11の検出を行う位置検出センサ31を
ボビン20側に備えており、同センサ31の検出信号A1に基
づいて駆動信号B1、B2の切換えタイミングを算出する。
すなわち、制御手段30に位置検出センサ31の検出信号A1
が入力されると、トラバーサ11がボビン鍔21または22に
到達する時間を算出し、この算出結果に基づいて駆動信
号B1またはB2の切換えを行うように作用する。本実施例
において、位置検出センサ31はボビン20の中央位置に設
けられており、ボビン20の胴部の長さ(すなわち、ボビ
ン鍔21、22の間隔)をLとした場合、制御手段30はトラ
バーサ11が右または左方向にL/2移動する時間を算出す
る。この場合、制御手段30にはボビン20の種類に応じた
LまたはL/2のデータが格納されており、ボビン20の交
換の都度、そのボビンに関するLまたはL/2のデータを
選択して、このデータに基づいて上記切換タイミングの
算出を行う。なお、位置検出センサ31の配置位置は後述
する作動によって巻取異常が修正されるため、ボビン20
のほぼ中央位置であれば良く、正確に中央位置に配置す
る必要はない。同様に、位置検出センサ31を中央位置以
外に配置しても良く、例えば、ボビン鍔21からL/3、L/4
などの位置に配置し、制御手段30にこの情報およびその
演算式を格納して切換タイミングを算出すれば良い。
判定手段50は線材40の巻取りにおける巻取山、巻取谷な
どの巻取異常を検出するものである。この判定手段50は
ボビン20の胴部の巻線への距離を非接触状態で検出する
2組の距離検出センサ51、52および53、54を備えてい
る。これらのセンサは距離検出センサ51、52で一対をな
し、距離検出センサ53、54で一対をなすようにそれぞれ
ベース板55、56に取り付けられている。この内、一組の
距離検出センサ51、52はボビン20の左端部、すなわちボ
ビン鍔21付近に配設され、他の1組の距離検出センサ5
3、54はボビン20の右端側、すなわちボビン鍔22付近に
配設されており、それぞれボビン20の端部付近の巻取付
近の巻取異常を検出する。57、58は位置決めモータであ
り、それぞれ距離検出センサ51、52および53、54がボビ
ン20の巻線と一定の間隔を有するように作動する。図
中、60は判定手段50の判定結果を制御手段30に送信する
データバスである。
どの巻取異常を検出するものである。この判定手段50は
ボビン20の胴部の巻線への距離を非接触状態で検出する
2組の距離検出センサ51、52および53、54を備えてい
る。これらのセンサは距離検出センサ51、52で一対をな
し、距離検出センサ53、54で一対をなすようにそれぞれ
ベース板55、56に取り付けられている。この内、一組の
距離検出センサ51、52はボビン20の左端部、すなわちボ
ビン鍔21付近に配設され、他の1組の距離検出センサ5
3、54はボビン20の右端側、すなわちボビン鍔22付近に
配設されており、それぞれボビン20の端部付近の巻取付
近の巻取異常を検出する。57、58は位置決めモータであ
り、それぞれ距離検出センサ51、52および53、54がボビ
ン20の巻線と一定の間隔を有するように作動する。図
中、60は判定手段50の判定結果を制御手段30に送信する
データバスである。
次に、本発明の動作を第2図、第3図、第4図により説
明する。
明する。
既述したように、制御手段30は位置検出センサ31のトラ
バーサ検出信号の入力に基づいてトラバーサ11がボビン
鍔22に到達する時間を算出して駆動信号B1、B2の切換え
を行う。この切換のタイミングが良好の場合、線材40は
ボビン20の胴部の長さ方向に均一の厚さとなるように巻
取られる。第2図はこの巻取り状態を示している。同図
において、距離検出センサ51、52はボビン20の胴部に巻
取られた線材との距離を検出しており、センサ51におけ
る間隔をl1、センサ52における間隔をl0とした場合、l1
=l0であり、それぞれのセンサ51、52から出力される検
出信号C1およびC2は等しくなっている。この場合は制御
手段30は位置検出センサ31からの検出信号に基づいたモ
ータ13の制御を続行する。なお、判定手段50は検出信号
C1、C2が入力と併行しながら距離検出センサ51、52がボ
ビン20の線材と所定の距離を維持するように駆動信号E1
またはE2を位置決めモータ57に出力してモータ57を駆動
する。
バーサ検出信号の入力に基づいてトラバーサ11がボビン
鍔22に到達する時間を算出して駆動信号B1、B2の切換え
を行う。この切換のタイミングが良好の場合、線材40は
ボビン20の胴部の長さ方向に均一の厚さとなるように巻
取られる。第2図はこの巻取り状態を示している。同図
において、距離検出センサ51、52はボビン20の胴部に巻
取られた線材との距離を検出しており、センサ51におけ
る間隔をl1、センサ52における間隔をl0とした場合、l1
=l0であり、それぞれのセンサ51、52から出力される検
出信号C1およびC2は等しくなっている。この場合は制御
手段30は位置検出センサ31からの検出信号に基づいたモ
ータ13の制御を続行する。なお、判定手段50は検出信号
C1、C2が入力と併行しながら距離検出センサ51、52がボ
ビン20の線材と所定の距離を維持するように駆動信号E1
またはE2を位置決めモータ57に出力してモータ57を駆動
する。
このような巻取り作業において、制御手段30によるトラ
バーサ11の切換えが適当なタイミングで行われない場合
には線材の巻取異常が発生する。第3図および第4図は
巻取異常として巻取山が生じた場合を示す。これらの図
において、巻取山はボビン20の左端の外側部分、すなわ
ち距離検出センサ51付近に発生しており、距離検出セン
サ51と線材との距離l1が距離検出センサ50と線材との距
離l0よりも小さくなり、検出信号C1とC2とが異なった値
となる。これにより判定手段50は巻取異常と判定し、そ
の情報をデータバス60から制御手段30に出力する。そし
て、制御手段30はこの判定結果に基づいて第4図に示す
ような制御を行う。トラバーサ11がm回往復移動して巻
取山の判定結果が入力された場合、(m+1)回目から
(m+n)回までトラバーサ11が検出センサ31からの移
動量L/2よりΔXだけ短い距離で反転するようにモータ1
3を制御する。この場合、ΔXは距離検出センサ51と52
との間隔であり、このデータは制御手段30にあらかじめ
格納されている。なお、nは距離検出センサの感度や線
材40の線径などによって適宜、変更されるが、実質上3
〜7の範囲内で十分である。以上の補正制御の後、(m
+n+1)回目からトラバーサ11がボビン鍔21に達する
ようにモータ13を駆動する。すなわちトラバーサ11が再
びL/2移動するように制御し、この移動で再度、判定を
行う。その結果、巻取異常が修正されて巻取が正常の場
合、(m+n+2)回目は(m+n)回目と(m+n+
1)回目の移動量の平均値の移動量となるように制御す
る。一方、巻取異常が以前として巻取山の場合には、
(m+n)回目の移動量Xm+nよりΔXだけ減じた(Xm+n
−ΔX)の移動をさらにn回繰返し、巻取異常が巻取谷
となっていた場合には、Xm+nにΔXを加えた(Xm+n+Δ
X)の移動をn回繰返す。そして、これら巻取異常の修
正の後、さらに巻取の判定を行って上記制御を行う。こ
れにより巻取異常を確実に修正することができる。
バーサ11の切換えが適当なタイミングで行われない場合
には線材の巻取異常が発生する。第3図および第4図は
巻取異常として巻取山が生じた場合を示す。これらの図
において、巻取山はボビン20の左端の外側部分、すなわ
ち距離検出センサ51付近に発生しており、距離検出セン
サ51と線材との距離l1が距離検出センサ50と線材との距
離l0よりも小さくなり、検出信号C1とC2とが異なった値
となる。これにより判定手段50は巻取異常と判定し、そ
の情報をデータバス60から制御手段30に出力する。そし
て、制御手段30はこの判定結果に基づいて第4図に示す
ような制御を行う。トラバーサ11がm回往復移動して巻
取山の判定結果が入力された場合、(m+1)回目から
(m+n)回までトラバーサ11が検出センサ31からの移
動量L/2よりΔXだけ短い距離で反転するようにモータ1
3を制御する。この場合、ΔXは距離検出センサ51と52
との間隔であり、このデータは制御手段30にあらかじめ
格納されている。なお、nは距離検出センサの感度や線
材40の線径などによって適宜、変更されるが、実質上3
〜7の範囲内で十分である。以上の補正制御の後、(m
+n+1)回目からトラバーサ11がボビン鍔21に達する
ようにモータ13を駆動する。すなわちトラバーサ11が再
びL/2移動するように制御し、この移動で再度、判定を
行う。その結果、巻取異常が修正されて巻取が正常の場
合、(m+n+2)回目は(m+n)回目と(m+n+
1)回目の移動量の平均値の移動量となるように制御す
る。一方、巻取異常が以前として巻取山の場合には、
(m+n)回目の移動量Xm+nよりΔXだけ減じた(Xm+n
−ΔX)の移動をさらにn回繰返し、巻取異常が巻取谷
となっていた場合には、Xm+nにΔXを加えた(Xm+n+Δ
X)の移動をn回繰返す。そして、これら巻取異常の修
正の後、さらに巻取の判定を行って上記制御を行う。こ
れにより巻取異常を確実に修正することができる。
なお、距離検出センサ51、52、53、54は、例えば、0〜
5mmの範囲でリニアな電圧を出力するセンサを用い、線
材と3mm程度の距離を維持するように位置決めモータ5
7、58を制御することにより、安定した検出を行うこと
ができる。また、上記実施例ではボビン鍔21側の距離検
出センサ51、52について説明したが、ボビン鍔22側の距
離検出センサ53、54についても同様であり、同センサ5
3、54の検出信号D1、D2に基づいて巻取異常の修正が行
われる一方、これらセンサ53、54は判定手段50からの位
置決めモータ58への駆動信号F1、F2によってボビン20と
一定の間隔を維持するようになっている。
5mmの範囲でリニアな電圧を出力するセンサを用い、線
材と3mm程度の距離を維持するように位置決めモータ5
7、58を制御することにより、安定した検出を行うこと
ができる。また、上記実施例ではボビン鍔21側の距離検
出センサ51、52について説明したが、ボビン鍔22側の距
離検出センサ53、54についても同様であり、同センサ5
3、54の検出信号D1、D2に基づいて巻取異常の修正が行
われる一方、これらセンサ53、54は判定手段50からの位
置決めモータ58への駆動信号F1、F2によってボビン20と
一定の間隔を維持するようになっている。
以上説明したように本発明は、判定手段の判定結果に基
づいてトラバースの移動量を制御して巻取異常を自動的
に修正するようにしたため,作業者の監視や調整作業が
不要となり、省力化および巻取作業の効率向上を図るこ
とができ、かつ、基準位置に置かれたセンサの検出信号
に基づいて反転タイミングを演算するようにしたため、
制御機構を簡潔化することができる。
づいてトラバースの移動量を制御して巻取異常を自動的
に修正するようにしたため,作業者の監視や調整作業が
不要となり、省力化および巻取作業の効率向上を図るこ
とができ、かつ、基準位置に置かれたセンサの検出信号
に基づいて反転タイミングを演算するようにしたため、
制御機構を簡潔化することができる。
第1図は本発明の一実施例の全体構成を示す側面図、第
2図および第3図は巻取状態を示す側面図、第4図は制
御の一例を示す説明図、第5図は従来装置を示す平面
図、第6図はその側面図、第7図および第8図は巻取不
良を生じる場合の側面図およびその巻取状態を示すボビ
ンの側面図である。 符号の説明 1……巻取モータ、7……引取機 8……引取キャプスタン 10……巻取機、11……トラバーサ 12……螺旋軸、13……モータ 14、15……リミットスイッチ 20……ボビン、21、22……ボビン鍔 30……制御手段 31……位置検出センサ、40……線材 50……判定手段 51、52、53、54……距離検出センサ 55、56……ベース板 57、58……位置決めモータ 60……データバス B1、B2、E1、E2、F1、F2……駆動信号 A1、C1、C2、D1、D2……検出信号
2図および第3図は巻取状態を示す側面図、第4図は制
御の一例を示す説明図、第5図は従来装置を示す平面
図、第6図はその側面図、第7図および第8図は巻取不
良を生じる場合の側面図およびその巻取状態を示すボビ
ンの側面図である。 符号の説明 1……巻取モータ、7……引取機 8……引取キャプスタン 10……巻取機、11……トラバーサ 12……螺旋軸、13……モータ 14、15……リミットスイッチ 20……ボビン、21、22……ボビン鍔 30……制御手段 31……位置検出センサ、40……線材 50……判定手段 51、52、53、54……距離検出センサ 55、56……ベース板 57、58……位置決めモータ 60……データバス B1、B2、E1、E2、F1、F2……駆動信号 A1、C1、C2、D1、D2……検出信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大竹 弘男 茨城県日立市川尻町1500番地 日立線材株 式会社内 (72)発明者 立花 裕司 茨城県日立市川尻町1500番地 日立線材株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−57862(JP,A) 特開 昭59−190162(JP,A) 特開 昭58−216866(JP,A) 特開 昭62−240265(JP,A) 特公 昭61−33784(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】線材を案内するトラバーサがボビンの長さ
方向に往復移動してボビンに線材を巻取る装置におい
て、 前記トラバーサを往復移動させる駆動手段と、 移動する前記トラバーサを前記ボビンの長さ方向の所定
位置で検出し、この検出点を基準としてトラバーサの往
復方向の移動量を算出するとともにその移動量と予め記
憶している設定値を比較して前記駆動手段の駆動方向を
反転させる制御手段と、 前記線材の巻取り状態をボビンの両端部分で監視して巻
取り異常を判定する判定手段を備え、 前記判定手段は、相互に近接した一対のセンサを前記ボ
ビンの両端部分にそれぞれ有していて、このセンサ間の
検出値差に基づいて線材の巻取り異常を判定し、 前記制御手段は前記判定手段の判定信号に基づいてトラ
バーサの反転位置を修正するように前記駆動手段を制御
することを特徴とする線材巻取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1028074A JPH0764470B2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 | 線材巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1028074A JPH0764470B2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 | 線材巻取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02209369A JPH02209369A (ja) | 1990-08-20 |
JPH0764470B2 true JPH0764470B2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=12238626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1028074A Expired - Lifetime JPH0764470B2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 | 線材巻取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0764470B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100386982B1 (ko) * | 2000-05-18 | 2003-06-09 | 신기현 | 가이더 롤부를 갖는 케이블 자동 권취장치 |
KR100611202B1 (ko) * | 2005-05-26 | 2006-08-09 | 현대제철 주식회사 | 트래버서의 이상동작 감지방법 |
JP5538478B2 (ja) * | 2012-06-19 | 2014-07-02 | 株式会社フジクラ | 光ファイバの巻取方法および巻取装置、ならびに光ファイバの製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58216866A (ja) * | 1982-06-08 | 1983-12-16 | Fujikura Ltd | 巻取機 |
JPS5957862A (ja) * | 1982-09-27 | 1984-04-03 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | コア線巻取ボビンの巻不良防止装置 |
JPS59190162A (ja) * | 1983-04-11 | 1984-10-27 | Nasuko Kk | 整列巻用数値制御装置 |
JPS6133784A (ja) * | 1984-07-26 | 1986-02-17 | Daido Steel Co Ltd | クラツド帯およびその製造方法 |
JPH0615386B2 (ja) * | 1986-04-11 | 1994-03-02 | 株式会社日立製作所 | 整列巻線装置 |
-
1989
- 1989-02-07 JP JP1028074A patent/JPH0764470B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02209369A (ja) | 1990-08-20 |
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