JPH08114195A - 水中ポンプ - Google Patents
水中ポンプInfo
- Publication number
- JPH08114195A JPH08114195A JP25336794A JP25336794A JPH08114195A JP H08114195 A JPH08114195 A JP H08114195A JP 25336794 A JP25336794 A JP 25336794A JP 25336794 A JP25336794 A JP 25336794A JP H08114195 A JPH08114195 A JP H08114195A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- casing
- air
- discharge passage
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボルティックス水中ポンプにおいて、羽根車
の回転により発生する遠心力を利用して起動時にケーシ
ング内の羽根車収容部分の空気を強制排気し、運転停止
時の水位の上昇に起因する運転再開時のエアーロックし
て起動信頼性を高める。 【構成】 羽根車1を収容しているケーシング2の横向
きの吐出通路4に、羽根車1の遠心力が働く箇所にまで
径方向に張り出した張出部分5を設ける。
の回転により発生する遠心力を利用して起動時にケーシ
ング内の羽根車収容部分の空気を強制排気し、運転停止
時の水位の上昇に起因する運転再開時のエアーロックし
て起動信頼性を高める。 【構成】 羽根車1を収容しているケーシング2の横向
きの吐出通路4に、羽根車1の遠心力が働く箇所にまで
径方向に張り出した張出部分5を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばマンホ−ル内
に設置される水中ポンプに関する。
に設置される水中ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の水中ポンプは、一般に、図4に
示すように、上下方向の軸線Cをもつ羽根車1をケーシ
ング2に回転自在に収容し、このケーシング2の中央部
に下向きの吸込通路3を形成すると共に、このケーシン
グ2の周部の所定箇所に横向きの吐出通路4を形成し、
ケーシング2の上部に配置したモータフレーム(原動機
フレーム)6にモータ(原動機)7を水密に内装し、こ
のモータ7によって羽根車1をケーシング2の内部で回
転させることで、吸込通路3から吸込んだ水をケーシン
グ2内で旋回させたのち吐出通路4を経て揚水管8に吐
出して揚水するように構成されている。
示すように、上下方向の軸線Cをもつ羽根車1をケーシ
ング2に回転自在に収容し、このケーシング2の中央部
に下向きの吸込通路3を形成すると共に、このケーシン
グ2の周部の所定箇所に横向きの吐出通路4を形成し、
ケーシング2の上部に配置したモータフレーム(原動機
フレーム)6にモータ(原動機)7を水密に内装し、こ
のモータ7によって羽根車1をケーシング2の内部で回
転させることで、吸込通路3から吸込んだ水をケーシン
グ2内で旋回させたのち吐出通路4を経て揚水管8に吐
出して揚水するように構成されている。
【0003】この水中ポンプにおいて、運転停止水位L
WLが羽根車1の位置よりも低位にある場合、運転停止
後の流入水により水位が運転停止水位LWLから吐出通
路4よりも上位たとえばHWLで示すような羽根車1を
超える位置まで上昇すると、ケーシング2内における羽
根車1の収容部分に空気が閉じ込められて空気溜まりE
が形成される。このような空気溜まりEが形成されてい
ると、運転再開に際して羽根車1が回転しても空気溜ま
りEの空気が排出されないので羽根車1が水に浸から
ず、羽根車1が回転しても排水が行われないという所謂
エアーロックの起こるおそれがある。
WLが羽根車1の位置よりも低位にある場合、運転停止
後の流入水により水位が運転停止水位LWLから吐出通
路4よりも上位たとえばHWLで示すような羽根車1を
超える位置まで上昇すると、ケーシング2内における羽
根車1の収容部分に空気が閉じ込められて空気溜まりE
が形成される。このような空気溜まりEが形成されてい
ると、運転再開に際して羽根車1が回転しても空気溜ま
りEの空気が排出されないので羽根車1が水に浸から
ず、羽根車1が回転しても排水が行われないという所謂
エアーロックの起こるおそれがある。
【0004】そこで、従来は、図3に示すように、羽根
車1の周囲の前記ケーシング内空間、すなわち前記空気
溜まりEに相当する空間に連通する空気抜き孔9をケー
シング2の上部に開け、運転停止時に水位が上昇したと
きには、ケーシング2内の羽根車収容部分を上昇する水
面によって空気が空気抜き孔9から押し出されるように
して運転再開時のエアーロックを防ぎ、運転再開が円滑
に行われるように工夫していた。
車1の周囲の前記ケーシング内空間、すなわち前記空気
溜まりEに相当する空間に連通する空気抜き孔9をケー
シング2の上部に開け、運転停止時に水位が上昇したと
きには、ケーシング2内の羽根車収容部分を上昇する水
面によって空気が空気抜き孔9から押し出されるように
して運転再開時のエアーロックを防ぎ、運転再開が円滑
に行われるように工夫していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、汚水を取り
扱う水中ポンプにおいては汚水に混ざっている異物で空
気抜き孔9が詰まりやすく、空気抜き孔9が詰まった場
合には、運転停止中の水位の上昇により図4で説明した
空気溜まりEが生じ、運転再開時にエアロックが起こる
という問題があった。
扱う水中ポンプにおいては汚水に混ざっている異物で空
気抜き孔9が詰まりやすく、空気抜き孔9が詰まった場
合には、運転停止中の水位の上昇により図4で説明した
空気溜まりEが生じ、運転再開時にエアロックが起こる
という問題があった。
【0006】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であり、羽根車の回転により発生する遠心力を利用して
ケーシング内の羽根車収容部分の空気を強制排気するこ
とができるようにすることによって、運転停止時の水位
の上昇に起因する運転再開時のエアーロックを防止でき
る水中ポンプを提供することを目的とする。
であり、羽根車の回転により発生する遠心力を利用して
ケーシング内の羽根車収容部分の空気を強制排気するこ
とができるようにすることによって、運転停止時の水位
の上昇に起因する運転再開時のエアーロックを防止でき
る水中ポンプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
水中ポンプは、上下方向の軸線をもつ羽根車を回転自在
に収容したケーシングに下向きの吸込通路と横向きの吐
出通路が形成され、前記羽根車が前記ケーシングの上部
に配置した原動機フレームに水密に内装されている原動
機によって回転させられて、前記吸込通路から吸込んだ
水を前記ケーシング内で旋回させたのち前記吐出通路か
ら吐出するように構成された水中ポンプにおいて、前記
吐出通路が、羽根車の遠心力が働く箇所にまで径方向に
張り出されている、というものである。
水中ポンプは、上下方向の軸線をもつ羽根車を回転自在
に収容したケーシングに下向きの吸込通路と横向きの吐
出通路が形成され、前記羽根車が前記ケーシングの上部
に配置した原動機フレームに水密に内装されている原動
機によって回転させられて、前記吸込通路から吸込んだ
水を前記ケーシング内で旋回させたのち前記吐出通路か
ら吐出するように構成された水中ポンプにおいて、前記
吐出通路が、羽根車の遠心力が働く箇所にまで径方向に
張り出されている、というものである。
【0008】
【作用】請求項1に係る本発明によれば、ポンプ起動時
にケーシング内の羽根車収容部分に空気があったとして
も、その空気は、ポンプ起動に伴う羽根車の回転によっ
て発生する遠心力で強制的に吐出通路の径方向への張出
部分を通って噴き出され、そのような空気の噴出しによ
り吐出通路の詰まりが防止または解消される。また、そ
のような空気の噴出しに伴い羽根車収容部分に水が上が
って羽根車が水に浸かる。羽根車が水に浸かっていると
ポンプによる排水が可能であるから、エアーロックを起
こさずに円滑に運転を再開することができるようにな
り、起動信頼性が向上する。なお、吐出通路の径方向へ
の張出部分は、ポンプ運転中は水の吐出通路として役立
つ。
にケーシング内の羽根車収容部分に空気があったとして
も、その空気は、ポンプ起動に伴う羽根車の回転によっ
て発生する遠心力で強制的に吐出通路の径方向への張出
部分を通って噴き出され、そのような空気の噴出しによ
り吐出通路の詰まりが防止または解消される。また、そ
のような空気の噴出しに伴い羽根車収容部分に水が上が
って羽根車が水に浸かる。羽根車が水に浸かっていると
ポンプによる排水が可能であるから、エアーロックを起
こさずに円滑に運転を再開することができるようにな
り、起動信頼性が向上する。なお、吐出通路の径方向へ
の張出部分は、ポンプ運転中は水の吐出通路として役立
つ。
【0009】また、運転開始によりポンプが排水を開始
すると、それに伴って空気抜き配管の管内圧力が上昇し
て逆止弁の弁孔が閉じ、それ以降は逆止弁の弁孔から水
が排出されることがないので、運転中のポンプの吐出量
が減少することがない。そして、逆止弁の弁孔が閉じて
いると、運転中であっても空気抜き配管に水が流入しな
いので、汚水を取り扱う場合に、空気抜き配管が詰まる
ことがなく、そのことが、運転停止時の水位上昇に起因
するエアロックを回避することに役立つ。
すると、それに伴って空気抜き配管の管内圧力が上昇し
て逆止弁の弁孔が閉じ、それ以降は逆止弁の弁孔から水
が排出されることがないので、運転中のポンプの吐出量
が減少することがない。そして、逆止弁の弁孔が閉じて
いると、運転中であっても空気抜き配管に水が流入しな
いので、汚水を取り扱う場合に、空気抜き配管が詰まる
ことがなく、そのことが、運転停止時の水位上昇に起因
するエアロックを回避することに役立つ。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例による水中ポンプを図
面に基づいて説明する。図1は水中ポンプの一部破断正
面図、図2は図1のII線の方向から見た吐出通路4の
拡大図である。なお、この水中ポンプの基本的構造は図
4で説明したものと異ならないので、それと同一または
相応する部分には同一符号を付すことによって、図4で
説明したものと同様の構造説明や作用説明については省
略し、以下では、本発明の実施例による水中ポンプの特
徴部分についてのみ説明する。
面に基づいて説明する。図1は水中ポンプの一部破断正
面図、図2は図1のII線の方向から見た吐出通路4の
拡大図である。なお、この水中ポンプの基本的構造は図
4で説明したものと異ならないので、それと同一または
相応する部分には同一符号を付すことによって、図4で
説明したものと同様の構造説明や作用説明については省
略し、以下では、本発明の実施例による水中ポンプの特
徴部分についてのみ説明する。
【0011】図1の水中ポンプにおいて、吐出通路4
は、その一部が径方向に張り出されており、その張出部
分5の始部51がケーシング2内の羽根車1の遠心力が
働く箇所に臨んでいる。ここで、羽根車1の遠心力が働
く箇所には、ケーシング2における羽根車1との対向部
分が相当し、一般的なボルティクス水中ポンプでは、ケ
ーシング2に付設した軸受側の羽根車収容部分の周壁が
その箇所に相当する。この実施例において、吐出通路4
はケーシング2の軸線Cに対して略直角、すなわち略水
平に配備されている。また、張出部分5は吐出通路4の
一部を形成するように吐出通路4の上方に張り出してい
る。なお、図3で説明した空気抜き孔9に相応する孔は
設けられていない。
は、その一部が径方向に張り出されており、その張出部
分5の始部51がケーシング2内の羽根車1の遠心力が
働く箇所に臨んでいる。ここで、羽根車1の遠心力が働
く箇所には、ケーシング2における羽根車1との対向部
分が相当し、一般的なボルティクス水中ポンプでは、ケ
ーシング2に付設した軸受側の羽根車収容部分の周壁が
その箇所に相当する。この実施例において、吐出通路4
はケーシング2の軸線Cに対して略直角、すなわち略水
平に配備されている。また、張出部分5は吐出通路4の
一部を形成するように吐出通路4の上方に張り出してい
る。なお、図3で説明した空気抜き孔9に相応する孔は
設けられていない。
【0012】この構成において、ポンプ起動時にケーシ
ング2内の羽根車収容部分に空気があると、その空気
は、ポンプ起動に伴う羽根車1の回転によって発生する
遠心力で強制的に吐出通路4の張出部分5を主に通って
噴き出される。したがって、ポンプ起動時に吐出通路4
が汚水中の異物で詰まっていても、そのような空気の噴
出しにより異物が噴き飛ばされて吐出通路4の詰まりが
解消される。こうして空気が噴き出されると、空気と置
換した水が羽根車収容部分に上がって羽根車が水に浸か
り、エアーロックを起こすことなく運転が行われる。な
お、運転中は、前記張出部分5が吐出通路4の一部とし
て作用し、水が吐出通路4と張出部分5とを通って吐出
される。
ング2内の羽根車収容部分に空気があると、その空気
は、ポンプ起動に伴う羽根車1の回転によって発生する
遠心力で強制的に吐出通路4の張出部分5を主に通って
噴き出される。したがって、ポンプ起動時に吐出通路4
が汚水中の異物で詰まっていても、そのような空気の噴
出しにより異物が噴き飛ばされて吐出通路4の詰まりが
解消される。こうして空気が噴き出されると、空気と置
換した水が羽根車収容部分に上がって羽根車が水に浸か
り、エアーロックを起こすことなく運転が行われる。な
お、運転中は、前記張出部分5が吐出通路4の一部とし
て作用し、水が吐出通路4と張出部分5とを通って吐出
される。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、ポンプ起動時にケーシング内の羽根車収
容部分に滞留している空気が羽根車の回転によって発生
する遠心力で強制的に吐出通路の径方向への張出部分を
通って噴き出され、そのときの空気の噴出しにより吐出
通路の詰まりが防止または解消されるので、ポンプ起動
時にエアーロックが起こらず、起動信頼性が向上する。
発明によれば、ポンプ起動時にケーシング内の羽根車収
容部分に滞留している空気が羽根車の回転によって発生
する遠心力で強制的に吐出通路の径方向への張出部分を
通って噴き出され、そのときの空気の噴出しにより吐出
通路の詰まりが防止または解消されるので、ポンプ起動
時にエアーロックが起こらず、起動信頼性が向上する。
【図1】請求項1に係る本発明の水中ポンプを概略で示
す一部破断正面図である。
す一部破断正面図である。
【図2】図1のII線の方向から見た吐出通路の拡大図
である。
である。
【図3】従来の水中ポンプを概略で示す一部破断正面図
である。
である。
【図4】水中ポンプの基本的構造を概略で示す一部破断
正面図である。
正面図である。
C 軸線 1 羽根車 2 ケーシング 3 吸込通路 4 吐出通路 5 吐出通路の張出部分 6 モータフレーム(原動機フレーム)
Claims (1)
- 【請求項1】 上下方向の軸線をもつ羽根車を回転自在
に収容したケーシングに下向きの吸込通路と横向きの吐
出通路が形成され、前記羽根車が前記ケーシングの上部
に配置した原動機フレームに水密に内装されている原動
機によって回転させられて、前記吸込通路から吸込んだ
水を前記ケーシング内で旋回させたのち前記吐出通路か
ら吐出するように構成された水中ポンプにおいて、 前記吐出通路が、羽根車の遠心力が働く箇所にまで径方
向に張り出されていることを特徴とする水中ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25336794A JPH08114195A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 水中ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25336794A JPH08114195A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 水中ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08114195A true JPH08114195A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17250368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25336794A Pending JPH08114195A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 水中ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08114195A (ja) |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP25336794A patent/JPH08114195A/ja active Pending
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