JP2685647B2 - 立軸ポンプ - Google Patents
立軸ポンプInfo
- Publication number
- JP2685647B2 JP2685647B2 JP2329365A JP32936590A JP2685647B2 JP 2685647 B2 JP2685647 B2 JP 2685647B2 JP 2329365 A JP2329365 A JP 2329365A JP 32936590 A JP32936590 A JP 32936590A JP 2685647 B2 JP2685647 B2 JP 2685647B2
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- Japan
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- pump
- water
- impeller
- water level
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸水槽内に設置され、且つ吸水槽内の水位
より低いところに羽根車を位置されるようにした揚水ポ
ンプに係り、特に、吸水槽内の水位低下時においても揚
水運転可能な先行待機運転を実施するポンプに関する。
より低いところに羽根車を位置されるようにした揚水ポ
ンプに係り、特に、吸水槽内の水位低下時においても揚
水運転可能な先行待機運転を実施するポンプに関する。
従来、実開昭63−150097号公報に記載されているよう
に、吸水槽水位より低いところに羽根車を位置させ、羽
根車の入口付近に外部に通じる貫通孔を設け、この貫通
孔は管と接続され、この管の他端は、吸水槽内の、羽根
車が水没するレベル付近に開口部を設ける方法が知られ
ている。
に、吸水槽水位より低いところに羽根車を位置させ、羽
根車の入口付近に外部に通じる貫通孔を設け、この貫通
孔は管と接続され、この管の他端は、吸水槽内の、羽根
車が水没するレベル付近に開口部を設ける方法が知られ
ている。
この方法によれば、吸水槽の水位が、開口部のレベル
より低下すれば、開口部より空気を吸込み、水位の低下
と共にポンプの揚水作用が徐々に低下するため、低い水
位でも揚水運転が可能となりある水位よりさらに水位が
低下すると、自然に揚水が停止し、ポンプは空転運転へ
と移行するという特徴があり、例えば、吸水槽への急激
な流入が生ずる前に、ポンプを空転・待機する、いわゆ
る先行待機運転を行うポンプに適した方法である。
より低下すれば、開口部より空気を吸込み、水位の低下
と共にポンプの揚水作用が徐々に低下するため、低い水
位でも揚水運転が可能となりある水位よりさらに水位が
低下すると、自然に揚水が停止し、ポンプは空転運転へ
と移行するという特徴があり、例えば、吸水槽への急激
な流入が生ずる前に、ポンプを空転・待機する、いわゆ
る先行待機運転を行うポンプに適した方法である。
しかし、上記構成だけでは、揚水が停止しても羽根車
上部に水を保持したまま待機空転運転に移行するため、
待機運転中であってもかなりの動力を消費し、ポンプの
長さ,比速度,回転数にもよるが、定格運転時の20%程
度の動力が必要である。
上部に水を保持したまま待機空転運転に移行するため、
待機運転中であってもかなりの動力を消費し、ポンプの
長さ,比速度,回転数にもよるが、定格運転時の20%程
度の動力が必要である。
この空転時には羽根車上部に保持した水を抜く方法と
して、例えば、特開平1−315691号公報があるが、この
場合には、揚水運転中に水抜き管から揚水が常時噴出し
てしまう。また、水抜き管にバルブを取り付ける方法も
考えられるが、信頼性、経済性の点から、十分とは言え
ない。
して、例えば、特開平1−315691号公報があるが、この
場合には、揚水運転中に水抜き管から揚水が常時噴出し
てしまう。また、水抜き管にバルブを取り付ける方法も
考えられるが、信頼性、経済性の点から、十分とは言え
ない。
上記従来技術では、揚水が停止したのち、再び水位が
上昇し、排水が始まるまでの間、長時間にわたり、空転
運転となるような場合には、大量の動力を消費してしま
い、はなはだ不経済である。
上昇し、排水が始まるまでの間、長時間にわたり、空転
運転となるような場合には、大量の動力を消費してしま
い、はなはだ不経済である。
また、上記特開平1−315691号に記載されたもので
も、バルブを設ける等複雑な構成にしなければ、水抜き
管から多量の揚水が常時噴出されてしまい、ポンプ効率
を低下させる欠点があった。
も、バルブを設ける等複雑な構成にしなければ、水抜き
管から多量の揚水が常時噴出されてしまい、ポンプ効率
を低下させる欠点があった。
本発明の目的は、揚水停止後羽根車上部に保持した水
のほとんどを速やかに排水して待機空転運転中の消費電
力を小さく抑え、かつ通常の排水運転中における揚水の
漏洩量を簡単な構成で低減することのできる立軸ポンプ
を得ることにある。
のほとんどを速やかに排水して待機空転運転中の消費電
力を小さく抑え、かつ通常の排水運転中における揚水の
漏洩量を簡単な構成で低減することのできる立軸ポンプ
を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、ポンプ運転中の
水位が、それ以下では吸込ベルから空気を吸込んでしま
う最低水位レベルに相当する位置より下方にポンプの羽
根車を位置させ、この羽根車下方のポンプケーシングに
吸気孔を設け、この吸気孔に吸気管の一端を接続すると
共にその吸気管の他端を大気に開放させた立軸ポンプに
おいて、前記羽根車のハブに、羽根車上部に保持した水
を抜く水抜き用の孔を設けたものである。
水位が、それ以下では吸込ベルから空気を吸込んでしま
う最低水位レベルに相当する位置より下方にポンプの羽
根車を位置させ、この羽根車下方のポンプケーシングに
吸気孔を設け、この吸気孔に吸気管の一端を接続すると
共にその吸気管の他端を大気に開放させた立軸ポンプに
おいて、前記羽根車のハブに、羽根車上部に保持した水
を抜く水抜き用の孔を設けたものである。
本発明によれば、羽根車のハブに水抜き孔を設けてい
るので、揚水停止後には羽根車上部の水のほとんどを水
抜き孔から速やかに排水でき、待機空転運転中の消費電
力を小さく抑えることができる。
るので、揚水停止後には羽根車上部の水のほとんどを水
抜き孔から速やかに排水でき、待機空転運転中の消費電
力を小さく抑えることができる。
また、水抜き孔は羽根車のハブに形成されているた
め、水抜き孔の位置はポンプ軸の中心に近い位置とな
り、このため通常の排水運転中においては羽根車背面の
圧力が羽根車の回転によって水抜き孔付近では小さくな
り、したがってバルブ等の特別な構成を設けることなく
簡単な構成により、通常の排水運転中における揚水の水
抜き孔から羽根車吸込側への漏洩量を大幅に低減するこ
とができる。
め、水抜き孔の位置はポンプ軸の中心に近い位置とな
り、このため通常の排水運転中においては羽根車背面の
圧力が羽根車の回転によって水抜き孔付近では小さくな
り、したがってバルブ等の特別な構成を設けることなく
簡単な構成により、通常の排水運転中における揚水の水
抜き孔から羽根車吸込側への漏洩量を大幅に低減するこ
とができる。
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
第3図において、羽根車1を収納したポンプケーシン
グ4のケーシングライナ2の下方向にポンプケーシング
の吸込ベル3が接続され、かつ、上方側にはポンプケー
シングの一部である揚水管5および吐出エルボ6が接続
され、立軸ポンプを構成している。吐出エルボ6の吐出
側には吐出管7及び吐出弁8が設けられている。また、
羽根車1の下方の近傍には吸気孔9が設けられ、吸気孔
9と連結して吸気管10が設けられ、吸気管10に吸気量調
整弁11が設けられ、吸気管10の吸込口12が吸水槽内の最
高水位(HWL)より高い位置に設置され、これらにより
流量制御装置を構成している。吸気孔9は、従来の最低
水位レベル、すなわち、この水位以下では吸込レベルか
ら空気を吸込んでしまう最低水位レベルWL1において、
吸気孔9から吸気されない位置に設けられている。
グ4のケーシングライナ2の下方向にポンプケーシング
の吸込ベル3が接続され、かつ、上方側にはポンプケー
シングの一部である揚水管5および吐出エルボ6が接続
され、立軸ポンプを構成している。吐出エルボ6の吐出
側には吐出管7及び吐出弁8が設けられている。また、
羽根車1の下方の近傍には吸気孔9が設けられ、吸気孔
9と連結して吸気管10が設けられ、吸気管10に吸気量調
整弁11が設けられ、吸気管10の吸込口12が吸水槽内の最
高水位(HWL)より高い位置に設置され、これらにより
流量制御装置を構成している。吸気孔9は、従来の最低
水位レベル、すなわち、この水位以下では吸込レベルか
ら空気を吸込んでしまう最低水位レベルWL1において、
吸気孔9から吸気されない位置に設けられている。
いま、WL1よりも高い水位WL4で、このポンプを運転
し、水位の低下と共にWL1に達した時に吸気孔9からポ
ンプに吸気を開始させると、水位の低下と共に吸気量が
増加し、ある水位WL3で、ポンプは、揚水不能となり、
羽根車1は空転運転となる。このとき、羽根車上部のポ
ンプケーシング4,揚水管5,吐出エルボ6,吐出管7には、
揚水が滞留している。この後、再度、水位の上昇が生
じ、水位がWL2に達すると、再び、ポンプは吸気運転と
なり、揚水量に比べ、流入量が多い場合には、水位は上
昇を続け、WL1に達した時に吸気を停止し、通常の揚水
運転へと移行する。
し、水位の低下と共にWL1に達した時に吸気孔9からポ
ンプに吸気を開始させると、水位の低下と共に吸気量が
増加し、ある水位WL3で、ポンプは、揚水不能となり、
羽根車1は空転運転となる。このとき、羽根車上部のポ
ンプケーシング4,揚水管5,吐出エルボ6,吐出管7には、
揚水が滞留している。この後、再度、水位の上昇が生
じ、水位がWL2に達すると、再び、ポンプは吸気運転と
なり、揚水量に比べ、流入量が多い場合には、水位は上
昇を続け、WL1に達した時に吸気を停止し、通常の揚水
運転へと移行する。
第1図ないし第2図は、請求項1に示した内容を斜流
ポンプ,軸流ポンプに対し、それぞれ適用した例を示
す。第3図で説明したように、吸気運転中に水位が下が
り、ある水位WL3になるとポンプは揚水不能となり、羽
根車1は上部の揚水管に水を保持したまま空転運転とな
る。このとき、本発明の請求項1のように、羽根車1の
ハブに水抜き孔13を設けておけば、揚水管5の内部な
ど、羽根車1の上部に滞留した揚水は、自重により、自
動的に排出される。空転時の消費動力は、水中軸受の
数,種類,ポンプの揚水管の長さ等により異なるが、あ
る実験によれば、滞留水を排出した場合には、排出しな
い場合に比べて、消費動力が十分の一以下になることが
わかっている。従って本発明を先行待機運転される立軸
ポンプに適用し、滞留水を排出した場合には、比較的経
済的な待機運転が可能である。
ポンプ,軸流ポンプに対し、それぞれ適用した例を示
す。第3図で説明したように、吸気運転中に水位が下が
り、ある水位WL3になるとポンプは揚水不能となり、羽
根車1は上部の揚水管に水を保持したまま空転運転とな
る。このとき、本発明の請求項1のように、羽根車1の
ハブに水抜き孔13を設けておけば、揚水管5の内部な
ど、羽根車1の上部に滞留した揚水は、自重により、自
動的に排出される。空転時の消費動力は、水中軸受の
数,種類,ポンプの揚水管の長さ等により異なるが、あ
る実験によれば、滞留水を排出した場合には、排出しな
い場合に比べて、消費動力が十分の一以下になることが
わかっている。従って本発明を先行待機運転される立軸
ポンプに適用し、滞留水を排出した場合には、比較的経
済的な待機運転が可能である。
本発明によれば、羽根車のハブに水抜き孔を設けてい
るので、揚水停止後には羽根車上部に保持した水のほと
んどを速やかに排水することができ、待機空転運転中の
消費電力を小さく抑えることができる効果がある。ま
た、本発明によれば簡単な構成で、通常の排水運転中に
おいても水抜き孔からの揚水の漏洩量を大幅に低減する
ことができるという効果も得られる。
るので、揚水停止後には羽根車上部に保持した水のほと
んどを速やかに排水することができ、待機空転運転中の
消費電力を小さく抑えることができる効果がある。ま
た、本発明によれば簡単な構成で、通常の排水運転中に
おいても水抜き孔からの揚水の漏洩量を大幅に低減する
ことができるという効果も得られる。
第1図は本発明の一実施例を示す側面図、第2図は本発
明の他の実施例を示す側面図、第3図は立軸ポンプの全
体側面図である。 1……羽根車、2……ケーシングライナ、3……吸込ベ
ル、4……ポンプケーシング、5……揚水管、6……吐
出エルボ、7……吐出管、8……吐出弁、9……吸気
孔、10……吸気管、11……吸気量調整弁、12……吸込
口、13……水抜き孔、14……急排空気弁。
明の他の実施例を示す側面図、第3図は立軸ポンプの全
体側面図である。 1……羽根車、2……ケーシングライナ、3……吸込ベ
ル、4……ポンプケーシング、5……揚水管、6……吐
出エルボ、7……吐出管、8……吐出弁、9……吸気
孔、10……吸気管、11……吸気量調整弁、12……吸込
口、13……水抜き孔、14……急排空気弁。
Claims (1)
- 【請求項1】ポンプ運転中の水位が、それ以下では吸込
ベルから空気を吸込んでしまう最低水位レベルに相当す
る位置より下方にポンプの羽根車を位置させ、この羽根
車下方のポンプケーシングに吸気孔を設け、この吸気孔
に吸気管の一端を接続すると共にその吸気管の他端を大
気に開放させた立軸ポンプにおいて、 前記羽根車のハブに、羽根車上部に保持した水を抜く水
抜き用の孔を設けたことを特徴とする立軸ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2329365A JP2685647B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 立軸ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2329365A JP2685647B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 立軸ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04203390A JPH04203390A (ja) | 1992-07-23 |
JP2685647B2 true JP2685647B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=18220644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2329365A Expired - Fee Related JP2685647B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 立軸ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2685647B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01315691A (ja) * | 1988-06-15 | 1989-12-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 立軸形ポンプ |
JPH0291497A (ja) * | 1988-09-27 | 1990-03-30 | Kubota Ltd | 立軸ポンプ |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP2329365A patent/JP2685647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04203390A (ja) | 1992-07-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
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