JPH08114126A - 過給エンジン - Google Patents
過給エンジンInfo
- Publication number
- JPH08114126A JPH08114126A JP6278339A JP27833994A JPH08114126A JP H08114126 A JPH08114126 A JP H08114126A JP 6278339 A JP6278339 A JP 6278339A JP 27833994 A JP27833994 A JP 27833994A JP H08114126 A JPH08114126 A JP H08114126A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- mechanical supercharger
- speed change
- brake
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械式過給機をそなえたターボ過給エンジン
において、そのエンジンブレーキトルクを確実に増大さ
せる。 【構成】 エンジンリターダが設けられたディーゼルエ
ンジン１にターボ過給機２及び機械式過給機３が装備さ
れ、機械式過給機３はベルト６及び変速ギヤ機構２０を
介してエンジン１により駆動され、エンジン１のエンジ
ンブレーキ作動時には、変速ギヤ機構２０の切り換えに
より機械式過給機３の回転数を減少させると共に、吸気
マニホルド９内の電磁切換弁２７を閉じて、一部のシリ
ンダにのみ過給する。
において、そのエンジンブレーキトルクを確実に増大さ
せる。 【構成】 エンジンリターダが設けられたディーゼルエ
ンジン１にターボ過給機２及び機械式過給機３が装備さ
れ、機械式過給機３はベルト６及び変速ギヤ機構２０を
介してエンジン１により駆動され、エンジン１のエンジ
ンブレーキ作動時には、変速ギヤ機構２０の切り換えに
より機械式過給機３の回転数を減少させると共に、吸気
マニホルド９内の電磁切換弁２７を閉じて、一部のシリ
ンダにのみ過給する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、機械式過給機をそなえ
たターボ過給エンジン、とくに、エンジンブレーキ特性
を改善したターボ過給エンジンに関する。
たターボ過給エンジン、とくに、エンジンブレーキ特性
を改善したターボ過給エンジンに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、車両に搭載されたターボ過給エ
ンジンは、同一排気量の通常エンジンと比較して車両発
進時の出力トルクとエンジンブレーキトルクとが不足す
るため、従来は、機械式過給機及びエンジンリターダが
併用されていた。
ンジンは、同一排気量の通常エンジンと比較して車両発
進時の出力トルクとエンジンブレーキトルクとが不足す
るため、従来は、機械式過給機及びエンジンリターダが
併用されていた。
【０００３】すなわち、図４に例示されているように、
車両に搭載された大型ディーゼルエンジン１に、排気タ
ービンにより軸流ポンプが駆動されるターボ過給機２が
装備されると共に、ルーツブロア、ねじ式コンプレッサ
等の容積型過給機である機械式過給機３が装備され、こ
の機械式過給機３とエンジンクランク軸との間にはプー
リ４、５及びベルト６と増速ギヤ機構７とが設けられ、
プーリ５には電磁クラッチが内蔵されていて、車両の発
進時及び加速時にこの電磁クラッチが接続されるので、
上記車両の発進時及び加速時に機械式過給機３がエンジ
ン１により駆動されることになる。
車両に搭載された大型ディーゼルエンジン１に、排気タ
ービンにより軸流ポンプが駆動されるターボ過給機２が
装備されると共に、ルーツブロア、ねじ式コンプレッサ
等の容積型過給機である機械式過給機３が装備され、こ
の機械式過給機３とエンジンクランク軸との間にはプー
リ４、５及びベルト６と増速ギヤ機構７とが設けられ、
プーリ５には電磁クラッチが内蔵されていて、車両の発
進時及び加速時にこの電磁クラッチが接続されるので、
上記車両の発進時及び加速時に機械式過給機３がエンジ
ン１により駆動されることになる。
【０００４】また、ターボ過給機２の稼動により増圧さ
れた吸気はインタクーラ８を経て機械式過給機３へ導か
れ、機械式過給機３の稼動時にはさらに加圧されてエン
ジン１の各シリンダへ過給される一方、機械式過給機３
の停止時には、吸気マニホルド９内との差圧により逆止
弁１０が開き、吸気はバイパス路１１を通ってエンジン
１の各シリンダへ直接供給される。
れた吸気はインタクーラ８を経て機械式過給機３へ導か
れ、機械式過給機３の稼動時にはさらに加圧されてエン
ジン１の各シリンダへ過給される一方、機械式過給機３
の停止時には、吸気マニホルド９内との差圧により逆止
弁１０が開き、吸気はバイパス路１１を通ってエンジン
１の各シリンダへ直接供給される。
【０００５】さらに、エンジン１には、吸気弁及び排気
弁と別個に各シリンダに設けられた第３弁もしくは上記
排気弁を各シリンダの圧縮行程終了時に開き、シリンダ
内吸気の圧縮仕事によってエンジンブレーキトルクを発
生させるエンジンリターダが併設されている。
弁と別個に各シリンダに設けられた第３弁もしくは上記
排気弁を各シリンダの圧縮行程終了時に開き、シリンダ
内吸気の圧縮仕事によってエンジンブレーキトルクを発
生させるエンジンリターダが併設されている。
【０００６】上記エンジン１においては、車両発進時等
のように回転数が低くてターボ過給機２の効きが良くな
い場合でも、機械式過給機３の稼動により吸気を加圧す
ることによって、出力トルクの増大による車両発進性の
向上を図ることができるが、とくに大型車両等にあって
は、エンジンリターダのみによってはエンジンブレーキ
トルクが必ずしも十分でない場合があった。
のように回転数が低くてターボ過給機２の効きが良くな
い場合でも、機械式過給機３の稼動により吸気を加圧す
ることによって、出力トルクの増大による車両発進性の
向上を図ることができるが、とくに大型車両等にあって
は、エンジンリターダのみによってはエンジンブレーキ
トルクが必ずしも十分でない場合があった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機械式過給
機をそなえたターボ過給エンジンにおいて、そのエンジ
ンブレーキトルクを確実に増大させようとするものであ
る。
機をそなえたターボ過給エンジンにおいて、そのエンジ
ンブレーキトルクを確実に増大させようとするものであ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
るエンジンは、ターボ過給機、機械式過給機、同機械式
過給機の回転数を変化させる変速手段、エンジンブレー
キ補助手段及び同エンジンブレーキ補助手段の作動時に
上記変速手段を制御する制御手段を有している。
るエンジンは、ターボ過給機、機械式過給機、同機械式
過給機の回転数を変化させる変速手段、エンジンブレー
キ補助手段及び同エンジンブレーキ補助手段の作動時に
上記変速手段を制御する制御手段を有している。
【０００９】
【作用】すなわち、そのエンジンを搭載した車両の発進
時等には、機械式過給機を駆動することにより、ターボ
過給機による過給を補って出力トルクを増大させること
ができる一方、エンジンブレーキ補助手段の作動時に制
御手段が変速手段を制御することによって、変速手段に
よる機械式過給機の回転数が変化した場合であっても、
エンジンブレーキ補助手段が作動するエンジンブレーキ
時にはエンジンの回転数が上昇するため、それに応じて
機械式過給機の回転数も増大し、従って、ターボ過給機
による過給作用が減少しても機械式過給機によりエンジ
ンが過給されるので、エンジンブレーキ補助手段による
エンジンブレーキトルクの確実な増大を図ることができ
る。
時等には、機械式過給機を駆動することにより、ターボ
過給機による過給を補って出力トルクを増大させること
ができる一方、エンジンブレーキ補助手段の作動時に制
御手段が変速手段を制御することによって、変速手段に
よる機械式過給機の回転数が変化した場合であっても、
エンジンブレーキ補助手段が作動するエンジンブレーキ
時にはエンジンの回転数が上昇するため、それに応じて
機械式過給機の回転数も増大し、従って、ターボ過給機
による過給作用が減少しても機械式過給機によりエンジ
ンが過給されるので、エンジンブレーキ補助手段による
エンジンブレーキトルクの確実な増大を図ることができ
る。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例について、前記従来装
置と同等部分には同一符号を付けて説明する。図１及び
図２において、車両に搭載された大型ディーゼルエンジ
ン１にターボ過給機２が装備されると共に、容積型過給
機である機械式過給機３が装備され、機械式過給機３と
エンジンクランク軸との間にはプーリ４、５及びベルト
６と２段変速ギヤ機構２０とが設けられている。
置と同等部分には同一符号を付けて説明する。図１及び
図２において、車両に搭載された大型ディーゼルエンジ
ン１にターボ過給機２が装備されると共に、容積型過給
機である機械式過給機３が装備され、機械式過給機３と
エンジンクランク軸との間にはプーリ４、５及びベルト
６と２段変速ギヤ機構２０とが設けられている。
【００１１】プーリ５には電磁クラッチ２１が内蔵さ
れ、２段変速ギヤ機構２０にはプラネタリギア２２、リ
ングギア２３、出力軸に連結されたサンギア２４、リン
グギア２３を固定部分と断続させるクラッチ２５、及
び、プラネタリギア２２とサンギア２４とを断続させる
クラッチ２６が設けられており、電磁クラッチ２１のオ
フ時にはプーリ５の回転が２段変速ギヤ機構２０に伝達
されないが、電磁クラッチ２１のオン時にはプーリ５の
回転が２段変速ギヤ機構２０のプラネタリギア２２へ伝
達されるように構成されている。
れ、２段変速ギヤ機構２０にはプラネタリギア２２、リ
ングギア２３、出力軸に連結されたサンギア２４、リン
グギア２３を固定部分と断続させるクラッチ２５、及
び、プラネタリギア２２とサンギア２４とを断続させる
クラッチ２６が設けられており、電磁クラッチ２１のオ
フ時にはプーリ５の回転が２段変速ギヤ機構２０に伝達
されないが、電磁クラッチ２１のオン時にはプーリ５の
回転が２段変速ギヤ機構２０のプラネタリギア２２へ伝
達されるように構成されている。
【００１２】また、ターボ過給機２の稼動により増圧さ
れた吸気はインタクーラ８を経て機械式過給機３へ導か
れ、機械式過給機３の稼動時にはさらに加圧されて、吸
気マニホルド９を通りエンジン１のシリンダへ過給され
る一方、機械式過給機３の停止時には、吸気マニホルド
９との差圧により逆止弁１０が開き、吸気がバイパス路
１１を通って吸気マニホルド９内へ供給される。
れた吸気はインタクーラ８を経て機械式過給機３へ導か
れ、機械式過給機３の稼動時にはさらに加圧されて、吸
気マニホルド９を通りエンジン１のシリンダへ過給され
る一方、機械式過給機３の停止時には、吸気マニホルド
９との差圧により逆止弁１０が開き、吸気がバイパス路
１１を通って吸気マニホルド９内へ供給される。
【００１３】さらに、エンジン１には、吸気弁及び排気
弁と別個に各シリンダに設けられた第３弁もしくは上記
排気弁を各シリンダの圧縮行程終了時に開き、シリンダ
内吸気の圧縮仕事によってエンジンブレーキトルクを発
生させるエンジンリターダが併設されており、また、吸
気マニホルド９内のほぼ中央部分には電磁切換弁２７が
設けられている。
弁と別個に各シリンダに設けられた第３弁もしくは上記
排気弁を各シリンダの圧縮行程終了時に開き、シリンダ
内吸気の圧縮仕事によってエンジンブレーキトルクを発
生させるエンジンリターダが併設されており、また、吸
気マニホルド９内のほぼ中央部分には電磁切換弁２７が
設けられている。
【００１４】上記過給エンジン１において、エンジン１
の回転数が比較的高い車両の定常走行時には、ＣＰＵ等
の図示しない制御装置によりプーリ５の電磁クラッチ２
１がオフとされて機械式過給機３が停止していると共
に、電磁切換弁２７が開かれるので、ターボ過給機２の
稼動により十分に増圧された吸気はインタクーラ８を経
て、吸気マニホルド９内との差圧により開いた逆止弁１
０を通り、エンジン１の各シリンダへ直接供給されて、
ターボ過給機２による通常の過給運転が行われると同時
に、機械式過給機３の停止により機械的損失の防止が図
られ、この場合、エンジン１は図３のＡ0 線及びＢ0 線
で示す出力トルク及びエンジンブレーキトルクを有して
いる。
の回転数が比較的高い車両の定常走行時には、ＣＰＵ等
の図示しない制御装置によりプーリ５の電磁クラッチ２
１がオフとされて機械式過給機３が停止していると共
に、電磁切換弁２７が開かれるので、ターボ過給機２の
稼動により十分に増圧された吸気はインタクーラ８を経
て、吸気マニホルド９内との差圧により開いた逆止弁１
０を通り、エンジン１の各シリンダへ直接供給されて、
ターボ過給機２による通常の過給運転が行われると同時
に、機械式過給機３の停止により機械的損失の防止が図
られ、この場合、エンジン１は図３のＡ0 線及びＢ0 線
で示す出力トルク及びエンジンブレーキトルクを有して
いる。
【００１５】次に、エンジン１の回転数が比較的低い車
両の発進時及び加速時には、上記制御装置によりプーリ
５の電磁クラッチ２１がオンとされると共に、それぞれ
２段変速ギヤ機構２０のクラッチ２５がオン、クラッチ
２６がオフとされ、また、電磁切換弁２７が開かれてい
るので、エンジン１の回転数がプーリ４、５のプーリ比
及び２段変速ギヤ機構２０により増速されて機械式過給
機３が駆動され、機械式過給機３の稼動により十分に加
圧された吸気が吸気マニホルド９を通って各シリンダへ
供給され、従って、エンジン１は比較的低い回転数にお
いて図３のＡ線で示す出力トルクをそなえ、Ａ線とＡ0
線との差に相当する出力トルクの増加が得られる。
両の発進時及び加速時には、上記制御装置によりプーリ
５の電磁クラッチ２１がオンとされると共に、それぞれ
２段変速ギヤ機構２０のクラッチ２５がオン、クラッチ
２６がオフとされ、また、電磁切換弁２７が開かれてい
るので、エンジン１の回転数がプーリ４、５のプーリ比
及び２段変速ギヤ機構２０により増速されて機械式過給
機３が駆動され、機械式過給機３の稼動により十分に加
圧された吸気が吸気マニホルド９を通って各シリンダへ
供給され、従って、エンジン１は比較的低い回転数にお
いて図３のＡ線で示す出力トルクをそなえ、Ａ線とＡ0
線との差に相当する出力トルクの増加が得られる。
【００１６】さらに、車両のブレーキ装置が操作された
り、エンジン１の回転数が車速に相応するエンジン回転
数よりかなり大きくなって、いわゆるエンジンブレーキ
が作動していることを上記制御装置が検知すると、この
制御装置は前記エンジンリターダを作動させる一方、プ
ーリ５の電磁クラッチ２１をオンとすると共に、それぞ
れ２段変速ギヤ機構２０のクラッチ２５をオフ、クラッ
チ２６をオンとして、２段変速ギヤ機構２０を直結状態
とし、かつ、電磁切換弁２７を閉じるので、車両の前記
発進時及び加速時と比較して、機械式過給機３はプーリ
４、５のプーリ比のみの増速である約１／２の速度で駆
動され、機械式過給機３の稼動により加圧された吸気
が、図１の矢印に示されているように、電磁切換弁２７
により仕切られた吸気マニホルド９の半分のみを通っ
て、全シリンダの１／２へそれぞれ供給される。
り、エンジン１の回転数が車速に相応するエンジン回転
数よりかなり大きくなって、いわゆるエンジンブレーキ
が作動していることを上記制御装置が検知すると、この
制御装置は前記エンジンリターダを作動させる一方、プ
ーリ５の電磁クラッチ２１をオンとすると共に、それぞ
れ２段変速ギヤ機構２０のクラッチ２５をオフ、クラッ
チ２６をオンとして、２段変速ギヤ機構２０を直結状態
とし、かつ、電磁切換弁２７を閉じるので、車両の前記
発進時及び加速時と比較して、機械式過給機３はプーリ
４、５のプーリ比のみの増速である約１／２の速度で駆
動され、機械式過給機３の稼動により加圧された吸気
が、図１の矢印に示されているように、電磁切換弁２７
により仕切られた吸気マニホルド９の半分のみを通っ
て、全シリンダの１／２へそれぞれ供給される。
【００１７】従って、この場合には、２段変速ギヤ機構
２０による機械式過給機３の増速が抑制されるため、機
械式過給機３のオーバランを防止することができると同
時に、機械式過給機３の減速により過給性能が減少して
も、機械式過給機３により加圧された吸気がエンジン１
の１／２のシリンダにのみ供給されるため、上記シリン
ダには十分な過給圧を確保することができて、エンジン
リターダによるエンジンブレーキトルクを格段に増大さ
せることができるので、エンジン１は図３のＢ線で示す
エンジンブレーキトルクをそなえ、全回転数にわたって
Ｂ線とＢ0 線との差に相当するエンジンブレーキトルク
の増加が得られる。すなわち、通常のエンジンブレーキ
にブレーキ力を付加して、車両のブレーキ力を大幅に強
化することができるので、とくに積載重量が大きい大型
トラック等においては、エンジン１によるこのエンジン
ブレーキトルクの増大は実用上非常に有益である。
２０による機械式過給機３の増速が抑制されるため、機
械式過給機３のオーバランを防止することができると同
時に、機械式過給機３の減速により過給性能が減少して
も、機械式過給機３により加圧された吸気がエンジン１
の１／２のシリンダにのみ供給されるため、上記シリン
ダには十分な過給圧を確保することができて、エンジン
リターダによるエンジンブレーキトルクを格段に増大さ
せることができるので、エンジン１は図３のＢ線で示す
エンジンブレーキトルクをそなえ、全回転数にわたって
Ｂ線とＢ0 線との差に相当するエンジンブレーキトルク
の増加が得られる。すなわち、通常のエンジンブレーキ
にブレーキ力を付加して、車両のブレーキ力を大幅に強
化することができるので、とくに積載重量が大きい大型
トラック等においては、エンジン１によるこのエンジン
ブレーキトルクの増大は実用上非常に有益である。
【００１８】なお、上記実施例における変速ギヤ機構
は、ギヤ配列等の変更によりその増速比を適宜変化さ
せ、あるいは、上記実施例のプーリ比を適宜段階的また
は無段階的に変更して増速できるようにし、その変更に
より変速ギヤ機構の増速比を助け、もしくは、変速ギヤ
機構自体を省略しても、上記実施例と同等の作用効果を
奏することができるのはいうまでもない。
は、ギヤ配列等の変更によりその増速比を適宜変化さ
せ、あるいは、上記実施例のプーリ比を適宜段階的また
は無段階的に変更して増速できるようにし、その変更に
より変速ギヤ機構の増速比を助け、もしくは、変速ギヤ
機構自体を省略しても、上記実施例と同等の作用効果を
奏することができるのはいうまでもない。
【００１９】また、前記各実施例においてエンジンの排
気管に開閉弁を設け、エンジンブレーキの作動を上記制
御装置が検知したとき、その制御装置が上記開閉弁を閉
じるようにして、いわゆる排気ブレーキを効かせること
によりエンジンブレーキトルクを一層補強し、あるい
は、上記エンジンリターダを上記排気ブレーキに置換し
ても、前記各実施例と同様な作用効果を奏することが可
能となる。
気管に開閉弁を設け、エンジンブレーキの作動を上記制
御装置が検知したとき、その制御装置が上記開閉弁を閉
じるようにして、いわゆる排気ブレーキを効かせること
によりエンジンブレーキトルクを一層補強し、あるい
は、上記エンジンリターダを上記排気ブレーキに置換し
ても、前記各実施例と同様な作用効果を奏することが可
能となる。
【００２０】さらに、前記各実施例における切換弁は、
吸気マニホルド内の設置位置を適宜変更あるいは追加す
ることにより、エンジンリターダや排気ブレーキからな
るエンジンブレーキ補助手段の作動時に、機械式過給機
により過給されるエンジンシリンダの割合を、上記１／
２から例えば１／３のように適宜変化させてもよいもの
である。
吸気マニホルド内の設置位置を適宜変更あるいは追加す
ることにより、エンジンリターダや排気ブレーキからな
るエンジンブレーキ補助手段の作動時に、機械式過給機
により過給されるエンジンシリンダの割合を、上記１／
２から例えば１／３のように適宜変化させてもよいもの
である。
【００２１】
【発明の効果】本発明にかかる過給エンジンにおいて
は、その搭載車両の発進時等における出力トルクを機械
式過給機により増加させることができると共に、機械式
過給機の稼動による過給のため、エンジンブレーキ補助
手段の作動によるブレーキ作用を一層増大させて、エン
ジンブレーキトルクの不足を容易に補うことができ、タ
ーボ過給エンジンとしての弱点を解消することができ
る。
は、その搭載車両の発進時等における出力トルクを機械
式過給機により増加させることができると共に、機械式
過給機の稼動による過給のため、エンジンブレーキ補助
手段の作動によるブレーキ作用を一層増大させて、エン
ジンブレーキトルクの不足を容易に補うことができ、タ
ーボ過給エンジンとしての弱点を解消することができ
る。
【図１】本発明の実施例における要部配置図。
【図２】上記実施例の要部概略縦断面図。
【図３】上記実施例の作用説明図。
【図４】従来装置の要部配置図。
１ ディーゼルエンジン ２ ターボ過給機 ３ 機械式過給機 ９ 吸気マニホルド １０ 逆止弁 １１ バイパス路 ２０ ２段変速ギヤ機構 ２７ 電磁切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ０２Ｄ 17/02 Ｈ Ｃ (72)発明者 渡邊 純也 東京都港区芝五丁目33番８号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 小泉 孝司 神奈川県厚木市上依知3030番地 大久保歯 車工業株式会社内
Claims (11)
- 【請求項１】 ターボ過給機、機械式過給機、同機械式
過給機の回転数を変化させる変速手段、エンジンブレー
キ補助手段及び同エンジンブレーキ補助手段の作動時に
上記変速手段を制御する制御手段を有するエンジン。 - 【請求項２】 請求項１において、上記変速手段が上記
機械式過給機の回転数を増速させ、上記制御手段が上記
エンジンブレーキ補助手段の作動時に上記変速手段の増
速を減少させるエンジン。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２において、上記
変速手段が２段変速ギヤ機構をそなえたエンジン。 - 【請求項４】 請求項１〜請求項３のいずれかにおい
て、上記機械式過給機の駆動経路を断続するクラッチ手
段をそなえ、エンジンブレーキ時に上記クラッチ手段が
接続されるエンジン。 - 【請求項５】 請求項１〜請求項４のいずれかにおい
て、上記エンジンブレーキ補助手段がエンジンリターダ
及びまたは排気ブレーキであるエンジン。 - 【請求項６】 請求項１〜請求項５のいずれかにおい
て、上記機械式過給機の下流側吸気通路に切換弁が設け
られ、上記エンジンブレーキ補助手段の作動時に一部の
シリンダへの吸気通路が上記切換弁により閉じられるエ
ンジン。 - 【請求項７】 機械式過給機、同機械式過給機の回転数
を変化させる変速手段、エンジンブレーキ補助手段、同
エンジンブレーキ補助手段の作動時に上記変速手段を制
御する制御手段及び上記機械式過給機の下流側吸気通路
に設けられた切換弁を有し、上記エンジンブレーキ補助
手段の作動時に一部のシリンダへの吸気通路が上記切換
弁により閉じられるエンジン。 - 【請求項８】 請求項７において、上記変速手段が上記
機械式過給機の回転数を増速させ、上記制御手段が上記
エンジンブレーキ補助手段の作動時に上記変速手段の増
速を減少させるエンジン。 - 【請求項９】 請求項７または請求項８において、上記
変速手段が２段変速ギヤ機構をそなえたエンジン。 - 【請求項１０】 請求項７〜請求項９のいずれかにおい
て、上記機械式過給機の駆動経路を断続するクラッチ手
段をそなえ、エンジンブレーキ時に上記クラッチ手段が
接続されるエンジン。 - 【請求項１１】 請求項７〜請求項１０のいずれかにお
いて、上記エンジンブレーキ補助手段がエンジンリター
ダ及びまたは排気ブレーキであるエンジン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6278339A JPH08114126A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 過給エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6278339A JPH08114126A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 過給エンジン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08114126A true JPH08114126A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17595961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6278339A Withdrawn JPH08114126A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 過給エンジン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08114126A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007518019A (ja) * | 2004-01-14 | 2007-07-05 | ロータス カーズ リミテッド | ターボチャージャ過給型内燃機関 |
| JP2011080373A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Isuzu Motors Ltd | ターボ式過給機と機械式過給機を備えた内燃機関及びその制御方法 |
| WO2014056269A1 (zh) * | 2012-10-12 | 2014-04-17 | Wang Zhaoyu | 一种机械与涡轮一体式增压器 |
| CN108005778A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-05-08 | 马鞍山市常立发机械制造有限公司 | 一种柴油发动机机械增压装置 |
| KR20190135105A (ko) * | 2018-05-28 | 2019-12-06 | 현대자동차주식회사 | 차량의 서지 발생 방지방법 |
-
1994
- 1994-10-18 JP JP6278339A patent/JPH08114126A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007518019A (ja) * | 2004-01-14 | 2007-07-05 | ロータス カーズ リミテッド | ターボチャージャ過給型内燃機関 |
| JP2011080373A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Isuzu Motors Ltd | ターボ式過給機と機械式過給機を備えた内燃機関及びその制御方法 |
| WO2014056269A1 (zh) * | 2012-10-12 | 2014-04-17 | Wang Zhaoyu | 一种机械与涡轮一体式增压器 |
| CN108005778A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-05-08 | 马鞍山市常立发机械制造有限公司 | 一种柴油发动机机械增压装置 |
| CN108005778B (zh) * | 2017-12-27 | 2023-12-01 | 马鞍山市常立发机械制造有限公司 | 一种柴油发动机机械增压装置 |
| KR20190135105A (ko) * | 2018-05-28 | 2019-12-06 | 현대자동차주식회사 | 차량의 서지 발생 방지방법 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6029452A (en) | Charge air systems for four-cycle internal combustion engines | |
| US4505117A (en) | Turbocharged internal combustion engine having an engine driven positive displacement compressor | |
| US6141965A (en) | Charge air systems for four-cycle internal combustion engines | |
| WO1997018388A1 (en) | Charge air systems for four-cycle internal combustion engines | |
| JP2004068816A (ja) | 過給式内燃機関 | |
| JPH01100319A (ja) | 機械式過給機 | |
| JPH0861073A (ja) | エンジンの過給装置 | |
| JPH08114126A (ja) | 過給エンジン | |
| JP2000504082A (ja) | 内燃機関 | |
| JPS595832A (ja) | タ−ボチヤ−ジヤ機構 | |
| JPS62101834A (ja) | 車両用エンジンの複合過給装置 | |
| JPH05180089A (ja) | 過給エンジンの排気再循環装置 | |
| JPS6246825Y2 (ja) | ||
| JPS614826A (ja) | 過給機付エンジンの吸気制御装置 | |
| JPH0323318A (ja) | 機械駆動式過給機 | |
| GB2214979A (en) | Mechanically driven diesel engine supercharger | |
| JPS6231626Y2 (ja) | ||
| KR200161275Y1 (ko) | 자동차의 과급기 | |
| JPH0647639U (ja) | エンジンブレーキ装置 | |
| JPH05340260A (ja) | 機械式過給装置 | |
| JPH0476219A (ja) | 排気タービン過給機付エンジン | |
| JPH0988648A (ja) | 内燃機関 | |
| JPH01116226A (ja) | エンジンの過給装置 | |
| JPH0771264A (ja) | 機械式過給機付きエンジン | |
| JPH10103067A (ja) | 機械式過給機付きエンジン |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |