JPH08113277A - 加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブと加圧充填可能な 安全弁兼用噴射バルブの安全使用方法と加圧充填可能な 安全弁兼用噴射バルブの充填方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】従来から、廃棄物を焼却するために焼却炉を利
用してきた。ところが、廃棄物の中に使用済みのエアゾ
ール容器がはいりこみ、爆発することがある。そこで、
爆発を回避するために孔開け作業が行なわれるが手間が
大変である。本発明は、孔開け作業などの手間をかけず
に爆発を回避し得る。 【構成】マウンテンキャップ１の加圧充填口から加圧充
填し得るとともに円筒形や断面Ｌ字形の環状パッキング
４をマウンテンキャップ１の内側で、かつ、バルブハウ
ジング２の放出口の外側に巻き、高熱を受けて、内部圧
が高くなり、バルブハウジング２の放出口から容器の内
部の加圧流体の排出用流路を開き、その流路から容器の
内部のガスを排出して爆発を防止し得る加圧充填可能な
安全弁兼用噴射バルブとそのバルブの安全使用方法とそ
のバルブの加圧充填方法である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、加圧充填可能な安全弁
兼用噴射バルブと加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブ
の安全使用方法と加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブ
の充填方法に関し、特に、本発明は、本発明者の発明に
係る特公昭４４−１７６０号公報に記載された安全弁兼
用加圧充填バルブのマウンテンキャップの部分に設けた
通孔を外側から筒状パッキングで開放可能に閉鎖してい
たが、そのため、常に、空気中にあるオゾンにより、筒
状パッキングの劣化が生じ、実用に適さないので、空気
中にあるオゾンによるパッキングの劣化を回避するた
め、パッキングをマウンテンキャップの内側の部分か
ら、そのマウンテンキャップの通孔の部分を開閉し得る
ようにしたのであり、加圧充填時、加圧充填のための通
孔を介して流路から容器内に向けて加圧充填をなし得る
ようにし、使用に際して、或いは、使用後に、外部から
容器が熱を受けて、内部圧が高まるとバルブハウジング
の外周側面部分に設けた通孔から、その通孔の外側に配
設した通孔開閉用パッキングを押し開き、容器内部の加
圧流体の排出のための流路を開き、その流路から容器内
部の加圧流体を排出し、前記容器の爆発を防止し得る加
圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブと加圧充填可能な安
全弁兼用噴射バルブの安全使用方法と加圧充填可能な安
全弁兼用噴射バルブの充填方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、焼却炉に焼却に適した廃棄物
を入れて焼却してきたが、被焼却物の中に、焼却しても
無意味な使用済みのエアゾール容器が紛れ込んで混入さ
れて、そのまま焼却することがあった。ところで、使用
済みのエアゾール容器をそのまま焼却炉に入れて焼却す
ると、炉内が高温になるとともに、炉内の使用済みのエ
アゾール容器も加熱されて高温になり、爆発条件の臨界
点を越すと爆発して、焼却炉を破損するばかりでなく、
付近にいる人或いは家屋にまで被害を与えることがしば
しば生じた。そこで、使用済みのエアゾール容器の表面
に対し、開口具を使用して開口し、例え、焼却炉に混入
させたとしても、必ず、爆発を回避し得るように努力し
てきた。しかし、廃棄物を焼却しても、灰や他の残渣物
が残るだけであり、焼却炉での被焼却物の燃焼熱を回収
して熱エネルギーを利用することもあるが、そのための
設備或いは燃焼熱回収装置が必要になってくる。それ故
に、焼却炉による焼却処理は、どうしても、資源の再利
用の面では程遠いことであることに気が付いて、再利用
が可能な廃棄物を、なるだけ、焼却炉などで焼却処理を
することなく、きわめて高い利用状態で回収して再利用
がなされてきた。しかし、焼却炉で被焼却物の廃棄物を
焼却することがなくなりはせず、むしろ、焼却炉の積極
的な利用が行なわれる場合もある。そこで、使用済みの
エアゾール容器を爆発しないように開口して廃棄処理す
ることを規制や取扱いなどで義務化したり指導してき
た。廃棄物の空き缶処理に比べて使用済みのエアゾール
容器の処理は、爆発を回避し得るようにしなければなら
ないだけに安全性の面では、これからも、十分配慮し
て、被害を解消しなければいけないが、現実には容易で
ない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題を解決することを第一の目的とする。また、本発
明は、本発明者の発明に係る特公昭４４−１７６０号公
報に記載された安全弁兼用加圧充填バルブのマウンテン
キャップの部分に設けた通孔を外側から筒状パッキング
で開放可能に閉鎖していたが、そのため、常に、空気中
にあるオゾンにより、筒状パッキングの劣化が生じ、実
用に適さないので、空気中にあるオゾンによるパッキン
グの劣化を回避するため、パッキングをマウンテンキャ
ップの内側の部分から、そのマウンテンキャップの通孔
の部分を開閉し得るようにして、使用に際し、空気中に
あるオゾンによるパッキングの劣化を少なくして、長期
使用に耐え得る加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブを
提供することを第二の目的とする。また、本発明は、加
圧充填時、加圧充填のための通孔を介して流路から容器
内に向けて加圧充填をなし得るようにし、使用に際し
て、或いは、使用後に、外部から容器が熱を受けて、内
部圧が高まるとバルブハウジングの外周側面部分に設け
た通孔から、その通孔の外側に配設した通孔開閉用パッ
キングを押し開き、容器内部の加圧流体の排出のための
流路を開き、その流路から容器内部の加圧流体を排出
し、前記容器の爆発を防止し得る加圧充填可能な安全弁
兼用噴射バルブを提供することを第三の目的とする。ま
た、本発明は、使用に際して、或いは、使用後に、外部
から容器が熱を受けて、内部圧が高まると、バルブハウ
ジングの外周側面部分に設けた通孔から、その通孔の外
側に配設した通孔開閉用パッキングを押し開き、容器内
部の加圧流体の排出のための流路を開き、その流路から
容器内部の加圧流体を排出し、前記容器の爆発を防止し
得る加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブの安全使用方
法を提供することを第四の目的とする。また、本発明
は、マウンテンキャップの適宜位置に設けた加圧充填口
兼容器内異常高圧ガス放出口となる通孔とともに、その
通孔に連通し得るようにバルブハウジングの外周側面部
分の適宜位置に前記通孔とは別の通孔を設け、これらの
通孔をマウンテンキャップの内側であって、かつ、前記
バルブハウジングの外周側面部分の外側の適宜位置に設
けた通孔の外側に配設した通孔開閉用パッキングの共同
作用により、加圧充填時、加圧充填のための通孔を介し
て流路から容器内に向けて加圧充填をなし得るようにし
た加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブの充填方法を提
供することを第五の目的とする。また、本発明は、マウ
ンテンキャップの適宜位置に設けた加圧充填口兼容器内
異常高圧ガス放出口となる通孔とともに、その通孔に連
通し得るようにバルブハウジングの外周側面部分の適宜
位置に前記通孔とは別の通孔を設け、これらの通孔を介
してきわめて短時間の間に多量の加圧充填を可能にし、
また同様に、焼却炉或いは焚き火などに誤って投入し
て、容器内の内圧が急上昇しても、上記の通孔を介して
容器内の異常高圧ガスを確実に外部に放出して爆発を防
止し得ることを第六の目的とする。また、本発明は、加
圧充填時、加圧充填のための通孔を介して流路から容器
内に向けて加圧充填をなし得るようにしたので、本発明
の加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブの充填方法によ
り、急速度に充填し、急速冷却されても、マウンテンキ
ャップの内側に位置する通孔開閉用パッキングの損傷を
少なくし得ることを第七の目的とする。また、本発明
は、比較的容量の大きい卓上こんろ用噴射バルブとして
使用することに適した加圧充填可能な安全弁兼用噴射バ
ルブを提供することを第八の目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、マウンテンキ
ャップとそのマウンテンキャップの中央部分の窪部に嵌
着したバルブハウジングとそのバルブハウジングの内部
空間部分に挿入した噴出弁機構とからなり、前記マウン
テンキャップの適宜位置に加圧充填口兼容器内異常高圧
ガス放出口となる通孔を設け、その通孔に連通し得る他
の通孔を前記バルブハウジングの外周側面部分の適宜位
置に設け、これらの通孔をマウンテンキャップの内側で
あって、かつ、前記バルブハウジングの外周側面部分の
適宜位置に設けた通孔の外側に通孔開閉用パッキングを
配設し、加圧充填時、加圧充填のための通孔を介して流
路から容器内に向けて加圧充填をなし得るようにし、使
用に際して、或いは、使用後に、外部から容器が熱を受
けて、内部圧が高まるとバルブハウジングの外周側面部
分に設けた通孔から、その通孔の外側に配設した通孔開
閉用パッキングを押し開き、容器内部の加圧流体の排出
のための流路を開き、その流路から容器内部の加圧流体
を排出し、前記容器の爆発を防止し得る加圧充填可能な
安全弁兼用噴射バルブであり、また、本発明は、マウン
テンキャップの適宜位置に設けた加圧充填口兼容器内異
常高圧ガス放出口となる通孔とともに、その通孔に連通
し得るようにバルブハウジングの外周側面部分の適宜位
置に前記通孔とは別の通孔を設け、これらの通孔をマウ
ンテンキャップの内側であって、かつ、前記バルブハウ
ジングの外周側面部分の外側の適宜位置に設けた通孔の
外側に配設した通孔開閉用パッキングの共同作用によ
り、加圧充填時、加圧充填のための通孔を介して流路か
ら容器内に向けて加圧充填をなし得るようにし、使用に
際して、或いは、使用後に、外部から容器が熱を受け
て、内部圧が高まると、バルブハウジングの外周側面部
分に設けた通孔から、その通孔の外側に配設した通孔開
閉用パッキングを押し開き、容器内部の加圧流体の排出
のための流路を開き、その流路から容器内部の加圧流体
を排出し、前記容器の爆発を防止し得る加圧充填可能な
安全弁兼用噴射バルブの安全使用方法であり、また、本
発明は、使用に際して、或いは、使用後に、外部から容
器が熱を受けて、内部圧が高まると、バルブハウジング
の外周側面部分に設けた通孔から、その通孔の外側に配
設した通孔開閉用パッキングを押し開き、容器内部の加
圧流体の排出のための流路を開き、その流路から容器内
部の加圧流体を排出し、前記容器の爆発を防止し得る加
圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブにおいて、その加圧
充填可能な安全弁兼用噴射バルブは、マウンテンキャッ
プの適宜位置に設けた加圧充填口兼容器内異常高圧ガス
放出口となる通孔とともに、その通孔に連通し得るよう
にバルブハウジングの外周側面部分の適宜位置に前記通
孔とは別の通孔を設け、これらの通孔をマウンテンキャ
ップの内側であって、かつ、前記バルブハウジングの外
周側面部分の外側の適宜位置に設けた通孔の外側に配設
した通孔開閉用パッキングの共同作用により、加圧充填
時、加圧充填のための通孔を介して流路から容器内に向
けて加圧充填をなし得るようにした加圧充填可能な安全
弁兼用噴射バルブの充填方法である。

【０００５】

【作用】本発明は、マウンテンキャップとそのマウンテ
ンキャップの中央部分の窪部に嵌着したバルブハウジン
グとそのバルブハウジングの内部空間部分に挿入した噴
出弁機構とからなり、前記マウンテンキャップの適宜位
置に加圧充填口兼容器内異常高圧ガス放出口となる通孔
を設け、その通孔に連通し得る他の通孔を前記バルブハ
ウジングの外周側面部分の適宜位置に設け、これらの通
孔をマウンテンキャップの内側であって、かつ、前記バ
ルブハウジングの外周側面部分の適宜位置に設けた通孔
の外側に通孔開閉用パッキングを配設し、加圧充填時、
加圧充填のための通孔を介して流路から容器内に向けて
加圧充填をなし得るようにし、使用に際して、或いは、
使用後に、外部から容器が熱を受けて、内部圧が高まる
とバルブハウジングの外周側面部分に設けた通孔から、
その通孔の外側に配設した通孔開閉用パッキングを押し
開き、容器内部の加圧流体の排出のための流路を開き、
その流路から容器内部の加圧流体を排出し、前記容器の
爆発を防止し得る加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブ
であるから、マウンテンキャップの内側の適宜位置に通
孔を設け、これらの通孔をマウンテンキャップの内側に
配設したパッキングで開閉するとともに前記バルブハウ
ジングの外周側面部分の適宜位置に設けた通孔の外側に
通孔開閉用パッキングを配設し、加圧充填時、加圧充填
のための通孔を介して流路から容器内に向けて加圧充填
をなし得るようにし、そして、使用に際して、或いは、
使用後に、外部から加熱されて容器が熱を受けて、内部
圧が高まるとバルブハウジングの外周側面部分に設けた
通孔から、その通孔の外側に配設した通孔開閉用パッキ
ングを押し開き、容器内部の加圧流体の排出のための流
路を開き、その流路から容器内部の加圧流体を排出し、
前記容器の爆発を防止し得る。また、本発明は、マウン
テンキャップの適宜位置に設けた加圧充填口兼容器内異
常高圧ガス放出口となる通孔とともに、その通孔に連通
し得るようにバルブハウジングの外周側面部分の適宜位
置に前記通孔とは別の通孔を設け、これらの通孔をマウ
ンテンキャップの内側であって、かつ、前記バルブハウ
ジングの外周側面部分の外側の適宜位置に設けた通孔の
外側に配設した通孔開閉用パッキングの共同作用によ
り、加圧充填時、加圧充填のための通孔を介して流路か
ら容器内に向けて加圧充填をなし得るようにし、使用に
際して、或いは、使用後に、外部から容器が熱を受け
て、内部圧が高まると、バルブハウジングの外周側面部
分に設けた通孔から、その通孔の外側に配設した通孔開
閉用パッキングを押し開き、容器内部の加圧流体の排出
のための流路を開き、その流路から容器内部の加圧流体
を排出し、前記容器の爆発を防止し得る加圧充填可能な
安全弁兼用噴射バルブの安全使用方法であるから、使用
に際して、或いは、使用後に、外部から容器が熱を受け
て、内部圧が高まると、バルブハウジングの外周側面部
分に設けた通孔から、その通孔の外側に配設した通孔開
閉用パッキングを押し開き、容器内部の加圧流体の排出
のための流路を開き、その流路から容器内部の加圧流体
を排出し、前記容器の爆発を防止し得る。また、本発明
は、使用に際して、或いは、使用後に、外部から容器が
熱を受けて、内部圧が高まると、バルブハウジングの外
周側面部分に設けた通孔から、その通孔の外側に配設し
た通孔開閉用パッキングを押し開き、容器内部の加圧流
体の排出のための流路を開き、その流路から容器内部の
加圧流体を排出し、前記容器の爆発を防止し得る加圧充
填可能な安全弁兼用噴射バルブにおいて、その加圧充填
可能な安全弁兼用噴射バルブは、マウンテンキャップの
適宜位置に設けた加圧充填口兼容器内異常高圧ガス放出
口となる通孔とともに、その通孔に連通し得るようにバ
ルブハウジングの外周側面部分の適宜位置に前記通孔と
は別の通孔を設け、これらの通孔をマウンテンキャップ
の内側であって、かつ、前記バルブハウジングの外周側
面部分の外側の適宜位置に設けた通孔の外側に配設した
通孔開閉用パッキングの共同作用により、加圧充填時、
加圧充填のための通孔を介して流路から容器内に向けて
加圧充填をなし得るようにした加圧充填可能な安全弁兼
用噴射バルブの充填方法であるから、マウンテンキャッ
プの適宜位置に設けた加圧充填口兼容器内異常高圧ガス
放出口となる通孔とともに、その通孔に連通し得るよう
にバルブハウジングの外周側面部分の適宜位置に設けた
前記通孔とは別の通孔との間で、これらの通孔を開閉す
る通孔開閉用パッキングをマウンテンキャップの内側に
し、かつ、マウンテンキャップの内側にした通孔開閉用
パッキングを前記バルブハウジングの外周側面部分の外
側の適宜位置に設けた通孔の外側に配設した通孔開閉用
パッキングとして共に作用し得るようにして、加圧充填
時、加圧充填のための通孔を介して流路から容器内に向
けて加圧充填をなし得る。

【０００６】

【実施例１】本発明は、マウンテンキャップとそのマウ
ンテンキャップの中央部分の円筒状突部に嵌着したバル
ブハウジングとそのバルブハウジングの内部空間部分に
挿入した噴出弁機構とからなり、その噴出弁機構をバル
ブステムとステムラバーとバルブハウジングとそのバル
ブハウジングに設けた異常内圧により開放し得るように
した開口部分とその開口部分をその開口部分のあるバル
ブハウジングの外周面の側から環状パッキングにより開
閉自在にして、常時は、バルブハウジングの適宜位置に
設けた開口部分を閉鎖し得るようにした円筒状 環状
パッキングと上下方向に付勢されたばねからなり、前記
バルブステムの下端部分に下向きの有底筒状部分を設
け、その下向きの有底筒状部分を上下方向に付勢された
ばねの上部ばね座部にし、前記バルブハウジングの底部
部分には上下方向に付勢されたばねの下部ばね座部に
し、そのばねの下部ばね座部とばねの上部ばね座部の間
に上下方向に付勢されたばねを設け、その上下方向に付
勢されたばねの下部ばね座部の中央部に開口部分を設
け、その開口部分の下側に前記バルブハウジングの下端
部の位置から下向きに筒状部を形成し、その筒状部に給
液管の上端部分を挿し込み得るようにし、加圧充填時
は、マウンテンキャップの円筒状突部の適宜位置に設け
た通孔を使用して、その通孔から、加圧充填を可能とし
得るようにし、常時は、マウンテンキャップのマウンテ
ンキャップの円筒状突部の適宜位置に設けた通孔を閉鎖
し得るようにするため、環状パッキングの上端をマウン
テンキャップの裏面と前記バルブハウジングの周側面部
分に跨がるように位置させてシール状態を保持しうるよ
うにし、使用時に、前記バルブステムを上下方向に付勢
されたばねの抗力に抗して下方に押し下げて、バルブス
テムに設けた垂直穴の下底部に設けた横孔をステムラバ
ーとの密着状態から開放して容器内部と外部とを連通す
るようにして、噴射頭に設けた噴出口から外部に内容物
を噴出させうるようにし、焼却炉や焚き火などの高熱の
状態の下でさらされたりして外部から高熱を受けて、内
部圧が高まるとバルブハウジングの周側面部分に設けた
横向きの通孔を、常時は、閉鎖されている状態から、内
部圧の高まりに応じて開放し得るようにし、前記通孔の
外側に配設した通孔開閉用パッキングを押し開き、容器
内部の加圧流体の排出のための流路を開き、その流路か
ら容器内部の加圧流体を排出し、前記容器の爆発を防止
し得る加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブである。

【０００７】

【実施例２】本発明は、マウンテンキャップとそのマウ
ンテンキャップの中央部分の円筒状突部に嵌着したバル
ブハウジングとそのバルブハウジングの内部空間部分に
挿入した噴出弁機構とからなり、その噴出弁機構をバル
ブステムとステムラバーとバルブハウジングとそのバル
ブハウジングに設けた異常内圧により開放し得るように
した開口部分とその開口部分をその開口部分のあるバル
ブハウジングの外周面の側から環状パッキングにより開
閉自在にして、常時は、バルブハウジングの適宜位置に
設けた開口部分を閉鎖し得るようにした環状パッキング
と上下方向に付勢されたばねからなり、前記バルブステ
ムの下端部分に下向きの有底筒状部分を設け、その下向
きの有底筒状部分を上下方向に付勢されたばねの上部ば
ね座部にし、前記バルブハウジングの底部部分には上下
方向に付勢されたばねの下部ばね座部にし、そのばねの
下部ばね座部とばねの上部ばね座部の間に上下方向に付
勢されたばねを設け、その上下方向に付勢されたばねの
下部ばね座部の中央部に開口部分を設け、その開口部分
の下側に前記バルブハウジングの下端部の位置から下向
きに筒状部を形成し、その筒状部に給液管の上端部分を
挿し込み得るようにし、加圧充填時は、マウンテンキャ
ップの円筒状突部の適宜位置に設けた通孔を使用して、
その通孔から、加圧充填を可能とし得るようにし、常時
は、マウンテンキャップのマウンテンキャップの円筒状
突部の適宜位置に設けた通孔を閉鎖し得るようにするた
め、環状パッキングの上端をマウンテンキャップの裏面
と前記バルブハウジングの周側面部分に跨がるように位
置させてシール状態を保持しうるようにし、使用時に、
前記バルブステムを上下方向に付勢されたばねの抗力に
抗して下方に押し下げて、バルブステムに設けた垂直穴
の下底部に設けた横孔をステムラバーとの密着状態から
開放して容器内部と外部とを連通するようにして、噴射
頭に設けた噴出口から外部に内容物を噴出させうるよう
にし、焼却炉や焚き火などの高熱の状態の下でさらされ
たりして外部から高熱を受けて、内部圧が高まるとバル
ブハウジングの周側面部分に設けた横向きの通孔を、常
時は、閉鎖されている状態から、内部圧の高まりに応じ
て開放し得るようにし、前記通孔の外側に配設した通孔
開閉用パッキングを押し開き、容器内部の加圧流体の排
出のための流路を開き、その流路から容器内部の加圧流
体を排出し、前記容器の爆発を防止し得る加圧充填可能
な安全弁兼用噴射バルブである。

【０００８】

【効果】本発明は、マウンテンキャップとそのマウンテ
ンキャップの中央部分の窪部に嵌着したバルブハウジン
グとそのバルブハウジングの内部空間部分に挿入した噴
出弁機構とからなり、前記マウンテンキャップの適宜位
置に加圧充填口兼容器内異常高圧ガス放出口となる通孔
を設け、その通孔に連通し得る他の通孔を前記バルブハ
ウジングの外周側面部分の適宜位置に設け、これらの通
孔をマウンテンキャップの内側であって、かつ、前記バ
ルブハウジングの外周側面部分の適宜位置に設けた通孔
の外側に通孔開閉用パッキングを配設し、加圧充填時、
加圧充填のための通孔を介して流路から容器内に向けて
加圧充填をなし得るようにし、使用に際して、或いは、
使用後に、外部から容器が熱を受けて、内部圧が高まる
とバルブハウジングの外周側面部分に設けた通孔から、
その通孔の外側に配設した通孔開閉用パッキングを押し
開き、容器内部の加圧流体の排出のための流路を開き、
その流路から容器内部の加圧流体を排出し、前記容器の
爆発を防止し得る加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブ
であるから、マウンテンキャップの内側の適宜位置に通
孔を設け、これらの通孔をマウンテンキャップの内側に
配設したパッキングで開閉するとともに前記バルブハウ
ジングの外周側面部分の適宜位置に設けた通孔の外側に
通孔開閉用パッキングを配設し、加圧充填時、加圧充填
のための通孔を介して流路から容器内に向けて加圧充填
をなし得るようにし、そして、使用に際して、或いは、
使用後に、外部から加熱されて容器が熱を受けて、内部
圧が高まるとバルブハウジングの外周側面部分に設けた
通孔から、その通孔の外側に配設した通孔開閉用パッキ
ングを押し開き、容器内部の加圧流体の排出のための流
路を開き、その流路から容器内部の加圧流体を排出し、
前記容器の爆発を防止し得る効果がある。また、本発明
は、マウンテンキャップの適宜位置に設けた加圧充填口
兼容器内異常高圧ガス放出口となる通孔とともに、その
通孔に連通し得るようにバルブハウジングの外周側面部
分の適宜位置に前記通孔とは別の通孔を設け、これらの
通孔をマウンテンキャップの内側であって、かつ、前記
バルブハウジングの外周側面部分の外側の適宜位置に設
けた通孔の外側に配設した通孔開閉用パッキングの共同
作用により、加圧充填時、加圧充填のための通孔を介し
て流路から容器内に向けて加圧充填をなし得るように
し、使用に際して、或いは、使用後に、外部から容器が
熱を受けて、内部圧が高まると、バルブハウジングの外
周側面部分に設けた通孔から、その通孔の外側に配設し
た通孔開閉用パッキングを押し開き、容器内部の加圧流
体の排出のための流路を開き、その流路から容器内部の
加圧流体を排出し、前記容器の爆発を防止し得る加圧充
填可能な安全弁兼用噴射バルブの安全使用方法であるか
ら、使用に際して、或いは、使用後に、外部から容器が
熱を受けて、内部圧が高まると、バルブハウジングの外
周側面部分に設けた通孔から、その通孔の外側に配設し
た通孔開閉用パッキングを押し開き、容器内部の加圧流
体の排出のための流路を開き、その流路から容器内部の
加圧流体を排出し、前記容器の爆発を防止し得る効果が
ある。また、本発明は、使用に際して、或いは、使用後
に、外部から容器が熱を受けて、内部圧が高まると、バ
ルブハウジングの外周側面部分に設けた通孔から、その
通孔の外側に配設した通孔開閉用パッキングを押し開
き、容器内部の加圧流体の排出のための流路を開き、そ
の流路から容器内部の加圧流体を排出し、前記容器の爆
発を防止し得る加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブに
おいて、その加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブは、
マウンテンキャップの適宜位置に設けた加圧充填口兼容
器内異常高圧ガス放出口となる通孔とともに、その通孔
に連通し得るようにバルブハウジングの外周側面部分の
適宜位置に前記通孔とは別の通孔を設け、これらの通孔
をマウンテンキャップの内側であって、かつ、前記バル
ブハウジングの外周側面部分の外側の適宜位置に設けた
通孔の外側に配設した通孔開閉用パッキングの共同作用
により、加圧充填時、加圧充填のための通孔を介して流
路から容器内に向けて加圧充填をなし得るようにした加
圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブの充填方法であるか
ら、マウンテンキャップの適宜位置に設けた加圧充填口
兼容器内異常高圧ガス放出口となる通孔とともに、その
通孔に連通し得るようにバルブハウジングの外周側面部
分の適宜位置に設けた前記通孔とは別の通孔との間で、
これらの通孔を開閉する通孔開閉用パッキングをマウン
テンキャップの内側にし、かつ、マウンテンキャップの
内側にした通孔開閉用パッキングを前記バルブハウジン
グの外周側面部分の外側の適宜位置に設けた通孔の外側
に配設した通孔開閉用パッキングとして共に作用し得る
ようにして、加圧充填時、加圧充填のための通孔を介し
て流路から容器内に向けて加圧充填をなし得る効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を施した加圧充填可能な安全弁兼用噴射
バルブの実施例の一つであって、その実施例のマウンテ
ンキャップの下の部分の左半分の部分は、加圧充填の状
態を示し、右半分の部分は、容器が高温状態にさらされ
て放出口から加圧ガスを外部に排出して爆発を防止する
状態を示した縦断面図である。

【図２】図１に示した本発明を施した加圧充填可能な安
全弁兼用噴射バルブの実施例の一つの要部である円筒形
環状パッキングの一部を断面図にした正面図である。

【図３】図１に示した本発明を施した加圧充填可能な安
全弁兼用噴射バルブの実施例の一つとは別の加圧充填可
能な安全弁兼用噴射バルブの実施例の一つの縦断面図で
あって、その実施例のマウンテンキャップの下の部分の
左半分の部分は、加圧充填の状態を示し、右半分の部分
は、容器が高温状態にさらされて放出口から加圧ガスを
外部に排出して爆発を防止する状態を示した縦断面図で
ある。

【図４】図３に示した本発明を施した加圧充填可能な安
全弁兼用噴射バルブの実施例の一つの要部の断面Ｌ字形
環状パッキングの一部を断面図にした正面図である。

【符号の説明】 １ マウンテンキャップ ２ バルブハウ
ジング ３ ステムラバー ４ 円筒形環状
パッキング ５ 断面Ｌ字形環状パッキング ６ バルブステ
ム ７ バルブステム ８ マウンテン
キャップの充填兼放出口 ９ ばねの上端のばね座 １０ マウンテン
キャップの充填兼放出口 １１ ばねの下端のばね座 １２ バルブステ
ムの縦孔の底の横孔 １３ 給液管 １４ バルブハウ
ジング下方の横孔 １５ 噴射頭 １６ 噴射頭の噴
出口 １７ シール材 １８ バルブステ
ムの上端部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】マウンテンキャップとそのマウンテンキャ
   ップの中央部分の窪部に嵌着したバルブハウジングとそ
   のバルブハウジングの内部空間部分に挿入した噴出弁機
   構とからなり、前記マウンテンキャップの適宜位置に加
   圧充填口兼容器内異常高圧ガス放出口となる通孔を設
   け、その通孔に連通し得る他の通孔を前記バルブハウジ
   ングの外周側面部分の適宜位置に設け、これらの通孔を
   マウンテンキャップの内側であって、かつ、前記バルブ
   ハウジングの外周側面部分の適宜位置に設けた通孔の外
   側に通孔開閉用パッキングを配設し、加圧充填時、加圧
   充填のための通孔を介して流路から容器内に向けて加圧
   充填をなし得るようにし、使用に際して、或いは、使用
   後に、外部から容器が熱を受けて、内部圧が高まるとバ
   ルブハウジングの外周側面部分に設けた通孔から、その
   通孔の外側に配設した通孔開閉用パッキングを押し開
   き、容器内部の加圧流体の排出のための流路を開き、そ
   の流路から容器内部の加圧流体を排出し、前記容器の爆
   発を防止し得る加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブ。
2. 【請求項２】マウンテンキャップの適宜位置に設けた加
   圧充填口兼容器内異常高圧ガス放出口となる通孔ととも
   に、その通孔に連通し得るようにバルブハウジングの外
   周側面部分の適宜位置に前記通孔とは別の通孔を設け、
   これらの通孔をマウンテンキャップの内側であって、か
   つ、前記バルブハウジングの外周側面部分の外側の適宜
   位置に設けた通孔の外側に配設した通孔開閉用パッキン
   グの共同作用により、加圧充填時、加圧充填のための通
   孔を介して流路から容器内に向けて加圧充填をなし得る
   ようにし、使用に際して、或いは、使用後に、外部から
   容器が熱を受けて、内部圧が高まると、バルブハウジン
   グの外周側面部分に設けた通孔から、その通孔の外側に
   配設した通孔開閉用パッキングを押し開き、容器内部の
   加圧流体の排出のための流路を開き、その流路から容器
   内部の加圧流体を排出し、前記容器の爆発を防止し得る
   請求項１記載の加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブの
   安全使用方法。
3. 【請求項３】使用に際して、或いは、使用後に、外部か
   ら容器が熱を受けて、内部圧が高まると、バルブハウジ
   ングの外周側面部分に設けた通孔から、その通孔の外側
   に配設した通孔開閉用パッキングを押し開き、容器内部
   の加圧流体の排出のための流路を開き、その流路から容
   器内部の加圧流体を排出し、前記容器の爆発を防止し得
   る加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブにおいて、その
   加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブは、マウンテンキ
   ャップの適宜位置に設けた加圧充填口兼容器内異常高圧
   ガス放出口となる通孔とともに、その通孔に連通し得る
   ようにバルブハウジングの外周側面部分の適宜位置に前
   記通孔とは別の通孔を設け、これらの通孔をマウンテン
   キャップの内側であって、かつ、前記バルブハウジング
   の外周側面部分の外側の適宜位置に設けた通孔の外側に
   配設した通孔開閉用パッキングの共同作用により、加圧
   充填時、加圧充填のための通孔を介して流路から容器内
   に向けて加圧充填をなし得るようにした請求項１記載の
   加圧充填可能な安全弁兼用噴射バルブの充填方法。