JPH0811280B2 - ダイキャスト鋳造方法 - Google Patents

ダイキャスト鋳造方法

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JPH0811280B2
JPH0811280B2 JP16910987A JP16910987A JPH0811280B2 JP H0811280 B2 JPH0811280 B2 JP H0811280B2 JP 16910987 A JP16910987 A JP 16910987A JP 16910987 A JP16910987 A JP 16910987A JP H0811280 B2 JPH0811280 B2 JP H0811280B2
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JP
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injection
molten metal
injection sleeve
sleeve
pouring port
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隆弘 鉄穴口
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、射出スリーブ内に注入された溶湯を射出チ
ップにより押上げて金型のキャビティ内に射出するダイ
キャスト鋳造方法に関するものである。
(従来技術) 従来のダイキャスト鋳造方法は、例えば実開昭60-151
664号公報に示されるように、溶湯が注入された射出ス
リーブを金型の注湯口に嵌合させた後、射出チップを上
昇作動させて射出スリーブ内の溶湯を押上げることによ
り、金型のキャビティ内に溶湯を射出するように構成さ
れている。
ところで、上記射出スリーブは、通常所定の傾斜状態
で溶湯が注入された後、直立状態となるように揺動操作
されるように構成されている。この揺動操作時に射出ス
リーブから溶湯がこぼれ落ちるのを防止する必要がある
ため、射出スリーブの上端部まで溶湯を注入することが
できず、溶湯の上端面と射出スリーブの上端部との間に
所定の間隙が形成されていた。したがって、上記射出ス
リーブが注湯口に嵌合された後、溶湯が上記キャビティ
内に射出されるまで間に所定のタイムラグが発生し、溶
湯の射出に要する時間が長くなるため、射出スリーブ内
で溶湯が凝固するという問題があった。
(発明の目的) 本発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
であり、金型のキャビティ内に溶湯を注入するのに要す
る時間を最小限に抑えて射出スリーブ内で溶湯が凝固す
るのを防止することができるダイキャスト鋳造方法を提
供するものである。
(発明の構成) 本発明は、射出スリーブ内に溶湯を注入した後、この
射出スリーブを上昇させて金型の注湯口内に嵌合し、射
出スリーブ内の溶湯を射出チップにより押上げて金型の
キャビティ内に射出するダイキャスト鋳造方法におい
て、溶湯注入後の射出スリーブを金型の注湯口に上昇さ
せる過程で射出スリーブ内の射出チップを上昇作動さ
せ、射出スリーブが上記注湯口に嵌合されるのと略同時
に溶湯の上端面を射出スリーブの上端開口部に到達させ
るようにしたものである。
上記の構成によれば、射出スリーブが金型の注湯口に
嵌合されるのと略同時に、溶湯が射出スリーブの上端部
まで押上げられるため、タイムラグを生じることなく溶
湯が金型のキャビティ内に射出される。
(実施例) 第1図は、本発明のダイキャスト鋳造方法を実施する
ために使用する縦型鋳造装置の実施例を示している。こ
の縦型鋳造装置は、金型を構成する下型1と、この下型
1の注湯口2の下方に配設された射出装置3とを備えて
いる。この射出装置3は、基台4にヒンジピン4aによっ
て揺動自在に支持された射出シリンダ5と、この射出シ
リンダ5の上方に設置された昇降フレーム6と、この昇
降フレーム6の上端部に取付けられた射出スリーブ7
と、この射出スリーブ7内に挿入された射出チップ8と
を有している。
上記射出シリンダ5内には、ピストン9を有するプラ
ンジャロッド10が昇降自在に設けられ、上記ピストン9
の上下に作動室5a,5bが形成されている。また、上記プ
ランジャロッド10の先端部には射出チップ8が取付けら
れ、プランジャロッド10の昇降動作に応じて射出チップ
8が駆動されて射出スリーブ7内を昇降するようになっ
ている。
上記射出シリンダ5の上端部にはガイドロッド11,11
が立設され、このガイドロッド11の上部は昇降フレーム
6に形成された昇降シリンダ12内に挿入されている。そ
して上記ガイドロッド11の先端部にはピストン13が設け
られ、このピストン13の上方に油圧室14が形成されてい
る。
上記射出シリンダ5の作動室5a,5bには、油圧供給源1
5に連通する第1油圧回路16が接続されている。この第
1油圧回路16には、制御手段17によって切換制御される
3位置切換弁18と、回路保護用の減圧弁19とが設けられ
ている。また、上記昇降シリンダ12の油圧室14には油圧
供給源20に連通する第2油圧回路21が接続され、この第
2油圧回路21には上記制御手段17によって切換制御され
る2位置切換弁22が設けられている。
上記制御手段17は、射出スリーブ7に溶湯Mが注入さ
れた後に昇降シリンダ12の油圧室14内に作動油を供給
し、昇降フレーム6および射出スリーブ7を所定の速度
で上昇させるとともに、この射出スリーブ7を上昇させ
る過程で射出シリンダ5の作動室5b内に作動油を供給
し、プランジャロッド10および射出チップ8を上記射出
スリーブ7よりも速いスピードで上昇させる制御信号を
出力する。そして、射出スリーブ7が下型1の注湯口2
に嵌合されるのと略同時に溶湯Mの上端面を射出スリー
ブ7の上端開口部まで押上げるように構成されている。
上記構成の縦型鋳造装置を用いた本発明のダイキャス
ト鋳造方法を第2図に示す工程フローチャートに基づい
て説明する。まずステップS1において射出装置3を図外
の傾動機構によって所定角度に傾斜させた後、ステップ
S2において射出スリーブ7内に溶湯Mを注入する。次い
でステップS3において射出装置3を起立状態に復帰させ
た後、ステップS4において制御手段17から2位置切換弁
22に制御信号を出力して昇降フレーム6を所定速度で上
昇させるとともに、ステップS5において制御手段17から
3位置切換弁18に制御信号を出力してプランジャロッド
10を上記昇降フレーム6よりも速いスピードで上昇させ
る。
次に、ステップS6において上記昇降フレーム6を距離
L1だけ上昇させて射出スリーブ7を下型1の注湯口2に
嵌合させるのに要した上昇時間T1を計測するとともに、
ステップS7において上記プランジャロッド10を距離L2
け上昇させて射出チップ8により溶湯Mの上端面を上記
嵌合位置にある射出スリーブ7の上端開口部に到達させ
るのに要した押上げ時間T2を計測する。
そして、ステップS8において上記上昇時間T1が予め設
定された基準時間T0を超過したか否かを判定する。この
判定の結果、射出スリーブ7の上昇時間T1が基準時間T0
を超過し、この基準時間T0を経過しても射出スリーブ7
が上記注湯口2に嵌合されていないことが確認された場
合には、作動不良が発生したと判断して装置の作動を停
止させる。
また、上記判定の結果、基準時間T0内に射出スリーブ
7が注湯口2に嵌合されたことが確認された場合には、
ステップS9において溶湯Mの押上げ時間T2が射出スリー
ブ7の上昇時間T1よりも短いか否かを判定する。この判
定の結果、上記押上げ時間T2が上昇時間T1よりも短く、
射出スリーブ7が注湯口2に嵌合される前に溶湯Mの上
端面が射出スリーブ7の上端開口部に到達したことが確
認された場合には、装置の作動を停止させて溶湯Mが射
出スリーブ7から溢れ出るのを防止する。
また、上記ステップS9において、上記押上げ時間T2
上昇時間T1と等しいか、あるいはこの上昇時間T1よりも
長いと判定され、射出スリーブ7が注湯口2に嵌合され
るのと同時もしくはこれよりも遅れて溶湯Mの上端面が
上記射出スリーブ7の上端部に到達したことが確認され
た場合には、ステップS10において射出チップ8を最終
押上げ位置まで上昇させて溶湯Mを下型1のキャビティ
1a内に射出させる。
次いでステップS11において射出チップ8を上記最終
押上げ位置に所定時間に亘り支持して溶湯Mを加圧状態
に保持した後、ステップS12において昇降フレーム6お
よびプランジャロッド10を下降させて初期位置に復帰さ
せ、鋳造工程を終了する。
上記のように、溶湯注入後の射出スリーブ7を下型1
の注湯口2に上昇させる過程で、プランジャロッド10を
上記射出スリーブ7よりも速いスピードで上昇させて射
出スリーブ7内の射出チップ8を上昇作動させ、射出ス
リーブ7が下型1の注湯口2に嵌合されるのと略同時に
溶湯Mの上端面を射出スリーブ7の上端開口部に到達さ
せるようにしたため、上記射出スリーブ7の嵌合工程と
溶湯Mの射出工程との間にタイムラグが発生するのを防
止することができる。
すなわち、従来は第3図の破線で示すように、溶湯の
注入が終了した時点Aから射出スリーブを上昇させ、下
型の注湯口に対する射出スリーブの嵌合が終了した時点
B′から射出シリンダの作動室に対する作動油の供給を
開始するように構成されていたため、上記嵌合終了時点
B′と溶湯の射出開始時点C′との間に所定のタイムラ
グαが発生するのを避けられなかった。
これに対して本発明では、第3図の実線で示すよう
に、溶湯Mの注入終了時点Aから射出スリーブ7よりも
速いスピードで射出チップ8を上昇作動させ、射出スリ
ーブ7の嵌合終了時点Bと略同時に、溶湯Mの上端面を
射出スリーブ7の上端開口部に到達させるように構成し
たため、上記嵌合終了時点Bと溶湯Mの射出開始時点C
とを連続させてタイムラグの発生を防止することができ
る。したがって、射出工程の終了時点Dを従来の終了時
点D′に比べて所定時間βだけ早めることができる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明は、溶湯注入後の射出スリ
ーブを金型の注湯口に上昇させる過程で射出スリーブ内
の射出チップを上昇作動させ、射出スリーブが上記注湯
口に嵌合されるのと略同時に溶湯の上端面を射出スリー
ブの上端開口部に到達させるようにしたため、射出スリ
ーブの嵌合工程と溶湯の射出工程との間にタイムラグが
発生するのを防止することができる。したがって、金型
のキャビティ内に溶湯を注入するのに要する時間を最小
限に抑え、射出スリーブ内の溶湯が凝固することによる
溶湯の注入不良および不良品の発生成を効果的に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に使用する縦型鋳造装置の実施例
を示す全体概略図、第2図は上記縦型鋳造装置による鋳
造工程を示すフローチャート、第3図は射出ストローク
を示す特性図である。 1……下型(金型)、1a……キャビティ、2……注湯
口、7……射出スリーブ、8……射出チップ、M……溶
湯。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出スリーブ内に溶湯を注入した後、この
    射出スリーブを上昇させて金型の注湯口内に嵌合し、射
    出スリーブ内の溶湯を射出チップにより押上げて金型の
    キャビティ内に射出するダイキャスト鋳造方法におい
    て、溶湯注入後の射出スリーブを金型の注湯口に上昇さ
    せる過程で射出スリーブ内の射出チップを上昇作動さ
    せ、射出スリーブが上記注湯口に嵌合されるのと略同時
    に溶湯の上端面を射出スリーブの上端開口部に到達させ
    るようにしたことを特徴とするダイキャスト鋳造方法。
JP16910987A 1987-07-06 1987-07-06 ダイキャスト鋳造方法 Expired - Lifetime JPH0811280B2 (ja)

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JP16910987A JPH0811280B2 (ja) 1987-07-06 1987-07-06 ダイキャスト鋳造方法

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JP16910987A JPH0811280B2 (ja) 1987-07-06 1987-07-06 ダイキャスト鋳造方法

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JPS6415256A JPS6415256A (en) 1989-01-19
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