JPH08112532A - 排気ガス浄化触媒用金属基体およびその製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化触媒用金属基体およびその製造方法

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JPH08112532A
JPH08112532A JP6274313A JP27431394A JPH08112532A JP H08112532 A JPH08112532 A JP H08112532A JP 6274313 A JP6274313 A JP 6274313A JP 27431394 A JP27431394 A JP 27431394A JP H08112532 A JPH08112532 A JP H08112532A
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JP
Japan
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honeycomb
iron
foil
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outer cylinder
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JP6274313A
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English (en)
Inventor
Mikio Yamanaka
幹雄 山中
Toshikazu Nakagawa
俊和 中川
Hitoshi Ota
仁史 太田
利平 ▲吉▼川
Rihei Yoshikawa
Katsuhiko Ishikura
勝彦 石倉
Hironobu Murata
裕信 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Karoraizu Kogyo KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nihon Karoraizu Kogyo KK
Nippon Steel Corp
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストメタル担体を提供することを目的と
する。 【構成】 ハニカム内の波板/平板、ハニカム/外筒が
CrとAlの富化拡散層で接合され、富化されたCr量
が2%以上かつCr+Alが12〜30%である排気ガ
ス浄化触媒用金属ハニカム。また鉄基ハニカム又はこれ
と外筒をCrがAlの2倍以上である複合拡散剤のなか
に埋没させ、800〜1100℃で4〜20時間、無酸
化雰囲気中で熱処理する製造方法。場合によっては富化
拡散層にTi,Nb,Zr,Yを含むREMを加える。
またハニカム最外周を一部波板、一部平板として部分接
合をする。また金属酸化物を一部に付着させて部分接合
をする。 【効果】 普通鋼〜低級ステンレス鋼を素材にして高性
能メタル担体を低コストで提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工場、自家発電機、ボイ
ラーや自動車等から排出される排気ガスを浄化するのに
使用される触媒装置に用いられる金属基体およびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排気ガス浄化用のメタル担体として、耐
熱金属からなる平板と波板とを交互に積層し、あるいは
重ねた後巻回したハニカム体を外筒に収納したものが種
々開発され、すでに一部実用化されている。そして前記
平板と波板間、およびハニカム体外周面と外筒内表面と
の接合手段としてロウ材によるものが一般的であるが、
これ以外に例えば特公昭56−41298号公報や特開
平2−86848号公報に開示されるように、Alを拡
散浸透めっきさせることによって箔同志とハニカム/外
筒間を接合する方法も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの公知技術例え
ば特開平2−86848号公報に記載の技術は、Alの
拡散浸透処理により箔材への耐熱性の付与と波箔/平箔
の接合を同時に行うものである。しかしながらハニカム
の耐熱性の付与と接合を安定的に行うためには、50μ
m厚の箔材に対して重量で30%を超える多量のAlを
富化しなければならない。一方これほどのAlを鉄基材
料に富化するとFeとAlの金属間化合物相が箔材に発
生して材質が脆くなると同時に箔材の熱膨張係数も大き
くなる。このため拡散浸透処理をしただけでもハニカム
に割れが生じたり、激しい温度変動のもとで使用すると
熱疲労破壊が早期に発生する等実用性に欠ける。
【0004】本発明はこれら公知技術での極端な材質の
低下を避けながら、鉄または鉄基合金ハニカムに耐熱性
の付与と信頼性の高い接合を波箔と平箔間に行わしめる
もので、極めて実用性の高い技術を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはメタルハニ
カムに耐熱性と接合強度を付与するための拡散浸透処理
をするに際し、AlよりCrの量が多いCr主体の拡散
剤を用いて拡散浸透処理をすると、材料の極端な劣化を
生じることもない比較的少量の拡散浸透量で信頼性の高
い接合と充分な耐熱性の付与が行われることを知見し
た。本発明者らの実験によれば、重量でAlの2倍以上
のCrを含む拡散剤を用いると、Alの活性が適度に抑
制されて、ハニカムの波箔と平箔の接点周辺の狭い隙間
の部分も他の部分と同じ程度にCrとAlの凝着→拡散
浸透が行われる結果、50μmの箔のハニカムに対して
富化されたCr量が重量で2%以上、Cr+Alが12
〜30%の比較的少ない富化量で信頼性の高い接合と排
気ガス浄化触媒用金属ハニカムとして充分な耐熱性の付
与が行われることが知見された。すなわち本発明は以下
の各項目よりなる。
【0006】1.鉄または鉄基合金の波箔と平箔を巻回
または積層してなるハニカム、または該ハニカムとこれ
を包む鉄または鉄基合金製外筒からなる排気ガス浄化用
触媒用金属基体において、ハニカムの波箔と平箔の接
点、およびハニカムと外筒の接点はCrとAlの富化拡
散層で接合してなり、該層の富化されたCr濃度が重量
で2%以上かつCr濃度とAl濃度の和が重量で12〜
30%であることを特徴とする排気ガス浄化触媒用金属
基体。
【0007】2.拡散浸透層にTi,Nb,Zrおよび
Yを含む希土類元素の少くとも1種を合計で0.03〜
0.8%含む前記1の排気ガス浄化触媒用金属基体。 3.ハニカム体の最外周面が、波箔と平箔で構成されて
いる前項1または2記載の排気ガス浄化触媒用金属基
体。 4.ハニカム体内の波箔と平箔、およびハニカム体と外
筒とが部分接合されている前項1〜3記載の排気ガス浄
化触媒用金属基体。
【0008】5.鉄または鉄基合金箔と鉄または鉄基合
金製外筒が炭素鋼、低合金鋼またはステンレス鋼からな
る前項1〜4記載の排気ガス浄化触媒用金属基体。 6.鉄または鉄基合金の波箔と平箔とを重ねて巻回もし
くは積層して金属ハニカムを得、またはこれに鉄または
鉄基合金外筒を装着し、該ハニカムまたはこれに外筒を
装着したものをCrを主体とするCr−Al複合拡散剤
に埋没させ、800〜1100℃で4〜20時間、無酸
化雰囲気中で熱処理をすることにより、Cr−Alの複
合拡散浸透処理を行うとともに波箔と平箔あるいは更に
ハニカムと外筒の接合を行い、しかる後に該拡散剤を除
去することを特徴とする排気ガス浄化触媒用金属基体の
製造方法。
【0009】7.前記Cr−Al複合拡散剤として、C
r粉末、AlCr合金粉末、FeCr合金粉末、FeA
lCr合金粉末、Al粉末、FeAl合金粉末の1種ま
たは2種を調合して該複合拡散剤中のCr量の合計をA
l量の合計の2倍以上とし、残部がハロゲン化合物とア
ルミナの粉末からなる複合拡散剤を用いる前項6の排気
ガス浄化触媒用金属基体の製造方法。
【0010】8.前記複合拡散剤に、Ti,Nb,Zr
およびYを含む希土類元素の少くとも1種にFeまたは
Niを添加した合金粉末を含有せしめる前項6または7
記載の排気ガス浄化触媒用金属基体の製造方法。 9.波箔と平箔の接点の一部分に金属酸化物を付着させ
て、この部分のCrとAlの拡散浸透を阻害することに
より、ハニカム体内の接合を部分的に行う前項6〜8記
載の排気ガス浄化触媒用金属基体製造方法。
【0011】10.外筒内面またはハニカム体外周の一
部に酸化物を付着させ、この部分のCrとAlの拡散浸
透を阻害することにより、ハニカム体と外筒の接合を部
分的に行う前項6〜9記載の排気ガス浄化触媒用金属基
体の製造方法。 次に本発明を図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は
炭素鋼の厚さ50μmのハニカムを本発明方法にしたが
ってCr−Al拡散浸透処理したものの断面を示す。こ
の場合の拡散浸透処理後の箔の平均組成はCr:5重量
%、Al:9重量%であったが、同図が示す通り箔同志
の接合は極めて良好であり、しかも箔材は表面から中心
部に渡って単一組織である。
【0012】図2は公知の方法すなわちAlのみの拡散
浸透処理によって炭素鋼のハニカムにAlを17%富化
したものである。かく多量のAlを富化したにもかかわ
らず、波箔と平箔の接合はこの図にみられるように完全
に行われていないところが多々ある。図3はやはり公知
の方法すなわちAlのみの拡散浸透処理によって炭素鋼
のハニカムにAlを36%富化したものである。波箔と
平箔の接合はさすがに安定的に行われるが、一方で箔が
破断している部分もみられる。このように公知の技術で
は接合品質を確保しようとすると、Al量が過多になり
材料の脆化をまねくことになる。
【0013】本発明において、処理後の箔のCr濃度を
重量で2%以上かつCr濃度とAl濃度の和を平均で重
量で12〜30%に限定した理由は、それぞれの下限未
満ではハニカムの耐酸化性と接合の信頼性が充分でな
く、またCr濃度とAl濃度の和が30%超では材料の
劣化が限度を超えるからである。本発明において、ハニ
カムの耐酸化性すなわち生成するAl2 3 皮膜の密着
性をさらに良好にするために、拡散浸透層にTi,N
b,ZrおよびYを含む希土類元素の少くとも1種を合
計で0.03〜0.8重量%含ませることが有効であ
る。この場合の上下限を設定した理由は、下限の0.0
3%未満では添加効果が薄く、上限の0.8%超ではこ
れらの金属間化合物の析出による材料の劣化が激しいか
らである。なお、拡散材にこれらの活性元素の粉末を混
入させることは取扱上危険であるため、これらの粉末に
FeやNiを添加した合金粉末を用いる。前記合金粉末
におけるFeあるいはNiの含有割合は10〜90重量
%程度とすることが適当である。
【0014】ハニカム素材の箔材と外筒材の鉄または鉄
基合金としてはブリキ材やSPC等の炭素鋼、TiやN
bを含有するIF鋼、各種Cr−Mo鋼をはじめとする
低合金鋼、ASTM409,SUS410L,430,
430LX等の低級ステンレス鋼が適している。本発明
方法ではAlやCrの拡散浸透処理で耐熱性が付与され
るので、箔素材として特別に耐熱性の高い材料を使う必
要はない。
【0015】こゝで本発明の製造方法を説明すると、鉄
または鉄基合金の波箔と平箔とを重ねて巻回しもしくは
積層して金属ハニカムを得、またはこれに鉄または鉄基
合金外筒を装着し、該ハニカムまたはこれに外筒を装着
したものをCrを主体とするCr−Al複合拡散剤(混
合粉)に埋没させ、800〜1100℃で4〜20時
間、無酸化雰囲気中で熱処理をする。
【0016】すなわち、熱処理温度が800℃未満で
は、Cr,Alの充分な拡散浸透が確保できず、接合状
態も不良となる。一方、1100℃超では拡散浸透が過
度に生じて不均一になる。このため熱処理温度を800
〜1100℃に限定した。また熱処理時間が4時間未満
では、Cr,Alの拡散浸透が充分に行われず、20時
間を超えても効果の進展が期待できない。
【0017】熱処理後冷却して混合粉を除去し、洗浄液
に浸漬して十分洗浄したのち乾燥し、成品とする。な
お、ハニカムを混合粉に埋没するに先立ち、ハニカムの
内部に前記混合粉を詰め込むと前記熱処理によってC
r,Al等を更に効率よくハニカムの母材に拡散浸透す
ることができる。
【0018】このような熱処理を行うことにより、C
r,Alなどの富化拡散層を形成するとともにハニカム
内の波箔と平箔、更にハニカムと外筒との接合を行うこ
とができる。また本発明による排気ガス浄化触媒用金属
ハニカムでは、使用中の不均一な温度分布による熱応力
の発生を減らすために、いくつかの方策が可能である。
まずハニカムと外筒間の接合は、ハニカムの最外周を波
箔にして外筒内面に当接させるとハニカムと外筒は接合
される。最外周が平箔では耐熱性の付与は平箔の内側か
ら行われるが、平箔の外側と外筒の内側にはCrやAl
の富化が行われないためハニカムは外筒に接合しない。
図4はこの性質を利用して、温度変動のより激しい排ガ
スの入り側では最外周を平箔2にしてハニカム1と外筒
4の接合をせず、温度変動の比較的少ない出側の最外周
を波箔3にしてハニカムと外筒の接合をさせるものであ
る。
【0019】一方、ハニカム内でも図5に示すように、
ハニカム1を巻き込むときにハニカムの特定の部分5の
波箔の頂上にTiやAlの酸化物からなるスラリーを塗
布し、またハニカムを外筒4に挿入する以前にハニカム
の外周部または外筒の内面の一部6に該スラリーを塗布
しておき、それらの部分の接合を阻害して熱応力の緩和
を行うことができる。
【0020】
【実施例】次に実施例により本発明を説明する。 〔実施例1〕冷延用炭素鋼のSPCの厚さ40μmの箔
をつくり、箔をコルゲート加工したものと平箔を重ね合
わせて巻回し、100φ×100Lのハニカムを作っ
た。拡散剤としてCr粉60%、Al粉5%、Al2
3 粉34%およびNH4 Cl粉1%の混合粉を前記のハ
ニカムの内部に詰め込み、更にこのハニカムを混合粉中
に埋没させ熱処理用の箱に入れ、水素雰囲気中で950
℃×20時間の熱処理を行った。冷却後混合粉を除去
し、75℃のNaOHの7wt%の溶液に5分間漬けた後
充分洗浄・乾燥した。同時に処理した解析用のハニカム
を切り出して、切粉にして化学分析に供したところ、C
r:5%、Al:9%であった。
【0021】このハニカムをSUS430LXの0.2
mm厚の緩衝板を介してやはりSUS430LXの1.5
mm厚の外筒に固定した。かくして得られたメタル担体に
通常の方法にしたがってγAl2 3 とセリヤなどの助
触媒との混合物を焼き付け、これにPtとRhを担持し
た。その後、外筒にコーンを介してフランジを溶接し
て、排気量2000cc4気筒のガソリンエンジンの排気
マニホールド直下に取り付け、10分間は5500rpm
スロットル全開、次の10分はエンジン停止をして外部
からファンで冷却する冷熱サイクルを1000回繰り返
した。この際ハニカム入り側の排ガス温度を最高で90
0℃になるようにエンジン制御用CPUを調整した。こ
の耐久試験後にメタル担体をエンジンから外して内部を
調査したが、なんの損傷もなかった。
【0022】比較例として、上記と同様にしてハニカム
を作り、拡散材としてAl粉10%、Al2 3 粉8
8.5%、NH4 Cl粉1.5%のものを用いて750
℃×20時間の熱処理によりAlのみの拡散浸透処理を
行った。解析用ハニカムの分析結果はAl:21%であ
った。前記と同様にして触媒を担持して、エンジンによ
る冷熱耐久試験に供したところ、冷熱50サイクル後の
点検ですでにハニカムは排ガスの出側方向に飛び出して
破壊していた。解析用のハニカムを調査したところ、ハ
ニカムの外周部を中心に多数の接合不良が波箔と平箔の
接点に認められた。
【0023】〔実施例2〕ASTM409(11Cr−
Ti)の35μmの箔をつくり、箔をコルゲート加工し
たものと平箔を重ね合わせて巻回し、100φ×100
Lのハニカムを作った。今回は先にSPC製の外筒を取
り付け、拡散材としてCr粉65%、Al粉5%、Fe
Nb合金粉末2%、NiY合金粉3%、NH4 Cl粉2
%、残部がAl2 3 粉を前記のハニカムの内部に詰め
込み、さらにこのハニカムを混合粉中に埋没させ熱処理
用の箱に入れ、水素雰囲気中で1000℃×4時間の熱
処理を行った。解析用のハニカムの分析結果はCr:6
%、Al:9%、Nb:0.2%、Y:0.1%であっ
た。実施例1と同様にして拡散材を除去し、触媒を担持
し、さらにコーンとフランジを溶接して取り付け、排気
量2000cc4気筒のガソリンエンジンの排気マニホー
ルド直下に取り付けて冷熱耐久試験に供した。今回は排
ガスの入り側の温度を950℃に調整した。冷熱耐久試
験1000サイクル後の点検でも本メタル担体は何らの
損傷もみられなかった。
【0024】比較例として、上記と同様にしてハニカム
を作り、接合を安定化させるためにAl添加量を多くし
た拡散材としてAl粉15%、Al2 3 粉83.5
%、NH4 Cl粉1.5%のものを用いて800℃×1
0時間の熱処理によりAlのみの拡散浸透処理を行っ
た。解析用ハニカムの分析結果はAl:43%であっ
た。また同ハニカムを樹脂に埋め込んで研磨して調査し
たところ、接合不良はなかったものの高Alの合金層が
箔厚を貫通した部分で箔がいたるところで破断してお
り、エンジンによる耐久試験は行わなかった。
【0025】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は安価な普通鋼〜低級ステンレス鋼を素材にした高度
な耐熱性を有する排ガス浄化用メタルハニカムとその製
法を提供するもので、高性能のエンジン部品の低コスト
化に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法によって接合された波箔と平箔の断
面金属組織図である。
【図2】比較例の波箔と平箔の断面金属組織図である。
【図3】他の比較例の波箔と平箔の断面金属組織図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の外筒の一部を切断したメタ
ル担体の斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例のメタル担体の断面斜視図
である。
【符号の説明】
1…ハニカム 2…平箔 3…波箔 4…外筒 5,6…スラリー塗布部分
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 20/00 310 L (72)発明者 太田 仁史 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 ▲吉▼川 利平 滋賀県甲賀郡甲西町大池町8番 日本カロ ライズ工業株式会社内 (72)発明者 石倉 勝彦 滋賀県甲賀郡甲西町大池町8番 日本カロ ライズ工業株式会社内 (72)発明者 村田 裕信 滋賀県甲賀郡甲西町大池町8番 日本カロ ライズ工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄または鉄基合金の波箔と平箔を巻回ま
    たは積層してなるハニカム、または該ハニカムとこれを
    包む鉄または鉄基合金製外筒からなる排気ガス浄化用触
    媒用金属基体において、ハニカムの波箔と平箔の接点、
    およびハニカムと外筒の接点はCrとAlの富化拡散層
    で接合してなり、該層の富化されたCr濃度が重量で2
    %以上かつCr濃度とAl濃度の和が重量で12〜30
    %であることを特徴とする排気ガス浄化触媒用金属基
    体。
  2. 【請求項2】 拡散浸透層にTi,Nb,ZrおよびY
    を含む希土類元素の少くとも1種を合計で重量で0.0
    3〜0.8%含む請求項1記載の排気ガス浄化触媒用金
    属基体。
  3. 【請求項3】 ハニカム体の最外周面が、波箔と平箔で
    構成されている請求項1または2記載の排気ガス浄化触
    媒用金属基体。
  4. 【請求項4】 ハニカム体内の波箔と平箔、およびハニ
    カム体と外筒とが部分接合されている請求項1〜3記載
    の排気ガス浄化触媒用金属基体。
  5. 【請求項5】 鉄または鉄基合金箔と鉄または鉄基合金
    製外筒が炭素鋼、低合金鋼またはステンレス鋼よりなる
    請求項1〜4記載の排気ガス浄化触媒用金属基体。
  6. 【請求項6】 鉄または鉄基合金の波箔と平箔とを重ね
    て巻回もしくは積層して金属ハニカムを得、またはこれ
    に鉄または鉄基合金外筒を装着し、該ハニカムまたはこ
    れに外筒を装着したものをCrを主体とするCr−Al
    複合拡散剤に埋没させ、800〜1100℃で4〜20
    時間、無酸化雰囲気中で熱処理をすることにより、Cr
    −Alの複合拡散浸透処理を行うとともに波箔と平箔あ
    るいは更にハニカムと外筒の接合を行い、しかる後に該
    拡散剤を除去することを特徴とする排気ガス浄化触媒用
    金属基体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記Cr−Al複合拡散剤として、Cr
    粉末、AlCr合金粉末、FeCr合金粉末、FeAl
    Cr合金粉末、Al粉末、FeAl合金粉末の1種また
    は2種を調合して該複合拡散剤中のCr量の合計をAl
    量の合計の2倍以上とし、残部がハロゲン化合物とアル
    ミナの粉末からなる複合拡散剤を用いる請求項6に記載
    の排気ガス浄化触媒用金属基体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記複合拡散剤に、Ti,Nb,Zrお
    よびYを含む希土類元素の少くとも1種にFeまたはN
    iを添加した合金粉末を含有せしめる請求項6または7
    記載の排気ガス浄化触媒用金属基体の製造方法。
  9. 【請求項9】 波箔と平箔の接点の一部分に金属酸化物
    を付着させて、この部分のCrとAlの拡散浸透を阻害
    することにより、ハニカム体内の接合を部分的に行う請
    求項6〜8記載の排気ガス浄化触媒用金属基体製造方
    法。
  10. 【請求項10】 外筒内面またはハニカム体外周の一部
    に酸化物を付着させ、この部分のCrとAlの拡散浸透
    を阻害することにより、ハニカム体と外筒の接合を部分
    的に行う請求項6〜9記載の排気ガス浄化触媒用金属基
    体の製造方法。
JP6274313A 1994-10-14 1994-10-14 排気ガス浄化触媒用金属基体およびその製造方法 Withdrawn JPH08112532A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0999218A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Nippon Steel Corp 強固な接合強度を有する拡散接合された触媒用メタル担体およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0999218A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Nippon Steel Corp 強固な接合強度を有する拡散接合された触媒用メタル担体およびその製造方法

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