JPH08112315A - 車いすの杖保持装置 - Google Patents

車いすの杖保持装置

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Publication number
JPH08112315A
JPH08112315A JP6249847A JP24984794A JPH08112315A JP H08112315 A JPH08112315 A JP H08112315A JP 6249847 A JP6249847 A JP 6249847A JP 24984794 A JP24984794 A JP 24984794A JP H08112315 A JPH08112315 A JP H08112315A
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JP
Japan
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cane
stick
holder
wheelchair
holding device
Prior art date
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Pending
Application number
JP6249847A
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English (en)
Inventor
Yasushi Mizuno
靖 水野
Masanobu Takeyama
征伸 竹山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH08112315A publication Critical patent/JPH08112315A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 杖を車輛に固定する間に杖が倒れ落ちないよ
うにすることができ、誰もが簡単にかつ固定的に杖を車
いすに取り付けられ、車いすの走行中に杖と杖保持装置
との間で生じる不快音を防止し、さらには一層の軽量化
ができる車いすの杖保持装置を提供すること。 【構成】 障害者用電動三輪車1に設けられる杖19を
保持する装置17であって、この装置17は、杖19を
バンド29で保持する前に杖19を障害者が手で支えな
くても一時的に仮置きできるように装置上部に変形コ字
形状フック27を設け、さらにこの変形コ字形状フック
27と杖19の杖先とを支えるホルダ21と、仮置きさ
れた杖19をしっかり固定するラチェットバックル式バ
ンド29とを備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車いすの杖保持装置に関
する。詳しくは、主として身体障害者や老人が利用する
車いすに備え付けられる杖保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車いすには手動式のほか充電式の電動車
いすがある。最近の電動車いすにあっては、車いす使用
者が一人でも自由にかつ安全に外出できるようにその性
能が高められている。
【0003】また、車いす使用者の便宜を図るため幾つ
かの工夫が施されている。例えば、車輛シートを左右に
自在に回転できるようにして乗降を楽にしたり、あるい
は杖保持装置を装着して車いすとともに杖の移動ができ
るようにしている。
【0004】杖保持装置は、杖の種類によって二つのタ
イプに大別される。図23は前腕用安全杖タイプのもの
aであり、図24は松葉杖タイプのものbである。前腕
用安全杖タイプの杖保持装置aは、電動車いすcの後部
に前腕用安全杖d・dを垂直に立てて取り付けるように
なっており、杖先d1が入るホルダeと、このホルダe
から上下に延びるスティックfと、このスティック中央
部に取り付けられて杖dをスティックfに巻き付けるた
めのマジックテープgとからなり、ホルダeおよびステ
ィックfが電動車いすcの車体バンパーhに適宜の固着
手段によって固定されるようになっている。
【0005】また、松葉杖タイプの杖保持装置bは、車
輛側部に松葉杖iを斜めにして取り付けるようになって
おり、電動車いすcの車体前部に設けられて杖先i1
入れられるホルダjと、車体後部に設けられて杖iの腕
あてi2とハンドピースi3との間の空間部i4に通され
て支柱i5の後部側を掛止するフックkとからなり、こ
れら各部品j・kが電動車いすcに適宜の固着手段で固
定されるようになっている。
【0006】しかしながら、図23に示す前腕用安全杖
タイプの杖保持装置aにあっては、マジックテープgで
止める方式のため、車いすを使用する程の手足の不自由
の人にあっては止め方にバラツキを生じることがあっ
た。このため、マジックテープgの止めが緩い場合に
は、電動車いすcの振動によってマジックテープgが剥
がれ、十分に前腕用安全杖dの保持ができないことがあ
った。また、手足の不自由な人にとっては、マジックテ
ープgの取り扱いおよび杖dを一定位置に止めて置くの
が難儀なため、杖dを車体に固定する間に杖dが倒れ落
ちてしまうことがあった。
【0007】一方、図24に示す松葉杖タイプの杖保持
装置bにあっては、車輛側部に松葉杖iが位置するの
で、乗車用シートmを杖iのない一方の側にしか回転で
きず、したがって乗降に不便を感ずることがあった。ま
た、走行中の振動でフックkと支柱i5とが異音を出す
ことがあり、その音を不快音として気にする者もいた。
【0008】また、上記従来の杖保持装置a・bは金属
製であったため、杖d・iの出し入れの際に杖先d1
1が杖保持装置bのホルダe・jに当って出す音が気
になる者もいた。そして、上記した杖保持装置a、bの
一層の軽量化が望まれた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明車いすの杖保持
装置は、上記問題に鑑みて考慮されたものであって、そ
の解決しようとする課題は、杖を車輛に固定する間に杖
が倒れ落ちないようにすることができ、誰もが簡単にか
つ固定的に杖を車いすに取り付けられ、車いすの走行中
に杖と杖保持装置との間で生じる不快音を防止し、さら
には一層の軽量化ができる車いすの杖保持装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明車いすの杖保持装
置は、以上のような課題を解決するものであって、次の
ようなものである。すなわち、請求項1記載の本発明車
いすの杖保持装置は、車いすの後方下部に配置され杖先
が入るホルダと、このホルダから上方に延び前記ホルダ
と下部で一体化したスティックと、このスティック上部
に着脱自在に固着されるL字形ブラケットと、このL字
形ブラケットに固定され前記L字形ブラケットの少なく
とも一腕と協働して前記ホルダに前記杖先を導入しかつ
該杖先が前記ホルダに入ると前記杖の前記杖先よりも上
部位が位置するようになる空間部を形成する囲繞フック
と、前記L字形ブラケットの他端に一端部で固定され前
記杖の上部位を前記L字形ブラケットの一腕に締め付け
るためのラチェットバックル式バンドと、前記車いすに
前記スティックを取り付けるために車いすとスティック
間に着脱自在に介入される取付けブラケットとを有する
車いすの杖保持装置に存する。
【0011】また、請求項2記載の本発明車いすの杖保
持装置は、ホルダを合成樹脂で形成するとともにホルダ
に厚肉部分と薄肉部分とを設けたことを特徴とする請求
項1記載の車いすの杖保持装置に存する。
【0012】
【作用】したがって、請求項1に係る本発明車いすの杖
保持装置によれば、スティック上部に着脱自在に固着さ
れるL字形ブラケットと、このL字形ブラケットに固定
され前記L字形ブラケットの少なくとも一腕と協働して
前記ホルダに前記杖先を導入しかつ該杖先が前記ホルダ
に入ると前記杖の前記杖先よりも上部位が位置するよう
になる空間部を形成する囲繞フックと、前記L字形ブラ
ケットの他端に一端部で固定され前記杖の上部位を前記
L字形ブラケットの一腕に締め付けるためのラチェット
バックル式バンドとがあるので、本発明車いすの杖保持
装置を用いて車いすに杖を保持するために杖を杖先から
空間部内に入れていくと、杖はその杖先および上位部の
2点でそれぞれホルダおよび空間部に仮置きできるよう
になる。したがって、ラチェットバックル式バンドで杖
を固定する前に該杖を手で保持する必要がなくなる。ま
た、杖を直接保持するバンドがラチェットバックル式で
あり、L字形ブラケットの他端に一端部で固定されるの
で、当該バンドのラチェットバックルの一端部側のバッ
クルはその自由度が狭まる。したがって、一端部側のバ
ックルの位置が定まり易くなり、他方のバックルを当該
一端部側のバックルにはめ易くなる。また、バンドはラ
チェットバックル式なので、電動車いすの走行中の振動
によってもバンドの締めが緩むこともない。
【0013】また、請求項2記載の本発明車いすの杖保
持装置にあっては、ホルダを合成樹脂で形成するので、
ホルダと杖との接触の際に生じる音を小さくできる。ま
た、ホルダには厚肉部分と薄肉部分とを設けたので、厚
肉部分は骨格として機能し、薄肉部分はホルダの外壁と
して機能するようになる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係る車いす
の杖保持装置を図示した第1および第2実施例に基づい
て詳細に説明する。 (第1実施例)図1〜図15は本発明に係る車いすの杖
保持装置の第1の実施例を示しており、図1は杖保持装
置17を装着した電動車いすとしての電動三輪車1の側
面図、図2は同平面図、図3は同正面図、図4は電動三
輪車1の座席9に装着された杖保持装置17の斜視図、
図5は図4の分解斜視図、図6は図2の領域VIの拡大図
であって、杖19が取り付けられた状態を示す図、図7
はスティック23と一対の後述する筒状体32・32か
らなるホルダ21とを一体化したものを取付けブラケッ
ト31を介して座席9に組み付けようとする状態図、図
8はスティック23とホルダ21とを一体化したものに
L字形ブラケット25とこのL字形ブラケット25と一
体化された変形コ字形状フック27およびラチェットバ
ックル式バンド29を組み付けようとする状態図、図9
はL字形ブラケット25とこれに一体化された変形コ字
形状フック27およびラチェットバックル式バンド29
の平面図、図10はスティック23とホルダ21とを一
体化したものの正面図、図11は図10の矢印XI方向か
ら見た図、図12は図10の矢印XII方向から見た図、
図13は取付けブラケット31の平面図、図14は図1
3の矢印XVI方向から見た図、図15は図14の矢印XV
方向から見た図である。
【0015】車いすとしての電動三輪車1は、図1〜図
3に示すように、その前後部にステアリング2を介して
操舵される前輪3と駆動用の左右後輪5l・5rとを有
しており、これら前後輪3、5l・5rの間で車体後部
寄りには図示しないモーターや充電器等の駆動用機器が
配置された駆動ボックス7が設けられている。そして、
その上部には座席9が配置されている。
【0016】駆動ボックス7の前はステップフロア11
とされ、ここに乗員の足が置かれる。また、ステアリン
グ2の前方には買い物かご13が取り付けられ、ステア
リング2の中央には速度メータやバッテリーの残量表示
計、ホーンスイッチやウィンカースイッチおよび異常時
の警報ランプその他の各種計器類15が備えられてい
る。
【0017】そして、この実施例にあっては、本発明に
係る杖保持装置17は、座席9の後部に配置されるよう
になっている。なお、杖保持装置17は、前腕用安全杖
にも松葉杖にも両方に適用できるものであるが、この第
1実施例では前腕用安全杖19を取り付けたものとして
述べることとする。
【0018】杖保持装置17は、図1〜図5からわかる
ように、座席9の後方下部に配置され杖先19aの入る
ホルダ21と、ホルダ21から上方に延びホルダ21と
下部23uで一体化したスティック23と、スティック
上部に着脱自在に固着されるL字形ブラケット25と、
L字形ブラケット25の後で詳述する一端25b1にに
固定(完全固定でも着脱自在の固定でもよい。)され、
L字形ブラケット25の後で詳述する一腕25bと少な
くとも協働してホルダ21に杖先19aを導入しかつ杖
先19aがホルダ21に入ると杖19の杖先19aより
も上部位19bが位置するようになる空間部26を形成
し一部が電動三輪車1の車体左側外部に開口された囲繞
フックとしての変形コ字形状フック27と、L字形ブラ
ケット25の後述する他端25a1に一端部29aで固
定され杖19の上部位19bをL字形ブラケット25の
一腕25bに後述するスポンジ35を介して締め付ける
ためのラチェットバックル式バンド29と、スティック
23を電動三輪車1の座席9の後面9aに取り付けるた
めにスティック23と座席9との間に着脱自在に介在さ
れた取付けブラケット31とを有してなる。
【0019】ホルダ21は、図4、図5、図7、図8お
よび図10〜図12に示されているように、杖先19a
が入る程の大きさの金属パイプを適宜の長さに切断した
一対の筒状体32・32を組み合わせたものであって、
これら筒状体32・32は径方向に並べられ溶接によっ
て一体化されている。また、ホルダ21の底面中央には
連結方向に長四角形状の底板33がやはり溶接によって
一体に結合されており、このようにすることで杖先19
aを筒状体32に入れても杖先19aが筒状体32から
抜け出ないようになっている。
【0020】スティック23は、ホルダ21を形成する
筒状体32・32よりも小さな径の金属パイプをホルダ
21のほぼ7倍ほどの長さで切断してなるものであっ
て、図4、図5、図10および図11からわかるよう
に、その下部23uが筒状体32・32の境界部分でそ
れらと長手方向に沿って溶接されて一体になっている。
また、その中央部および上部には、図4、図5、図7お
よび図8に示すようにそれぞれL字形ブラケット25お
よび取付けブラケット31が螺合手段33A・33Bを
介して着脱自在に取り付けられるように通し孔34・3
4・…が2つずつ空けられている。
【0021】螺合手段33Aは、スティック23と取付
けブラケット31とを結合するためのものであって、ボ
ルト33A1・33A1と取付けブラケット31の後述す
るナット33A2・33A2とからなる。また、螺合手段
33Bは、スティック23とL字形ブラケット25とを
結合するためのものであって、スクリュー33B1・3
3B1とナット33B2・33B2とからなる。
【0022】L字形ブラケット25は、鉄板をL字形状
に折り曲げて形成したものであって、これをスティック
23に付けたときにおいて車輛前後方向に延びるように
なる腕25aと、車輛幅方向に延びるとともにスティッ
ク23に取り付けられる部位となる腕25bとがほぼ同
じ長さになるようにされている。
【0023】そして、上記各腕25a・25bの自由端
であって、それぞれがL字形ブラケット25の他端およ
び一端である端25a1および25b1は、図6で見てわ
かるように時計回り方向にわずかに湾曲されている。こ
のようにしたのは、ラチェットバックル式バンド29で
図6等に示すように杖19を巻き付けたときにバンド2
9が痛まないようにするためである。
【0024】また、一方の腕25aの自由端25a1
は、図9に示すようにバンド29をL字形ブラケット2
5に取り付けるための孔25a1’が設けられており、
他方の腕25bの中央部には、スポンジ35が接着等の
適宜の固着手段で取り付けられている。
【0025】スポンジ35は、ラチェットバックル式バ
ンド29で杖19を電動三輪車1の車体に巻き付けたと
きに杖19とL字形ブラケット25との接触によって異
音を発しないようにするとともに、杖19に傷を付けに
くくするためのものである。また、図4および図5から
わかるようにスポンジ35の上下には、スティック23
の上部の通し孔34・34に対応する通し孔37・37
が形成されている。
【0026】変形コ字形状フック27は、鉄パイプを加
工して形成したものである。また、変形コ字形フック2
7は、コの字の平行腕の一方を3分の1程の長さに切断
した如き長さの短腕27aと、自由端が内側に湾曲され
て後述するように杖19が空間部26に仮置きされたと
きに倒れないようになっている長腕27bとからなる。
【0027】そして、L字形ブラケット25は、その一
方の腕25aが車輛前方に位置する状態で、他方の腕2
5bが変形コ字形状フック27の長腕27bに平行にな
るように、かつ短腕27aから腕25bが図4または図
5に示すように幾分突出するかまたは面一の状態で、短
腕27aと腕25bの自由端部25b1において溶接さ
れる。
【0028】なお、変形コ字形状フック27は、上記の
形状に限られるものでないことは勿論である。要は、L
字形ブラケット25の一腕25bと協働してホルダ21
に杖先19aを導入できかつ杖先19aがホルダ21に
導入されると杖19のうち杖先19aよりも上部位19
bが位置するようになる空間部26を形成できる形状で
あればどのようなものでもよい。
【0029】ラチェットバックル式バンド29は、バン
ド体29cと、バンド体29aの一端部29a1に取り
付けられる雌型バックル29aと、バンド体29aの他
端部29a2に取り付けられる雄型バックル29bとか
らなる。雄型バックル29bにはバンド体29cの他端
部29a2がいわゆるロープワーク状に巻かれて結合さ
れ、雌型バックル29aにはバンド体29aの一端部2
9a1がリベット39をL字形ブラケット25に設けた
孔25a1’に介することによって索端押えされた状態
でL字形ブラケット25の腕25aの自由端部25a1
に固定されている。
【0030】したがって、ラチェットバックル式バンド
29は、バンド体29cの長さに応じて雄型バックル2
9bが自由に動く。そして、バンド体29cの長さは、
杖19の上部位19bにバンド体29aを巻き付けてか
ら雌型バックル29aと雄型バックル29bを結合した
ときに2つの杖19・19を十分に固定できる長さに設
定されてある。なお、バンド体29cを弾性体で形成し
てもよい。
【0031】取付けブラケット31はほぼ長四角状の鉄
板をその長手方向側端部31a・31bが相互に対面す
るように折り曲げた如き形状をしている。また、両端部
31a・31bには、それぞれ通し孔41・41・…が
2つずつ形成され、スティック23の中央部に形成され
た通し孔34・34に対応するスティック側端部31a
に設けられた通し孔41・41には、取付けブラケット
31をスティック23に取り付けるためのナット33A
2・33A2が溶接されている。
【0032】また、反対側の端部31bは座席9に対応
するものなので、これを座席側端部31bといい、この
座席側端部31bには、図7に示すように座席9の後面
9aの車輛左側に設けた螺孔45・45と対応する通し
孔41・41が空けられ、この通し孔41・41に図
4、図5および図7で示すボルト47・47を螺入する
ことで、取付けブラケット31が座席9に取着される。
なお、ホルダ21、スティック23、L字形ブラケット
25、変形コ字形フック27はスチール等の金属である
が、合成樹脂で作ってもよい。
【0033】次にこのように構成された杖保持装置17
の組立て手順〜を説明する。取付けブラケット3
1を座席9の後面9aに連結するために取付けブラケッ
ト31の座席側端部31bに設けた通し孔41・41を
座席9の螺孔45・45に合わせてからボルト47・4
7を通し孔41・41を介して螺孔45・45に螺入す
る。
【0034】取付けブラケット31にホルダ21が溶
着されたスティック23を取り付けるため、スティック
23の中央部側通し孔34・34を取付けブラケット3
1の通し孔41・41に対応して溶着されたナット33
2・33A2に合わせた後で、ボルト33A1・33A1
を通し孔34・34および通し孔41・41を介してナ
ット33A2・33A2と螺合する。
【0035】スティック23に、変形コ字形状フック
27が溶着されかつラチェットバックル式バンド29が
取着されたL字形ブラケット25を取り付けるため、ス
ティック23の上部側通し孔34・34にL字形ブラケ
ット25の通し孔37・37を合わせてから、スクリュ
ー33B1・33B1を通し孔37・37および通し孔3
4・34を介してナット33B2・33B2と螺合する。
このとき変形コ字形状フック27は、電動三輪車1の上
下および車体左側外部に開口されるようになる。したが
って、杖19は、上方からばかりか側方からも出し入れ
できる。上記手順〜を経て杖保持装置17が座席9
の後部左側に取り付けられる。なお、補強のため、ホル
ダ21の下部を車体に溶接または適宜の螺合手段を介し
て固定するようにしてもよい。
【0036】しかして、このように構成された杖保持装
置17にあっては、スティック23の上部に着脱自在に
固着されるL字形ブラケット25と、L字形ブラケット
25に固定されL字形ブラケット25の少なくとも一腕
25aと協働してホルダ21に杖先19aを導入しかつ
杖先19aがホルダ21に導入されると杖19のうち杖
先19aよりも上部位19bが位置するようになる空間
部26を形成し一部が電動三輪車1の車体左側外部に開
口されたL字形ブラケット25と、L字形ブラケット2
5の他端25a1に一端部29a1で固定され杖19の上
部位19bをL字形ブラケット25の一腕25bに締め
付けるためのラチェットバックル式バンド29とがある
ので、まず杖19を図6に2点鎖線で示したように杖保
持装置17に入れると、杖19は杖先19aおよび上位
部19bの2点でそれぞれホルダ21および空間部26
において変形コ字形状フック27の長腕27bにもたれ
るようにして仮置きできるようになる。したがって、ラ
チェットバックル式バンド29で杖19を図6に実線で
示すようにL字形ブラケット25の一腕25bに固定す
る前に杖19を手で保持する必要がなくなるため、手の
不自由な人のでもその操作を簡単にできる。
【0037】また、バンド29はラチェットバックル式
なので、電動三輪車1の走行中の振動によってもバンド
29の締めが緩むこともない。したがって、十分に杖1
9の保持ができる。そして、杖19を取り出すためにバ
ンド29を緩めると、杖19は倒れそうになるが、変形
コ字形状フック27に引っ掛かるようになるので、倒れ
落ちることはない。
【0038】また、杖19を直接保持するラチェットバ
ックル式バンド29が、ラチェットバックル式であり、
L字形ブラケット25の他端25a1にその一端部29
1で固定されるので、該バンド29のラチェットバッ
クルの一端部側のバックルである雌型バックル29aは
その自由度が狭まる。したがって、雌型バックル29a
の位置が定まり易くなり、他方のバックルである雄型バ
ックル29bを雌型バックル29aにはめ易くなるの
で、杖19の装着および取り外しを簡単にすることがで
きる。また、片手でも操作できる。
【0039】なお、ホルダ21を合成樹脂で形成すれ
ば、ホルダ21と杖19とが接触する際に生じる音を小
さくできる。
【0040】(第2実施例)図16〜図22は本発明に
係る車いすの杖保持装置の第2の実施例を示しており、
図16は電動三輪車1の座席に装着された杖保持装置1
7Aの斜視図、図17は図16の分解斜視図、図18は
図16の要部平面図、図19は杖保持装置17Aの構成
要素であるホルダ50を模式的に示す縦断面図、図20
はホルダ50の側面図、図21は図20の矢印IIXI方向
から見た図、図22は図20の矢印IIXII方向から見た
図である。この第2実施例における杖保持装置17A
は、杖の仲間であるステッキ19Aに適用されるもので
ある。なお、第1実施例のものと同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。
【0041】この第2実施例にあっては、杖保持装置1
7Aが、筒状で樹脂性のステッキホルダ50と、ステッ
キホルダ50を座席9の後部に取り付けるためのもので
ある第1実施例における取付けブラケット31とからな
る。
【0042】ステッキホルダー50は、図19〜図22
からわかるように一端開口他端閉塞の中空筒状体であっ
て、前記一端としての上端受口50a、前記他端として
の下端支え口50bおよび中央部50c、並びにこれら
上端受口50a、下端支え口50bおよび中央部50c
を結ぶリブ50d1・50d1、50d2・50d2を厚肉
に形成し、他の部分50e・50e・…(図20および
図21に斜線で示す部分)を薄肉に形成してなるもので
ある。
【0043】閉塞端としての下端支え口50bには、図
19および図22に示すように水抜き孔50f・50f
が形成されているとともにその外面(下面)50b1
央には、図20〜図22に示すように補強用リブ52・
52が設けられている。
【0044】また、上端受口50aの内面は図19に示
すように可能な限り大きく面取り54が施されている。
【0045】さらに、リブ50d1・50d1のうちの一
方には、ステッキホルダ50を取付けブラケット31に
連結するための取付けブラケット56が一体形成されて
いる。取付けブラケット56には、取付けブラケット3
1の通し孔41・41およびそれに係る前記ナット43
・43に対応する通し孔58・58が空けられている。
【0046】このように構成された杖保持装置17Aは
第1の実施例のときと同じように、取付けブラケット3
1の通し孔41・41に取付けブラケット56の通し孔
58・58を合わせた後でボルト33A1・33A1を通
し孔41・41を介してナット33A2・33A2と螺合
することで、座席9の後部左側に取り付けられる。
【0047】しかして、杖保持装置17Aにあっては、
ステッキホルダ50を合成樹脂で形成するので、ホルダ
50とステッキ19Aとの接触の際に生じる音を小さく
できる。また、ホルダ50にはホルダ全体に厚肉部分と
薄肉部分とを設けたので、厚肉部分は骨格として機能
し、薄肉部分としてのその他の部分はホルダ50の外壁
として機能するようになる。このため、ホルダ50のす
べてを均一に厚肉状に形成した場合と比して材料の節約
になるとともに軽量化することができる。
【0048】なお、上記各実施例にあっては、杖19を
車輛左側に装着する構造のものとして示したが、ホルダ
21と一体のスティック23と、変形コ字形状フック2
7およびラチェットバックル式バンド29を備えたL字
形ブラケット25と、取付けブラケット31とをばらし
て分解することで、車輛右側に付けることができるのも
いうまでもない。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、杖を車輛に固定する間
に杖が倒れ落ちないようにすることができ、誰もが簡単
にかつ固定的に杖を車いすに取り付けられ、車いすの走
行中に杖と杖保持装置との間で生じる不快音を防止し、
さらには一層の軽量化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る保持装置を装着した電動車い
すとしての電動三輪車の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】電動三輪車の座席に装着された第1実施例に係
る杖保持装置の斜視図である。
【図5】図4の分解斜視図である。
【図6】図2の領域VIの拡大図であって、杖が取り付け
られた状態を示す図である。
【図7】第1実施例に係るスティックとホルダとを一体
化したものを取付けブラケットを介して車輛シートに組
み付けようとする状態図である。
【図8】同スティックとホルダとを一体化したものにL
字形ブラケットとこのL字形ブラケットに一体化された
変形コ字形状フックおよびラチェットバックル式バンド
を組み付けようとする状態図である。
【図9】第1実施例に係るL字形ブラケットとこれに一
体化された変形コ字形状フックおよびラチェットバック
ル式バンドの平面図である。
【図10】第1実施例に係るスティックとホルダとを一
体化したものの正面図である。
【図11】図10の矢印XI方向から見た図である。
【図12】図10の矢印XII方向から見た図である。
【図13】取付けブラケットの平面図である。
【図14】図13の矢印XIV方向から見た図である。
【図15】図14の矢印XV方向から見た図である。
【図16】第2実施例に係る電動三輪車の車輛シートに
装着された杖保持装置の斜視図である。
【図17】図16の分解斜視図である。
【図18】図16の要部平面図である。
【図19】第2実施例に係る杖保持装置の構成要素であ
るホルダを模式的に示す縦断面図である。
【図20】同ホルダの側面図である。
【図21】図20の矢印IIXI方向から見た図である。
【図22】図20の矢印IIXII方向から見た図である。
【図23】従来技術を説明するための図である。
【図24】別の従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 車いす 17 車いすの杖保持装置 19 杖 19a 杖先 19b 杖の上部位 21 ホルダ 23 スティック 25 L字形ブラケット 25a1 L字形ブラケットの他端 25b L字形ブラケットの一腕 26 空間部 27 囲繞フック 29 ラチェットバックル式バンド 29a1 ラチェットバックル式バンドの一端部 31 取付けブラケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車いすの後方下部に配置され杖先が入る
    ホルダと、このホルダから上方に延び前記ホルダと下部
    で一体化したスティックと、このスティック上部に着脱
    自在に固着されるL字形ブラケットと、このL字形ブラ
    ケットに固定され前記L字形ブラケットの少なくとも一
    腕と協働して前記ホルダに前記杖先を導入しかつ該杖先
    が前記ホルダに入ると前記杖の前記杖先よりも上部位が
    位置するようになる空間部を形成する囲繞フックと、前
    記L字形ブラケットの他端に一端部で固定され前記杖の
    上部位を前記L字形ブラケットの一腕に締め付けるため
    のラチェットバックル式バンドと、前記車いすに前記ス
    ティックを取り付けるために車いすとスティック間に着
    脱自在に介入される取付けブラケットとを有する車いす
    の杖保持装置。
  2. 【請求項2】 ホルダを合成樹脂で形成するとともにホ
    ルダに厚肉部分と薄肉部分とを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の車いすの杖保持装置。
JP6249847A 1994-10-14 1994-10-14 車いすの杖保持装置 Pending JPH08112315A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014050633A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Tomoki Kakimoto 車椅子用杖保持装置
KR20220028475A (ko) * 2020-08-28 2022-03-08 경북보건대학교 산학협력단 접이식 지팡이 수납형 휠체어
KR200495296Y1 (ko) * 2022-02-09 2022-04-19 황인철 거치대가 구비된 이동보조장치
US11331232B1 (en) 2021-11-30 2022-05-17 Marvin Joseph Glover Wheelchair improvement kit and manual wheelchair

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