JP3588678B2 - 電動車両のステッキホルダ - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、乗員の所持するステッキ等を載せるための電動車両のステッキホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電動車両として知られているものに図11に示すような電動三輪車1がある。電動三輪車1はシート2の下部にバッテリ、駆動モータを積み込み、前輪3を操舵し後輪4を回転させて走行するようになっており、利用者はシート2に着座するとき、シート2を回転させて向きを変え乗り易くすることができ、着座した後はハンドルバー5を把持して運転する。
【0003】
電動三輪車1を利用する足腰の弱い人達は、ステッキを利用していることが多く、運転するときにはステッキを積む必要がある。図10に示すようにステッキ6には、一本杖(短い杖)7、松葉杖(長い杖)8、松葉杖8より長い伸縮杖9が主に知られている。例えば、図11、図12に示すように、アームレスト10と共締めをして装着するステッキホルダ11は、底受部12と輪部13とを有しステッキ(一本杖7)の下端と中間部を支持し、シート2の背に沿って載せるようになっている。この場合、図10に示す短い杖(一本杖7)が収容できる。
【0004】
また、図13に示す電動三輪車1では、車体フレーム14の前部に支持金具15をボルト16で固定し、アームレスト10の基部にL形状のアーム17を固着したブラケット18をボルト16で固定している。このように、距離を開けて支持金具15およびブラケット18を取付けることによって、長い杖(松葉杖8)を載置することができる。
【0005】
ところで、図11に示す電動三輪車1では、ステッキホルダ11をシート2の後部に固定しているので、降車時にシート2を左右いずれかの方向に90度に回転した際、ステッキホルダ11はシート2と一体で回転する。
降車時に利用者がステッキ6(一本杖7)を取出す際、一度、電動三輪車1から降り、空になったシート2を正面に回転させてステッキホルダ11の位置を手前に持ってきてステッキ6を取出すことになる。このため、利用者はこの間不安定に立っていること強いられ、ステッキ6の取出しを難しくさせている。
【0006】
一方、図13に示す電動三輪車1では、車体フレーム14とシート2とに松葉杖8が固定されているので、シート2を回転することが不可能になり、乗り降りの際、非常に不便になり、松葉杖8の取出しも難しくなる。
【0007】
また、上記のいずれかのステッキ6を使用するかは、場合によって異なるが、専用のステッキホルダ11が装着されているため、これ以外のステッキ6を使用するときはステッキホルダ11を交換するとなどして取扱いが面倒である。また、ステッキホルダ11を各種製品化することは工数や、部品点数が増えコストが高くなって不経済である。
【0008】
本発明は、出し入れの容易な、各種ステッキに共通した電動車両のステッキホルダを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、請求項1の発明は、車体略中央に着座面と背凭れ部を備えたシートを着座面の略中央部を中心として車体に対し右側または左側に向くように回転自在に装着するとともに、該シートの下方にバッテリを搭載し、車両前部の前輪を操舵ハンドルで操舵しながら車両後部の後輪を駆動モータで駆動して走行する電動車両において、
前記シートより後方の車体であって、前記シートの回転機能を損なわない位置で、かつ、前記シートが回転して車両側方を向いた状態において前記シートの車体後方側の一側部に近接した位置に、下部と上部にステッキを保持する保持部材を設けた棒状のステッキホルダ本体をほぼ垂直に装着し、利用者の携帯するステッキを前記上下の保持部材によって車体後部の右側または左側の一側部にほぼ垂直状態で取付けるようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は請求項1の発明において、ステッキホルダ本体は下部ホルダと該下部ホルダの長手方向に伸縮可能に設けた上部ホルダとにより構成され、前記上部ホルダを下部ホルダに対して位置調整自在に装着し、前記上部ホルダと前記下部ホルダにそれぞれ保持部材を備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は請求項1の発明において、ステッキホルダ本体は下部ホルダと該下部ホルダの長手方向に伸縮可能に設けた上部ホルダとにより構成され、前記下部ホルダの下部を前記シートの回転機能を損なわない車体後部の左右いずれか一側部下部のバンパー外周面に金具によって把持固定したことを特徴とする。
【0013】
【作用】
本発明は上記のように構成したものであるから、乗車するときにシートを回転させて車体側方に向けるとシートの着座面が利用者と向かい合い、その位置でそのままシートに座ってから、ステッキをシート横方のステッキホルダーにほぼ垂直状態に収容することが可能になる。
また、降車するときにはシートを車体側方に向くように回転させると、シート横方がステッキホルダーに近接し、ステッキホルダーにほぼ垂直状態に収容したステッキに手が届き易くなり、降車時にステッキが使用可能になる。
【0014】
また、所持するステッキを高さの異なるものにしても、下部ホルダに対し上部ホルダを摺動させて位置調整を行ない、ステッキホルダの高さを変えると共に上下の保持部材の間隔も調整され、ステッキを収容し易くなる。
【0015】
また、下部ホルダの下部を前記シートの回転機能を損なわない位置で、かつ、前記シートが回転して車両側方を向いた状態において前記シートの車体後方側の一側部に近接した位置にステッキホルダが配置されるように、車体後部の左右いずれか一側部下部のバンパー外周面に金具によって把持固定するので、利用者に便利なシートの左右いずれかの回転方向に合わせて下部ホルダの位置を決め固定する。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1に示すように、電動三輪車1は乗員の着座する着座面と背凭れ部を有するシート2、前輪3を操舵するハンドルバー5が設けられ、載置したバッテリによって後輪4を駆動するようになっている。シート2は左右いずれかの方向に90度回転するようになっており、乗り降りの際、いずれか一方側に回転させる。
【0017】
車体後部のバンパー19には棒状のステッキホルダ20がほぼ垂直に取付けられている。ステッキホルダ20の本体部は下部ホルダ21と上部ホルダ22とで構成されている。図2に示すように、下部ホルダ21に上部ホルダ22が挿通して設けられ、下部ホルダ21に穿設された孔23と上部ホルダ22に穿設された複数個の孔24のうちの一つとを適宜選択してボルト16で締結している。これによって図4に示す高さhを伸縮することができるので、ステッキの高さに対応できる。
【0018】
図4に示すように、下部ホルダ21の下部には底受部(保持部材)25が設けられ、また、図5に示すように、下部ホルダ21の下端に取付金具26が設けられている。取付金具26は2本のボルト16を使用しバンパー19の外周面を堅固に把持している。したがって、ボルト16を緩めることで、図3に示すように、バンパー19の左右いずれの側にも取付けることが可能である。
【0019】
上部ホルダ22は図6、図7に示すように、一輪状の保持部材27を有するものや、二輪状の保持部材28を有するものがある。これらはステッキ6の棒状の足部を挿入して保持することになる。
【0020】
また、図8、図9に示す保持部材29は、U字形状のブラケット30を固着し締付けバンド31を金具32で連接したものであり、締付けバンド31の先端には係着テープ加工aが施され、対応する基部にも係着テープ加工aが施されている。この係着部は樹脂を鈎状に形成したもので、互いに押し当てることで係着し引っ張ることで簡単に外れるようになっている。また、締付けバンド31の内側には巻付けて収容した一対のステッキ6がぶつかり合わないようにクッション33が取付けられている。
【0021】
以上のように、電動三輪車1の乗り降りのとき、ステッキ6を先にステッキホルダ20に収容してもシート2を回転することができるので乗り易く、また、降りる際、シート2を回転することでステッキ6が利用者の横方に配置されるという状態になるので便利であり、ステッキ6を取出し易くしている。
【0022】
また、各種ステッキ6を収容できるように上部ホルダ22の交換ができ、保持位置の高さも調整できるので、一本杖7の場合は、図6に示す保持部材27を有する上部ホルダ22を利用し、一対のステッキの場合は、図7に示す保持部材28を有する上部ホルダ22を利用するのが良い。また、伸縮杖9および松葉杖8は棒状の部分を締付けバンド31で巻付ければ、多少の形状の違いは支障なく保持することができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したものであるから、請求項1の発明では、電動三輪車の乗り降りを容易とするシートの回転機能を損なわない位置で、かつ、乗り降りを容易にさせるようにシートを左右いずれかの方向に回転したときに、シートの横方となる、シートに近接した位置にステッキホルダが設けられたので、電動三輪車の乗り降りのときにステッキを使用することができ、ステッキの出し入れが簡単で利用者に負担を掛けないという効果がある。
請求項2の発明では、ステッキホルダの高さおよび、ステッキの保持部材の高さを上部ホルダの位置調整により変えることができるので、ステッキの形状が異なるものに対応できる。したがって、利用者に対してステッキを収容し易くすることができる。さらに、各種ステッキに共通したホルダを製作することができるのでコストを安くすることができる。
請求項3の発明では、下部ホルダの取付位置を利用者に便利なシートの左右いずれかの回転方向に合わせ、シートに近接した位置に固定することができるので、取付位置を一方側から他方側に容易に替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例の電動三輪車の斜視図である。
【図2】図1に示すステッキホルダの中間部の接続部を示す斜視図である。
【図3】図1に示す電動三輪車のシート部分の平面図である。
【図4】図1に示す電動三輪車のシート部後方の側面図である。
【図5】図1に示す電動三輪車のバンパーの取付箇所の側面図である。
【図6】図1に示す電動三輪車の上部ホルダの斜視図である。
【図7】図1に示す電動三輪車の上部ホルダの斜視図である。
【図8】図1に示す電動三輪車の締付けバンドを有する上部ホルダの斜視図である
【図9】図8に示す上部ホルダの上面図である。
【図10】従来のステッキを示す説明図である。
【図11】従来の電動三輪車の斜視図である。
【図12】図11に示すステッキホルダの取付構造を説明する斜視図である。
【図13】従来の電動三輪車の斜視図である。
【図14】図13に示すステッキホルダの前部取付構造を説明する斜視図である。
【図15】図13に示すステッキホルダの後部取付構造を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 電動車両
2 シート
6 ステッキ
16 ボルト
19 バンパー
20 ステッキホルダ
21 下部ホルダ
22 上部ホルダ
24 ボルト孔
26 金具
27 保持部材
28 保持部材
29 保持部材
【産業上の利用分野】
本発明は、乗員の所持するステッキ等を載せるための電動車両のステッキホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電動車両として知られているものに図11に示すような電動三輪車1がある。電動三輪車1はシート2の下部にバッテリ、駆動モータを積み込み、前輪3を操舵し後輪4を回転させて走行するようになっており、利用者はシート2に着座するとき、シート2を回転させて向きを変え乗り易くすることができ、着座した後はハンドルバー5を把持して運転する。
【0003】
電動三輪車1を利用する足腰の弱い人達は、ステッキを利用していることが多く、運転するときにはステッキを積む必要がある。図10に示すようにステッキ6には、一本杖(短い杖)7、松葉杖(長い杖)8、松葉杖8より長い伸縮杖9が主に知られている。例えば、図11、図12に示すように、アームレスト10と共締めをして装着するステッキホルダ11は、底受部12と輪部13とを有しステッキ(一本杖7)の下端と中間部を支持し、シート2の背に沿って載せるようになっている。この場合、図10に示す短い杖(一本杖7)が収容できる。
【0004】
また、図13に示す電動三輪車1では、車体フレーム14の前部に支持金具15をボルト16で固定し、アームレスト10の基部にL形状のアーム17を固着したブラケット18をボルト16で固定している。このように、距離を開けて支持金具15およびブラケット18を取付けることによって、長い杖(松葉杖8)を載置することができる。
【0005】
ところで、図11に示す電動三輪車1では、ステッキホルダ11をシート2の後部に固定しているので、降車時にシート2を左右いずれかの方向に90度に回転した際、ステッキホルダ11はシート2と一体で回転する。
降車時に利用者がステッキ6(一本杖7)を取出す際、一度、電動三輪車1から降り、空になったシート2を正面に回転させてステッキホルダ11の位置を手前に持ってきてステッキ6を取出すことになる。このため、利用者はこの間不安定に立っていること強いられ、ステッキ6の取出しを難しくさせている。
【0006】
一方、図13に示す電動三輪車1では、車体フレーム14とシート2とに松葉杖8が固定されているので、シート2を回転することが不可能になり、乗り降りの際、非常に不便になり、松葉杖8の取出しも難しくなる。
【0007】
また、上記のいずれかのステッキ6を使用するかは、場合によって異なるが、専用のステッキホルダ11が装着されているため、これ以外のステッキ6を使用するときはステッキホルダ11を交換するとなどして取扱いが面倒である。また、ステッキホルダ11を各種製品化することは工数や、部品点数が増えコストが高くなって不経済である。
【0008】
本発明は、出し入れの容易な、各種ステッキに共通した電動車両のステッキホルダを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、請求項1の発明は、車体略中央に着座面と背凭れ部を備えたシートを着座面の略中央部を中心として車体に対し右側または左側に向くように回転自在に装着するとともに、該シートの下方にバッテリを搭載し、車両前部の前輪を操舵ハンドルで操舵しながら車両後部の後輪を駆動モータで駆動して走行する電動車両において、
前記シートより後方の車体であって、前記シートの回転機能を損なわない位置で、かつ、前記シートが回転して車両側方を向いた状態において前記シートの車体後方側の一側部に近接した位置に、下部と上部にステッキを保持する保持部材を設けた棒状のステッキホルダ本体をほぼ垂直に装着し、利用者の携帯するステッキを前記上下の保持部材によって車体後部の右側または左側の一側部にほぼ垂直状態で取付けるようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は請求項1の発明において、ステッキホルダ本体は下部ホルダと該下部ホルダの長手方向に伸縮可能に設けた上部ホルダとにより構成され、前記上部ホルダを下部ホルダに対して位置調整自在に装着し、前記上部ホルダと前記下部ホルダにそれぞれ保持部材を備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は請求項1の発明において、ステッキホルダ本体は下部ホルダと該下部ホルダの長手方向に伸縮可能に設けた上部ホルダとにより構成され、前記下部ホルダの下部を前記シートの回転機能を損なわない車体後部の左右いずれか一側部下部のバンパー外周面に金具によって把持固定したことを特徴とする。
【0013】
【作用】
本発明は上記のように構成したものであるから、乗車するときにシートを回転させて車体側方に向けるとシートの着座面が利用者と向かい合い、その位置でそのままシートに座ってから、ステッキをシート横方のステッキホルダーにほぼ垂直状態に収容することが可能になる。
また、降車するときにはシートを車体側方に向くように回転させると、シート横方がステッキホルダーに近接し、ステッキホルダーにほぼ垂直状態に収容したステッキに手が届き易くなり、降車時にステッキが使用可能になる。
【0014】
また、所持するステッキを高さの異なるものにしても、下部ホルダに対し上部ホルダを摺動させて位置調整を行ない、ステッキホルダの高さを変えると共に上下の保持部材の間隔も調整され、ステッキを収容し易くなる。
【0015】
また、下部ホルダの下部を前記シートの回転機能を損なわない位置で、かつ、前記シートが回転して車両側方を向いた状態において前記シートの車体後方側の一側部に近接した位置にステッキホルダが配置されるように、車体後部の左右いずれか一側部下部のバンパー外周面に金具によって把持固定するので、利用者に便利なシートの左右いずれかの回転方向に合わせて下部ホルダの位置を決め固定する。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1に示すように、電動三輪車1は乗員の着座する着座面と背凭れ部を有するシート2、前輪3を操舵するハンドルバー5が設けられ、載置したバッテリによって後輪4を駆動するようになっている。シート2は左右いずれかの方向に90度回転するようになっており、乗り降りの際、いずれか一方側に回転させる。
【0017】
車体後部のバンパー19には棒状のステッキホルダ20がほぼ垂直に取付けられている。ステッキホルダ20の本体部は下部ホルダ21と上部ホルダ22とで構成されている。図2に示すように、下部ホルダ21に上部ホルダ22が挿通して設けられ、下部ホルダ21に穿設された孔23と上部ホルダ22に穿設された複数個の孔24のうちの一つとを適宜選択してボルト16で締結している。これによって図4に示す高さhを伸縮することができるので、ステッキの高さに対応できる。
【0018】
図4に示すように、下部ホルダ21の下部には底受部(保持部材)25が設けられ、また、図5に示すように、下部ホルダ21の下端に取付金具26が設けられている。取付金具26は2本のボルト16を使用しバンパー19の外周面を堅固に把持している。したがって、ボルト16を緩めることで、図3に示すように、バンパー19の左右いずれの側にも取付けることが可能である。
【0019】
上部ホルダ22は図6、図7に示すように、一輪状の保持部材27を有するものや、二輪状の保持部材28を有するものがある。これらはステッキ6の棒状の足部を挿入して保持することになる。
【0020】
また、図8、図9に示す保持部材29は、U字形状のブラケット30を固着し締付けバンド31を金具32で連接したものであり、締付けバンド31の先端には係着テープ加工aが施され、対応する基部にも係着テープ加工aが施されている。この係着部は樹脂を鈎状に形成したもので、互いに押し当てることで係着し引っ張ることで簡単に外れるようになっている。また、締付けバンド31の内側には巻付けて収容した一対のステッキ6がぶつかり合わないようにクッション33が取付けられている。
【0021】
以上のように、電動三輪車1の乗り降りのとき、ステッキ6を先にステッキホルダ20に収容してもシート2を回転することができるので乗り易く、また、降りる際、シート2を回転することでステッキ6が利用者の横方に配置されるという状態になるので便利であり、ステッキ6を取出し易くしている。
【0022】
また、各種ステッキ6を収容できるように上部ホルダ22の交換ができ、保持位置の高さも調整できるので、一本杖7の場合は、図6に示す保持部材27を有する上部ホルダ22を利用し、一対のステッキの場合は、図7に示す保持部材28を有する上部ホルダ22を利用するのが良い。また、伸縮杖9および松葉杖8は棒状の部分を締付けバンド31で巻付ければ、多少の形状の違いは支障なく保持することができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したものであるから、請求項1の発明では、電動三輪車の乗り降りを容易とするシートの回転機能を損なわない位置で、かつ、乗り降りを容易にさせるようにシートを左右いずれかの方向に回転したときに、シートの横方となる、シートに近接した位置にステッキホルダが設けられたので、電動三輪車の乗り降りのときにステッキを使用することができ、ステッキの出し入れが簡単で利用者に負担を掛けないという効果がある。
請求項2の発明では、ステッキホルダの高さおよび、ステッキの保持部材の高さを上部ホルダの位置調整により変えることができるので、ステッキの形状が異なるものに対応できる。したがって、利用者に対してステッキを収容し易くすることができる。さらに、各種ステッキに共通したホルダを製作することができるのでコストを安くすることができる。
請求項3の発明では、下部ホルダの取付位置を利用者に便利なシートの左右いずれかの回転方向に合わせ、シートに近接した位置に固定することができるので、取付位置を一方側から他方側に容易に替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例の電動三輪車の斜視図である。
【図2】図1に示すステッキホルダの中間部の接続部を示す斜視図である。
【図3】図1に示す電動三輪車のシート部分の平面図である。
【図4】図1に示す電動三輪車のシート部後方の側面図である。
【図5】図1に示す電動三輪車のバンパーの取付箇所の側面図である。
【図6】図1に示す電動三輪車の上部ホルダの斜視図である。
【図7】図1に示す電動三輪車の上部ホルダの斜視図である。
【図8】図1に示す電動三輪車の締付けバンドを有する上部ホルダの斜視図である
【図9】図8に示す上部ホルダの上面図である。
【図10】従来のステッキを示す説明図である。
【図11】従来の電動三輪車の斜視図である。
【図12】図11に示すステッキホルダの取付構造を説明する斜視図である。
【図13】従来の電動三輪車の斜視図である。
【図14】図13に示すステッキホルダの前部取付構造を説明する斜視図である。
【図15】図13に示すステッキホルダの後部取付構造を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 電動車両
2 シート
6 ステッキ
16 ボルト
19 バンパー
20 ステッキホルダ
21 下部ホルダ
22 上部ホルダ
24 ボルト孔
26 金具
27 保持部材
28 保持部材
29 保持部材
Claims (3)
- 車体略中央に着座面と背凭れ部を備えたシートを着座面の略中央部を中心として車体に対し右側または左側に向くように回転自在に装着するとともに、該シートの下方にバッテリを搭載し、車両前部の前輪を操舵ハンドルで操舵しながら車両後部の後輪を駆動モータで駆動して走行する電動車両において、
前記シートより後方の車体であって、前記シートの回転機能を損なわない位置で、かつ、前記シートが回転して車両側方を向いた状態において前記シートの車体後方側の一側部に近接した位置に、下部と上部にステッキを保持する保持部材を設けた棒状のステッキホルダ本体をほぼ垂直に装着し、利用者の携帯するステッキを前記上下の保持部材によって車体後部の右側または左側の一側部にほぼ垂直状態で取付けるようにしたことを特徴とする電動車両のステッキホルダ。 - ステッキホルダ本体は下部ホルダと該下部ホルダの長手方向に伸縮可能に設けた上部ホルダとにより構成され、前記上部ホルダを下部ホルダに対して位置調整自在に装着し、前記上部ホルダと前記下部ホルダにそれぞれ保持部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の電動車両のステッキホルダ。
- ステッキホルダ本体は下部ホルダと該下部ホルダの長手方向に伸縮可能に設けた上部ホルダとにより構成され、前記下部ホルダの下部を前記シートの回転機能を損なわない車体後部の左右いずれか一側部下部のバンパー外周面に金具によって把持固定したことを特徴とする請求項1記載の電動車両のステッキホルダ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP18751393A JP3588678B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 電動車両のステッキホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18751393A JP3588678B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 電動車両のステッキホルダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0716262A JPH0716262A (ja) | 1995-01-20 |
JP3588678B2 true JP3588678B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=16207391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18751393A Expired - Fee Related JP3588678B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 電動車両のステッキホルダ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3588678B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18751393A patent/JP3588678B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0716262A (ja) | 1995-01-20 |
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