JP2000203476A - 電動車両 - Google Patents

電動車両

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JP2000203476A
JP2000203476A JP11005789A JP578999A JP2000203476A JP 2000203476 A JP2000203476 A JP 2000203476A JP 11005789 A JP11005789 A JP 11005789A JP 578999 A JP578999 A JP 578999A JP 2000203476 A JP2000203476 A JP 2000203476A
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健二 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を複雑化させることなく、スタンドの使
い勝手に優れる電動車両を提供する。 【解決手段】 電動三輪車10は、車体前部20と車体
後部30とに分解可能であり、車体前部20の後方の下
面側にはスタンド50が備わる。スタンド50はベルト
フック57に一端が接続された操作ベルト60により操
作可能であり、操作ベルト60の他端は、ステップ板2
4の後端部に設けた引出し孔65からステップ板24上
に引き出され、その先端にはフロアバックル62又はリ
アバックル63と対をなして係止可能な操作バックル6
1を備える。この操作ベルト60は、スタンド50を起
立位置から格納位置へと変位させるとともに、電動三輪
車10の連結時はバッテリー40を、また、分解時はハ
ンドル部28を固定できるので、簡素な構造でスタンド
50を使い勝手に優れたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動車両に関し、
特に、前部と後部とに分解したときのためのスタンドを
備えた電動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電動車両として、特開平
4−371152号公報に記載のものが知られている。
ここに開示された電動車両は一人乗り用の電動三輪車で
あり、遠隔の地で使用する場合などのため、前後に分解
して車に搭載して運搬できるようになっている。こうし
た分解・連結の作業の必要から、前部側と後部側にはそ
れぞれスタンドが設けられる。スタンドは車体を分解し
た場合には起立状態となって車体を支持するが、車体を
連結する場合には、連結動作に伴って跳ね上げられて車
体の適所に格納されるようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このスタンド
は連結動作に伴って格納位置へ退避するものであるか
ら、車で運搬する際には車の姿勢に拘わらず依然として
起立したままの位置にある。したがって、運搬時として
はコンパクトさに欠けると言える。その対策としては、
起立位置と格納位置との間の変位操作が容易にできるよ
う、適当な操作部材を設けて自在にスタンドを操作でき
るようにすることが望まれる。しかし、その場合にあっ
ても、単に専用の操作部材を追加するのでは、部品点数
の増加、ひいては重量増、コスト高につながってしま
う。
【0004】本発明はこうした事情に鑑みて開発工夫さ
れたものであり、その目的とするところは、電動車両の
構造を複雑化させることなく、スタンドの使い勝手に優
れる電動車両を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、車体を前部側と後部側とに
分解可能である一方、接地面に突き立てられることで分
解状態にある前記車体を支持可能とする起立位置とこの
起立位置から跳ね上げられた格納位置との間で変位可能
とされたスタンドを有してなる電動車両であって、前記
スタンドには、このスタンドを前記起立位置から前記格
納位置へと変位させる操作部材が接続されるとともに、
この操作部材は、前記スタンドの格納位置への保持と併
せて、非拘束状態にある前記車体の装備品の固定が可能
となっているところに特徴を有する。
【0006】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載の電動車両において、前記車体には、前記車体が分解
状態にあるときに非拘束状態にある装備品と前記車体が
連結状態にあるときに非拘束状態にある装備品とが備え
られ、かつ前記操作部材は前記車体の分解時あるいは連
結時においてそれぞれ前記非拘束状態にある装備品を選
択して固定可能となっているところに特徴を有する。
【0007】さらに、請求項3に係る発明は、請求項1
または2記載の電動車両において、前記操作部材の先端
にはロック部が装着され、前記車体には前記ロック部と
解離可能に係止することで前記非拘束状態にある装備品
を固定可能とするロック受け部が配されているところに
特徴を有する。
【0008】さらに、請求項4に係る発明は、請求項1
乃至請求項3いずれかに記載の電動車両において、前記
車体の前部側には倒伏可能なハンドル部が立設され、後
部側には前記車体から取り外し可能にバッテリーが搭載
され、前記操作部材は前記車体の分解時に倒伏されて非
拘束状態にあるハンドル部を緊締可能であるとともに前
記車体の連結時には非拘束状態にある前記バッテリーを
緊締可能であるところに特徴を有する。
【0009】さらに、請求項5に係る発明は、請求項1
乃至4いずれかに記載の電動車両において、前記操作部
材は、その一端が前記スタンドに接続され、他端側は前
記車体の床面を貫いて操作可能に引き出されるベルトに
よって形成されているところに特徴を有する。
【0010】さらに、請求項6に係る発明は、請求項5
記載の電動車両において、前記操作部材が前記車体の床
面を貫いて引き出される位置は、運転者の足載せ部位よ
りも後方に設定されているところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>請求項1の
発明によれば、車体が前後に分解されたときには、スタ
ンドを起立位置にすれば車体の支持がなされる。車体を
連結させる場合には、操作部材によってスタンドを起立
位置から格納位置へと移行させるとともに、この操作部
材をそのまま非拘束状態にある装備品の固定に利用する
ことができる。したがって、スタンドの操作部材と装備
品の固定部材との共有化を図ることが可能となる。
【0012】<請求項2の発明>請求項2の発明によれ
ば、車体に搭載された装備品のうち、車体の連結状態に
あるときに非拘束状態となっているものと、車体の分解
状態にあるときに非拘束状態となっているものがある場
合において、操作部材が連結・分解状態のときどきに応
じ、非拘束状態となっている装備品を選択して固定する
ことができる。したがって、車体が分解・連結何れの状
態にあるときにも操作部材は有効に利用されることにな
る。
【0013】<請求項3の発明>請求項3の発明によれ
ば、ロック部とロック受け部との係止・解除を行うだけ
で装備品に対する操作部材の固定・解除が可能となるた
め、使い勝手に優れたものとなる。
【0014】<請求項4の発明>請求項4の発明によれ
ば、操作部材は、分解時においては倒伏したハンドルを
固定するとともに、連結時においてはバッテリーを固定
する。したがって、分解時にはハンドルが回動等により
ずれるのを防止可能であるとともに、車体をコンパクト
にまとめることが可能となる。また、連結時には走行中
にバッテリーのがたつきや外れを抑止可能である。
【0015】<請求項5の発明>請求項5の発明によれ
ば、ベルトが床面上方へ引き出されているため、スタン
ドを起立位置から格納位置へ移行させる操作を容易に行
うことが可能である。
【0016】<請求項6の発明>請求項6の発明によれ
ば、上記操作部の引き出し口が足載せ部分よりも後方に
配設されているので、操作部が乗員の足等に引っ掛かり
電動車両の操縦の妨げとなることを防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
に基づいて説明する。 <第1実施形態>本実施形態に係る電動車両10は、車
体前部20と車体後部30とに分解可能である。車体前
部20には、前輪27とハンドル部28とが備わり、車
体後部30には、一対の後輪37とバッテリー40と座
席38とが備わる。図1は、電動三輪車10を連結して
走行可能な状態を示しており、図2は、車体前部20と
車体後部30とを分解して、車体後部30から座席38
を取り外した状態を示している。
【0018】車体後部30は、図1に示すように、リア
ボディ31に座席38が着脱可能に取付けられている。
リアボディ31は全体を合成樹脂材で成形されており、
内部には必要な強度を保持するための図示しないリアフ
レームを有する。リアボディ31の左右両側にはリアフ
ェンダー35,35が一体的に設けられており、このリ
アフェンダー35,35で覆われた後輪37,37には
リアボディに内蔵される電動モータ(図示せず)からの
駆動が伝わり、電動三輪車10は走行が可能となる。
【0019】また、図1に示すように、リアボディ31
の中央付近に設けられた左右一対の筒状のレッグサポー
ト36,36は、座席38のシートレッグ38B,38
Bを抜き差し自在に差し込んで座席38全体を支持する
ためのものである。座席38は、図1に示すように、シ
ートクッション38Cとシートバック38Dとひじ掛け
部38E,38Eとを備えて椅子状に形成されたシート
38Aと、このシート38Aの下方に取り付けられる二
本のシートレッグ38B,38Bとからなる。尚、シー
トクッション38Cの下方は荷物を収納するための収納
空間として利用することができる。
【0020】さらに、レッグサポート36,36の前方
には、バッテリー40が搭載され、本実施形態において
バッテリー40は、鉛蓄電池を二つ搭載しており、走行
のための電力を供給する。このバッテリー40は、リア
ボディ31の中央部から前端部にかけて凹み形成された
バッテリーハウジング34に収容されている(図2、図
3参照)。また、図3に示すように、バッテリーハウジ
ング34の前壁から続くリアボディ31の前端部には仕
切壁33が設けられて、仕切壁33内はリアフレームの
フロントメンバ31Fにより堅持されて、バッテリーハ
ウジング34に作用するバッテリー40の重量を支持し
ている。
【0021】そして、図2に示すように、仕切壁33の
左右両端には、連結孔部39が設けられている。ここへ
通されたフロント連結部29がリアボディ31内に配さ
れた図示しない解除可能なロック機構によって抜け止め
される。これにより、車両の前後部の連結状態の維持が
可能となる。
【0022】車体前部20は、図1及び図2に示すよう
にフロントボディ21の前部に前輪27とハンドル部2
8とがステアリングシャフト25を介して取付けられて
いる。フロントボディ21は全体を合成樹脂材で成形さ
れて、内部には必要な強度を得るために図示しないフロ
ントフレームが備わる。また、フロントボディ21の前
部には、ステアリングシャフト25の下部側及び前輪2
7を収容する椀状のカップ23が形成されている。この
カップ23の中央部分にはステアリングシャフト25を
貫通させる貫通孔23Aが設けられている。
【0023】ステアリングシャフト25は、図1及び図
2に示すように、上部側をステアリングポスト26で覆
われており、僅かに座席38側へ傾いて取り付けられて
いる。また、ステアリングシャフト25は、中央部分で
アッパステアリングシャフト25Uとロアステアリング
シャフト25Lとに二分割され、これら二つのステアリ
ングシャフト25U,25Lはステアリングポスト26
で覆われた傾動機構45を介して回動可能に連結されお
り、傾動機構45に備わったレバー48の操作によりア
ッパステアリングシャフト25Uの傾動及び折り畳みを
可能とする。そして、ロアステアリングシャフト25L
の下端部には、前輪27が支持されており、アッパステ
アリングシャフト25Uの上端部には、後述するハンド
ル部28が備え付けられている。
【0024】ハンドル部28は、握り部28Hと操作パ
ネル28Pとからなる。握り部28Hは、ゴム等の弾性
部材で覆われたパイプを、ステアリングポスト26の上
端部から左右両側方へ突出させ、その両端部分を座席3
8側へ折り返して略楕円形状に形成されたものである。
また、握り部28Hの間には操作パネル28Pが取り付
けられている。そして、乗員は、握り部28Hを把持し
てハンドル部28を操作し、また、操作パネル28Pに
設けたスイッチ等により、前進・後進の切り換えやヘッ
ドライトの点灯等を行う。さらに、この操作パネル28
Pには、握り部28Hに沿ってアクセルレバー28Aが
備えられており、乗員が握り部28Hを握りながらアク
セル操作することを可能としている(図1、図2参
照)。
【0025】フロントボディ21の中央部分から後端部
分の上面側には、ステップ板24が組み付けられて平坦
面を形成している。また、フロントボディ21の後端に
は車体後部30と連結するための左右一対のフロント連
結部29,29が設けられている(図2参照)。このフ
ロント連結部29,29は、本実施形態においては、車
体前部20のサイドメンバ21Sの後端を延長して形成
されており(図示なし)、上述した連結孔部39に挿入
後、図示しないロック機構により固定される。
【0026】さて、フロントボディ21の後方の下面側
にはスタンド50が設けられており、分解時には、車体
前部30の後端を支持して安定させる。
【0027】スタンド50は、金属製のパイプによって
形成され、接地部51の両端を屈曲させて全体としてコ
の字型をなしている(図2参照)。そして、その取付け
は次のようにしてなされている(図3等参照)。スタン
ド50の両端部分には取付板52,52がそれぞれ固着
されており、一方、フロントフレームのサイドメンバ2
1Sには取付ブラケット54,54が固着されている。
両取付板52は対応する取付ブラケット54に対してピ
ンによって回動可能に組み付けられており、これによっ
てスタンド50全体が図3に示す矢印方向への回動が許
容される。
【0028】また、スタンド50にはスタンド50を起
立方向へと付勢するためのスプリング56が取付けられ
ている。スプリング56の一端はスタンド50の取付板
52へ取付けられており、他端はサイドメンバ21Sの
取付ブラケット54の前方に設けられたスプリング係止
片53へ係止されている。
【0029】さらに、図3に示すように、取付板52の
先端にはテーパ部58が設けられている。このテーパ部
58は、取付ブラケット54において外側へ張り出すよ
うにして折り曲げられて形成された当接片55と当接可
能となっていて、スプリング56による付勢力に抗して
スタンド50を所定の起立位置に保持する。ここで、テ
ーパ部58のテーパ形状又は当接片55の配設位置によ
って、スタンド50の起立位置での対地角等を設定する
ことが可能である。
【0030】一方、スタンド50にはフロントボディ2
1を貫いて引っ張り出されたベルト状の操作ベルト60
(本発明の操作部材に相当する)が接続されており、ス
タンドの起立・格納の操作を可能としている(図2参
照)。操作ベルト60の一端は、スタンド50の接地部
51の左右両外側に設けられたコの字型形状のベルトフ
ック57,57に固定されている。また、操作ベルト6
0の他端は、車体前部20のステップ板24の後端部で
乗員が着座した際に足を載せる個所よりも後方に設けら
れた引出し孔65からステップ板24上に引っ張り出さ
れ、その先端には操作バックル61が備えられる。ここ
で、操作バックル61は、リアバックル63又はフロア
バックル62と対をなして係止可能なロック機構を有
し、その構造は、例えば自動車のシートベルトのバック
ルに用いられるものと同様の周知構造である。
【0031】リアバックル63,63は、リアボディ3
1におけるバッテリーハウジング34の後端とレッグサ
ポート36,36の間に配設されており、操作ベルト6
0と同様、柔軟性を有するベルトの先端に取り付けられ
ている。そして、操作ベルト60の操作バックル61に
挿入されることによって連結可能となり、その状態でバ
ッテリー40の固定がなされる(図3及び図6参照)。
【0032】フロアバックル62,62は、フロントボ
ディ21における後端部分で引出し孔65の前方へ配設
されており、操作ベルト60の操作バックル61に挿入
されて、倒伏したハンドル部28を固定する(図3〜図
5参照)。
【0033】そして、操作ベルト60は、図3の実線で
示した操作バックル61とリアバックル63とが連結状
態にあるとき、また、図3の一点鎖線で示した操作バッ
クル61とフロアバックル62とが連結状態にあると
き、ともに緊張状態となって、バッテリー40とハンド
ル部28とのそれぞれを、がたつきなく保持するととも
に、いずれのときにおいてもスタンド50は跳ね上げら
れた位置で保持する長さである。
【0034】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
について、特に連結状態の電動三輪車10を分解する工
程について説明する。尚、電動三輪車10を連結する場
合は以下に述べる工程を逆にして行えば良い。
【0035】図3の実線で示すように、電動三輪車10
が前後で連結されている状態において、操作ベルト60
は操作バックル61とリアバックル63との係止により
バッテリー40を固定しているとともに、スタンド60
をスプリング56のバネ力に抗して格納位置に保持して
いる。この状態においては操作ベルト60は緊張状態で
あるのでバッテリー40が電動車両10からの振動を受
けてもがたつかない。
【0036】操作ベルト60の操作バックル61のロッ
クを解除すると、操作バックル61はリアバックル63
から解離するため、バッテリー40は非拘束状態とな
る。その後、スタンド60はスプリング56による付勢
状態にあるので、スプリング56に引っ張られて図3の
二点鎖線で示したように起立位置へと自動的に変位す
る。すると、スタンド60はテーパ部58と当接片55
との当接によって起立位置で停止する。
【0037】そして、リア連結部39のロックを解除し
て車体後部30を後方に引っ張り出すことにより、フロ
ント連結部29とリア連結部との嵌合を外して、車体前
部20と車体後部30とを分離させる。すると、図2に
示すように車体前部20はスタンド60によって、後端
側が支持されて安定する。
【0038】続いて、車体前部20のステアリングシャ
フト25に設けた傾動機構45のレバー48を操作して
ハンドル部28を倒伏させる。ハンドル部28を倒伏さ
せた後に傾動機構45のレバー48を操作して固定する
と上下方向の回動が抑制されて倒伏状態が保持される。
【0039】それとともに、操作ベルト60を引っ張
り、ハンドル部28の握り部28Hに通して引っ掛け、
操作バックル61へフロアバックル62を挿入してロッ
クする(図5参照)。これにより、ハンドル部28はさ
らに左右方向の回動を抑制されて固定される。このとき
ハンドル部28を固定する作業と同時にスタンド50は
格納位置に移行する。こうして電動三輪車10の分解作
業が完了する。この状態において、操作ベルト60はス
タンド50をスプリングのバネ力に抗して跳ね上げられ
た格納位置に保持するとともに、操作ベルト60は緊張
状態にあって、ハンドル部28をがたつきなく保持して
いる。
【0040】このように、本実施形態の電動三輪車10
によれば、スタンド50の操作部材である操作ベルト6
0が、連結時は車載したバッテリー40を固定でき、ま
た、分解時は倒伏したハンドル部28を固定できるの
で、電動三輪車10は、それぞれの専用部品を設けるこ
となく部品を共有化することが可能となる。また、電動
三輪車10は、車体が分解・連結何れの状態にあるとき
にも操作ベルト60を有効に利用することが可能であ
る。これにより、電動三輪車10は、軽量化及びコスト
の削減を達成することが可能となる。
【0041】また、本実施形態のように電動三輪車10
は、車載したバッテリー40の固定とスタンド50の格
納とを同時に行うことにより、バッテリー40の固定を
行うことで意識せずにスタンド50の格納を行うことが
可能である。
【0042】さらに、電動三輪車10は、分解時におい
て、操作ベルト60が倒伏したハンドル部28を固定す
るので倒伏後のハンドル部28が回動してずれてしまう
ことを抑制することが可能である。それとともに、この
とき、操作ベルト60は、スタンド50を収納位置に保
持しかつハンドル部28を倒伏状態で固定することが可
能であるので、本実施形態は、分解後の電動車両10を
コンパクトにまとめることが可能となる。
【0043】そして、操作ベルト60がステップ板24
の上方へ引き出されているため、電動三輪車10は、ス
タンド50を起立位置から格納位置へと移行させる操作
を容易に行うことが可能となる。
【0044】また、電動三輪車10は操作ベルト60が
ステップ板24の上方に引き出されているので、操作ベ
ルト60がバッテリー40を固定しているか否かは乗員
に容易に視認可能であるから、それに伴い乗員はスタン
ド50を格納しているか否かの状態を容易に確認するこ
とができる。そのため、電動三輪車10はスタンド50
の格納を失念してしまうこと及び走行中に不意にスタン
ド50が起立してしまうことを防ぐことが可能であり、
安全性が向上する。
【0045】また、本実施形態では、電動三輪車10の
左右両側に操作ベルト60を設けてあるから、左右どち
ら側からでも操作ベルト60を操作することが可能であ
り使い勝手に優れる。
【0046】さらに、本実施形態の電動三輪車1は、操
作ベルト60の引出し孔65がステップ板24の足載せ
部分よりも後方に配設されているので、操作ベルト60
が乗員の足等に引っ掛かり電動三輪車10の操縦の妨げ
となることを防ぐことができる。
【0047】<第2実施形態>図7、図8は本発明の第
2実施形態を示す。この第2実施形態は、操作ベルト6
0の操作バックル61をフック形状とし、フロアバック
ル62とリアバックル63との形状を長方形の板材に長
方形状の孔を設けて、フロントボディ21とリアボディ
31とに直接設置した点において上記第1実施形態とは
異なるものである。その他の構成については上記第1実
施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符
号を付し、重複する説明は省略する。
【0048】このような構成によれば、電動三輪車10
は操作ベルト60の係止のための構造を軽量化すること
が可能となるとともに、フロアバックル62又はリアバ
ックル63を使用していない場合に場所をとらないとと
もに、乗員の操縦の妨げとならない。
【0049】<他の実施形態>本発明は、上記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。 (1)上記実施形態においては、フロアバックル62又
はリアバックル63を使用していない場合には、それぞ
れが剥き出しになっているが、使用しない場合にそれぞ
れのバックルが収容される凹部を設ける等により収納可
能なものであってもよい。
【0050】(2)上記実施例においては、バッテリー
40がそのまま剥き出しになっていたがバッテリーカバ
ーによって覆う構成であってもよい。また、バッテリー
は2個に限らず幾つであっても良い。
【0051】(3)上記実施形態においては電動三輪車
10であったが車輪の数には限定されるものではなく、
例えば四輪の電動車両であってもよい。
【0052】(4)上記実施形態においては、電動三輪
車10のスタンドは車体前部20にのみ備わっていた
が、さらに車体後部30にも備えられたものであっても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電動三輪車の斜視
図である。
【図2】分解中の電動三輪車の斜視図ある。
【図3】電動三輪車の拡大断面図である。
【図4】分解前後の電動三輪車の車体前部の側面図であ
る。
【図5】フロアバックルの拡大図である。
【図6】リアバックルの拡大図である。
【図7】第2実施形態のフロアバックルの拡大図であ
る。
【図8】第2実施形態のリアバックルの拡大図である。
【符号の説明】
10…電動三輪車(電動車両) 20…車体前部(前部) 24…ステップ板(床面) 28…ハンドル部 30…車体後部(後部) 40…バッテリー 50…スタンド 60…操作ベルト(操作部材) 61…操作バックル(ロック部) 62…フロアバックル(ロック受部) 63…リアバックル(ロック受部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を前部側と後部側とに分解可能であ
    る一方、接地面に突き立てられることで分解状態にある
    前記車体を支持可能とする起立位置とこの起立位置から
    跳ね上げられた格納位置との間で変位可能とされたスタ
    ンドを有してなる電動車両であって、 前記スタンドには、このスタンドを前記起立位置から前
    記格納位置へと変位させる操作部材が接続されるととも
    に、この操作部材は、前記スタンドの格納位置への保持
    と併せて、非拘束状態にある前記車体の装備品の固定が
    可能となっていることを特徴とする電動車両。
  2. 【請求項2】 前記車体には、前記車体が分解状態にあ
    るときに非拘束状態にある装備品と前記車体が連結状態
    にあるときに非拘束状態にある装備品とが備えられ、か
    つ前記操作部材は前記車体の分解時あるいは連結時にお
    いてそれぞれ前記非拘束状態にある装備品を選択して固
    定可能となっていることを特徴とする請求項1記載の電
    動車両。
  3. 【請求項3】 前記操作部材の先端にはロック部が装着
    され、前記車体には前記ロック部と解離可能に係止する
    ことで前記非拘束状態にある装備品を固定可能とするロ
    ック受け部が配されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の電動車両。
  4. 【請求項4】 前記車体の前部側には倒伏可能なハンド
    ル部が立設され、後部側には前記車体から取り外し可能
    にバッテリーが搭載され、前記操作部材は前記車体の分
    解時に倒伏されて非拘束状態にあるハンドル部を緊締可
    能であるとともに前記車体の連結時には非拘束状態にあ
    る前記バッテリーを緊締可能であることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3いずれかに記載の電動車両。
  5. 【請求項5】 前記操作部材は、その一端が前記スタン
    ドに接続され、他端側は前記車体の床面を貫いて操作可
    能に引き出されるベルトによって形成されていることを
    特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の電動車両。
  6. 【請求項6】 前記操作部材が前記車体の床面を貫いて
    引き出される位置は、運転者の足載せ部位よりも後方に
    設定されていることを特徴とする請求項5記載の電動車
    両。
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