JPH08112106A - 靴の中底及び靴の製造法 - Google Patents

靴の中底及び靴の製造法

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JPH08112106A
JPH08112106A JP6274401A JP27440194A JPH08112106A JP H08112106 A JPH08112106 A JP H08112106A JP 6274401 A JP6274401 A JP 6274401A JP 27440194 A JP27440194 A JP 27440194A JP H08112106 A JPH08112106 A JP H08112106A
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JP
Japan
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insole
shoe
wooden mold
adhesive
attached
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JP6274401A
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English (en)
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Masanobu Furuhashi
政信 古橋
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 靴の製造工程において中底を木型に取付ける
作業を迅速かつ容易に行えるようにするとともに、中底
に中敷を接着させる際に、中底に接着剤を塗布する必要
のない靴の中底及び靴の製造法を提供する。 【構成】 靴の中底21の木型31への取付け面に、木
型31に対して剥離可能な両面接着テープ23、24を
設ける。この両面接着テープ23、24を介して、木型
31の底部に中底21を剥離可能に接着し、木型31に
靴の甲革を被せてつり込み作業を行った後、木型31か
ら中底21を剥して、縫着された甲革及び中底21を取
外し、甲革及び中底21の内部に中敷を挿入し、中底2
1の上面に残っている両面接着テープ23、24を利用
して、中敷を接着する。なお、両面接着テープ23、2
4の代わりに、木型31に対して剥離可能な程度の接着
力を有する接着剤層を設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴の中底に剥離可能な
両面接着テープ又は接着剤層を設けて、靴の中底を木型
に着脱自在に取付けられるようにして、靴の製造工程に
おけるつり込み作業を容易にするとともに、靴の中敷を
接着させる際に、残っている両面接着テープ又は接着剤
層を利用することができるようにした、靴の中底及び靴
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の靴の製造工程の概略を図3に基づ
いて説明すると、まず、工程(a)において、本革、合
成皮革などを縫製して甲革(アッパー)11を作る。一
方、工程(b)で、木型12に中底13を釘打ち、糊付
けなどの方法で取付ける。
【0003】そして、工程(c)で、甲革11を木型1
2に被せ、甲革11の下縁部を中底13の外周に縫着す
る作業、いわゆるつり込みを行う。また、後工程で靴底
の接着性を良くするため、甲革11の底面11aを起毛
する。
【0004】この後の工程は、VP製法、CP製法によ
って異なるが、一例としてCP製法について説明する
と、工程(d)で中底13に不踏芯14、先中芯15な
どの中物入れを行う。また、工程(e)で、ゴム、革な
どでできた靴底16を製造する。
【0005】更に、工程(f)で、押圧機17を用い
て、甲革11及び中底13の底面に靴底16を接着剤で
接着する。また、靴の内部の中底13の上面には、通
常、中底に接着剤を塗布した後、中敷を挿入して接着す
る。こうして靴が完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
靴の製造工程においては、工程(b)で木型12に中底
13を取付ける作業を、釘打ち又は糊付けで行ってい
た。
【0007】釘打ちの場合には、中底の前後それぞれ2
箇所、合計4箇所を釘で打ち付け、つり込み作業が終了
すると、4箇所の釘を抜く作業を行わなければならず、
結局左右一足で8回もの工程が必要であった。しかも、
木型に中底をずれてつけてしまった場合には、全部外し
てやり直さなければならなかった。更に、釘の抜き忘れ
によりケガをするなどの事故が起こる危険性があった。
【0008】また、糊付けの場合も、釘打ちと同様に、
木型の前後それぞれ2箇所、合計4箇所の糊付けと、つ
り込み作業終了後、中底を剥して木型の底部に残った糊
を剥すことが必要となるので、合計8回もの工程が必要
であった。
【0009】更に、縫着された靴の甲革及び中底の内部
に中敷を接着させる際には、中底の上面に接着剤を塗布
した後、中敷を接着しなければならなかった。
【0010】したがって、本発明の目的は、中底を木型
に取付ける作業を迅速に行えるようにし、中底をずれて
つけてしまった場合にも容易に修正でき、釘の抜き忘れ
などの危険が生じることがなく、中底に接着剤を塗布す
ることなく中敷を接着することができる靴の中底及び靴
の製造法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の靴の中底の一つは、靴の中底の木型への取
付け面に、木型に対して剥離可能な両面接着テープが貼
り付けられていることを特徴とする。
【0012】また、本発明の靴の中底のもう一つは、靴
の中底の木型への取付け面に、木型に対して剥離可能な
接着剤層が設けられていることを特徴とする。
【0013】更に、本発明の靴の製造法の一つは、靴の
中底の木型への取付け面に、木型に対して剥離可能な両
面接着テープを貼り付け、この両面接着テープを介し
て、前記木型の底部に前記中底を剥離可能に接着し、前
記木型に靴の甲革を被せてつり込み作業を行った後、前
記木型から前記靴の中底を剥して、縫着された靴の甲革
及び中底を取外し、前記縫着された靴の甲革及び中底の
内部に靴の中敷を挿入し、前記中底の上面に残っている
前記両面接着テープを利用して、前記靴の中敷を接着す
ることを特徴とする。
【0014】更にまた、本発明の靴の製造法のもう一つ
は、靴の中底の木型への取付け面に、木型に対して剥離
可能な接着剤層を設け、この接着剤層を介して、前記木
型の底部に前記中底を剥離可能に接着し、前記木型に靴
の甲革を被せてつり込み作業を行った後、前記木型から
前記靴の中底を剥して、縫着された靴の甲革及び中底を
取外し、前記縫着された靴の甲革及び中底の内部に靴の
中敷を挿入し、前記中底の上面に残っている前記接着剤
層を利用して、前記靴の中敷を接着することを特徴とす
る。
【0015】
【作用】本発明によれば、靴の中底の木型への取付け面
に、木型に対して剥離可能な両面接着テープ又は接着剤
層を設けたので、中底を木型の底部に着脱自在に取付け
ることができ、中底の位置がずれても、簡単に修正する
ことができ、製品に傷や汚れがつく心配もない。また、
釘などを用いないので、釘の抜き忘れによるケガなどの
危険は全く生じない。更に、釘打ち又は従来の糊付け方
法に比べて、釘打ち、釘抜き、糊付け、糊剥しなどの工
程自体を省略することができる。
【0016】なお、つり込み作業には、それほど引張り
力(中底を一方に引張る力)が働かないので、木型と中
底との固定力は、剥離可能な両面接着テープ又は接着剤
層の固定力で十分である。
【0017】また、木型に靴の甲革を被せてつり込み作
業を行った後、木型から中底を剥して、縫着された靴の
甲革及び中底を取外し、甲革及び中底の内部に中敷を挿
入し、中底の上面に残っている両面接着テープ又は接着
剤層を利用して、中敷を接着するので、中底に新たに接
着剤を塗布する必要がない。
【0018】なお、中敷は、靴の使用に際して、足で踏
みつけるだけなので、剥離可能な両面接着テープ又は接
着剤層であっても充分な接着力が得られる。
【0019】
【実施例】図1には、本発明の靴の中底の一実施例と、
それを取付ける木型とが示され、図2には、本発明の靴
の製造法の一実施例おいて、靴の中敷を挿入する工程が
示されている。
【0020】この靴の中底21は、平面的に見て足形を
した可撓性の板22の爪先部及び踵部に、両面接着テー
プ23、24が貼り付けられてできている。可撓性の板
22としては、紙、革、ゴム、軟質合成樹脂などが用い
られる。また、両面接着テープ23、24としては、好
ましくは中底への接着力が木型への接着力に比べて強く
なるように、テープの両面に形成された接着剤層の接着
力が異なるものを使用することが好ましい。また、木型
へ接着される面に設けられた接着剤層は、木型から容易
に剥離できる程度の接着力を有するものが好ましい。こ
の両面接着テープ23、24は、この実施例においては
楕円形状のものを2か所に設けたが、つり込み作業の際
に、木型を中底に固定することができる程度に接着でき
れば、その形状や、設ける数、位置等は限定されず、場
合によっては、中底の木型への取付け面の全面に設けて
もよい。
【0021】一方、中底を取付ける木型31は、靴のサ
イズ、形状に合わせて、合成樹脂や木によって作られ
る。なお、本発明で「木型」というのは、必ずしも木を
材質とするものを意味するわけではなく、靴の製造に使
用される型を意味している。
【0022】本発明の靴の製造法の一実施例において
は、上記中底21を木型31の底部31aに、両面接着
テープ23、24の剥離可能な接着力によって固定す
る。その状態で甲革を木型31に被せて、甲革の下縁部
を中底21の外周に縫着する(つり込み作業)。
【0023】つり込み作業において、中底21は、木型
31に単にとめられていればよく、局部的な力が働かな
いので、両面接着テープ23、24の剥離可能な接着力
による固定力でも十分である。そして、中底21を剥離
可能な両面接着テープ23、24で木型31に固定する
ことにより、中底21の取付け、取り外しが容易かつ迅
速に行えると共に、中底21の木型31に対する位置決
め、位置の修正が容易となる。
【0024】なお、中底21に取付けられた両面接着テ
ープ23、24は、つり込み作業が終わった後に剥して
もよいが、そのまま残しておいて、中底21に中敷を接
着させるのに利用するのが好ましい。
【0025】また、上記実施例において、両面接着テー
プ23、24の代わりに片面接着テープを用い、片面接
着テープの接着剤層が設けられていない面を、靴の中底
21に別途接着剤を用いて接着し、こうして中底21に
接着された片面接着テープを介して中底21を木型31
へ固定してもよく、本発明は、このような方法も含むも
のである。
【0026】図2を併せて説明すると、木型31に靴の
甲革11を被せてつり込み作業を行った後に、木型31
から中底21を剥して、縫着された靴の甲革11及び中
底21を取外す。そして、前記従来の方法と同様に、中
底13の底面に不踏芯、先中芯などの中物入れを行い、
ゴム、革などでできた靴底16を接着剤で接着する。こ
のとき同時に、甲革11及び中底13の内部に中敷41
を挿入し、中底13に新たに接着剤を塗布することな
く、中底13の上面に残っている両面接着テープ23、
24を利用して、中敷41を接着する。なお、中敷41
の接着は、靴底16を接着した後、あるいは靴底16を
接着する前に行うこともできる。また、中敷41は、踵
の部分を接着させてから、爪先のほうへ接着させていく
と接着させやすいが、この方法に限定されるものではな
い。また、必要に応じて、中底13に新たに接着剤を塗
布して、中敷41が剥離しないように、より強固に接着
してもよい。
【0027】また、基本的には図1、2に示した実施例
と同じなので特に図示はしないが、本発明の他の実施例
においては、中底の木型への取付け面に、前記実施例の
両面接着テープ23、24に代えて、木型に対して剥離
可能な程度の接着力を有する接着剤層が設けられてい
る。なお、接着剤層は、つり込み作業の際に、中底を木
型に十分に固定することができ、かつ、中敷を接着させ
て靴を使用する際に違和感がない程度に薄く、均一に設
ければよく、その塗布する箇所の数や位置、更には塗布
形状等は特に限定されず、例えば中底の木型への取付け
面の全面に設けてもよい。なお、この中底を用いた場合
も、前記実施例と同様な方法で靴を製造することができ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、中底の木型への取付け
面に、木型に対して剥離可能な両面接着テープ又は接着
剤層を設けたので、中底の、木型の底部への取付けを、
着脱自在に、容易かつ迅速に行うことができ、製造工程
も大幅に省略される。また、中底の位置がずれても、簡
単に修正することができ、製品に傷や汚れがつく心配も
ない。また、釘などを用いないので、釘の抜き忘れによ
るケガなどの危険は全く生じない。
【0029】また、中底に中敷を接着させる際に、中底
の上面に残っている両面接着テープ又は接着剤層を利用
して中敷を接着することができるので、中底に新たに接
着剤を塗布する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による靴の中底の一実施例と、それを取
付ける木型とを示す斜視図である。
【図2】本発明の靴の製造法の一実施例において、靴の
中敷を挿入する工程を示す斜視図である。
【図3】靴の一般的な製造工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 甲革 16 靴底 21 靴の中底 22 可撓性の板 23、24 剥離可能な両面接着テープ 31 靴の木型 31a 底部 41 中敷

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴の中底の木型への取付け面に、木型に
    対して剥離可能な両面接着テープが貼り付けられている
    ことを特徴とする靴の中底。
  2. 【請求項2】 靴の中底の木型への取付け面に、木型に
    対して剥離可能な接着剤層が設けられていることを特徴
    とする靴の中底。
  3. 【請求項3】 靴の中底の木型への取付け面に、木型に
    対して剥離可能な両面接着テープを貼り付け、この両面
    接着テープを介して、前記木型の底部に前記中底を剥離
    可能に接着し、前記木型に靴の甲革を被せてつり込み作
    業を行った後、前記木型から前記靴の中底を剥して、縫
    着された靴の甲革及び中底を取外し、前記縫着された靴
    の甲革及び中底の内部に靴の中敷を挿入し、前記中底の
    上面に残っている前記両面接着テープを利用して、前記
    靴の中敷を接着することを特徴とする靴の製造法。
  4. 【請求項4】 靴の中底の木型への取付け面に、木型に
    対して剥離可能な接着剤層を設け、この接着剤層を介し
    て、前記木型の底部に前記中底を剥離可能に接着し、前
    記木型に靴の甲革を被せてつり込み作業を行った後、前
    記木型から前記靴の中底を剥して、縫着された靴の甲革
    及び中底を取外し、前記縫着された靴の甲革及び中底の
    内部に靴の中敷を挿入し、前記中底の上面に残っている
    前記接着剤層を利用して、前記靴の中敷を接着すること
    を特徴とする靴の製造法。
JP6274401A 1994-10-13 1994-10-13 靴の中底及び靴の製造法 Withdrawn JPH08112106A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009089879A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Julia Shoes:Kk 靴の中底及び靴の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009089879A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Julia Shoes:Kk 靴の中底及び靴の製造方法

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Effective date: 20020115