JPH08112012A - 移植機 - Google Patents

移植機

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Publication number
JPH08112012A
JPH08112012A JP25086194A JP25086194A JPH08112012A JP H08112012 A JPH08112012 A JP H08112012A JP 25086194 A JP25086194 A JP 25086194A JP 25086194 A JP25086194 A JP 25086194A JP H08112012 A JPH08112012 A JP H08112012A
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JP
Japan
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seedling
transplanter
seedlings
transplanting
missing
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Application number
JP25086194A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Hiasa
正俊 日朝
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえ苗トレイTの苗ポットPに苗の欠落が
あっても、面倒な苗の差し替え作業などを行うことな
く、別の良好な苗を畝に移植して、該畝での欠株の発生
を防止できるようにする。 【構成】 移植用苗載台2と苗取り爪3とをもち、苗取
り爪3で苗載台2から取出した苗を移植器4を介して畝
に植付けるようにした移植機において、苗取り爪3で取
出して植付ける苗の欠落を補う補植用苗載台5と、補植
用苗載台5から苗を取出す補植用苗取り爪6とを設ける
と共に、移植用苗載台2側での苗欠落を検出する欠株検
出センサー7を設け、欠株検出センサー7による欠株検
出時、補植用苗取り爪6で取出した苗を移植器4を介し
て植付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば野菜の苗などを
畝上に移植する移植機、詳しくは、移植用苗載台と苗取
り爪とをもち、この苗取り爪で前記苗載台から取出した
苗を移植器を介して畝に植付けるようにした移植機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種移植機は、エンジン及び該
エンジンで回転駆動される走行車輪などを備えた走行機
体に、複数の苗ポットをもつ苗トレイを搬送する移植用
苗載台と、該苗載台で搬送される苗トレイの苗ポットか
ら苗を取出す苗取り爪とを設けると共に、この苗取り爪
の下方側には、該苗取り爪で取出された苗を受け取る上
方側の苗受取位置と、取出し苗を畝上に植付ける下方側
の苗植付位置との範囲で上下動される移植器を設けてい
る。そして、苗の移植作業時には、前記移植器が上方側
の苗受取位置に上昇待機されているとき、前記苗取り爪
により前記苗載台で搬送される苗トレイの苗ポットから
苗を取出して前記移植器内に放出し、この後移植器を下
方側の苗植付位置へと下降させて畝内に突入させること
により、該移植器内の苗を前記畝に移植するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の従来
の移植機では、前記苗トレイの苗ポットに苗の欠落があ
る場合、畝上に苗の移植が行われることなく欠株が発生
したのである。即ち、前記苗トレイは、その各苗ポット
内に土壌を装填し、該土壌に種子を播種して覆土し、こ
の種子の成長をまって移植作業に供されるものであるた
め、該種子が発芽しなかったり、また、成育が不完全で
使用できなかったりして、苗の欠落を発生する場合があ
るのであるが、斯かる苗トレイを前記苗載台に搭載して
移植作業を行ったりすると、前記種子が発芽することな
く前記ポット内に苗が無いとき、前記苗取り爪で苗が取
出されることなく、前記移植器による苗移植が行われず
に畝に欠株が発生し、また、前記ポット内の苗が成育不
完全の場合には、該苗が前記苗取り爪で取出されて前記
移植器により畝に移植され、結果的にはそれ以上発育不
能な不良苗が移植されることとなって畝に欠株が発生す
るのである。尚、前記畝での欠株発生を防止するために
は、移植作業を行う以前に前記苗トレイにおける苗ポッ
トの内部状態を確認し、この苗ポットに苗の欠落がある
ときには別の良好な苗を差し替えることが考えられる
が、斯かる苗欠落の確認や苗の差し替え作業を苗トレイ
毎に行うことは非常に面倒で時間がかかり、効率的な苗
の移植作業を行うことができないのである。
【0004】本発明の目的は、たとえ苗トレイの苗ポッ
トに苗の欠落があっても、面倒な苗の差し替え作業など
を行うことなく、別の良好な苗を畝に移植して、該畝で
の欠株の発生を防止できるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、移植用苗載台2と苗取り爪
3とをもち、この苗取り爪3で前記苗載台2から取出し
た苗を移植器4を介して畝に植付けるようにした移植機
において、前記苗取り爪3で取出して植付ける苗の欠落
を補う補植用苗載台5と、この補植用苗載台5から苗を
取出す補植用苗取り爪6とを設けると共に、前記苗の欠
落を検出する欠株検出センサー7を設け、この欠株検出
センサー7による欠株検出時、前記補植用苗取り爪6で
取出した苗を前記移植器4を介して植付けるようにした
のである。
【0006】また、請求項2記載の発明は、前記移植器
4を挟んで対称位置に、前記移植用苗載台2と補植用苗
載台5とをそれぞれ対向状に設けて、前記移植器4の上
方に、前記各苗載台2,5に対応して設ける移植用苗取
り爪3及び補植用苗取り爪6からの苗を受取り、前記移
植器4に案内するシューター9を設けたのである。
【0007】さらに、請求項3記載の発明は、前記移植
用苗載台2に、この苗載台2に搭載する苗ポットPにお
ける苗の有無を検出する苗センサーから成る欠株検出セ
ンサー7を設けたのである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、前記欠株検出セ
ンサー7で苗の欠落が検出されることなく、前記移植用
苗載台2に搭載される苗ポットから前記移植用苗取り爪
3で成育充分な苗が取出された場合には、この取出苗が
前記移植器4を介して畝に植付けられ、また、前記移植
用苗取り爪3で取出される苗がなかったり、該苗が成育
不完全であるような場合には、この苗の欠落が前記欠株
検出センサー7で検出され、その検出結果をもとに前記
補植用苗載台5側から補植用苗取り爪6で取出された苗
が前記移植器4に供給され、該移植器4を介して畝に植
付けられるのである。
【0009】従って、この畝で欠株が発生したりするの
を防止できるのであり、しかも、以上のように、前記セ
ンサー7による苗欠落の検出時、前記補植用苗載台5側
からの取出苗を前記移植器4を介して畝に植付けるよう
にすることにより、移植作業前に、苗トレイの苗ポット
内における苗欠落の確認や苗の差し替えなどの面倒な作
業を行ったりすることなく、たとえ前記苗ポット内に苗
の欠落があっても、この苗欠落状態のままで前記苗トレ
イの使用ができることから、効率的な苗の移植作業を行
うことができるのである。
【0010】また、請求項2記載の発明によれば、前記
移植器4を挟んで対称位置に、前記移植用苗載台2と補
植用苗載台5とをそれぞれ対向状に設けて、前記移植器
4の上方に、前記各苗載台2,5に対応して設ける移植
用苗取り爪3及び補植用苗取り爪6からの苗を受取り、
前記移植器4に案内するシューター9を設けているた
め、該シューター9を介して前記移植用苗載台2から移
植用苗取り爪3で取出された正常な苗を前記移植器4に
速やかに案内供給できるばかりか、前記苗ポット内に苗
の欠落があるときにも、前記補植用苗載台5から補植用
苗取り爪6で取出された苗を、前記シューター9により
前記移植器4内に速やかに案内供給することができて、
この移植器4による畝への苗の移植作業を確実に行うこ
とができるのであり、しかも、前記移植用苗載台2以外
に前記補植用苗載台5を機体上に搭載するにも拘らず、
これら各苗載台2,5を前記移植器4を挟んで対向状に
配設することにより、前記機体のバランスを良好に保持
することができるのであり、特に、機体後部側に操縦ハ
ンドルを設けた歩行タイプの移植機に適用する場合、苗
継ぎ頻度の多い前記移植用苗載台2を前記機体の後方上
部側に、かつ、前記補植用苗載台5を前記移植器4を挟
んで対向する機体の前方上部側に配設することにより、
該機体の前後バランスを良好に保持して安定した機体走
行を行うことができるし、また、前記各苗載台2,5を
前後対向状に設けるときには、これら各苗載台2,5の
対向中間部位で同軸上に前記各苗取り爪3,6を配置で
きて、該各苗取り爪3,6への動力伝達系を集中させて
簡素化できるし、更には、前記移植用苗載台2を前記操
縦ハンドルが設けられる機体の後方上部側に配設するこ
とにより、該操縦ハンドル側から作業者が前記移植用苗
載台2への苗継ぎ作業を容易に行うこともできるし、し
かも、前記補植用苗載台5を配設する前記機体の前方上
部側は通常デッドスペースとなっているため、このデッ
ドスペースを利用して前記補植用苗載台5を配設するこ
とにより、前記機体を大型化することもないのである。
【0011】さらに、請求項3記載の発明によれば、前
記移植用苗載台2に、この苗載台2に搭載する苗ポット
Pにおける苗の有無を検出する苗センサーから成る欠株
検出センサー7を設けているため、前記移植用苗取り爪
2が前記苗ポットP内に突入して苗取出しを行う前に、
該苗ポットP内の苗欠落を前記欠株検出センサー7で検
出できて、このセンサー7により苗の欠落を検出したと
きには、前記移植用苗取り爪3による苗取出しを中止し
て次ぎの苗取出しに備え、また、前記センサー7により
前記移植用苗取り爪3が苗取出しを行う前に早期に苗の
欠落を検出することにより、前記補植用苗取り爪6によ
る取出苗を所定間隔で植付動作される前記移植器4の動
作に対しタイミング遅れを招くことなく、時間的な余裕
をもって前記移植器4側に供給できるのである。
【0012】即ち、前記センサー7により苗の欠落を検
出するにあたっては、前記移植用苗載台2における苗ポ
ットP内の苗状態を検出する第1の方法と、該苗ポット
Pから前記移植用苗取り爪2で苗を取出した後に、この
取出苗の状態を検出する第2の方法とがあるのである
が、この第2方法によれば、前記センサー7による検出
結果欠落苗であって例えば成育不完全な苗であったと
き、この成育不完全な苗は前記移植用苗取り爪3により
既に取出されているため、該苗取り爪3で取出された成
育不完全な苗が前記移植器4側に供給されて畝に植付け
られるのを阻止するための阻止手段を別途講じる必要が
あって構造の複雑化を招くのであり、また、前記第2方
法では、前記移植用苗取り爪3が苗ポットPから苗を取
出した後に前記センサー7が欠落苗であるか否かを検出
し、その検出結果欠落苗であったとき、前記補植用苗取
り爪6で取出された苗を前記移植器4側へと供給するも
のであるため、前記補植用苗取り爪6による苗の供給が
前記移植器4の植付動作に対しタイミング遅れを招き易
く、例えば該移植器4が既に植付動作を開始した後に前
記補植用苗取り爪6で取出された苗が遅れて供給された
りすることがあるのであるが、以上の第1方法のよう
に、前記移植用苗取り爪3が前記苗ポットP内の苗を取
出す前に、該苗ポットP内の苗欠落を前記センサー7で
検出する場合、このセンサー7による検出結果欠落苗で
あったときには、前記移植用苗取り爪3による苗取出し
を中止して次ぎの苗取出しに備えることができ、このた
め前記移植用苗取り爪3で取出された成育不完全な苗が
前記移植器4側に供給されるのを阻止するための阻止手
段を別途講じたりする必要がなくなるのであり、また、
前記センサー7により前記移植用苗取り爪3が苗取出し
を行う前に早期に苗の欠落を検出できて、前記補植用苗
取り爪6で取出された苗を前記移植器4の動作に対しタ
イミング遅れを招くことなく、時間的な余裕をもって前
記移植器4側に供給できるのである。
【0013】
【実施例】図1は移植機の一例として歩行形のものを示
しており、図1においては、機体1として、前部フレー
ム1Aと、この前部フレーム1Aの後部側に一体結合し
たミッションケース1Bと、該ミッションケース1Bの
後部側に一体結合された後部フレーム1Cとを用い、前
記前部フレーム1Aの上部側にエンジン11を搭載する
と共に、前記ミッションケース1Bの左右両側にスイン
グケース12を介して前記エンジン11からの動力で回
転駆動される駆動車輪13を支持する一方、前記前部フ
レーム1Aの下部両側には支持アーム14を介して走行
車輪15を支持し、また、前記後部フレーム1Cの後部
側には後上方に向けて延びる操縦ハンドル16を取付け
ている。
【0014】また、前記機体1には、縦横方向に複数の
苗ポットPをもつ苗トレイTを搬送する移植用苗載台2
と、該苗載台2で搬送される苗トレイTの苗ポットPか
ら苗Nを取出す取出位置と後述する移植器4への放出位
置との範囲で往復動作される移植用苗取り爪3とを設け
ると共に、この苗取り爪3の下方側には、該苗取り爪3
で取出されて放出される苗Nを受け取る上方側の苗受取
位置と、取出し苗Nを畝上に植付ける下方側の苗植付位
置との範囲にわたって所定間隔で植付動作される開閉可
能な移植器4を支持させている。
【0015】また、前記移植用苗載台2は、一対の回転
体21,22間に掛設され、前記苗トレイTを搬送する
搬送チエン23を備えた搬送体24と、該搬送体24を
支持する支持枠25と、この支持枠25に対し前記搬送
体24を機体幅方向に間歇的に横送りする横送り機構
(図示せず)などを備え、該横送り機構を介して前記搬
送体24を前記支持枠25に対し横方向に間歇的に移動
させながら、前記苗取り爪3により前記搬送体24に搭
載された苗トレイTの苗ポットPから苗Nを取出し、こ
の取出苗Nを前記移植器4に放出して、該移植器4によ
り畝に植付けるようにしている。
【0016】さらに、前記移植器4は、前記ミッション
ケース1Bからの回転動力で上下動させるのであり、つ
まり、前記ミッションケース1Bに植付伝動ケース41
を取付けると共に、この植付伝動ケース41の後部側に
植付アーム42を回転可能に支持し、該植付アーム42
の先端側に前記移植器4を取付けて、前記ミッションケ
ース1Bからの回転動力で前記植付アーム42を規制体
43により規制しながら回転駆動させることによって、
前記移植器4を上方側の苗受取位置と下方側の苗植付位
置との範囲で所定の植付軌跡を描きながら上下動させる
ようにしており、また、前記移植器4は、前記苗受取位
置に上昇待機しているときには閉鎖状態を保持し、この
閉鎖状態で前記苗取り爪3の取出苗Nを受取り、さら
に、前記移植器4が前記苗受取位置から苗植付位置へと
下降されて前記畝内に突入したとき開放させて、前記移
植器4内の苗Nを畝に移植させるようにしている。
【0017】しかして以上の構成において、前記機体1
に、前記移植用苗載台2及び移植用苗取り爪3と共に、
この移植用苗取り爪3により前記移植用苗載台2から取
出されて前記移植器4で畝に植付けられる苗Nの欠落を
補う補植用苗載台5と、該補植用苗載台5から補植用苗
N1を取出す補植用苗取り爪6とを配設する一方、前記
移植用苗載台2側の苗Nの欠落を検出する欠株検出セン
サー7を設けて、このセンサー7が前記苗Nの欠落を検
出したとき、前記補植用苗取り爪6が補植用苗載台5か
ら取出した補植用苗N1を前記移植器4に供給し、該移
植器4を介して畝に植付けることにより、この畝に欠株
が発生するのを防止するようにしたのである。
【0018】前記補植用苗載台5は、前記移植用苗載台
2と同様に、一対の回転体51,52間に掛設され、複
数の苗ポットP1をもつ補植用苗トレイT1を搬送する
搬送チエン53を備えた搬送体54と、該搬送体54を
支持する支持枠55と、この支持枠55に対し前記搬送
体54を機体幅方向に横送りする横送り機構などを備え
ており、この補植用苗載台5側においては、前記補植用
苗取り爪6が前記搬送体54に搭載された補植用苗トレ
イT1の苗ポットP1から苗N1を取出した状態で取出
位置に常に待機し、前記欠株検出センサー7で前記移植
用苗載台2側での苗欠落が検出されたとき、前記取出位
置に待機する前記補植用苗取り爪6を放出位置へと移動
させて、該苗取り爪6による取出苗N1を前記移植器4
へと即座に供給し、この移植器4に苗N1を供給した後
には、前記横送り機構を介して前記搬送体54を前記支
持枠55に対し横方向に間歇的に移動させ、前記補植用
苗取り爪6により次位の苗ポットP1から苗N1を取出
して待機させるようになすのである。
【0019】以上のように、前記補植用苗取り爪6を前
記苗ポットP1から苗N1を取出した状態で常に待機さ
せ、前記移植用苗載台2側の苗ポットPに苗欠落があっ
たとき、前記補植用苗取り爪6で取出されて待機する苗
N1を前記移植器4へと供給するようになすことによ
り、前記補植用苗取り爪6による取出苗N1を前記移植
器4側に供給するときのスタート開始を早めて、前記移
植器4の動作に対し時間遅れなどを生じることなく、該
移植器4内に取出苗N1を速やかに供給することができ
て、この移植器4による前記取出苗N1の移植作業を確
実に行うことができるのである。
【0020】そして、前記移植用苗載台2を、前記操縦
ハンドル16が設けられる機体1の後方上部側に、前記
移植用苗取り爪3で苗Nが取出される前部側が低位とな
り、かつ、後部側が高位となるように傾斜させて、前記
後部フレーム1Cの後部側から延びる複数の支持杆26
を介して取付け、また、前記補植用苗載台5は、前記エ
ンジン11などが設けられる前記機体1の前方上部側
で、前記移植器4を挟んだ前記移植用苗載台2との対向
位置に、前記補植用苗取り爪6で補植用苗N1が取出さ
れる後部側が低位となり、かつ、前部側が高位となるよ
うに傾斜させて、前記後部フレーム1Cの前部側から延
びる複数の支持杆56を介して前記移植用苗載台2と前
後対称状に配設するのである。
【0021】以上のように、前記移植用苗載台2を前記
機体1の後方上部側に、かつ、前記補植用苗載台5を前
記移植器4を挟んで対向する機体1の前方上部側に前後
対称状に配設するときには、この機体1の前後バランス
を良好に保持して安定した機体走行を行うことができる
し、また、前記各苗載台2,5を前後対向状に設けると
きには、これら各苗載台2,5の対向中間部位で同軸上
に前記各苗取り爪3,6を配置できて、該各苗取り爪
3,6への動力伝達系を集中させて簡素化できるし、更
に、苗継ぎ頻度の多い前記移植用苗載台2を前記機1の
後部側に配設することにより、前記操縦ハンドル16側
から作業者が前記移植用苗載台2への苗継ぎ作業を容易
に行うこともできるし、しかも、前記補植用苗載台5を
配設する前記機体1の前方上部側は通常デッドスペース
となっているため、このデッドスペースを利用して前記
補植用苗載台5を配設することにより、前記機体1を大
型化することもないのである。
【0022】また、前記移植及び補植用苗取り爪3,6
は、前記各苗載台2,5との対向中央部に配設して、前
記ミッションケース1Bからの回転動力で前記各苗載台
2,5に搭載された苗トレイT,T1の苗ポットP,P
1から苗N,N1を取出す取出位置と、これら取出苗
N,N1を前記移植器4側へと放出する下方側の放出位
置との範囲で往復動作させるのである。即ち、例えば図
2で示すように、前記機体1側から延びる左右一対の支
持板71,71間に駆動軸72を支持して、該駆動軸7
2の中央部に回転駆動体73を設け、この回転駆動体7
3と前記ミッションケース1Bから伝動体74を介して
回転動力が伝達される伝動ケース75の出力軸76との
間に、第1及び第2伝動体77,78を介装させて、こ
れら各伝動体77,78を介して前記ミッションケース
1Bからの回転動力を前記回転駆動体73に伝達するよ
うに構成すると共に、前記駆動軸72における前記各支
持板71の外方側に、内部に前記欠株検出センサー7か
らの指令に基づき前記駆動軸72からの回転動力を前記
各苗取り爪3,6側に選択的に伝達,遮断させる第1及
び第2クラッチ79,80を備えた伝動体81,82を
それぞれ挿嵌支持し、これら各伝動体81,82にそれ
ぞれ連結アーム83,84を介して前記各苗取り爪3,
6を連結させる一方、前記各支持板71から外側方に延
びる固定杆85,85に上下方向に延びるガイド溝86
a,87aを備えたガイド板86,87を固定支持させ
て、この各ガイド板86,87のガイド溝86a,87
aに前記各苗取り爪3,6から延びる突片31,61に
結合された突杆32,62を挿嵌させるのである。
【0023】そして、前記ミッションケース1Bからの
回転動力で前記回転駆動体73を回転駆動させて、前記
欠株検出センサー7で苗Nが検出され、かつ、該苗Nが
成育充分であるときには、該センサー7からの指令に基
づき前記第2クラッチ80をオフ動作させた状態で前記
第1クラッチ79をオン動作させ、前記伝動体81及び
連結アーム83を回転させ、かつ、前記移植用苗取り爪
3の突片31に設けた突杆32を前記ガイド板86のガ
イド溝86aに沿って移動させることにより、前記移植
用苗取り爪3を前記移植用苗載台2に搭載された苗トレ
イTの苗ポットPから苗Nを取出す取出位置と、該苗N
を前記移植器4側に放出する放出位置との範囲で往復動
作させて、前記移植器4による苗Nの畝への植付けを行
うのである。
【0024】また、前記第1クラッチ79をオフ動作さ
せた状態で前記第2クラッチ80をオン動作させて、前
記伝動体82及び連結アーム84を回転させ、かつ、前
記補植用苗取り爪6の突片61に設けた突杆62を前記
ガイド板87のガイド溝87aに沿って移動させること
により、前記補植用苗取り爪6を前記補植用苗載台5に
搭載された補植用苗トレイT1の苗ポットP1から苗N
1を取出す取出位置と、該苗N1を前記移植器4側に放
出する放出位置との範囲で往復動作させるのであるが、
このとき前記移植用苗取り爪3で取出される苗Nがなか
ったり、該苗Nが成育不完全であるような場合で、この
苗の欠落が前記欠株検出センサー7で検出されたときに
は、該センサー7からの指令に基づき、前記補植用苗ト
レイT1の苗ポットP1から補植用苗N1を取出して取
出位置に待機する前記補植用苗取り爪6を放出位置へと
移動させ、前記移植器4の動作に対し時間遅れなどを生
じることなく、該移植器4内に前記苗取り爪6による取
出苗N1を速やかに供給し、前記移植器4への苗N1の
供給後に前記横送り機構を介して前記搬送体54を前記
支持枠55に対し横方向に間歇的に移動させ、前記補植
用苗取り爪6により次位の苗ポットP1から苗N1を取
出して待機させるようになすのである。
【0025】また、前記移植用苗載台2側での苗Nの欠
落を検出する前記欠株検出センサー7としては、例えば
前記移植用苗載台2に搭載された苗トレイTの苗ポット
P内における苗Nの緑色に反応して前記苗Nを検出する
カラ−センサ−から成る苗センサーを用い、この苗セン
サー7を前記移植用苗載台2の支持枠25から延びる支
持杆7aにより、前記苗トレイTの苗ポットPにおける
前記移植用苗取り爪3の苗取出位置又はその近くに配設
して、該苗取り爪3で取出されるべき前記苗ポットP内
における苗Nの緑色に基づき、この苗ポットP内での苗
Nの有無と該苗Nの成育状態とを検出し、前記苗ポット
P内に苗Nがあって成育状態も充分であるときには、前
記苗センサー7からの出力に基づき前記第2クラッチ8
0をオフ動作させ、かつ、前記第1クラッチ79をオン
動作させて、前記補植用苗取り爪6を駆動停止させた状
態で、前記移植用苗取り爪3側の植付動作を行って、こ
の苗取り爪3で前記移植用苗載台2側の苗トレイTから
苗Nを取出し、該苗Nを前記移植器4を介して畝に植付
けるのである。
【0026】一方、前記苗ポットP内に苗Nがなく、又
は、該苗Nの成育状態が不完全であるときには、前記苗
センサー7からの出力に基づき前記第1クラッチ79を
オフ動作させ、前記移植用苗取り爪3の駆動を停止した
状態で、この苗取り爪3による苗Nの取出しは行うこと
なく、前記移植用苗載台2の搬送体24に搭載された苗
トレイTを横送り機構を介して苗ポットPの1ピッチ分
だけ移動させて、次ぎの苗ポットPが移動されるまで待
機させ、また、このとき前記第2クラッチ80をオン動
作させ、前記補植用苗取り爪6により前記補植用苗載台
5側の補植用苗トレイT1から取出された補植用苗N1
を前記移植器4を介して畝に植付けるようになすのであ
る。
【0027】さらに、前記移植器4の上方側で前記各苗
取り爪3,6の下部側には、図3で明らかなように、こ
れら各苗取り爪3,6が下方側の苗放出位置に移動位置
されたとき、該各苗取り爪3,6と対向する2つの第1
及び第2投入口91,92をもち、かつ、これら各投入
口91,92に連通して前記移植器4と対向する1つの
放出口93を備えた概略Y形状のシューター9を設ける
のである。
【0028】次に、以上の構成による作用について説明
する。
【0029】前記移植機による苗の移植作業時には、前
記苗センサー7により前記苗トレイTにおける前記移植
用苗取り爪3の苗取出位置に位置される苗ポットP内の
苗Nの緑色に反応してその成育状態が検出され、この苗
ポットP内に苗Nがあって成育状態も充分であるときに
は、前記苗センサー7からの出力に基づき前記第2クラ
ッチ80がオフ動作され、かつ、前記第1クラッチ79
がオン動作されて、前記補植用苗取り爪6が駆動停止さ
れた状態で、前記移植用苗取り爪3側の植付動作が行わ
れて、この苗取り爪3で前記移植用苗載台2側の苗トレ
イTから苗Nが取出され、該苗Nが前記シューター9の
第1投入口91に投入され、その放出口93から前記移
植器4に放出されて、該移植器4を介して畝に植付けら
れる。
【0030】また、前記苗ポットP内に苗Nがなく、又
は、該苗Nの成育状態が不完全で、前記苗センサーが反
応しないときには、前記苗センサー7からの出力に基づ
き前記第1クラッチ79がオフ動作され、前記移植用苗
取り爪3の駆動が停止された状態で、前記第2クラッチ
80がオン動作され、前記補植用苗トレイT1の苗ポッ
トP1から補植用苗N1を取出して取出位置に待機する
前記補植用苗取り爪6が放出位置へと移動され、前記移
植器4の動作に対し時間遅れなどを生じることなく、前
記苗取り爪6による取出苗N1が前記シューター9の第
2投入口92に投入されて、その放出口93から前記移
植器4に放出され、該移植器4を介して畝に植付けられ
るのである。
【0031】従って、この畝で欠株が発生したりするの
を防止でき、しかも、以上のように、前記苗センサー7
による苗欠落の検出時、前記補植用苗載台5側からの取
出苗を前記移植器4を介して畝に植付けるようにするこ
とにより、移植作業前に、前記苗トレイTの苗ポットP
内における苗欠落の確認や苗の差し替えなどの面倒な作
業を行ったりすることなく、たとえ前記苗ポットP内に
苗欠落があっても、この苗欠落状態のままで前記苗トレ
イTの使用ができるため、効率的な苗の移植作業を行う
ことができるのである。
【0032】その上、前記移植器4の上方側で前記各苗
取り爪3,6の下部側に、これら各苗取り爪3,6と対
向する2つの第1及び第2投入口91,92をもち、こ
れら各投入口91,92に連通して前記移植器4と対向
する放出口93を備えた前記シューター9を配設したこ
とにより、該シューター9の前記第1投入口91を介し
て前記移植用苗載台2から移植用苗取り爪3で取出され
た正常な苗を前記移植器4に案内供給できるばかりか、
前記苗トレイTの苗ポットP内に苗Nの欠落があると
き、前記補植用苗載台5から補植用苗取り爪6で取出さ
れた補植用苗N1を、前記シューター9の第2投入口9
2により前記移植器4の動作に対し時間遅れなどを生じ
ることなく、該移植器4内に速やかに案内供給すること
ができて、この移植器4による畝への苗N1の移植作業
を確実に行うことができるのである。
【0033】さらに、以上のように、前記苗Nの有無や
成育状態を検出する欠株検出センサー7として、前記苗
ポットP内における苗Nの緑色に反応してその成育状態
を検出可能としたカラ−センサ−から成る苗センサーを
用い、しかも、この苗センサー7により前記移植用苗載
台2に搭載する苗トレイTの苗ポットP内における苗N
を検出するようにしたから、前記移植用苗取り爪2が前
記苗ポットP内に突入して苗取出しを行う前に、該苗ポ
ットP内の苗欠落を前記センサー7による苗Nの緑色に
基づき確実かつ早期に検出することができ、また、この
センサー7により苗の欠落を検出したとき、前記移植用
苗取り爪3による苗Nの取出しは行うことなく、前記移
植用苗載台2の搬送体24に搭載された苗トレイTを横
送り機構を介して苗ポットPの1ピッチ分だけ移動させ
て、次ぎの苗ポットPが移動されるまで待機させて、次
ぎの苗取出しに備えることができるし、さらに、前記セ
ンサー7により前記移植用苗取り爪3が苗取出しを行う
前に早期に苗の欠落を検出することにより、前記補植用
苗取り爪6で取出された苗N1を前記移植器4の動作に
対しタイミング遅れを招くことなく、時間的な余裕をも
って前記移植器4側に供給できるのである。
【0034】即ち、前記欠株検出センサー7で前記移植
用苗取り爪3による取出後の苗Nを検出し、その検出結
果をもとに前記補植用苗載台5から補植用苗取り爪6で
取出された苗を前記移植器4に供給して畝に植付けるよ
うにする場合には、前記センサー7による検出結果前記
苗Nが成育不完全であったようなとき、この成育不完全
な苗は前記移植用苗取り爪3により既に取出されている
ため、該移植用苗取り爪3で取出された成育不完全な苗
が前記移植器4側に供給されて畝に植付けられるのを阻
止するための阻止手段を別途講じる必要があり、また、
前記センサー7による欠落苗の検出を前記移植用苗取り
爪3で苗を取出した後に行う場合は、前記センサー7が
欠落苗を検出して、その検出結果をもとに前記補植用苗
取り爪6で取出された苗N1を前記移植器4へと供給す
るとき、例えば該移植器4が既に植付動作を開始した後
に前記補植用苗取り爪6で取出された苗N1が供給され
たりして、前記移植器4の動作に対し時間的な遅れを招
き易いのであるが、前述したように、前記移植用苗取り
爪3が前記苗ポットP内の苗Nを取出す前に、該苗ポッ
トP内の苗欠落を前記苗センサー7で検出するときに
は、前記移植用苗取り爪3で取出された成育不完全な苗
が前記移植器4側に供給されるのを阻止するための阻止
手段を別途講じたりすることなく、前記移植用苗取り爪
3による苗取出しを中止して次ぎの苗取出しに備えるこ
とができ、また、前記センサー7により前記移植用苗取
り爪3が苗取出しを行う前に早期に苗の欠落を検出で
き、前記補植用苗取り爪6で取出された苗を前記移植器
4の動作に対しタイミング遅れを招くことなく、時間的
な余裕をもって前記移植器4側に供給できるのである。
【0035】また、本発明では、前記欠株検出センサー
7で前記移植用苗取り爪3による取出後の苗Nを検出
し、その検出結果が正常である場合には、前記補植用苗
取り爪6で取出された苗N1を前記移植器4に供給して
畝に植付け、また、前記苗取り爪3で取出された苗Nが
成育不完全で使用できないことを前記センサー7が検出
したときには、前記苗Nを前記移植器4に至る途中で外
部に放出させ、前記補植用苗取り爪6で取出された補植
用苗N1を前記移植器4に供給して畝に植付けるように
してもよいのである。
【0036】この場合には、図4で示したように、前述
した場合と同じく、上部側に前記移植及び補植用苗取り
爪3,6と対向する2つの第1及び第2投入口91,9
2をもち、かつ、これら各投入口91,92に連通して
前記移植器4と対向する1つの放出口93を備えた概略
Y形状のシューター9を用い、このシューター9に、前
記移植用苗取り爪3による取出苗Nが成育不完全で使用
できないようなとき、該苗Nが前記移植器4側に供給さ
れて畝に植付けられるのを阻止するための阻止手段を設
けるのであり、この阻止手段としては、例えば前記移植
用苗取り爪3と対向する第1投入口91の内方側に、こ
の移植用苗取り爪3で取出された苗Nが成育不完全で使
用できないようなとき、該苗Nを放出可能な放出口94
を形成すると共に、この放出口94の形成部位に、該放
出口94を開閉可能としたダンパ95を取付け、前記苗
取り爪3で取出された苗Nが正常であることを前記セン
サー7が検出したとき、前記ダンパ95を同図実線で示
すように搖動させて前記放出口94を閉鎖し、前記苗取
り爪3で取出され、前記第1投入口91に投入された正
常な苗Nを前記放出口93を経て前記移植器4へと供給
し、また、前記苗取り爪3で取出された苗Nが成育不完
全であることを前記センサー7が検出したとき、前記ダ
ンパ95を同図仮想線で示すように搖動させて前記放出
口94を開放し、前記苗取り爪3で取付され、前記第1
投入口91に投入された苗Nを前記放出口94から外部
に放出するのである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、移植用苗載台2と苗取り爪3とをもち、該
苗取り爪3で前記苗載台2から取出した苗を移植器4を
介して畝に植付けるようにした移植機において、前記苗
取り爪3で取出して植付ける苗の欠落を補う補植用苗載
台5と、この補植用苗載台5から苗を取出す補植用苗取
り爪6とを設けると共に、前記苗の欠落を検出する欠株
検出センサー7を設け、この欠株検出センサー7による
欠株検出時、前記補植用苗取り爪6で取出した苗を前記
移植器4を介して植付けるようにしたから、前記移植用
苗載台2に搭載される苗ポット内に苗があって成育状態
も充分な場合には、この苗を前記移植用苗取り爪3で取
出し、該取出苗を前記移植器4を介して畝に植付け、ま
た、前記移植用苗載台2の苗ポット内に苗がなかった
り、また、該ポット内の苗が成育不完全であるような場
合には、この苗の欠落を前記センサー7で検出し、この
検出結果をもとに前記補植用苗載台5側から補植用苗取
り爪6で取出された苗を前記移植器4に供給し、該移植
器4を介して畝に植付けることができるのである。
【0038】従って、この畝で欠株が発生したりするの
を防止することができ、しかも、以上のように、前記欠
株検出センサー7による苗欠落の検出時、前記補植用苗
載台5側からの取出苗を前記移植器4を介して畝に植付
けるようにすることにより、移植作業前に、苗トレイの
苗ポット内における苗欠落の確認や苗の差し替えなどの
面倒な作業を行ったりすることなく、たとえ前記苗ポッ
ト内に苗の欠落があっても、この苗欠落状態のままで前
記苗トレイの使用ができることから、効率的な苗の移植
作業を行うことができるのである。
【0039】また、請求項2記載の発明によれば、前記
移植器4を挟んで対称位置に、前記移植用苗載台2と補
植用苗載台5とをそれぞれ対向状に設けて、前記移植器
4の上方に、前記各苗載台2,5に対応して設ける移植
用苗取り爪3及び補植用苗取り爪6からの苗を受取り、
前記移植器4に案内するシューター9を設けているた
め、該シューター9を介して前記移植用苗載台2から移
植用苗取り爪3で取出された正常な苗を前記移植器4に
速やかに案内供給できるばかりか、前記苗ポット内に苗
の欠落があるときにも、前記補植用苗載台5から補植用
苗取り爪6で取出された苗を、前記シューター9により
前記移植器4内に速やかに案内供給することができて、
該移植器4による畝への苗の移植作業を確実に行うこと
ができるのであり、しかも、前記移植用苗載台2以外に
前記補植用苗載台5を機体上に搭載するにも拘らず、こ
れら各苗載台2,5を前記移植器4を挟んで対向状に配
設することにより、前記機体のバランスを良好に保持す
ることができ、特に、機体後部側に操縦ハンドルを設け
た歩行タイプの移植機に適用する場合、苗継ぎ頻度の多
い前記移植用苗載台2を前記機体の後方上部側に、か
つ、前記補植用苗載台5を前記移植器4を挟んで対向す
る機体の前方上部側に配設することにより、この機体の
前後バランスを良好に保持して安定した機体走行を行う
ことができるし、また、前記各苗載台2,5を前後対向
状に設けるときには、これら各苗載台2,5の対向中間
部位で同軸上に前記各苗取り爪3,6を配置できて、該
各苗取り爪3,6への動力伝達系を集中させて簡素化で
きるし、更には、前記操縦ハンドル側から作業者が前記
移植用苗載台2への苗継ぎ作業を容易に行うこともでき
るし、しかも、前記補植用苗載台5を配設する前記機体
の前方上部側は通常デッドスペースとなっているため、
このデッドスペースを利用して前記補植用苗載台5を配
設することにより、前記機体を大形化することもないの
である。
【0040】さらに、請求項3記載の発明によれば、前
記移植用苗載台2に、この苗載台2に搭載する苗ポット
Pにおける苗の有無を検出する苗センサーから成る欠株
検出センサー7を設けているため、前記移植用苗取り爪
2が前記苗ポットP内に突入して苗取出しを行う前に、
該苗ポットP内の苗欠落を前記センサー7で検出でき
て、このセンサー7により苗の欠落を検出したときに
は、前記移植用苗取り爪3による苗取出しを中止して次
ぎの苗取出しに備えることができるし、また、前記セン
サー7により前記移植用苗取り爪3が苗取出しを行う前
に早期に苗の欠落を検出することにより、前記補植用苗
取り爪6で取出された苗を前記移植器4の動作に対しタ
イミング遅れを招くことなく、時間的な余裕をもって前
記移植器4側に供給できるのである。
【0041】即ち、前記欠株検出センサー7で前記移植
用苗取り爪3による取出後の苗を検出し、その検出結果
をもとに前記補植用苗載台5から補植用苗取り爪6で取
出された苗を前記移植器4に供給して畝に植付けるよう
にする場合には、前記センサー7による検出結果前記苗
が成育不完全であったとき、この成育不完全な苗は前記
移植用苗取り爪3により既に取出されているため、該移
植用苗取り爪3で取出された成育不完全な苗が前記移植
器4側に供給されて畝に植付けられるのを阻止するため
の阻止手段を別途講じる必要があり、また、前記センサ
ー7による欠落苗の検出を前記移植用苗取り爪3で苗を
取出した後に行う場合は、前記センサー7が欠落苗を検
出して、その検出結果をもとに前記補植用苗取り爪6で
取出された苗を前記移植器4へと供給するとき、例えば
該移植器4が既に植付動作を開始した後に前記補植用苗
取り爪6で取出された苗が供給されたりして、前記移植
器4の動作に対し時間的な遅れを招き易いのであるが、
前述したように、前記移植用苗取り爪3が前記苗ポット
P内の苗を取出す前に、該苗ポットP内の苗欠落を前記
センサー7で検出する場合、このセンサー7による検出
結果欠落苗であったときには、前記移植用苗取り爪3に
よる苗取出しを中止して次ぎの苗取出しに備えることが
でき、このため前記移植用苗取り爪3で取出された成育
不完全な苗が前記移植器4側に供給されるのを阻止する
ための阻止手段を別途講じたりする必要がなくなるので
あり、また、前記センサー7により前記移植用苗取り爪
3が苗取出しを行う前に早期に苗の欠落を検出できて、
前記補植用苗取り爪6で取出された苗を前記移植器4の
動作に対しタイミング遅れを招くことなく、時間的な余
裕をもって前記移植器4側に供給できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移植機の全体構造を一部切欠側
面図。
【図2】同要部の平面図。
【図3】同用部の背面図。
【図4】シューターの別の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
2……移植用苗載台 3……移植用苗取り爪 5……補植用苗載台 6……補植用苗取り爪 7……欠株センサー 9……シューター P……苗ポット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移植用苗載台(2)と苗取り爪(3)と
    をもち、この苗取り爪(3)で前記苗載台(2)から取
    出した苗を移植器(4)を介して畝に植付けるようにし
    た移植機において、前記苗取り爪(3)で取出して植付
    ける苗の欠落を補う補植用苗載台(5)と、この補植用
    苗載台(5)から苗を取出す補植用苗取り爪(6)とを
    設けると共に、前記苗の欠落を検出する欠株検出センサ
    ー(7)を設け、この欠株検出センサー(7)による欠
    株検出時、前記補植用苗取り爪(6)で取出した苗を前
    記移植器(4)を介して植付けるようにしていることを
    特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】 移植器(4)を挟んで対称位置に、移植
    用苗載台(2)と補植用苗載台(5)とをそれぞれ対向
    状に設けて、前記移植器(4)の上方に、前記各苗載台
    (2)(5)に対応して設ける移植用苗取り爪(3)及
    び補植用苗取り爪(6)からの苗を受取り、前記移植器
    (4)に案内するシューター(9)を設けている請求項
    1記載の移植機。
  3. 【請求項3】 移植用苗載台(2)に、この苗載台
    (2)に搭載する苗ポット(P)における苗の有無を検
    出する苗センサーから成る欠株検出センサー(7)を設
    けている請求項1記載の移植機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0910938A1 (en) 1997-10-24 1999-04-28 Lännen Tehtaat Oy Method and device for improving the transplanting of seedlings
US6073564A (en) * 1998-04-21 2000-06-13 Lannen Tehtaat Oy Method and device for improving the transplanting of seedlings
CN110915388A (zh) * 2019-12-17 2020-03-27 浙江大学 一种插秧机苗床自动上料装置和方法

Cited By (5)

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CN110915388B (zh) * 2019-12-17 2021-08-24 浙江大学 一种插秧机苗床自动上料装置和方法

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