JPH08111564A - 半導体素子とその製造方法 - Google Patents

半導体素子とその製造方法

Info

Publication number
JPH08111564A
JPH08111564A JP6245852A JP24585294A JPH08111564A JP H08111564 A JPH08111564 A JP H08111564A JP 6245852 A JP6245852 A JP 6245852A JP 24585294 A JP24585294 A JP 24585294A JP H08111564 A JPH08111564 A JP H08111564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
layer
inp
ridge
ions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6245852A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuo Ikeda
睦夫 池田
Shinichi Matsumoto
信一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP6245852A priority Critical patent/JPH08111564A/ja
Publication of JPH08111564A publication Critical patent/JPH08111564A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Element Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電気集積回路製作技術における素子間分離
と半導体選択成長技術に係る半導体素子とその製造方法
を提供する。 【構成】 半導体リッジ部101を構成する半絶縁性高
抵抗半導体層102の少なくとも当該リッジ部101側
面部分に、選択的イオンとして、例えばTiイオン注入
103することにより、Tiが含有されたTi含有層1
04の領域を有し、少なくとも該Tiを含有するリッジ
構造側面を含む半導体領域を覆う形でp型半導体層10
5が形成されている構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光電気集積回路製作技
術における素子間分離と半導体選択成長技術に係る半導
体素子とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の半導体素子間分離の基本的
な製作工程図を示した。図7(a)は、n半導体01基
板上に成長されたp型半導体02表面に、絶縁膜03を
形成した状態を示す。図7(b)は、フォトリソグラフ
ィーにより上記絶縁膜03上にレジストのマスクパター
ン04を形成した後、ウェットエッチングまたはドライ
エッチングにより絶縁膜を除去した状態を示す。図7
(c)は、絶縁膜03を除去し露出した半導体表面をウ
ェットエッチングまたはドライエッチングによりn型半
導体01まで除去し、半導体リッジ構造05,06を形
成した状態を示す。通常はこの状態でp型電極、n型電
極を形成する。
【0003】しかし、このような形成法においてはリッ
ジ05,06の幅が狭くなるにつれてリッジ上に電極を
形成する事が困難となり、さらにリッジ側面にp−n接
合が露出しているためリーク電流などの問題が生じてく
る。
【0004】そこで、前記従来技術の問題点を解決する
ため、図7(d)に示すように、埋め込み層07で埋め
込み、p−n接合を保護し、電極を形成することが行な
われており、通常埋め込み層07としては、ポリミド等
が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した埋め
込み層07を形成した場合、半導体リッジ構造05,0
6の幅が狭くなると、ポリミドと半導体間の引っ張りに
よる歪が問題となってくる。
【0006】さらに光電子集積回路(OEIC)の製作
を行う場合には埋め込み層07の部分にも半導体素子を
集積するために、リッジ間が半導体によって埋め込まれ
た構造が望ましい。
【0007】このため図7(d)において、埋め込み層
07を半絶縁性FeドープInPで埋め込み、図7
(e)に示すように、p型電極08、n型電極09を形
成することが試みられている。
【0008】しかし、この場合にもFe−InP成長時
において、Feとp型不純物であるZn(亜鉛)の相互
拡散による絶縁性や、p−n接合の劣化等の問題が生じ
てくる。
【0009】さらに、p−n接合保護およびリーク電流
の観点からは、成長時の熱履歴によるp−n接合劣化を
回避するためには、p型半導体の成長はFe−InP成
長後に行う方が好ましい。
【0010】次に、図8により、半導体リッジ構造と選
択埋め込み成長技術を用いた素子間分離の概念を説明す
る。ここで半導体010は半絶縁性InPである。該半
導体010にリッジ部011を製作した後、選択埋め込
み成長によりリッジ部011側面を一般的に広く用いら
れている亜鉛をドーパントとしたp型半導体012,0
13で埋め込む。リッジ部011が半絶縁性InPであ
るため、原理的にはこの構造によりp型半導体012,
013は電気的に絶縁され素子間分離が可能となる。
尚、図中符号014はp型電極を図示する。
【0011】しかし、ここでも図7での説明と同様に、
リッジ部011の幅が十分大きい場合は問題とならない
が、リッジ幅をミクロン程度に微細化していくと、p型
ドーパントに用いているZn(亜鉛)とリッジ部分の半
絶縁性ドーパントに用いているFe(鉄)との相互拡散
が無視できなくなる。
【0012】すなわちp型半導体の選択埋め込み成長時
の温度上昇により、リッジ両側面とp型半導体の間にF
eとZnの相互拡散が生じ、FeドープInP層中のF
eが抜けることにより、Fe−InPから構成されてい
るリッジ部分の抵抗が低下する。したがってp型半導体
012,013間の電気的な絶縁性が劣化し素子間分離
特性が劣化する。
【0013】本発明の目的は、上記問題に鑑み、p型結
晶成長時におけるFeとZnなどの相互拡散を抑制し半
絶縁性結晶の絶縁性を維持し、リーク電流低減および良
好な素子間分離特性を得る光電子集積回路製作技術に関
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係る半導体素子は、半導体リッジ構造を構成する半
絶縁性高抵抗半導体層の少なくともリッジ構造側面部分
に不純物拡散抑制イオンが含有された領域を有し、少な
くとも該選択的な不純物拡散抑制イオンを含有するリッ
ジ構造側面を含む半導体領域を覆う形でp型半導体層が
形成されている構造を備えていることを特徴とする。上
記構成の半導体素子において、上記不純物拡散抑制イオ
ンが、チタン(Ti)、P(リン)、F(フッ素)イオ
ンであることを特徴とする。
【0015】一方の、半導体素子の製造方法は、 半導
体表面にエッチングによりリッジ構造を形成する第1の
工程と、該リッジ構造の少なくとも側面に、チタン(T
i)、P(リン)、F(フッ素)イオンから選ばれた不
純物拡散抑制イオンをイオン注入することで該不純物拡
散抑制イオンを含有する領域を形成する第2の工程と、
少なくとも該不純物拡散抑制イオンを含有した領域を覆
うようにp型半導体層を形成する第3の工程を少なくと
も含むことを特徴とする。
【0016】前記第1の工程において、前記半導体リッ
ジ構造の両側面部を除く半導体リッジ上部と半導体リッ
ジが形成されている半導体表面に絶縁膜が形成されてい
る半導体リッジ構造を形成することを特徴とする。
【0017】すなわち、本発明は、p型半導体層を構成
する例えば半絶縁性InP(Fe−InP)表面よりF
e−InP層内に、不純物拡散抑制イオンであるチタン
(Ti)、P(リン)、F(フッ素)等のイオン注入層
を形成するようにしたことを特徴とするものである。こ
こで、本発明で不純物拡散抑制イオンとは、半導体を構
成する隣接する層のドーパント同士の相互拡散を抑制す
る機能を奏するイオンをいい、上記チタン(Ti)、P
(リン)、F(フッ素)等の他に半導体を構成する材
料、例えばAs(砒素)、Ga(ガリウム)等のイオン
を例示することができるが、本発明はこれらに限定され
るものではない。本発明の不純物拡散抑制イオンの含有
層を設けることにより、例えばリッジ両側面とp型半導
体の間において、FeとZnの相互拡散が防止され、F
eドープInP層中のFeが抜けることがなく、Fe−
InPから構成されているリッジ部分の抵抗が低下する
ことが防止される。
【0018】以下、本発明の内容を説明する。
【0019】本発明に係る半導体素子は、図1に示すよ
うに、半導体リッジ部101を構成する半絶縁性高抵抗
半導体層102の少なくとも当該リッジ部101側面部
分に、不純物拡散抑制イオンとして、例えばTiイオン
注入103することにより、Tiが含有されたTi含有
層104の領域を有し、少なくとも該Tiを含有するリ
ッジ構造側面を含む半導体領域を覆う形でp型半導体層
105が形成されている構造としているものである。不
純物拡散抑制イオンとしては、チタン(Ti)の他に、
上述したイオンを用いることが出来るが、以下、チタン
(Ti)イオンの注入を例にして本発明を説明する。
【0020】本発明の半導体素子の製造方法の一例を図
1に示す。同図に示すように、半導体102表面にエ
ッチングによりリッジ部101を形成する第1の工程
と、該リッジ部101の少なくとも側面にTiイオン
注入103することでTiを含有する領域を形成する第
2の工程と、少なくとも該Tiを含有したTi含有層
104の領域を覆うようにp型半導体層105を形成す
る第3の工程とから、半導体素子106を形成するよう
にしている。
【0021】図2は本発明のTi注入によるFeとZn
の相互拡散抑制効果をSIMS(2次イオン質量分析)
により確認したものである。以下の工程により試料を作
成した。試料(a)は、(1)n−InP基板上にFe
−InPをエピタキシャル成長する工程、(2)Fe−
InP表面からイオン注入によりTiを注入する工程、
(3)Tiのイオン注入層上にp−InPおよびp−I
nGaAs層をエピ成長する工程、により作成した。試
料(b)は、上記(2)の工程を除いて全て同様な製作
工程である。
【0022】図3はTiのイオン注入効果を電気的な観
点から調べるために作成した「サンプルの作成方法」を
示す。 (1)n−InP基板11上にMQW(多重量子井戸)
層12を成長する。 (2)MQW層12上にFe−InP層13を成長す
る。 (3)Fe−InP層13上にSiN膜14を形成した
後、フォトリソグラフィーによりSiNマスクを形成
し、メサエッチングにより、幅約1μmのFe−InP
メサストライプ15を形成する。 (4)ここで、サンプルAは、メサストライプ15側面
を含む半導体表面からTiのイオン注入16を行い、T
i含有層17をメサストライプ15側面に形成する。一
方、サンプルBはTiのイオン注入は行わない。 (5)サンプルA,BともFe−InPメサストライプ
15を、p−InP層18及びp−InGaAs層19
で埋め込む。さらに両サンプルともp電極20を形成す
る。ここで、p−InGaAs層19はp電極20の抵
抗低減のため成長したもので、p電極20は該p−In
GaAs層19上に形成した。
【0023】Ti注入の作用について図2,3を用いて
説明する。図2(a),(b)ともにFe−InP層は
結晶表面から2.2μmにある。図2(a)では、Fe
−InP中にTiイオン注入によるTiの分布が確認さ
れた。さらにFe−InP中のFeの分布は9×1016
cm-3程度でありp−InP層方向で1016cm-3以上のF
eの分布は観測されなかった。一方、図2(b)では、
Fe−InP表面からFe−InP内部方向0.6μm
の間でFeの分布が観測されず(Fe抜けの状態)、F
e−InP中でのFeの分布も5×1015cm-3程度に低
下している。さらにp−InP層方向で1015cm-3以上
のFeの分布が観測された。Znについては、図2
(a),図2(b)ともにFe−In中に同程度の深さ
までの分布が認められた。
【0024】以上の結果から、図2(a)においては、
Fe−InP層15へのTiイオン注入により、p−I
nP及びp−InGaAs成長時にFe−InP層から
のFeの拡散が抑制されており、Tiのイオン注入の効
果が確認された。図2(b)においては、p−InP及
びInGaAs成長時にFe−InP層からp−InP
方向にFeの拡散が生じており、この結果、Fe−In
P層全体のFe濃度が低下しており、半絶縁性InPと
しての特性も劣化する可能性がある。
【0025】図3に示すサンプルA,Bとも、メサスト
ライプの両側のp電極間に電圧を印加したメサストライ
プ間でのリーク電流を測定した。サンプルAでのリーク
電流は、電圧を6ボルト印加した時5μA程度であった
が、一方のサンプルBでは印加電圧2ボルトで2mAと
サンプルAに比べ約3桁大きなリーク電流が観測され
た。
【0026】以上の結果から、Tiのイオン注入による
FeとZnの相互拡散抑制の効果は明らかであり、Ti
イオン注入効果による電気的な絶縁特性の向上も明白で
ある。
【0027】
【実施例】次に、本発明の好適な一実施例を説明する。
【0028】以下、本発明の一実施例である導波路型半
導体光スイッチについて説明する。図4(a)は導波路
型半導体光スイッチの平面図であり、図4(b)はその
B−B断面図である。図中、符号21はn−InP層,
22はMQW層,23は高純度のn−InP層,24は
高純度のn−InGaAsP層,25はn−InP層,
29はFe−InP層,30はSiN膜,32はTi含
有層、33はp−InP層,34はp電極,35はn電
極を各々図示する。図4(a)において、光導波路A,
Bに各々入射した光の進行方向を切り替える(スイッチ
ング)ためには、光導波路A,Bを光の波長の数倍以内
に近接して配置し、なおかつ光導波路の屈折率を変化さ
せる事が必要である。
【0029】ここでは、屈折率を変化させるために、近
接(ここでは約2μm)した光導波路の部分に電圧を加
えて、図4(b)に示すMQW(Multi Quantum Well)
層22の屈折率を変化させる。このため、光導波路の
A,Bの近接した部分それぞれにp−n接合を製作し、
このp−n接合に電圧を印加し、p−n接合下のMQW
の屈折率を変化させる。さらに光導波路A,Bを独立に
動作させるためには光導波路A,Bは電気的に絶縁さ
れ、リーク電流は小さいことが必要である。
【0030】図5(a)〜(f)には、この本発明を用
いた導波路型半導体光スイッチの製作工程図を示すもの
であり、同図を用いて詳細に製作工程を説明する。
【0031】(a) MOCVD(金属有機物法)によ
りn−InP基板21上にInAlAsとInGaAl
Asの数十原子層程度の極めて薄い層を交互に成長した
MQW層22、該MQW層22の保護及びエッチングス
トップ層としての高純度のn−InP層23、導波路形
成の働きを持つ高純度のn−InGaAsP層24、ホ
モ接合としてのn−InP層25、エッチングストップ
としてのn−InGaAs層26を順次成長する。さら
にエッチングストップとしてのn−InGaAs層26
上に、エッチングマスクとしてプラズマCVDによりS
iN(窒化シリコン)膜27を形成する。
【0032】(b) 上記SiN膜27上に、フォトリ
ソグラフィーによりパターン28を形成し、RIEによ
りSiN膜27をエッチングした後、n−InGaAs
P24までドライエッチングまたはウェットエッチング
によりエッチングを行い、導波路部分を形成する。ここ
でMQW層22上にパターン28のパターンが形成され
る事により、パターン28下のMQW層22の屈折率が
変化し、光導波路が形成される。その後、パターン28
及びSiN膜27を除去する。
【0033】(c) 上記パターン28除去後、全面埋
め込み成長によりFe−InP層29を成長する。さら
にFe−InP層29上にエッチングマスク用SiN膜
30を形成する。
【0034】(d)フォトリソグラフィーによりパター
ン形成後、ドライエッチングまたはウェットエッチング
によりSiN膜30,Fe−InP層29及びエッチン
グストップ層26まで取り除き、Fe−InP層29の
露出側面にTiのイオン注入31を行い、Fe−InP
層29の露出側面にTi含有層32を形成した。ここで
のイオン注入31は、リッジ側面にTiイオンを注入す
るため約60度の斜め注入を行っているが、イオン注入
の角度はこれに限定されるものではなく、イオン注入領
域の幅や深さによって適宜設定すればよい。さらに、イ
オン注入のダメージを軽減する場合はTiイオン注入用
マスクを形成する(イオン注入用マスク形成については
後述する)。
【0035】(e)選択埋め込み成長によりp−n接合
形成用p−InP層33を成長する。
【0036】(f)p−InP層33上にp電極34お
よび基板側にn電極35を形成する。
【0037】ここではp型半導体はInPについて説明
したが、InGaAsおよびInGaAsPでも同様な
効果が得られる。
【0038】次に、図6を参照してイオン注入マスク製
作について詳細に説明する。
【0039】(a) n−InP基板41上にMQW層
42、n−InP層43、Fe−InP44が順次積層
されており、その上に形成されたSiNマスク45によ
りリッジ部46が形成されている。このままの状態でリ
ッジ部46の側面部にイオン注入を行った場合、露出し
ている半導体表面全てに、イオン注入が行われリッジ側
面のみへの注入は困難である。このためイオン注入の影
響がMQW層42におよび、結晶性低下をまねき導波路
特性を劣化させることとなる。
【0040】(b) このため、図6(a)の状態で全
面に、プラズマCVDまたはスパッタによりSiNまた
はSiO2 の絶縁膜47を形成する。
【0041】(c) SiNまたはSiO2 の絶縁膜4
7を形成後、全面ウェットエッチングを行う。
【0042】ここで、通常、図6(a)のようなリッジ
を含む半導体表面にプラズマCVDまたはスパッタによ
りSiNまたはSiO2 の絶縁膜47を形成すると、リ
ッジ側面に形成されたSiNまたはSiO2 は平面上に
形成されたSiN,SiO2に比較してウェットエッチ
ングのエッチングレイトは数十倍と非常に大きくなる。
このため、全面ウェットエッチングを行う事により、平
面部分(n−InP層43及びSiNマスク45)の上
面に形成されたSiNまたはSiO2 の絶縁膜47が残
っている状態で、リッジ側面のSiNまたはSiO2
絶縁膜47を完全に取り除く事ができる。
【0043】(d) これらのSiNまたはSiO2
絶縁膜47をイオン注入用マスクとして用い、斜め注入
によりTiイオン注入48を行いTiイオン含有層49
を形成する。よって、これらの絶縁膜47及び斜め注入
により、リッジの側面部分に効率的にTiイオン注入4
8が行われ、かつMQW層42へのイオン注入の影響を
低減する効果がある。
【0044】(e) Tiイオン注入後、全面ドライエ
ッチングまたはウェットエッチングを行うことにより、
リッジ上部の選択埋め込み用マスク45を残して他の部
分のSiNまたはSiO2 膜47を除去する事ができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上、試験例及び実施例と共に具体的に
説明したように、Fe−InP中に不純物拡散抑制イオ
ンとして例えばTiをイオン注入する事で、後のp型半
導体の成長時におけるFeとZnの相互拡散が抑制さ
れ、半絶縁性半導体の特性が維持される。また、Tiイ
オン注入と選択埋め込み成長により所望の位置に良好な
p−n接合を形成する事ができる。さらに、p−n接合
は半絶縁性Fe−InPで埋め込まれておりリーク電流
および信頼性の点からも有効である。また、Fe−In
Pで表面がプレーナ化されるため微細パターン形成に有
利であり、Fe−InP上にも素子製作が可能となり、
モノリシックOEIC(OptoElectronic Integrated Ci
rcuit) 製作上重要な技術である。
【0046】また、SiNまたはSiO2 の絶縁膜をイ
オン注入用マスクとして用いることにより、イオン注入
時のダメージを軽減することができ、良好な導波路を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子の概念を説明する図であ
る。
【図2】SIMS分析によるFe/Zn/Tiの濃度分
布図である。
【図3】Tiのイオン注入効果を試験するためのサンプ
ルの作成法の概略図である。
【図4】本発明の一実施例の光スイッチの概略図であ
る。
【図5】本発明の一実施例の光スイッチの作成法の概略
図である。
【図6】本発明の一実施例のイオン注入マスク制作の概
略図である。
【図7】従来の半導体素子の作成法の概略図である。
【図8】半導体リッジ構造と選択埋め込み成長技術を用
いた素子間分離の概念を示す図である。
【符号の説明】
11,21,31 n−InP基板 12,22,42 MQW(多重量子井戸)層 13,23,43 Fe−InP層 14, SiN膜 15, Fe−InPメサストライプ 16,41 Tiイオン注入 17 Ti含有層 18 p−InP層 19 p−InGaAs層 20 p電極 101 リッジ部 102 半導体層 103 Tiイオン注入 104 Ti含有層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体リッジ構造を構成する半絶縁性高
    抵抗半導体層の少なくともリッジ構造側面部分に不純物
    拡散抑制イオンが含有された領域を有し、少なくとも該
    選択的な不純物拡散抑制イオンを含有するリッジ構造側
    面を含む半導体領域を覆う形でp型半導体層が形成され
    ている構造を備えていることを特徴とする半導体素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体素子において、 上記不純物拡散抑制イオンが、チタン(Ti)、P(リ
    ン)、F(フッ素)イオンであることを特徴とする半導
    体素子。
  3. 【請求項3】 半導体表面にエッチングによりリッジ構
    造を形成する第1の工程と、 該リッジ構造の少なくとも側面に、チタン(Ti)、P
    (リン)、F(フッ素)イオンから選ばれた不純物拡散
    抑制イオンをイオン注入することで該不純物拡散抑制イ
    オンを含有する領域を形成する第2の工程と、 少なくとも該不純物拡散抑制イオンを含有した領域を覆
    うようにp型半導体層を形成する第3の工程を少なくと
    も含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の半導体素子の製造方法におい
    て、 前記第1の工程が、前記半導体リッジ構造の両側面部を
    除く半導体リッジ上部と半導体リッジが形成されている
    半導体表面に絶縁膜が形成されている半導体リッジ構造
    を形成することを特徴とする半導体素子の製造方法。
JP6245852A 1994-10-12 1994-10-12 半導体素子とその製造方法 Withdrawn JPH08111564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6245852A JPH08111564A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 半導体素子とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6245852A JPH08111564A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 半導体素子とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08111564A true JPH08111564A (ja) 1996-04-30

Family

ID=17139806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6245852A Withdrawn JPH08111564A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 半導体素子とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08111564A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154980A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Fujitsu Ltd リブ型光導波路デバイス及びその製造方法
CN107645122A (zh) * 2016-07-22 2018-01-30 杭州中科极光科技有限公司 脊形半导体激光器及其制作方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154980A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Fujitsu Ltd リブ型光導波路デバイス及びその製造方法
CN107645122A (zh) * 2016-07-22 2018-01-30 杭州中科极光科技有限公司 脊形半导体激光器及其制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5822349A (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JPH0221683A (ja) 半導体レーザ装置
JPH07135369A (ja) 半導体レーザおよびその製造方法
JPH01231317A (ja) 光半導体素子の製造方法
US5796768A (en) Buried structure laser device for integrated photonic circuit and method of manufacture
US5804840A (en) Semiconductor device structure including InAlAs or InAlGaAs current blocking layers
US8847357B2 (en) Opto-electronic device
JP4173716B2 (ja) 導波路型フォトダイオードおよびその製造方法
JP3825652B2 (ja) 半導体光素子
US20020158314A1 (en) Buried mesa semiconductor device
JPH08111564A (ja) 半導体素子とその製造方法
JP2003101125A (ja) 導波路型光素子
JPH0864899A (ja) 半導体レーザ装置の製造方法,および半導体レーザ装置
JP2009059919A (ja) 光半導体デバイス及びその作製方法
JP3346975B2 (ja) 光半導体装置およびその製造方法
JP4164248B2 (ja) 半導体素子及びその製造方法、及び半導体光装置
JP2555984B2 (ja) 半導体レーザおよびその製造方法
JPH0677605A (ja) 半導体光素子及びその製造方法
KR20020078189A (ko) 매립형 리지 구조의 전류 차단층을 갖는 광소자 및 그제조 방법
JPS641072B2 (ja)
JPS5871677A (ja) 2波長埋め込みへテロ構造半導体レ−ザ
JPS63244785A (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JPH03183182A (ja) 半導体レーザ素子及びその製造方法
JPH0715089A (ja) 半導体発光装置およびその製造方法
JPH03142985A (ja) 光半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115