JPH08109968A - 弾性シール材およびこの弾性シール材を使用したシール方法 - Google Patents

弾性シール材およびこの弾性シール材を使用したシール方法

Info

Publication number
JPH08109968A
JPH08109968A JP6245405A JP24540594A JPH08109968A JP H08109968 A JPH08109968 A JP H08109968A JP 6245405 A JP6245405 A JP 6245405A JP 24540594 A JP24540594 A JP 24540594A JP H08109968 A JPH08109968 A JP H08109968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foaming
temperature
foaming agent
elastic
elastic seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6245405A
Other languages
English (en)
Inventor
Seijiro Takenobu
清次郎 竹延
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RUBBER MATERIAL KK
Original Assignee
RUBBER MATERIAL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RUBBER MATERIAL KK filed Critical RUBBER MATERIAL KK
Priority to JP6245405A priority Critical patent/JPH08109968A/ja
Publication of JPH08109968A publication Critical patent/JPH08109968A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】シール部のシール作業性が改善でき、しかも、
シール性に優れた弾性シール材およびこの弾性シール材
を使用したシール方法を提供することを目的としてい
る。 【構成】発泡剤を混合したゴム材料を発泡剤の発泡温度
より低い温度で加硫し所望形状に成形した弾性シール材
或いは常温硬化型の未硬化ゴム材に発泡剤を混合した弾
性シール材をシール部に配置し、そののち、この弾性シ
ール材を発泡剤の発泡温度以上の温度で加熱して発泡剤
の発泡による膨張を利用してシール部をシールするよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性シール材およびこ
の弾性シール材を使用したシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、配管と配管とのつなぎ目等導水部
のシールは勿論のこと、たとえば、土木建築分野におけ
るコンクリート目地のシール、高速自動車道や橋梁のジ
ョイント部のシール、トンネル内の目地のシール、窓の
ジョイント部のシールにもソリッドゴム或いはスポンジ
ゴム等のゴム弾性材を用いたシール材が使用されてい
る。ところで、シール材を用いてコンクリート目地、高
速自動車道や橋梁のジョイント部、トンネル内の目地、
窓のジョイント部等の隙間部分をシールする場合、隙間
にシール材を圧縮させながら挿入し、その反発力によっ
てシールしなければならないが、硬質のゴム材を用いた
シール材などは作業性が非常に困難である。
【0003】そこで、図1に示すように、目地やジョイ
ント部の隙間2に用いるシール材1は、同図(a)に示
すような断面リップ状、同図(b)に示すような断面略
楔状、同図(c)に示すような中空体、あるいは、同図
(d)に示すような中空体にキャップ部を設けたような
形状になっているとともに、気泡スポンジ材や低硬度ソ
リッドゴムやこれらの複合材などによって形成し、隙間
2に挿入しやすくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コンクリート
目地、高速自動車道や橋梁のジョイント部、トンネル内
の目地、窓のジョイント部等の隙間は、その間隔にばら
つきがあるため、間隔が広過ぎたりすると、従来のシー
ル材 では、十分にシールできない場合がある。また、
Oリング,角リング等のスクイーズパッキン方式のシー
ル材においても、不慣れな作業者が作業を行った場合、
ボルトの締め込み不足等により十分シールできなかった
りする場合もある。
【0005】一方、常温硬化型のゴム材からなる、所謂
シーラントと称されるシール材を用いれば、隙間への充
填作業は容易であるが、特に振動や伸縮がある場所等で
はシール性に問題がある。本発明は、このような事情に
鑑みて、シール部のシール作業性が改善でき、しかも、
シール性に優れた弾性シール材およびこの弾性シール材
を使用したシール方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1記載の発明(以下、「第1発明」と
記す)にかかる弾性シール材は、発泡剤を混合したゴム
材料が発泡剤の発泡温度より低い温度で加硫され所望形
状に成形されている構成とした。上記構成において、発
泡剤としては、加硫温度よりも高い発泡温度を有するも
のであれば、特に限定されないが、たとえば、N,N′
−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N′−ジ
ニトロソ−N,N′−ジメチルテレフタルアミド、ジフ
ェニルスルホン−3,3′−ジスルホニルヒドラジド、
ジフェニルオキシド−4,4′−ジスルホニルヒドラジ
ド、アゾカルボンアミド等が挙げられる。
【0007】また、発泡剤は、発泡温度が異なる複数の
発泡剤を混合して用いるようにしても構わないし、助剤
を添加するようにしても構わない。発泡倍率は、発泡し
た時にシール材のゴム弾性を損なわない程度であれば、
特に限定されないが、弾性シール材が線膨張率に換算し
て10〜50%程度膨張するように設定することが好ま
しい。
【0008】ゴム材料としては、たとえば、シリコーン
ゴム、エチレンプロピレンゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム等の合成ゴムが一般に用いられるが、他の合成ゴム
でも構わないし、天然ゴムでも構わない。加硫剤として
は、一般のゴム材料の加硫剤が用いられるが、たとえ
ば、亜鉛華、アグネシア等の金属酸化物や、ターシャリ
ブチルパーベンゾエイト、ビス2,4−ジクロロベンゾ
イルパーオキシド、ジクミルパーオキシド等の有機過酸
化物やキノンジオキシム等が挙げられる。成形方法は、
特に限定されないが、たとえば、圧縮成形法、射出成形
法、押出成形法等が挙げられる。
【0009】請求項2記載の発明(以下、「第2発明」
と記す)にかかる弾性シール材は、常温硬化型の未硬化
ゴム材に発泡剤が混合されている構成とした。上記構成
において、常温硬化型の未硬化ゴム材とは、施工後一定
時間内に硬化しゴム状弾性体になるものを言い、たとえ
ば、シリコーンシーリング材等の1成分型のものやポリ
サルファイドシーリング材等の2成分型のものが挙げら
れる。発泡剤としては、作業環境温度より高い発泡温度
を有するものであれば特に限定されない。
【0010】また、上記第1発明および第2発明の弾性
シール材には、顔料や染料等の着色剤、老化防止剤等を
必要に応じて添加するようにしても構わない。請求項3
記載の発明(以下、「第3発明」と記す)にかかるシー
ル方法は、第1発明あるいは第2発明の弾性シール材を
シール部に配設したのち、発泡剤の発泡温度より高い温
度に弾性シール材を加熱することを特徴とするシール方
法。
【0011】
【作用】上記第1発明の構成によれば、所望形状に成形
された弾性シール材を第3発明の構成のように、シール
部の壁面に弾性シール材が触れるか少し隙間が生じるよ
うにシール部内に弾性シール材を配置する。そののち、
弾性シール材を発泡剤の発泡温度以上に加熱する。この
加熱によって発泡剤が発泡し、弾性シール材が膨張して
シール部の周壁に圧接してシール部の確実なシールを図
ることができる。一方、第2発明の構成によれば、常温
下でシール部に弾性シール材を充填し、弾性シール材を
構成する未硬化ゴム材を常温硬化させる。そして、ゴム
材が硬化後、硬化した弾性シール材を発泡剤の発泡温度
以上に加熱する。この加熱によって発泡剤が発泡し、弾
性シール材が膨張してシール部の周壁に圧接してシール
部の確実なシールを図ることができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例をあらわす図
面を参照しつつ詳しく説明する。 (実施例1)以下の配合の混合物を100℃、20kgf/
cm2 で20分間加硫して直径4mmのOリング状弾性シー
ル材を得た。 〔配合〕 シリコーンゴム(信越化学(株)製 商品名KE−555U) 100重量部 ビス−2,4−ジクロロベンゾイルパーオキシド 20重量部 ターシャリブチルパーベンゾエイト 2.8重量部 着色剤 BR 1.5重量部 N,N′−ジニトロソペンタメチレンテトラミン+助剤 20重量部 上記のようにして得た弾性シール材を140℃と160
℃でそれぞれ1分間加熱処理したところ、発泡剤の発泡
により、弾性シール材の直径が140℃で約8%大きく
なり、160℃で約33%大きくなった。
【0013】(実施例2)押出成形によって形成した以
外は、実施例1と同様にして直径4mmの直線状の弾性シ
ール材を得た。この弾性シール材を幅4.2mm、深さ5
mmの溝に挿入したところ、弾性シール材が溝に容易に挿
入できた。そして、この弾性シール材を160℃に加熱
したところ、発泡して弾性シール材が溝内に密に充填さ
れた。
【0014】(実施例3)以下の配合の混合物を100
℃、20kgf/cm2 で20分間加硫して直径4mmのOリン
グ状弾性シール材を得た。 〔配合〕 エチレンプロピレンゴム(住友化学工業(株)製 商品名エスクレン♯301 A) 100重量部 カーボンブラック 25重量部 亜鉛華 5重量部 ビス−2,4−ジクロロベンゾイルパーオキシド 2重量部 ターシャリブチルパーベンゾエイト 2.8重量部 老化防止剤(大内新興(株)製 商品名ノクラックNo.224) 0.5重量部 老化防止剤(大内新興(株)製 商品名ノクラックMB) 2重量部 ステアリン酸 0.5重量部 N,N′−ジニトロソペンタメチレンテトラミン+助剤 20重量部 上記のようにして得た弾性シール材を140℃と160
℃でそれぞれ1分間加熱処理したところ、発泡剤の発泡
により、弾性シール材の直径が140℃で約6%大きく
なり、160℃で約28%大きくなった。
【0015】(実施例4)4mmの幅の隙間を設けて2枚
の板材を固定し、板材と板材との隙間に以下に示す配合
の常温硬化型の弾性シール材を充填した。そして、弾性
シール材が常温で硬化したのち、弾性シール材を160
℃に加熱したところ、発泡剤の発泡により弾性シール材
が膨張し、隙間内に密に充填された。また、板材に振動
を与えても、板材と弾性シール材との間に隙間が生じる
ことがなかった。 〔配合〕 シリコーンシーリング材(信越化学(株)製 商品名SH790,SH780) 100重量部 N,N′−ジニトロソペンタメチレンテトラミン+助剤 20重量部
【0016】(比較例1)実施例4の弾性シール材に代
えて、シリコーンシーリング材(信越化学(株)製 商
品名SH790,SH780)のみを隙間に充填した。そして、シー
リング材が硬化後、板材に振動を与えたところ、板材と
弾性シール材との間に隙間が形成された。
【0017】なお、本発明にかかる弾性シール材および
シール方法は、上記の実施例に限定されない。たとえ
ば、上記の実施例では、弾性シール材の断面円形であっ
たが、角型やリップ型あるいは中空でも構わない。ま
た、本発明にかかる弾性シール材は、加熱せずに従来の
弾性シール材と同様にして用いることもできる。そし
て、シール性が悪くなってきた時点で加熱を加え、再び
シール性を確保するようにしても構わない。
【0018】さらに、発泡温度が異なる発泡剤を複数種
混合しておき、低温側の発泡剤から徐々に発泡させてい
くことで、発泡倍率を自由に調整できるようにしても構
わない。また、上記の実施例では、弾性シール材が全て
線状であったが、リング状のものでも勿論構わない。た
とえば、Oリング状のものとすれば、フランジの締め付
けボルト等の締め付けが不十分な時には、弾性シール材
を加熱することで弾性シール材が発泡剤による発泡によ
って膨張し、完全なシールを図ることができる。
【0019】
【発明の効果】第1発明にかかる弾性シール材は、以上
のように、シール部に配置したのち、加熱によって発泡
させることができるようになっているので、シール部へ
の挿入作業や締め付け作業などの作業性がよく、しか
も、より確実にシールすることができる。第2発明にか
かる弾性シール材は、以上のように、シール部に充填し
たのち、加熱によって発泡させることができるようにな
っているので、より確実にシールすることができる。
【0020】第3発明にかかるシール方法は、以上のよ
うに、第1発明あるいは第2発明の弾性シール材を用い
ることによってシール部へのシール材の挿入作業やシー
ル部の締め付け作業などの作業性が改善できるととも
に、より確実なシールを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の弾性シール材のシール状態を説明する説
明図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:24 B29L 31:26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡剤を混合したゴム材料が発泡剤の発泡
    温度より低い温度で加硫され所望形状に成形されている
    ことを特徴とする弾性シール材。
  2. 【請求項2】常温硬化型の未硬化ゴム材に発泡剤が混合
    されていることを特徴とする弾性シール材。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の弾性シー
    ル材を、シール部に配設したのち、発泡剤の発泡温度よ
    り高い温度に前記弾性シール材を加熱することを特徴と
    するシール方法。
JP6245405A 1994-10-11 1994-10-11 弾性シール材およびこの弾性シール材を使用したシール方法 Pending JPH08109968A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6245405A JPH08109968A (ja) 1994-10-11 1994-10-11 弾性シール材およびこの弾性シール材を使用したシール方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6245405A JPH08109968A (ja) 1994-10-11 1994-10-11 弾性シール材およびこの弾性シール材を使用したシール方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08109968A true JPH08109968A (ja) 1996-04-30

Family

ID=17133169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6245405A Pending JPH08109968A (ja) 1994-10-11 1994-10-11 弾性シール材およびこの弾性シール材を使用したシール方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08109968A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106284213A (zh) * 2016-08-08 2017-01-04 辽宁省水利水电科学研究院 一种渠道衬砌混凝土接缝处理方法
CN107461495A (zh) * 2016-06-02 2017-12-12 丰田纺织株式会社 密封件、发泡成型模具以及发泡成型体的制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107461495A (zh) * 2016-06-02 2017-12-12 丰田纺织株式会社 密封件、发泡成型模具以及发泡成型体的制造方法
CN107461495B (zh) * 2016-06-02 2019-05-07 丰田纺织株式会社 密封件、发泡成型模具以及发泡成型体的制造方法
CN106284213A (zh) * 2016-08-08 2017-01-04 辽宁省水利水电科学研究院 一种渠道衬砌混凝土接缝处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3598152B2 (ja) シーリング材およびその表面仕上げ方法
US3406087A (en) Cross-linked molecular adhesive expansion joints
JPH08109968A (ja) 弾性シール材およびこの弾性シール材を使用したシール方法
US4233780A (en) Door seal
JPS6244032B2 (ja)
KR20200105634A (ko) 건축용 일체형 방수시트 및 그 제조방법
JPH08113990A (ja) 外壁パネルの目地構造
RU2291178C1 (ru) Двухкомпонентная герметизирующая мастика
JP2002167459A (ja) ゴム発泡体
GB2271115A (en) Low compression set glazing seals
JPS6328107B2 (ja)
JP2592120B2 (ja) 水中の目地のシール方法
EP0389899B1 (en) Non-sag agent and composition and method relating thereto
JPS6360075B2 (ja)
GB2084602A (en) Water-swelling Sealant
JPS6364480B2 (ja)
JP2524308B2 (ja) 膨潤性シ―ル材の成形方法
KR950014494B1 (ko) 물접촉 팽창성 고무
JP4606049B2 (ja) 水膨張性シール材およびシール材を用いたプレキャストコンクリート
JP3384752B2 (ja) ゴムガスケットとそれを用いた地中トンネルの立坑坑口部の接合構造
JPH07110934B2 (ja) 複合シール材
GB2093050A (en) Pipe sealing compositions
JPH1162027A (ja) 高モジュラス止水ゴム板
JP3216676B2 (ja) 複合シール材及び建物
JPS5938998B2 (ja) シ−ル材組成物