JP2524308B2 - 膨潤性シ―ル材の成形方法 - Google Patents

膨潤性シ―ル材の成形方法

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JP2524308B2
JP2524308B2 JP5246284A JP24628493A JP2524308B2 JP 2524308 B2 JP2524308 B2 JP 2524308B2 JP 5246284 A JP5246284 A JP 5246284A JP 24628493 A JP24628493 A JP 24628493A JP 2524308 B2 JP2524308 B2 JP 2524308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド工法において
用いられる組立式トンネルシールドセグメント用シール
材などをはじめとして各種の土木・建築工事等において
使用される膨潤性シール材の成形方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】シールド工法におけるトンネルの覆工
は、一般にセグメントを組立てることによりなされる。
【0003】このシールドセグメントにはコンクリート
セグメントやスチールセグメントなどがあるが、図6、
図7に示すようにセグメント1の外周部の接合面2にシ
ール材3を貼付け、これらをセグメント組立時に締め付
けボルトで締め付けて圧接することが行われている。
【0004】そしてかかるシール材3としては、従来か
らゴムおよび高分子系の物質を主体とした組成物が数多
く開発されている。例えば、発明者が先に出願して特許
を得た特許第 1268477号(特公昭59-41658号)、特許第
1406742号などもその一つであり、これらは液状ゴムと
ウレタンポリマーの混練による膨潤性止水材や、ゴム物
質、水膨潤性物質および吸水性物質を配合した均質混和
組成物を主成分とする膨潤性止水材である。また、特開
昭 54-7461号公報には加硫型ゴムコンパウンドと膨潤性
樹脂とを混練してなる膨潤性粘着止水材が示されてい
る。
【0005】これらの膨潤性シール材はバンバリーミキ
サー、ミキシングロール、ニーダー等の混練装置を用
い、充分に混練して帯状に押し出し成形される。そして
かかる帯状体は巻取られた状態で出荷され、適宜な長さ
に切断して使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、セグメント1
の接合面2にかかる膨潤性シール材を貼付けるのに、セ
グメント1の外周を一周しようとすると角部ではその形
状にあわせて約直角にシール材3を曲げて貼付けること
になり、この角部では剥離の生じ易い不安定な個所とな
り易い。
【0007】また、図8に示すようにキーセグメントや
複数の他のセグメントによるセグメント1は組立式セグ
メントリング4としてトンネルの長さ方向に順次重ねら
れていき、シールド推進用のシールドジャッキ5の推進
反力を受けるとセグメント1間に動的ひずみが生じる。
このひずみ動作はセグメント1相互の擦れ合いなどにも
なり、セグメント1の角部でのシール材3の破断を生じ
ることにもなる。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、ゴム物質と水膨潤性物質の混和組成物を主成分とす
る膨潤性シール材において、簡単かつ確実にコーナー部
用の角部を成形できることにより、剥がれや破断の生じ
ない安定した装着状態を得ることができる膨潤性シール
材の成形方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、ゴム物質と水膨潤性物質に吸水性物質やカー
ボンブラックのような無機質充填剤、石油樹脂のような
増粘剤などの添加剤を加えて、バンバリーミキサー、ミ
キシングロール、ニーダー等の混練装置を用いて混合し
て膨潤性シール材とし、この膨潤性シール材を押し出し
成形で帯状に成形し、かつ、加硫して巻取り材を形成
し、この加硫済のシール材に厚み方向にカッター刃で切
れ目を入れて薄肉ヒンジ部を形成し、このヒンジ部で直
角に折り曲げ、前記切れ目の開き個所に生材料を充填
し、この充填部をプレス機でプレスし、プレス状態で適
宜なプレス温度を適宜時間加えて加硫することによりシ
ールドセグメントコーナー部用の角部を成形することを
要旨とするものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、巻取り材としては加硫済の膨
潤性シール材からなるので適度の硬さを持たせることが
でき、シール材の水平部として適したものとなる。ま
た、この加硫済のシール材に厚み方向にカッター刃で切
れ目を入れて形成する薄肉ヒンジ部を直角に折れ曲げて
角部とするので、シールドセグメントコーナー部にフィ
ットするものとして剥離や破断を生じることもなくな
る。
【0011】そして、この角部である薄肉ヒンジ部に肉
付けして補強をするが、これは切れ目の開き個所に生材
料を充填し、この充填部を上型と下型からなる横プレス
タイプのプレス機でプレスして、膨潤性シール材と生材
料を結合するが、このときプレス温度 140°c/6分程
度の適宜温度を適宜時間加えて加硫するので、これら膨
潤性シール材と生材料の境目をなくして一体のものとし
て強固に結合できる。
【0012】このように、コーナー部用の角部は簡単に
かつ確実に成形することができるので、この角部を適宜
間隔で4個形成して輪体としてのシームレスタイプのシ
ール材も剥がれや破断の生じない安定した装着状態の確
実なものが短時間で得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図1は本発明の膨潤性シール材の成形方法の
1実施例を示す説明図である。
【0014】図中6はゴム物質と水膨潤性物質の混和組
成物を主成分とする膨潤性シール材である。ゴム物質と
しては天然ゴムおよび/または、クロロプレンゴム、ス
チレン・ブタジエンゴム等の合成ゴム、ブチルゴム、液
状ゴムなどである。
【0015】水膨潤性物質としては、親水性を有する流
動性の成分で、一般式R〔(OR1)nOH〕p(Rは多
価アルコール残基;(OR1)nはオキシエチレン基と炭
素数3以上のアルキレン基を有するオキシアルキレン基
とから成るポリオキシアルキレン鎖、但しオキシエチレ
ン基の割合は分子量の50〜 100%を占める;nはオキシ
アルキレン基の重合度を示す数で水酸基当量の 200〜25
00相当数;pは2〜8好ましくは2〜3)により示され
るポリエーテルポリオールの1種または2種以上の混合
物を任意の種類のポリイソシアネート〔例えば、1,4 −
ブタンジイソシアネート、1,6 −ヘキサンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シク
ロヘキサンジイソシアネート、5−ビス・イソシアネー
ト−1,3,3 −トリメチルシクロヘキサン、1,3 −ビス−
(イソシアナトメチル)−ベンゼン、メチルシクロヘキ
サンジイソシアネート。脂肪族イソシアネートは部分的
に併用しえる。芳香族ポリイソシアネートとしては、2,
4 −または 2,6−トリレンジイソシアネートもしくはこ
れらの異性体混合物、 4,4′−ジフエニルメタンジイソ
シアネート、 3,3′−ジメチルジフエニルメタン− 4,
4′−ジイソシアネート、1−5−ナフチレンジイソシ
アネートおよびこれらの異性体〕と反応させて得られる
末端NCO基含量1〜12%、好ましくは2〜6%のイソ
シアネート基含有プレポリマーからなるオキシエチレン
基を含むポリウレタンが用いられる。
【0016】これらゴム物質と水膨潤性物質に吸水性物
質やカーボンブラックのような無機質充填剤、石油樹脂
のような増粘剤その他適宜な添加剤を混合する。
【0017】混合は、バンバリーミキサー、ミキシング
ロール、ニーダー等の混練装置を用い、十分均質になる
まで行い、押し出し成形で帯状に成形し、かつ、加硫し
て巻取り材とした。
【0018】かかる巻取り材としての加硫済の膨潤性シ
ール材6に図2に示すようにギロチンカッター刃7で厚
み5mm〜6mmの切れ目8を入れ、この切れ目8が達しな
い部分を薄肉ヒンジ部9とする。
【0019】そして、図3、図4に示すようにこの薄肉
ヒンジ部9で直角に折り曲げ、前記切れ目8の開き個所
に生材料10を充填した。
【0020】さらに、前記生材料10の充填部を上型11
a,下型11bからなる横プレスタイプのプレス機11でプ
レスし、プレス温度 140°c/6分で加硫する。
【0021】このようにして、膨潤性シール材6には角
部6aが形成される。この角部6aは4個を適宜の間隔
で形成すれば、図5に示すような輪体としてのシームレ
スタイプのシールとなる。
【0022】なお、本発明の膨潤性シール材としてはシ
ールド工法において用いられる組立式トンネルシールド
セグメント用のシール材としてだけでなく、ボックスカ
ルバートその他のコンクリート2次製品などに使用され
るシール材としても利用できる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明の膨潤性シール
材の成形方法は、巻取り材としては加硫済の膨潤性シー
ル材からなるので適度の硬さを持たせることができ、シ
ール材の水平部として適したものとなる。また、この加
硫済のシール材に厚み方向にカッター刃で切れ目を入れ
て形成する薄肉ヒンジ部を直角に折り曲げて角部とする
ので、シールドセグメントコーナー部にフィットするも
のとして剥離や破断を生じることもなくなる。
【0024】そして、この角部である薄肉ヒンジ部に肉
付けして補強をするが、これは切れ目の開き個所に生材
料を充填し、この充填部を上型と下型からなる横プレス
タイプのプレス機でプレスして、膨潤性シール材と生材
料を結合するが、このときプレス温度 140°c/6分程
度の適宜温度を適宜時間加えて加硫するので、これら膨
潤性シール材と生材料の境目をなくして一体のものとし
て強固に結合できるものである。
【0025】このように、コーナー部用の角部は簡単に
かつ確実に成形することができるので、この角部を適宜
間隔で4個形成して輪体としてのシームレスタイプのシ
ール材も剥がれや破断の生じない安定した装着状態の確
実なものが短時間で得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膨潤性シール材の成形方法の1実施例
を示す第3工程の説明図である。
【図2】本発明の膨潤性シール材の成形方法の1実施例
を示す第1工程の正面図である。
【図3】本発明の膨潤性シール材の成形方法の1実施例
を示す第2工程の正面図である。
【図4】本発明の膨潤性シール材の成形方法の1実施例
を示す第2工程の側面図である。
【図5】本発明方法で成形した膨潤性シール材の1例を
示す斜視図である。
【図6】シールドセグメントの表側斜視図である。
【図7】シールドセグメントの裏側斜視図である。
【図8】シールド工法の斜視図である。
【符号の説明】
1…セグメント 2…接合面 3…シール材 4…セグメント
リング 5…シールドジャッキ 6…膨潤性シー
ル材 6a…角部 7…ギロチンカ
ッター刃 8…切れ目 9…薄肉ヒンジ
部 10…生材料 11…プレス機 11a…上型 11b…下型

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム物質と水膨潤性物質に吸水性物質や
    カーボンブラックのような無機質充填剤、石油樹脂のよ
    うな増粘剤などの添加剤を加えて、バンバリーミキサ
    ー、ミキシングロール、ニーダー等の混練装置を用いて
    混合して膨潤性シール材とし、この膨潤性シール材を押
    し出し成形で帯状に成形し、かつ、加硫して巻取り材を
    形成し、この加硫済のシール材に厚み方向にカッター刃
    で切れ目を入れて薄肉ヒンジ部を形成し、このヒンジ部
    で直角に折り曲げ、前記切れ目の開き個所に生材料を充
    填し、この充填部をプレス機でプレスし、プレス状態で
    適宜なプレス温度を適宜時間加えて加硫することにより
    シールドセグメントコーナー部用の角部を成形すること
    を特徴とした膨潤性シール材の成形方法。
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JP2006177024A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 C I Kasei Co Ltd セグメント装着用シール材及びその加工方法
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