JPH0810968A - 電子ビーム溶接における局部真空室形成方法及びストリップ連続処理用電子ビーム溶接設備 - Google Patents

電子ビーム溶接における局部真空室形成方法及びストリップ連続処理用電子ビーム溶接設備

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JPH0810968A
JPH0810968A JP14968994A JP14968994A JPH0810968A JP H0810968 A JPH0810968 A JP H0810968A JP 14968994 A JP14968994 A JP 14968994A JP 14968994 A JP14968994 A JP 14968994A JP H0810968 A JPH0810968 A JP H0810968A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板厚・板幅の異なる2つのストリップと真空
溶接室間のシールを可能にし、かつストリップを溶接線
直近で確実にクランプできる電子ビーム溶接における局
部真空室形成方法及びストリップ連続処理用電子ビーム
溶接設備を提供すること。 【構成】 電子ビーム溶接を行なう真空溶接室5はスト
リップ1、2の溶接部の周辺を囲むように溶接線に沿っ
て延びその周囲の板幅及び長手方向に少なくても一つの
予備排気室(6〜9)とその間に弾性シール材(10、
10’)を設け下方を開放した上真空容器3と、これと
対称に上方を開放した下真空容器4の2つで構成し、ス
トリップ1、2を突き合わせ溶接するに際し、ストリッ
プ1、2を上真空容器3と下真空容器4で挟持した際に
形成される板端部空隙部から流入する気体を少なくても
一つの予備排気室により吸引し、前記溶接部の周辺に真
空域を形成せしめるようにして溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接板の継手溶接部を局
部的に真空室に収納し、溶接する電子ビーム溶接におけ
る局部真空形成方法及びストリップ連続処理用電子ビー
ム溶接設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子ビーム溶接は被溶接材全体を
剛体の真空室内に入れて溶接を行う全体真空方式であ
り、従って小物の被溶接材の溶接には適するが、大型の
被溶接材の場合は膨大な真空室を必要とするため、設備
費、維持費が必要となり、また短時間の溶接が求められ
る場合には、大容量の排気設備が必要となり、その実用
化には問題がある。
【0003】電子ビーム溶接法では溶接線部分を如何に
して真空に保持するかが問題である。この問題を分析す
れば次の様になる。
【0004】(1) 板厚の異なる2つの被溶接材と真空
チャンバ間のシールと、溶接による被溶接材の熱変形を
拘束するためのクランプの配置を適切化すること。
【0005】(2) 板幅の異なる2つの被溶接材と真空
チャンバ間のシールを確実に行なうこと。
【0006】(1)の問題に対しては特開昭50−136
246号あるいは特開昭50−143743号の様な対
応策が知られている。
【0007】(2)の問題に対しては、同じ板幅について
特開昭50−117654号に示される対応策がある。
【0008】(1)(2)の2つの問題に対しては、特開昭
52ー23543号や特開平03−013279号に示
される対応策がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】電子ビーム溶接を被溶
接材の連続処理ラインに適用する場合には、前述した2
項の問題があり、これらの問題に対してそれぞれ上述し
た対応策がある。(1)の問題に対しては、特開昭50−
136246号では下部チャンバを傾け、特開昭50−
143743号ではベローズでシール材を被溶接材に押
し付けるようにしている。これにより、板厚の異なる被
溶接材と真空チャンバとの間のシールが可能となる。し
かしながら、これらの構成では、溶接による被溶接材の
熱変形防止の為のクランプを配置した場合、溶接線から
離れた位置に配置されることになり、このため被溶接材
の熱変形をある程度許容することになり、精密な溶接を
行うことができない。
【0010】第2の問題は板幅の異なる被溶接材と真空
チャンバ間のシールである。特開昭50−117654
号では、同じ板幅の被溶接材に対して、U字形のシール
タブを被溶接材の幅端部に押圧するものであり、これで
は板幅の異なる被溶接材と真空チャンバ間のシールは行
えない。
【0011】(1)、(2)の問題を同時に解決する方
法として特開昭52ー23543では、被溶接材を弾性
シール材パッキンではさみ、板端部にくさび状のパッキ
ンを押し付けるものであるが、この方式の場合くさび状
のパッキンは厚さの異なるものを数種類揃えておき被溶
接材の板厚にあったものを使用する必要がある。また、
特開平03−013279号では、被溶接材を弾性シー
ル材パッキンではさみ、板端部に板状のパッキンを押し
付けるものであるが、この方式の場合も板状のパッキン
は厚さの異なるものを数種類揃えておき被溶接材の板厚
にあったものを使用する必要がある。これらの方式は、
いずれも被溶接材の板厚に合ったシール材を板端部に押
し付けなければならない為、真空操作が複雑になり実用
的ではない。
【0012】本発明の第1の目的は、板厚・板幅の異な
る2つの被溶接材と真空溶接室間のシールを可能とする
電子ビーム溶接における局部真空室形成方法及びストリ
ップ連続処理用電子ビーム溶接設備を提供することにあ
る。
【0013】また本発明の第2の目的は、板厚の異なる
2つの被溶接材のシールに際して、被溶接材を溶接線直
近で確実にクランプできる電子ビーム溶接における局部
真空室形成方法及びストリップ連続処理用電子ビーム溶
接設備を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するため、本発明の電子ビーム溶接における局部真空室
形成方法は、圧延設備のストリップ連続処理ラインで、
先行するストリップの後端と後行するストリップの先端
の突合せ部を電子ビームにより溶接して接続する電子ビ
ーム溶接における局部真空室形成方法において、電子ビ
ーム溶接を行なう真空溶接室は前記二つのストリップの
溶接部の周辺を囲むように溶接線に沿って延びその周囲
の板幅及び長手方向に少なくても一つの予備排気室とそ
の間に弾性シール材を設け下方を開放した上真空容器
と、これと対称に前記溶接線周囲の板幅及び長手方向に
少なくとも一つの予備排気室とその間に弾性シール材を
設け上方を開放した下真空容器の2つにて構成し、前記
二つのストリップを突き合わせ溶接するに際し、該二つ
のストリップを前記上真空容器と下真空容器で挟持した
際に形成される板端部空隙部から流入する気体を少なく
ても一つの予備排気室により吸引し、前記溶接部の周辺
に真空域を形成せしめるようにして溶接することを特徴
とする。
【0015】また本発明のストリップ連続処理用電子ビ
ーム溶接設備は、圧延設備のストリップ連続処理ライン
で、先行するストリップの後端と後行するストリップの
先端の突合せ部を電子ビームにより溶接して接続するス
トリップ連続処理用電子ビーム溶接設備において、前記
二つのストリップの溶接部の周辺を囲むように溶接線に
沿って延びその周囲の板幅及び長手方向に少なくとも一
つの予備排気室とその間に弾性シール材を設け下方を開
放するように構成された上真空容器と、これと対称に前
記溶接線周囲の板幅及び長手方向に少なくても一つの予
備排気室とその間に弾性シール材を設け上方を開放した
下真空容器とからなる真空溶接室と、溶接時に上真空容
器を前記二つのストリップの一方の面に向けて押圧する
第1のアクチュエータ手段と、溶接時に下真空容器を前
記二つのストリップの他方の面に向けて押圧する第2の
アクチュエータ手段と、突き合わせ溶接するに際し前記
第1のアクチュエータ手段及び第2のアクチュエータ手
段により前記二つのストリップを上真空容器と下真空容
器で挟持した際に形成される板端部空隙部から流入する
気体を少なくても一つの予備排気室より吸引し、溶接部
の周辺に真空域を形成せしめる真空排気手段とを有する
ことを特徴とする。
【0016】上記の第2の目的を達成するため、本発明
の電子ビーム溶接における局部真空室形成方法は、板厚
の異なる二つのストリップのうちの一方のストリップ
を、上真空容器と、下真空容器で挟持すると共に、他方
のストリップを上真空容器、下真空容器で形成される真
空室内で挟持することを特徴とするものである。
【0017】また本発明のストリップ連続処理用電子ビ
ーム溶接設備は、溶接時に上真空容器を二つのストリッ
プの一方の面に向けて押圧する第1のアクチュエータ手
段と、溶接時に下真空容器を前記二つのストリップの他
方の面に向けて押圧する第2のアクチュエータ手段と、
前記二つのストリップの溶接部の周辺を囲むように溶接
線に沿って伸びる真空溶接室の一部に溶接線を境として
ストリップに押圧するクランプとベローズを介して真空
溶接室の外部に設置した位置検出機能を持った第3のア
クチュエータ手段と、前記下真空容器には前記上真空容
器と対称に前記ストリップを他方の面に向けて押圧する
クランプとベローズを介して真空溶接室の外部に設置し
た第4のアクチュエータ手段とを有することを特徴とす
る。
【0018】
【作用】上記構成の本発明によれば、板厚・板幅の異な
る2つのストリップと真空溶接室間のシールをする為、
上下真空溶接室とその周囲に板幅方向よりも長手方向に
多く少なくても一つの予備排気室とその間の下面に弾性
シール材を設け、突き合わせ溶接するに際しストリップ
を上真空容器と下真空容器で挟持した時に形成される板
端部空隙部から流入する気体をいくつかの予備排気室に
より吸引することにより、真空溶接室の真空度を維持す
ることができる。
【0019】また板厚の異なる2つのストリップのシー
ルに際して、ストリップを溶接線直近で確実にクランプ
する為、2つのストリップのうち一方を第3、第4のア
クチュエータにより上真空室、下真空室内で狭持し、前
記ストリップのもう一方を第1、第2のアクチュエータ
によりクランプすることにより、溶接線の直近で材料を
確実にクランプすることができる。また、第3のアクチ
ュエータを位置検出機能を使い制御して、ストリップを
クランプする前にあらかじめ突き合わせ位置に応じた位
置にクランプを固定し、第4のアクチュエータにより前
記ストリップを前記クランプに押圧することにより、ス
トリップの突き合わせ位置を任意に設定することができ
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本発明の一実施例を図1乃至4に従って説明す
る。これらの図において先行するストリップの後端と後
行するストリップの先端の突合せ部を電子ビームで溶接
して接続するストリップ電子ビーム溶接において、スト
リップ1、2の上面側に配置された上真空容器3には、
ストリップ1、2の突き合わせ溶接部の周辺を囲むよう
に溶接線に沿って延びた真空溶接室5とストリップ1、
2の板幅方向の両側に予備排気室6及び長手方向の両側
に予備排気室7、8、9をそれぞれある間隔をもって設
置され、その下面に各真空室を塞がないように一部をく
り貫いたシート状の弾性シール材10を設け下方を開放
する上真空容器3と、これと対称に上方を開放する下真
空容器4の2つにて各真空室を構成し、上真空容器3の
上部には、溶接線に沿うように電子銃室34と溶接線と
同一方向に移動する電子銃35が設置されている。
【0021】真空溶接室5と予備排気室6,7,8,9
は、それぞれ、その直近にパイプを介して真空バルブ1
5、16、17、18、19、20、21、22に接続
し更にパイプを介して真空ポンプ23、24、25、2
6に接続し、真空排気される。 また、前述した上真空
容器の弾性シール材10と下真空容器の弾性シール材1
0’は、いずれも前記真空バルブと前記真空ポンプの間
から引かれたバイパス配管27を弾性シール材10、1
0’の設置箇所に配置する事により、真空吸着し、固定
される。
【0022】次に下真空容器4をストリップ1、2に押
圧する位置検出機能を持ったアクチュエータ12と下真
空容器4とストリップ1との接触部を弾性シール材10
の非圧縮時の上面よりも圧縮限度を考慮してその高さを
低くした接触面を基準面30とし、この基準面30と対
称に上真空容器3に設けたクランプ面29ととの間に、
上真空容器3を前記ストリップ1、2の他方の面に向け
てアクチュエータ12よりも小さな力で押圧する一端が
フレーム40に固定されたアクチュエータ11によりス
トリップ1を固定し、上真空容器3の真空溶接室5にス
トリップ2の基準面となる基準面31を基準面30と対
称位置に設け、ベローズ33を介して上真空容器3の上
面に設置した位置検出機能を持ったアクチュエータ13
により位置決めを行い、下真空容器4にクランプ51を
上真空容器3のクランプ50と対称位置に設け、ベロー
ズ34を介して上真空容器3の上面に設置したアクチュ
エータ13よりも小さな力で押圧するアクチュエータ1
4によりストリップ2を基準面31を基準として固定す
る。
【0023】また、ベローズ33とベローズ34の内部
は、バイパス配管37によって、真空溶接室5と接続さ
れている。
【0024】次に真空操作について説明する。まず、溶
接作業を行なうにあたって、始めに2つのストリップ
1、2の先後端が図示していない剪断機で剪断される。
この剪断の際に図1に示すように一方のストリップ、例
えば後行するストリップ2は、ストリップ支持クランプ
39でクランプされ、他方のストリップ、例えば先行す
るストリップ1もストリップ支持クランプ38でクラン
プされる。ここでストリップ2側のストリップ支持クラ
ンプ39はストリップの剪断後、ストリップ2の後端を
押し込み、2つのストリップ1、2の先後端が図示のよ
うに密着状態に突き合うように移動する。しかる後、真
空バルブ15、16、17、18、19、20、21、
22、23を閉じて真空ポンプ24、25、26、27
を駆動し、上真空容器3と下真空容器4に設置した弾性
シール10、10’を吸着固定し、上真空容器3と下真
空容器4を上下に開いた状態のもとで、本溶接設備10
0を図1に図示の待機位置から溶接位置に移動させる。
【0025】次に位置検出機能を持ったアクチュエータ
12により基準面30が図示していない付帯設備の基準
と同一になるよう制御しながらアクチュエータ11と共
に駆動して上真空容器3、下真空容器4を閉じストリッ
プ1を基準面30を基準としてクランプ面29間でクラ
ンプし、同時に弾性シール材10、10’により、スト
リップ1、2と真空溶接室5、予備排気室6、7、8、
9との間をシールする。 そして、ストリップ2を位置
検出機能を持ったアクチュエータ13により基準面31
が任意の突き合わせ位置になるように制御しながらアク
チュエータ14と共に駆動して基準面31を基準として
クランプ面32の間でクランプする。
【0026】このようにして、段取りを行った後、真空
バルブ15、16、17、18、19、20、21、2
2、23を開き、予備排気室6、7、8、9及び真空溶
接室5に前述のストリップ1、2の端部と弾性シール材
10、10’の間に形成される三角形の空隙やストリッ
プのスケール等が弾性シール10、10’に付着するこ
とにより発生する隙間から流入する気体を連続的に吸引
する事により真空溶接室5の真空度を維持すると共に、
真空溶接室5を約10秒程度で0.1〜0.01[Torr]
程度の真空になるように排気し、電子銃21から電子ビ
ームをストリップ1、2の突き合わせ部に放射し、溶接
を行う。
【0027】溶接終了後は、真空バルブ15、16、1
7、18、19、20、21、22、23を再び閉じ、
予備排気室6、7、8、9及び真空溶接室5に外気圧と
等しくなるように空気を入れ、アクチュエータ11、1
2により上真空室3と下真空室2を開放し、ストリップ
1、2を搬出する。
【0028】なお、以上の実施例では、ストリップ1、
2のクランプ手段の基準面30を下真空容器4のストリ
ップ1の側に設けたが、これは上真空容器3やストリッ
プ2の方に設けても良い。
【0029】また、アクチュエータ11,12,13,
14は油圧シリンダーや空圧シリンダーや電動モーター
によるスクリュー駆動方式であっても良く、アクチュエ
ータ12、13に設けた位置検出機能も基準面30、3
1の位置が検出できれば独立させて、別々に配置しても
良い。予備排気室の段数は、弾性シール材10、10’
の性能と真空溶接室5の真空度に応じて図5に示すよう
にストリップの長手方向の段数を増やすことにより大き
なリークに対して真空溶接室の真空度を真空ポンプの総
排気容量を過大にする事無く維持する事ができるように
なる。
【0030】また弾性シール材10、10’の性能が十
分なものであれば、図6に示すように予備排気室の段数
を減らして総ポンプ容量を小さく設備をよりコンパクト
にすることができる。
【0031】更に弾性シール材10、10’の真空吸着
はバイパス配管28を用いず、別体の真空ポンプで行っ
ても良い。真空バルブ15、16、17、18、19、
20、21、22、23は、真空状態を切り替え出来る
他の手段でも良く、真空室の直近に配置できるならばど
こに配置しても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば下記の効果を得る事が出
来る。
【0033】(1) 板厚・板幅の異なる2つのストリ
ップと真空溶接室間のシールにおいて、タブ板やくさび
状シール等の補助シール手段を用いずに真空溶接室の真
空度を維持する事ができるため、真空操作やメンテナン
スが容易になる。
【0034】(2) 真空溶接室の手前に複数の予備排
気室を設けた事により、排気設備を最小にしストリップ
の板厚増大や真空シールの劣化によるリーク量の増加に
対し真空溶接室の真空度を安定して維持する事が出来
る。
【0035】(3) べローズ内部の気体を真空溶接室
にバイパスし真空シール材を真空吸着する事により、真
空室内の微小な隙間を無くし、真空排気時間を短縮し排
気設備を小さくする事が出来る。
【0036】(4) 弾性シール材の形状をシート状に
している事により、交換作業が容易になる。
【0037】(5) 溶接線の直近にクランプ手段を配
置した為、ストリップ自体の歪みを無くし溶接熱による
ストリップの変形を効果的に防止する事ができる。
【0038】(6) 本設備をストリップ連続処理設備
に用いることにより、低炭素鋼はもちろんのこと、ステ
ンレス材や珪素鋼板などの特殊鋼材の接合が、本設備1
台で可能となり、高精度、高信頼性の溶接を行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストリップ連続処理用電子ビーム
溶接設備の構成を示す平面図である。
【図2】図1におけるストリップ連続処理用電子ビーム
溶接設備のA−A線による断面図である。
【図3】図1におけるストリップ連続処理用電子ビーム
溶接設備のB−B線による断面図である。
【図4】本発明に係るストリップ連続処理用電子ビーム
溶接設備に用いられる弾性シール材の平面図(図2にお
けるC−C線矢視)である。
【図5】本発明に係るストリップ連続処理用電子ビーム
溶接設備に用いられる弾性シール材の他の実施例を示す
平面図である。
【図6】
【符号の説明】
1 ストリップ 2 ストリップ 3 上真空容器 4 下真空容器 5 真空溶接室 6 予備排気室 7 予備排気室 8 予備排気室 9 予備排気室 41 予備排気室 10 弾性シール材 10’ 弾性シール材 11 アクチュエータ(第1のアクチュエータ手段) 12 位置検出機能付きアクチュエータ(第2のアクチ
ュエータ手段) 13 位置検出機能付きアクチュエータ(第3のアクチ
ュエータ手段) 14 アクチュエータ(第4のアクチュエータ手段) 15 真空バルブ 16 真空バルブ 17 真空バルブ 18 真空バルブ 19 真空バルブ 20 真空バルブ 21 真空バルブ 22 真空バルブ 23 真空ポンプ 24 真空ポンプ 25 真空ポンプ 26 真空ポンプ 27 弾性シール材吸着用バイパス配管 29 クランプ面 30 基準面 31 基準面 32 クランプ面 33 べローズ 34 べローズ 35 電子銃室 36 電子銃 37 バイパス配管 38 ストリップ支持クランプ 39 ストリップ支持クランプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】本発明に係るストリップ連続処理用電子ビーム
溶接設備に用いられる弾性シール材の更に他の実施例を
示す平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 忠 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 佐藤 有 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延設備のストリップ連続処理ライン
    で、先行するストリップの後端と後行するストリップの
    先端の突合せ部を電子ビームにより溶接して接続する電
    子ビーム溶接における局部真空室形成方法において、 電子ビーム溶接を行なう真空溶接室は前記二つのストリ
    ップの溶接部の周辺を囲むように溶接線に沿って延びそ
    の周囲の板幅及び長手方向に少なくても一つの予備排気
    室とその間に弾性シール材を設け下方を開放した上真空
    容器と、これと対称に前記溶接線周囲の板幅及び長手方
    向に少なくても一つの予備排気室とその間に弾性シール
    材を設け上方を開放した下真空容器の2つにて構成し、
    前記二つのストリップを突き合わせ溶接するに際し、該
    二つのストリップを前記上真空容器と下真空容器で挟持
    した際に形成される板端部空隙部から流入する気体を少
    なくとも一つの予備排気室により吸引し、前記溶接部の
    周辺に真空域を形成せしめるようにして溶接することを
    特徴とする電子ビーム溶接における局部真空室形成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記予備真空室を前記ストリップの板幅
    方向よりも長手方向に多く配置したことを特徴とする請
    求項1に記載の電子ビーム溶接における局部真空室形成
    方法。
  3. 【請求項3】 前記真空溶接室と予備真空室との間に形
    成される微小間隙部を真空排気することを特徴とする請
    求項1または2のいずれかに記載の電子ビーム溶接にお
    ける局部真空室形成方法。
  4. 【請求項4】 前記弾性シール材を真空排気することに
    より各真空容器の設置箇所に吸着させ固定することを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子ビーム
    溶接における局部真空室形成方法。
  5. 【請求項5】 前記弾性シール材はシート状に形成され
    たことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    電子ビーム溶接における局部真空室形成方法。
  6. 【請求項6】 溶接時に前記真空溶接室の内部で前記二
    つのストリップのうちどちらか一方のストリップを固定
    することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    の電子ビーム溶接における局部真空室形成方法。
  7. 【請求項7】 圧延設備のストリップ連続処理ライン
    で、先行するストリップの後端と後行するストリップの
    先端の突合せ部を電子ビームにより溶接して接続するス
    トリップ連続処理用電子ビーム溶接設備において、 前記二つのストリップの溶接部の周辺を囲むように溶接
    線に沿って延びその周囲の板幅及び長手方向に少なくて
    も一つの予備排気室とその間に弾性シール材を設け下方
    を開放するように構成された上真空容器と、これと対称
    に前記溶接線周囲の板幅及び長手方向に少なくとも一つ
    の予備排気室とその間に弾性シール材を設け上方を開放
    した下真空容器とからなる真空溶接室と、 溶接時に上真空容器を前記二つのストリップの一方の面
    に向けて押圧する第1のアクチュエータ手段と、 溶接時に下真空容器を前記二つのストリップの他方の面
    に向けて押圧する第2のアクチュエータ手段と、 突き合わせ溶接するに際し前記第1のアクチュエータ手
    段及び第2のアクチュエータ手段により前記二つのスト
    リップを上真空容器と下真空容器で挟持した際に形成さ
    れる板端部空隙部から流入する気体を少なくても一つの
    予備排気室より吸引し、溶接部の周辺に真空域を形成せ
    しめる真空排気手段とを有することを特徴とするストリ
    ップ連続処理用電子ビーム溶接設備。
  8. 【請求項8】 前記予備真空室を前記ストリップの板幅
    方向よりも長手方向に多く配置したことを特徴とする請
    求項7に記載のストリップ連続処理用電子ビーム溶接設
    備。
  9. 【請求項9】 前記真空排気手段は、前記真空溶接室と
    予備真空室との間に形成される微小間隙部を真空排気す
    ることを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載
    のストリップ連続処理用電子ビーム溶接設備。
  10. 【請求項10】 前記真空排気手段は、前記弾性シール
    材を真空排気することにより各真空容器の設置箇所に吸
    着させ固定することを特徴とする請求項7乃至9のいず
    れかに記載のストリップ連続処理用電子ビーム溶接設
    備。
  11. 【請求項11】 前記真空排気手段は、真空溶接室と予
    備真空室の排気系統において、真空溶接室及び予備真空
    室の直近に真空バルブを有することを特徴とする請求項
    7乃至10のいずれかに記載のストリップ連続処理用電
    子ビーム溶接設備。
  12. 【請求項12】 前記弾性シール材はシート状に形成し
    たことを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載
    のストリップ連続処理用電子ビーム溶接設備。
  13. 【請求項13】 前記真空溶接室の内部に設けられ、前
    記二つのストリップのうちどちらか一方のストリップを
    固定するクランプ装置を有することを特徴とする請求項
    7乃至12のいずれかに記載のストリップ連続処理用電
    子ビーム溶接設備。
  14. 【請求項14】 前記クランプ装置のアクチュエータ及
    び位置検出装置をベローズを介して前記真空溶接室の外
    部に設けたことを特徴とする請求項13に記載のストリ
    ップ連続処理用電子ビーム溶接設備。
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