JPH08109588A - 古紙再生用脱墨剤 - Google Patents

古紙再生用脱墨剤

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JPH08109588A
JPH08109588A JP26181994A JP26181994A JPH08109588A JP H08109588 A JPH08109588 A JP H08109588A JP 26181994 A JP26181994 A JP 26181994A JP 26181994 A JP26181994 A JP 26181994A JP H08109588 A JPH08109588 A JP H08109588A
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JP
Japan
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ink
oxyethylene
carbon atoms
weight
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JP26181994A
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Atsuo Totsuka
淳生 東塚
Shinichi Kimura
進一 木村
Satoru Iwasa
哲 岩佐
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Original Assignee
Harima Chemical Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 優れたインキ剥離性能とインキ除去性能を示
し、操業性特に泡切れ性に優れる、高白色度で未剥離イ
ンキの少ない脱墨パルプを得る事の出来る脱墨剤を提供
する。 【構成】一般式: R1-O-(EO)l-(AO)m-(PO)n-R2 (式中、R1は炭素数8〜22のアルキル基,アルケニ
ル基、又は炭素数4〜12のアルキル基を有するアルキ
ルアリール基を示し、R2はH又は炭素数1〜14のア
ルキル基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、PO
はオキシプロピレン基を示し、AOはオキシプロピレン
基,オキシブチレン基,オキシエチレン基の単独又は混
合オキシアルキレン基を示す。AOで表される混合オキ
シアルキレン基は70重量%以上ののオキシエチレン基
を含む。lは1〜3、mは1〜39の整数、nは1〜4
0の整数を示し、EO,PO,AOで示される全てのオ
キシアルキレン基中に含まれるオキシエチレン基が30
〜60重量%である。)を含む古紙再生脱墨剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新聞,雑誌,ちらし,
OA古紙等の印刷古紙再生に用いられる脱墨剤に関す
る。さらに詳しくは新聞,雑誌,OA古紙等をフローテ
ーション法,洗浄法及びそれら折衷法において処理する
に際して、優れたインキ剥離性能と剥離インキ再付着防
止性能、インキ除去性能を示し、操業性、特に泡切れ性
に優れる、高白色度で未剥離インキの少ない脱墨パルプ
を得る事の出来る脱墨剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】新聞,雑誌等の再生利用は古くから行わ
れてきているが、特に最近は森林資源の保護や脱墨パル
プの用途拡大により、古紙の有効利用として印刷古紙の
再生はその重要性を増してきている。
【0003】印刷古紙を再生するには、印刷古紙を通常
離解機内で荷性ソーダ,珪酸ソーダ等のアルカリ薬剤と
脱墨剤、さらに必要に応じて過酸化水素、次亜硫酸塩等
の漂白剤、EDTA、DTPA等の金属イオン封鎖剤と
共に離解し、パルプからインキを脱離させ、脱離したイ
ンキを洗浄処理やフローテーション処理によりパルプか
ら分離する方法が広く採用されている。
【0004】脱離したインキを分離する方法として、希
釈、脱水濃縮による置換洗浄処理のみで分離する方法を
洗浄法といい、設備投資が少なくて済む為に過去は多く
利用されていた。しかし、大量の水を必要とする為、洗
浄法を採用する再生パルプ製造工場は特定の地域に限定
されている。他方、浮遊選鉱(フローテーション)処理
により泡沫と共にインキを除去、分離する方法は、洗浄
方式に比べ設備に要するコストは高くつくものの、比較
的少量の水で操業でき、高品質の再生パルプが得やす
い。そのため、多くの再生パルプ製造工場ではフローテ
ーション方式、又はフローテーション方式と洗浄方式を
組み合わせた折衷方式を採用している。
【0005】上記方式で使用する脱墨剤には、大別し
て、脱離したインキを細かく分散させた状態で系外に除
去することを目的とする分散系脱墨剤と、脱離したイン
キをある程度凝集させた状態で系外に除去することを目
的とする凝集系脱墨剤があるが、現在では再生パルプの
白色度をより高めることのできる凝集系脱墨剤をフロー
テーション法に適用する方法が広く用いられている。
【0006】上記脱墨剤としては、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩,高級アルコール硫酸エステル,αオレフィ
ンスルホン酸塩等の陰イオン活性剤、ポリオキシアルキ
レンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル
アリルエーテル、脂肪酸アルカノールアマイド等の非イ
オン活性剤あるいは高級脂肪酸などが単独または2種以
上配合されてきた。しかしながら、これら活性剤単独で
はインキ剥離効果、インキ凝集効果が低く十分な脱墨効
果が得られない問題がある。又、高級脂肪酸は、インキ
凝集効果は高いが、パルプへの浸透、インキ剥離効果、
発泡性が低く十分な脱墨効果が得られない問題がある。
【0007】また、非イオン活性剤についても多くの提
案がなされており、高級脂肪酸のアルキレンオキシド付
加物(特公平1−11756号)、ロジンのアルキレン
オキシド付加物(特開昭63−303190号)、高級
アルコールのアルキレンオキシド付加物(特開昭55ー
51891号、同55−51892号)、油脂と多価ア
ルコールの混合物へのアルキレンオキシド付加物(特開
平1−111086号)がある。しかし、これら脱墨剤
ではパルプへの浸透、インキ剥離分散効果は高いがイン
キとの親和性が充分でなく、泡切れ性にも劣る為、脱墨
性、操業性共に満足の得られるものではない。
【0008】さらに、最近の古紙は印刷技術の向上、特
に印刷インキのオフセット化でインキ組成が変化し、乾
性油や熱硬化性樹脂が用いられており、このためインキ
皮膜が強固に硬化しており、従来の脱墨剤ではインキを
脱離し、パルプから分離することが難しく、高品質の脱
墨パルプを得ることが困難となりつつある。
【0009】他方、脱墨処理装置の改良も盛んに行われ
ており、例えばニーダーを用いた処理方法の導入が一般
的になりつつある。しかしながら、このニーダー処理に
おいては、剥離されたインキが微細粒子化する傾向が強
く、この微細粒子化されたインキをフローテーション工
程において効率よくパルプスラリーから除去する為に
は、フローテーション工程におけるインキ捕集性が良好
でなく、洗浄工程においては剥離インキの分散性,再付
着防止性が充分でない為、高白色度の再生パルプを得る
ことができなかった。
【0010】最近の印刷方法の変化、及び脱墨工程の改
良に対応するため、インキ捕集性を高める提案がなされ
ており、脂肪酸と一価アルコールのエステル(特開昭6
3−182488号)、高級不飽和脂肪酸のダイマー酸
のアルキレンオキシド付加物(特開平3−146780
号)、炭素数21のジカルボン酸のアルキレンオキシド
の反応生成物(特開平3−152284号)などが挙げ
られる。又、インキ捕集性に優れる高級脂肪酸又はその
塩と非イオン活性剤を併用した脱墨剤(特公平4−80
153号、特開昭62−177291号、同62−25
0291号、特開平4−281084号)が提案されて
いる。
【0011】しかしながら、これら脱墨剤でも、インキ
捕集性能は改善されているが、インキ剥離性能、剥離イ
ンキ再付着防止性能が十分ではなく、高白色度で残イン
キの少ない満足し得る品質の再生パルプは得られない。
【0012】最近、インキ捕集性能とインキ剥離性能を
兼ね合わせた脱墨剤として、特定組成の高級アルコール
のアルキレンオキシド付加物(特開平5−25789
号)、2種の特定構造を有する高級アルコールのアルキ
レンオキシド付加物の組み合わせ(特開平5−1869
85号)、特定の構造を有する高級アルコールのアルキ
レンオキシド付加物(特開平5ー263379号)等高
級アルコールのアルキレンオキシド付加物の構造を制御
する方法が提案されているが、フローテーション法にの
みに適用できる薬剤であり、その凝集性の為に洗浄法へ
の応用は議論さえされていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらフロ
ーテーション法にのみに適用されてきた、高級アルコー
ルのアルキレンオキシド付加物からなる従来の脱墨剤に
おけるインキ捕集性能とインキ剥離性能、剥離インキ再
付着防止性能とを保持しつつ方式の異なるフローテーシ
ョン法,洗浄法及びそれらの折衷法の何れの方法であっ
ても、高白色度で且つ残インキの少ない高品質な再生パ
ルプを与えることのできる新規な脱墨剤を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、驚くべ
き事に高級アルコールのアルキレンオキシド付加物にお
いて、高級アルコールに隣接するオキシアルキレン基が
オキシエチレン基であり、末端がオキシプロピレン基の
ブロック鎖で封鎖されるという特定の構造を有すると、
上記性能を満足することを見出し、本発明を完成するに
至った。即ち本発明は、下記一般式; R1-O-(EO)l-(AO)m-(PO)n-R2 (1) (式中、R1は炭素数8〜22のアルキル基,アルケニ
ル基、又は炭素数4〜12のアルキル基を有するアルキ
ルアリール基を示し、R2はH又は炭素数1〜14のア
ルキル基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、PO
はオキシプロピレン基を示し、AOはオキシプロピレン
基,オキシブチレン基,オキシエチレン基の単独又は混
合オキシアルキレン基を示す。AOで表される混合オキ
シアルキレン基は70重量%以上ののオキシエチレン基
を含む。lは1〜3、mは1〜39の整数、nは1〜4
0の整数を示し、EO,PO,AOで示される全てのオ
キシアルキレン基中に含まれるオキシエチレン基が30
〜60重量%である。)で表される高級アルコールポリ
オキシアルキレンエーテル又はアルキルフェノールポリ
オキシアルキレンエーテルを有効成分として含むことを
特徴とする古紙再生用脱墨剤にある。
【0015】一般式(1)で示される化合物を製造する
為に使用される高級アルコールは炭素数8〜22の範囲
であって、例えばオクチルアルコール、ラウリルアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコール等やオ
キソアルコール、セカンダリーアルコール等の合成アル
コールを挙げることができる。アルキルフェノール成分
として、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデ
シルフェノール等を挙げることができる。これら高級ア
ルコール及びアルキルフェノール成分は、単独、又は2
種以上の混合物として用いられる。
【0016】一般式(1)に示される化合物におけるE
Oはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン
基を示し、AOはオキシプロピレン基,オキシブチレン
基、オキシエチレン基の単独又は混合オキシアルキレン
基を示す。特に、AOで表される混合オキシアルキレン
基は70〜95重量%のオキシエチレン基を含み、ラン
ダム重合鎖であるのが好ましい。
【0017】AOで表される混合オキシアルキレン基に
含まれるオキシエチレン基の量は重要であり、95重量
%以上の場合、インキ捕集性、浸透剥離性、剥離インキ
再付着防止性は良好であるものの、泡切れ性が若干悪化
し、起泡性が過剰傾向となる場合があり、操業性に問題
が発生する場合がある。70重量%未満である場合、泡
切れ性は良好であるが充分な浸透剥離性が得られず未剥
離インキが多い、品質の低い再生パルプしか得る事が出
来ない。
【0018】又、AOで表される混合オキシアルキレン
基の付加形態はランダム重合鎖であることが重要であ
る。ブロック重合鎖である場合、所望の性能が得られな
い。
【0019】一般式(1)に表されるl,m,nは臨界
的であり非常に重要である。特にlが1〜3であること
は重要であり、高級アルコールに直接付加するオキシア
ルキレン基がオキシエチレン基であることが必要であ
る。高級アルコールに直接付加するオキシアルキレン基
がオキシプロピレン基である場合、インキの凝集性が過
剰となりフローテーション法では比較的良好なインキ除
去性が得られるが、洗浄法においてはインキ除去性が悪
化し、白色度の低い、残存インキの多い再生パルプしか
得る事が出来ない。また、最も一般的に採用されるフロ
ーテーション工程と洗浄工程の折衷法では、たしかにフ
ローテーション工程でのインキ除去性は優れるものの、
洗浄工程でのインキ除去性に劣り、結果として脱インキ
効果が劣る結果となる。他方、式中lが3を越える場
合、剥離インキの分散性が過剰となり、フローテーショ
ン法でのインキ除去性が悪化する。
【0020】式中mは1〜39の範囲であることが重要
であり、1未満であれば泡切れ性が良好であるものの、
充分なインキ剥離性が得られない。また、39を越える
場合、インキ剥離性は良好であるものの泡切れ性が悪化
し起泡性が過剰となる為、泡トラブルが発生しやすくな
り、操業トラブルが多くなる。
【0021】式中nは1〜40の範囲であることが重要
であり、1未満であればインキの分散性が過剰となり、
泡切れ性が悪化し操業トラブルが増加するばかりでな
く、剥離インキの繊維への再付着性が悪化するため、残
存インキの多い白色度の低い再生パルプしか得る事が出
来ない。また、40を越えた場合、インキの凝集性が過
剰となり所望の性能が得られない。
【0022】EO,PO,AOで示される全てのオキシ
アルキレン基に含まれるオキシエチレン基が30〜60
重量%であることは重要である。30重量%未満であれ
ば泡切れ性は良好となるもののインキ剥離性が充分でな
く、60重量%を越える場合は、泡切れ性が悪化しイン
キ分散性も過剰となるため、高品質の再生パルプを得る
ことができない。
【0023】上記式(1)で示される化合物は一般に次
のようにして製造される。即ち、上記式(1)で示され
る化合物は、通常、加圧反応器中に原料である高級アル
コールと高級アルコールに対して0.1〜5重量%の水
酸化カリウムや水酸化ナトリウムのアルカリ性物質を触
媒として仕込み、脱酸素処理後に1〜5kg/cm2
圧力にて100〜200℃の温度で所望の構造とするよ
う順次所定のアルキレンオキシドを滴下し付加反応を行
う事で容易に製造することができる。
【0024】本発明の脱墨剤の添加場所についてはパル
パー、または熟成タワー前の工程が好ましいが、フロー
テーターに添加使用することもできる。また、本脱墨剤
は一液でインキ捕集性とインキ剥離性、剥離インキ再付
着防止性を併せ持ち、インキ分離方法に関わらず高品質
の再生パルプを得られることを特徴とするが、その他公
知の脱墨剤、例えば陰イオン活性剤やポリオキシアルキ
レンアルキルエーテルなどの非イオン活性剤、高級脂肪
酸などと併用することも差し支えない。
【0025】特に、上記高級脂肪酸又はその塩として炭
素数12〜22の、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、1,2−ヒ
ドロキシステアリン酸及びこれら混合物など、さらには
動植物油由来の脂肪酸又はその硬化物、例えば牛脂油脂
肪酸、大豆油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、トール油脂肪
酸、パーム油脂肪酸、魚油脂肪酸及びこれら硬化物が挙
げられ、これら例示される高級脂肪酸又はその塩を併用
する場合、フローテーション法に適するものとなる。そ
の配合比は、重量比で化合物(1)10〜90に対し9
0〜10が適当である。10/90以下では、インキ剥
離性、剥離インキ再付着防止性が十分ではなく高品質の
再生パルプを得ることができない。他方、90/10以
上では高級脂肪酸又はその塩が持つ優れたインキ捕集性
の効果が十分に発揮されない。
【0026】
【作用効果】本発明の脱墨剤は、フローテーション工
程,洗浄工程の異なる分離工程において、何れの方法で
も優れたインキ除去性を実現している。通常、フローテ
ーション工程においては10〜100μmのインキを除
去できるとされており、洗浄法では5μm以下が望まし
いとされている。この様に、異なる分離工程の何れの方
法でも効果を示す理由は明らかにされてはいないが、お
そらく高級アルコールに隣接するオキシアルキレン基が
オキシエチレン基であり、末端がオキシプロピレン基の
ブロック鎖で封鎖されるという特定構造を有する為、剥
離インキのセルロース繊維への再付着防止性が極めて優
れる為と考えられる。洗浄工程において、インキ粒子と
セルロース繊維の反発力が強く、通常であれば繊維に捕
集される大きさであっても、繊維に捕集されることなく
洗浄できるものと考えられる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定される
ものではない。ここで用いた脱墨剤を表−1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【製造例1】ステアリルアルコール(水酸基価 20
5)54.74gと85%水酸化カリウム(試薬一級)
0.64g(対原料 1重量%)を1リットルガラス製
オートクレープに仕込み、減圧脱気操作を行った後、1
30℃±10℃、1.0〜2.5kg/cm2 でエチレ
ンオキシド17.6gを徐々に添加し、添加終了後30
分間熟成させる。その後、エチレンオキシド132.0
gとプロピレンオキシド23.2gの混合液を同条件で
徐々に添加後、さらに2時間熟成を行った。熟成終了
後、冷却し酢酸を用いpHを6〜7に調整し、製造例1
の脱墨剤を得た。
【0030】
【製造例2〜7、比較例1〜10】製造例1と同様にし
て表1に示す製造例2〜7及び比較例1〜10の脱墨剤
を得た。
【0031】〔脱墨実験例−1〕J.TAPP紙パルプ
試験法No.39−82準じて、発行後3ヶ月経時した
オフセット新聞古紙60%、凸版印刷古紙20%とちら
し20%からなる原料古紙を3×3cmに細断し、一定
量をパルプ離解機に入れ、温水を入れ、古紙重量に対し
て荷性ソーダ1.5%、3号珪酸ソーダ3.0%、30
%過酸化水素水3.0%、第1表に示す各脱墨剤0.3
%を加え、パルプ濃度4.0%、50℃で30分離解し
た後、50℃で1時間熟成した。その後水を加えてパル
プ濃度1.0%に希釈し、30℃で10分間フローテー
ション処理を行った。フローテーション後のパルプスラ
リーを80メッシュワイヤーで脱水し5%に濃縮後、水
を加えてパルプ濃度1.0%に希釈し、角型シートマシ
ンにて坪量100g /m2のパルプシートを調整した。得
られたパルプシートの白色度はJIS P8123に準
じハンター白色度計で測定した。また残インキは、得ら
れたパルプシートを画像解析装置(ニレコ社,ルーゼッ
クス)を用いて残インキ個数を求めた。結果を表−1に
示す。なお、ここでフロス量とはフローテーション処理
に際し掻き出された泡(フロス)の重量を示し、R%は
掻き出されたフロスをNo.1濾紙で濾別しその乾燥重
量から算出された損失繊維量の比率(リジェクト率)を
示す。
【0032】〔脱墨実験例−2〕J.TAPP紙パルプ
試験法No.39−82準じて、発行後3ヶ月経時した
オフセット新聞古紙60%、凸版印刷古紙20%とちら
し20%からなる原料古紙を3×3cmに細断し、一定
量をパルプ離解機に入れ、温水を入れ、古紙重量に対し
て荷性ソーダ1.5%、3号珪酸ソーダ3.0%、30
%過酸化水素水3.0%、第1表に示す各脱墨剤0.3
%を加え、パルプ濃度4.0%、50℃で30分離解し
た後、50℃で1時間熟成した。その後水を加えてパル
プ濃度0.8%に希釈し、80メッシュワイヤーで6%
に脱水しに濃縮した。この希釈脱水操作をさらに2回繰
り返し、6%に脱水されたパルプスラリーを1%に希釈
し、角型シートマシンにて坪量100g /m2のパルプシ
ートを調整した。得られたパルプシートの白色度はJI
S P8123に準じハンター白色度計で測定した。
また残インキは、得られたパルプシートを画像解析装置
(ニレコ社,ルーゼックス)を用いて残インキ個数を求
めた。
【0033】表−1に示す結果からも明らかなように、
本発明の脱墨剤を用いることにより、方式の異なるフロ
ーテーション法,洗浄法の何れの方法でも高白色度で残
インキの極めて少ない再生パルプを得ることができる。
【0034】但し、製造例及び比較例の構造はR1-(EO)l
-[(E0)ml/(PO)m2]-(PO)n-R2で示す。〔 〕内はランダ
ム付加を表す。残インキ個数は、1mm2 内に観察され
た残存インキの総数で表す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: R1-O-(EO)l-(AO)m-(PO)n-R2 (1) (式中、R1は炭素数8〜22のアルキル基,アルケニ
    ル基、又は炭素数4〜12のアルキル基を有するアルキ
    ルアリール基を示し、R2はH又は炭素数1〜14のア
    ルキル基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、PO
    はオキシプロピレン基を示し、AOはオキシプロピレン
    基,オキシブチレン基,オキシエチレン基の単独又は混
    合オキシアルキレン基を示す。AOで表される混合オキ
    シアルキレン基は70重量%以上のオキシエチレン基を
    含む。lは1〜3、mは1〜39の整数、nは1〜40
    の整数を示し、EO,PO,AOで示される全てのオキ
    シアルキレン基中に含まれるオキシエチレン基が30〜
    60重量%である。)で示される高級アルコールポリオ
    キシアルキレンエーテル又はアルキルフェノールポリオ
    キシアルキレンエーテルを有効成分として含むことを特
    徴とする古紙再生用脱墨剤。
  2. 【請求項2】 (a)一般式: R1-O-(EO)l-(AO)m-(PO)n-R2 (1) (式中、R1は炭素数8〜22のアルキル基,アルケニ
    ル基、又は炭素数4〜12のアルキル基を有するアルキ
    ルアリール基を示し、R2はH又は炭素数1〜14のア
    ルキル基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、PO
    はオキシプロピレン基を示し、AOはオキシプロピレン
    基,オキシブチレン基,オキシエチレン基の単独又は混
    合オキシアルキレン基を示す。AOで表される混合オキ
    シアルキレン基は70重量%以上のオキシエチレン基を
    含む。lは1〜3、mは1〜39の整数、nは1〜40
    の整数を示し、EO,PO,AOで示される全てのオキ
    シアルキレン基中に含まれるオキシエチレン基が30〜
    60重量%である。)で示される高級アルコールポリオ
    キシアルキレンエーテル又はアルキルフェノールポリオ
    キシアルキレンエーテルの化合物の少なくとも1種以上
    と、(b)炭素数12〜22の高級脂肪酸又はその塩を重
    量比で(a)/(b)=10〜90/90〜10の範囲で含む
    ことを特徴とするフローテーション用古紙再生用脱墨
    剤。
  3. 【請求項3】 上記高級アルコールポリオキシアルキレ
    ンエーテル又はアルキルフェノールポリオキシアルキレ
    ンエーテルの化合物が上記式中、AOで表される混合オ
    キシアルキレン基が70〜95重量%のオキシエチレン
    基を含むランダム鎖である請求項1または2記載の古紙
    再生用脱墨剤。
JP26181994A 1994-09-30 1994-09-30 古紙再生用脱墨剤 Pending JPH08109588A (ja)

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