JPH08109541A - 建築工事用メッシュ織物 - Google Patents
建築工事用メッシュ織物Info
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- JPH08109541A JPH08109541A JP7258508A JP25850895A JPH08109541A JP H08109541 A JPH08109541 A JP H08109541A JP 7258508 A JP7258508 A JP 7258508A JP 25850895 A JP25850895 A JP 25850895A JP H08109541 A JPH08109541 A JP H08109541A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、軽くて、かつ織目が強固で目ズレが
せず、糸強力利用率が高く、安定した通気性を有する上
に、優れた難燃性をも有するという優れた建築工事用メ
ッシュ織物を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の建築工事用メッシュ織物は、ポリ
マー分子中に2官能性リン化合物が共重合されてなるポ
リエステル系繊維で構成された3〜7本横絽組織からな
る織物であって、かつ、該織物の織糸繊度(D)と密度
(本/in)の積が、タテ方向で3〜6(×104 )、ヨ
コ方向で2〜4.5(×104 )の範囲にあることを特
徴とするものである。
せず、糸強力利用率が高く、安定した通気性を有する上
に、優れた難燃性をも有するという優れた建築工事用メ
ッシュ織物を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の建築工事用メッシュ織物は、ポリ
マー分子中に2官能性リン化合物が共重合されてなるポ
リエステル系繊維で構成された3〜7本横絽組織からな
る織物であって、かつ、該織物の織糸繊度(D)と密度
(本/in)の積が、タテ方向で3〜6(×104 )、ヨ
コ方向で2〜4.5(×104 )の範囲にあることを特
徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築作業や高所作
業に際して、ボルトや鉄片等の建築資材が作業範囲外に
落下すること防止するため、また作業者の保護や適度な
防風のため使用される建築工事用メッシュ織物に関する
ものである。
業に際して、ボルトや鉄片等の建築資材が作業範囲外に
落下すること防止するため、また作業者の保護や適度な
防風のため使用される建築工事用メッシュ織物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粗い平織やからみ織物のそれぞれ
を主とする織物構造体に、目ずれ防止したものや、さら
に、また、上述織物構造体の表面にポリ塩化ビニル樹脂
等を加工して難燃化したものなどを建築工事用メッシュ
織物として使用した例が知られており、また、ダブルニ
ットや経糸挿入ラッセルなどの経編構造体からなるもの
などを建築工事用メッシュ織物として使用した例などが
知られている。
を主とする織物構造体に、目ずれ防止したものや、さら
に、また、上述織物構造体の表面にポリ塩化ビニル樹脂
等を加工して難燃化したものなどを建築工事用メッシュ
織物として使用した例が知られており、また、ダブルニ
ットや経糸挿入ラッセルなどの経編構造体からなるもの
などを建築工事用メッシュ織物として使用した例などが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の織物構
造体の中で、からみ織はそのままでは目ずれが著しく塩
化ビニル等のコーティングが必須であり、そのため重量
が重く、コストが高い上に、塩化ビニルの可塑剤のブリ
ードによる汚れが目立ち、その洗浄も容易ではないとい
う欠点があった。
造体の中で、からみ織はそのままでは目ずれが著しく塩
化ビニル等のコーティングが必須であり、そのため重量
が重く、コストが高い上に、塩化ビニルの可塑剤のブリ
ードによる汚れが目立ち、その洗浄も容易ではないとい
う欠点があった。
【0004】一方、平織の場合は、通常の織密度のもの
は目的とする通気性が得られないし、逆に十分な通気性
を有する程度まで粗な織組織にすると、目ずれが容易に
生じるものとなる。したがって、通常は粗な織組織の平
織を用いて接合部を塩化ビニル等でコーティングして目
止めをしたものが使用されており、結局、からみ織物と
同様の欠点を有するものでしかなかった。
は目的とする通気性が得られないし、逆に十分な通気性
を有する程度まで粗な織組織にすると、目ずれが容易に
生じるものとなる。したがって、通常は粗な織組織の平
織を用いて接合部を塩化ビニル等でコーティングして目
止めをしたものが使用されており、結局、からみ織物と
同様の欠点を有するものでしかなかった。
【0005】一方、経編組織のものは、糸がストレート
ではなくループ状の構造をとるために、糸の強力利用率
が非常に低く、特にヨコ方向において著しく低いという
欠点があった。また、緯糸挿入ラッセルの場合は、目ず
れやバイアスの歪みや凹凸を生じやすいという欠点があ
った。
ではなくループ状の構造をとるために、糸の強力利用率
が非常に低く、特にヨコ方向において著しく低いという
欠点があった。また、緯糸挿入ラッセルの場合は、目ず
れやバイアスの歪みや凹凸を生じやすいという欠点があ
った。
【0006】いずれにしても、かかる従来技術において
は、通気性ならびに目ずれの問題を同時に満足するもの
はなく、かつ、糸強力利用率もいずれも低いという欠点
があった。
は、通気性ならびに目ずれの問題を同時に満足するもの
はなく、かつ、糸強力利用率もいずれも低いという欠点
があった。
【0007】本発明は、かかる従来技術における欠点に
鑑み、軽くて、かつ織目が強固で目ズレがせず、糸強力
利用率が高く、安定した通気性を有する上に、優れた難
燃性をも有するという優れた建築工事用メッシュ織物を
提供せんとするものである。
鑑み、軽くて、かつ織目が強固で目ズレがせず、糸強力
利用率が高く、安定した通気性を有する上に、優れた難
燃性をも有するという優れた建築工事用メッシュ織物を
提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために次のような構成を有する。
達成するために次のような構成を有する。
【0009】すなわち、本発明の建築工事用メッシュ織
物は、ポリマー分子中に2官能性リン化合物が共重合さ
れてなるポリエステル系繊維で構成された3〜7本横絽
組織からなる織物であって、かつ、該織物の織糸繊度
(D)と密度(本/in)の積が、タテ方向で3〜6(×
104 )、ヨコ方向で2〜4.5(×104 )の範囲に
あることを特徴とするものである。
物は、ポリマー分子中に2官能性リン化合物が共重合さ
れてなるポリエステル系繊維で構成された3〜7本横絽
組織からなる織物であって、かつ、該織物の織糸繊度
(D)と密度(本/in)の積が、タテ方向で3〜6(×
104 )、ヨコ方向で2〜4.5(×104 )の範囲に
あることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、さらに本発明について説明
する。
する。
【0011】本発明でいう建築工事用メッシュ織物は、
上述したように、特定ポリエステル系繊維を含み、か
つ、特定な3〜7本横絽組織からなる織物である上に、
特定な織密度に調整したことによって、従来技術では達
成されなかった、優れた目ずれ防止効果と通気性と軽量
化の3つの特性と同時に優れた難燃性を有する点に特徴
を発揮せしめ得ることを究明したものである。
上述したように、特定ポリエステル系繊維を含み、か
つ、特定な3〜7本横絽組織からなる織物である上に、
特定な織密度に調整したことによって、従来技術では達
成されなかった、優れた目ずれ防止効果と通気性と軽量
化の3つの特性と同時に優れた難燃性を有する点に特徴
を発揮せしめ得ることを究明したものである。
【0012】すなわち、本発明のポリマー分子中に2官
能性リン化合物が共重合されてなるポリエステル系繊維
からなる織物は、JIS A-8952(1977)付属書表1の防炎
性を合格する、すなわち、具体的にはJIS L-1091 A-1法
の区分3およびD法の区分2の難燃性試験に合格すると
いう特徴を有する。
能性リン化合物が共重合されてなるポリエステル系繊維
からなる織物は、JIS A-8952(1977)付属書表1の防炎
性を合格する、すなわち、具体的にはJIS L-1091 A-1法
の区分3およびD法の区分2の難燃性試験に合格すると
いう特徴を有する。
【0013】かかるポリエステル系繊維とは、繰り返し
単位の少なくとも85モル%がポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン2,
6ナフタレートなどのポリエステルであり、かつその繰
り返し単位の中に、リン元素に換算して好ましくは0.
2〜1重量%の範囲に2官能性リン化合物が共重合され
ているポリマーからなる繊維である。なお、上述のポリ
エステルには、難燃性を阻害しない範囲で共重合成分が
含有されていてもよい。
単位の少なくとも85モル%がポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン2,
6ナフタレートなどのポリエステルであり、かつその繰
り返し単位の中に、リン元素に換算して好ましくは0.
2〜1重量%の範囲に2官能性リン化合物が共重合され
ているポリマーからなる繊維である。なお、上述のポリ
エステルには、難燃性を阻害しない範囲で共重合成分が
含有されていてもよい。
【0014】かかるポリエステル系繊維のポリマの固有
粘度は、0.65以上であるものが好ましく、さらにそ
の繊維自身の密度が1.38g/cm3 以上であるポリエ
ステル系繊維がよい。
粘度は、0.65以上であるものが好ましく、さらにそ
の繊維自身の密度が1.38g/cm3 以上であるポリエ
ステル系繊維がよい。
【0015】上述の2官能性リン化合物としては、次の
式(1)で示されるホスホネート、式(2)で示される
ホスフィネートあるいは式(3)で示されるホスフィン
オキシドが好ましく使用される。
式(1)で示されるホスホネート、式(2)で示される
ホスフィネートあるいは式(3)で示されるホスフィン
オキシドが好ましく使用される。
【0016】
【化1】
【化2】
【化3】 式(1)で示されるリン化合物としては、フェニルホス
ホン酸ジメチル、フェニルホスホン酸ジフェニル等が好
ましく使用される。
ホン酸ジメチル、フェニルホスホン酸ジフェニル等が好
ましく使用される。
【0017】式(2)のリン化合物としては、(2−カ
ルボキシエチル)メチルホスフィン酸、(2−メトキシ
カルボニルエチル)メチルホスフィン酸メチル、(2−
カルボキシエチル)フェニルホスフィン酸、(2−メト
キシカルボニルエチル)フェニルホスフィン酸メチル、
(4−メトキシカルボニルフェニル)フェニルホスフィ
ン酸メチル、[2−(β−ヒドロキシエトキシカルボニ
ル)エチル]メチルホスフィン酸のエチレングリコール
エステル等が好ましく使用される。
ルボキシエチル)メチルホスフィン酸、(2−メトキシ
カルボニルエチル)メチルホスフィン酸メチル、(2−
カルボキシエチル)フェニルホスフィン酸、(2−メト
キシカルボニルエチル)フェニルホスフィン酸メチル、
(4−メトキシカルボニルフェニル)フェニルホスフィ
ン酸メチル、[2−(β−ヒドロキシエトキシカルボニ
ル)エチル]メチルホスフィン酸のエチレングリコール
エステル等が好ましく使用される。
【0018】式(3)のリン化合物としては、(1,2
−ジカルボキシエチル)ジメチルホスフィンオキシド、
(2,3ジカルボキシプロピル)ジメチルホスフィンオ
キシド、(1,2ジメトシキカルボニルエチル)ジメチ
ルホスフィンオキシド、(2,3ジメトキシカルボニル
エチル)ジメチルホスフィンオキシド、[1,2ジ(β
ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル]ジメチルホス
フィンオキシド、[2,3ジ(β−ヒドロキシエトキシ
カルボニル)エチル]ジメチルホスフィンオキシド等が
好ましく使用される。
−ジカルボキシエチル)ジメチルホスフィンオキシド、
(2,3ジカルボキシプロピル)ジメチルホスフィンオ
キシド、(1,2ジメトシキカルボニルエチル)ジメチ
ルホスフィンオキシド、(2,3ジメトキシカルボニル
エチル)ジメチルホスフィンオキシド、[1,2ジ(β
ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル]ジメチルホス
フィンオキシド、[2,3ジ(β−ヒドロキシエトキシ
カルボニル)エチル]ジメチルホスフィンオキシド等が
好ましく使用される。
【0019】これらの化合物の中でも、特に、式(3)
の化合物が、ポリエステルとの共重合反応性が良いこ
と、及び重合反応時の飛散が少ないことなどから好まし
く使用される。
の化合物が、ポリエステルとの共重合反応性が良いこ
と、及び重合反応時の飛散が少ないことなどから好まし
く使用される。
【0020】上述の2官能性リン化合物は、ポリエステ
ルポリマー中に、リン元素に換算して好ましくは0.2
〜1.5重量%、特に好ましくは0.4〜1.3重量%
含有されたものがよい。すなわち、0.2重量%未満の
場合は、得られる建築工事用メッシュ織物の難燃性が低
下してくるので好ましくない。一方、リン元素量が1.
5重量%を超えると原糸の物理的特性、特に強度低下、
収縮特性の増大および製造コストが高くなるなどの欠点
が出現してくる。かかる共重合ポリエステル系繊維は、
それのみで織物を構成してもよいが、少なくとも40重
量%含有されていれば上述効果は発揮されるので、交
織、混繊、混紡など、他の繊維と混用されて織物が構成
されていてもよい。
ルポリマー中に、リン元素に換算して好ましくは0.2
〜1.5重量%、特に好ましくは0.4〜1.3重量%
含有されたものがよい。すなわち、0.2重量%未満の
場合は、得られる建築工事用メッシュ織物の難燃性が低
下してくるので好ましくない。一方、リン元素量が1.
5重量%を超えると原糸の物理的特性、特に強度低下、
収縮特性の増大および製造コストが高くなるなどの欠点
が出現してくる。かかる共重合ポリエステル系繊維は、
それのみで織物を構成してもよいが、少なくとも40重
量%含有されていれば上述効果は発揮されるので、交
織、混繊、混紡など、他の繊維と混用されて織物が構成
されていてもよい。
【0021】かかるポリエステル系繊維からなる建築工
事用メッシュ織物には、好ましくは防炎加工を施すこと
ができる。かかる防炎加工は、繊維の段階で加工しても
よく、織物とした後に加工してもよい。
事用メッシュ織物には、好ましくは防炎加工を施すこと
ができる。かかる防炎加工は、繊維の段階で加工しても
よく、織物とした後に加工してもよい。
【0022】かかる防炎剤としては、たとえば、塩化パ
ラフィンなどの有機塩素化合物、チオ尿素樹脂、フェノ
ールスルフォン酸などの有機硫黄化合物、THPC、A
POなどの有機リン化合物、リン酸アンモニウムなどの
リン酸アンモニウム塩、塩化チタンなどの金属塩化物、
ケイ酸ソーダなどのアルカリ金属塩、ブロム化合物およ
びアンチモン系化合物などを使用することができる。か
かる防炎剤を該ポリエステル系繊維に含有させる場合
は、該繊維重量に対して、好ましくは0.5〜15重量
%付与したものがよい。また、該防炎剤を織物の状態で
含有させる場合は、該ポリエステル系繊維織物重量に対
して、好ましくは1〜20重量%付与したものがよい。
ラフィンなどの有機塩素化合物、チオ尿素樹脂、フェノ
ールスルフォン酸などの有機硫黄化合物、THPC、A
POなどの有機リン化合物、リン酸アンモニウムなどの
リン酸アンモニウム塩、塩化チタンなどの金属塩化物、
ケイ酸ソーダなどのアルカリ金属塩、ブロム化合物およ
びアンチモン系化合物などを使用することができる。か
かる防炎剤を該ポリエステル系繊維に含有させる場合
は、該繊維重量に対して、好ましくは0.5〜15重量
%付与したものがよい。また、該防炎剤を織物の状態で
含有させる場合は、該ポリエステル系繊維織物重量に対
して、好ましくは1〜20重量%付与したものがよい。
【0023】本発明の建築工事用メッシュ織物は、かか
るポリエステル系繊維を含むことのみではなく、その織
密度を適宜調整することにより、引張強さ、目ずれおよ
び通気性などの性質をバランスさせた点に特徴を有す
る。
るポリエステル系繊維を含むことのみではなく、その織
密度を適宜調整することにより、引張強さ、目ずれおよ
び通気性などの性質をバランスさせた点に特徴を有す
る。
【0024】すなわち、3〜7本横絽の好適な例につい
て具体的示すと、次の通りである。
て具体的示すと、次の通りである。
【表1】 表1の該織物の織糸繊度(D)と、密度(本/in)の積
をとってみると、タテ方向で3〜6(×104 )、ヨコ
方向で2〜4.5(×104 )の範囲にあることがわか
るが、この範囲に調整することにより、引張強さ、目ず
れおよび通気性などの性質をバランスさせるのである。
目ずれの程度は、タテ糸、ヨコ糸の繊度、インチ間の織
糸本数、織物中でのクリンプ率のバランスにより決定さ
れる要因が大きいが、織糸繊度(D)と密度(本/in)
の積が特定な範囲にある場合に、目ずれに対する抵抗が
高まることを究明したものである。かかる範囲に調整す
ることにより、クリンプ率のバランスがとれ、タテ糸、
ヨコ糸の摩擦抵抗が高まる効果も奏するのである。織密
度を上げると、引張強さは強くなり、目ずれは防止され
るが、からみ目の開口部分は圧縮されて小さくなり通気
性は低下する。しかし、織密度が高すぎては製織性に問
題が出てくるが、上述の範囲に調整すればこのような問
題は容易に解決される。
をとってみると、タテ方向で3〜6(×104 )、ヨコ
方向で2〜4.5(×104 )の範囲にあることがわか
るが、この範囲に調整することにより、引張強さ、目ず
れおよび通気性などの性質をバランスさせるのである。
目ずれの程度は、タテ糸、ヨコ糸の繊度、インチ間の織
糸本数、織物中でのクリンプ率のバランスにより決定さ
れる要因が大きいが、織糸繊度(D)と密度(本/in)
の積が特定な範囲にある場合に、目ずれに対する抵抗が
高まることを究明したものである。かかる範囲に調整す
ることにより、クリンプ率のバランスがとれ、タテ糸、
ヨコ糸の摩擦抵抗が高まる効果も奏するのである。織密
度を上げると、引張強さは強くなり、目ずれは防止され
るが、からみ目の開口部分は圧縮されて小さくなり通気
性は低下する。しかし、織密度が高すぎては製織性に問
題が出てくるが、上述の範囲に調整すればこのような問
題は容易に解決される。
【0025】本発明の建築工事用メッシュ織物は、好ま
しくは、JIS A-8952(1977)の防炎性試験方法に基づい
て測定したときに同JIS A-8952(1977)の附属書表1に
規定する難燃性を有するものがよい。
しくは、JIS A-8952(1977)の防炎性試験方法に基づい
て測定したときに同JIS A-8952(1977)の附属書表1に
規定する難燃性を有するものがよい。
【0026】いずれにしても、本発明の建築工事用メッ
シュ織物は、JIS A-8952(1977)に規定された、建築工
事用シートの防炎性試験方法の付属書表1に示された防
炎性を有する、具体的には、JIS L-1091 A-1法の区分3
およびD法の区分2の難燃性試験に合格するものであ
る。さらに、好ましくは炭化面積20cm2 以下の程度の
防炎性を有するものがよい。かかる建築工事用メッシュ
織物は、必要により原着、さらには後加工による染色ま
たは顔料着色などの各種の方法により着色したり、ある
いは必要に応じて耐候性向上剤、撥水剤、防水剤を添加
または付与して、所望の性質を付加することができる。
シュ織物は、JIS A-8952(1977)に規定された、建築工
事用シートの防炎性試験方法の付属書表1に示された防
炎性を有する、具体的には、JIS L-1091 A-1法の区分3
およびD法の区分2の難燃性試験に合格するものであ
る。さらに、好ましくは炭化面積20cm2 以下の程度の
防炎性を有するものがよい。かかる建築工事用メッシュ
織物は、必要により原着、さらには後加工による染色ま
たは顔料着色などの各種の方法により着色したり、ある
いは必要に応じて耐候性向上剤、撥水剤、防水剤を添加
または付与して、所望の性質を付加することができる。
【0027】本発明の該建築工事用メッシュ織物は、糸
がストレートに近い織組織であるため、使用する糸の強
力特性を十分に利用することができるという優れた特徴
を有するものである。
がストレートに近い織組織であるため、使用する糸の強
力特性を十分に利用することができるという優れた特徴
を有するものである。
【0028】本発明の建築工事用メッシュ織物は、から
み目と平織部分の交互の繰返し組織で構成される横絽組
織という特定な織組織の織物で構成されているものであ
る。すなわち、本発明者らは、上述の特殊織組織の織物
を建築工事用メッシュ織物という特殊用途に使用したと
きに、意外にも前記各種要求特性を満足することを見出
し、本発明に到達したものである。
み目と平織部分の交互の繰返し組織で構成される横絽組
織という特定な織組織の織物で構成されているものであ
る。すなわち、本発明者らは、上述の特殊織組織の織物
を建築工事用メッシュ織物という特殊用途に使用したと
きに、意外にも前記各種要求特性を満足することを見出
し、本発明に到達したものである。
【0029】本発明の横絽組織は、からみ目部分によっ
て通気性が付与され、平織部分によって目ずれ防止効果
が付与されるものであるが、これらの組織が相乗的に作
用して、通気性と目ずれ防止とが好都合にバランスした
メッシュ織物が実現されるものである。
て通気性が付与され、平織部分によって目ずれ防止効果
が付与されるものであるが、これらの組織が相乗的に作
用して、通気性と目ずれ防止とが好都合にバランスした
メッシュ織物が実現されるものである。
【0030】かかる横絽組織1について、図面により説
明する。
明する。
【0031】図1は、3本横絽組織1であり、この組織
は、平織組織が緯糸3本(2、3、4)と経糸9により
構成され、次にからみ目がある繰返し組織であり、通気
性の最も優れた組織である。
は、平織組織が緯糸3本(2、3、4)と経糸9により
構成され、次にからみ目がある繰返し組織であり、通気
性の最も優れた組織である。
【0032】図2は、5本横絽組織1(緯糸:2、3、
4、5、6)であり、図3は、7本横絽組織1(緯糸:
2、3、4、5、6、7、8)を示すものである。
4、5、6)であり、図3は、7本横絽組織1(緯糸:
2、3、4、5、6、7、8)を示すものである。
【0033】かかる横絽組織では、絽本数が多くなるに
したがい、緯糸が5本、7本と増加するので、それだけ
平織部分の比率が増加し、より強固な組織となるため目
ずれは減少するが、同時に通気性も減少する。すなわ
ち、9本絽以上の横絽組織となると平織とほとんど同等
になり、一般に通気度が100cm3 /cm2 ・秒未満に低
下し、建築工事用メッシュ織物としては適さないものと
なってしまう。また、からみ目のみからなるからみ織は
その交点接合部を塩ビ等の樹脂により固定しない限り容
易に目ずれを起こすので、建築工事用メッシュ織物とし
て実用に耐えないものである。
したがい、緯糸が5本、7本と増加するので、それだけ
平織部分の比率が増加し、より強固な組織となるため目
ずれは減少するが、同時に通気性も減少する。すなわ
ち、9本絽以上の横絽組織となると平織とほとんど同等
になり、一般に通気度が100cm3 /cm2 ・秒未満に低
下し、建築工事用メッシュ織物としては適さないものと
なってしまう。また、からみ目のみからなるからみ織は
その交点接合部を塩ビ等の樹脂により固定しない限り容
易に目ずれを起こすので、建築工事用メッシュ織物とし
て実用に耐えないものである。
【0034】したがって、建築工事用メッシュ織物とし
て適する横絽組織は、3〜7本横絽組織という極めて特
定な範囲の組織のみであり、かかる特定な組織のみが、
樹脂を付与することなく軽量で通気性も目ずれ防止も達
成するものである。
て適する横絽組織は、3〜7本横絽組織という極めて特
定な範囲の組織のみであり、かかる特定な組織のみが、
樹脂を付与することなく軽量で通気性も目ずれ防止も達
成するものである。
【0035】本発明の建築工事用メッシュ織物において
は、JIS L-1096に基づいてフラジール型通気性測定器で
測定したときの通気量が、100〜400cm3 /cm2 ・
秒であることが、防風効果、スプレー作業時の換気のた
めならびに強風時の風圧等に耐えるために重要である。
は、JIS L-1096に基づいてフラジール型通気性測定器で
測定したときの通気量が、100〜400cm3 /cm2 ・
秒であることが、防風効果、スプレー作業時の換気のた
めならびに強風時の風圧等に耐えるために重要である。
【0036】また、本発明の建築工事用メッシュ織物に
おいて、JIS A-8952 5.1項の方法に基づいて、ストリッ
プ法により、つかみ間隔20cm、幅3cmにて測定したと
きの引張強さが、150kg以上であることが、耐久性
ならびに落下防止効果の上から重要である。
おいて、JIS A-8952 5.1項の方法に基づいて、ストリッ
プ法により、つかみ間隔20cm、幅3cmにて測定したと
きの引張強さが、150kg以上であることが、耐久性
ならびに落下防止効果の上から重要である。
【0037】また、本発明の建築工事用メッシュ織物
は、目付が200〜450g/m2 の範囲にあるもの
が、該織物の強度保持、施工、運搬の上の取扱いやすさ
から望ましい。
は、目付が200〜450g/m2 の範囲にあるもの
が、該織物の強度保持、施工、運搬の上の取扱いやすさ
から望ましい。
【0038】本発明の建築用メッシュ織物に使用される
織糸の繊度は、好ましくは500D以上、特に好ましく
は1000〜3000Dの範囲のものがよい。すなわ
ち、織糸の繊度が500Dより細いと、からみ目部分の
通気性に寄与する穴が小さくなり、通気性が低下してく
るし、同時に引張強度も低下してくる。また、織糸の繊
度が、8000D以上に太くなると、目ずれを起こし易
くなる。
織糸の繊度は、好ましくは500D以上、特に好ましく
は1000〜3000Dの範囲のものがよい。すなわ
ち、織糸の繊度が500Dより細いと、からみ目部分の
通気性に寄与する穴が小さくなり、通気性が低下してく
るし、同時に引張強度も低下してくる。また、織糸の繊
度が、8000D以上に太くなると、目ずれを起こし易
くなる。
【0039】なお、本発明においては、該織物の経糸と
緯糸の繊度は同じでも異なっていてもよい。
緯糸の繊度は同じでも異なっていてもよい。
【0040】かかる織糸に使用される合成繊維の単繊維
強度は、好ましくは4g/d以上、さらに好ましくは6
g/d相当以上の強度を有することが、低目付でかつ高
強力の織物を得る上で望ましい。かかる織糸を構成する
繊維は、長繊維、短繊維のいずれでもよい。
強度は、好ましくは4g/d以上、さらに好ましくは6
g/d相当以上の強度を有することが、低目付でかつ高
強力の織物を得る上で望ましい。かかる織糸を構成する
繊維は、長繊維、短繊維のいずれでもよい。
【0041】本発明の建築工事用メッシュ織物は、必要
により原着、さらには後加工による染色又は顔料着色等
の各種の方法により着色したり、あるいは必要に応じて
耐候性向上剤、撥水剤、防水剤を添加または付与して、
所望の性質を付加することができる。
により原着、さらには後加工による染色又は顔料着色等
の各種の方法により着色したり、あるいは必要に応じて
耐候性向上剤、撥水剤、防水剤を添加または付与して、
所望の性質を付加することができる。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明す
る。
る。
【0043】実施例1 リン化合物として[2-(β−ヒドロキシエトキシカルボ
ニル)エチル]メチルホスフィン酸をリン元素換算して
0.5重量%を含む難燃性ポリエステル繊維(固有粘度
0.94)1500D−288Fの単繊維強度9.0g
/d の青色原着糸を用い、レノヘルドをもつ織機にて3
本横絽組織を製織した。
ニル)エチル]メチルホスフィン酸をリン元素換算して
0.5重量%を含む難燃性ポリエステル繊維(固有粘度
0.94)1500D−288Fの単繊維強度9.0g
/d の青色原着糸を用い、レノヘルドをもつ織機にて3
本横絽組織を製織した。
【0044】この織物の生機密度は、密度タテ24本/
インチ、ヨコ18本/インチであり、この生織をヒート
セッターにて190℃20秒間セットした。
インチ、ヨコ18本/インチであり、この生織をヒート
セッターにて190℃20秒間セットした。
【0045】セット後の織物の密度は、タテ密度26本
/インチ、ヨコ密度18.5本/インチであり、この織
物の織糸繊度・密度積は、タテが3.9×104 で、ヨ
コ2.8×104 であった。目付は330g/cm2 であ
った。
/インチ、ヨコ密度18.5本/インチであり、この織
物の織糸繊度・密度積は、タテが3.9×104 で、ヨ
コ2.8×104 であった。目付は330g/cm2 であ
った。
【0046】この織物の通気量をフラジール型通気性測
定器で測定したところ、210cm3/cm2 ・秒であっ
た。固有粘度は、オルソクロロフェノール10mlに対し
て,糸0.8gを、温度100℃、30分間かけて溶解
して、この溶液の粘度をオストワルド粘度計を用いて2
5℃で測定したものである。
定器で測定したところ、210cm3/cm2 ・秒であっ
た。固有粘度は、オルソクロロフェノール10mlに対し
て,糸0.8gを、温度100℃、30分間かけて溶解
して、この溶液の粘度をオストワルド粘度計を用いて2
5℃で測定したものである。
【0047】また、この織物の引張強さをJIS A-8952
5.1項の方法で測定したところ、タテ320kg、ヨコ
250kgであった。
5.1項の方法で測定したところ、タテ320kg、ヨコ
250kgであった。
【0048】さらに、この織物の防炎性能を評価したと
ころ、JIS A-8952(1977)付属書表1の防炎性、すなわ
ち、JIS L-1091 A-1法の区分3(炭化面積4〜10c
m2 、残炎時間0秒、残じん時間0秒、炭化距離2〜6c
m)およびD法の区分2(接炎回数5〜6回)の難燃性
試験に合格するものであった。
ころ、JIS A-8952(1977)付属書表1の防炎性、すなわ
ち、JIS L-1091 A-1法の区分3(炭化面積4〜10c
m2 、残炎時間0秒、残じん時間0秒、炭化距離2〜6c
m)およびD法の区分2(接炎回数5〜6回)の難燃性
試験に合格するものであった。
【0049】この織物を、幅200cm、長さ5.2mに
裁断して、四方にロープを固定して、ミシン縫製して建
築工事メッシュ織物を作成した。
裁断して、四方にロープを固定して、ミシン縫製して建
築工事メッシュ織物を作成した。
【0050】この建築工事メッシュ織物は、軽量で、施
工や運搬時の取扱い性に富み、目ずれ防止性に優れ、風
合も柔軟で、汚れの付着も少なく、水洗濯で容易に洗浄
が可能なものであった。
工や運搬時の取扱い性に富み、目ずれ防止性に優れ、風
合も柔軟で、汚れの付着も少なく、水洗濯で容易に洗浄
が可能なものであった。
【0051】実施例2 単繊維強度8g/d のポリエステル繊維(固有粘度0.
94)2000D−192のグリーン色原着糸を用い、
レノヘルドをもつ織機にて、5本横絽組織の織物を、タ
テ20本/インチ、ヨコ15本/インチの生機密度に製
織した。
94)2000D−192のグリーン色原着糸を用い、
レノヘルドをもつ織機にて、5本横絽組織の織物を、タ
テ20本/インチ、ヨコ15本/インチの生機密度に製
織した。
【0052】この織物を、次に含リン環式化合物を組成
とする防炎剤(商品名K−19A:明成化学工業株式会
社製)を、繊維重量に対し有効成分が10%となるよう
にパッドした後、乾燥機にて130℃、30秒間乾燥し
た後、ヒートセッターにて190℃、20秒間熱処理し
て、セットと防炎剤のフィックスを行なった。
とする防炎剤(商品名K−19A:明成化学工業株式会
社製)を、繊維重量に対し有効成分が10%となるよう
にパッドした後、乾燥機にて130℃、30秒間乾燥し
た後、ヒートセッターにて190℃、20秒間熱処理し
て、セットと防炎剤のフィックスを行なった。
【0053】この織物の織密度は、タテ密度22本/イ
ンチ、ヨコ密度15本/インチで、この織物の織糸繊度
・密度積は、タテが4.4×104 で、ヨコ3.0×1
04であった。目付は382g/m2 であった。
ンチ、ヨコ密度15本/インチで、この織物の織糸繊度
・密度積は、タテが4.4×104 で、ヨコ3.0×1
04であった。目付は382g/m2 であった。
【0054】この織物の通気量は、240cm3 /cm2 ・
秒であり、引張強さは、タテ350kg、ヨコ260k
gであり、また、防炎性能は、JIS L-1091 A-1法の区分
3(炭化面積4〜8cm2 、残炎時間0秒、残じん時間0
秒、炭化距離2〜4cm)およびD法の区分2(接炎回数
5〜6回)の難燃性試験に合格するものであった。
秒であり、引張強さは、タテ350kg、ヨコ260k
gであり、また、防炎性能は、JIS L-1091 A-1法の区分
3(炭化面積4〜8cm2 、残炎時間0秒、残じん時間0
秒、炭化距離2〜4cm)およびD法の区分2(接炎回数
5〜6回)の難燃性試験に合格するものであった。
【0055】この織物を実施例1と同様に縫製して、建
築工事用メッシュ織物となしたところ、軽量で、目ずれ
のない風合の柔軟な強力の強い織物であった。
築工事用メッシュ織物となしたところ、軽量で、目ずれ
のない風合の柔軟な強力の強い織物であった。
【0056】実施例3 タテ糸に、リン化合物として[2-(β−ヒドロキシエト
キシカルボニル)エチル]メチルホスフィン酸をリン元
素換算して0.5重量%を含む難燃性ポリエステル繊維
(固有粘度0.94)1500D−144Fの単繊維強
度8g/d の灰色原着糸を用い、ヨコ糸に、該リン化合
物を共重合していないポリエステル繊維(固有粘度0.
94)1500D−144Fの単繊維強度8g/d の灰
色原着糸をそれぞれ用い、レノヘルドをもつ織機にて、
タテ糸密度23本/インチ、ヨコ糸密度15本/インチ
の3本横絽組織を製織した。
キシカルボニル)エチル]メチルホスフィン酸をリン元
素換算して0.5重量%を含む難燃性ポリエステル繊維
(固有粘度0.94)1500D−144Fの単繊維強
度8g/d の灰色原着糸を用い、ヨコ糸に、該リン化合
物を共重合していないポリエステル繊維(固有粘度0.
94)1500D−144Fの単繊維強度8g/d の灰
色原着糸をそれぞれ用い、レノヘルドをもつ織機にて、
タテ糸密度23本/インチ、ヨコ糸密度15本/インチ
の3本横絽組織を製織した。
【0057】この織物の生機を80℃で精練処理し、1
70℃で乾燥した後、ヒートセッターにて215℃でセ
ットした。
70℃で乾燥した後、ヒートセッターにて215℃でセ
ットした。
【0058】セット後の織物の密度は、タテ密度26本
/インチ、ヨコ密度18本/インチであり、この織物の
織糸繊度・密度積は、タテが3.9×104 で、ヨコ
2.7×104 であった。目付は370g/cm2 であっ
た。
/インチ、ヨコ密度18本/インチであり、この織物の
織糸繊度・密度積は、タテが3.9×104 で、ヨコ
2.7×104 であった。目付は370g/cm2 であっ
た。
【0059】この織物の通気量をフラジール型通気性測
定器で測定したところ、220cm3/cm2 ・秒であっ
た。また、この織物の引張強さをJIS A-8952 5.1項の方
法で測定したところ、タテ295kg、ヨコ240kg
であった。
定器で測定したところ、220cm3/cm2 ・秒であっ
た。また、この織物の引張強さをJIS A-8952 5.1項の方
法で測定したところ、タテ295kg、ヨコ240kg
であった。
【0060】さらに、この織物の防炎性能を評価したと
ころ、JIS A-8952(1977)付属書表1の防炎性、すなわ
ち、JIS L-1091 A-1法の区分3(炭化面積5〜8cm2 、
残炎時間0秒、残じん時間0秒、炭化距離3〜6cm)お
よびD法の区分2(接炎回数5〜6回)の難燃性試験に
合格するものであった。
ころ、JIS A-8952(1977)付属書表1の防炎性、すなわ
ち、JIS L-1091 A-1法の区分3(炭化面積5〜8cm2 、
残炎時間0秒、残じん時間0秒、炭化距離3〜6cm)お
よびD法の区分2(接炎回数5〜6回)の難燃性試験に
合格するものであった。
【0061】この織物を、実施例1と同様に縫製して建
築工事メッシュ織物を作成した。◎この建築工事メッシ
ュ織物は、軽量で、施工や運搬時の取扱い性に富み、目
ずれ防止性に優れ、風合も柔軟で、汚れの付着も少な
く、水洗濯で容易に洗浄が可能なものであった。
築工事メッシュ織物を作成した。◎この建築工事メッシ
ュ織物は、軽量で、施工や運搬時の取扱い性に富み、目
ずれ防止性に優れ、風合も柔軟で、汚れの付着も少な
く、水洗濯で容易に洗浄が可能なものであった。
【0062】
【発明の効果】本発明は、軽量で、かつ通気性と目ずれ
防止を同時に満足する建築工事用メッシュ織物を提供す
るものである。
防止を同時に満足する建築工事用メッシュ織物を提供す
るものである。
【0063】本発明によれば、目ずれ防止が極めて強固
に達成され、糸強力利用率も優れ、使用する糸の特性を
十分に生かすことができるという効果を発揮せしめるこ
とができる。
に達成され、糸強力利用率も優れ、使用する糸の特性を
十分に生かすことができるという効果を発揮せしめるこ
とができる。
【図1】この図は、本発明の建築工事用メッシュ織物に
用いることのできる織組織の1例である3本横絽組織を
示す。
用いることのできる織組織の1例である3本横絽組織を
示す。
【図2】この図は、本発明の建築工事用メッシュ織物に
用いることのできる5本横絽組織の例を示す。
用いることのできる5本横絽組織の例を示す。
【図3】この図は、本発明の建築工事用メッシュ織物に
用いることのできる7本横絽組織の例を示す。
用いることのできる7本横絽組織の例を示す。
1:横絽組織 2、3、4、5、6、7、8:緯糸 9:経糸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【化1】
【化2】
【化3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】すなわち、3〜7本横絽の好適な例につい
て具体的示すと、次の通りである。
て具体的示すと、次の通りである。
【表1】 表1の該織物の織糸繊度(D)と、密度(本/in)の積
をとってみると、タテ方向で3〜6(×104 )、ヨコ
方向で2〜4.5(×104 )の範囲にあることがわか
るが、この範囲に調整することにより、引張強さ、目ず
れおよび通気性などの性質をバランスさせるのである。
目ずれの程度は、タテ糸、ヨコ糸の繊度、インチ間の織
糸本数、織物中でのクリンプ率のバランスにより決定さ
れる要因が大きいが、織糸繊度(D)と密度(本/in)
の積が特定な範囲にある場合に、目ずれに対する抵抗が
高まることを究明したものである。かかる範囲に調整す
ることにより、クリンプ率のバランスがとれ、タテ糸、
ヨコ糸の摩擦抵抗が高まる効果も奏するのである。織密
度を上げると、引張強さは強くなり、目ずれは防止され
るが、からみ目の開口部分は圧縮されて小さくなり通気
性は低下する。しかし、織密度が高すぎては製織性に問
題が出てくるが、上述の範囲に調整すればこのような問
題は容易に解決される。
をとってみると、タテ方向で3〜6(×104 )、ヨコ
方向で2〜4.5(×104 )の範囲にあることがわか
るが、この範囲に調整することにより、引張強さ、目ず
れおよび通気性などの性質をバランスさせるのである。
目ずれの程度は、タテ糸、ヨコ糸の繊度、インチ間の織
糸本数、織物中でのクリンプ率のバランスにより決定さ
れる要因が大きいが、織糸繊度(D)と密度(本/in)
の積が特定な範囲にある場合に、目ずれに対する抵抗が
高まることを究明したものである。かかる範囲に調整す
ることにより、クリンプ率のバランスがとれ、タテ糸、
ヨコ糸の摩擦抵抗が高まる効果も奏するのである。織密
度を上げると、引張強さは強くなり、目ずれは防止され
るが、からみ目の開口部分は圧縮されて小さくなり通気
性は低下する。しかし、織密度が高すぎては製織性に問
題が出てくるが、上述の範囲に調整すればこのような問
題は容易に解決される。
Claims (11)
- 【請求項1】 ポリマー分子中に2官能性リン化合物が
共重合されてなるポリエステル系繊維で構成された3〜
7本横絽組織からなる織物であって、かつ、該織物の織
糸繊度(D)と密度(本/in)の積が、タテ方向で3〜
6(×104 )、ヨコ方向で2〜4.5(×104 )の
範囲にあることを特徴とする建築工事用メッシュ織物。 - 【請求項2】 該2官能性リン化合物が、ポリエステル
中に0.2〜1重量%共重合されている請求項1記載の
建築工事用メッシュ織物。 - 【請求項3】 該ポリエステルの固有粘度が、0.65
以上である請求項1記載の建築工事用メッシュ織物。 - 【請求項4】 該ポリエステル系繊維の密度が、1.3
8g/cm3 以上である請求項1記載の建築工事用メッシ
ュ織物。 - 【請求項5】 該ポリエステル系繊維の強度が、4g/
d以上である請求項1記載の建築工事用メッシュ織物。 - 【請求項6】 該ポリエステル系繊維織糸の繊度が、5
00D以上である請求項1記載の建築工事用メッシュ織
物。 - 【請求項7】 該織物の通気量が、100〜400cm3
/cm2 ・秒である請求項1記載の建築工事用メッシュ織
物。 - 【請求項8】 該織物のタテおよびヨコ方向の引張強力
が、150kg/3cm 幅以上である請求項1記載の建築
工事用メッシュ織物。 - 【請求項9】 該織物の目付が、200g/m2 〜45
0g/m2 である請求項1記載の建築工事用メッシュ織
物。 - 【請求項10】 該織物が、JIS A-8952(1977)付属書
表1の防炎性を合格するものである請求項1記載の建築
工事用メッシュ織物。 - 【請求項11】 該織物の防炎性が、炭化面積20cm2
以下である請求項10記載の建築工事用メッシュ織物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7258508A JP2924734B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | 建築工事用メッシュ織物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7258508A JP2924734B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | 建築工事用メッシュ織物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1190281A Division JPH0678690B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 建築工事用メッシュ織物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08109541A true JPH08109541A (ja) | 1996-04-30 |
JP2924734B2 JP2924734B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=17321188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7258508A Expired - Fee Related JP2924734B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | 建築工事用メッシュ織物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2924734B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100414997B1 (ko) * | 1995-10-11 | 2004-03-26 | 아르테바 테크놀러지즈 에스에이알엘 | 인개질된폴리에스테르섬유를함유하는저가연성안전벨트및이를제조하기위한고강력필라멘트사 |
JP2009242953A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Toray Ind Inc | 産業資材用繊維構造物 |
KR20160122451A (ko) * | 2015-04-14 | 2016-10-24 | 김수용 | 건축용 낙하물방지망 제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조된 건축용 낙하물방지망 |
KR102001411B1 (ko) * | 2018-09-28 | 2019-07-18 | 주식회사 대경산업 | 건축용 낙하물 방지망 제조방법 및 이에 의해 제조된 건축용 낙하물 방지망 |
KR102565944B1 (ko) * | 2023-04-27 | 2023-08-11 | (주)우연산림산업 | 천연 소재를 이용한 건설 자재의 방염 처리 방법 |
-
1995
- 1995-10-05 JP JP7258508A patent/JP2924734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100414997B1 (ko) * | 1995-10-11 | 2004-03-26 | 아르테바 테크놀러지즈 에스에이알엘 | 인개질된폴리에스테르섬유를함유하는저가연성안전벨트및이를제조하기위한고강력필라멘트사 |
JP2009242953A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Toray Ind Inc | 産業資材用繊維構造物 |
KR20160122451A (ko) * | 2015-04-14 | 2016-10-24 | 김수용 | 건축용 낙하물방지망 제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조된 건축용 낙하물방지망 |
KR102001411B1 (ko) * | 2018-09-28 | 2019-07-18 | 주식회사 대경산업 | 건축용 낙하물 방지망 제조방법 및 이에 의해 제조된 건축용 낙하물 방지망 |
KR102565944B1 (ko) * | 2023-04-27 | 2023-08-11 | (주)우연산림산업 | 천연 소재를 이용한 건설 자재의 방염 처리 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2924734B2 (ja) | 1999-07-26 |
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