JPH1096135A - メッシュシート - Google Patents

メッシュシート

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JPH1096135A
JPH1096135A JP8251177A JP25117796A JPH1096135A JP H1096135 A JPH1096135 A JP H1096135A JP 8251177 A JP8251177 A JP 8251177A JP 25117796 A JP25117796 A JP 25117796A JP H1096135 A JPH1096135 A JP H1096135A
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JP
Japan
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mesh sheet
synthetic fiber
yarn
monofilament
flame
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Application number
JP8251177A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Moriguchi
芳文 森口
Masahiko Miwa
正彦 三和
Yoshinori Touto
義伯 唐渡
Kunihiro Ishikawa
州洋 石川
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニル樹脂等を付与することなく、目ず
れ、目曲り等の発生のない、軽量で作業性の優れたメッ
シュシートを提供する。 【解決手段】 繊度が100d以上、強度が4.0g/
d以上の難燃性合成繊維モノフィラメントから構成され
た織物で、その空隙率が20%〜80%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維モノフイ
ラメントで構成された、軽量で作業性にすぐれた、飛散
防止メッシュシート、工事用メッシュシート等の用途に
適するメッシュシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から塩化ビニル樹脂を被覆加工した
飛散防止メッシュシート、工事用メッシュシートについ
てはよく知られている。これらは、ポリアミド、ポリエ
ステルフイラメント繊維糸状を用いて、糸状に塩化ビニ
ル樹脂をコーテングした後製織したもの、および、先に
製織したのち、布帛を塩化ビニル樹脂を用いてデッピン
グ、または、コーテング等の方法により加工を施して製
造されている、これらメッシュシートが工事現場で多く
用いられる要因としては、ターポリンと比較して、空気
の通気性が良く風圧事故を防止し軽量で便利であり、作
業現場に美観を与える機能を有しているためである。
【0003】工事用メッシュシートに必要な特性は、引
張強力、引裂強力、タフネス、防炎性、対摩耗性、の他
に作業現場の美観を保つために防汚性や、目ずれ目曲が
り等を発生させない交錯点の固定である。また透明性に
ついても要求が高くなっている。最近では更に軽量化が
必要とされている。塩化ビニル系樹脂を被覆加工したメ
ッシュシートが広く用いられる理由としては、加工性が
優れており、種々の加工方法が採用でき、また任意の柔
軟性に調整できること、顔料により発色性の良好なこ
と、さらに、軟質塩化ビニル樹脂が高周波融着加工によ
る縫製が行い得ることが挙げられる。
【0004】上記の如く、塩化ビニル系樹脂を被覆して
なるメッシュシートは、多くの長所を有しているが、最
近、人手不足、労働条件が大手ゼネコンでも問題になっ
ており、作業現場にメッシュシートを張る場合、より軽
量で作業性の良いものが指向されている、また、廃棄物
処理が非常に困難になっており、塩化ビニル樹脂を焼却
する場合発生するダイオキシン対策も必要となって来て
おり、脱塩化ビニル樹脂化が進もうとしている。
【0005】汚れに対しても長期間屋外で暴露されて使
用される工事現場等においては、塩化ビニル樹脂の場合
樹脂中の可塑剤が表面移行し粘着性を帯びて汚れやすく
なる欠点を有している。これらの汚れから守る必要があ
ると共に耐候性も要求される。さらに工事現場における
周辺の景観、違和感を防止するために、メッシュシート
の透明性の要望も高くなっている。
【0006】塩化ビニル樹脂を被覆していない合成繊維
マルチフイラメントの織物を用いると、密度が粗いの
で、交錯点の固定が弱く、交錯点が動いて目ずれ、目曲
がりが発生し、機能性、品位面が劣り作業現場におい
て、工事用メッシュシートとしての作業性の面、機能性
の面で問題があり防汚性能、耐久性能、加工性、コスト
等満足すべき方法は未だ見いだされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状を鑑みて行われたもので、塩化ビニル樹脂等を付与
することなく、目ずれ、目曲り等の発生のない、作業性
の優れ、かつ、工事用メッシュシートの機能を具備し、
非常に軽量で、産業廃棄物等の処理においても、公害の
発生しないメッシュシートを得ることを課題とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するもので、次の構成よりなるものである。すなわ
ち、本発明は、繊度が100d以上、強度が4.0g/
d以上の合成繊維モノフィラメントから構成された織物
であって、少なくとも合成繊維モノフィラメントの一部
が難燃性合成繊維モノフィラメントであり、該織物の空
隙率が20%〜80%の範囲にあって、JIS L10
91のA−1法区分3の難燃性を有することを特徴とす
るメッシュシートを要旨とし、さらに合成繊維モノフィ
ラメントが原着糸、中空率が40%以上の中空糸、偏平
度2以上の偏平糸、および、異型断面糸であることを要
旨としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の合成繊維モノフィラメントは、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ナイロン6、ナイロン66等の
ホリアミドやポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル等の合成繊維モノフィラメントであり、難燃性合成
繊維モノフィラメントは、重合工程で難燃剤を添加する
練り込み製造方法を採用して製糸すればよい。難燃剤と
しては、リン化合物、ハロゲン化合物、リンハロゲン化
合物、三酸化アンチモンとハロゲン化合物、有機イオウ
窒素化合物等が挙げられる。これらは、繊維の強力を低
下させるため、難燃剤の添加量を好適な範囲の添加量を
選択する必要がある。難燃剤が少ないと効果が十分では
なく、多くなるとメッシュシートの強力、を低下させる
ので、難燃剤の添加量は0.2〜1.0wt%であるのが
好ましい。
【0010】本発明のメッシュシートは、難燃性合成繊
維モノフィラメントのみで織物を構成してもよいが、J
IS L1091のA−1法区分3の難燃性を有する設
計とすれば、難燃性を有しない合成繊維モノフイラメン
トと交織、合撚した織物が構成されてもよい。
【0011】本発明のメッシュシート織物に使用する合
成繊維モノフィラメントの繊度は、100d以上、好ま
しくは200d〜1000dの範囲のものがよい。繊度
が100d未満の場合は工事用メッシュシートとして必
要な引張強力を得るためには織物の密度が多くなり空隙
率が小さくなって空気の通気性が低下するし、コストも
高くつく。繊度が1000dを越えると工事用メッシュ
シートの風合いが硬くなりすぎてメッシュシートの折り
曲げ・運搬・張りつけ等の作業性が悪くなる可能性があ
る。
【0012】本発明のメッシュシート織物を構成する合
成繊維モノフィラメントの強度は、4.0g/d以上、
好ましくは6.0g/d以上であり、強度が大きいと低
目付で、かつ空隙率が大きくて空気の通気性がよく、さ
らに高強力なメッシュシート織物を得るのが容易にな
る。
【0013】本発明のメッシュシートを構成する合成繊
維モノフィラメントは、その繊度、密度を調整すること
により、引張強さ、空気の通気性等を変化させることが
できるが、メッシュシートの空隙率は、20%〜80%
の範囲にあることが必要である。空隙率が20%未満で
は、空気の通気性が悪くなり、また工事現場で使用され
るメッシュシートは汚れの付着が激しく飛散防止メッシ
ュシートとして使用すると目詰まりをおこし長期間の使
用に耐えなく透明性にも欠ける。さらに風合いが硬くな
りすぎてメッシュシートの折り曲げ・運搬・張りつけ等
の作業性が悪くなる。
【0014】メッシュシート織物の空隙率が80%を越
えると目づれ、目曲がり等が発生してメッシュシートの
外観品位が悪くなる。本発明のメッシュシートの織組織
は平・綾・朱子の三原組織およびそれらを変化したも
の、混合したもの、他の特殊なものであっても差し支え
ないが、特に軽量で、空隙率を多くする上で好ましいの
は、平組織、模紗組織、搦み織等である。
【0015】合成繊維モノフイラメントを用いると糸条
の剛性が高く、曲げ抵抗が大きいため交錯点が動きにく
くなり固定され、目ズレ、目曲がりが発生しにくくな
る。また、本発明メッシュシートに用いる原着合成繊維
モノフイラメントは、着色剤として一般に用いられてい
るシアニン系、スチレン系、フタロシアニン系、アンス
ラキノン系、ペリノン系、イソインドリノン系、キノフ
タロン系、テオインディゴ系等の有機顔料、および、無
機顔料の酸化チタン等のうち1種または2種以上を、混
合して着色チップを得て、ベースポリマーと該着色チッ
プとを適宜混合し、溶融紡糸して得る。
【0016】さらに、本発明のメッシュシートを合成繊
維モノフィラメント中空糸で構成すれば、軽量で、空隙
率の大きいメッシュシートができる。この場合織糸は見
かけの太さが太くなり、織物交錯点の織糸の交錯面積が
増して交錯点が動きにくくなり固定されて、目ズレ、目
曲がりが発生しにくくなる。合成繊維モノフィラメント
中空糸の中空率は、10〜40%であるのが好ましく、
中空率10%未満では中空糸を用いたとしても軽量化効
果が乏しく、40%を超えるとメッシュシートを製織中
の衝撃および織物の交錯により中空糸が割れたり、つぶ
れたりしてメッシュシートの外観品位が悪くなったり、
製糸や製織が困難となる。
【0017】さらに、本発明のメッシュシートを飛散防
止メッシュシート等の用途に使用するときは、合成繊維
モノフィラメントを偏平糸とすれば、軽量な空隙率の小
さいメッシュシートができ、飛散防止効果を向上するこ
とができる。これは織物を偏平糸で構成することにより
繊維面積が多くなり空隙率が小さくなるからである。偏
平度2未満の難燃合成繊維モノフィラメント偏平糸で
は、軽量でかつ空隙率を小さくする効果が少ない。
【0018】さらに、本発明のメッシュシートを合成繊
維モノフィラメントの異型断面糸で構成することによ
り、見掛けの糸径が大きくなるため、交差部での経糸、
緯糸の曲率半径が大きくなり、目ずれ抵抗が増加し、目
ずれ、目曲がりが防止される。また、柔軟で透明性があ
り、建築現場等で使用すると透けが少ないメッシュシー
トができる。これはメッシュシートを構成する合成繊維
モノフィラメント異型断面糸の表面が凸凹であるので光
を乱反射して透けが少なくなり美観をそこなわない。な
お本発明のメッシュシートに用いる異型断面糸とは、偏
平糸を除く、3葉以上の多葉断面、井型断面、繭型断面
等で断面形状に制限を受けるものではない。
【0019】本発明のメッシュシートの強力は、JIS
L−1096ストリップ法にて測定したときの引張強
力は、飛散防止メッシュシートとしては50kg3cm以
上、工事用メッシュシートとしては150Kg/3cm以上で
あることが耐久性、安全性、落下防止効果の上からでも
重要である。本発明のメッシュシートは必要により市販
の耐候性向上剤、撥水剤、防汚剤等を付与できる。
【0020】
【作用】本発明のメッシュシートのごとく、通気性に必
要な適度の空隙率を有するメッシュシートは、モノフィ
ラメントで織糸を構成することにより、モノフイラメン
トは糸条の剛性が高く曲げ抵抗が大きいため織物の交錯
によりモノフイラメントを曲げると交錯点が動きにくく
なり固定して、目ズレ、目曲がりが発生しにくくなる。
また、モノフィラメントに難燃性を付与することによ
り、メッシュシートの難燃化を図ることができる。さら
に、原着モノフイラメントを使用することにより、耐候
性向上、カラフル化が可能となる。さらに、中空モノフ
ィラメントを使用することにより、メッシュシートの軽
量化が図れる。さらに、偏平モノフィラメントを織糸に
使用することにより軽量で空隙率の小さいメッシュシー
トができる。さらに、異型モノフィラメントを織糸に使
用することにより曲率半径が大きくなり、メッシュシー
トの目ずれ抵抗が増加し、目ずれ、目曲がりが防止さ
れ、品位、機能性の面で優れるメッシュシートができ
る。
【0021】
〔汚れコンパウンド組成〕
・ピートモス 38重量% ・セメント 17重量% ・カリオンクレー 17重量% ・シリカゲル 17重量% ・カーボンブラック 1.75重量% ・酸化鉄 0.50重量% ・鉱油 8.75重量%
【0022】実施例1 テレフタル酸とエチレングリコールをエステル化して得
たビスβ−ヒドロキシテレフタレート、および、その低
重合体100部に、難燃剤として[2−(β−ヒドロキ
シエトキシカルボニル)エチル]メチルホスフィン酸
0.5部と三酸化アンチモン0.03部、艶消剤として
酸化チタン0.5部を添加して0.6mmHgに減圧し、2
80℃にて重合反応を行い、固有粘度0.78のポリエ
ステル難燃チップを得た。このポリエステル難燃チップ
を円形の吐出孔から押し出して溶融紡糸を行い、延伸し
て、融点255℃の400デニール、強度6.8g/d
の難燃ポリエステルモノフイラメントを得た。同様に難
燃剤を添加しないレギュラーポリエステルチップを用
い、溶融紡糸を行い、延伸して、融点255℃の400
デニール、強度7.0g/dのレギュラーポリエステル
モノフイラメント糸条を得た。タテ糸として難燃ポリエ
ステルモノフイラメント、ヨコ糸としてレギュラーポリ
エステルモノフイラメントを用い、レピア織機にて、タ
テ密度25本/インチ、ヨコ密度25本/インチの平組
織織物を製織し、ヒートセッターにて180℃で30秒
間セットを行い、実施例1の飛散防止用のポリエステル
モノフイラメント製メッシュシート織物を得た。
【0023】実施例2 実施例1でタテ糸用に用いた難燃ポリエステルチップを
用いて、中空の紡糸口金吐出孔から押し出して溶融紡糸
を行い、延伸して、融点255℃の365デニール、強
度6.2g/d、中空率30%の難燃ポリエステルモノ
フイラメント中空条を得た。得られた中空条をタテ糸、
ヨコ糸として用い、レピア織機にて、タテ密度25本/
インチ、ヨコ密度25本/インチの平組織織物を製織
し、ヒートセッターにて180℃で30秒間セットを行
い、実施例2の飛散防止用の中空難燃ポリエステルモノ
フイラメント製メッシュシート織物を得た。
【0024】実施例3 実施例1でタテ糸用に用いた難燃ポリエステルチップを
用いて、矩形紡糸口金吐出孔から押し出して溶融紡糸を
行い、延伸して、融点255℃の400デニール、強度
6.0g/dの偏平度3.5の矩形難燃ポリエステルモ
ノフイラメント糸条を得た。得られた糸条をタテ糸、ヨ
コ糸として用い、レピア織機にて、タテ密度25本/イ
ンチ、ヨコ密度25本/インチの平組織織物を製織し、
ヒートセッターにて180℃で30秒間セットを行い、
実施例3の飛散防止用の偏平難燃ポリエステルモノフイ
ラメント製メッシュシート織物を得た。
【0025】実施例4 実施例1でタテ糸用に用いた難燃ポリエステルポリマー
の重合時に艶消剤の酸化チタンを添加しないブライト難
燃ポリエステルチップをY型の紡糸口金吐出孔から押し
出して溶融紡糸を行い、延伸して、融点255℃の40
0デニール、強度6.3g/dの3葉異型ブライト難燃
ポリエステルモノフイラメント糸条を得た。得られた糸
条をタテ糸、ヨコ糸として用い、レピア織機にて、タテ
密度25本/インチ、ヨコ密度25本/インチの平組織
織物を製織し、ヒートセッターにて180℃で30秒間
セットを行い、実施例4の飛散防止用の異型ブライト難
燃ポリエステルモノフイラメント製メッシュシート織物
を得た。
【0026】実施例5 実施例1でタテ糸用に用いた難燃ポリエステルチップ
に、着色剤としてシアニン系ブルーとカーボンを2.
0:0.1の重量比で混合して10重量%添加し、ブル
ーのマスターチップを得た。該ブルーのマスターチップ
と、実施例1のタテ糸用に用いた難燃ポリエステルチッ
プとを1:45の割合で混合し、円形の吐出孔から押し
出して溶融紡糸を行い、延伸して、融点255℃の75
0デニール、強度8.5g/dの難燃原着ポリエステル
モノフイラメントを得た。得られたモノフイラメントを
タテ糸、ヨコ糸として用い、レピア織機にて、タテ密度
31本/インチ、ヨコ密度31本/インチの完全組織6
×6模紗組織織物を製織し、ヒートセッターにて180
℃で60秒間セットを行い、実施例5の工事用の難燃原
着ポリエステルモノフイラメント製メッシュシート織物
を得た。
【0027】比較例1 ポリエステルフィラメントヤーン250デニール25フ
イラメントに80T/M施撚してタテ糸とヨコ糸に用
い、レピア織機にて、タテ密度31本/インチ、ヨコ密
度31本/インチの平組織織物を製織し、下記組成より
なる塩化ビニルペーストを両面コーティング加工し、1
30℃で乾燥した後、170℃にて熱処理を行い、比較
例1の飛散防止メッシュシートを得た。
【0028】[塩化ビニルペースト組成] ・塩化ビニルペースト 50部 (ゼオン121,日本ゼオン株式会社) ・DOP 15部 (可塑剤、三菱モンサイト株式会社) ・DINP 15部 (可塑剤、三菱モンサイト株式会社) ・アデカー−O−130P 3部 (アデカアーガス株式会社) ・KV−62B−4 3部 (安定剤、共立薬品株式会社) ・三酸化アンチモン(防炎剤) 7部 ・炭酸カルシウム(充填剤) 7部
【0029】比較例2 ポリエステルフィラメントヤーン1000デニール96
フイラメントに80T/M施撚してタテ糸とヨコ糸に用
い、レピア織機にて、タテ密度21本/インチ、ヨコ密
度21本/インチの完全組織6×6模紗組織織物を製織
し、比較例1と同じ組成の塩化ビニルペーストを両面コ
ーティング加工し、130℃で乾燥した後、170℃に
て熱処理を行い、比較例2の工事用メッシュシートを得
た。得られた実施例1〜5及び比較例1〜2のメッシュ
シートの評価結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明かなように、本発明のメッシュ
シートは、使用用途により合成繊維モノフィラメントの
繊度、密度、織組織を調整することにより、重さ、引張
強さ、空気の通気性に大きく影響する空隙率を変化させ
ることができ、合成繊維モノフイラメントは糸条が曲が
りにくく織物の交錯によりモノフイラメントを曲げると
交錯点が動きにくくなり固定して、目ズレ、目曲がりが
なく飛散防止メッシュシート、工事用メッシュシートと
しての特性を満足するものであった。また,実施例2
は、実施例1と同一直径の難燃性ポリエステルモノフィ
ラメント中空糸を用いているので、同密度で空隙率も同
じメッシュシートであるが、さらに軽量なものである。
偏平糸を用いた実施例3は,実施例1と同一繊度のモノ
フィラメントを用い,同一密度で製織されたものである
が、空隙率が小さいので飛散防止効果の優れるものであ
る。異型断面糸を用いた実施例4は,実施例1と同一繊
度のモノフィラメントを用い,同一密度で製織されたも
のであるが、空隙率が小さいので飛散防止効果の優れる
ものであり、目ずれや目曲がりがさらに発生しにくく、
建築現場で使用したときに透明性があるのに透けが少な
く美観を損なわないものであった。比較例の飛散防止メ
ッシュシート、工事用メッシュシートは性能は満足して
いるが、目付が大きく本発明による実施例に比較し作業
性の劣るものである。
【0032】
【発明の効果】本発明のメッシュシートは、合成繊維モ
ノフイラメントを使用することにより目ズレ、目曲がり
がない構成を有し、塩化ビニル樹脂を付着することな
く、飛散防止メッシュシート、工事用メッシュシートの
機能を具備し、作業現場にメッシュシートを張る場合、
軽量で作業性が良く、産業廃棄物として処理しても公害
の発生がないものが安価に提供することができる。ま
た、合成繊維モノフイラメントとして、原着糸条を用い
ると、カラフルで耐候性が優れ、難燃性能を具備した美
観を損なわないメッシュシートを提供することができ
る。さらに、合成繊維モノフィラメントとして中空糸条
を用いると作業性が良い、より軽量なメッシュシートを
提供することができ、合成繊維モノフィラメントとして
偏平糸条を用いると、軽量で空隙率の小さなメッシュシ
ートを提供することができる。合成繊維モノフィラメン
トとして異型糸条を用いると、品位、機能性の面で優れ
るメッシュシートを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 州洋 大阪市中央区久太郎町四丁目1番3号 ユ ニチカ株式会社大阪本社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊度が100d以上、強度が4.0g/
    d以上の合成繊維モノフィラメントから構成された織物
    であって、少なくとも合成繊維モノフィラメントの一部
    が難燃性合成繊維モノフィラメントであり、該織物の空
    隙率が20%〜80%の範囲にあって、JIS L10
    91のA−1法区分3の難燃性を有することを特徴とす
    るメッシュシート。
  2. 【請求項2】 合成繊維モノフィラメントが原着糸であ
    ることを特徴とする第1項記載のメッシュシート。
  3. 【請求項3】 合成繊維モノフィラメントが中空率10
    〜40%の中空糸であることを特徴とする第1項または
    第2項記載のメッシュシート。
  4. 【請求項4】 合成繊維モノフィラメントが偏平度2以
    上の偏平糸であることを特徴とする第1項または第2項
    記載のメッシュシート。
  5. 【請求項5】 合成繊維モノフィラメントが異型断面糸
    であることを特徴とする第1項、第2項または第3項記
    載のメッシュシート。
JP8251177A 1996-09-24 1996-09-24 メッシュシート Pending JPH1096135A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100453215B1 (ko) * 2002-07-15 2004-10-15 권성열 모노메쉬 직물의 제조방법
KR100856869B1 (ko) 2008-03-17 2008-09-04 김인효 난연성 직물
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CN114908458A (zh) * 2022-06-08 2022-08-16 杭州丽慈居纺织有限公司 一种阻燃装饰布的加工工艺

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