JPH08108734A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JPH08108734A
JPH08108734A JP24919394A JP24919394A JPH08108734A JP H08108734 A JPH08108734 A JP H08108734A JP 24919394 A JP24919394 A JP 24919394A JP 24919394 A JP24919394 A JP 24919394A JP H08108734 A JPH08108734 A JP H08108734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
temperature
heat exchanger
air conditioner
blower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24919394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3572678B2 (ja
Inventor
Hideaki Inasawa
秀明 稲澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP24919394A priority Critical patent/JP3572678B2/ja
Publication of JPH08108734A publication Critical patent/JPH08108734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3572678B2 publication Critical patent/JP3572678B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱用熱交換器内を流れる媒体の温度を直接
する手段を設けずに、冷却用熱交換器を通過した直後の
空気温度を検出する温度検出手段の検出値を用いてウォ
ームアップ制御を行う。 【構成】 イグニッションスイッチをオンした直後は蒸
発器はまだ冷えていないので、蒸発器後センサにてエン
ジン冷却水温にほぼ近い温度を検出することができる。
従って、イグニッションスイッチをオンした直後におけ
る蒸発器後センサの検出値をステップ300にて読み込
み、この検出値が予め設定された温度以下のときにウォ
ームアップ制御が必要であると判定し、このときにはス
テップ700にてブロワ風量を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱用熱交換器内を流
れる媒体の温度が所定温度以下のときに送風手段の送風
能力を抑えるように制御する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外気温度が低くてエンジン冷却水温が低
いときに足元から冷風が吹き出されるのを防止するため
に、エンジン冷却水温を水温センサあるいは水温スイッ
チ等の水温検出手段で直接検出し、この水温検出手段に
よって水温が所定温度以上であることが検出されるまで
の間、ブロワ風量を0または低風量に抑えるいわゆるウ
ォームアップ制御を行う車両用空調装置が従来から一般
的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、空調制
御のために用いるセンサを極力無くしてコストダウンを
図ることが課題としてあげられており、本発明者もこの
ような課題について検討した結果、以下のことがわかっ
た。つまり、空調ダクト内に蒸発器と、その空気下流側
にエンジン冷却水を熱源として空気を加熱するヒータコ
アと、さらにこの蒸発器を通過した直後の空気温度を検
出する蒸発器後センサとが設けられ、この蒸発器後セン
サの検出値Te に基づいて蒸発器の空気冷却能力を制御
する空調装置において、空調装置が作動しているときは
図11の時間T1 までの部分に示すように、蒸発器後セ
ンサは蒸発器によって冷却された冷風の温度を検出する
ので、その検出値Te は低い。
【0004】そしてこの状態から時間T1 の時点で空調
装置を停止すると、空調ダクト内の送風手段が停止する
とともに、蒸発器の空気冷却機能も停止するので、蒸発
器後センサはヒータコアからの温かい輻射熱を受けるよ
うになり、時間T2 になるまで蒸発器後センサの検出値
はヒータコアからの輻射熱によって上昇する。ところ
で、空調装置を停止することによってヒータコアの空気
加熱能力も低下するので、時間T1 の時点で空調装置を
停止してからヒータコア自体の温度も低下している。従
って、蒸発器後センサの検出値Te は時間T2 になるま
で上昇した後、ヒータコアの温度低下に伴って低下す
る。
【0005】このように、時間T2 を経過した後には、
上記蒸発器後センサによってヒータコア自体の温度(エ
ンジン冷却水温)を間接的に検出することができるの
で、このときには従来から一般的に使用されている水温
センサを用いなくても、上記蒸発器後センサによって水
温を検出することができるということを本発明者は発見
した。
【0006】ところで、上記のように蒸発器後センサに
よって水温を検出することができるのは、空調装置を停
止してから上記時間T2 が経過してから空調装置を再始
動するまでの間である。つまり、空調装置を再始動する
と送風手段が駆動し蒸発器がこの空気を冷却し始めるの
で、蒸発器後センサの検出値はヒータコアの水温を検出
することができなくなる。
【0007】しかし本発明者は、上記ウォームアップ制
御というものが、空調装置を起動した時点でのエンジン
冷却水温が所定温度以下のときにブロワ風量を抑える制
御であることに着目し、空調装置を起動した直後の蒸発
器後センサの検出値を用いてエンジン冷却水温を間接的
に検出し、これに基づいてウォームアップ制御の要否を
判定することができることを新たに発見した。
【0008】そこで本発明は、上記エンジン冷却水温の
ような媒体の温度を直接する手段を設けずに、上記蒸発
器のような冷却手段を通過した直後の温度検出手段の検
出値を用いてウォームアップ制御を行うことができる車
両用空調装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、内燃機関(15)の動力
によって駆動する車両に搭載され、空気流を発生する送
風手段(6)と、この送風手段(6)からの空気を前記
車両の車室内に導く空気通路(2)と、この空気通路
(2)内に設けられ、この空気通路(2)内の空気を冷
却する冷却用熱交換器(7)と、前記冷却用熱交換器
(7)の空気下流側における前記空気通路(2)内に設
けられ、前記内燃機関(15)によって加熱された媒体
が内部を流れ、この媒体と前記空気通路(2)内の空気
とを熱交換させる加熱用熱交換器(8)と、前記冷却用
熱交換器(7)を通過した直後の空気温度を検出する温
度検出手段(24)と、この温度検出手段(24)によ
って検出された温度に基づいて前記冷却用熱交換器
(7)の冷却能力を制御する冷却能力制御手段(ステッ
プ1000、1200)と、前記加熱用熱交換器(8)
内を流れる前記媒体の温度が所定温度以下のときに、前
記送風手段(6)における送風能力を抑制する送風能力
制御手段(ステップ300、700、1200)とを備
えた車両用空調装置(1)において、前記空調装置
(1)の作動を指示する作動指示手段(27)を備え、
前記送風能力制御手段(ステップ300、700、12
00)が、前記作動指示手段(27)によって前記空調
装置(1)の作動が指示されたときの前記温度検出手段
(24)による検出温度(Te )が、予め設定された設
定温度(α)よりも低いか否かを判定する判定手段(ス
テップ330)と、この判定手段(ステップ330)に
よって、前記空調装置(1)の作動が指示されたときの
前記温度検出手段(24)の検出温度(Te )が前記設
定温度(α)よりも低いと判定されたとき、前記送風手
段(6)の送風能力を抑制する送風能力抑制手段(ステ
ップ710〜740)とを備える車両用空調装置を特徴
とする。
【0010】また請求項2記載の発明では、請求項1記
載の車両用空調装置(1)において、前記送風手段
(6)の目標送風能力(BLWA)を決定する目標送風
能力決定手段(ステップ725、740)を備え、前記
送風能力抑制手段(ステップ710〜740)が、前記
送風能力を前記目標送風能力(BLWA)よりも小さく
抑えるように構成されたことを特徴とする。
【0011】また請求項3記載の発明では、請求項1ま
たは2記載の車両用空調装置(1)において、前記空気
通路(2)に形成され、前記送風手段(6)からの空気
が前記加熱用熱交換器(8)をパイパスするためのバイ
パス通路(16)と、前記温度検出手段(24)の空気
下流側でかつ前記加熱用熱交換器(8)の空気上流側の
部位に設けられ、前記送風手段(6)からの空気が前記
加熱用熱交換器(8)を通る量と前記バイパス通路(1
6)を通る量との割合を調節するエアミックスドア(1
7)と、このエアミックスドア(17)を駆動するエア
ミックスドア駆動手段(18)と、前記空調装置(1)
の停止を指示する停止指示手段(27)と、この停止指
示手段(27)によって前記空調装置(1)の停止が指
示されたときに、前記エアミックスドア(17)の位置
が、前記温度検出手段(24)と前記加熱用熱交換器
(8)との間の通路を遮蔽しない位置となるように、前
記エアミックスドア駆動手段(18)を制御する停止時
エアミックスドア制御手段(ステップ1500)とを備
えることを特徴とする。
【0012】なお、請求項1記載の発明において、温度
検出手段の検出値が前記予め設定された温度(α)のと
きに、加熱用熱交換器内の媒体温度が前記所定温度であ
り、前記媒体温度がこの所定温度以下のときには、加熱
用熱交換器を通して車室内に空気を吹き出すと車室内乗
員に対して寒さを感じさせるものとする。また、上記各
手段の括弧内の符号は、後述する実施例の具体的手段と
の対応関係を示すものである。
【0013】
【発明の作用効果】請求項1ないし3いずれか1つ記載
の発明によれば、空調装置が作動することによって送風
手段が作動し、この送風手段からの空気を冷却用熱交換
器によって冷却し、さらにこの冷風を加熱用熱交換器に
よって再加熱してから車室内へ吹き出す。さらに、温度
検出手段が冷却用熱交換器を通過した冷風の温度を検出
し、この検出温度に基づいて冷却用熱交換器の冷却能力
を制御する。例えば、前記検出温度が高い場合は冷却能
力を上げて冷却用熱交換器の温度を低下させ、前記検出
温度が低い場合は冷却能力を下げて冷却用熱交換器の温
度を上昇させる。
【0014】このような状態から空調装置を停止させる
と、送風手段が停止するとともに冷却用熱交換器におけ
る空気冷却機能も停止するので、温度検出手段は加熱用
熱交換器からの輻射熱の影響を受けるようになる。つま
り、このときの加熱用熱交換器内の媒体の温度が高けれ
ば、温度検出手段の検出値も高くなり、またこのときの
前記媒体の温度が低ければ、温度検出手段の検出値も低
くなる。
【0015】ところで、空調装置が停止した状態から作
動指示手段によって空調装置の作動が指示されたときに
は、冷却用熱交換器の温度はまだ冷えておらず、温度検
出手段の検出値は加熱用熱交換器内の媒体温度にほぼ近
い温度を検出する。従って判定手段が、前記指示された
ときの温度検出手段の検出値が予め設定された温度より
も低いか否かを判定すれことによって、加熱用熱交換器
内の媒体温度が所定温度以下であるか否かを判定するこ
とができる。
【0016】そして送風能力抑制手段が、この判定の結
果、前記検出値が前記設定温度よりも低いときに送風手
段の送風能力を抑制するように制御することによって、
加熱用熱交換器内を流れる媒体の温度を直接検出する温
度検出手段を用いなくても、加熱用熱交換器内の媒体温
度が前記所定温度よりも低いときに送風能力を抑制する
ことができる。
【0017】特に請求項3記載の発明では、停止指示手
段によって空調装置の停止が指示されたときに、温度検
出手段と加熱用熱交換器との間の通路を遮蔽しないよう
にエアミックスドアの位置が制御されるので、温度検出
手段が加熱用熱交換器からの輻射熱の影響を受けやすく
なる。従って、温度検出手段による加熱用熱交換器内の
媒体温度検出を精度良く行うことができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。まず本実施例の全体構成について図1を用いて説
明する。車両用空調装置1は、車室内に向かって空気を
導くダクト2を備える。このダクト2の空気上流側に
は、車室内空気を吸入するための内気吸入口3と、外気
を吸入するための外気吸入口4とが形成され、これら吸
入口3、4の開口割合は内外気切換ドア5によって調節
される。なお、この内外気切換ドア5はこの駆動手段
(具体的にはサーボモータ)19によって駆動される。
【0019】またダクト2内には、空気上流側から下流
側に向かって、送風機6、冷却手段7、加熱手段8が配
設され、加熱手段8を通過した空気は、ダクト2の下流
端に形成された各吹出口9から車室内の各部へ吹き出さ
れる。上記送風機6は、ダクト2内で空気流を発生さ
せ、内気吸入口3または外気吸入口4から吸入した空気
を車室内に向かって吹き出す。
【0020】上記冷却手段7は、冷凍サイクル10の冷
媒蒸発器7にて構成される。この冷凍サイクル10は、
冷媒蒸発器7の他に、冷媒圧縮機11、冷媒凝縮器1
2、減圧手段13を備え、冷媒配管14によって結合さ
れた周知のものである。また上記冷媒圧縮機11は、電
磁クラッチ11aを介してエンジン15と連結されてお
り、電磁クラッチ11aがオンしたときにエンジン15
の動力が冷媒圧縮機11に伝達される。
【0021】上記加熱手段8は、エンジン冷却水(媒
体)を熱源とするヒータコア8によって構成される。こ
のヒータコア8内には、エンジン15によって加熱され
たエンジン冷却水が流入するように構成されており、加
熱された冷却水の流入量はウォータバルブ16によって
調節される。またダクト2には、蒸発器7からの冷風が
ヒータコア8をバイパスするためのバイパス通路16が
形成されている。またヒータコア8の空気上流側には、
蒸発器7からの冷風のうちの、ヒータコア8を流れる量
とバイパス通路16を流れる量との割合を調節するエア
ミックスドア17が設けられている。なお、このエアミ
ックスドア17は、この駆動手段(具体的にはサーボモ
ータ)18によって駆動される。
【0022】また上記各吹出口9は、具体的には、空調
風を車室内乗員上半身に向けて吹き出すためのフェイス
吹出口、空調風を乗員足元に向けて吹き出すためのフッ
ト吹出口、および空調風を車両窓ガラスに向けて吹き出
すためのデフロスタ吹出口からなる。またこれらの吹出
口は図示しない吹出口切換手段によって選択的に開閉さ
れる。
【0023】また、空調装置を制御する制御装置20に
は、車室内気温度を検出する内気温センサ21、外気温
度を検出する外気温センサ22、車室内に照射される日
射量を検出する日射センサ23、および蒸発器13を通
過した直後の空気温度を検出する蒸発器後センサ24が
入力接続されている。また制御装置20には、車室内の
希望温度Tset を設定する温度設定器25、およびエア
ミックスドア17の開度を検出する開度センサ(具体的
にはポテンショメータ)26が入力接続されている。
【0024】前記制御装置20は、内部に図示しないA
/D変換器、マイクロコンピュータ等を備える周知のも
のであり、前記各センサ21〜24からの信号は、前記
A/D変換器によってA/D変換された後マイクロコン
ピュータへ入力されるように構成されている。。前記マ
イクロコンピュータは図示しないCPU、ROM、RA
M、I/O等を持つ周知のもので、エンジンのイグニッ
ションスイッチ27がオンされたときにバッテリー28
から電源が供給される。
【0025】次に、本実施例の作動を図2のフローチャ
ートに基づいて説明する。まず、空調装置の自動制御処
理をステップ100にて開始すると、はじめにステップ
200にて以降の処理に用いるデータやフラグ等の初期
化処理を行う。次にステップ300にて、ウォームアッ
プ制御の要否を判定し、ここで否と判定されたらステッ
プ400以降は通常の空調制御を行い、要と判定された
らステップ700にて送風機6のウォームアップ制御を
行う。なお、このステップ300の詳細な内容は後述す
る。
【0026】そしてステップ400では、温度設定器2
5で設定された設定温度Tset を読み込み、次のステッ
プ500では上記各センサ21〜24の信号をA/D変
換した値(Tr 、Tam、Ts 、Te )を読み込む。そし
て次にステップ600にて、上記RAMに記憶された各
種データと上記ROMに記憶された下記数式1に基づい
て、車室内に吹き出す空気の必要吹出温度(TAO)を
算出する。
【0027】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×
Tam−Ks ×Ts +C (Kset 、Kr 、Kam、Ks 、Cは補正用の定数) 次にステップ700にて送風機6に印加するブロワ電圧
BLWを決定する。なお、このステップ700における
ブロワ電圧BLWの決定方法については後述する。
【0028】次にステップ800にて、上記TAOとR
OMに記憶された図3に示す特性とから吸入口モードを
決定する。次にステップ900にて、上記TAOとRO
Mに記憶された図4に示す特性とから吹出口モードを決
定する。ここでフェイス(FACE)モードとは、上記
フェイス吹出口から乗員の上半身に向けて主に冷風を吹
き出すモードであり、フットモード(FOOT)とは、
上記フット吹出口から主に乗員の足元に向けて主に温風
を吹き出すモードであり、バイレベル(B/L)モード
とは、フェイス吹出口から主に冷風、フット吹出口から
方から主に温風をそれぞれ吹き出すモードである。
【0029】次にステップ1000にて、蒸発器後セン
サ24の検出値Te とROMに記憶された図5に示す特
性とから、電磁クラッチ11aをオンするかオフするか
を決定する。そしてステップ1100にて、RAMに記
憶された各種データとROMに記憶された下記数式2に
基づいて、エアミックスドア17の目標開度θ0 を算出
する。
【0030】
【数2】θ0 ={(TAO−Te )/(D−Te )}×
100 (%) ここでDはエンジン冷却水温を示す定数であり、例えば
約70〜80(℃)に相当するものである。次にステッ
プ1200にて、上記ステップ700ないしステップ1
100にて決定した制御値が得られるように、各アクチ
ュエータに制御信号を出力する。
【0031】そしてステップ1300にて、ステップ1
200の処理を実行してから所定周期時間τが経過した
か否かの判定を行い、この判定の結果がYESと判定さ
れるまで次の処理を行わず、YESと判定されたら次の
ステップ1400でイグニッションスイッチ27がオフ
されたか否かを判定する。ここでイグニッションスイッ
チ27がオフされていないと判定されたら再びステップ
400の処理に戻る。逆にオフされたと判定されたら、
ステップ1500にて、エアミックスドア17がマック
スホットの位置(図1中実線位置)となるようにサーボ
モータ18に制御信号を出力する。そしてこの一連の制
御処理を終了する。
【0032】次に、上記ステップ300のウォームアッ
プ判定処理について図6のフローチャートに基づいて説
明する。図6に示すように、まずステップ310にて蒸
発器後センサ24の検出値Teを読み込み、次にステッ
プ320にてROMに予め記憶された設定温度αを読み
込む。そして次のステップ330にて、上記Te が上記
αよりも大きいか否かを判定し、大きい、つまり所定時
間送風機6の送風能力を抑制するウォームアップ制御を
行う必要がないと判定されたら、ステップ340にてフ
ラグFlagを0に設定する。
【0033】また上記Te が上記α以下、つまりウォー
ムアップ制御を行う必要があると判定されたら、ステッ
プ350にてフラグFlagを1に設定し、ステップ3
60にて、上記Te とROMに記憶された図7の特性と
から、ブロワオフ時間Timer1(ウォームアップ制
御時にブロワ電圧を0とする時間)を決定する。以上の
ようにしてステップ300を実行する。
【0034】次に上記ステップ700のブロワ電圧決定
処理について図8のフローチャートに基づいて説明す
る。図8に示すように、まずステップ705にて、上記
ステップ350でフラグFlagが1に設定されたか否
か、つまりウォームアップ制御を行う必要があると判定
されたか否かを判定する。ここでYESと判定された
ら、ステップ710にて上記ステップ360にて決定さ
れたブロワオフ時間Timer1が0であるか否かを判
定し、0でなければステップ715にてブロワ電圧BL
WVを0に決定する。
【0035】そしてステップ720にて上記ブロワオフ
時間Timer1を1だけ減らし、次のステップ725
にて、上記TAOとROMに記憶された図9に示す特性
とからブロワ電圧BLWAを決定する。そしてステップ
730では、上記ステップ715にて決定したBLWV
とステップ725にて決定したBLWAのうちの低い方
を選択し、この選択された方をブロワ電圧BLWとして
決定する。
【0036】このように、ステップ710にてTime
r1が0でないと判定されたときは、ステップ730で
決定されるブロワ電圧BLWは必ず0となり、その結
果、送風機6は停止する。一方、上記ステップ720に
てブロワオフ時間Timer1を減らしていった結果、
ステップ710にてブロワオフ時間Timer1が0で
あると判定されたら、ステップ735にて、ステップ7
10にて初めてYESと判定されてからの時間tとRO
Mに記憶された図10に示す特性とに基づいてブロワ電
圧BLWVを決定する。そしてステップ740にて、ブ
ロワ電圧BLWAを上記TAOと図9に示す特性とに基
づいて決定する。
【0037】また、ステップ705にてNOと判定され
たとき、つまりウォームアップ制御を行う必要がないと
判定されたときは、ステップ745にてブロワ電圧BL
WVをMAX(図9で示すブロワ電圧BLWAの最大
値)に決定し、次のステップ750にてブロワ電圧ブロ
ワ電圧BLWAをTAOと図9に示す特性とから決定す
る。
【0038】この結果、ステップ705にてNOと判定
されたときは必ずBLW=BLWAとなり、TAOと図
9の特性に基づいて決定されたブロワ電圧となる。以上
の制御によると、ステップ330にて蒸発器後センサ3
4の検出値Te が予め設定された設定温度α以下である
と判定されたら、そのときのTe が低い程ブロワオフ時
間Timer1が長めに決定され、このTimer1だ
け送風機6が停止する。
【0039】そしてこのTimer1が経過してステッ
プ710にてYESと判定されたら、YESと判定され
てからの時間とブロワ電圧BLWとの関係が図10の関
係となるようにブロワ電圧が徐々に高くなり、時間t1
となったところでウォームアップ制御が終了し、ブロワ
電圧BLWがTAOに基づいて決定されたBLWAとな
る。
【0040】このように本実施例では、空調装置の起動
直後においては蒸発器7はまだ冷えた状態ではなく、蒸
発器後センサ34はヒータコア8からの輻射熱に応じた
温度を検出するという事実を利用することによって、既
存の蒸発器後センサ34を用いてエンジン冷却水温を間
接的に検出してウォームアップ制御を行うことができ
る。
【0041】また本実施例では、イグニッションスイッ
チ27をオフして空調装置を停止したときに、エアミッ
クスドア17をマックスホット位置とするので、エンジ
ン停止状態(空調装置停止状態)からイグニッションス
イッチ27をオンしてエンジンを作動させたとき(空調
装置を作動させたとき)にかけて、蒸発器後センサ34
とヒータコア8との間の通路が遮蔽されないので、蒸発
器後センサ34がヒータコア8からの輻射熱を良好に検
出できる。従って、蒸発器後センサ34の検出値に基づ
くウォームアップ制御を精度良く行うことができる。
【0042】また本実施例では、空調装置を起動してか
ら最初の1回のみ、ステップ300にて蒸発器後センサ
34の検出値Te を用いてウォームアップ判定を行い、
以降はステップ500にて順次Te を読み込み、この順
次読み込んだTe に基づいてステップ1000にて圧縮
機制御を行うので、Te に基づいてウォームアップ判定
および圧縮機制御をともに行うことができる。
【0043】なお、図2、6、8に示すフローチャート
の各ステップはそれぞれの機能を実現する手段を構成す
る。 (他の実施例)上記実施例では、請求項1記載の発明で
いう作動指示手段をイグニッションスイッチ27にて構
成したが、空調装置のオート制御状態を指示するオート
スイッチで構成しても良い。また上記実施例では、請求
項3記載の発明でいう停止指示手段をイグニッションス
イッチ27で構成したが、空調装置の停止を指示するオ
フスイッチで構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の全体構成図である。
【図2】上記実施例のメインフローチャートである。
【図3】必要吹出温度(TAO)と吸入口モードとの関
係を示す特性図である。
【図4】必要吹出温度(TAO)と吹出口モードとの関
係を示す特性図である。
【図5】蒸発器後温度(Te )と圧縮機のオンオフとの
関係を示す特性図である。
【図6】図2のステップ300の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図7】蒸発器後温度(Te )とブロワオフ時間(Ti
mer1)との関係を示す特性図である。
【図8】図2のステップ700の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図9】必要吹出温度(TAO)とブロワ電圧(BLW
A)との関係を示す特性図である。
【図10】空調装置起動後の時間(t)とブロワ電圧
(BLWV)との関係を示す特性図である。
【図11】空調装置を停止後の蒸発器後温度(Te )の
挙動を示すグラフである。
【符号の説明】
1…車両用空調装置、2…ダクト(空気通路)、6…送
風機(送風手段)、7…冷媒蒸発器(冷却用熱交換
器)、8…ヒータコア(加熱用熱交換器)、15…エン
ジン(内燃機関)、16…バイパス通路、17…エアミ
ックスドア、18…サーボモータ(エアミックスドア駆
動手段)、24…蒸発器後センサ(温度検出手段)、2
7……イグニッションスイッチ(作動指示手段、停止指
示手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の動力によって駆動する車両に
    搭載され、 空気流を発生する送風手段と、 この送風手段からの空気を前記車両の車室内に導く空気
    通路と、 この空気通路内に設けられ、この空気通路内の空気を冷
    却する冷却用熱交換器と、 前記冷却用熱交換器の空気下流側における前記空気通路
    内に設けられ、前記内燃機関によって加熱された媒体が
    内部を流れ、この媒体と前記空気通路内の空気とを熱交
    換させる加熱用熱交換器と、 前記冷却用熱交換器を通過した直後の空気温度を検出す
    る温度検出手段と、 この温度検出手段によって検出された温度に基づいて前
    記冷却用熱交換器の冷却能力を制御する冷却能力制御手
    段と、 前記加熱用熱交換器内を流れる前記媒体の温度が所定温
    度以下のときに、前記送風手段における送風能力を抑制
    する送風能力制御手段とを備えた車両用空調装置におい
    て、 前記空調装置の作動を指示する作動指示手段を備え、 前記送風能力制御手段が、 前記作動指示手段によって前記空調装置の作動が指示さ
    れたときの前記温度検出手段による検出温度が、予め設
    定された設定温度よりも低いか否かを判定する判定手段
    と、 この判定手段によって、前記空調装置の作動が指示され
    たときの前記温度検出手段の検出温度が前記設定温度よ
    りも低いと判定されたとき、前記送風手段の送風能力を
    抑制する送風能力抑制手段とを備えることを特徴とする
    車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記送風手段の目標送風能力を決定する
    目標送風能力決定手段を備え、 前記送風能力抑制手段が、 前記送風能力を前記目標送風能力よりも小さく抑えるよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用
    空調装置。
  3. 【請求項3】 前記空気通路に形成され、前記送風手段
    からの空気が前記加熱用熱交換器をパイパスするための
    バイパス通路と、 前記温度検出手段の空気下流側でかつ前記加熱用熱交換
    器の空気上流側の部位に設けられ、前記送風手段からの
    空気が前記加熱用熱交換器を通る量と前記バイパス通路
    を通る量との割合を調節するエアミックスドアと、 このエアミックスドアを駆動するエアミックスドア駆動
    手段と、 前記空調装置の停止を指示する停止指示手段と、 この停止指示手段によって前記空調装置の停止が指示さ
    れたときに、前記エアミックスドアが前記温度検出手段
    と前記加熱用熱交換器との間の通路を遮蔽しない位置と
    なるように、前記エアミックスドア駆動手段を制御する
    停止時エアミックスドア制御手段とを備えることを特徴
    とする請求項1または2記載の車両用空調装置。
JP24919394A 1994-10-14 1994-10-14 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP3572678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24919394A JP3572678B2 (ja) 1994-10-14 1994-10-14 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24919394A JP3572678B2 (ja) 1994-10-14 1994-10-14 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08108734A true JPH08108734A (ja) 1996-04-30
JP3572678B2 JP3572678B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=17189292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24919394A Expired - Fee Related JP3572678B2 (ja) 1994-10-14 1994-10-14 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3572678B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007099072A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Denso Corp 車両用空調装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007099072A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Denso Corp 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3572678B2 (ja) 2004-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3316982B2 (ja) 空気調和装置
JP2001328416A (ja) 車両用空調装置
JP6363972B2 (ja) 車両用空調装置
JPH09193643A (ja) 車両用空調装置
JP2003136944A (ja) 車両用空調装置
JP3572678B2 (ja) 車両用空調装置
JP3752765B2 (ja) 車両用空調装置
JP3149686B2 (ja) 車両用空調装置
JPH11151930A (ja) 車両用空調装置
JP4251062B2 (ja) ハイブリッド自動車用空調装置
JP3750238B2 (ja) 車両用空調装置
JP3861805B2 (ja) 車両用空調装置
JP3605871B2 (ja) 空調装置
JP2004042706A (ja) 車両用空調装置
JPS5936484Y2 (ja) 車輌用空調装置に於ける送風ファン速度制御装置
JP3721665B2 (ja) 車両用空調装置
JP3925028B2 (ja) 自動車用空調装置
JP4877168B2 (ja) 車両用空調装置
JP3873461B2 (ja) 車両用空調装置
JP3446500B2 (ja) 車両用空調装置
JP3596108B2 (ja) 車両用空調装置
JP3283273B2 (ja) 車両用空調装置
JP3633046B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP3596054B2 (ja) 車両用空調装置
JP3119035B2 (ja) 車両用空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040621

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees