JPH081082B2 - 天井の防音防火構造 - Google Patents
天井の防音防火構造Info
- Publication number
- JPH081082B2 JPH081082B2 JP62149536A JP14953687A JPH081082B2 JP H081082 B2 JPH081082 B2 JP H081082B2 JP 62149536 A JP62149536 A JP 62149536A JP 14953687 A JP14953687 A JP 14953687A JP H081082 B2 JPH081082 B2 JP H081082B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceiling
- floor
- stiffening
- fire
- building
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は天井の防音防火構造に関する。
従来の鉄骨、木質からなる建物において、例えば実開
昭60−195407号公報に記載されるように、下階天井構造
体の上部に上階床構造体を配設し、天井構造体は天井受
材を介して天井面材を支持してなるものがある。
昭60−195407号公報に記載されるように、下階天井構造
体の上部に上階床構造体を配設し、天井構造体は天井受
材を介して天井面材を支持してなるものがある。
上記従来の建物にあっては、上階での子供の跳びはね
等による重量衝撃音が下階へ伝わる不都合がある。本発
明者の知見によれば、この重量衝撃音は、上階の床面に
作用する荷重が上階床構造体を経て下階天井構造体に伝
播する時、下階天井構造体に支持される天井受材、天井
面材が曲げ振動することに基づいて発生し、特に中高音
部において大きい。
等による重量衝撃音が下階へ伝わる不都合がある。本発
明者の知見によれば、この重量衝撃音は、上階の床面に
作用する荷重が上階床構造体を経て下階天井構造体に伝
播する時、下階天井構造体に支持される天井受材、天井
面材が曲げ振動することに基づいて発生し、特に中高音
部において大きい。
なお、従来の建物の防音構造として、例えば特開昭61
−17664号公報に記載されるように、下階天井を弾性体
のせん断変形で弾性支持するものがある。しかしなが
ら、この防音構造は天井裏に防振ゴム等からなる弾性支
持部材を配設し、この弾性支持部材に下階天井を吊下げ
るように組付ける必要があり、天井構造が複雑になる。
−17664号公報に記載されるように、下階天井を弾性体
のせん断変形で弾性支持するものがある。しかしなが
ら、この防音構造は天井裏に防振ゴム等からなる弾性支
持部材を配設し、この弾性支持部材に下階天井を吊下げ
るように組付ける必要があり、天井構造が複雑になる。
本発明は簡素な天井構造により、重量衝撃音の発生を
確実に抑制することを目的とし、併せて防火性能の更な
る向上を目的とする。
確実に抑制することを目的とし、併せて防火性能の更な
る向上を目的とする。
本発明は、下階天井構造体の上部に上階床構造体を配
設し、天井構造体は天井受材を介して天井面材を天井受
材の下面に支持してなる天井の防音防火構造において、
天井受材の上面に天井防火板を敷設し、補剛材を該天井
防火板を介して天井受材に交差して天井受材に取着する
ようにしたものである。
設し、天井構造体は天井受材を介して天井面材を天井受
材の下面に支持してなる天井の防音防火構造において、
天井受材の上面に天井防火板を敷設し、補剛材を該天井
防火板を介して天井受材に交差して天井受材に取着する
ようにしたものである。
補剛材は天井受材に交差配置されるから、天井の平面
剛性を向上し天井受材の曲げ振動を有効に抑制すること
ができる。したがって、上階での子供の跳びはね等の重
量衝撃荷重が上階床構造体および下階天井構造体を経て
天井受材に伝播して該天井受材に曲げ振動を発生させよ
うとする時、この曲げ振動は補剛材の存在によって有効
に抑制される。すなわち、補剛材は、天井受材の振動発
生を抑制し、結果として天井面材の曲げ振動発生をも抑
制し、天井受材と天井面材の振動に基づく特に中高音の
重量衝撃音発生を抑制する。
剛性を向上し天井受材の曲げ振動を有効に抑制すること
ができる。したがって、上階での子供の跳びはね等の重
量衝撃荷重が上階床構造体および下階天井構造体を経て
天井受材に伝播して該天井受材に曲げ振動を発生させよ
うとする時、この曲げ振動は補剛材の存在によって有効
に抑制される。すなわち、補剛材は、天井受材の振動発
生を抑制し、結果として天井面材の曲げ振動発生をも抑
制し、天井受材と天井面材の振動に基づく特に中高音の
重量衝撃音発生を抑制する。
なお、補剛材は天井面材の裏面領域に設けられるもの
であるから、天井表面の美観を損ねたり、下階天井高さ
を低くすることもなく、重量衝撃音の発生を抑制でき
る。
であるから、天井表面の美観を損ねたり、下階天井高さ
を低くすることもなく、重量衝撃音の発生を抑制でき
る。
また、天井防火板の下面には天井受材が、上面には補
剛材が天井受材に交差して配されているため、天井防火
板が両面から拘束された状態となっており、これによっ
て火災発生時の天井防火板の変形や変位が有効に抑止さ
れ、火災拡大防止効果も高い。
剛材が天井受材に交差して配されているため、天井防火
板が両面から拘束された状態となっており、これによっ
て火災発生時の天井防火板の変形や変位が有効に抑止さ
れ、火災拡大防止効果も高い。
すなわち、本発明によれば、補剛材を前述の如く設け
るという簡素な天井構造により、重量衝撃音の発生およ
び火災拡大を確実に抑制することができる。
るという簡素な天井構造により、重量衝撃音の発生およ
び火災拡大を確実に抑制することができる。
第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は天
井構造を一部破断して示す斜視図、第３図は天井構造を
示す断面図、第４図は本発明の効果を示す線図、第５図
は建物ユニットを示す斜視図、第６図は建物の要部を示
す断面図である。
井構造を一部破断して示す斜視図、第３図は天井構造を
示す断面図、第４図は本発明の効果を示す線図、第５図
は建物ユニットを示す斜視図、第６図は建物の要部を示
す断面図である。
第６図に示した建物10は、基礎11の上部に、第５図に
示した複数の建物ユニット12を水平方向、上下方向に接
合して形成したものである。
示した複数の建物ユニット12を水平方向、上下方向に接
合して形成したものである。
各建物ユニット12は、第５図に示すように、床構造体
13と柱14と天井構造体15とを溶接接合して骨格を構成さ
れている。床構造体13は外周の梁16と中間の小梁17とを
溶接接合されて矩形状に形成され、天井構造体15は外周
の梁18を溶接接合されて矩形状に形成されている。ま
た、床構造体13は梁16、小梁17に床根太19を釘、接着剤
等にて取着し、天井構造体15は梁18に天井根太（天井受
材）20を釘、接着剤等にて取着している。建物10の床
は、上記床構造体13に取着された床根太19に床面材21を
釘、接着剤等にて取着して構成されている。また、建物
10の天井は、上記天井構造体15に取着された天井根太20
に天井面材22を釘、接着剤等にて取着して構成されてい
る。
13と柱14と天井構造体15とを溶接接合して骨格を構成さ
れている。床構造体13は外周の梁16と中間の小梁17とを
溶接接合されて矩形状に形成され、天井構造体15は外周
の梁18を溶接接合されて矩形状に形成されている。ま
た、床構造体13は梁16、小梁17に床根太19を釘、接着剤
等にて取着し、天井構造体15は梁18に天井根太（天井受
材）20を釘、接着剤等にて取着している。建物10の床
は、上記床構造体13に取着された床根太19に床面材21を
釘、接着剤等にて取着して構成されている。また、建物
10の天井は、上記天井構造体15に取着された天井根太20
に天井面材22を釘、接着剤等にて取着して構成されてい
る。
すなわち、建物10は、第１図に示すように、下階建物
ユニット12の天井構造体15の上部に上階建物ユニット12
の床構造体13を配設し、天井構造体15は天井根太20を介
して天井面材22を支持している。なお、この天井構造に
あっては、天井根太の上面に天井防火板23を釘、接着剤
等にて取着している。
ユニット12の天井構造体15の上部に上階建物ユニット12
の床構造体13を配設し、天井構造体15は天井根太20を介
して天井面材22を支持している。なお、この天井構造に
あっては、天井根太の上面に天井防火板23を釘、接着剤
等にて取着している。
しかして、建物10の上記天井構造にあっては、第１図
〜第３図に示すように、天井面材22の裏面領域である天
井防火板23の上面に複数の補剛材24が並置されている。
各補剛材24は、天井根太20に直角に交差するように配置
され、天井防火板23に釘、接着剤等にて取着され、この
天井防火板23を介して間接的に天井根太20に取着されて
いる。なお、各補剛材24は天井防火板23を貫通する釘等
にて直接的に天井根太20に取着されてもよい。
〜第３図に示すように、天井面材22の裏面領域である天
井防火板23の上面に複数の補剛材24が並置されている。
各補剛材24は、天井根太20に直角に交差するように配置
され、天井防火板23に釘、接着剤等にて取着され、この
天井防火板23を介して間接的に天井根太20に取着されて
いる。なお、各補剛材24は天井防火板23を貫通する釘等
にて直接的に天井根太20に取着されてもよい。
次に、上記実施例の作用について説明する。
上記補剛材24は天井根太20に交差配置されるから、天
井の平面剛性を向上し天井根太20の曲げ振動を有効に抑
制することができる。したがって、上階での子供の跳び
はね等の重量衝撃荷重が床構造体13および天井構造体15
を経て天井根太20に曲げ振動を発生させようとする時、
この曲げ振動は補剛材24の存在によって有効に抑制され
る。すなわち、補剛材24は、天井根太20の振動発生を抑
制し、結果として天井面材22の曲げ振動をも抑制し、天
井根太20と天井面材22の振動に基づく特に中高音の重量
衝撃音発生を抑制する。
井の平面剛性を向上し天井根太20の曲げ振動を有効に抑
制することができる。したがって、上階での子供の跳び
はね等の重量衝撃荷重が床構造体13および天井構造体15
を経て天井根太20に曲げ振動を発生させようとする時、
この曲げ振動は補剛材24の存在によって有効に抑制され
る。すなわち、補剛材24は、天井根太20の振動発生を抑
制し、結果として天井面材22の曲げ振動をも抑制し、天
井根太20と天井面材22の振動に基づく特に中高音の重量
衝撃音発生を抑制する。
なお、補剛材24は天井面材22の裏面領域に設けられる
ものであるから、天井表面の美観を損ねたり、下階天井
高さを低くすることもなく、重量衝撃音の発生を抑制で
きる。
ものであるから、天井表面の美観を損ねたり、下階天井
高さを低くすることもなく、重量衝撃音の発生を抑制で
きる。
すなわち、上記実施例によれば、補剛材24を前述の如
く設けるという簡素な天井構造により、重量衝撃音の発
生を確実に抑制することができる。
く設けるという簡素な天井構造により、重量衝撃音の発
生を確実に抑制することができる。
上記補剛材24による防音効果は第４図に示すとおりで
あり、特に中高音部での防音効果が顕著であることが認
められる。なお、第４図において、白丸は従来構造、黒
丸は本発明構造に関するデータを示す。
あり、特に中高音部での防音効果が顕著であることが認
められる。なお、第４図において、白丸は従来構造、黒
丸は本発明構造に関するデータを示す。
更に上記実施例によれば、天井防火板23の下面には天
井根太20が、上面には補剛材24が天井根太20に交差して
配されているため、天井防火板23が両面から拘束された
状態となっており、これによって火災発生時の天井防火
板23の変形や変位が有効に抑止され、火災拡大防止効果
も高い。
井根太20が、上面には補剛材24が天井根太20に交差して
配されているため、天井防火板23が両面から拘束された
状態となっており、これによって火災発生時の天井防火
板23の変形や変位が有効に抑止され、火災拡大防止効果
も高い。
なお、本発明の実施において、補剛材が交差配置され
る天井受材は根太に限らず、小梁、野縁等であってもよ
い。
る天井受材は根太に限らず、小梁、野縁等であってもよ
い。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明によれば、簡素な天井構造によ
り、重量衝撃音の発生および火災拡大を確実に抑制する
ことができる。
り、重量衝撃音の発生および火災拡大を確実に抑制する
ことができる。
第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は天井
構造を一部破断して示す斜視図、第３図は天井構造を示
す断面図、第４図は本発明の効果を示す線図、第５図は
建物ユニットを示す斜視図、第６図は建物の要部を示す
断面図である。 13……床構造体 15……天井構造体 20……天井根太（天井受材） 22……天井面材 23……天井防火板 24……補剛材
構造を一部破断して示す斜視図、第３図は天井構造を示
す断面図、第４図は本発明の効果を示す線図、第５図は
建物ユニットを示す斜視図、第６図は建物の要部を示す
断面図である。 13……床構造体 15……天井構造体 20……天井根太（天井受材） 22……天井面材 23……天井防火板 24……補剛材
Claims (1)
- 【請求項１】下階天井構造体の上部に上階床構造体を配
設し、天井構造体は天井受材を介して天井面材を天井受
材の下面に支持してなる天井の防音防火構造において、
天井受材の上面に天井防火板を敷設し、補剛材を該天井
防火板を介して天井受材に交差して天井受材に取着する
ことを特徴とする天井と防音防火構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62149536A JPH081082B2 (ja) | 1987-06-16 | 1987-06-16 | 天井の防音防火構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62149536A JPH081082B2 (ja) | 1987-06-16 | 1987-06-16 | 天井の防音防火構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63312446A JPS63312446A (ja) | 1988-12-20 |
| JPH081082B2 true JPH081082B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=15477284
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62149536A Expired - Lifetime JPH081082B2 (ja) | 1987-06-16 | 1987-06-16 | 天井の防音防火構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH081082B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2594658B2 (ja) * | 1990-01-17 | 1997-03-26 | 積水化学工業株式会社 | 建物ユニットの天井構造 |
| JP2573745B2 (ja) * | 1990-11-29 | 1997-01-22 | 積水化学工業株式会社 | ユニット建物の床衝撃音遮断構造 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5550247U (ja) * | 1978-09-30 | 1980-04-02 | ||
| JPS60195407U (ja) * | 1984-06-07 | 1985-12-26 | 積水化学工業株式会社 | 家屋ユニツト |
-
1987
- 1987-06-16 JP JP62149536A patent/JPH081082B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63312446A (ja) | 1988-12-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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