JPH08108220A - ヘミング加工方法及びヘミング加工用金型装置及びヘミング加工用プレス機械及びヘミング加工用ロボット及び板材接合方法 - Google Patents

ヘミング加工方法及びヘミング加工用金型装置及びヘミング加工用プレス機械及びヘミング加工用ロボット及び板材接合方法

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JPH08108220A
JPH08108220A JP24396594A JP24396594A JPH08108220A JP H08108220 A JPH08108220 A JP H08108220A JP 24396594 A JP24396594 A JP 24396594A JP 24396594 A JP24396594 A JP 24396594A JP H08108220 A JPH08108220 A JP H08108220A
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JP
Japan
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plate material
hemming
bending
bent
bent portion
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JP24396594A
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Inventor
Takashi Sugiyama
隆司 杉山
Tadahiko Morigaki
忠彦 森垣
Takakuni Iwase
孝邦 岩瀬
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、板材の引張強さ、伸びを向上せし
めて、ヘミング加工性の向上を図ることを目的とする。 【構成】 曲げポンチ9とダイ5を上下に対向して設
け、板材Wにおける被曲げ部を曲げ成形せしめるため、
この曲げポンチ9をダイ5に対して相対的に上下動可能
に構成し、板材Wを上記ダイ5に押圧せしめるブランク
ホルダ19をダイ5に対して相対的に上下動可能に設け
てなるヘミング加工用金型装置において、板材Wにおけ
る被曲げ部を曲げ成形せしめる前に、被曲げ部付近の温
度が極低温になるように、被曲げ部付近に液体窒素を噴
霧する噴霧器23を設けてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板材(例えばアルミニ
ウム板材、アルミニウム合金板材)における被曲げ部を
曲げ成形せしめることにより、板材に対してヘミング加
工を行うヘミング加工方法、ヘミング加工用金型装置、
ヘミング加工用プレス機械、ヘミング加工用ロボットに
関し、更には例えば自動車部品として使用されるアウタ
板材とインナ板材をヘミング加工を用いて接合する板材
接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】板材の端部を補強したり、板材の端面を
滑らかにしたり、一対の板材(例えば自動車部品として
用いられるアウタ板材、インナ板材)を接合せしめたり
等するため、板材における被曲げ部を曲げ成形せしめ
て、ヘミング加工を行うことはよく知られている。そし
て、従来は、ヘミング加工用ロボット、ヘミング加工用
金型装置を備えたプレス機械により、ヘミング加工を行
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋼板材のご
とき引張強さの大きい板材に対しては被曲げ部の曲げ半
径を極力小さくしても、被曲げ部に亀裂が生じることな
く、適切なヘミング加工を行うことができる一方、アル
ミニウム板材、アルミニウム合金板材のごとき引張強さ
の小さい板材に対しては被曲げ部の曲げ半径を小さくし
てヘミング加工を行うと、図4(a)に示すように被曲
げ部に亀裂が生じる。そのためアルミニウム板材、アル
ミニウム合金板材のごとき引張強さの小さい板材に対し
ては図4(b)に示すように被曲げ部の曲げ半径を大き
くして、ヘミング加工を行うことを余儀なくされてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
点を解決するため、本発明においては、第1の手段とし
て、板材における被曲げ部を曲げ成形せしめることによ
り、板材に対してヘミング加工を行うヘミング加工方法
において、板材における被曲げ部を曲げ成形せしめる前
に、板材の温度が極低温(−50℃〜−196℃)にな
るように、板材を液体窒素により冷却せしめてなること
を特徴とする。
【0005】第2の手段として、板材における被曲げ部
を曲げ成形せしめることにより、板材に対してヘミング
加工を行うヘミング加工方法において、板材における被
曲げ部を曲げ成形せしめる前に、被曲げ部付近の温度が
極低温になるように、被曲げ部付近に液体窒素を噴霧し
てなることを特徴とする。
【0006】第3の手段として、第1,第2の手段の構
成要件の他に、前記板材は、アルミニウム板材又はアル
ミニウム合金板材であることを特徴とする。
【0007】第4の手段として、曲げポンチとダイを上
下に対向して設け、板材における被曲げ部を曲げ成形せ
しめるため、この曲げポンチをダイに対して相対的に上
下動可能に構成し、板材を上記ダイに押圧せしめるブラ
ンクホルダをダイに対して相対的に上下動可能に設けて
なるヘミング加工用金型装置において、板材における被
曲げ部を曲げ成形せしめる前に、被曲げ部付近の温度が
極低温になるように、被曲げ部付近に液体窒素を噴霧す
る噴霧器を設けてなることを特徴とする。
【0008】第5の手段として、板材における被曲げ部
を曲げ成形せしめることにより、板材に対してヘミング
加工を行うプレス機械であって、第4の手段の構成要件
からなるヘミング加工用金型装置を備えてなることを特
徴とする。
【0009】第6の手段として、板材における被曲げ部
を曲げ成形せしめることにより、板材に対してヘミング
加工を行うヘミング加工用ロボットにおいて、板材にお
ける被曲げ部を曲げ成形せしめる前に、被曲げ部付近の
温度が極低温になるように、被曲げ部付近に液体窒素を
噴霧する噴霧器を設けてなることを特徴とする。
【0010】第7の手段として、板材における被曲げ部
を曲げ成形せしめる前に、板材に対してヘミング加工を
行うヘミング加工用ロボットにおいて、ロボットアーム
の先端部に板材における被曲げ部を曲げ成形せしめる曲
げローラを設け、板材における被曲げ部を曲げ成形せし
める前に、被曲げ部付近の温度が極低温になるように、
被曲げ部付近に液体窒素を噴霧する噴霧器をこの曲げロ
ーラに近接して設けてなることを特徴とする。
【0011】第8の手段として、アウタ板材における当
接面とインナ板材における当接面を当接させた状態の下
で、アウタ板材における被曲げ部を曲げ成形せしめて、
アウタ板材に対してヘミング加工を行うことにより、ア
ウタ板材とインナ板材を接合する板材接合方法におい
て、アウタ板材における被曲げ部を曲げ成形せしめる前
に、被曲げ部付近の温度が極低温になるように、被曲げ
部付近に液体窒素を噴霧してなることを特徴とする。
【0012】第9の手段として、第8の手段の構成要件
の他に、前記アウタ板材は、アルミニウム板材又はアル
ミニウム合金板材であることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の手段によれば、板材を液体窒素により
冷却せしめることにより、板材の温度が極低温になるよ
うにする。これによって、板材の引張強さ、伸びを向上
せしめることができる。特に、第2,第4〜第9の手段
においては、板材における被曲げ部付近に液体窒素を噴
霧することにより、被曲げ部付近の温度を極低温になる
ようにする。これによって板材における被曲げ部の引張
強さ、伸びを向上せしめることができる。換言すれば、
板材の引張強さ、伸びを部分的に向上せしめる。
【0014】そして、板材を液体窒素により冷却せしめ
た後に、板材における被曲げ部を曲げ成形せしめること
により、板材に対してヘミング加工を行う。ここで、板
材の引張強さ、伸びを向上せしめた状態の下で、被曲げ
部を曲げ成形せしめているため、被曲げ部に亀裂を生じ
せしめることなく、被曲げ部の曲率半径を小さくするこ
とができる。
【0015】特に、第4,第5の手段によれば、板材を
ダイとブランクホルダの間に位置せしめた後に、ブラン
クホルダをダイに対して接近する下方向(又は上方向)
へ相対的に移動させることにより、板材をダイに押圧せ
しめる。これによって、板材をダイに対して固定せしめ
ることができる。
【0016】また、噴霧器により板材における被曲げ部
付近に液体窒素を噴霧することにより、被曲げ部付近の
温度が極低温になるようにする。これによって、板材に
おける被曲げ部の引張強さ、伸びを向上せしめることが
できる。
【0017】そして、曲げポンチをダイに対して接近す
る下方向(又は上方向)へ相対的に移動させることによ
り、曲げポンチによって被曲げ部を曲げ成形せしめて、
板材に対してヘミング加工を行うことができる。
【0018】特に、第6,第7の手段によれば、ロボッ
トアームを板材における被曲げ部に対して接近する方向
へ移動させて、ロボットアームの先端部を被曲げ部に近
接せしめる。そして、ロボットアームを被曲げ部の長手
方向へ移動させつつ、噴霧器により被曲げ部付近を冷却
せしめ、曲げローラにより被曲げ部を曲げ成形せしめ
て、板材に対してヘミング加工を行う。即ち、噴霧器に
より被曲げ部付近に液体窒素を長手方向へ沿って次々噴
霧せしめて、被曲げ部付近の温度が極低温になるように
被曲げ部付近を長手方向へ沿って次々冷却せしめると共
に、曲げローラにより被曲げ部における冷却された部分
を長手方向に沿って次々曲げ成形せしめて、板材に対し
てヘミング加工を行う。
【0019】更に、第8,第9の手段によれば、アウタ
板材における当接面とインナ板材における当接面を当接
せしめる。次に、アウタ板材における被曲げ部付近に液
体窒素を噴霧することにより、被曲げ部付近の温度が極
低温になるようにする。これによって、アウタ板材にお
ける被曲げ部付近の引張強さ、伸びを向上せしめること
ができる。そして、アウタ板材における被曲げ部を曲げ
成形せしめて、アウタ板材に対してヘミング加工を行う
ことにより、アウタ板材とインナ板材を接合せしめるこ
とができる。
【0020】
【実施例】図1を参照して第1実施例に係るヘミング加
工用金型装置1について説明する。
【0021】プレス機械におけるボルスタ3にはアルミ
ニウム板材、アルミニウム合金板材のごとき板材(アウ
タ板材)Wを支持するダイ5が設けてあり、プレス機械
における上下動可能なラム7には曲げポンチ金型9がダ
イ5に上下(図1において上下)に対向して設けてあ
る。上記曲げポンチ9は、ポンチ本体11と、板材Wに
おける被曲げ部Waに対して本曲げを行う本曲げポンチ
13と、被曲げ部Waに対して予備曲げを行う予備曲げ
ポンチ15を備えている。ここで、本曲げポンチ13は
ポンチ本体11に一体的に設けてあり、予備曲げポンチ
15はポンチ本体11に対して上下動自在に設けてあ
る。また、上記予備曲げポンチ15は通常状態の下では
本曲げポンチ13の先端よりも下方向へ突出してあっ
て、予備曲げポンチ15とポンチ本体11との間には予
備曲げポンチ15を下方向へ付勢可能なスプリング、ウ
レタンゴムのごときポンチ付勢部材17が介在してあ
る。
【0022】上記曲げポンチ金型9にはアウタ板材Wに
おける当接面とインナ板材W´における当接面が当接し
た状態の下でアウタ板材W及びインナ板材W´をダイ5
に押圧せしめるブランクホルダ19が上下動可能に設け
てある。このブランクホルダ19は通常状態においては
予備曲げポンチ17の先端よりも下方向へ突出してあっ
て、ブランクホルダ19とポンチ本体11との間にはブ
ランクホルダ19を下方向へ付勢可能なスプリング、シ
リンダのごときホルダ付勢部材21が介在してある。
【0023】被曲げ部Waを曲げポンチ13,15によ
り曲げ成形せしめる前に、被曲げ部Wa付近の温度が極
低温(−50℃〜−196℃)になるように、被曲げ部
Wa付近に液体窒素を噴霧する噴霧器23が支持アーム
25を介して設けてある。この噴霧器23はダイ5を囲
繞するように環状に構成してあって、多数の噴霧口を備
えている。なお、噴霧器23は液体窒素ボンベ(図示省
略)に接続してあり、液体窒素の噴霧開始、終了は切換
バルブ(図示省略)によって適宜に行うことができるよ
うに構成してある。
【0024】次に、本実施例に係るヘミング加工方法及
びこのヘミング加工方法を用いた板材接合方法について
説明する。
【0025】アウタ板材Wにおける当接面と板材W´に
おける当接面を当接せしめた状態の下で、アウタ板材W
をダイ5に支持せしめる。
【0026】次に、ラム7を下方向へ移動させることに
より、ブランクホルダ19をダイ5に対して接近する下
方向へ移動させることにより、ホルダ付勢部材21の付
勢力も相まってアウタ板材W及びインナ板材W´をダイ
5に押圧せしめる。このとき、ブランクホルダ19はホ
ルダ付勢部材21の付勢力に抗して曲げポンチ金型9に
対して相対的に上方向へ移動している。
【0027】また、ラム9の下方向の移動開始とほぼ同
時に、噴霧器23によりアウタ板材Wにおける被曲げ部
Wa付近に液体窒素を噴霧することにより、被曲げ部W
a付近の温度が極低温になるようにする。これによって
アウタ板材Wにおける被曲げ部Waの引張強さ、伸びを
向上せしめることができる。ここで、アウタ板材Wの温
度が極低温になるとアウタ板材Wの引張強さ、伸びが向
上することは公知であり(特開平4−300032号公
報、特開平6−47455号公報参照)、本発明の発明
者も5000系アルミニウム板材に対して引張試験を行
い、図3に示すように温度と引張強さ、伸びとの関係を
得ることができた。
【0028】そして、ラム7を更に下方向へ移動させる
ことにより、曲げポンチ13,15をダイ5に対して接
近する下方向に移動させることにより、まず予備曲げポ
ンチ15によって被曲げ部Waを予備曲げ成形せしめ
て、次に本曲げポンチ13によって被曲げ部Waを本曲
げ成形せしめ、アウタ板材Wに対してヘミング加工を行
い、アウタ板材Wとインナ板材W´を接合せしめること
ができる。
【0029】なお、予備曲げポンチ15による予備曲げ
成形終了後は、ダイ5に適宜に設けたストッパ部材(図
示省略)の作用により、予備曲げポンチ15はポンチ付
勢部材17の付勢力に抗してポンチ本体11に対して相
対的に上方向へ移動する。また、予備曲げポンチ15に
より予備曲げ成形を行う直前に噴霧器23による液体窒
素の噴霧を停止せしめる。
【0030】以上のごとき、第1実施例に係る発明によ
れば、アウタ板材Wの引張強さ、伸びを向上せしめた状
態の下で、アウタ板材Wにおける被曲げ部Waを曲げ成
形せしめているため、アウタ板材Wにおける被曲げ部W
aに図4(a)に示すような亀裂を生じせしめることな
く、被曲げ部Waの曲率半径を小さくしてヘミング加工
を行い、ヘミング加工性及びアウタ板材Wとインナ板材
W´の接合性の向上を図ることができる。また、アウタ
板材Wにおける被曲げ部Wa付近にのみ液体窒素を噴霧
しているため、液体窒素の使用量を少なくすることがで
きる。
【0031】次に、図2を参照して第2実施例に係るヘ
ミング加工用ロボット27について説明する。
【0032】ヘミング加工用ロボット27のベースを構
成するロボットベース29がガイド部材31を介して前
後方向(図2において紙面に向かって表裏方向)へ移動
可能に設けてあり、このロボットベース29には適宜方
向へ運動可能な多関節のロボットアーム33の基部が設
けてある。そして、このロボットアーム33の先端部に
はアウタ板材Wにおける被曲げ部Waに本曲げ成形せし
める本曲げローラ35及び被曲げ部Waに予備曲げ成形
せしめる予備曲げローラ37がそれぞれ回転自在に設け
てある。なお、本曲げローラ35、予備曲げローラ37
の2種類の曲げローラを設けることは必ずしも必要な
い。
【0033】被曲げ部Waを曲げローラ35,37によ
り曲げ成形せしめる前に、被曲げ部Wa付近の温度が極
低温(−50℃〜−196℃)になるように、被曲げ部
Wa付近に液体窒素を噴霧する噴霧器39が支持ブラケ
ット41を介して設けてあり、この噴霧器39は液体窒
素ボンベ(図示省略)に接続してある。
【0034】なお、ヘミング加工用ロボット27の左方
(図において左方)にはアウタ板材Wを支持するダイ4
3が配置してあり、このダイ43の適宜位置にはアウタ
板材Wにおける当接面とインナ板材W´における当接面
が当接した状態の下でアウタ板材W及びインナ板材W´
をダイ5に押圧せしめる板材押圧装置45が設けてあ
る。
【0035】次に、第2実施例に係るヘミング加工方法
及びこのヘミング加工方法を用いた板材接合方法につい
て説明する。
【0036】アウタ板材Wにおける当接面とインナ板材
W´における当接面を当接せしめた状態の下で、アウタ
板材Wをダイ43に支持せしめる。そして、板材押圧装
置45によりアウタ板材W及びインナ板材W´をダイ5
に押圧せしめる。
【0037】次に、ロボットアーム33をアウタ板材W
における被曲げ部Waに対して接近する方向へ移動させ
て、ロボットアーム33の先端部を被曲げ部Waに近接
せしめる。そして、ロボットアーム33を被曲げ部Wa
の長手方向(後方向)へロボットベース29と一体的に
移動させつつ、噴霧器39により被曲げ部Wa付近を冷
却せしめ曲げローラ35,37により被曲げ部Waを曲
げ成形せしめて、アウタ板材Wに対してヘミング加工を
行う。即ち、噴霧器39により被曲げ部Wa付近に液体
窒素を長手方向へ沿って次々噴霧せしめて、被曲げ部W
a付近の温度が極低温になるように被曲げ部Wa付近を
長手方向へ沿って次々冷却せしめて引張強さ、伸びを向
上せしめると共に、曲げローラ35,37により被曲げ
部Waにおける冷却された部分を長手方向に沿って次々
曲げ成形せしめて、アウタ板材Wに対してヘミング加工
を行い、アウタ板材Wとインナ板材W´を接合せしめる
ことができる。
【0038】以上のごとく第2実施例に係る発明におい
ても、前述の第1実施例に係る発明と同様の効果を奏す
る。
【0039】なお、本発明は、前述のごとく実施例の説
明に限るものではなく、ボルスタ3にポンチ5を設ける
と共に、ラム71にダイ9を設ける代わりに、ボルスタ
3にダイ9を設けると共にラム7にポンチ5を設けたり
等の変更を行うことができる。
【0040】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明により理解さ
れるように、請求項1〜請求項7に記載の発明によれ
ば、板材の引張強さ、伸びを向上せしめた状態の下で、
板材における被曲げ部を曲げ成形せしめているため、被
曲げ部に亀裂を生じせしめることなく、被曲げ部の曲率
半径を小さくしてヘミング加工を行うことができ、ヘミ
ング加工性の向上を図ることができる。
【0041】請求項2,請求項4〜請求項7に記載の発
明によれば、板材における被曲げ部付近にのみ液体窒素
を噴霧しているため、液体窒素の使用量を少なくするこ
とができる。
【0042】請求項8又は請求項9に記載の発明によれ
ば、アウタ板材の引張強さ、伸びを向上せしめた状態の
下で、アウタ板材における被曲げ部を曲げ成形せしめて
いるため、アウタ板材における被曲げ部に亀裂を生じせ
しめることなく、被曲げ部の曲率半径を小さくしてヘミ
ング加工を行い、アウタ板材とインナ板材の接合性の向
上を図ることができる。また、アウタ板材における被曲
げ部付近にのみ液体窒素を噴霧しているため、液体窒素
の使用量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘミング加工用金型装置を示す図である。
【図2】ヘミング加工用ロボットを示す図である。
【図3】5000系アルミニウム板材に対して引張試験
を行った場合における温度と引張強さ、伸びとの関係を
示す図である。
【図4】アルミニウム板材に対しての従来のヘミング加
工の説明図である。
【符号の説明】
W アウタ板材 W′ インナ板材 1 ヘミング加工用金型装置 5 ダイ 9 曲げポンチ 19 ブランクホルダ 23 噴霧器 27 ヘミング加工用ロボット 33 ロボットアーム 35 本曲げローラ 37 予備曲げローラ 39 噴霧器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材における被曲げ部を曲げ成形せしめ
    ることにより、板材に対してヘミング加工を行うヘミン
    グ加工方法において、 板材における被曲げ部を曲げ成形せしめる前に、板材の
    温度が極低温になるように、板材を液体窒素により冷却
    せしめてなることを特徴とするヘミング加工方法。
  2. 【請求項2】 板材における被曲げ部を曲げ成形せしめ
    ることにより、板材に対してヘミング加工を行うヘミン
    グ加工方法において、 板材における被曲げ部を曲げ成形せしめる前に、被曲げ
    部付近の温度が極低温になるように、被曲げ部付近に液
    体窒素を噴霧してなることを特徴とするヘミング加工方
    法。
  3. 【請求項3】 前記板材は、アルミニウム板材又はアル
    ミニウム合金板材であることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のヘミング加工方法。
  4. 【請求項4】 曲げポンチとダイを上下に対向して設
    け、板材における被曲げ部を曲げ成形せしめるため、こ
    の曲げポンチをダイに対して相対的に上下動可能に構成
    し、板材を上記ダイに押圧せしめるブランクホルダをダ
    イに対して相対的に上下動可能に設けてなるヘミング加
    工用金型装置において、 板材における被曲げ部を曲げ成形せしめる前に、被曲げ
    部付近の温度が極低温になるように、被曲げ部付近に液
    体窒素を噴霧する噴霧器を設けてなることを特徴とする
    ヘミング加工用金型装置。
  5. 【請求項5】 板材における被曲げ部を曲げ成形せしめ
    ることにより、板材に対してヘミング加工を行うプレス
    機械であって、請求項4に記載のヘミング加工用金型装
    置を備えてなることを特徴とするプレス機械。
  6. 【請求項6】 板材における被曲げ部を曲げ成形せしめ
    ることにより、板材に対してヘミング加工を行うヘミン
    グ加工用ロボットにおいて、 板材における被曲げ部を曲げ成形せしめる前に、被曲げ
    部付近の温度が極低温になるように、被曲げ部付近に液
    体窒素を噴霧する噴霧器を設けてなることを特徴とする
    ヘミング加工用ロボット。
  7. 【請求項7】 板材における被曲げ部を曲げ成形せしめ
    る前に、板材に対してヘミング加工を行うヘミング加工
    用ロボットにおいて、 ロボットア−ムの先端部に板材における被曲げ部を曲げ
    成形せしめる曲げローラを設け、板材における被曲げ部
    を曲げ成形せしめる前に、被曲げ部付近の温度が極低温
    になるように、被曲げ部付近に液体窒素を噴霧する噴霧
    器をこの曲げローラに近接して設けてなることを特徴と
    するヘミング加工用ロボット。
  8. 【請求項8】 アウタ板材における当接面とインナ板材
    における当接面を当接させた状態の下で、アウタ板材に
    おける被曲げ部を曲げ成形せしめて、アウタ板材に対し
    てヘミング加工を行うことにより、アウタ板材とインナ
    板材を接合する板材接合方法において、 アウタ板材における被曲げ部を曲げ成形せしめる前に、
    被曲げ部付近の温度が極低温になるように、被曲げ部付
    近に液体窒素を噴霧してなることを特徴とする板材接合
    方法。
  9. 【請求項9】 前記アウタ板材は、アルミニウム板材又
    はアルミニウム合金板材であることを特徴とする請求項
    8に記載の板材接合方法。
JP24396594A 1994-10-07 1994-10-07 ヘミング加工方法及びヘミング加工用金型装置及びヘミング加工用プレス機械及びヘミング加工用ロボット及び板材接合方法 Pending JPH08108220A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7204118B2 (en) 2004-08-19 2007-04-17 Valiant Corporation Hemming tool die assembly
KR101418043B1 (ko) * 2013-01-23 2014-07-10 (주)미래테크노 범용성이 향상된 프레스방식의 시작용 헤밍장치

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