JPH08107616A - ボックスとカバーのロック構造 - Google Patents
ボックスとカバーのロック構造Info
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- JPH08107616A JPH08107616A JP6242762A JP24276294A JPH08107616A JP H08107616 A JPH08107616 A JP H08107616A JP 6242762 A JP6242762 A JP 6242762A JP 24276294 A JP24276294 A JP 24276294A JP H08107616 A JPH08107616 A JP H08107616A
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- locking
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 狭いスペースでもロックを解除できる構造と
する。 【構成】 ボックス11の開口部外面には、所定間隔で
係止片13が並設されると共に、開口部から係止片13
よりも下方に、下方に向かって徐々に突出する傾斜面1
6を備えた乗上片15が突設されている。一方、カバー
12の開口部からは、略コ字形で、その連結部分に前記
係止片13が着脱可能に係止される係止部19を備えた
弾性脚部17が延設されている。そして、前記係止片1
3の間に工具14を差し込めば、この工具14の先端が
前記傾斜面16を摺動して側方に移動し、弾性脚部17
を弾性変形させることにより、係止片13と係止部19
との係止状態が解除されるようになっている。
する。 【構成】 ボックス11の開口部外面には、所定間隔で
係止片13が並設されると共に、開口部から係止片13
よりも下方に、下方に向かって徐々に突出する傾斜面1
6を備えた乗上片15が突設されている。一方、カバー
12の開口部からは、略コ字形で、その連結部分に前記
係止片13が着脱可能に係止される係止部19を備えた
弾性脚部17が延設されている。そして、前記係止片1
3の間に工具14を差し込めば、この工具14の先端が
前記傾斜面16を摺動して側方に移動し、弾性脚部17
を弾性変形させることにより、係止片13と係止部19
との係止状態が解除されるようになっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボックスとカバーのロッ
ク構造、詳しくは、自動車等の電気配線に用いるヒュー
ズボックス、ジャンクションボックス等の各種ボックス
とカバーのロック構造に関するものである。
ク構造、詳しくは、自動車等の電気配線に用いるヒュー
ズボックス、ジャンクションボックス等の各種ボックス
とカバーのロック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボックスとカバーのロック構造と
して、例えば、図7に示すものが開示されている(実公
昭64─1714号公報参照)。このロック構造は、ボ
ックス1に装着したカバー2の取り外しを容易とするた
めのものである。具体的には、ボックス1の外側壁に並
設した係止片3と、カバー2の外側壁に形成した、下端
部に係止部4を有する弾性脚部5とから構成されてい
る。
して、例えば、図7に示すものが開示されている(実公
昭64─1714号公報参照)。このロック構造は、ボ
ックス1に装着したカバー2の取り外しを容易とするた
めのものである。具体的には、ボックス1の外側壁に並
設した係止片3と、カバー2の外側壁に形成した、下端
部に係止部4を有する弾性脚部5とから構成されてい
る。
【0003】このロック構造によれば、係止片3の間に
ドライバー等の工具6の先端部(板状に形成された部
分)を差し込み、この工具6を回動させることにより、
前記弾性脚部5を側方に撓ませるだけでロックを解除す
ることができるようになっている。
ドライバー等の工具6の先端部(板状に形成された部
分)を差し込み、この工具6を回動させることにより、
前記弾性脚部5を側方に撓ませるだけでロックを解除す
ることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のロック構造では、ロックを解除するために、工具6
を回動させる必要があり、そのためのスペースを、設置
するボックス1の側方に確保しなければならない。この
ため、ボックス1を他の部材や車両パネル等に接近して
設けることができず、無駄なスペースが発生し、結果と
して占有スペースの増大をもたらすという問題があっ
た。そこで、本発明は前記問題点に鑑み、狭いスペース
でもロックを解除することのできるボックスとカバーの
ロック構造を提供することを目的とする。
来のロック構造では、ロックを解除するために、工具6
を回動させる必要があり、そのためのスペースを、設置
するボックス1の側方に確保しなければならない。この
ため、ボックス1を他の部材や車両パネル等に接近して
設けることができず、無駄なスペースが発生し、結果と
して占有スペースの増大をもたらすという問題があっ
た。そこで、本発明は前記問題点に鑑み、狭いスペース
でもロックを解除することのできるボックスとカバーの
ロック構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、ボックスの開口部外面
に、所定間隔で係止片を並設すると共に、開口部から係
止片よりも下方に、下方に向かって徐々に突出する乗上
片を突設する一方、カバーの開口部から略コ字形の弾性
脚部を延設し、該弾性脚部の中間部分を前記係止片に着
脱可能に係止される係止部としている。
め、請求項1記載の発明では、ボックスの開口部外面
に、所定間隔で係止片を並設すると共に、開口部から係
止片よりも下方に、下方に向かって徐々に突出する乗上
片を突設する一方、カバーの開口部から略コ字形の弾性
脚部を延設し、該弾性脚部の中間部分を前記係止片に着
脱可能に係止される係止部としている。
【0006】請求項2記載の発明では、前記弾性脚部
を、前記係止片の間に下方に向かって真っすぐに差し込
んだ工具が、前記乗上片を乗り上げて側方に平行移動す
る際に作用する力が所定値以上となった時点で弾性変形
するものとしている。
を、前記係止片の間に下方に向かって真っすぐに差し込
んだ工具が、前記乗上片を乗り上げて側方に平行移動す
る際に作用する力が所定値以上となった時点で弾性変形
するものとしている。
【0007】請求項3記載の発明では、前記係止部の中
央部に、上方及びカバーの内方に向かって開口する凹部
を形成し、工具の押込力が所定値以上となった時点で、
その底壁が弾性変形し、係止部に上下に開口して工具の
挿通を可能とする挿通路が形成されるようにしている。
央部に、上方及びカバーの内方に向かって開口する凹部
を形成し、工具の押込力が所定値以上となった時点で、
その底壁が弾性変形し、係止部に上下に開口して工具の
挿通を可能とする挿通路が形成されるようにしている。
【0008】請求項4記載の発明では、前記係止部の中
央部に、カバーの内方に向かって徐々に深くなる凹部を
形成し、前記弾性脚部を、前記凹部での工具の押込力が
所定値以上となった時点で、側方に作用する分力で弾性
変形するものとしている。
央部に、カバーの内方に向かって徐々に深くなる凹部を
形成し、前記弾性脚部を、前記凹部での工具の押込力が
所定値以上となった時点で、側方に作用する分力で弾性
変形するものとしている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ボックスにカバ
ーを被せれば、弾性脚部の係止部が係止片に摺接するこ
とにより側方に弾性変形し、乗り越えることにより形状
復帰して係止部が係止片に係止する。
ーを被せれば、弾性脚部の係止部が係止片に摺接するこ
とにより側方に弾性変形し、乗り越えることにより形状
復帰して係止部が係止片に係止する。
【0010】そして、ボックスからカバーを取り外す場
合には、係止片の間に板状の工具先端部を下方に向かっ
て真っすぐに差し込む。工具の先端部は乗上片に乗り上
げて側方に平行移動し、前記弾性脚部を弾性変形させ
る。これにより、前記係止部が係止片から脱落し、カバ
ーを取り外すことが可能となる。
合には、係止片の間に板状の工具先端部を下方に向かっ
て真っすぐに差し込む。工具の先端部は乗上片に乗り上
げて側方に平行移動し、前記弾性脚部を弾性変形させ
る。これにより、前記係止部が係止片から脱落し、カバ
ーを取り外すことが可能となる。
【0011】請求項2記載の発明によれば、弾性脚部
は、工具の先端部が乗上片に乗り上げて側方に平行移動
する際、係止部に作用する力が所定値以上となった時点
で弾性変形する。すなわち、振動等、作用する応力が所
定値以下では変形せず、従って係止部と係止片との好ま
しい係止状態が維持される。
は、工具の先端部が乗上片に乗り上げて側方に平行移動
する際、係止部に作用する力が所定値以上となった時点
で弾性変形する。すなわち、振動等、作用する応力が所
定値以下では変形せず、従って係止部と係止片との好ま
しい係止状態が維持される。
【0012】請求項3記載の発明によれば、弾性脚部間
に工具の先端部を差し込めば、その先端部は凹部内に導
かれて位置決めされる。そして、工具を所定値以上の力
で押し込めば、凹部の底壁が弾性変形して工具の挿通が
可能となる。しかも、その押込力により、工具の先端部
が乗上片を乗り上げて係止部を介して弾性脚部を弾性変
形させる。
に工具の先端部を差し込めば、その先端部は凹部内に導
かれて位置決めされる。そして、工具を所定値以上の力
で押し込めば、凹部の底壁が弾性変形して工具の挿通が
可能となる。しかも、その押込力により、工具の先端部
が乗上片を乗り上げて係止部を介して弾性脚部を弾性変
形させる。
【0013】請求項4記載の発明によれば、弾性脚部間
に工具の先端部を差し込んで所定値以上の力で押し込め
ば、凹部の底面に作用する水平分力により、弾性脚部が
弾性変形する。
に工具の先端部を差し込んで所定値以上の力で押し込め
ば、凹部の底面に作用する水平分力により、弾性脚部が
弾性変形する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。 (第1実施例)図1は、第1実施例に係るロック構造を
備えたボックス11とカバー12の斜視図である。ボッ
クス11及びカバー12は、上方及び下方が開口する略
箱体形状で、合成樹脂材料を成形することにより形成さ
れる。
明する。 (第1実施例)図1は、第1実施例に係るロック構造を
備えたボックス11とカバー12の斜視図である。ボッ
クス11及びカバー12は、上方及び下方が開口する略
箱体形状で、合成樹脂材料を成形することにより形成さ
れる。
【0015】前記ボックス11の両端面11aには所定
間隔で対向する一対の係止片13がそれぞれ突設されて
いる。この係止片13は、ボックス11の上方開口部側
から下方に向かうに従って徐々に突出する略三角形状
で、その間隔は先端板状のドライバー等の工具14が挿
入できる大きさである。
間隔で対向する一対の係止片13がそれぞれ突設されて
いる。この係止片13は、ボックス11の上方開口部側
から下方に向かうに従って徐々に突出する略三角形状
で、その間隔は先端板状のドライバー等の工具14が挿
入できる大きさである。
【0016】また、前記ボックス11の両端面11aに
は、上方開口部側から前記係止片13よりも下方に乗上
片15がそれぞれ突設されている。この乗上片15は、
下方に向かうに従って徐々に突出する傾斜面16を有し
ており、下記するように、係止片13の間に工具14の
先端部を差し込めば、この先端部は前記傾斜面16を摺
動して側方に平行移動するように構成されている。
は、上方開口部側から前記係止片13よりも下方に乗上
片15がそれぞれ突設されている。この乗上片15は、
下方に向かうに従って徐々に突出する傾斜面16を有し
ており、下記するように、係止片13の間に工具14の
先端部を差し込めば、この先端部は前記傾斜面16を摺
動して側方に平行移動するように構成されている。
【0017】前記カバー12の開口部両端12aには略
コ字形の弾性脚部17が形成されている。詳述すると、
弾性脚部17は、カバー12の下方開口部に形成された
鍔部18から下方に向かって延び、中間連結部分は前記
係止片13に着脱可能に係止される係止部19となって
いる。係止部19は、中央部が凹状に形成されており、
前記係止片13に係止した状態で、ボックス11の端面
との間に工具14の先端部を挿入可能な間隙(挿通部2
0)を構成する。挿通部20は、工具14の先端部を挿
通させ、乗上片15の傾斜面16に当接可能とする。た
だし、工具14の先端が傾斜面を摺動する際に工具13
の側面が挿通部20を構成する縁部に当接して弾性脚部
17を弾性変形させるようになっている。ところで、弾
性脚部17は、所定値以上の荷重を加えられることによ
り弾性変形するようになっており、通常の係止状態で
は、振動、その他の外力の作用によっては弾性変形しな
いように形成されている。
コ字形の弾性脚部17が形成されている。詳述すると、
弾性脚部17は、カバー12の下方開口部に形成された
鍔部18から下方に向かって延び、中間連結部分は前記
係止片13に着脱可能に係止される係止部19となって
いる。係止部19は、中央部が凹状に形成されており、
前記係止片13に係止した状態で、ボックス11の端面
との間に工具14の先端部を挿入可能な間隙(挿通部2
0)を構成する。挿通部20は、工具14の先端部を挿
通させ、乗上片15の傾斜面16に当接可能とする。た
だし、工具14の先端が傾斜面を摺動する際に工具13
の側面が挿通部20を構成する縁部に当接して弾性脚部
17を弾性変形させるようになっている。ところで、弾
性脚部17は、所定値以上の荷重を加えられることによ
り弾性変形するようになっており、通常の係止状態で
は、振動、その他の外力の作用によっては弾性変形しな
いように形成されている。
【0018】前記構成からなるロック構造では、ボック
ス11にカバー12を被せることにより、前記弾性脚部
17の係止部19が係止片13に圧接し、その傾斜面1
9aによって側方に弾性変形しながら下方に移動する。
弾性脚部17は、係止部19が係止片13を乗り越える
ことにより、形状復帰して係止状態が形成され、カバー
12がボックス11に装着される(図2(a),(b)
参照)。
ス11にカバー12を被せることにより、前記弾性脚部
17の係止部19が係止片13に圧接し、その傾斜面1
9aによって側方に弾性変形しながら下方に移動する。
弾性脚部17は、係止部19が係止片13を乗り越える
ことにより、形状復帰して係止状態が形成され、カバー
12がボックス11に装着される(図2(a),(b)
参照)。
【0019】次に、ボックス11からカバー12を取り
外す場合、図3(a)に示すように、係止片13の間
に、上方より下方に向かって真っすぐに工具14の先端
部を差し込む。工具14の先端部は、係止片13に係止
した係止部19とボックス11の端面との間に形成され
る挿通部20を通過して、乗上片15の傾斜面16に当
接する。工具14をさらに下方に向かって真っすぐに移
動させると、工具14は、図3(b)に示すように、前
記乗上片15の傾斜面16を移動して側方に平行移動す
る。これにより、弾性脚部17は工具14によって係止
部19を押圧され、側方に向かって弾性変形し、係止部
19と係止片13との係止状態が解除されるので、カバ
ー12を上方に移動させてボックス11から取り外す。
外す場合、図3(a)に示すように、係止片13の間
に、上方より下方に向かって真っすぐに工具14の先端
部を差し込む。工具14の先端部は、係止片13に係止
した係止部19とボックス11の端面との間に形成され
る挿通部20を通過して、乗上片15の傾斜面16に当
接する。工具14をさらに下方に向かって真っすぐに移
動させると、工具14は、図3(b)に示すように、前
記乗上片15の傾斜面16を移動して側方に平行移動す
る。これにより、弾性脚部17は工具14によって係止
部19を押圧され、側方に向かって弾性変形し、係止部
19と係止片13との係止状態が解除されるので、カバ
ー12を上方に移動させてボックス11から取り外す。
【0020】このように、前記ロック構造によれば、係
止片13の間に工具14を真っすぐ下方に向かって差し
込むだけでロック状態を解除することができ、工具14
を回動させる必要がない。したがって、ボックス11の
側方にスペースを設けなくても、ボックス11からのカ
バー12の取り外し作業を容易に行なうことができ、ボ
ックス11の設置場所に制約を受けることもない。
止片13の間に工具14を真っすぐ下方に向かって差し
込むだけでロック状態を解除することができ、工具14
を回動させる必要がない。したがって、ボックス11の
側方にスペースを設けなくても、ボックス11からのカ
バー12の取り外し作業を容易に行なうことができ、ボ
ックス11の設置場所に制約を受けることもない。
【0021】(第2実施例)第2実施例に係るロック構
造は、図4に示すように、前記第1実施例とは、挿通部
20の代わりに凹部21を形成した点が異なる。すなわ
ち、この凹部21は、上方及びカバー12の内方側に向
かって開口しており、ボックス11にカバー12を装着
した状態では、凹部21を形成した係止部19の縁がボ
ックス11の側面に当接して前記挿通部20のような隙
間が形成されないようになっている(図5(a)参
照)。
造は、図4に示すように、前記第1実施例とは、挿通部
20の代わりに凹部21を形成した点が異なる。すなわ
ち、この凹部21は、上方及びカバー12の内方側に向
かって開口しており、ボックス11にカバー12を装着
した状態では、凹部21を形成した係止部19の縁がボ
ックス11の側面に当接して前記挿通部20のような隙
間が形成されないようになっている(図5(a)参
照)。
【0022】また、前記凹部21は、弾性脚部17の間
に上方から挿通した工具14の先端部を導き、容易に位
置決めできるようになっており、これにより工具14の
差し込み作業が迅速に行える。また、工具14が所定力
以上で鉛直下方に押し込まれることにより、その底壁2
1aが弾性変形して工具14を挿通するための挿通路が
形成されるようになっている(図5(b)参照)。
に上方から挿通した工具14の先端部を導き、容易に位
置決めできるようになっており、これにより工具14の
差し込み作業が迅速に行える。また、工具14が所定力
以上で鉛直下方に押し込まれることにより、その底壁2
1aが弾性変形して工具14を挿通するための挿通路が
形成されるようになっている(図5(b)参照)。
【0023】この場合、前記底壁21aを弾性変形させ
るために必要な押込力を、工具14の先端部が乗上片1
5を摺動する際、弾性脚部17を側方に弾性変形させる
ために必要となる押込力よりも大きくなるように設計し
ておけば、凹部21内に工具14の先端を位置決めした
状態で、所定力で押し込むだけで容易にロックを解除す
ることができる。つまり、工具14を押し込んで底壁2
1aを弾性変形させることにより、工具14は下方に移
動して乗上片15の傾斜面16に当接するが、その際、
工具14を押し込む力は殆ど衰えることがないため、乗
上片15を介して係止部19に所定の力が作用し、弾性
脚部17は容易に弾性変形する。なお、前記凹部21の
底壁21aは、その両側にスリットを形成することによ
り、板状に突出する形状としてもよい。これによれば、
工具14による押込作業によって弾性変形範囲が広が
り、破損しにくくなる。
るために必要な押込力を、工具14の先端部が乗上片1
5を摺動する際、弾性脚部17を側方に弾性変形させる
ために必要となる押込力よりも大きくなるように設計し
ておけば、凹部21内に工具14の先端を位置決めした
状態で、所定力で押し込むだけで容易にロックを解除す
ることができる。つまり、工具14を押し込んで底壁2
1aを弾性変形させることにより、工具14は下方に移
動して乗上片15の傾斜面16に当接するが、その際、
工具14を押し込む力は殆ど衰えることがないため、乗
上片15を介して係止部19に所定の力が作用し、弾性
脚部17は容易に弾性変形する。なお、前記凹部21の
底壁21aは、その両側にスリットを形成することによ
り、板状に突出する形状としてもよい。これによれば、
工具14による押込作業によって弾性変形範囲が広が
り、破損しにくくなる。
【0024】(第3実施例)図6は、第3実施例に係る
ロック構造を備えたカバー12の断面図である。この第
3実施例では、前記第1実施例とは、弾性脚部17の係
止部19に、カバー12の内方に向かうに従って徐々に
深くなる凹部22を形成した点が異なる。
ロック構造を備えたカバー12の断面図である。この第
3実施例では、前記第1実施例とは、弾性脚部17の係
止部19に、カバー12の内方に向かうに従って徐々に
深くなる凹部22を形成した点が異なる。
【0025】前記凹部22は、ボックス11からカバー
12を取り外す際、工具14の先端部を挿通部20内に
誘導するためのもので、工具14の先端を弾性脚部17
の間に差し込むだけで、その位置決めができる。そし
て、工具14を下方に向かって押し込めば、その先端部
は凹部22の傾斜する底面を摺動して挿通部20内に導
かれる。工具14の先端部は、前記第1実施例と同様
に、挿通部20を通過した後、乗上片15の傾斜面15
aを移動し、その際、工具14が係止部19に圧接して
弾性脚部17を弾性変形させることによりロック状態を
解除する。
12を取り外す際、工具14の先端部を挿通部20内に
誘導するためのもので、工具14の先端を弾性脚部17
の間に差し込むだけで、その位置決めができる。そし
て、工具14を下方に向かって押し込めば、その先端部
は凹部22の傾斜する底面を摺動して挿通部20内に導
かれる。工具14の先端部は、前記第1実施例と同様
に、挿通部20を通過した後、乗上片15の傾斜面15
aを移動し、その際、工具14が係止部19に圧接して
弾性脚部17を弾性変形させることによりロック状態を
解除する。
【0026】なお、前記挿通部20は必ずしも必要では
なく、凹部22を形成するだけであってもよい。この場
合、工具14の押込力により係止部19には水平分力が
作用するので、この水平分力が所定値、すなわち、工具
14の先端部が乗上片15を摺動する際に係止部19に
作用して弾性脚部17を弾性変形させる値よりも大きく
とっておけば、前記第2実施例同様、ロックの解除がス
ムーズに行く。
なく、凹部22を形成するだけであってもよい。この場
合、工具14の押込力により係止部19には水平分力が
作用するので、この水平分力が所定値、すなわち、工具
14の先端部が乗上片15を摺動する際に係止部19に
作用して弾性脚部17を弾性変形させる値よりも大きく
とっておけば、前記第2実施例同様、ロックの解除がス
ムーズに行く。
【0027】また、ボックス11の側面に設けた係止片
13に係止される係止部19の上方に、乗上片15の代
わりに突起(図示せず)を設けるようにしてもよい。す
なわち、前記凹部22に工具14の先端を位置決めした
状態で、前記突起が工具14の外周面に当接するように
して、工具14を押し込むことにより凹部22の傾斜面
を介して弾性脚部17を弾性変形させ、ロックを解除す
るようにしてもよい。
13に係止される係止部19の上方に、乗上片15の代
わりに突起(図示せず)を設けるようにしてもよい。す
なわち、前記凹部22に工具14の先端を位置決めした
状態で、前記突起が工具14の外周面に当接するように
して、工具14を押し込むことにより凹部22の傾斜面
を介して弾性脚部17を弾性変形させ、ロックを解除す
るようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、係止片間に差し込んだ工具を乗上片に乗り上げさ
せることにより側方に平行移動させるようにしたので、
工具を下方に向かって真っすぐに移動させるだけで、弾
性脚部の係止部を係止片から脱落させることができる。
したがって、ボックスの側方に工具を回動させるための
スペースがいらず、配設位置の自由度が増す。
では、係止片間に差し込んだ工具を乗上片に乗り上げさ
せることにより側方に平行移動させるようにしたので、
工具を下方に向かって真っすぐに移動させるだけで、弾
性脚部の係止部を係止片から脱落させることができる。
したがって、ボックスの側方に工具を回動させるための
スペースがいらず、配設位置の自由度が増す。
【0029】また、請求項2記載の発明では、弾性脚部
を、工具の差し込み力が所定値を越えることにより弾性
変形するように構成したので、弾性脚部の係止部がボッ
クスに設けた係止片から振動等によって不用意に脱落す
ることがなく、適切な係止状態を得ることができる。
を、工具の差し込み力が所定値を越えることにより弾性
変形するように構成したので、弾性脚部の係止部がボッ
クスに設けた係止片から振動等によって不用意に脱落す
ることがなく、適切な係止状態を得ることができる。
【0030】請求項3又は4記載の発明では、係止部に
凹部を形成するようにしたので、弾性脚部間に工具を差
し込むだけで容易にその位置決めを行なうことができ、
作業性に優れている。また、工具の先端部を凹部内に位
置決めした状態で所定値以上の力で押し込むことによ
り、凹部の底壁又は弾性脚部を弾性変形させるようにし
たので、ロックの解除をスムーズに行わせることができ
る。
凹部を形成するようにしたので、弾性脚部間に工具を差
し込むだけで容易にその位置決めを行なうことができ、
作業性に優れている。また、工具の先端部を凹部内に位
置決めした状態で所定値以上の力で押し込むことによ
り、凹部の底壁又は弾性脚部を弾性変形させるようにし
たので、ロックの解除をスムーズに行わせることができ
る。
【図1】 本実施例に係るボックスとカバーの斜視図で
ある。
ある。
【図2】 (a)は図1のロック構造を示す平面図、
(b)は(a)のA─A線断面図である。
(b)は(a)のA─A線断面図である。
【図3】 (a),(b)は本実施例に係るロック構造
のロックを解除する工程を示す断面図である。
のロックを解除する工程を示す断面図である。
【図4】 他の実施例に係るロック構造を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】 (a),(b)は図4に示すロック構造のロ
ック解除手順を示す断面図である。
ック解除手順を示す断面図である。
【図6】 さらに他の実施例に係るロック構造を示す断
面図である。
面図である。
【図7】 従来例に係るロック構造を示す部分斜視図で
ある。
ある。
11 ボックス 12 カバー 13 係止片 14 工具 15 乗上片 16 傾斜面 17 弾性脚部 19 係止部
Claims (4)
- 【請求項1】 ボックスの開口部外面に、所定間隔で係
止片を並設すると共に、開口部から係止片よりも下方
に、下方に向かって徐々に突出する乗上片を突設する一
方、カバーの開口部から略コ字形の弾性脚部を延設し、
該弾性脚部の中間部分を前記係止片に着脱可能に係止さ
れる係止部としたことを特徴とするボックスとカバーの
ロック構造。 - 【請求項2】 前記弾性脚部を、前記係止片の間に下方
に向かって真っすぐに差し込んだ工具が、前記乗上片を
乗り上げて側方に平行移動する際に作用する力が所定値
以上となった時点で弾性変形するものとしたことを特徴
とする請求項1記載のボックスとカバーのロック構造。 - 【請求項3】 前記係止部の中央部に、上方及びカバー
の内方に向かって開口する凹部を形成し、工具の押込力
が所定値以上となった時点で、その底壁が弾性変形し、
係止部に上下に開口して工具の挿通を可能とする挿通路
が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1記載
のボックスとカバーのロック構造。 - 【請求項4】 前記係止部の中央部に、カバーの内方に
向かって徐々に深くなる凹部を形成し、前記弾性脚部
を、前記凹部での工具の押込力が所定値以上となった時
点で、側方に作用する分力で弾性変形するものとしたこ
とを特徴とする請求項1記載のボックスとカバーのロッ
ク構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6242762A JPH08107616A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | ボックスとカバーのロック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6242762A JPH08107616A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | ボックスとカバーのロック構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08107616A true JPH08107616A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17093901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6242762A Withdrawn JPH08107616A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | ボックスとカバーのロック構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08107616A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006041321A3 (en) * | 2004-10-15 | 2006-06-01 | Foodcap Int Ltd | Container, lid and clip therefor |
JP2011244647A (ja) * | 2010-05-20 | 2011-12-01 | Yazaki Corp | ロック構造 |
US9097452B2 (en) | 2004-10-15 | 2015-08-04 | Foodcap International Limited | Methods and apparatus for thermal regulation of perishable products |
JP2017052372A (ja) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | 株式会社ニフコ | 給油口装置 |
US9950835B2 (en) | 2004-07-20 | 2018-04-24 | Foodcap International Limited | Product distribution methods and apparatus |
WO2024190209A1 (ja) * | 2023-03-16 | 2024-09-19 | リンナイ株式会社 | ケース及び加熱調理器 |
-
1994
- 1994-10-06 JP JP6242762A patent/JPH08107616A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN107949497A (zh) * | 2015-09-09 | 2018-04-20 | 株式会社利富高 | 供油口装置 |
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WO2024190209A1 (ja) * | 2023-03-16 | 2024-09-19 | リンナイ株式会社 | ケース及び加熱調理器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |