JPH0810711Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0810711Y2
JPH0810711Y2 JP1990094440U JP9444090U JPH0810711Y2 JP H0810711 Y2 JPH0810711 Y2 JP H0810711Y2 JP 1990094440 U JP1990094440 U JP 1990094440U JP 9444090 U JP9444090 U JP 9444090U JP H0810711 Y2 JPH0810711 Y2 JP H0810711Y2
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JP
Japan
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retainer
axial direction
fixing member
gasket
holding member
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JP1990094440U
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JPH0452664U (ja
Inventor
義昭 大野
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エヌオーケー株式会社
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は密封装置に関し、特に、密封性に優れる密
封装置に関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、クランクシャフト等の回転部材とこの回転部
材を支持するエンジン本体等の固定部材との間に設けら
れて、両者間をシールするようになっている密封装置に
あっては、第4図に示すように構成されている。
すなわち、第4図に示す密封装置は、固定部材(図示
せず)にガスケット25を介して取付けられるリテーナ21
と、このリテーナ21の内周面22に嵌合取付けされるオイ
ルシール23とから構成され、このオイルシール23の内周
面のリップ部24を回転部材(図示せず)の外周面に当接
させて回転部材との間をシールし、ガスケット25を固定
部材とリテーナ21との間に介在させて固定部材との間を
シールするようになっている。
しかしながら、上記のように構成される従来の密封装
置にあっては、リテーナ21と固定部材との間にガスケッ
ト25を介在させた状態でリテーナ21をボルトにより固定
部材に取り付けることによって、固定部材との間を密封
するようになっていたために、ボルトの締め付け力が不
均一であったり、締め付け力が不足した場合等には両者
間を完全にシールすることができずに漏れが発生してし
まうという問題点を有していた。
この考案は上記のような従来のもののもつ問題点を解
決したものであって、ボルトの締め付け状態に影響され
ることなく、常に優れたシール性を得ることができて漏
れの発生を完全に阻止することのできる密封装置を提供
することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するためにこの考案は、エンジン本
体等の固定部材とクランクシャフト等の回転部材との間
を密封する密封装置であって、前記固定部材に取付けら
れるとともに、軸方向の一端に形成した取付面が前記固
定部材の取付面に密着する周縁部および該周縁部の内周
側に一体に形成されるとともに、該周縁部前記取付面よ
りも軸方向に凹む凹部を有する円筒部からなるリテーナ
と、該リテーナの円筒部に嵌合さされる円筒部を有し、
前記軸方向の他端側に形成される径方向内方に突出する
突出部を有し、前記軸方向の一端側に径方向外方に突出
し前記凹部に当接するフランジ部を有し、該フランジ部
の外周部は前記軸方向の一端側に所定の角度で屈曲して
その先端が前記リテーナの取付面よりも軸方向に突出す
る保持部材と、前記保持部材の突出部の内周側に前記回
転部材の外周面に接するリップ部を有するオイルシール
と、前記保持部材のフランジ部の先端部に取付けられる
ガスケットとを備えた手段を採用したものであり、前記
ガスケットの前記固定部材との接触面に環状の突起を設
けた手段を採用したものである。
〔作用〕
この考案は前記の手段を採用したことにより、リテー
ナを固定部材に取付けると、リテーナの周縁部の取付面
が固定部材の取付面に密着し、リテーナの円筒部に嵌合
されている保持部材のフランジ部の外周部が固定部材側
に当接し、保持部材の突出部に取付けられているオイル
シールのリップ部が回転部材の外周面に接触する。この
場合、保持部材のフランジ部は、外周部が軸方向の一端
側に所定の角度で屈曲して、その先端がリテーナの取付
面よりも軸方向に突出しているので、それ自身のばね力
によって先端部に取付けたガスケットを保持部材側に強
く押圧することになり、固定部材との間がシールされる
ことになる。また、回転部材との間はオイルシールのリ
ップ部が回転部材の外周面に接触することにより、シー
ルされることになる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明す
る。
第1図〜第3図にはこの考案による密封装置の実施例
が示されていて、第1図は全体を示す概略図、第2図は
第1図に示すもののA−A線断面図、第3図は第1図に
示すもののB−B線断面図である。
すなわち、この密封装置は、エンジン本体等の固定部
材(図示せず)に取付けられるリテーナ1と、このリテ
ーナ1に嵌合取付けされる保持部材6と、この保持部材
6に取付けられるとともに、前記固定部材との間をシー
ルするガスケット10およびクランク軸等の回転部材(図
示せず)との間をシールするオイルシール12とから構成
されている。
前記リテーナ1は、馬蹄状で板状をなすとともに、そ
の中央部に円筒部2を有し、この円筒部2の内側には前
記保持部材6が嵌合取付けされているとともに、この保
持部材6の内側には前記オイルシール12が取付けられ、
また、リテーナ1の周縁部3には所定の間隔ごとに肉厚
部4、4……が設けられ、この各肉厚部4、4、……に
は固定部材に取り付けるためのボルト用の孔5、5、…
…がそれぞれ穿設されている。
前記保持部材6は前記リテーナ1に嵌合取付けされる
円筒部7と、この円筒部7の一端に設けられる径方向内
側に延出する突出部8と、円筒部7の他端に径方向外側
に延出して設けられるとともに、中央より外側が前記リ
テーナ1から遠ざかる方向に傾斜するテーパ面に形成さ
れているフランジ部9とを有し、このフランジ部9の外
周縁部にはそこを被覆するように前記ガスケット10が全
周に渡って設けられている。
前記ガスケット10の前記固定部材との接触面10aには
複数の突起11、11が設けられており、この突起11、11に
よって前記固定部材との密着性を高めるようになってお
り、さらに、このガスケット10の前記固定部材との接触
面10aおよび10bは前記リテーナ1の周縁部3の前記固定
部材への取付け面3aおよび下面3bよりも外方に突出する
ようになっている。
前記オイルシール12は環状をなすとともに、内周側に
は径方向内側に突出するリップ部13が環状に設けられ、
さらに、外周側には前記保持部材6の突出部8に取り付
けるための断面コ字状の溝14が環状に穿設され、また、
外周面には取付け時に前記リップ部13を回転部材の外周
面に押圧するためのスプリング15が設けられている。
次に、前記に示すものの作用について説明する。
前記のように構成される密封装置を用いて、クランク
シャフト等の回転部材(図示せず)とエンジン本体等の
固定部材(図示せず)との間をシールするには、まず、
前記保持部材6に取付けられているオイルシール12のリ
ップ部13を回転部材の外周面に当接させ、その外周側に
スプリング15を設けることによって、リップ部13を回転
部材の外周面に押圧して回転部材との間をシールする。
次に、前記保持部材6のフランジ部9に設けられてい
るガスケット10の固定部材に対する接触面10a、10bを固
定部材に接触させるようにして、前記リテーナ1の周縁
部3のボルト用の孔5、5、……を介して固定部材にボ
ルトを締め付けることによって、リテーナ1を固定部材
に取付ける。
このようにして、固定部材にリテーナ1を取り付け、
オイルシール12を回転部材に、ガスケット10を固定部材
に接触させることによって、固定部材と回転部材との間
がシールされることになる。
この場合、ガスケット10が取付けられている保持部材
6のフランジ部9の周縁部はテーパ面に形成されている
とともに、ガスケット10の固定部材に対する接触面10a
はリテーナ1の周縁部3の取付け面3aよりも外方に突出
しているので、リテーナ1を固定部材に取り付けた際、
フランジ部9には前記ガスケット10を固定部材側に押圧
するばね力が作用することになり、したがって、固定部
材との間を確実にシールできることになる。
その結果、リテーナ1を固定部材に取り付ける場合
に、ボルト締め付け力が不均一であったり、締め付け力
が不足したりしても保持部材6のフランジ部9のばね力
によりガスケット10を固定部材に強く押圧することがで
きることになり、したがって、常に、固定部材との間を
完全にシールできることとなる。
〔考案の効果〕
この考案は前記のうように構成したことにより、固定
部材にリテーナを取付けると、リテーナの周縁部の取付
面が固定部材の取付面に密着し、リテーナの円筒部に嵌
合されている保持部材のフランジ部の外周部が固定部材
側に当接し、保持部材の突出部に取付けられているオイ
ルシールのリップ部が回転部材の外周面に接触する。
この場合、保持部材のフランジ部はリテーナの円筒部
の凹部に当接し、外周部が軸方向の一端側に所定の角度
で屈曲して、その先端がリテーナの取付面よりも軸方向
に突出しているので、それ自身のばね力によって外周部
に取付けたガスケットを固定部材側に強く押圧すること
になる。
したがって、リテーナを固定部材に取付けた際に両者
の軸線を一致させることができるとともに、全周に渡っ
てガスケットを固定部材側に均一に押圧することがで
き、固定部材とリテーナとの間を全周に渡って確実にシ
ールすることができる。
また、回転部材とリテーナとの間は、保持部材の突出
部に取付けたオイルシールのリップ部が回転部材の外周
面に接触することによりシールされることになる。この
場合、リテーナと固定部材との軸線は一致しているの
で、リテーナに保持部材を介して取付けられるオイルシ
ールの軸線を回転部材の軸線と一致させることもでき、
オイルシールのリップ部が回転部材の外周面に片当りす
るようなことはなく、全周に渡って良好なシール性が得
られる。したがって、長期的に安定したシール性が得ら
れることになる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの考案による密封装置を示し、第1
図は全体を示す概略図、第2図は第1図に示すもののA
−A線断面図、第3図は第1図に示すもののB−B線断
面図、第4図は従来の密封装置を示す断面図である。 1、21……リテーナ 2、7……円筒部 3……周縁部 3a……取付け面 3b……下面 4……肉厚部 5……孔 6……保持部材 8……突出部 9……フランジ部 10、25……ガスケット 10a、10b……接触面 11……突起 12、23……オイルシール 13、24……リップ部 14……溝 15……スプリング 22……内周面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン本体等の固定部材とクランクシャ
    フト等の回転部材との間を密封する密封装置であって、 前記固定部材に取付けられるとともに、軸方向の一端に
    形成した取付面(3a)が前記固定部材の取付面に密着す
    る周縁部(3)および該周縁部(3)の内周側に一体に
    形成されるとともに、該周縁部(3)の前記取付面(3
    a)よりも軸方向に凹む凹部を有する円筒部(2)から
    なるリテーナ(1)と、 該リテーナ(1)の円筒部(2)に嵌合される円筒部
    (7)を有し、前記軸方向の他端側に形成される径方向
    内方に突出する突出部(8)を有し、前記軸方向の一端
    側に径方向外方に突出し前記凹部に当接するフランジ部
    (9)を有し、該フランジ部(9)の外周部は前記軸方
    向の一端側に所定の角度で屈曲してその先端が前記リテ
    ーナ(1)の取付面(3a)よりも軸方向に突出する保持
    部材(6)と、 前記保持部材(6)の突出部(8)の内周側に前記回転
    部材の外周面に接するリップ部(13)を有するオイルシ
    ール(12)と、 前記保持部材(6)のフランジ部(9)の先端部に取付
    けられるガスケット(10)とを備えたことを特徴とする
    密封装置。
  2. 【請求項2】前記ガスケット(10)の前記固定部材との
    接触面に環状の突起(11)を設けた請求項1記載の密封
    装置。
JP1990094440U 1990-09-07 1990-09-07 密封装置 Expired - Lifetime JPH0810711Y2 (ja)

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JP1990094440U JPH0810711Y2 (ja) 1990-09-07 1990-09-07 密封装置

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JPH0452664U JPH0452664U (ja) 1992-05-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2147666B (en) * 1983-10-06 1987-02-11 Angus & Company Limited George Fluid sealing structure
JPH0442605Y2 (ja) * 1986-05-30 1992-10-08

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