JPH08106665A - 光磁気記録装置及び磁気ヘッド - Google Patents

光磁気記録装置及び磁気ヘッド

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JPH08106665A
JPH08106665A JP23999794A JP23999794A JPH08106665A JP H08106665 A JPH08106665 A JP H08106665A JP 23999794 A JP23999794 A JP 23999794A JP 23999794 A JP23999794 A JP 23999794A JP H08106665 A JPH08106665 A JP H08106665A
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JP
Japan
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coil
magnetic head
magneto
conductor wires
magnetic
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JP23999794A
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English (en)
Inventor
Kazunori Ishii
和慶 石井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光磁気記録装置の2層以上のコイルを有する
磁気ヘッドにおいて、製造のプロセスが容易で、コイル
の導通不良や絶縁不良等が生じにくい磁気ヘッドを提供
する。 【構成】 磁性材料からなるコア1に複数の導体線2
1,22を互いに電気的に絶縁して平行に接合した多芯
マグネットワイヤを平面らせん状に巻回した多層コイル
2の上記複数の導体線21,22を、同一巻回方向に直
列に接続したことを特徴とする磁気ヘッド及びそれを用
いた光磁気記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁界変調方式の光磁気
記録装置およびそれに使用する磁気ヘッドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク等の光磁気記録媒体に高
密度で情報を記録する光磁気記録装置として磁界変調方
式によるものが知られている。この方式では記録媒体に
対して、レーザ光を直径1μm程度に収束させて照射
し、かつ、磁気ヘッドにより情報信号で変調された磁界
を印加することにより、情報信号の記録を行う。
【0003】磁界変調方式の光磁気記録装置において
は、従来、図6に示すような磁気ヘッドが用いられてい
た。図6において、6はMn−Znフェライト等の高透
磁率磁性材料からなるコアであり、7は導体径40〜7
0μm程度のマグネットワイヤを10〜30回巻回して
なるコイルである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の磁気
ヘッドは、生産性が良好であり、低価格で大量に生産で
きるという長所はあるものの、コイルのインダクタンス
及び高周波抵抗が大きいため、高速で磁界の反転を行う
場合にはコイルに大きな電圧を印加する必要があり、そ
の駆動回路の設計が極めて困難となるばかりでなく、磁
気ヘッドの発熱も大きくなる等の問題があり、8MHz
以上の情報信号が扱えないという問題点があり、近年の
情報信号記録の高速化に対する要求に応えることができ
ない。
【0005】これに対し、近年、高透磁率の磁性材料か
らなる基板上に蒸着、スパッタ等の成膜手法として、フ
ォトレジストを使用したエッチング手法を組み合わせる
ことにより平面らせん状に展開する薄膜コイルを形成し
た磁気ヘッドが提案されている(特開平2−26770
2号公報)。
【0006】このような磁気ヘッドにおいては、薄膜コ
イルパターンの幅、厚さ、ピッチを適切な値に設定する
ことによって前記した問題点を解決できるのである。さ
らに薄膜コイルを2層以上に設け、これらを直列に接続
して電流供給を行うようにすれば、磁界をより効率よく
発生することが可能となる。
【0007】しかしながら、上記のような薄膜コイルは
その製造のプロセスがきわめて複雑であり、コイルの導
通不良や絶縁不良等を生じやすく、生産性が低いという
問題点があった。
【0008】特に、薄膜コイルを2層以上とした場合に
は各コイルを接続するためのスルーホール形成の工程の
増加のために上記の問題はさらに深刻化するのである。
【0009】[発明の目的]本発明の目的は、光磁気記
録装置の磁気ヘッドにおいて、生産性が良好で、低価格
で大量に生産でき、コイルのインダクタンス及び高周波
抵抗が小さく、高速で磁界の反転を行う場合にもコイル
に大きな電圧を印加する必要がなく、その駆動回路の設
計が容易で、磁気ヘッドの発熱が小さく、8MHz以上
の情報信号が扱え、情報信号記録の高速化に対応できる
磁気ヘッドを提供することにあり、特に、2層以上のコ
イルを有する磁気ヘッドにおいて、製造のプロセスが容
易で、コイルの導通不良や絶縁不良等が生じにくい磁気
ヘッドを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、磁性
材料からなるコアに複数の導体線を互いに電気的に絶縁
して平行に接合した多芯マグネットワイヤをらせん状に
巻回した多層コイルを設けた磁気ヘッドを備えた光磁気
記録装置において、上記複数の導体線が、同一巻回方向
に直列に接続されて電流供給がなされるようにしたもの
である。
【0011】本発明によれば、2層以上のコイルを形成
するにあたって、エッチング手法等を用いないため、複
雑なプロセスが不要であり、コイルの導通不良や絶縁不
良等を生じることもない。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明による光磁気記録装
置の磁気ヘッドHの構成を示す図であり、(a)は上面
図、(b)は側断面図である。
【0013】図1において、1はMn−Znフェライト
等の高透磁率磁性材料からなる平板状のコアである。コ
ア1の上面中央には角形の磁極11が突出して設けら
れ、またコア1の上面には、溝12、13が設けられ
る。
【0014】2はコイルであり、2本の導体線21、2
2を互いに電気的に絶縁して平行に接合した2芯マグネ
ットワイヤを平面らせん状に磁極11の周囲に巻回した
ものである。導体線21、22の導体径は30〜60μ
m、巻回数は10〜20回程度である。
【0015】なお、ここでコイル2は2層のコイルから
成り、上層のコイルは上記導体線21によって、また下
層のコイルは上記導体線22によって構成される。
【0016】また、コイル2の内側および外側の引き出
し線は上記溝12および13内に配設される。
【0017】さらに導体線21の内側端部21aと導体
線22の外側端部22bとは電気的に接続され、これに
よって上層および下層のコイルは同一巻回方向に直列に
接続して実質的に1個のコイルとなされ導体線21の外
側端部21bと導体線22の内側端部22aとは、後述
する磁気ヘッド駆動回路に接続される。
【0018】本発明のような光磁気記録装置において、
磁気ヘッドは浮上型とするのが好ましい。図3に浮上型
磁気ヘッドFHの構成を示す。
【0019】図3において、3は非磁性の硬質材料例え
ば、セラミックより成るスライダーであり、光磁気ディ
スクと対向する側に磁極11を向けて上記磁気ヘッド
H、とスライダー3が接合される。浮上型磁気ヘッドF
Hの光磁気ディスクと対向する面には光磁気ディスクの
高速回転により生ずる空気流から浮力を得て、浮上型磁
気ヘッドを浮上走行させるために適切な形状のエアベア
リングサーフェス(ABS)が形成される。
【0020】前記コイル2はABSよりも少し後退した
位置に設けられ、その表面はABSと同一面となるよ
う、樹脂またはガラス4で覆われその下にコイル2が埋
設される。
【0021】また、必要に応じてABSにはスパッタ法
などの手法を用いて、硬質で耐摩擦性の材料、例えばS
iO2 などの被膜5を形成してもよい。
【0022】次に本発明による光磁気記録装置の概略構
成を図4に示す。また、図5は、浮上型磁気ヘッドFH
の周囲を拡大した断面図である。
【0023】図4において、Dは光磁気ディスク、Mは
光磁気ディスクを回転させるモータ、Oは光磁気ディス
クDの記録膜D1にレーザ光Lを収束して照射する光ヘ
ッドである。上記の浮上型磁気ヘッドFHはディスクD
を挟んで、磁極11が光ヘッドOと対向するように配置
され、ロードビームBにより支持される。
【0024】前記の磁気ヘッドHのコイル2を構成する
導体線の端部21bと22aとは磁気ヘッド駆動回路A
へ接続される。
【0025】情報信号を記録する際には磁気ヘッド駆動
回路Aは入力される情報信号に応じて変調される電流を
磁気ヘッドHのコイル2へ供給する。これによって磁極
11の先端からは情報信号で変調されたバイアス磁界を
発生し、ディスクの記録層D1に印加する。
【0026】一方、光ヘッドはレーザ光Lを収束し、バ
イアス磁界の印加部位に照射するのである。これによっ
て従来知られている磁界変調方式の記録原理にもとづい
てディスクの記録層D1には、情報信号が記録されるの
である。
【0027】ここで、本発明における光磁気記録装置に
使用される磁気ヘッドを図6に示したような従来装置と
比較すると、コイルのインダクタンス、および高周波抵
抗は約30%程度小さく、またコイルを2層としたこと
によりインダクタンス当りの磁界発生効率は従来装置よ
りも30%以上高い。これは前述の従来知られた2層の
薄膜コイルからなる磁気ヘッドとほぼ同等の性能であ
る。これによって、12MHz以上の情報信号の記録が
可能となるのである。
【0028】なお、前述の実施例においては磁気ヘッド
は浮上型の磁気ヘッドであるものとしたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、磁気ヘッドをディスクに
対して垂直方向に駆動可能なアクチュエータに搭載した
構成の光磁気記録装置に対しても適用される。
【0029】また、前述の実施例においてはコイルは2
層で構成されるものとしたが3層以上で構成することも
できる。
【0030】この場合には3本以上の導体線を互いに電
気的に絶縁して平行に接合した3芯以上のマグネットワ
イヤを平面らせん状に巻回し、各導体線を直列に接続し
て電流供給がなされるようにすればよい。
【0031】本発明による光磁気記録装置は、このよう
に複数の導体線を互いに電気的に平行に接合した多芯マ
グネットワイヤを平面らせん状に巻回した多層コイルを
設けた磁気ヘッドを使用することに特徴を有し、従来知
られた薄膜コイルからなる磁気ヘッドのような製造上の
問題は全く無く、2層以上のコイルを備えたものである
にもかかわらず生産性は良好である。
【0032】(実施例2)なお、前述の実施例におい
て、導体線21、22の断面形状は、円形であったが、
図2に示すように角形の断面を有する導体線21,22
を使用してもよい。この場合、コイルの導体占積率が向
上するばかりでなくコイルの巻回の作業性も向上すると
いう利点がある。なお、図2の各部を示す符号は図1に
示したものと同じであるため、説明は省略する。
【0033】
【発明の効果】本発明による光磁気記録装置およびそれ
に使用される磁気ヘッドは、磁性材料からなるコアに複
数の導体線を互いに電気的に絶縁して平行に接合した多
芯マグネットワイヤを平面らせん状に巻回した多層コイ
ルを設けたこと、また上記複数の導体線が同一巻回方向
に直列に接続された多層コイルは、実質的には1個のコ
イルとして電流供給がなされるようにしたことに特徴を
有するものであり、次のような効果が得られる。 (1)従来一般的に使用されている磁気ヘッドと比較
し、インダクタンスおよび高周波抵抗が小さいので高速
で磁界の反転を行う場合にもコイルに大きな電圧を印加
する必要がなくなる。また磁気ヘッドの発熱を生じるこ
ともなく、近年の情報信号記録の高速化に対する要求に
応えることができる。 (2)従来知られていた平面らせん状の薄膜コイルを備
えた磁気ヘッドと比較し、コイルの導通不良や絶縁不良
等の薄膜コイルに特有の製造プロセスが有する製造上の
問題は全く無く、生産性が高い。
【0034】さらに、コイルを多層で構成するようにし
た場合にも生産性が低下することはなく、多層のコイル
を直列に接続して実質的に1個のコイルとして使用する
ことにより、より効果的な磁界の発生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光磁気記録装置の磁気ヘッドの構
成の一例を示す図
【図2】本発明による光磁気記録装置の磁気ヘッドの構
成の他の例を示す図
【図3】本発明による光磁気記録装置の浮上型磁気ヘッ
ドの構成図
【図4】光磁気記録装置の概略構成図
【図5】浮上型磁気ヘッド周辺の拡大図
【図6】従来の光磁気記録装置の磁気ヘッドの構成図
【符号の説明】
1 コア 2 コイル 21、22 導体線 11 磁極 12、13 溝 3 スライダー 4 樹脂またはガラス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料からなるコアに、複数の導体線
    を互いに電気的に絶縁して平行に接合した多芯マグネッ
    トワイヤを、平面らせん状に巻回した少なくとも2層の
    多層コイルの上記複数の導体線を、同一巻回方向に直列
    に接続して電流供給がなされるようにした磁気ヘッドを
    備えたことを特徴とする光磁気記録装置。
  2. 【請求項2】 磁性材料からなるコアに、複数の導体線
    を互いに電気的に絶縁して平行に接合した多芯マグネッ
    トワイヤを、平面らせん状に巻回した少なくとも2層の
    多層コイルの上記複数の導体線を、同一巻回方向に直列
    に接続したことを特徴とする磁気ヘッド。
JP23999794A 1994-10-04 1994-10-04 光磁気記録装置及び磁気ヘッド Pending JPH08106665A (ja)

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JP23999794A JPH08106665A (ja) 1994-10-04 1994-10-04 光磁気記録装置及び磁気ヘッド

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JP (1) JPH08106665A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005031732A1 (ja) * 2003-09-30 2005-04-07 Nippon Chemi-Con Corporation 磁界変調ヘッド
KR100667733B1 (ko) * 1999-10-29 2007-01-11 삼성전자주식회사 광자기 기록재생용 광자기헤드 및 그 제조방법

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KR100667733B1 (ko) * 1999-10-29 2007-01-11 삼성전자주식회사 광자기 기록재생용 광자기헤드 및 그 제조방법
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