JPH08105912A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JPH08105912A
JPH08105912A JP6266366A JP26636694A JPH08105912A JP H08105912 A JPH08105912 A JP H08105912A JP 6266366 A JP6266366 A JP 6266366A JP 26636694 A JP26636694 A JP 26636694A JP H08105912 A JPH08105912 A JP H08105912A
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    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P15/097Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values by vibratory elements
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雰囲気温度の変化による出力信号を除去し、
加速度に対応した信号のみを得ることができる加速度セ
ンサを得る。 【構成】 加速度センサ10は、振動体14と対向する
圧電素子22a,22bおよび22c,22dとからな
る振動子12を含む。振動体14は、温度変化に対して
一様に変形するように形成される。振動体14の一端
に、重り20を形成する。圧電素子22a,22bは外
側から内側に向かって分極し、圧電素子22c,22d
は逆方向に分極している。圧電素子22a〜22dと振
動体14との間に発振回路32を接続し、圧電素子22
a〜22dに同じ駆動信号を与える。圧電素子22a,
22bを第1の差動回路34に接続し、圧電素子22
c,22dを第2の差動回路36に接続する。さらに、
第1および第2の差動回路34,36を第3の差動回路
38に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は加速度センサに関し、
特にたとえば、振動体の長さ振動を利用した加速度セン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の加速度センサの一例を示す
図解図である。加速度センサ1は、板状の振動体2を含
む。振動体2の両面には、圧電素子3a,3b,3cお
よび3dが形成される。圧電素子3aおよび3bは、振
動体2を挟んで互いに対向するように形成される。ま
た、圧電素子3cおよび3dは、振動体2を挟んで互い
に対向するように形成される。圧電素子3a,3bおよ
び圧電素子3c,3dは、振動体2の長手方向に並んで
形成される。圧電素子3a,3bは外側から内側に向か
って分極され、圧電素子3c,3dは内側から外側に向
かって分極される。また、振動体2の一端には、重り4
が取り付けられる。
【0003】圧電素子3a〜3dと振動体2との間に
は、振動体2を振動させるための発振回路5が接続され
る。そして、発振回路5から圧電素子3a〜3dに、同
位相で同レベルの駆動信号が与えられる。圧電素子3
a,3bと圧電素子3c,3dとは互いに逆方向に分極
されているため、振動体2はその中央部の両側で伸びと
縮みとが逆となるような長さ振動をする。したがって、
振動体2の両側部分の変位が吸収され、振動体2の全長
は変化しない状態で振動体2が長さ振動する。
【0004】さらに、対向する圧電素子3a,3bが、
差動回路6に接続される。差動回路6では、圧電素子3
a,3bの出力信号の差が検出される。加速度センサ1
に加速度が加わっていないとき、圧電素子3a,3bの
出力信号は同じであり、差動回路6からは信号が出力さ
れない。加速度センサ1に加速度が加わると、振動体2
は湾曲し、圧電素子3a,3bの出力信号に差が生じ
る。したがって、差動回路6から信号が出力され、その
信号を測定することによって、加速度を検出することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、雰囲気
温度が変化すると、振動体の伸縮などにより、振動体が
変形する場合がある。このような振動体の変形により、
圧電素子の出力信号が変化し、差動回路から信号が出力
される。このような場合、加速度が加わっていないにも
かかわらず、加速度が加わっていると誤検知してしま
う。このような雰囲気温度の変化による出力信号は、加
速度による出力信号と区別することができなかった。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、雰
囲気温度の変化による出力信号を除去し、加速度に対応
した信号のみを得ることができる加速度センサを提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、板状の振動
体と、振動体を挟んで複数箇所で対向するように形成さ
れる圧電素子と、振動体がその長さ方向の中央部の両側
で伸びと縮みとが逆となるような長さ振動をするように
圧電素子に駆動信号を与えるための発振回路と、対向す
る1対の圧電素子の出力信号の差をとるための第1の差
動回路と、対向する別の1対の圧電素子の出力信号の差
をとるための第2の差動回路と、第1の差動回路の出力
信号と第2の差動回路の出力信号との差をとるための第
3の差動回路とを含み、振動体は温度変化によって一様
に変形するように形成された、加速度センサである。温
度変化によって、振動体を一様に変形させるために、た
とえば、振動体を熱膨張係数の異なる2つの材料を貼り
合わせることによって形成することができる。さらに、
振動体の一端に重りを形成してもよい。また、振動体が
その長さ方向の中央部の両側で伸びと縮みとが逆となる
ように振動するように、たとえば、対向する圧電素子を
2対形成し、1対の圧電素子を外側から内側に向かって
分極し、別の1対の圧電素子を内側から外側に向かって
分極することができる。
【0008】
【作用】雰囲気温度の変化によって振動体が一様に変形
すれば、1対の圧電素子の出力信号の差と別の1対の圧
電素子の出力信号の差は等しくなる。したがって、第1
の差動回路の出力信号と第2の差動回路の出力信号の差
は0となり、第3の差動回路からは温度変化に伴う信号
は出力されない。熱膨張係数の異なる2つの材料を貼り
合わせて振動体を形成すれば、いわゆるバイメタルと同
じ作用によって、雰囲気温度の変化に対して一様な曲率
で変形する。振動体の一端に重りを形成すれば、重りに
加速度が加わり、振動体は重りと反対側で大きく変形
し、第1の差動回路および第2の差動回路から異なる信
号が出力される。したがって、第3の差動回路から、加
速度に対応した信号が得られる。2対の圧電素子を形成
し、1対の圧電素子を外側から内側に向かって分極し、
別の1対の圧電素子を内側から外側に向かって分極すれ
ば、同位相で同レベルの駆動信号を与えることによっ
て、2対の圧電素子が逆の振動を行う。それによって、
振動体は、その中央部の両側で伸びと縮みとが逆となる
長さ振動をする。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、雰囲気温度の変化に
よって出力される信号を相殺することができる。そのた
め、雰囲気温度の変化による加速度の誤検知を防止する
ことができる。さらに、振動体をその中央部の両側で伸
びと縮みとが逆となるように振動させれば、振動体の全
長が変わらず、振動体を安定して支持することができ
る。そのため、振動漏れなどを防ぐことができ、感度の
よい加速度センサを得ることができる。
【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す図解図であ
る。加速度センサ10は、振動子12を含む。振動子1
2は、板状の振動体14を含む。振動体14は、図2に
示すように、たとえば熱膨張係数の異なる2つの板材1
6,18を貼り合わせることによって形成される。振動
体14の一端には、重り20が形成される。そして、振
動体14の他端が支持される。
【0012】振動体14の長手方向の中央部の両側に
は、圧電素子22a,22b,22cおよび22dが形
成される。圧電素子22a,22bは振動体14を挟ん
で対向するように形成され、別の圧電素子22c,22
dも振動体14を挟んで対向するように形成される。圧
電素子22aは、たとえば圧電セラミックなどで形成さ
れた圧電板24aを含む。圧電板24aの両面には、電
極26aおよび28aが形成される。そして、一方の電
極28aが振動体14に接着される。同様に、圧電素子
22b,22c,22dは圧電板24b,24c,24
dを含み、その両面に電極26b,28b、電極26
c,28cおよび電極26d,28dが形成される。そ
して、一方の電極28b,28c,28dが、振動体1
4に接着される。対向する1対の圧電素子22a,22
bにおいては、圧電板24a,24bが外側から内側に
向かって分極される。また、対向する別の1対の圧電素
子22c,22dにおいては、圧電板24c,24dが
内側から外側に向かって分極される。
【0013】圧電素子22a,22b,22c,22d
には、それぞれ抵抗30a,30b,30cおよび30
dが接続される。これらの抵抗30a〜30dと振動体
14との間には、発振回路32が接続される。発振回路
32は、たとえば増幅回路と位相補正回路とで構成され
る。この発振回路32の出力信号が、圧電素子22a〜
22dの電極26a〜26dに与えられる。そして、電
極28a〜28dから得られる信号が、振動体14を介
して発振回路32にフィードバックされる。それによっ
て、振動子12は自励振駆動により長さ方向に振動す
る。
【0014】この実施例では、圧電素子22a,22b
の圧電板24a,24bが外側から内側に向かって分極
され、圧電素子22c,22dの圧電板24c,24d
が内側から外側に向かって分極されている。したがっ
て、これらの圧電素子22a〜22dに同じ信号を入力
すると、圧電素子22a,22bと圧電素子22c,2
2dは、逆方向の振動をする。そのため、振動体14
は、その中央部の両側で伸びと縮みとが逆となるように
振動する。しかも、圧電素子22a,22bは対向し、
圧電素子22c,22dも対向しているため、図2の実
線の矢印に示すように、振動体14の一方側が伸びると
き他方側は収縮する。逆に、図2の一点鎖線の矢印に示
すように、振動体14の一方側が収縮するとき他方側が
伸びる。このような振動をすることにより、振動体14
の全長は変わらずに、振動体14を長さ振動させること
ができる。このような振動により、振動体14に慣性が
与えられる。また、加速度が加わったことにより振動体
14が湾曲した際には、振動体14の表裏の共振周波数
が異なり、入力信号と位相差を有した出力信号が得られ
る。
【0015】対向する圧電素子22a,22bは、第1
の差動回路34の入力端に接続される。また、別の対向
する圧電素子22c,22dは、第2の差動回路36に
接続される。さらに、2つの差動回路34,36の出力
端は、第3の差動回路38の入力端に接続される。この
加速度センサ10では、振動体14の振動によって圧電
素子22a,22bに発生する信号の位相差が、第1の
差動回路34で検出される。また、振動体14の振動に
よって圧電素子22c,22dに発生する信号の位相差
が、第2の差動回路36で検出される。さらに、第1の
差動回路34および第2の差動回路36の出力信号の位
相差が、第3の差動回路38で検出される。
【0016】加速度センサ10に加速度が加わっていな
いとき、圧電素子22a,22bに発生する信号は同じ
であり、第1の差動回路34からは信号が出力されな
い。また、圧電素子22c,22dに発生する信号は同
じであり、第2の差動回路36からは信号が出力されな
い。そのため、第3の差動回路38からも信号が出力さ
れず、加速度が加わっていないことがわかる。
【0017】加速度センサ10に加速度が加わると、振
動体14および重り20に力が働き、振動体14が湾曲
する。そのため、湾曲した振動体14の外側の圧電素子
と内側の圧電素子とで、発生する信号の位相に差が生じ
る。したがって、第1の差動回路34および第2の差動
回路36から信号が出力され、第3の差動回路38から
も信号が出力される。この第3の差動回路38の出力信
号は加速度に対応しているため、第3の出力信号を測定
することにより加速度を検出することができる。なお、
圧電素子22a〜22dに与えられる駆動信号は同じで
あるため、駆動信号成分は第1の差動回路34および第
2の差動回路36で相殺される。したがって、加速度の
有無にかかわらず、駆動信号成分は、第3の差動回路3
8から出力されない。
【0018】加速度センサ10に加速度が加わっていな
いとき、振動体14は湾曲していない。しかしながら、
熱膨張係数の異なる2つの板材16,18を貼り合わせ
ることによって振動体14が形成されているため、雰囲
気温度が変化すると、バイメタルと同様に、図3に示す
ように一定の曲率で湾曲する。振動体14は一定の曲率
で湾曲するため、湾曲の外側の圧電素子22aおよび2
2cに発生する信号の位相は等しくなる。同様に、湾曲
の内側の圧電素子22bおよび22dに発生する信号の
位相も等しくなる。したがって、第1の差動回路34の
出力信号および第2の差動回路36の出力信号は等しく
なる。そのため、第3の差動回路38では、第1の差動
回路34の出力信号と第2の差動回路36の出力信号と
が相殺される。したがって、第3の差動回路38からは
信号が出力されず、雰囲気温度が変化しても、加速度に
対応した信号と誤検知することがない。
【0019】振動体14の一端に重り20が取り付けら
れ、他端が支持されているため、加速度センサ10に加
速度が加わると、図4に示すように、支持側の振動体1
4部分が大きく湾曲し、重り20側の振動体14部分の
湾曲は小さい。そのため、湾曲の外側の圧電素子22
a,22cの出力信号は異なる位相を有し、湾曲の内側
の圧電素子22b,22dの出力信号も異なる位相を有
する。そのため、第1の差動回路34の出力信号および
第2の差動回路36の出力信号は異なる位相を有し、第
3の差動回路38から加速度に対応した信号が得られ
る。
【0020】このように、この加速度センサ10では、
雰囲気温度の変化に対して、振動体14が一様に変形す
ることにより、雰囲気温度の変化に対応した信号を相殺
することができる。したがって、温度変化のある場所に
加速度センサ10を設置しても、正確に加速度を測定す
ることができる。また、振動体14は全長が変化せずに
長さ振動しているため、支持が容易であり、振動の漏れ
も少ない。そのため、感度よく加速度を検出することが
できる。
【0021】なお、上述の実施例では、熱膨張係数の異
なる板材を貼り合わせて振動体14を形成したが、たと
えば1枚の板材の厚みを部分的に変えたり、1枚の板材
で形成された振動体に熱膨張係数の大きい材料を付加す
るなどの方法を用いてもよい。また、圧電素子22a,
22bと圧電素子22c,22dとは、互いに逆方向と
なるように分極したが、全ての圧電素子22a〜22d
を外側から内側に向かって分極するなど、同じ方向に分
極してもよい。この場合、圧電素子22a,22bと圧
電素子22c,22dに逆位相の駆動信号を与えること
により、振動体14の中央部の両側で伸びと縮みとが逆
となる振動をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1の加速度センサに用いられる振動子を示す
断面図である。
【図3】雰囲気温度が変化したときの振動子の変形状態
を示す図解図である。
【図4】加速度が加わったときの振動子の変形状態を示
す図解図である。
【図5】従来の加速度センサの一例を示す図解図であ
る。
【符号の説明】
10 加速度センサ 12 振動子 14 振動体 16,18 板材 20 重り 22a,22b,22c,22d 圧電素子 32 発振回路 34 第1の差動回路 36 第2の差動回路 38 第3の差動回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の振動体、 前記振動体を挟んで複数箇所で対向するように形成され
    る圧電素子、 前記振動体がその長さ方向の中央部の両側で伸びと縮み
    とが逆となるような長さ振動をするように前記圧電素子
    に駆動信号を与えるための発振回路、 対向する1対の前記圧電素子の出力信号の差をとるため
    の第1の差動回路、 対向する別の1対の前記圧電素子の出力信号の差をとる
    ための第2の差動回路、および 前記第1の差動回路の出力信号と前記第2の差動回路の
    出力信号との差をとるための第3の差動回路を含み、 前記振動体は温度変化によって一様に変形するように形
    成された、加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記振動体は、熱膨張係数の異なる2つ
    の材料を貼り合わせることによって形成される、請求項
    1に記載の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記振動体の一端に重りが形成される、
    請求項1または請求項2に記載の加速度センサ。
  4. 【請求項4】 対向する前記圧電素子は2対形成され、
    1対の圧電素子は外側から内側に向かって分極され、別
    の1対の圧電素子は内側から外側に向かって分極され
    る、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の加速度
    センサ。
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