JP3049305B2 - 振動子形加速度計 - Google Patents

振動子形加速度計

Info

Publication number
JP3049305B2
JP3049305B2 JP3079695A JP7969591A JP3049305B2 JP 3049305 B2 JP3049305 B2 JP 3049305B2 JP 3079695 A JP3079695 A JP 3079695A JP 7969591 A JP7969591 A JP 7969591A JP 3049305 B2 JP3049305 B2 JP 3049305B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrator
vibrators
vibration
frequency
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3079695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04315057A (ja
Inventor
秀夫 舟橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aviation Electronics Industry Ltd filed Critical Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority to JP3079695A priority Critical patent/JP3049305B2/ja
Publication of JPH04315057A publication Critical patent/JPH04315057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3049305B2 publication Critical patent/JP3049305B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、質量部を支持体に片
持支持させ、その質量部の自由端と支持体との間に振動
子を取付け、加速度が支持体に印加されると質量部の自
由端が支持体に対し角変位し、これにより振動子の固有
振動周波数が変化することにより入力加速度を検出する
振動子形加速度計に関する。
【0002】
【従来の技術】図2Bに従来の振動形加速度計を示す。
支持体11がコ字状に形成された場合であり、コ字状支
持体11の中央部に、その両脚部11a,11bと平行
し、これらの間に位置した質量部12の一端が連結され
て質量部12が片持支持される。質量部12の自由端が
脚部11a,11bのいずれ側にも変位できるように質
量部12は回動自在とされ、この例では支持体11がな
す面と垂直な方向に延びた薄肉ヒンジ13が質量部12
の固定側端部に形成されている。質量部12の自由端部
と脚部11a,11bとの間にそれぞれ振動子14,1
5が取付けられている。
【0003】振動子14,15はそれぞれ図3Aに示す
ように、2本の平行した四角柱状振動素子16,17の
両端が互いに連結され、その各振動素子16,17の各
4つの側面に、それぞれ長手方向に配列された3つの電
極18が形成され、これら電極間に交流信号を印加し
て、それぞれ図3Bに示すように、振動素子16,17
を長さ方向と直角方向に互いに逆位相でたわませる屈曲
振動をさせることができるようにされていた。振動子1
4,15は通常、水晶振動子で構成されている。
【0004】振動子14,15は図に示していないが、
その固有振動周波数で励振されている。図2Bに示すよ
うに、支持体11にその面内で質量部12と直角方向の
加速度19が印加されると、慣性力により、質量部12
は支持体11に対し加速度19と反対方向に相対的に移
動しようとして、ヒンジ13を中心とした角変位が生
じ、この例では振動子14が伸張応力を、振動子15が
圧縮応力をそれぞれ受ける。この結果、振動子14の固
有振動周波数が高くなり、振動子15の固有振動周波数
が低くなる。これら両固有振動周波数をそれぞれ測定
し、その差を検出することにより、入力加速度19の方
向と大きさとを検出することができる。振動子14,1
5はその一方のみでも入力加速度を検出できるが、両振
動子14,15を使用することにより、加速度が印加さ
れていない状態で検出される2つの振動子の固有振動周
波数が周囲温度により変化する問題を解消することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従
来、振動子形加速度計において、質量部12に対するダ
ンピング効果を得るためにエアーダンピングを採用した
場合には、加速度計のケース内にガスを封入し、そのガ
スの粘性によってダンピング効果を持たせることにな
る。しかし、従来においては図3Bに示すように振動子
が屈曲振動をするため、振動素子16,17が比較的大
きな振幅で振動するが、ケース内に封入されたガスの粘
性により、振動素子16,17が振動しにくゝなり、つ
まり振動子のQ値が低下し、振動子14,15を発振周
波数決定素子とする発振回路をそれぞれ構成した場合、
その発振回路の発振周波数の安定度が低下する問題が生
じる。一方、振動子14,15のQ値を向上させるため
に振動子14,15を真空中に保持した場合には、空気
やガスの粘性を利用したいわゆるエアーダンピング方式
を採用することができなかった。このためエアーダンピ
ング方式を採用した振動子形加速度計においては振動子
の発振周波数の安定性が十分に得られず、加速度計の性
能、特に分解能が十分に得られないという欠点があっ
た。
【0006】さらに屈曲振動を用いているため、振動子
がたわんだときに図3Bに示すように振動素子の長さ方
向の中立線が延ばされ、その反力により振動子の両端の
距離が縮むことになる。このことは振動子の一方の端部
が固定されている場合、振動時における振動素子のたわ
みの状態に応じて、他方の端部に振動子の長さ方向の振
動を発生させることになる。
【0007】この現象は結果として振動子の振動エネル
ギーが外部に伝搬して行くこととなるため、振動子のQ
値を低下させると共に、近接して2組の振動子14,1
5を設置した場合に互いの振動子の発振周波数に影響を
及ぼすこととなる。この発振周波数への影響は一般に周
波数の引き込み現象と呼ばれ、2つの振動子14,15
の発振周波数F1,F2が比較的近い周波数の場合、2
つの振動子14,15を互いの振動エネルギーが漏洩伝
搬して他方の振動子に伝わるような状態で設置した場
合、F1,F2がF1<F2である場合にはF1≦F3
≦F2となるような他の周波数F3に引き込まれ、最終
的にF1=F2=F3となってしまう。このような状態
に到っては加速度が加わったことにより本来F1,F2
が各々F1−Δf,F2+Δfに変化するべきところ
が、F3のまゝの状態で周波数の変化が起こらず、加速
度の検出ができない状態となる場合がある。
【0008】このような現象があるため、わずかに異な
った共振周波数F1,F2を持つ振動子14,15を用
いて発振周波数の差を検出することにより、加速度が加
わっていない場合に検出されるバイアス周波数の温度依
存性を補正しようとした場合に、各々の発振周波数に影
響を及ぼし入力加速度の正確な検出ができなくなるとい
う欠点が生じた。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、振動
子形加速度計において特に振動子が2本の平行な振動素
子の両端が互いに連結され、その両振動素子が互いに逆
位相で捩れ振動が生じるように両振動素子に電極が形成
されてた構成となっていることを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明しよう。この発明においても、基本的構成要素は例え
ば図2Bに示した従来のものと同様に、支持体11と、
質量部12と、少なくとも1つの振動子14とから構成
され、図2Bと同様に、2組の振動子14,15を用い
ることもできる。
【0011】この発明においては、振動子14,15は
それぞれ捩れ振動が生じるように構成されている。つま
り振動子は例えば図1に示すように両端でお互いに連結
された2本の四角柱状振動素子16,17が水晶で構成
され、振動素子16,17の一方の同一表面上に、その
各2つの稜線に沿った電極23,24および電極25,
26と電極27,28,電極31,32とが長手方向に
配列形成される。1つの振動素子16について、一半部
の外側電極23(27)と他半部の内側電極28(2
4)とが互いに接続され、同様に他方の振動素子17も
一半部の外側電極26(32)と他半部の内側電極31
(25)とが互いに接続され、それぞれ両電極間に交流
電圧を印加してそれぞれ捩れ振動を発生することができ
るようにされる。その両捩れ振動が互いに逆位相となる
ように、一半部の外側電極23,26が接続され、他半
部の外側電極27,32が接続される。振動素子16,
17の相対する他の表面上にも同様な位置に電極が配置
される。従って、電極群23,26,28,31と、電
極群24,25,27,32とが逆位相になるよう、外
部から交流信号を印加することにより、振動素子16と
振動素子17とは逆位相で、捩れモードの振動が図2A
に示すように発生する。これら電極は同一平面上に形成
されているためフォトリソグラフィ技術などを中心とし
たプレーナー技術を応用することにより、極めて容易に
形成することができる。
【0012】図2Bに示した振動子形加速度計におい
て、振動子14,15として図1に示した捩れモード振
動のものが使用され、これら振動子14,15に対し、
その固有振動周波数で励振した状態で、支持部11に対
し入力加速度19が加わると、従来と同様に一方の振動
子14には引張り応力が加わり、その固有振動周波数が
F1からF1+Δfに増加し、他方の振動子15には圧
縮応力が加わり、その固有振動周波数がF1からF1−
Δfに減少する。振動子14,15の固有振動周波数の
差を検出することにより、入力加速度を周波数差の変化
量2×Δfとして検出することができる。
【0013】この発明では、振動子14,15の振動モ
ードが捩れ振動であるため、図2Aに示すように振動素
子16,18の各中立線21の長さが振動によって変化
がなく、振動による振動子の長さ方向の変位は極めて小
さい、従ってエネルギーの外部への伝搬が従来の屈曲振
動子を用いた場合に比べ極めて少なく、振動子14,1
5の各Q値の低下が少なく、この振動子を用いた発振回
路の発振周波数の安定性がよい。また、このようにエネ
ルギーが外部へ伝搬しないため、2つの振動子14,1
5を配置した場合であっても、お互いの振動周波数への
影響が低減され、温度依存性を補償し、かつ入力加速度
を正しく検出することができる。
【0014】さらに加速度計のケース内にガスを封入
し、ガスの粘性を利用してエアーダンピング方式で質量
部12に対し、所定のダンピング効果を得ようとした場
合に、この発明では振動子14,15が捩れ振動であっ
て屈曲振動と比較して、振動子でガスを大きく攪拌する
ことがなく、それだけガスの粘性による振動子に対する
負荷が極めて小さく、振動子14,15のQ値の低下は
極めて少ない。従って所定のダンピング効果を得られる
ようにガスを封入した状態においても、振動子14,1
5を周波数決定素子とした発振回路の発振周波数の安定
性を低下させることがない。
【0015】また従来の屈曲振動子においては、図3A
に示したように四角柱状振動素子の4つの側面に電極を
形成する必要があった。このような電極構造を作製する
ためには、わずかな間隔で配置された振動素子16,1
7の特に対向する内側の側面に電極を形成することが非
常に困難であった。また微小な振動子を作製するために
は一般にはエッチングで作製されるが、このときのエッ
チングされた側面は滑らかな平面が形成れないため、電
極の形成が困難であった。しかし、この発明では捩れ振
動子が用いられているため、電極の配置は、振動子を作
製するときの材料となる板材の表面と裏面の2平面上だ
けとすることもでき、その場合は従来から用いられてい
るプレーナー技術の応用により、極めて容易に電極を形
成することができる。
【0016】上述では、この発明を2つの振動子を用い
て、温度変動の補償をするようにした場合を例とした
が、1つの振動子のみを使用する場合にも、この発明を
適用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
エアーダンピングの機能を持たせた振動子形加速度計に
おいても、空気などの気体の粘性による振動子のQ値の
減少が極めて少なく、また振動子の振動エネルギーの結
合部を介しての外部への伝搬が少なく、Q値の減少を低
減し、振動子を含む発振回路の発振周波数の安定性が向
上し、加速度計としての性能向上、特に分解能の向上が
期待できる。
【0018】また振動エネルギーの外部への伝搬が低減
することにより、近接した位置に2つの振動子を配置し
た場合においても、互いの振動周波数に影響を及ぼさず
に振動させることができ、特に振動子の固有振動周波数
の温度依存性を補正する目的で、2つの振動子を近接し
て配置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に用いられる捩れモード振動
の振動子の例を示す斜視図。
【図2】Aは図1の振動子の振動状態を示す正面図、B
は2つの振動子を用いた振動子形加速度計の一般的構成
例を示す正面図である。
【図3】Aは従来の加速度計に用いられる屈曲振動モー
ドの振動子を示す斜視図、Bはその振動状態を示す正面
図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−302166(JP,A) 特開 平3−259751(JP,A) 実開 平4−8972(JP,U) 実開 平4−8971(JP,U) 特表 平3−501527(JP,A) 特表 平3−501651(JP,A) 特表 昭61−502636(JP,A) 特表 平3−501530(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/10 G01L 1/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に質量部の一端が回動自在に取付
    けられ、その質量部の延長方向およびその回動軸心の両
    者に対してほゞ直角に延長した振動子が上記質量部の自
    由端部と上記支持体との間に取付けられ、その振動子は
    互いに平行した2本の振動素子の両端が互いに連結され
    たものである振動子形加速度計において、上記振動子は
    その両振動素子が互いに逆位相で捩れ振動が生じるよう
    に、その各振動素子に電極が形成されていることを特徴
    とする振動子形加速度計。
  2. 【請求項2】 上記振動子として互いに反対方向に延長
    された2つの振動子が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の振動子形加速度計。
JP3079695A 1991-04-12 1991-04-12 振動子形加速度計 Expired - Fee Related JP3049305B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3079695A JP3049305B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 振動子形加速度計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3079695A JP3049305B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 振動子形加速度計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04315057A JPH04315057A (ja) 1992-11-06
JP3049305B2 true JP3049305B2 (ja) 2000-06-05

Family

ID=13697350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3079695A Expired - Fee Related JP3049305B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 振動子形加速度計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3049305B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002022445A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Yoshiro Tomikawa 運動センサ
JP5810685B2 (ja) * 2011-07-05 2015-11-11 株式会社村田製作所 振動子および振動ジャイロ
US11275098B2 (en) 2020-07-14 2022-03-15 Honeywell International Inc. Accelerometer including rectangular coil and rectangular pole piece

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04315057A (ja) 1992-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4306456A (en) Elastic wave accelerometer
JP3029001B2 (ja) 振動子
US8225662B2 (en) Acceleration sensing device
JP2000009472A (ja) 角速度センサ
JPH0599676A (ja) ジヤイロスコープ
EP1831643A1 (en) Oscillating micro-mechanical sensor of angular velocity
CA2263995C (en) Angular velocity detector
JP2000046560A (ja) 角速度センサ
JP2000009471A (ja) 角速度センサ
JP2011226941A (ja) 振動型力検出センサー、及び振動型力検出装置
JP3072354B2 (ja) 振動子型加速度計
JP3158176B2 (ja) 振動子型加速度計
JP2000055670A (ja) 振動式検出器
JP2000074673A (ja) 複合運動センサ
JPH08152328A (ja) 角速度センサ及びその使用方法
JP3049305B2 (ja) 振動子形加速度計
JPH085382A (ja) 角速度センサ
US20010010173A1 (en) Piezo-electric vibration gyroscope
JP3736257B2 (ja) 振動子及び角速度検出装置
JP2002277247A (ja) 振動ジャイロ
JPH10160477A (ja) 振動子、振動子の調整方法およびこの振動子を使用した振動型ジャイロスコープ
JPH10160478A (ja) 振動子、振動子の調整方法およびこの振動子を使用した振動型ジャイロスコープ
JP3158175B2 (ja) 振動子型加速度計
JPH1137859A (ja) 圧力センサ用圧電振動子
JP3139212B2 (ja) 加速度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000208

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees