JPH0810481Y2 - 合鍵複製機 - Google Patents

合鍵複製機

Info

Publication number
JPH0810481Y2
JPH0810481Y2 JP1990016727U JP1672790U JPH0810481Y2 JP H0810481 Y2 JPH0810481 Y2 JP H0810481Y2 JP 1990016727 U JP1990016727 U JP 1990016727U JP 1672790 U JP1672790 U JP 1672790U JP H0810481 Y2 JPH0810481 Y2 JP H0810481Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
copying
cut
base
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990016727U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03107116U (ja
Inventor
一 箭内
Original Assignee
有限会社ヤナイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社ヤナイ filed Critical 有限会社ヤナイ
Priority to JP1990016727U priority Critical patent/JPH0810481Y2/ja
Publication of JPH03107116U publication Critical patent/JPH03107116U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0810481Y2 publication Critical patent/JPH0810481Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、合鍵複製機に関し、被切削キーの左右両側
を同時に切削可能とするものである。
(従来の技術) 従来、合鍵複製機の代表的なものとして第16図及び第
17図に示す如くのものがある(特願昭62−42371号参
照)。
即ち、ベース111上に切削具112と倣い具113とが所定
距離をおいて配設され、この切削具112と倣い具113に対
して往復動するサドル114と、このサドル114上にその移
動方向と直交する方向に往復動するスライド盤115と、
切削具112と倣い具113とに対向状とされ且つスライド盤
115上に切削具112と倣い具113との離間距離と同じ距離
をもって配設されるキーバイス116,117とを備え、各キ
ーバイス116,117が、相対的に進退自在とされた一対の
挟持体118,119と、両挟持体118,119をスライド盤115と
の螺合により解除自在に締付ける締付具120とを有し、
各キーバイス116,117の両挟持体118,119の挟持面121,12
2間に被切削キー123及びマスターキー124が夫々解除自
在に締付け固定されるようにした合鍵複製機である。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来の合鍵複製機においては、その構成から当然
に被切削キー123の切削は片側ずつしかすることができ
ないので、両側に凹凸が形成されているマスターキー12
4を複製するためには、一旦キーバイス116,117にそれら
マスターキー124及び被切削キー123を装着した後片側の
みの切削を行ない、更にその切削後、それらのキー123,
124をキーバイス116,117から取りはずして反転して再度
それらのキー123,124をキーバイス116,117に装着してか
ら、他側の切削を行うという手順を取らざるを得ず、作
業が非常に面倒で時間のかかるものとなっていた。
本考案はこのような実情に鑑みて成されたものであ
り、その目的とするところは、被切削キー及びマスター
キーをその都度反転させることなく、マスターキーの両
側の凹凸形状が左右で非対称であっても、当該凹凸形状
に倣い被切削キーの両側を同時に切削することを可能に
する合鍵複製機を提供することにある。
(課題を解決するための手段) その目的を達成すべく、本考案が講じた技術的手段は
以下の如くである。
即ち、本考案は、基台1と、 前記基台1上に相対向して並設され、かつ互いに近づ
く方向に付勢した状態で左右揺動自在に取り付けられた
左右一対の倣い具23L,23Rと、 前記基台1上でかつ前記倣い具23L,23Rの前方に左右
揺動自在に並設された左右一対の切削板14L,14Rと、 左倣い具23Lの揺動量と同じ量だけ左切削板14Lのみを
揺動させる連動手段5Lと、 右倣い具23Rの揺動量と同じ量だけ右切削板14Rのみを
揺動させる連動手段5Rと、 マスターキー11と被切削キー10をともに前向きとして
一定間隔で保持し、かつ基台1上に前後移動自在に設け
られたキークランプ装置9と、 マスターキー11が左右の倣い具23L,23R間に挿入され
ると同時に被切削キー10が左右の切削板14L,14R間に挿
入されるように、前記キークランプ装置9を前方へ移動
させる駆動手段13と、 を備えていることを (作用) 第7図及び第8図に示す如く、キークランプ装置9に
保持された被切削キー10及びマスターキー11は、夫々左
右の切削板14L,14R間及び左右の倣い具23L,23R間に進入
スライドされる。このとき、左切削板14Lは左倣い具23L
と、右切削板14Rは右倣い具23Rと、夫々左右で独立して
連動連結され、それら左右の切削板14L,14R同志及び左
右の倣い具23L,23R同志は互いに近づく方向に付勢され
ているので、マスターキー11の凹凸形状は夫々左右の倣
い具23L,23Rによって倣われ、該形状は左右の切削板14
L,14Rによって被切削キー10の両側に同時に切削形成さ
れる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基いて詳述する。
まず、第1図及び第2図を参照して本実施例に係る合
鍵複製機の全体構成を説明する。同図において、1は基
台であり、その長手方向両側にはボルト2を介して前壁
3及び後壁4が立設されており、この前後壁3,4間に
は、一対の枢軸5L,5Rが左右平行に軸架されている。こ
の両枢軸5L,5Rの軸方向前壁3側には切削手段6L,6Rが、
後壁4側には倣い手段7L,7Rが夫々左右に配備され、更
に両枢軸5L,5Rによって貫通されてかつ前記切削手段6
と倣い手段7間を往復動するスライド台8が設けられて
いる。スライド台8上の左右方向略中央には、前後方向
に長いキークランプ装置9が装備され、該装置9の前後
において被切削キー10及びマスターキー11が着脱自在に
保持される。また、12は切削板駆動用モータ、13はスラ
イド用モータである。
尚、以下、第1図に示す前後左右表示によって本機の
方向を定義し、また、本明細書において、枢軸5のよう
に左右一対設けられるものについては、添字Lをもって
左側を、添字Rをもって右側を示すことにより、必要に
応じて左右を区別して表示するものとする。
前記切削手段6は、第4図に示す如く、回転切削板1
4、主軸受15及び主軸16とから成る。主軸受15は、その
下側において枢軸5に貫通され、その側方から枢軸5に
まで連通する六角穴ボルト17,17を介して、当該枢軸5
に対して回転かつ摺動不能に固定されている。この主軸
受15の上部において支持される主軸16は、枢軸5に平行
とされ、その前後両端において上プーリ18及び前記切削
板14が取付けられている。切削板14の主軸16に対する取
付けは、切削板14の前後から挟持するようにカラー19及
び締付ボルト20を主軸16に対して螺合することにより行
われ、従って切削板14は主軸受15に対して前後方向調節
自在となっている。
倣い手段7は、取付アーム22及び倣い具23とから成
る。取付アーム22は、その下側において枢軸5に挿通さ
れ、該枢軸5に設けた長溝24と六角穴ボルト25との係
合、及び同じく枢軸5に設けた切溝26と小円板27との係
合により、当該枢軸5に対して回動及び摺動不能に固定
されている。従って、この取付アーム22は枢軸5上での
前後方向位置の調節自在となっている。倣い具23は、取
付アーム22上方に設けた凹部28に嵌合され、ボルト29,3
0によって取付アーム22に対して着脱自在に取付けられ
ている。この倣い具23においても、小円板31付きのボル
ト30の突出量を変えることにより、取付アーム22に対す
る相対位置を調整することができるようになっている。
しかして、左倣い具23Lと左切削板14Lはともに左枢軸
(連動手段)5L回りに揺動自在となっており、この左枢
軸5Lによって左倣い具23Lの揺動量と同じ量だけ左切削
板14Lのみが揺動される。また、右倣い具23Rと右切削板
14Rはともに右枢軸(連動手段)5R回りに揺動自在とな
っており、この右枢軸5Rによって右倣い具23Rの揺動量
と同じ量だけ右切削板14Rのみが揺動される。
また、前壁3の左右方向中央には、第5図に示す如
く、ボルト33,33を介して中央壁34が立設されている。
この中央壁34は前記左右の主軸受15L,15Rの間にあっ
て、左右の切削手段6L,6R同志及び倣い手段7L,7R同志を
互いに近づく方向に付勢させるものである。即ち、第
4、5、9図に示す如く、主軸受15L,15Rの側面略中央
には左右方向に連通する貫通孔35が設けられており、こ
の貫通孔35はその途中で径が広げられてバネ収容孔36と
されている。
37はねじ軸であり、前記中央壁34にナット38,38を介
して固定され、左右ふり分け状に貫通孔35,35に貫通さ
れている。そして、前記バネ収容孔36にコイルバネ39が
収容され、更に抜止め板40,40及び抜止めナット41,41が
当該ねじ軸37の両端に取付けられることにより、各主軸
受15L,15Rは互いに近づく方向(第9図矢印方向)に常
時付勢されることとなる。また、このことによって、同
じく枢軸5に対して固定されている前記倣い手段7にお
いても、左右の倣い具23L,23Rが互いに近づく方向に付
勢されることとなり、かくして、左切削板14Lは左倣い
具23Lと、右切削板14Rは右倣い具23Rと、枢軸5L,5Rを介
して夫々左右で独立して連動連結されることとなる。
スライド台8は、略直方体形状を呈し、第6図に示す
如く、すべり軸受43,43を介して前記左右の枢軸5L,5Rに
貫通されている。このスライド台8の右側側面には、第
7図に示す如く、連結板44が取付けられ、該連結板44が
駆動アーム45を介して、スライド用モータ13側に取付け
られた回転円板46に連結されて、クランク機構が構成さ
れることにより、当該スライド台8は、前記切削手段6
及び倣い手段7間を往復移動可能とされている。
このスライド台8上には、キークランプ装置9が装備
されており、この装置9は、第6図に示す如く、キー載
置台48、キー押え具49、取付ブラケット50及び締付クラ
ンプ51より構成されている。
キー載置台48は、前記スライド台8より前後方向に長
い平面視長方形状のベース台52上に、挟持板53,54、位
置決め壁55,56及び中央突壁57が夫々立設されて成る。
即ち、ベース台52の前後両端側にある挟持板53,54は、
ベース台52より一体的に形成された一対の小壁58,58の
間に挟まれてその側方から六角穴ボルト59が螺合される
ことによって取付けられており、それら挟持板53,54の
すぐ後側にある位置決め壁55,56は、図外のボルトを下
から螺合することにより取付けられている。また、中央
突壁57は、ベース台52の幅方向中央に設けられ、かつ長
手方向は前側の位置決め壁55から後側の挟持板54に達す
るまで延設されており、ボルト60を介してベース台52に
取付けられている。更に、前記位置決め壁55の前面側上
部には、第15図に示す如く、位置決めピン61が取付けら
れており、当該ピン61を、キー10,11の突起部62に当接
されることにより簡単にキー10,11を位置決め載置でき
るようになっている。また、両挟持板53,54の挟持面63,
64には小かい凹凸が施こしてあり、後述のようにキー1
0,11が保持されたときに、キー10,11が前後方向にずれ
るのを防止している。尚、65はマスターキー11落下防止
用のブラケットである。
次に、キー押え具49は前記キー載置台48に対応して、
被切削キー10及びマスターキー11を上から押えるための
ものであり、第6図に示す如く、各キー10からキー11に
至るまでの長さを有する断面方形の梁状を呈する。この
キー押え具49の長手方向両側には、前記下側(載置台48
側)の挟持板53,54に対応して、挟持板67,68が六角穴ボ
ルト69を介して着脱自在に設けられており、また、長手
方向略中央には、上面側に締付アーム係合部70、下面側
にバネ収容孔71が夫々設けられている。この係合部70
は、第6、14図に示す如く、中央に嵌合凹部72を有する
正面視略凹形を呈する金具であり、該嵌合凹部72を囲む
小壁73,74の上端側の角が面取り状に切り欠かれて案内
面75,76が形成されている。尚、72はバネ止め用ビスで
ある。
取付ブラケット50は、第6図に示す如く、その脚部79
において、前記スライド台8の後端側かつキー載置台48
に近接する位置に、ボルト80,80を介して締付固定され
る。この取付ブラケット50には、その上部が片持ち状に
突出して押え具受81が形成されており、該押え具受81
は、前記キー押え具49が嵌合すべく側面視略凹状を呈
し、その中央からは押え具49を支持する支持柱82が立設
されている。即ち、前記キー押え具49を、その中央に設
けたバネ収容孔71にバネ83を収めた後に当該支持柱82が
この収容孔71に挿通するように押え具受81に載せること
により、キー押え具49は取付ブラケット50に対して上下
方向移動可能にかつ水平方向に回動自在に支持されるこ
ととなる。
また、締付クランプ51は、一対の基板部85,85、締付
レバー86、締付アーム87及び連結部材88とから成り、こ
れらの部材85,86,87,88が4つのピン89,89,89,89によっ
て互いに回動自在に連結されてリンク機構が構成され、
このことによって、締付レバー86が基板部85に対して上
下方向に回動されるに伴って、締付アーム87が同じく基
板部85に対して上下方向に回動するようになっている。
そして、この締付クランプ51は、一対の基板部85,85の
間に前記取付ブラケット50の上端部を挟み込んで、六角
穴ボルト90,91で締付固定することにより、取付ブラケ
ット50に対して着脱自在に取付けられる。更に、その六
角穴ボルト90,91のうちの一方のボルト90の頭部にはコ
イルバネ92の一端側が掛止されており、このバネ92の他
端側は前記キー押え具49に設けられたバネ止め用ビス77
に連結される。尚、締付アーム87の先端側には、調節ね
じ93が上下方向に貫通して設けられており、先述の締付
アーム係合部70との上下方向における係合位置が調整可
能となっている。
切削板駆動用モータ12は、基台1上の前記前壁3の更
に右側に固着された取付板95に、ボルトによって締付固
定されており、当該モータ12の有する主プーリ96、左右
一対の下プーリ97L,97R及び上プーリ18L,18Rを介して、
前記回転切削板14L,14Rを回転駆動させるものである。
即ち、第3、5図に示す如く、下プーリ97L,97Rは、
枢軸5止め用のボスカラー98及び該カラー98を外嵌する
すべり軸受99を介して、左右の枢軸5L,5Rに対して回動
自在に設けられ、上プーリ18L,18Rは、前記切削手段6
に設けた主軸16L,16Rに対してボルト100を介して固定さ
れて切削板14L,14Rと連動連結されている。下プーリ97
には2つの溝101,102が切られており、前壁8側に位置
する溝101と下プーリ18の溝103間には左右で夫々ベルト
104,104が巻き掛けられ、他方の溝102には、駆動用モー
タ12に直接連結された主プーリ96から延びたVベルト10
5が巻き掛けられている。そして、第3図に示す如く、
このVベルト105は、右側にある下プーリ97Rとはその外
側で、左側にある下プーリ97Lとはその内側で接するよ
うに巻き掛けられているので、左右の上プーリ18L,18
R、ひいてはそれに連動する切削板14L,14Rが左右で逆回
転となるようになっている。
次に、以上のように構成された合鍵複製機の動作につ
いて説明する。
第7図及び第8図は、スライド台8が夫々最後退位置
及び最前進位置にあるときを示す。最後退位置にあると
きは、前述の主軸受15L,15R内に収納されたコイルバネ3
9の弾性力により、左右の倣い具23L,23Rは夫々その先端
を向かい合わせて互いに近づく方向に付勢されているの
で、第7図に示す如く、その各先端がキー載置台48の中
央突壁57の側面に当接することとなる。また、この状態
において、切削板14と倣い具23とのキー進行方向(枢軸
5方向)における離間距離L1と、前記両位置決め壁55,5
6間の離間距離L2(即ち、被切削キー10とマスターキー1
1とのキー進行方向における離間距離に同じ)とが等し
くなるように調節されており、更に、枢軸5から倣い具
23先端までの離間距離D1と、枢軸5から切削板14周端ま
での離間距離D2とが相等しくなるように調節さている。
そして、キー載置台48の前側には被切削キー10が、後側
にはマスターキー11がセットされる。
この最後退位置から、スライド用モータ13の回転によ
ってスライド台8が枢軸5L,5Rに沿ってゆっくりとスラ
イドして行くと、スライド台8上に備えられたキー載置
台48(キークランプ装置9)もそれと共に前方に移動す
る。このとき、マスターキー11が倣い具23L,23Rのある
位置にまで来ると、左右の倣い具23L,23Rは、第9図に
示す如く、前記コイルバネ39の弾性力に抗してマスター
キー11の左右両側の凹凸形状に沿って左右に揺動(第8
図矢印方向の運動)しながらこれを倣い、更に当該倣い
具23L,23Rの揺動が枢軸5L,5R及び主軸受15L,15Rを介し
て左右の切削板14L,14Rにそのまま伝わることにより、
前記被切削キー10がマスターキー11の凹凸形状そのまま
に切削されることとなる。そして、スライド用モータ13
に設けた回転円板46が半回転すると、スライド台8は、
第8図に示す最前進位置にまで移動し、このとき既に被
切削キー10はマスターキー11と同形状に切削され、前記
円板46がもう半回転すると、前進時と同様に倣い具23L,
23R及び切削板14L,14Rが左右に揺動されつつスライド台
8が後退し、最終的に当初の位置(第7図の位置)にス
ライド台8がもどって合鍵の複製が完了する。
このように、本実施例の合鍵複製機においては、左右
の倣い具23L,23R及び切削板14L,14Rが、スライド台8の
進行に伴って左右で独立して、しかも同時に倣い及び切
削作業を行うので、マスターキー11の凹凸形状が非対称
である場合でも、従来のように片側ずつ切削する必要が
なく、非常に短時間でかつ簡単に合鍵の複製を行うこと
ができる。
次に、第10図乃至第15図を参照しつつキークランプ装
置9の動作について説明する。
第10図及び第11図は、キー載置台48に夫々キー10,11
をセットした後のクランプ前の状態を示し、第12図及び
第13図は、クランプ後の状態を示している。クランプ前
の状態においては、前記取付ブラケット50に支持された
キー押え具49は、その略中央下面側に収納されたバネ83
により押し上げられて、取付ブラケット50の押え具受81
に嵌合しない状態となっており、更に前記ビス77及び六
角穴ボルト90間に連結されたコイルバネ92に引っ張られ
て、キー載置台48に対して水平方向に約30〜40度程度ず
れた状態となっている(第10図)。この状態から、締付
クランプ51のレバー86を略垂直になるように縦方向に回
動すると、締付アーム87が上から下がってきてキー押え
具49上の係合部70に近づく。このとき、該係合部70には
先述のように案内面75,76が形成されているので、締付
アーム87はまずその下端において当該案内面75,76に当
接し、従って、第14図に示す如く、締付アーム87が下が
って来るに伴って、キー押え具49がコイルバネ92を引き
のばしながらキー載置台48の長手方向に平行となるよう
に水平方向に回転する。更に締付レバー86が締付けられ
ると、キー押え具49とキー載置台48がちょうど平行とな
ったときに、締付アーム87が係合部70の嵌合凹部72に嵌
合すると共に、キー押え具49がバネ83に抗して押え具受
81に嵌合する。そして、この際にキー載置台48に載置さ
れていた被切削キー10及びマスターキー11は、第15図に
示す如く、各挟持板53,54,67,68によって同時に上下か
ら挟まれて強固にクランプされることとなる。また、合
鍵複製後は、締付クランプ51をもとの状態にもどすと、
締付アーム87と係合部70の係合がとかれ、キー押え具49
がバネ83によって押し上げられて押え具受81との嵌合状
態を脱し、更にコイルバネ92によって水平方向に回動せ
られることにより、キー押え具49は自動的にもとの状態
(第10図及び第11図)にもどることとなる。
このように、本実施例に係るキークランプ装置9によ
れば、キー載置台48に各キー10,11を載せて締付クラン
プ51を締付けるという非常に簡単な操作のみで、各キー
10,11を瞬時にして双方ともにかつ確実強固にクランプ
することができるので、作業時間を大幅に短縮すること
ができる。更に、キー押え具49は、先述のようにキー載
置台48に対してあらかじめその水平方向角度がずらされ
ており、クランプ解除後はその状態に自動的にもどるよ
うになっているので、各キー10,11を位置決めセットす
るのに、キー押え具49が邪魔になるようなことがなく、
非常に使いやすいものとなっている。
以上、本考案の一実施例について詳述したが、本考案
はこれに限られるものではない。
即ち、上記キークランプ装置9については、要は、各
キー10,11の離間距離L2を保持しつつ、それらを夫々左
右の切削板14L,14R間及び左右の倣い具23L,23R間に挿入
スライドさせることができるものであればよく、例え
ば、締付クランプ51の代わりに、キー押え具49とキー載
置台48間を螺合によって締め付ける締付具を採用しても
よい。
また、左切削板14Lは左倣い具23Lと、右切削板14Rは
右倣い具23Rと、夫々左右で独立して連動連結する手段
としては、上記のように左右の枢軸5L,5Rに主軸受15L,1
5R及び取付アーム22L,22Rを固定する手段に限られず、
例えば、左右の枢軸5L,5Rの代わりに左右で夫々互いに
引き合う一対のスライド板を採用し、該スライド板上に
主軸受15及び取付アーム22を固定することとしてもよ
い。そして、その際切断板14と倣い具23を第1図に示す
左右方向に配列することにしてもよい。
更に、本考案に係る合鍵複製機によって複製できるキ
ーは、第15図図示の幅方向断面ハット状のものに限られ
ず、挟持板53,54,67,68の形状を変更することによって
種々のタイプのキーに適用可能となることは言うまでも
ない。
(考案の効果) 本考案によれば、マスターキー11の凹凸形状は、左右
両側において同時に被切削キー10側に切削形成すること
ができるので、作業時間が大幅に短縮される。
また、左切削板14Lは左倣い具23Lと、右切削板14Rは
右倣い具23Rと、夫々独立して連動連結されているの
で、マスターキー11の凹凸形状が左右非対称であって
も、当該凹凸形状を被切削キー10に同時に切削形成する
ことができ、非常に実益大である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第15図は本考案の一実施例を示し、第1図は
合鍵複製機の平面図、第2図は同正面図、第3図は同側
面図、第4図は切削手段と倣い手段の組立斜視図、第5
図は中央壁と上下プーリの組立斜視図、第6図はキーク
ランプ装置の組立斜視図、第7図及び第8図は合鍵複製
機の作用説明平面図、第9図は第8図のA−A線断面
図、第10図及び第11図はクランプ前におけるキークラン
プ装置の平面図及び側面図、第12図及び第13図はクラン
プ後における同平面図及び側面図、第14図は係合部の拡
大斜視図、第15図はキークランプ時の拡大斜視図、第16
図及び第17図は従来例を示し、第16図は合鍵複製機の概
略側面図、第17図はキーバイスの側面断面図である。 5(5L,5R)……連動手段(枢軸)、9……キークラン
プ装置、10……被切削キー、11……マスターキー、13…
…駆動手段(スライド用モータ)、14(14L,14R)……
切削板、23(23L,23R)……倣い具、L1,L2……離間距
離。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台(1)と、 前記基台(1)上に相対向して並設され、かつ互いに近
    づく方向に付勢した状態で左右揺動自在に取り付けられ
    た左右一対の倣い具(23L)(23R)と、 前記基台1上でかつ前記倣い具(23L)(23R)の前方に
    左右揺動自在に並設された左右一対の切削板(14L)(1
    4R)と、 左倣い具(23L)の揺動量と同じ量だけ左切削板(14L)
    のみを揺動させる連動手段(5L)と、 右倣い具(23R)の揺動量と同じ量だけ右切削板(14R)
    のみを揺動させる連動手段(5R)と、 マスターキー(11)と被切削キー(10)をともに前向き
    として一定間隔で保持し、かつ基台(1)上に前後移動
    自在に設けられたキークランプ装置(9)と、 マスターキー(11)が左右の倣い具(23L)(23R)間に
    挿入されると同時に被切削キー(10)が左右の切削板
    (14L)(14R)間に挿入されるように、前記キークラン
    プ装置(9)を前方へ移動させる駆動手段(13)と、 を備えていることを特徴とする合鍵複製機。
JP1990016727U 1990-02-21 1990-02-21 合鍵複製機 Expired - Lifetime JPH0810481Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990016727U JPH0810481Y2 (ja) 1990-02-21 1990-02-21 合鍵複製機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990016727U JPH0810481Y2 (ja) 1990-02-21 1990-02-21 合鍵複製機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03107116U JPH03107116U (ja) 1991-11-05
JPH0810481Y2 true JPH0810481Y2 (ja) 1996-03-29

Family

ID=31519982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990016727U Expired - Lifetime JPH0810481Y2 (ja) 1990-02-21 1990-02-21 合鍵複製機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0810481Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1952924B1 (en) * 2001-03-26 2012-12-26 The Hillman Group, Inc. Key cutting machine
JP5041489B2 (ja) * 2008-01-04 2012-10-03 有限会社徳弘 活魚生け簀の曳航方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5836020U (ja) * 1981-08-28 1983-03-09 日立電子エンジニアリング株式会社 キ−溝切り機の溝深さ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03107116U (ja) 1991-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1292173C (en) Groove forming apparatus and method
JPH0810481Y2 (ja) 合鍵複製機
JPH0744408Y2 (ja) 合鍵複製機におけるキークランプ装置
JP3281559B2 (ja) 丸鋸盤
JPH09256306A (ja) 鉄道レール切断機
JP3926903B2 (ja) 材料インデックス装置におけるパイプチャック方法及びその装置
JP4056119B2 (ja) 卓上切断機
JP3281560B2 (ja) 走行丸鋸盤
JPH0730324Y2 (ja) 作業台の定規位置決め装置
JPH088032Y2 (ja) ワーク用クランパー
JP3050269B2 (ja) 部品整列装置
JP2589556Y2 (ja) 左右傾斜式卓上切断機
JP2580355Y2 (ja) ワークの位置決め装置
JPS5826088Y2 (ja) 砲盤に於けるロ−ラ−定盤装置
JPH08332522A (ja) 曲げ金型装置及び曲げ加工機
JPH0730274Y2 (ja) 研磨装置
JPH037159Y2 (ja)
JPH0118273Y2 (ja)
JPH0135795Y2 (ja)
JP3724172B2 (ja) 卓上切断機
JPS6316483Y2 (ja)
JPS6312513A (ja) 整列装置
JP3674291B2 (ja) 卓上切断機
JPH0444365Y2 (ja)
JPS6220246Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term