JPH088032Y2 - ワーク用クランパー - Google Patents

ワーク用クランパー

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JPH088032Y2
JPH088032Y2 JP346492U JP346492U JPH088032Y2 JP H088032 Y2 JPH088032 Y2 JP H088032Y2 JP 346492 U JP346492 U JP 346492U JP 346492 U JP346492 U JP 346492U JP H088032 Y2 JPH088032 Y2 JP H088032Y2
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JP
Japan
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work
clamper
pressing
rotary table
bearing
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JP346492U
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JPH0563738U (ja
Inventor
照二 石井
Original Assignee
植田精鋼株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はワーク用クランパー、さ
らに詳しくは例えば矩形状のプレート等のワークの側面
を切削加工すべく該ワークを回転テーブル上にクランプ
しつつ回転せしめて四側面等を加工することができるワ
ーク用クランパーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種ワークのクランパーとして
は、例えば図5に示すようなものが存在する。
【0003】即ち、この従来のものはクランパー本体1b
の先端面に突設された軸2bに球面軸受30を嵌着せしめ、
該球面軸受30の球面部30aに球面摺動自在な球面凹状部
31aを有する楔体31を介して略円筒状の押圧体32を回転
自在に取付けたものである。
【0004】そして、このクランパー21aは例えば図6
のように両頭型フライス盤22aのベット23aに固定した
回転テーブル24aの上方に対面配置され、実際にワーク
26aを加工する場合には、回転テーブル24a上にワーク
敷板27aを介してワーク26aを位置決めセットし、該ワ
ーク26aの上面をワーク押え板28a等を介してクランパ
ー本体1bを油圧シリンダ9aにより下方に押動せしめて、
前記押圧体32により約5000kg以上の押圧力でワーク
26aクランプする。そして、この状態で両頭型フライス
盤22aのカッター29aにより対向する二側面を切削加工
する。
【0005】その後、油圧シリンダ9aの押圧力を約70
0〜1000kg程度に軽減せしめ、この状態で回転テー
ブル24aを90°回転した後に、押圧力を再度増大して他
の二側面を切削加工するのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものに於いては、球面軸受30の摩擦抵抗が大きいた
めに、回転テーブル24aの回転時に油圧シリンダ9aの押
圧力を軽減せしめても、押圧体32が回転テーブル24aに
追従して回転せずに該回転テーブル24aのみが回転する
こととなり、よってワーク26aを位置決め修正する必要
が生じる等、加工作業が極めて煩雑になるという致命的
な問題点を有していたのである。
【0007】それ故に、本考案は上記従来の問題点を解
決するためになされたものであり、回転テーブルの回転
に対してワークが良好に追従しうるクランパーを提供し
て、その加工の便に大いに寄与することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るために、本考案はワーク26をクランプしつつ回転テー
ブル24を回転可能とすべく、前記押圧体14はクランパー
本体1の軸2に嵌挿した弾性体13により回転テーブル24
側に付勢されてなるワーク用クランパーである。
【0009】
【作用】従って、上記構成を特徴とするクランパーにて
ワークをクランプする場合は、先ず回転テーブル24に直
接又は敷板等を介してワーク26を位置決めセットした後
に、押圧手段によりクランパー本体1を押動せしめれ
ば、その押圧体14にてワーク26がクランプされる。
【0010】この状態でワーク26を加工した後、該ワー
ク26をクランプしつつ回転テーブル24を回転させるので
あるが、この場合は押圧手段による押圧力を軽減すれ
ば、弾性体13の弾性力が働いて、該弾性体13を介してワ
ーク26が押圧体14により押圧されることとなる。
【0011】即ち、かかる弾性体13により押圧手段の押
圧力の一部が吸収されるために、軸受17、押圧体14、ワ
ーク26等にかかる押圧力も軽減されることとなり、よっ
てワーク26がクランプされつつも回転テーブル24の回転
動作に追従して該ワーク26を所望角度回転させ得るので
ある。
【0012】その後、再度押圧手段による押圧力を増大
せしめて押圧体14によりワーク26を回転テーブル24にク
ランプして次の加工を行えばよい。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面に従っ
て説明する。
【0014】図1に於いて、1は先後両端面の略中央に
軸2,3が突設されたクランパー本体を示し、後端面の
軸3はクランプホルダー4の一端に穿設した孔5に嵌入
されて、ホーロネジ6及びボールプランジャー7により
固定されてなる。8はクランプホルダーの他端に軸長方
向に形成されたネジ孔で、油圧シリンダ9のロッド10が
螺着されている。
【0015】11はクランパー本体1の先端面1aの軸2に
皿バネ受材12及び複数の皿バネ13…を介して嵌入着され
たベアリング受材を示す。14は貫通孔15aが穿設された
押圧体本体15とその一端に取付けられた略環状の押えプ
レート16とからなる押圧体であり、その貫通孔15a内に
嵌入されたスラストベアリング17に前記ベアリング受材
11の軸部11aが圧入されて、押圧体14はクランパー本体
1の軸2に対して回転するように構成されてなる。
【0016】尚、押圧体14は常時は前記皿バネ13…によ
り付勢されて、押圧体14の押えプレート16の基端面16a
とクランパー本体1の先端面1a間には約2mm程度の間隙
18が形成されるように構成してなる。
【0017】19は押圧体14の一端の開口部に嵌着した蓋
体で、20はクランパー本体1の下端縁と押えプレート16
間に跨設したVリングであり、夫々内部への粉塵等の侵
入を阻止すべく設けられたものである。
【0018】かかる構成からなるクランパー21は、例え
ば図2の如く両頭型フライス盤22のベット23上に取付け
た回転テーブル24に押圧体14が対面するように、該回転
テーブル24の側方位置に立設した門形状の取付部材25に
固定して使用する。
【0019】先ず、ワーク26をクランプする場合は、回
転テーブル24上に敷板27を介してワーク26を位置決めセ
ットし、該ワーク26の上面に押え板28を載置せしめる。
【0020】次に、油圧シリンダ9を作動せしめると、
クランパー21が下降してその押圧体14が押え板28に当接
した後、図3のように皿バネ13…の弾性力に抗して該皿
バネ13…が皿バネ受材12により押圧されて、クランパー
本体1の先端面1aと押えプレート16の基端面16aとが当
接して、押え板28を介してワーク26が強固且つ確実にク
ランプされることになる。
【0021】この状態で、フライス盤22のヘッド(図示
せず)を移動させて、そのカッター29によりワーク26の
対向二側面を同時に切削加工する。
【0022】次に、回転テーブル24を90°回転させてワ
ーク26の残った二側面を加工するのであるが、油圧シリ
ンダ9による押圧力を軽減せしめていくと、図4の如く
皿バネ13の弾発力によりクランパー本体1の先端面1aと
押えプレート16の基端面16aとの当接状態が解除される
ことになる。
【0023】この状態で、回転テーブル24を90°回転せ
しめて、残った二側面をフライス盤22により加工するの
である。
【0024】而して、回転テーブル24の回転時には弾発
力を有する皿バネ13…により油圧シリンダ9の押圧力の
一部が吸収されるかたちとなるために、スラストベアリ
ング17や押圧体14による押え板27を介してのワーク26に
対する押圧力が軽減されることとなる。
【0025】従って、回転テーブル24の回転に良好に追
従してワーク26を90°回転させ得るのである。
【0026】その後、再度油圧シリンダ9の押圧力を増
大させると、上述したと同様に押圧体14によりワーク26
が強固にクランプされ、この状態で残った二側面を切削
加工する。
【0027】このように、ワーク26の回転動作が極めて
スムースに行えるために、一連の作業も煩雑にならず、
且つ加工の便に大いに寄与しうるのである。
【0028】また、本実施例に係るクランパー21は極め
て簡易な構成からなるために、安価に且つ容易に製作で
きるという利点もある。
【0029】尚、上記実施例に於いては、弾性体13を皿
バネにて構成したが、本考案は決してこれに限らず、例
えばコイルバネ等を使用してもよく、また弾性体13を配
設する位置も該実施例に限定されない。
【0030】さらに、該実施例では軸受17としてスラス
トベアリングを使用したが、その他ニードルベアリング
やアンギュラベアリング等を使用しても構わず、軸受17
の具体的な種類や構成は問わない。
【0031】さらに、本考案に係るクランパー21は両頭
型フライス盤22による切削加工のみならず、回転テーブ
ル24を有する各種加工機にワーク用クランパーとして幅
広く適用可能であることは言う迄もない。
【0032】その他、押圧体14の形状や押圧手段等も本
考案の意図する範囲内に於いて任意に設計変更自在であ
る。
【0033】
【考案の効果】叙上の様に、本考案は回転テーブルを回
転させるべく押圧手段による押圧力を軽減せしめた際
に、かかる押圧力の一部が弾性体により吸収されるよう
に構成してなるため、従来に比して軸受や押圧体にかか
る押圧力等が軽減されることとなり、ワークがクランプ
されつつも回転テーブルに追従して該ワークを所望角度
良好に回転せしめることができるのである。
【0034】従って、従来の如くワークの位置決め修正
という煩雑な作業を要することがなくなるために、一連
の加工作業が効率良く且つ正確に行えるという格別の効
果を得るに至った。
【0035】また、本考案に係るクランパーは全体の構
成も極めて簡易であるために、安価且つ容易にその製作
が行えるという実用的な効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る一実施例を示す断面図。
【図2】使用状態を示す正面図。
【図3】使用状態を示す断面図。
【図4】使用状態を示す断面図。
【図5】従来例を示す要部断面図。
【図6】従来の使用状態を示す正面図。
【符号の説明】
1…クランパー本体 1a…先端面 2…軸 13…弾性体 14…押圧体 16a…基端面 17…軸受 18…間隙 24…回転テーブル 26…ワーク

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランパー本体1の先端に突設した軸2
    に軸受17を介して押圧体14が回転自在に設けられ、且つ
    押圧手段により該クランパー本体1を押圧せしめて前記
    押圧体14と回転テーブル24間でワーク26をクランプする
    ワーク用クランパーに於いて、ワーク26をクランプしつ
    つ回転テーブル24を回転可能とすべく、前記押圧体14は
    クランパー本体1の軸2に嵌挿した弾性体13により回転
    テーブル24側に付勢されてなることを特徴とするワーク
    用クランパー。
  2. 【請求項2】 クランパー本体1の先端に突設した軸2
    に軸受17を介して押圧体14が回転自在に設けられ、且つ
    押圧手段により該クランパー本体1を押圧せしめて前記
    押圧体14と回転テーブル24間でワーク26をクランプする
    ワーク用クランパーに於いて、ワーク26のクランプ時に
    はクランパー本体1の先端面1aと押圧体14の基端面16a
    とが当接し、且つワーク26をクランプしつつ回転テーブ
    ル24を回転する際には、前記クランパー本体1の先端面
    1aと押圧体14の基端面16a間に間隙18が形成されるべ
    く、前記押圧体14はクランパー本体1の軸2に嵌挿した
    弾性体13により回転テーブル24側に付勢されてなること
    を特徴とするワーク用クランパー。
  3. 【請求項3】 前記軸受17がスラストベアリングである
    請求項1又は2記載のワーク用クランパー。
JP346492U 1992-02-03 1992-02-03 ワーク用クランパー Expired - Lifetime JPH088032Y2 (ja)

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JP4797223B2 (ja) * 2000-04-11 2011-10-19 日産自動車株式会社 ロードホイールの仕上げ装置および仕上げ方法
JP5856212B2 (ja) 2014-03-19 2016-02-09 ファナック株式会社 工作機械の工具に対してワークを回転可能に支持する治具及び加工システム
CN113997094A (zh) * 2021-09-30 2022-02-01 无锡戴卡轮毂制造有限公司 一种随型自修正式的液压锁紧装置

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