JPH08104733A - 低溶剤型樹脂組成物、それを用いる塗料組成物、並びにその塗装方法 - Google Patents
低溶剤型樹脂組成物、それを用いる塗料組成物、並びにその塗装方法Info
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- JPH08104733A JPH08104733A JP23830094A JP23830094A JPH08104733A JP H08104733 A JPH08104733 A JP H08104733A JP 23830094 A JP23830094 A JP 23830094A JP 23830094 A JP23830094 A JP 23830094A JP H08104733 A JPH08104733 A JP H08104733A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】例えば、自動車等の被塗物表面に塗装する上
で、耐チッピング性や、耐擦り傷性等の塗膜特性に良好
に保持できるとともに、塗料に使用される有機溶剤量を
大幅に低減でき、しかもタレの生じる限界の膜厚を大幅
に向上させることのできる低溶剤型塗料組成物の提供。 【構成】塗料のバインダーとして、シリル基でブロック
化したカルボキシル基を必須官能基として含有するポリ
エステルオリゴマーと、分子中にエポキシ基を2個以上
含有し、かつ分子量が300〜1500であるエポキシ
基含有化合物とを使用する。このブロック化カルボキシ
ル基含有ポリエステルオリゴマーは、数平均分子量50
0〜1800、重量平均分子量500〜3600、そし
て重量平均分子量/数平均分子量1.0〜2.0を有す
る。また、有機溶剤量は、25℃において塗装できる限
界の量は、5〜40%であり、特に好ましくは5〜30
%である。
で、耐チッピング性や、耐擦り傷性等の塗膜特性に良好
に保持できるとともに、塗料に使用される有機溶剤量を
大幅に低減でき、しかもタレの生じる限界の膜厚を大幅
に向上させることのできる低溶剤型塗料組成物の提供。 【構成】塗料のバインダーとして、シリル基でブロック
化したカルボキシル基を必須官能基として含有するポリ
エステルオリゴマーと、分子中にエポキシ基を2個以上
含有し、かつ分子量が300〜1500であるエポキシ
基含有化合物とを使用する。このブロック化カルボキシ
ル基含有ポリエステルオリゴマーは、数平均分子量50
0〜1800、重量平均分子量500〜3600、そし
て重量平均分子量/数平均分子量1.0〜2.0を有す
る。また、有機溶剤量は、25℃において塗装できる限
界の量は、5〜40%であり、特に好ましくは5〜30
%である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車の中塗
塗料や、ソリッドカラー塗料、クリヤー塗料、ベースコ
ート塗料等として好適に使用することのできる低溶剤型
塗料組成物に関する。特に、本発明は、塗料に使用され
る有機溶剤量を大幅に低減できるとともに、耐擦り傷
性、耐ガソリン性、耐タレ性及び付着性等の塗膜特性に
優れた塗膜を形成する低溶剤型樹脂組成物、及びそれを
バインダーとして使用する低溶剤型塗料組成物、並びに
その低溶剤型塗料組成物の好適な塗装方法に関する。
塗料や、ソリッドカラー塗料、クリヤー塗料、ベースコ
ート塗料等として好適に使用することのできる低溶剤型
塗料組成物に関する。特に、本発明は、塗料に使用され
る有機溶剤量を大幅に低減できるとともに、耐擦り傷
性、耐ガソリン性、耐タレ性及び付着性等の塗膜特性に
優れた塗膜を形成する低溶剤型樹脂組成物、及びそれを
バインダーとして使用する低溶剤型塗料組成物、並びに
その低溶剤型塗料組成物の好適な塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、有機溶剤型塗料においては、焼
付工程などの塗装作業中に有機溶剤型塗料に使用される
有機溶剤が揮発して大気中に放出され、地球環境を悪化
させる要因となっている。近年、自動車外板の中塗塗料
又は上塗塗料は、ポリエステルポリオールとメラミン樹
脂との組合せ等で塗装されており、この塗装ラインから
は、大量の有機溶剤が大気中に排気されている。この排
気される有機溶剤を燃焼処理しても、それに伴う大量の
二酸化炭素が生成し、地球温暖化現象を加速することに
なる。このため、従来より、有機溶剤の使用量を削減す
るための種々の試みがなされている。例えば、有機溶剤
量を削減するために、ポリエステルポリオールに低分子
量のメラミン樹脂を配合した高固形分塗料組成物や、ア
クリル系の高固形分塗料組成物が提案されている(例え
ば、特開昭61−9461号及び特開昭55−1236
60号公報)。しかしながら、これらの塗料組成物で
は、依然として、溶剤量を例えば40%程度にするのが
限度であり、環境保全の観点から有機溶剤量の削減の程
度としては不十分である。また、ポリエステルポリオー
ルに低分子量のメラミン樹脂を配合する系において、ポ
リエステルポリオールを従来のようにして合成する場合
には、低分子量化には限界があり、しかも、ポリオール
の官能基の数が増大し、極性が上がって、必ずしも低粘
度化を図ることはできなかった。更に、この系では、耐
チッピング性を向上させる強靱な塗膜を得ることが困難
である上、塗料塗装時の低粘度化に伴う垂直面のタレが
著しいなど問題となっていた。一方、有機溶剤量の削減
の目的で、有機溶剤を使用しないか又は実質的に使用し
ない水性塗料や、粉体塗料等が広く検討されているが、
水性塗料では耐水性が劣り、依然として有機溶剤量が2
0%程度必要である。また、粉体塗料では、極めて高い
ガラス転移温度を有する樹脂を使用する必要があるた
め、塗膜が脆くなり易く、上塗塗料や中塗塗料に要求さ
れる耐擦り傷性及び耐チッピング性の要件を満たすこと
ができないなど問題となっていた。従って、特に耐擦り
傷性、耐チッピング性、耐タレ性及び付着性等の塗膜特
性を良好なものとするとともに、塗料に使用される有機
溶剤量を大幅に低減できる塗料組成物が強く要望されて
いた。
付工程などの塗装作業中に有機溶剤型塗料に使用される
有機溶剤が揮発して大気中に放出され、地球環境を悪化
させる要因となっている。近年、自動車外板の中塗塗料
又は上塗塗料は、ポリエステルポリオールとメラミン樹
脂との組合せ等で塗装されており、この塗装ラインから
は、大量の有機溶剤が大気中に排気されている。この排
気される有機溶剤を燃焼処理しても、それに伴う大量の
二酸化炭素が生成し、地球温暖化現象を加速することに
なる。このため、従来より、有機溶剤の使用量を削減す
るための種々の試みがなされている。例えば、有機溶剤
量を削減するために、ポリエステルポリオールに低分子
量のメラミン樹脂を配合した高固形分塗料組成物や、ア
クリル系の高固形分塗料組成物が提案されている(例え
ば、特開昭61−9461号及び特開昭55−1236
60号公報)。しかしながら、これらの塗料組成物で
は、依然として、溶剤量を例えば40%程度にするのが
限度であり、環境保全の観点から有機溶剤量の削減の程
度としては不十分である。また、ポリエステルポリオー
ルに低分子量のメラミン樹脂を配合する系において、ポ
リエステルポリオールを従来のようにして合成する場合
には、低分子量化には限界があり、しかも、ポリオール
の官能基の数が増大し、極性が上がって、必ずしも低粘
度化を図ることはできなかった。更に、この系では、耐
チッピング性を向上させる強靱な塗膜を得ることが困難
である上、塗料塗装時の低粘度化に伴う垂直面のタレが
著しいなど問題となっていた。一方、有機溶剤量の削減
の目的で、有機溶剤を使用しないか又は実質的に使用し
ない水性塗料や、粉体塗料等が広く検討されているが、
水性塗料では耐水性が劣り、依然として有機溶剤量が2
0%程度必要である。また、粉体塗料では、極めて高い
ガラス転移温度を有する樹脂を使用する必要があるた
め、塗膜が脆くなり易く、上塗塗料や中塗塗料に要求さ
れる耐擦り傷性及び耐チッピング性の要件を満たすこと
ができないなど問題となっていた。従って、特に耐擦り
傷性、耐チッピング性、耐タレ性及び付着性等の塗膜特
性を良好なものとするとともに、塗料に使用される有機
溶剤量を大幅に低減できる塗料組成物が強く要望されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、良好な耐擦
り傷性や、耐チッピング性、耐タレ性及び付着性等の塗
膜特性を有する塗膜を付与しかつ有機溶剤量を大幅に低
減させることのできる低溶剤型樹脂組成物、及びその低
溶剤型樹脂組成物をバインダーとして使用する低溶剤型
塗料組成物、更には、その低溶剤型塗料組成物を塗装す
るのに好適な塗装方法を提供することを目的とする。本
発明者は、上記目的を達成するため、鋭意研究を重ねた
結果、ポリエステルオリゴマーを製造する際に、従来の
一括仕込みによる合成ではなく、反応成分を順次反応さ
せる分割仕込みにより、得られるポリエステルオリゴマ
ーの分子量を容易に制御することのできることを見出し
た。また、得られたポリエステルオリゴマーのカルボキ
シル基をシリルブロック基でブロック化し、また、中心
から放射状に延びる複数の延長部を有するスター型又は
スターバースト型の分子構造とし、更にラクトンの付加
により溶解性を向上させることにより、塗料組成物の大
幅な低粘度化を達成することができることを見出した。
本発明は、このような新規な知見に基づいてなされたも
のである。
り傷性や、耐チッピング性、耐タレ性及び付着性等の塗
膜特性を有する塗膜を付与しかつ有機溶剤量を大幅に低
減させることのできる低溶剤型樹脂組成物、及びその低
溶剤型樹脂組成物をバインダーとして使用する低溶剤型
塗料組成物、更には、その低溶剤型塗料組成物を塗装す
るのに好適な塗装方法を提供することを目的とする。本
発明者は、上記目的を達成するため、鋭意研究を重ねた
結果、ポリエステルオリゴマーを製造する際に、従来の
一括仕込みによる合成ではなく、反応成分を順次反応さ
せる分割仕込みにより、得られるポリエステルオリゴマ
ーの分子量を容易に制御することのできることを見出し
た。また、得られたポリエステルオリゴマーのカルボキ
シル基をシリルブロック基でブロック化し、また、中心
から放射状に延びる複数の延長部を有するスター型又は
スターバースト型の分子構造とし、更にラクトンの付加
により溶解性を向上させることにより、塗料組成物の大
幅な低粘度化を達成することができることを見出した。
本発明は、このような新規な知見に基づいてなされたも
のである。
【0004】即ち、本発明は、 1.−COOZ (但し、Zは、以下の式:
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R1〜R3は、アルキル基又はアリー
ル基である。)で示されるシリルブロック基である。)
で示されるブロック化カルボキシル基を有するポリエス
テルオリゴマーであって、前記ブロック化カルボキシル
基の量が1.5〜5.0モル/kg樹脂、数平均分子量が
500〜1800、重量平均分子量が500〜360
0、重量平均分子量/数平均分子量が1.0〜2.0で
あるポリエステルオリゴマーと、分子中にエポキシ基を
2個以上有しかつ分子量が300〜1500であるエポ
キシ基含有化合物と、を含み、かつ有機溶剤量が0〜4
0%であることを特徴とする低溶剤型樹脂組成物、 2.(1)−COOZ (但し、Zは、以下の式:
ル基である。)で示されるシリルブロック基である。)
で示されるブロック化カルボキシル基を有するポリエス
テルオリゴマーであって、前記ブロック化カルボキシル
基の量が1.5〜5.0モル/kg樹脂、数平均分子量が
500〜1800、重量平均分子量が500〜360
0、重量平均分子量/数平均分子量が1.0〜2.0で
あるポリエステルオリゴマーと、分子中にエポキシ基を
2個以上有しかつ分子量が300〜1500であるエポ
キシ基含有化合物と、を含み、かつ有機溶剤量が0〜4
0%であることを特徴とする低溶剤型樹脂組成物、 2.(1)−COOZ (但し、Zは、以下の式:
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1〜R3は、アルキル基又はアリー
ル基である。)で示されるシリルブロック基である。)
で示されるブロック化カルボキシル基を有するポリエス
テルオリゴマーであって、前記ブロック化カルボキシル
基の量が1.5〜5.0モル/kg樹脂、数平均分子量が
500〜1800、重量平均分子量が500〜360
0、重量平均分子量/数平均分子量が1.0〜2.0で
あるポリエステルオリゴマーと、(2)分子中にエポキ
シ基を2個以上有しかつ分子量が300〜1500であ
るエポキシ基含有化合物と、(3)ブロック化カルボキ
シル基からブロック基を解離させる酸性触媒と、(4)
カルボキシル基とエポキシ基との反応を触媒する塩基性
触媒と、を含み、かつ有機溶剤量が0〜40%であるこ
とを特徴とする低溶剤型塗料組成物、 3.上記2に記載の低溶剤型塗料組成物を被塗物の表面
に塗装する方法であって、略水平方向軸の回りに回転可
能に支持された前記被塗物の表面に通常の上下方向に延
びる面ではタレの生じる膜厚に塗料を塗布し、次いで、
前記被塗物の表面に塗布した塗料のタレが重力により生
じる前に前記被塗物を略水平方向軸回りに回転させ始
め、かつ前記回転が少なくとも塗布した塗料のタレが重
力により生じる以前に被塗物の表面が略垂直状態から略
水平状態に移行するような速度でしかも回転による遠心
力により塗料のタレが生じる速度より遅い速度で回転さ
せることを特徴とする低溶剤型塗料組成物の塗装方法、 4.上記2に記載の低溶剤型塗料組成物を被塗物の表面
に塗装する方法であって、前記低溶剤型塗料組成物を3
0〜80℃で塗装することを特徴とする低溶剤型塗料組
成物の塗装方法、並びに 5.上記2に記載の低溶剤型塗料組成物を被塗物の表面
に塗装し、次いで熱硬化させて、前記被塗物の表面に塗
膜を形成させることを特徴とする低溶剤型塗料組成物の
塗装方法、 に関するものである。
ル基である。)で示されるシリルブロック基である。)
で示されるブロック化カルボキシル基を有するポリエス
テルオリゴマーであって、前記ブロック化カルボキシル
基の量が1.5〜5.0モル/kg樹脂、数平均分子量が
500〜1800、重量平均分子量が500〜360
0、重量平均分子量/数平均分子量が1.0〜2.0で
あるポリエステルオリゴマーと、(2)分子中にエポキ
シ基を2個以上有しかつ分子量が300〜1500であ
るエポキシ基含有化合物と、(3)ブロック化カルボキ
シル基からブロック基を解離させる酸性触媒と、(4)
カルボキシル基とエポキシ基との反応を触媒する塩基性
触媒と、を含み、かつ有機溶剤量が0〜40%であるこ
とを特徴とする低溶剤型塗料組成物、 3.上記2に記載の低溶剤型塗料組成物を被塗物の表面
に塗装する方法であって、略水平方向軸の回りに回転可
能に支持された前記被塗物の表面に通常の上下方向に延
びる面ではタレの生じる膜厚に塗料を塗布し、次いで、
前記被塗物の表面に塗布した塗料のタレが重力により生
じる前に前記被塗物を略水平方向軸回りに回転させ始
め、かつ前記回転が少なくとも塗布した塗料のタレが重
力により生じる以前に被塗物の表面が略垂直状態から略
水平状態に移行するような速度でしかも回転による遠心
力により塗料のタレが生じる速度より遅い速度で回転さ
せることを特徴とする低溶剤型塗料組成物の塗装方法、 4.上記2に記載の低溶剤型塗料組成物を被塗物の表面
に塗装する方法であって、前記低溶剤型塗料組成物を3
0〜80℃で塗装することを特徴とする低溶剤型塗料組
成物の塗装方法、並びに 5.上記2に記載の低溶剤型塗料組成物を被塗物の表面
に塗装し、次いで熱硬化させて、前記被塗物の表面に塗
膜を形成させることを特徴とする低溶剤型塗料組成物の
塗装方法、 に関するものである。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明で使用されるブロック化カルボキシル基を有するポ
リエステルオリゴマー(以下、単に「本発明のポリエス
テルオリゴマー」と言う)におけるブロック化カルボキ
シル基の量は、1.5〜5.0モル/kg樹脂であり、数
平均分子量は、500〜1800であり、重量平均分子
量は、500〜3600であり、重量平均分子量/数平
均分子量は、1.0〜2.0である。ブロック化カルボ
キシル基の量が、1.5モル/kg樹脂よりも少ないと、
塗膜の架橋が不充分になり、耐擦り傷性、耐チッピング
性、耐ガソリン性及び耐水性が劣化する。一方、ブロッ
ク化カルボキシル基の量が5.0モル/kg樹脂よりも多
くなると、粘度が高くなり過ぎ、本発明における低溶剤
型樹脂組成物を製造することが困難となる。ブロック化
カルボキシル基の量は、好ましくは2.0〜4.5モル
/kg樹脂であり、特に好ましいのは、2.5〜4モル/
kg樹脂である。本発明のポリエステルオリゴマーの数平
均分子量は、500よりも小さいと、揮発し易くなり、
揮発分が増大する。一方、数平均分子量が1800より
も大きくなると、粘度が増大する。好ましい数平均分子
量は、500〜1500であり、特に好ましいのは、5
00〜1200である。
発明で使用されるブロック化カルボキシル基を有するポ
リエステルオリゴマー(以下、単に「本発明のポリエス
テルオリゴマー」と言う)におけるブロック化カルボキ
シル基の量は、1.5〜5.0モル/kg樹脂であり、数
平均分子量は、500〜1800であり、重量平均分子
量は、500〜3600であり、重量平均分子量/数平
均分子量は、1.0〜2.0である。ブロック化カルボ
キシル基の量が、1.5モル/kg樹脂よりも少ないと、
塗膜の架橋が不充分になり、耐擦り傷性、耐チッピング
性、耐ガソリン性及び耐水性が劣化する。一方、ブロッ
ク化カルボキシル基の量が5.0モル/kg樹脂よりも多
くなると、粘度が高くなり過ぎ、本発明における低溶剤
型樹脂組成物を製造することが困難となる。ブロック化
カルボキシル基の量は、好ましくは2.0〜4.5モル
/kg樹脂であり、特に好ましいのは、2.5〜4モル/
kg樹脂である。本発明のポリエステルオリゴマーの数平
均分子量は、500よりも小さいと、揮発し易くなり、
揮発分が増大する。一方、数平均分子量が1800より
も大きくなると、粘度が増大する。好ましい数平均分子
量は、500〜1500であり、特に好ましいのは、5
00〜1200である。
【0010】本発明のポリエステルオリゴマーの重量平
均分子量/数平均分子量は、2.0以下である。重量平
均分子量/数平均分子量が2.0よりも大きくなると、
分子量の大き過ぎるポリエステルオリゴマー及び小さ過
ぎるポリエステルオリゴマーが相対的に多く含まれるよ
うになるため、分子量が大き過ぎる場合及び小さ過ぎる
場合の問題が生ずる。一方、下限は、理論的に1.0で
あり、均一な特性を有するポリエステルオリゴマーが得
られる。そして、このポリエステルオリゴマーの分子量
が、本発明の範囲内において小さい程、この理論値に近
づけることができる。好ましい重量平均分子量/数平均
分子量は、1.0〜1.7、特に好ましいのは1.0〜
1.5である。本発明のポリエステルオリゴマーの重量
平均分子量は、数平均分子量及び重量平均分子量/数平
均分子量に対応して、500〜3600である。好まし
い重量平均分子量は、500〜3000であり、特に好
ましいのは、500〜2400である。本発明のポリエ
ステルオリゴマーの有するブロック化カルボキシル基
は、以下の構造で示される。 −COOZ (1) ここで、Zは、カルボキシル基の水酸基に結合したシリ
ルブロック基である。このシリルブロック基は、以下の
式で示される。
均分子量/数平均分子量は、2.0以下である。重量平
均分子量/数平均分子量が2.0よりも大きくなると、
分子量の大き過ぎるポリエステルオリゴマー及び小さ過
ぎるポリエステルオリゴマーが相対的に多く含まれるよ
うになるため、分子量が大き過ぎる場合及び小さ過ぎる
場合の問題が生ずる。一方、下限は、理論的に1.0で
あり、均一な特性を有するポリエステルオリゴマーが得
られる。そして、このポリエステルオリゴマーの分子量
が、本発明の範囲内において小さい程、この理論値に近
づけることができる。好ましい重量平均分子量/数平均
分子量は、1.0〜1.7、特に好ましいのは1.0〜
1.5である。本発明のポリエステルオリゴマーの重量
平均分子量は、数平均分子量及び重量平均分子量/数平
均分子量に対応して、500〜3600である。好まし
い重量平均分子量は、500〜3000であり、特に好
ましいのは、500〜2400である。本発明のポリエ
ステルオリゴマーの有するブロック化カルボキシル基
は、以下の構造で示される。 −COOZ (1) ここで、Zは、カルボキシル基の水酸基に結合したシリ
ルブロック基である。このシリルブロック基は、以下の
式で示される。
【0011】
【化5】
【0012】上記式中、R1〜R3は、アルキル基又はアリ
ール基である。アルキル基としては、炭素原子数1〜1
0個の直鎖又は分岐を有するアルキル基が含まれ、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、s-ブ
チル基、t-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素
原子数1〜8個の低級アルキル基が特に好ましい。アリ
ール基としては、置換基を有してもよい、フェニル基、
ナフチル基、インデニル基等が含まれ、特に、フェニル
基が好ましい。上記シリルブロック基としては、トリメ
チルシリル基、ジエチルメチルシリル基、エチルジメチ
ルシリル基、ブチルジメチルシリル基、ブチルメチルエ
チルシリル基、ジメチルフェニルシリル基、メチルエチ
ルフェニルシリル基、ジエチルフェニルシリル基、ジフ
ェニルメチルシリル基、ジフェニルエチルシリル基等が
挙げられる。特に、R1〜R3の分子量が小さい程、揮発成
分が少なくなり、有機溶剤量を低減させるのに好まし
い。このようなシリルブロック基を形成するブロック化
剤としては、ハロゲン化シランが好ましいものとして使
用することができる。ハロゲン化シランに含まれるハロ
ゲン原子としては、塩素原子又は臭素原子が好ましいも
のとして挙げられる。具体的なブロック化剤としては、
例えば、トリメチルシリルクロライド、ジエチルメチル
シリルクロライド、エチルジメチルシリルクロライド、
ジメチルフェニルシリルクロライド、メチルエチルフェ
ニルシリルクロライド、ジフェニルメチルシリルクロラ
イド等、更には、ジメチルブチルシリルブロマイド、メ
チルエチルブチルシリルブロマイド、メチルブチルフェ
ニルシリルブロマイド等が挙げられる。一般に、ブロッ
ク化カルボキシル基のブロック基として、シリルブロッ
ク基の他に、ビニルエーテルブロック基が知られている
が、本発明の塗料においては、ブロック化カルボキシル
基のブロック基としてビニルエーテルブロック基を使用
する場合に比べて、シリルブロック基を使用する場合、
塗装時の湿気で容易にシリルブロック基がはずれ反応が
開始するために、タレの生じ得る限界膜厚が著しく増大
することを見出した。このような知見は、これまで知ら
れていなかった。
ール基である。アルキル基としては、炭素原子数1〜1
0個の直鎖又は分岐を有するアルキル基が含まれ、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、s-ブ
チル基、t-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素
原子数1〜8個の低級アルキル基が特に好ましい。アリ
ール基としては、置換基を有してもよい、フェニル基、
ナフチル基、インデニル基等が含まれ、特に、フェニル
基が好ましい。上記シリルブロック基としては、トリメ
チルシリル基、ジエチルメチルシリル基、エチルジメチ
ルシリル基、ブチルジメチルシリル基、ブチルメチルエ
チルシリル基、ジメチルフェニルシリル基、メチルエチ
ルフェニルシリル基、ジエチルフェニルシリル基、ジフ
ェニルメチルシリル基、ジフェニルエチルシリル基等が
挙げられる。特に、R1〜R3の分子量が小さい程、揮発成
分が少なくなり、有機溶剤量を低減させるのに好まし
い。このようなシリルブロック基を形成するブロック化
剤としては、ハロゲン化シランが好ましいものとして使
用することができる。ハロゲン化シランに含まれるハロ
ゲン原子としては、塩素原子又は臭素原子が好ましいも
のとして挙げられる。具体的なブロック化剤としては、
例えば、トリメチルシリルクロライド、ジエチルメチル
シリルクロライド、エチルジメチルシリルクロライド、
ジメチルフェニルシリルクロライド、メチルエチルフェ
ニルシリルクロライド、ジフェニルメチルシリルクロラ
イド等、更には、ジメチルブチルシリルブロマイド、メ
チルエチルブチルシリルブロマイド、メチルブチルフェ
ニルシリルブロマイド等が挙げられる。一般に、ブロッ
ク化カルボキシル基のブロック基として、シリルブロッ
ク基の他に、ビニルエーテルブロック基が知られている
が、本発明の塗料においては、ブロック化カルボキシル
基のブロック基としてビニルエーテルブロック基を使用
する場合に比べて、シリルブロック基を使用する場合、
塗装時の湿気で容易にシリルブロック基がはずれ反応が
開始するために、タレの生じ得る限界膜厚が著しく増大
することを見出した。このような知見は、これまで知ら
れていなかった。
【0013】本発明のポリエステルオリゴマーは、末端
にブロック化カルボキシル基を有しかつ分子中にエステ
ル結合を有するオリゴマーである。ポリエステルオリゴ
マーは、直線状でも、分子の仮想的中心から放射状に分
岐を有する構造のものでもよい。更に、分子中に、エス
テル結合の他に、ウレタン結合等の他の結合を有してて
いもよい。本発明のポリエステルオリゴマーとして、特
に有用なものは、スター型又はスターバースト型のポリ
エステルオリゴマーである。スター型とは、分子の中心
(仮想的中心)から放射状に伸びた延長部を有し、その
延長部の末端にブロック化カルボキシル基を有する構造
のポリエステルオリゴマーをいう。一方、スターバース
ト型とは、その延長部の途中又は末端で更に分岐を有
し、延長部又は分岐の末端にブロック化カルボキシル基
を有するポリエステルオリゴマーをいう。スター型のポ
リエステルオリゴマーは、例えば、以下の方法によって
調製することができる。方法1: 分子中に2個以上の水酸基を有するポリオール
に、ラクトン及び酸無水物を順次反応させ、最後に遊離
カルボキシル基をシリルブロック基でブロック化するこ
とによって得られる。具体的には、3〜6個の水酸基を
有するポリオール1モルに、例えば、ほぼ当量で、ラク
トン及び酸無水物を順次反応させ、最後にカルボキシル
基をブロック化する。もちろん、当量以下でラクトン又
は酸無水物を反応させて、分岐の一部の長さを調整した
り又は遊離カルボキシル基を部分的に残存させることも
必要に応じて行うことができる。例えば、1分子中に3
〜6個の水酸基を有するポリオール(例えば、ペンタエ
リスリトール)に、ラクトン(例えば、ε−カプロラク
トン)を反応させ、次いで1分子中に酸無水物基を1個
有する酸無水物(例えば、無水コハク酸)を反応させ、
最後に、遊離カルボキシル基をブロック化する。この反
応によって得られたスター型ポリエステルオリゴマーの
構造は、例えば以下の式(1)で示すことができる。こ
の例は、ポリオールとして水酸基を4個有するポリオー
ルを使用した例である。水酸基の数が、3個であれば、
放射状の延長部が3本となり、水酸基の数が6個であれ
ば、延長部は6本となる。
にブロック化カルボキシル基を有しかつ分子中にエステ
ル結合を有するオリゴマーである。ポリエステルオリゴ
マーは、直線状でも、分子の仮想的中心から放射状に分
岐を有する構造のものでもよい。更に、分子中に、エス
テル結合の他に、ウレタン結合等の他の結合を有してて
いもよい。本発明のポリエステルオリゴマーとして、特
に有用なものは、スター型又はスターバースト型のポリ
エステルオリゴマーである。スター型とは、分子の中心
(仮想的中心)から放射状に伸びた延長部を有し、その
延長部の末端にブロック化カルボキシル基を有する構造
のポリエステルオリゴマーをいう。一方、スターバース
ト型とは、その延長部の途中又は末端で更に分岐を有
し、延長部又は分岐の末端にブロック化カルボキシル基
を有するポリエステルオリゴマーをいう。スター型のポ
リエステルオリゴマーは、例えば、以下の方法によって
調製することができる。方法1: 分子中に2個以上の水酸基を有するポリオール
に、ラクトン及び酸無水物を順次反応させ、最後に遊離
カルボキシル基をシリルブロック基でブロック化するこ
とによって得られる。具体的には、3〜6個の水酸基を
有するポリオール1モルに、例えば、ほぼ当量で、ラク
トン及び酸無水物を順次反応させ、最後にカルボキシル
基をブロック化する。もちろん、当量以下でラクトン又
は酸無水物を反応させて、分岐の一部の長さを調整した
り又は遊離カルボキシル基を部分的に残存させることも
必要に応じて行うことができる。例えば、1分子中に3
〜6個の水酸基を有するポリオール(例えば、ペンタエ
リスリトール)に、ラクトン(例えば、ε−カプロラク
トン)を反応させ、次いで1分子中に酸無水物基を1個
有する酸無水物(例えば、無水コハク酸)を反応させ、
最後に、遊離カルボキシル基をブロック化する。この反
応によって得られたスター型ポリエステルオリゴマーの
構造は、例えば以下の式(1)で示すことができる。こ
の例は、ポリオールとして水酸基を4個有するポリオー
ルを使用した例である。水酸基の数が、3個であれば、
放射状の延長部が3本となり、水酸基の数が6個であれ
ば、延長部は6本となる。
【0014】
【化6】
【0015】式中、R1〜R4は、ポリオールの水酸基とラ
クトンとの反応によって生じたエステル結合である。R5
〜R8は、ラクトンに由来する水酸基と、酸無水物基との
反応によって生じたエステル結合である。そして、Z
は、シリルブロック基である。なお、ラクトンと酸無水
物の順序を逆転しても、同様の構造のスター型ポリエス
テルオリゴマーが得られる。方法2: 1分子中に、酸無水物基と遊離カルボキシル基
とを有する酸無水物(例えば、無水トリメリット酸)
や、複数の酸無水物基を有する酸無水物(例えば、無水
ピロメリット酸)に、1分子中に水酸基とカルボキシル
基とを有するヒドロキシ酸(例えば、12−ヒドロキシ
ステアリン酸)を反応させ、最後に遊離カルボキシル基
をブロック化する。具体的には、2〜4個の酸無水物基
を有する酸無水物1モルに、ほぼ当量でヒドロキシ酸を
反応させ、最後に遊離カルボキシル基をシリルブロック
基でブロック化する。この方法によって得られたスター
型ポリエステルオリゴマーは、例えば、以下の式(2)
で示すことができる。
クトンとの反応によって生じたエステル結合である。R5
〜R8は、ラクトンに由来する水酸基と、酸無水物基との
反応によって生じたエステル結合である。そして、Z
は、シリルブロック基である。なお、ラクトンと酸無水
物の順序を逆転しても、同様の構造のスター型ポリエス
テルオリゴマーが得られる。方法2: 1分子中に、酸無水物基と遊離カルボキシル基
とを有する酸無水物(例えば、無水トリメリット酸)
や、複数の酸無水物基を有する酸無水物(例えば、無水
ピロメリット酸)に、1分子中に水酸基とカルボキシル
基とを有するヒドロキシ酸(例えば、12−ヒドロキシ
ステアリン酸)を反応させ、最後に遊離カルボキシル基
をブロック化する。具体的には、2〜4個の酸無水物基
を有する酸無水物1モルに、ほぼ当量でヒドロキシ酸を
反応させ、最後に遊離カルボキシル基をシリルブロック
基でブロック化する。この方法によって得られたスター
型ポリエステルオリゴマーは、例えば、以下の式(2)
で示すことができる。
【0016】
【化7】
【0017】式中、R1〜R2は、酸無水物基に由来するカ
ルボキシル基と、ヒドロキシ酸の水酸基との反応によっ
て生じるエステル結合である。Zは、シリルブロック基
である。なお、スターバースト型のポリエステルオリゴ
マーは、上記反応において使用されるラクトンや、ヒド
ロキシ酸等において、付加的な官能基(例えば、水酸基
や、エポキシ基等)を予め導入しておき、その付加的な
官能基に由来する分岐を形成し、この分岐の末端にカル
ボキシル基が導入されるようにラクトン又は酸無水物を
反応させることによって、製造することができる。例え
ば、モノエポキシ化合物(例えば、ブチルグリシジルエ
ーテル)や、水酸基含有モノエポキシ化合物(例えば、
グリシドール)等を適宜原料組成として配合することが
できる。必要に応じて、本発明のポリエステルオリゴマ
ーには、上記ブロック化カルボキシル基とともに、水酸
基や、ブロック化水酸基等の官能基を導入してもよい。
このような官能基は、例えば、上記スター型又はスター
バースト型のポリエステルオリゴマーの合成において、
カルボキシル基と反応するエポキシ基を含有するエポキ
シ基含有化合物を部分的に反応させることによって導入
することができる。この場合、エポキシ基は、カルボキ
シル基と反応して、エステル結合を形成するとともに、
2級の水酸基を形成する。更に、このエポキシ基含有化
合物が水酸基を有する化合物である場合には、水酸基を
2個又はそれ以上有するポリエステルオリゴマーを生成
することができる。使用する原料反応体における官能基
の上記特性やその反応体の構造を考慮することにより、
スター型又はスターバースト型のポリエステルオリゴマ
ーの放射状の延長部の長さを自由に調整することができ
る。また、放射状延長部の数は、使用するポリオールの
水酸基又は酸無水物中の酸無水物基の数によって自由に
調整することができる。
ルボキシル基と、ヒドロキシ酸の水酸基との反応によっ
て生じるエステル結合である。Zは、シリルブロック基
である。なお、スターバースト型のポリエステルオリゴ
マーは、上記反応において使用されるラクトンや、ヒド
ロキシ酸等において、付加的な官能基(例えば、水酸基
や、エポキシ基等)を予め導入しておき、その付加的な
官能基に由来する分岐を形成し、この分岐の末端にカル
ボキシル基が導入されるようにラクトン又は酸無水物を
反応させることによって、製造することができる。例え
ば、モノエポキシ化合物(例えば、ブチルグリシジルエ
ーテル)や、水酸基含有モノエポキシ化合物(例えば、
グリシドール)等を適宜原料組成として配合することが
できる。必要に応じて、本発明のポリエステルオリゴマ
ーには、上記ブロック化カルボキシル基とともに、水酸
基や、ブロック化水酸基等の官能基を導入してもよい。
このような官能基は、例えば、上記スター型又はスター
バースト型のポリエステルオリゴマーの合成において、
カルボキシル基と反応するエポキシ基を含有するエポキ
シ基含有化合物を部分的に反応させることによって導入
することができる。この場合、エポキシ基は、カルボキ
シル基と反応して、エステル結合を形成するとともに、
2級の水酸基を形成する。更に、このエポキシ基含有化
合物が水酸基を有する化合物である場合には、水酸基を
2個又はそれ以上有するポリエステルオリゴマーを生成
することができる。使用する原料反応体における官能基
の上記特性やその反応体の構造を考慮することにより、
スター型又はスターバースト型のポリエステルオリゴマ
ーの放射状の延長部の長さを自由に調整することができ
る。また、放射状延長部の数は、使用するポリオールの
水酸基又は酸無水物中の酸無水物基の数によって自由に
調整することができる。
【0018】上記反応に使用されるポリオールとして
は、トリオール、テトラオール、ペンタオール、及びヘ
キサオールが好ましく挙げられる。トリオールとして
は、例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、トリスヒドロキシメチルアミノメ
タン、1,2,6−ヘキサントリオール等が挙げられ
る。テトラオールとしては、例えば、ペンタエリスリト
ール、ジグリセリン、リキソース、ソルビトールが挙げ
られる。ペンタオールとしては、例えば、マンノースが
挙げられる。ヘキサオールとしては、例えば、イノシト
ールが挙げられる。特に、合成の容易さから、トリオー
ル又はテトラオールを使用することが好ましい。ポリオ
ールの使用量は、一般に、本発明のポリエステルオリゴ
マーの重量に基づいて、3〜40%であり、好ましく
は、3〜30%である。ラクトンとしては、例えば、ε
−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロ
ラクトン、δ−バレロラクトン等が挙げられる。合成の
容易さから、ラクトンとしては、ε−カプロラクトンを
使用することが好ましい。ラクトンの使用量は、一般
に、本発明のポリエステルオリゴマーの重量に基づい
て、一般に、20〜90%であり、好ましくは31〜8
5%、特に好ましくは31〜75%である。ラクトンの
使用量が、31%よりも少ない場合は、溶解性が低下し
易いため、本発明のポリエステルオリゴマーの粘度が高
くなるとともに、柔軟性が悪くなり易いので、塗膜を形
成した場合に、塗膜が脆くなり、耐擦り傷性及び耐チッ
ピング性が低下し易い。一方、ラクトンの使用量が85
%よりも多くなると、塗膜が柔らかくなりすぎ、耐ガソ
リン性が低下し易いので、やはり好ましくなくなる。
は、トリオール、テトラオール、ペンタオール、及びヘ
キサオールが好ましく挙げられる。トリオールとして
は、例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、トリスヒドロキシメチルアミノメ
タン、1,2,6−ヘキサントリオール等が挙げられ
る。テトラオールとしては、例えば、ペンタエリスリト
ール、ジグリセリン、リキソース、ソルビトールが挙げ
られる。ペンタオールとしては、例えば、マンノースが
挙げられる。ヘキサオールとしては、例えば、イノシト
ールが挙げられる。特に、合成の容易さから、トリオー
ル又はテトラオールを使用することが好ましい。ポリオ
ールの使用量は、一般に、本発明のポリエステルオリゴ
マーの重量に基づいて、3〜40%であり、好ましく
は、3〜30%である。ラクトンとしては、例えば、ε
−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロ
ラクトン、δ−バレロラクトン等が挙げられる。合成の
容易さから、ラクトンとしては、ε−カプロラクトンを
使用することが好ましい。ラクトンの使用量は、一般
に、本発明のポリエステルオリゴマーの重量に基づい
て、一般に、20〜90%であり、好ましくは31〜8
5%、特に好ましくは31〜75%である。ラクトンの
使用量が、31%よりも少ない場合は、溶解性が低下し
易いため、本発明のポリエステルオリゴマーの粘度が高
くなるとともに、柔軟性が悪くなり易いので、塗膜を形
成した場合に、塗膜が脆くなり、耐擦り傷性及び耐チッ
ピング性が低下し易い。一方、ラクトンの使用量が85
%よりも多くなると、塗膜が柔らかくなりすぎ、耐ガソ
リン性が低下し易いので、やはり好ましくなくなる。
【0019】酸無水物としては、酸無水物基を1個又は
それ以上有するものが使用される。酸無水物基が分子中
に1個有する酸無水物としては、例えば、無水フタル酸
や、4−メチル無水フタル酸等のアルキル無水フタル
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3−メチルヘキサヒド
ロ無水フタル酸、4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸
等のアルキルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水コハク
酸、テトラヒドロ無水フタル酸等が挙げられる。特に、
合成の容易さから、アルキル無水フタル酸や、アルキル
ヘキサヒドロ無水フタル酸を使用することが好ましい。
一方、酸無水物基を複数有する酸無水物としては、例え
ば、無水ピロメリット酸や、エチレングリコールビスト
リメリテート、等が挙げられる。このような複数の酸無
水物基を有する酸無水物は、スター型又はスターバース
ト型のポリエステルオリゴマーを製造するために特に適
している。更に、酸無水物基と遊離カルボキシル基とを
有する酸無水物としては、上記の無水トリメリット酸の
他には、例えば、m−カルボキシフェニル−3,4−ア
ンハイドライドフェニルジメチルシラン、メチルシクロ
ヘキセントリカルボン酸無水物、無水ピロリメリット酸
に水酸基を有する化合物を反応させたもの、等が挙げら
れる。酸無水物の使用量は、一般に、本発明のポリエス
テルオリゴマーの重量に基づいて、3〜30%であり、
好ましくは、3〜20%である。
それ以上有するものが使用される。酸無水物基が分子中
に1個有する酸無水物としては、例えば、無水フタル酸
や、4−メチル無水フタル酸等のアルキル無水フタル
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3−メチルヘキサヒド
ロ無水フタル酸、4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸
等のアルキルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水コハク
酸、テトラヒドロ無水フタル酸等が挙げられる。特に、
合成の容易さから、アルキル無水フタル酸や、アルキル
ヘキサヒドロ無水フタル酸を使用することが好ましい。
一方、酸無水物基を複数有する酸無水物としては、例え
ば、無水ピロメリット酸や、エチレングリコールビスト
リメリテート、等が挙げられる。このような複数の酸無
水物基を有する酸無水物は、スター型又はスターバース
ト型のポリエステルオリゴマーを製造するために特に適
している。更に、酸無水物基と遊離カルボキシル基とを
有する酸無水物としては、上記の無水トリメリット酸の
他には、例えば、m−カルボキシフェニル−3,4−ア
ンハイドライドフェニルジメチルシラン、メチルシクロ
ヘキセントリカルボン酸無水物、無水ピロリメリット酸
に水酸基を有する化合物を反応させたもの、等が挙げら
れる。酸無水物の使用量は、一般に、本発明のポリエス
テルオリゴマーの重量に基づいて、3〜30%であり、
好ましくは、3〜20%である。
【0020】ヒドロキシ酸としては、分子中に、水酸基
とカルボキシル基とを有するものであれば、特に制限な
く使用することができる。このようなヒドロキシ酸とし
ては、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸や、ポリ
オールに対して、酸無水物基を有する化合物を反応させ
て得られる反応生成物等が好ましいものとして挙げるこ
とができる。ポリオールとしては、例えば、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,5−ヘキサンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、シクロヘキサンジメタノール等のジオールや、
トリメチロールプロパンや、トリメチロールエタン、グ
リセリン等の3価のアルコール、ペンタエリスリトール
や、ジグリセリン等の4価のアルコールなどが挙げられ
る。また、酸無水物基を有する化合物としては、上記で
説明した酸無水物を好ましいものとして挙げることがで
きる。ヒドロキシ酸の使用量は、一般に、本発明のポリ
エステルオリゴマーの重量に基づいて、5〜70%であ
り、好ましくは、10〜60%である。
とカルボキシル基とを有するものであれば、特に制限な
く使用することができる。このようなヒドロキシ酸とし
ては、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸や、ポリ
オールに対して、酸無水物基を有する化合物を反応させ
て得られる反応生成物等が好ましいものとして挙げるこ
とができる。ポリオールとしては、例えば、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,5−ヘキサンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、シクロヘキサンジメタノール等のジオールや、
トリメチロールプロパンや、トリメチロールエタン、グ
リセリン等の3価のアルコール、ペンタエリスリトール
や、ジグリセリン等の4価のアルコールなどが挙げられ
る。また、酸無水物基を有する化合物としては、上記で
説明した酸無水物を好ましいものとして挙げることがで
きる。ヒドロキシ酸の使用量は、一般に、本発明のポリ
エステルオリゴマーの重量に基づいて、5〜70%であ
り、好ましくは、10〜60%である。
【0021】適宜使用されるモノエポキシ化合物として
は、不飽和結合を有する脂肪族炭化水素のエポキサイ
ド、特に、α−オレフィンのエポキサイドや、グリシジ
ルエーテル、グリシジルエステル等が好ましく使用する
ことができる。α−オレフィンのエポキサイドとして
は、炭素数3〜25のエポキサイドが好ましい。例え
ば、プロピレンオキサイドや、AoEX24(炭素数12及び
14のα−オレフィンのエポキサイド混合物)及びAoEX
68(炭素数16及び18のα−オレフィンのエポキサイ
ド混合物)(以上、ダイセル化学工業製)などが挙げら
れる。また、グリシジルエーテルとしては、例えば、ブ
チルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテ
ル、デシルグリシジルエーテル、クレシルグリシジルエ
ーテル等が挙げられる。グリシジルエステルとしては、
例えばカジュラーE10 及びPES10 (以上、油化シェル製
エポキシ基樹脂)等が挙げられる。モノエポキシ化合物
における炭素数は、4〜22であることが合成の容易さ
や、得られる塗膜物性から好ましい。特に好ましいモノ
エポキシ化合物の炭素数は、4〜15である。モノエポ
キシ化合物の使用量は、一般に、本発明のポリエステル
オリゴマーの重量に基づいて、5〜45%であり、好ま
しくは、5〜30%である。
は、不飽和結合を有する脂肪族炭化水素のエポキサイ
ド、特に、α−オレフィンのエポキサイドや、グリシジ
ルエーテル、グリシジルエステル等が好ましく使用する
ことができる。α−オレフィンのエポキサイドとして
は、炭素数3〜25のエポキサイドが好ましい。例え
ば、プロピレンオキサイドや、AoEX24(炭素数12及び
14のα−オレフィンのエポキサイド混合物)及びAoEX
68(炭素数16及び18のα−オレフィンのエポキサイ
ド混合物)(以上、ダイセル化学工業製)などが挙げら
れる。また、グリシジルエーテルとしては、例えば、ブ
チルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテ
ル、デシルグリシジルエーテル、クレシルグリシジルエ
ーテル等が挙げられる。グリシジルエステルとしては、
例えばカジュラーE10 及びPES10 (以上、油化シェル製
エポキシ基樹脂)等が挙げられる。モノエポキシ化合物
における炭素数は、4〜22であることが合成の容易さ
や、得られる塗膜物性から好ましい。特に好ましいモノ
エポキシ化合物の炭素数は、4〜15である。モノエポ
キシ化合物の使用量は、一般に、本発明のポリエステル
オリゴマーの重量に基づいて、5〜45%であり、好ま
しくは、5〜30%である。
【0022】水酸基含有モノエポキシ化合物は、上記モ
ノエポキシ化合物に更に水酸基を導入したものである。
具体的には、1,2−エポキシヘキサノール、1,2−
エポキシオクタノール、1,2−エポキシデカノール、
ヒドロキシブチルグリシジルエーテル、ヒドロキシオク
チルグリシジルエーテル、ヒドロキシフェニルグリシジ
ルエーテル、ヒドロキシブチルグリシジルエステル、ヒ
ドロキシシクロヘキシルグリシジルエステル等が挙げら
れる。但し、モノエポキシ化合物と、水酸基含有モノエ
ポキシ化合物を併用してもよい。例えば、炭素数4〜2
2の脂肪族炭化水素基を有するモノエポキシ化合物と、
このような脂肪族炭化水素基を有しても、有さなくても
よい、水酸基含有モノエポキシ化合物との混合物が挙げ
られる。このような水酸基含有モノエポキシ化合物とし
ては、炭素数3〜15の水酸基含有モノエポキシ化合物
が使用される。具体的には、グリシドールを好ましく使
用することができる。併用する場合の水酸基含有モノエ
ポキシ化合物の使用量は、上記モノエポキシ化合物の混
合物の重量に基づいて、2〜100%、好ましくは4〜
90%である。
ノエポキシ化合物に更に水酸基を導入したものである。
具体的には、1,2−エポキシヘキサノール、1,2−
エポキシオクタノール、1,2−エポキシデカノール、
ヒドロキシブチルグリシジルエーテル、ヒドロキシオク
チルグリシジルエーテル、ヒドロキシフェニルグリシジ
ルエーテル、ヒドロキシブチルグリシジルエステル、ヒ
ドロキシシクロヘキシルグリシジルエステル等が挙げら
れる。但し、モノエポキシ化合物と、水酸基含有モノエ
ポキシ化合物を併用してもよい。例えば、炭素数4〜2
2の脂肪族炭化水素基を有するモノエポキシ化合物と、
このような脂肪族炭化水素基を有しても、有さなくても
よい、水酸基含有モノエポキシ化合物との混合物が挙げ
られる。このような水酸基含有モノエポキシ化合物とし
ては、炭素数3〜15の水酸基含有モノエポキシ化合物
が使用される。具体的には、グリシドールを好ましく使
用することができる。併用する場合の水酸基含有モノエ
ポキシ化合物の使用量は、上記モノエポキシ化合物の混
合物の重量に基づいて、2〜100%、好ましくは4〜
90%である。
【0023】モノエポキシ化合物又は水酸基含有モノエ
ポキシ化合物の使用量は、一般に、本発明のポリエステ
ルオリゴマーの重量に基づいて、5〜45%であり、好
ましくは5〜30%である。本発明のポリエステルオリ
ゴマーの反応は、従来より公知のエステル化反応に使用
される条件が採用される。通常、この合成には、水酸基
又はカルボキシル基とラクトンの反応を促進する触媒
や、場合によりカルボキシル基とエポキシ基との反応を
促進する触媒等が使用される。ラクトン反応触媒として
は、例えば、燐酸モノエステルや、塩酸、硫酸等のブレ
ンステッド酸、テトラブチルチタネートなどのチタネー
ト化合物、ジブチルスズジラウレート、ジメチルスズジ
クロライドなどの有機スズ化合物等を好ましく使用する
ことができる。カルボキシル基とエポキシ基との反応
は、無触媒でも可能であるが、反応時間を短縮させるた
めに、触媒として、例えば、1−メチルイミダゾールや
ジメチルイミダゾール等のイミダゾール、テトラブチル
ホスホニウムブロマイドやテトララウリルホスホニウム
クロライド等の四級ホスホニウム塩、テトラアンモニウ
ムブロマイドや、テトラアンモニウムクロライド、トリ
ラウリルアンモニウムアセテート等の四級アンモニウム
塩等が好ましく使用される。
ポキシ化合物の使用量は、一般に、本発明のポリエステ
ルオリゴマーの重量に基づいて、5〜45%であり、好
ましくは5〜30%である。本発明のポリエステルオリ
ゴマーの反応は、従来より公知のエステル化反応に使用
される条件が採用される。通常、この合成には、水酸基
又はカルボキシル基とラクトンの反応を促進する触媒
や、場合によりカルボキシル基とエポキシ基との反応を
促進する触媒等が使用される。ラクトン反応触媒として
は、例えば、燐酸モノエステルや、塩酸、硫酸等のブレ
ンステッド酸、テトラブチルチタネートなどのチタネー
ト化合物、ジブチルスズジラウレート、ジメチルスズジ
クロライドなどの有機スズ化合物等を好ましく使用する
ことができる。カルボキシル基とエポキシ基との反応
は、無触媒でも可能であるが、反応時間を短縮させるた
めに、触媒として、例えば、1−メチルイミダゾールや
ジメチルイミダゾール等のイミダゾール、テトラブチル
ホスホニウムブロマイドやテトララウリルホスホニウム
クロライド等の四級ホスホニウム塩、テトラアンモニウ
ムブロマイドや、テトラアンモニウムクロライド、トリ
ラウリルアンモニウムアセテート等の四級アンモニウム
塩等が好ましく使用される。
【0024】これらの触媒は、触媒量で使用される。具
体的には、ラクトン反応触媒の場合には、例えば、ラク
トンの使用量に対して、0.00001〜10重量%、
好ましくは0.0001〜1重量%であり、カルボキシ
ル基とエポキシ基との反応触媒の場合には、例えば、カ
ルボキシル基含有化合物又はエポキシ化合物の使用量に
基づいて、0.001〜10重量%、好ましくは0.0
01〜5重量%である。カルボキシル基のブロック化ま
での反応温度は、一般に100〜200℃、好ましくは
120〜180℃である。また、反応時間は、30分〜
48時間、好ましくは3〜12時間である。カルボキシ
ル基のブロック化における反応温度は、一般に、0〜1
00℃、好ましくは0〜80℃である。また、反応時間
は、一般に1〜48時間、好ましくは3〜12時間であ
る。
体的には、ラクトン反応触媒の場合には、例えば、ラク
トンの使用量に対して、0.00001〜10重量%、
好ましくは0.0001〜1重量%であり、カルボキシ
ル基とエポキシ基との反応触媒の場合には、例えば、カ
ルボキシル基含有化合物又はエポキシ化合物の使用量に
基づいて、0.001〜10重量%、好ましくは0.0
01〜5重量%である。カルボキシル基のブロック化ま
での反応温度は、一般に100〜200℃、好ましくは
120〜180℃である。また、反応時間は、30分〜
48時間、好ましくは3〜12時間である。カルボキシ
ル基のブロック化における反応温度は、一般に、0〜1
00℃、好ましくは0〜80℃である。また、反応時間
は、一般に1〜48時間、好ましくは3〜12時間であ
る。
【0025】本発明で使用されるブロック化カルボキシ
ル基から生成する遊離カルボキシル基と反応するエポキ
シ基含有化合物は、分子中にエポキシ基を2個以上有
し、分子量が300〜1500のものである。分子中に
おけるエポキシ基の数は、好ましくは、2〜5であり、
特に好ましくは3〜4である。2個よりエポキシ基の数
が少ない場合には、架橋が不充分になり、耐擦り傷性、
耐ガソリン性、耐チッピング性が低下する。一方、5個
よりも多くなると、粘度が高くなりすぎ、塗装時に溶剤
が多量に必要になる。また、エポキシ基含有化合物の分
子量が300よりも小さい場合には、揮発しやすくな
り、かえって揮発分が増える。一方、分子量が1500
よりも大きくなると、オリゴマーの粘度が高くなりす
ぎ、塗装時の溶剤が多量に必要になる。このような分子
中に2個以上のエポキシ基を含有するエポキシ基含有化
合物の使用量は、本発明のポリエステルオリゴマーの遊
離カルボキシル基に対して、0.6〜1.4モル、好ま
しくは0.8〜1.2モル、特に好ましいのは、0.9
〜1.1モルである。使用量が0.6モルよりも少ない
場合は、架橋が不充分となり、耐擦り傷性、耐溶剤性、
耐チッピング性等が低下し、好ましくない。一方、1.
4モルよりも多過ぎると、架橋が不充分となり、同様の
問題が生じ、好ましくない。このようなエポキシ基含有
化合物としては、例えば、1,3−ビス(N,N−グリ
シジルアミノメチル)シクロヘキサン(分子量:36
6)(例えば、三菱瓦斯化学(株)製のテトラッドC)
や、以下の式で示されるようなジグリセロールポリグリ
シジルエーテル(分子量:318 )(例えば、ナガセ
化成製のデナコール EX421)、更には、テトラッドX
(1,3−ビスN,N−グリシジルアミノメチル)ベン
ゼン、グリシジル(メタ)アクリレートを共重合可能な
単量体で共重合したアクリルオリゴマー等が使用され
る。
ル基から生成する遊離カルボキシル基と反応するエポキ
シ基含有化合物は、分子中にエポキシ基を2個以上有
し、分子量が300〜1500のものである。分子中に
おけるエポキシ基の数は、好ましくは、2〜5であり、
特に好ましくは3〜4である。2個よりエポキシ基の数
が少ない場合には、架橋が不充分になり、耐擦り傷性、
耐ガソリン性、耐チッピング性が低下する。一方、5個
よりも多くなると、粘度が高くなりすぎ、塗装時に溶剤
が多量に必要になる。また、エポキシ基含有化合物の分
子量が300よりも小さい場合には、揮発しやすくな
り、かえって揮発分が増える。一方、分子量が1500
よりも大きくなると、オリゴマーの粘度が高くなりす
ぎ、塗装時の溶剤が多量に必要になる。このような分子
中に2個以上のエポキシ基を含有するエポキシ基含有化
合物の使用量は、本発明のポリエステルオリゴマーの遊
離カルボキシル基に対して、0.6〜1.4モル、好ま
しくは0.8〜1.2モル、特に好ましいのは、0.9
〜1.1モルである。使用量が0.6モルよりも少ない
場合は、架橋が不充分となり、耐擦り傷性、耐溶剤性、
耐チッピング性等が低下し、好ましくない。一方、1.
4モルよりも多過ぎると、架橋が不充分となり、同様の
問題が生じ、好ましくない。このようなエポキシ基含有
化合物としては、例えば、1,3−ビス(N,N−グリ
シジルアミノメチル)シクロヘキサン(分子量:36
6)(例えば、三菱瓦斯化学(株)製のテトラッドC)
や、以下の式で示されるようなジグリセロールポリグリ
シジルエーテル(分子量:318 )(例えば、ナガセ
化成製のデナコール EX421)、更には、テトラッドX
(1,3−ビスN,N−グリシジルアミノメチル)ベン
ゼン、グリシジル(メタ)アクリレートを共重合可能な
単量体で共重合したアクリルオリゴマー等が使用され
る。
【0026】
【化8】
【0027】特に好ましいエポキシ基含有化合物は、
1,3−ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)シク
ロヘキサン及びジグリセロールポリグリシジルエーテル
等である。本発明で使用される、ブロック化カルボキシ
ル基からのブロック基の解離を触媒する酸性触媒は、空
気中の水分の存在下に、ブロック化カルボキシル基から
ブロック基を解離させ、遊離カルボキシル基を生成させ
る触媒である。このような酸性触媒としては、例えば、
強酸性触媒又は弱酸性触媒が使用される。強酸性触媒と
しては、例えば、塩酸や、硝酸、硫酸等の無機酸又は、
スルホン酸等の有機酸、更にはそれらのエステルやアン
モニウム塩、オニウム塩等の塩等が挙げられる。特に、
強酸性触媒としては、スルホン酸、そのエステル若しく
はアミン塩や、安息香酸、トリクロル酢酸等が好まし
い。具体的には、スルホン酸としては、例えば、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸等の脂肪族スルホン酸
や、p-トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン
酸、ナフタリンジスルホン酸、ジノニルナフタリンスル
ホン酸、ジノニルナフタリンジスルホン酸等の芳香族ス
ルホン酸等が挙げられる。強酸性触媒としては、芳香族
スルホン酸又はそのエステルが好ましく、具体的には、
p-トルエンスルホン酸や、ジノニルナフタリンジスルホ
ン酸が、塗膜の耐水性を向上させるので、特に好まし
い。
1,3−ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)シク
ロヘキサン及びジグリセロールポリグリシジルエーテル
等である。本発明で使用される、ブロック化カルボキシ
ル基からのブロック基の解離を触媒する酸性触媒は、空
気中の水分の存在下に、ブロック化カルボキシル基から
ブロック基を解離させ、遊離カルボキシル基を生成させ
る触媒である。このような酸性触媒としては、例えば、
強酸性触媒又は弱酸性触媒が使用される。強酸性触媒と
しては、例えば、塩酸や、硝酸、硫酸等の無機酸又は、
スルホン酸等の有機酸、更にはそれらのエステルやアン
モニウム塩、オニウム塩等の塩等が挙げられる。特に、
強酸性触媒としては、スルホン酸、そのエステル若しく
はアミン塩や、安息香酸、トリクロル酢酸等が好まし
い。具体的には、スルホン酸としては、例えば、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸等の脂肪族スルホン酸
や、p-トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン
酸、ナフタリンジスルホン酸、ジノニルナフタリンスル
ホン酸、ジノニルナフタリンジスルホン酸等の芳香族ス
ルホン酸等が挙げられる。強酸性触媒としては、芳香族
スルホン酸又はそのエステルが好ましく、具体的には、
p-トルエンスルホン酸や、ジノニルナフタリンジスルホ
ン酸が、塗膜の耐水性を向上させるので、特に好まし
い。
【0028】一方、弱酸性触媒としては、例えば、燐
酸、燐酸モノエステル、亜燐酸エステル、不飽和基含有
燐酸エステル等が挙げられる。弱酸性触媒としては、特
に、燐酸又はそのエステルが好ましい。そのような燐酸
又はそのエステルとして、例えば、燐酸、ピロ燐酸等
や、燐酸モノ又はジエステル等が挙げられる。燐酸モノ
エステルとしては、例えば、燐酸モノオクチル、燐酸モ
ノプロピル、燐酸モノラウリル等が挙げられる。燐酸ジ
エステルとしては、例えば、燐酸ジオクチル、燐酸ジプ
ロピル、燐酸ジラウリル等が挙げられる。更には、モノ
(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)アシッドホス
フェートが挙げられる。上記酸性触媒は、触媒量で使用
され、ポリエステルオリゴマーの重量に基づいて、0.
001〜10%、好ましくは0.001〜5%で使用さ
れる。また、オリゴマー中にカルボン酸などの酸を含有
している場合には、新たに酸触媒を加える必要がない。
酸、燐酸モノエステル、亜燐酸エステル、不飽和基含有
燐酸エステル等が挙げられる。弱酸性触媒としては、特
に、燐酸又はそのエステルが好ましい。そのような燐酸
又はそのエステルとして、例えば、燐酸、ピロ燐酸等
や、燐酸モノ又はジエステル等が挙げられる。燐酸モノ
エステルとしては、例えば、燐酸モノオクチル、燐酸モ
ノプロピル、燐酸モノラウリル等が挙げられる。燐酸ジ
エステルとしては、例えば、燐酸ジオクチル、燐酸ジプ
ロピル、燐酸ジラウリル等が挙げられる。更には、モノ
(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)アシッドホス
フェートが挙げられる。上記酸性触媒は、触媒量で使用
され、ポリエステルオリゴマーの重量に基づいて、0.
001〜10%、好ましくは0.001〜5%で使用さ
れる。また、オリゴマー中にカルボン酸などの酸を含有
している場合には、新たに酸触媒を加える必要がない。
【0029】本発明で使用される、カルボキシル基とエ
ポキシ基との反応を触媒する塩基性触媒としては、例え
ば、以下のものが好ましいものとして挙げることができ
る。 (1)有機ホスフィン類 R1R2R3Pで示される有機ホスフィン類が挙げられる。式
中、R1〜R3は、各々アルキル基又はアリール基である。
アルキル基としては、直鎖又は分岐を有する、炭素数が
1〜18個のアルキル基が挙げられる。このようなアル
キル基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、n-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル
基、n-ヘキシル基等が挙げられる。また、アリール基と
しては、例えば、フェニレン基、ナフタレン基、アント
ラセン基等が挙げられる。具体的な有機ホスフィン類と
しては、例えば、トリメチルホスフィン、トリエチルホ
スフィン、トリフェニルホスフィン等が挙げられる。 (2)四級アンモニウム化合物 四級アンモニウム化合物は、四級アンモニウムと、例え
ばハロゲンやアセテート等の対イオンとから形成される
塩である。対イオンを構成するハロゲン原子としては、
例えば、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。四級アン
モニウムを構成するものとしては、R1R2R3R4Nで示され
る。ここで、R1〜R4は、各々独立にアルキル基又はアリ
ール基であり、置換基を有してもよい。アルキル基及び
アリール基の範囲は、上記有機ホスホニウム化合物にお
いて述べたものと同様である。ただし、アルキル基の炭
素数は、4以上であることが好ましい。炭素数が4未満
では、溶剤に溶解し易くなるので好ましくない。具体的
な四級アンモニウムとしては、例えば、テトラメチルア
ンモニウム、テトラブチルアンモニウム、トリメチル
(2−ヒドロキシプロピル)アンモニウム、シクロヘキ
シルトリメチルアンモニウム、テトラキス(ヒドロキシ
メチル)アンモニウム、o−トリフルオロメチルフェニ
ルトリメチルアンモニウム、トリラウリルメチルアンモ
ニウムアセテート等が挙げられる。 (3)イミダゾール類 例えば、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、2,
4−ジメチルイミダゾール等が挙げられる。 (4)ホスホニウム化合物 ホスホニウム化合物としては、テトラアルキルホスホニ
ウムハライド又はアセテートが好ましいものとして挙げ
られる。テトラアルキルホスホニウムとしては、例え
ば、テトラメチルホスホニウム、テトラエチルホスホニ
ウム、テトラプロピルホスホニウム、テトラブチルホス
ホニウム等が挙げられる。ただし、アルキル基の炭素数
は、4以上であることが好ましい。炭素数が4未満で
は、溶剤に溶解し易くなるので好ましくない。ハライド
を構成するハロゲン原子としてとしては、塩素、臭素、
ヨウ素等が挙げられる。また、ホスホニウム化合物を構
成する陰イオンとしては、上記以外に、例えば、Cl
O4 - 、SbF6 - 、PF6 - 等を挙げることができる。 (5)金属アルコラート 以下の式(3)〜(4)で示される有機アルミネート、
有機チタネート及び有機ジルコネートが好ましいものと
して例示することができる。
ポキシ基との反応を触媒する塩基性触媒としては、例え
ば、以下のものが好ましいものとして挙げることができ
る。 (1)有機ホスフィン類 R1R2R3Pで示される有機ホスフィン類が挙げられる。式
中、R1〜R3は、各々アルキル基又はアリール基である。
アルキル基としては、直鎖又は分岐を有する、炭素数が
1〜18個のアルキル基が挙げられる。このようなアル
キル基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、n-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル
基、n-ヘキシル基等が挙げられる。また、アリール基と
しては、例えば、フェニレン基、ナフタレン基、アント
ラセン基等が挙げられる。具体的な有機ホスフィン類と
しては、例えば、トリメチルホスフィン、トリエチルホ
スフィン、トリフェニルホスフィン等が挙げられる。 (2)四級アンモニウム化合物 四級アンモニウム化合物は、四級アンモニウムと、例え
ばハロゲンやアセテート等の対イオンとから形成される
塩である。対イオンを構成するハロゲン原子としては、
例えば、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。四級アン
モニウムを構成するものとしては、R1R2R3R4Nで示され
る。ここで、R1〜R4は、各々独立にアルキル基又はアリ
ール基であり、置換基を有してもよい。アルキル基及び
アリール基の範囲は、上記有機ホスホニウム化合物にお
いて述べたものと同様である。ただし、アルキル基の炭
素数は、4以上であることが好ましい。炭素数が4未満
では、溶剤に溶解し易くなるので好ましくない。具体的
な四級アンモニウムとしては、例えば、テトラメチルア
ンモニウム、テトラブチルアンモニウム、トリメチル
(2−ヒドロキシプロピル)アンモニウム、シクロヘキ
シルトリメチルアンモニウム、テトラキス(ヒドロキシ
メチル)アンモニウム、o−トリフルオロメチルフェニ
ルトリメチルアンモニウム、トリラウリルメチルアンモ
ニウムアセテート等が挙げられる。 (3)イミダゾール類 例えば、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、2,
4−ジメチルイミダゾール等が挙げられる。 (4)ホスホニウム化合物 ホスホニウム化合物としては、テトラアルキルホスホニ
ウムハライド又はアセテートが好ましいものとして挙げ
られる。テトラアルキルホスホニウムとしては、例え
ば、テトラメチルホスホニウム、テトラエチルホスホニ
ウム、テトラプロピルホスホニウム、テトラブチルホス
ホニウム等が挙げられる。ただし、アルキル基の炭素数
は、4以上であることが好ましい。炭素数が4未満で
は、溶剤に溶解し易くなるので好ましくない。ハライド
を構成するハロゲン原子としてとしては、塩素、臭素、
ヨウ素等が挙げられる。また、ホスホニウム化合物を構
成する陰イオンとしては、上記以外に、例えば、Cl
O4 - 、SbF6 - 、PF6 - 等を挙げることができる。 (5)金属アルコラート 以下の式(3)〜(4)で示される有機アルミネート、
有機チタネート及び有機ジルコネートが好ましいものと
して例示することができる。
【0030】
【化9】
【0031】上記式中、R1、R2及びR3は、同一でも異な
ってもよい、直鎖又は分岐を有する炭素数1〜18のア
ルキル基又はアルケニル基である。このようなアルキル
基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシ
ル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、オク
タデシル基等が挙げられる。アルケニル基としては、例
えば、ビニル基、アリル基等が挙げられる。上記式で示
される有機アルミネートとしては、例えば、アルミニウ
ムトリメトキシド、アルミニウムトリエトキシド、アル
ミニウムトリ2−プロポキシド、アルミニウムトリイソ
プロポキシド、アルミニウムトリブトキシド等を挙げる
ことができる。
ってもよい、直鎖又は分岐を有する炭素数1〜18のア
ルキル基又はアルケニル基である。このようなアルキル
基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシ
ル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、オク
タデシル基等が挙げられる。アルケニル基としては、例
えば、ビニル基、アリル基等が挙げられる。上記式で示
される有機アルミネートとしては、例えば、アルミニウ
ムトリメトキシド、アルミニウムトリエトキシド、アル
ミニウムトリ2−プロポキシド、アルミニウムトリイソ
プロポキシド、アルミニウムトリブトキシド等を挙げる
ことができる。
【0032】
【化10】
【0033】上記式におけるR1、R2、R3、R4及びR5は、
上記式(3)におけるR1、R2及びR3と同様である。ま
た、nは、0〜20の整数を示す。上記式(4)でnが
0で示される具体的な化合物としては、例えば、テトラ
メチルチタネート、テトラエチルチタネート、テトラn-
プロピルチタネート、テトライソプロピルチタネート、
テトライソブチルチタネート、テトラn-ブチルチタネー
ト、テトラt-ブチルチタネート、テトラn-ペンチルチタ
ネート、テトラn-ラウリルチタネート等が挙げられる。
特に、テトライソプロピルチタネート、テトライソブチ
ルチタネート及びテトラn-ブチルチタネートが好まし
い。また、上記式(4)のnが1以上である具体的な化
合物としては、例えば、テトライソプロピルチタネー
ト、テトライソブチルチタネート及びテトラn-ブチルチ
タネートの2量体〜11量体のモノマーを使用すること
ができる。
上記式(3)におけるR1、R2及びR3と同様である。ま
た、nは、0〜20の整数を示す。上記式(4)でnが
0で示される具体的な化合物としては、例えば、テトラ
メチルチタネート、テトラエチルチタネート、テトラn-
プロピルチタネート、テトライソプロピルチタネート、
テトライソブチルチタネート、テトラn-ブチルチタネー
ト、テトラt-ブチルチタネート、テトラn-ペンチルチタ
ネート、テトラn-ラウリルチタネート等が挙げられる。
特に、テトライソプロピルチタネート、テトライソブチ
ルチタネート及びテトラn-ブチルチタネートが好まし
い。また、上記式(4)のnが1以上である具体的な化
合物としては、例えば、テトライソプロピルチタネー
ト、テトライソブチルチタネート及びテトラn-ブチルチ
タネートの2量体〜11量体のモノマーを使用すること
ができる。
【0034】
【化11】
【0035】上記式におけるR1、R2、R3、R4及びR5並び
にnは、上記式(4)におけるものと同様である。上記
式でnが0で示される具体的な化合物としては、例え
ば、テトラメチルジルコネート、テトラエチルジルコネ
ート、テトラn-プロピルジルコネート、テトライソプロ
ピルジルコネート、テトライソブチルジルコネート、テ
トラn-ブチルジルコネート、テトラt-ブチルジルコネー
ト、テトラn-ペンチルジルコネート、テトラn-ラウリル
ジルコネート等が挙げられる。特に、テトライソプロピ
ルジルコネート、テトライソブチルジルコネート及びテ
トラn-ブチルジルコネート等が好ましい。また、上記式
(5)のnが1以上である具体的な化合物としては、例
えば、テトライソプロピルジルコネート、テトライソブ
チルジルコネート及びテトラn-ブチルジルコネートの2
量体〜11量体のモノマーを使用することができる。 (6)熱潜在性塩基性硬化触媒 熱潜在性塩基性硬化触媒は、60℃までは触媒の作用を
生じず、60℃以上になると、硬化触媒としての作用を
発揮する触媒である。従って、このような硬化触媒を低
溶剤型塗料組成物に配合して長期保存しても、樹脂がゲ
ル化したり、増粘することがないので、特に、一液型の
塗料として使用する場合には取扱いが容易である。この
ような熱潜在性塩基性硬化触媒としては、 (R1)n ──M で表される触媒が好ましいものとして例示することがで
きる。式中、R1は、炭素数1〜20のアルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アシルオキシ基、又は活性メチ
レン基に隣接したカルボニル基である。アルキル基とし
ては、直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基が含まれ、例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n-ブチル基、
s-ブチル基、t-ブチル基、n-ヘプチル基、s-ヘプチル基
等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、ア
フチル基、アントラセン基等が挙げられる。アルコキシ
基としては、上記アルキル基を有するアルコキシ基が挙
げられる。アシルオキシ基としては、例えば、アセチル
オキシ基、プロパノイロキシ基、ブタノイロキシ基等が
挙げられる。また、活性メチレン基に隣接したカルボニ
ル基としては、例えば、メチルカルボニルメチル基や、
フェニルカルボニルメチル基等が挙げられる。Mは、M
g、Al、Ca、Sn、Pb又は周期表における第4周
期から第6周期の内、3A族から7A族、8族、1B及
び2B族に属する遷移金属原子である。nは、1〜6の
整数である。この内、好ましいMは、Ca、Sn、P
b、Zn及びCoである。
にnは、上記式(4)におけるものと同様である。上記
式でnが0で示される具体的な化合物としては、例え
ば、テトラメチルジルコネート、テトラエチルジルコネ
ート、テトラn-プロピルジルコネート、テトライソプロ
ピルジルコネート、テトライソブチルジルコネート、テ
トラn-ブチルジルコネート、テトラt-ブチルジルコネー
ト、テトラn-ペンチルジルコネート、テトラn-ラウリル
ジルコネート等が挙げられる。特に、テトライソプロピ
ルジルコネート、テトライソブチルジルコネート及びテ
トラn-ブチルジルコネート等が好ましい。また、上記式
(5)のnが1以上である具体的な化合物としては、例
えば、テトライソプロピルジルコネート、テトライソブ
チルジルコネート及びテトラn-ブチルジルコネートの2
量体〜11量体のモノマーを使用することができる。 (6)熱潜在性塩基性硬化触媒 熱潜在性塩基性硬化触媒は、60℃までは触媒の作用を
生じず、60℃以上になると、硬化触媒としての作用を
発揮する触媒である。従って、このような硬化触媒を低
溶剤型塗料組成物に配合して長期保存しても、樹脂がゲ
ル化したり、増粘することがないので、特に、一液型の
塗料として使用する場合には取扱いが容易である。この
ような熱潜在性塩基性硬化触媒としては、 (R1)n ──M で表される触媒が好ましいものとして例示することがで
きる。式中、R1は、炭素数1〜20のアルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アシルオキシ基、又は活性メチ
レン基に隣接したカルボニル基である。アルキル基とし
ては、直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基が含まれ、例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n-ブチル基、
s-ブチル基、t-ブチル基、n-ヘプチル基、s-ヘプチル基
等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、ア
フチル基、アントラセン基等が挙げられる。アルコキシ
基としては、上記アルキル基を有するアルコキシ基が挙
げられる。アシルオキシ基としては、例えば、アセチル
オキシ基、プロパノイロキシ基、ブタノイロキシ基等が
挙げられる。また、活性メチレン基に隣接したカルボニ
ル基としては、例えば、メチルカルボニルメチル基や、
フェニルカルボニルメチル基等が挙げられる。Mは、M
g、Al、Ca、Sn、Pb又は周期表における第4周
期から第6周期の内、3A族から7A族、8族、1B及
び2B族に属する遷移金属原子である。nは、1〜6の
整数である。この内、好ましいMは、Ca、Sn、P
b、Zn及びCoである。
【0036】上記熱潜在性塩基性硬化触媒の具体例とし
ては、例えば、アルミニウムアセチルアセトネート、鉄
アセチルアセトネート、ジルコニウムアセチルアセトネ
ート、ジブチルスズアセチルアセトネート、ジブチルス
ズジラウレート、ジオクチルスズエステルマレート、ナ
フテン酸マグネシウム、ナフテン酸カルシウム、ナフテ
ン酸マンガン、ナフテン酸鉄、ナフテン酸コバルト、ナ
フテン酸銅、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸ジルコニウ
ム、ナフテン酸鉛、オクチル酸カルシウム、オクチル酸
マンガン、オクチル酸鉄、オクチル酸コバルト、オクチ
ル酸亜鉛、オクチル酸ジルコニウム、オクチル酸スズ、
オクチル酸鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸鉛等が挙げられる。好ましい熱潜在性塩基性硬
化触媒としては、例えば、ジブチルスズアセチルアセト
ネート、ジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズエ
ステルマレート、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸コ
バルト、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸鉛、オクチル酸カ
ルシウム、オクチルコバルト、オクチル酸亜鉛、オクチ
ル酸スズ、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸コバルト、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸鉛等が挙げられる。
ては、例えば、アルミニウムアセチルアセトネート、鉄
アセチルアセトネート、ジルコニウムアセチルアセトネ
ート、ジブチルスズアセチルアセトネート、ジブチルス
ズジラウレート、ジオクチルスズエステルマレート、ナ
フテン酸マグネシウム、ナフテン酸カルシウム、ナフテ
ン酸マンガン、ナフテン酸鉄、ナフテン酸コバルト、ナ
フテン酸銅、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸ジルコニウ
ム、ナフテン酸鉛、オクチル酸カルシウム、オクチル酸
マンガン、オクチル酸鉄、オクチル酸コバルト、オクチ
ル酸亜鉛、オクチル酸ジルコニウム、オクチル酸スズ、
オクチル酸鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸鉛等が挙げられる。好ましい熱潜在性塩基性硬
化触媒としては、例えば、ジブチルスズアセチルアセト
ネート、ジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズエ
ステルマレート、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸コ
バルト、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸鉛、オクチル酸カ
ルシウム、オクチルコバルト、オクチル酸亜鉛、オクチ
ル酸スズ、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸コバルト、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸鉛等が挙げられる。
【0037】これらの塩基性の硬化触媒としては、四級
アンモニウム塩及びホスホニウム塩が特に好ましい。四
級アンモニウムとしては、特に、トリラウリルメチルア
ンモニウムアセテート、テトラn-オクチルアンモニウム
ブロマイド、テトラn-ヘキシルアンモニウムブロマイド
等が好ましい。一方、ホスホニウム塩としては、テトラ
ブチルホスホニウムブロマイド、エチルトリフェニルホ
スホニウムブロマイド等が好ましい。なお、これらの塩
基性硬化触媒は、適宜、組合せて使用することもでき
る。塩基性触媒は、触媒量で使用され、一般には、ポリ
エステルオリゴマーの100重量部に対して、0.01
〜30重量部、好ましくは0.1〜10重量部の量で使
用される。硬化触媒の量が少な過ぎると、塗膜と硬化性
が低下することにより、一方、多過ぎると、耐水性の低
下や、塗膜が熱黄変することになり、塗膜の特性を劣化
させるので好ましくない。なお、上記酸性触媒と塩基性
触媒とを組合せて使用することもできる。また、酸性触
媒と塩基性触媒との塩の形態で使用することもできる。
なお、熱潜在性硬化触媒を使用する場合には、通常50
〜200℃、好ましくは90〜160℃において、例え
ば、2分〜1時間加熱することにより、樹脂組成物の硬
化を促進させることができる。但し、2液型として塗料
組成物を使用する場合には、使用直前に2液を混合する
ので、ポリエステルオリゴマーの硬化を余り考慮する必
要がないため、熱潜在性硬化触媒を使用する必要性は特
にない。
アンモニウム塩及びホスホニウム塩が特に好ましい。四
級アンモニウムとしては、特に、トリラウリルメチルア
ンモニウムアセテート、テトラn-オクチルアンモニウム
ブロマイド、テトラn-ヘキシルアンモニウムブロマイド
等が好ましい。一方、ホスホニウム塩としては、テトラ
ブチルホスホニウムブロマイド、エチルトリフェニルホ
スホニウムブロマイド等が好ましい。なお、これらの塩
基性硬化触媒は、適宜、組合せて使用することもでき
る。塩基性触媒は、触媒量で使用され、一般には、ポリ
エステルオリゴマーの100重量部に対して、0.01
〜30重量部、好ましくは0.1〜10重量部の量で使
用される。硬化触媒の量が少な過ぎると、塗膜と硬化性
が低下することにより、一方、多過ぎると、耐水性の低
下や、塗膜が熱黄変することになり、塗膜の特性を劣化
させるので好ましくない。なお、上記酸性触媒と塩基性
触媒とを組合せて使用することもできる。また、酸性触
媒と塩基性触媒との塩の形態で使用することもできる。
なお、熱潜在性硬化触媒を使用する場合には、通常50
〜200℃、好ましくは90〜160℃において、例え
ば、2分〜1時間加熱することにより、樹脂組成物の硬
化を促進させることができる。但し、2液型として塗料
組成物を使用する場合には、使用直前に2液を混合する
ので、ポリエステルオリゴマーの硬化を余り考慮する必
要がないため、熱潜在性硬化触媒を使用する必要性は特
にない。
【0038】本発明の低溶剤型塗料組成物の特性を高め
るために、上記低溶剤型樹脂組成物には、必要に応じ
て、水酸基又はブロック化水酸基、加水分解性シリル
基、エポキシ基等の官能基を有する化合物を反応性希釈
剤として使用することができる。このような化合物に
は、セロキサイド2021、セロキサイド2081、セ
ロキサイド2083(以上、ダイセル化学製)などの脂
環式エポキシ基を有する化合物や、TSL8350(東
芝シリコン製)などの加水分解性シリル基とエポキシ基
とを有する化合物、オクチルアルコール、1,5−ペン
タンジオールなどの水酸基を有する化合物等を挙げるこ
とができる。これらの化合物の粘度は、25℃で500
センチポイズ以下、好ましくは300センチポイズ以下
のものである。500センチポイズ以上では、希釈剤と
しての効果がない。本発明の低溶剤型塗料組成物は、そ
のままで、又は必要に応じて、従来より塗料の分野にお
いて使用されている種々の添加剤、例えば、顔料(例え
ば、着色顔料や、光輝剤)、タレ止め剤又は沈降防止
剤、レベリグ剤、分散剤、消泡剤、紫外線吸収剤、光安
定剤、帯電防止剤、シンナー等を適宜配合して、低溶剤
型塗料組成物を調製することができる。顔料又は光輝剤
としては、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、沈
降性硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、カオリ
ン、シリカ、マイカ、アルミニウム、ベンガラ、クロム
酸鉛、モリブデン酸鉛、酸化クロム、アルミン酸コバル
ト、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、アントラキノン顔
料等を好ましく使用することができる。タレ止め剤又は
沈降性防止剤としては、例えば、ベントナイト、ヒマシ
油ワックス、アマイドワックス、マイクロジェル(例え
ば、MG100S(大日本インキ製))、アルミニウムアセテ
ート等を好ましく使用することができる。レベリング剤
としては、例えば、KF69、Kp321 及びKp301 (以上、信
越化学製)等のシリコン系のものや、モタフロー(三菱
モンサント製)、BYK358(ビックケミージャパン製)及
びダイヤエイドAD9001(三菱レイヨン製)等を好ましく
使用することができる。
るために、上記低溶剤型樹脂組成物には、必要に応じ
て、水酸基又はブロック化水酸基、加水分解性シリル
基、エポキシ基等の官能基を有する化合物を反応性希釈
剤として使用することができる。このような化合物に
は、セロキサイド2021、セロキサイド2081、セ
ロキサイド2083(以上、ダイセル化学製)などの脂
環式エポキシ基を有する化合物や、TSL8350(東
芝シリコン製)などの加水分解性シリル基とエポキシ基
とを有する化合物、オクチルアルコール、1,5−ペン
タンジオールなどの水酸基を有する化合物等を挙げるこ
とができる。これらの化合物の粘度は、25℃で500
センチポイズ以下、好ましくは300センチポイズ以下
のものである。500センチポイズ以上では、希釈剤と
しての効果がない。本発明の低溶剤型塗料組成物は、そ
のままで、又は必要に応じて、従来より塗料の分野にお
いて使用されている種々の添加剤、例えば、顔料(例え
ば、着色顔料や、光輝剤)、タレ止め剤又は沈降防止
剤、レベリグ剤、分散剤、消泡剤、紫外線吸収剤、光安
定剤、帯電防止剤、シンナー等を適宜配合して、低溶剤
型塗料組成物を調製することができる。顔料又は光輝剤
としては、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、沈
降性硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、カオリ
ン、シリカ、マイカ、アルミニウム、ベンガラ、クロム
酸鉛、モリブデン酸鉛、酸化クロム、アルミン酸コバル
ト、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、アントラキノン顔
料等を好ましく使用することができる。タレ止め剤又は
沈降性防止剤としては、例えば、ベントナイト、ヒマシ
油ワックス、アマイドワックス、マイクロジェル(例え
ば、MG100S(大日本インキ製))、アルミニウムアセテ
ート等を好ましく使用することができる。レベリング剤
としては、例えば、KF69、Kp321 及びKp301 (以上、信
越化学製)等のシリコン系のものや、モタフロー(三菱
モンサント製)、BYK358(ビックケミージャパン製)及
びダイヤエイドAD9001(三菱レイヨン製)等を好ましく
使用することができる。
【0039】分散剤としては、例えば、Anti-Terra U又
は Anti-Terra P 及びDisperbyk-101 (以上、ビックケ
ミージャパン製)等を好ましく使用することができる。
消泡剤としては、例えば、BYK-O (ビックケミージャパ
ン製)等を好ましく使用することができる。紫外線吸収
剤としては、例えば、チヌビン900 、チヌビン384 、チ
ヌビンP(以上、チバガイギー製)等のベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤や、サンドバ−3206(サンド製)等
のシュウ酸アニリド系紫外線吸収剤等を好ましく使用す
ることができる。光安定剤としては、例えば、サノール
LS292 (三共製)及びサンドバー3058(サンド製)等の
ヒンダードアミン光安定剤等を好ましく使用することが
できる。シンナーとしては、例えば、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン等の芳香族化合物、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノール
等のアルコール、アセトン、メチルイソブチルケトン、
メチルアミルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、
N−メチルピロリドン等のケトン、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、メチルセロソルブ等のエステル化合物、もしくは
これらの混合物等を使用することができる。帯電防止剤
としては、例えば、エソカードC25 (ライオンアーマー
製)等を好ましく使用することができる。
は Anti-Terra P 及びDisperbyk-101 (以上、ビックケ
ミージャパン製)等を好ましく使用することができる。
消泡剤としては、例えば、BYK-O (ビックケミージャパ
ン製)等を好ましく使用することができる。紫外線吸収
剤としては、例えば、チヌビン900 、チヌビン384 、チ
ヌビンP(以上、チバガイギー製)等のベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤や、サンドバ−3206(サンド製)等
のシュウ酸アニリド系紫外線吸収剤等を好ましく使用す
ることができる。光安定剤としては、例えば、サノール
LS292 (三共製)及びサンドバー3058(サンド製)等の
ヒンダードアミン光安定剤等を好ましく使用することが
できる。シンナーとしては、例えば、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン等の芳香族化合物、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノール
等のアルコール、アセトン、メチルイソブチルケトン、
メチルアミルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、
N−メチルピロリドン等のケトン、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、メチルセロソルブ等のエステル化合物、もしくは
これらの混合物等を使用することができる。帯電防止剤
としては、例えば、エソカードC25 (ライオンアーマー
製)等を好ましく使用することができる。
【0040】本発明の低溶剤型塗料組成物は、特に、自
動車の塗装に使用される中塗塗料、クリヤー塗料、ソリ
ッドカラー塗料及びベースコート塗料に有用である。特
に、本発明の低溶剤型塗料組成物は、中塗塗料として優
れている。また、本発明の低溶剤型塗料組成物は、それ
ぞれを順次、中塗塗料、ベースコート塗料及びクリヤー
塗料として塗装したり、又はソリッドカラー塗料及びク
リヤー塗料として塗装することができる。更に、本発明
の低溶剤型塗料組成物は、これを中塗塗料として使用
し、更にこの上に従来公知の有機溶剤型塗料又は水性塗
料からなるベースコート塗料とトップコート塗料を、ウ
ェットオンウェットで塗装することができる。また、本
発明の低溶剤型塗料組成物をベースコート塗料として使
用し、その上に従来公知のクリヤー塗料を塗装すること
もできる。更には、従来公知のベースコート塗料を塗布
した後、この上に本発明の低溶剤型塗料組成物としての
クリヤー塗料をウェットオンウェットで塗装してもよ
い。この場合、ベースコート塗料としては、例えば、水
酸基を有しかつ重量平均分子量が6000以下のオリゴ
マーと、メラミン樹脂とを含む塗料組成物を使用するこ
とが好ましい。このようなベースコート塗料組成物とし
ては、有機溶剤型塗料であっても、水性塗料であっても
よい。更に、このベースコート塗料組成物は、塗料の固
形分が35重量%以上、特に40重量%以上であること
が好ましい。本発明の低溶剤型塗料組成物は、有機溶剤
の量が少ないにもかかわらず、塗料組成物の粘度を小さ
くすることができる。即ち、塗料の固形分を従来よりも
大幅に低減できるにもかかわらず、塗装に適した粘度に
保持することができる。例えば、25℃において塗装可
能な限界量として有機溶剤量を40%以下、好ましくは
35%以下、特に好ましくは30%以下とすることがで
きる。なお、下限は、5%であることが好ましい。
動車の塗装に使用される中塗塗料、クリヤー塗料、ソリ
ッドカラー塗料及びベースコート塗料に有用である。特
に、本発明の低溶剤型塗料組成物は、中塗塗料として優
れている。また、本発明の低溶剤型塗料組成物は、それ
ぞれを順次、中塗塗料、ベースコート塗料及びクリヤー
塗料として塗装したり、又はソリッドカラー塗料及びク
リヤー塗料として塗装することができる。更に、本発明
の低溶剤型塗料組成物は、これを中塗塗料として使用
し、更にこの上に従来公知の有機溶剤型塗料又は水性塗
料からなるベースコート塗料とトップコート塗料を、ウ
ェットオンウェットで塗装することができる。また、本
発明の低溶剤型塗料組成物をベースコート塗料として使
用し、その上に従来公知のクリヤー塗料を塗装すること
もできる。更には、従来公知のベースコート塗料を塗布
した後、この上に本発明の低溶剤型塗料組成物としての
クリヤー塗料をウェットオンウェットで塗装してもよ
い。この場合、ベースコート塗料としては、例えば、水
酸基を有しかつ重量平均分子量が6000以下のオリゴ
マーと、メラミン樹脂とを含む塗料組成物を使用するこ
とが好ましい。このようなベースコート塗料組成物とし
ては、有機溶剤型塗料であっても、水性塗料であっても
よい。更に、このベースコート塗料組成物は、塗料の固
形分が35重量%以上、特に40重量%以上であること
が好ましい。本発明の低溶剤型塗料組成物は、有機溶剤
の量が少ないにもかかわらず、塗料組成物の粘度を小さ
くすることができる。即ち、塗料の固形分を従来よりも
大幅に低減できるにもかかわらず、塗装に適した粘度に
保持することができる。例えば、25℃において塗装可
能な限界量として有機溶剤量を40%以下、好ましくは
35%以下、特に好ましくは30%以下とすることがで
きる。なお、下限は、5%であることが好ましい。
【0041】本発明の低溶剤型塗料組成物の塗布には、
厚手に塗布してもタレを生ずることなく、耐タレ性に優
れ、しかも表面平滑性を向上させるために、被塗物を水
平軸回りに回転させながら、塗布することが好ましい。
例えば、特開昭 63-178871号公報に開示されるように、
例えば、自動車のボディのような被塗物を垂直方向から
固定し、ボディを水平方向に回転させながら、本発明の
低溶剤型塗料組成物を塗布したり、又は焼付け若しくは
乾燥した場合においても、静止時におけるタレを生じ始
める限界の厚み(限界膜厚)以上の厚みに塗装すること
ができる。回転は、連続回転が好ましく、タレ防止効果
が大きい。詳しく述べれば、本発明の低溶剤型塗料組成
物を被塗物の表面に塗装する方法であって、略水平方向
軸の回りに回転可能に支持された前記被塗物の表面に通
常の上下方向に延びる面ではタレの生じる膜厚に塗料を
塗布し、次いで、前記被塗物の表面に塗布した塗料のタ
レが重力により生じる前に前記被塗物を略水平方向軸回
りに回転させ始め、かつ前記回転が少なくとも塗布した
塗料のタレが重力により生じる以前に被塗物の表面が略
垂直状態から略水平状態に移行するような速度でしかも
回転による遠心力により塗料のタレが生じる速度より遅
い速度で回転させる。
厚手に塗布してもタレを生ずることなく、耐タレ性に優
れ、しかも表面平滑性を向上させるために、被塗物を水
平軸回りに回転させながら、塗布することが好ましい。
例えば、特開昭 63-178871号公報に開示されるように、
例えば、自動車のボディのような被塗物を垂直方向から
固定し、ボディを水平方向に回転させながら、本発明の
低溶剤型塗料組成物を塗布したり、又は焼付け若しくは
乾燥した場合においても、静止時におけるタレを生じ始
める限界の厚み(限界膜厚)以上の厚みに塗装すること
ができる。回転は、連続回転が好ましく、タレ防止効果
が大きい。詳しく述べれば、本発明の低溶剤型塗料組成
物を被塗物の表面に塗装する方法であって、略水平方向
軸の回りに回転可能に支持された前記被塗物の表面に通
常の上下方向に延びる面ではタレの生じる膜厚に塗料を
塗布し、次いで、前記被塗物の表面に塗布した塗料のタ
レが重力により生じる前に前記被塗物を略水平方向軸回
りに回転させ始め、かつ前記回転が少なくとも塗布した
塗料のタレが重力により生じる以前に被塗物の表面が略
垂直状態から略水平状態に移行するような速度でしかも
回転による遠心力により塗料のタレが生じる速度より遅
い速度で回転させる。
【0042】回転速度は、一般に0.2〜120 rpm、
好ましくは5〜20 rpmである。回転速度が0.2 rpm
より小さい場合には、タレ防止効果が小さいので好まし
くない。一方、120 rpmより大きい場合には、逆に遠
心力によってタレが発生し易くなるので好ましくない。
なお、例えば、90°→135°→160°の順番に反
転させてもよい。このように水平軸回りに被塗物を回転
させながら塗装した後、その回転を維持しながら、垂直
方向に、塗料をセット(通常、加熱装置を有さない)又
は焼付け(加熱装置を有する)しながら、被塗物を移動
させることによって塗膜を形成する。セット(乾燥)
は、一般に5〜30分、好ましくは10〜15分で、室
温又は周囲温度において行う。焼付けは、60〜200
℃、好ましくは100〜150℃で、1〜60分、好ま
しくは10〜40分行うことが好ましい。本発明の低溶
剤型塗料組成物は、ホットスプレーすることにより、更
に溶剤量を低下させながら、塗料を塗布することができ
る。このようなホットスプレーは、例えば、塗料組成物
を貯蔵するタンクから、スプレーを行う直前までの工程
を所定の温度、一般に、30〜80℃、好ましくは35
〜70℃に保温することによって行うことができる。本
発明の低溶剤型塗料組成物においては、形成する塗膜の
特性、例えば、耐タレ性、耐ガソリン性、耐擦り傷性、
耐酸性、耐水性等の種々の特性において、また塗膜外観
において、優れた品質を有するとともに、有機溶剤量
を、これまでよりも遙かに低下させることができる。例
えば、有機溶剤量を、40%以下、好ましくは35%以
下、更に好ましくは30%以下に低減させることができ
る。従って、有機溶剤の放出に基づく環境汚染の問題を
大幅に軽減させることができる。以下、本発明につい
て、参考例、実施例及び比較例により、更に詳細に説明
する。但し、これらの例は、本発明の範囲を何ら限定す
るものではない。
好ましくは5〜20 rpmである。回転速度が0.2 rpm
より小さい場合には、タレ防止効果が小さいので好まし
くない。一方、120 rpmより大きい場合には、逆に遠
心力によってタレが発生し易くなるので好ましくない。
なお、例えば、90°→135°→160°の順番に反
転させてもよい。このように水平軸回りに被塗物を回転
させながら塗装した後、その回転を維持しながら、垂直
方向に、塗料をセット(通常、加熱装置を有さない)又
は焼付け(加熱装置を有する)しながら、被塗物を移動
させることによって塗膜を形成する。セット(乾燥)
は、一般に5〜30分、好ましくは10〜15分で、室
温又は周囲温度において行う。焼付けは、60〜200
℃、好ましくは100〜150℃で、1〜60分、好ま
しくは10〜40分行うことが好ましい。本発明の低溶
剤型塗料組成物は、ホットスプレーすることにより、更
に溶剤量を低下させながら、塗料を塗布することができ
る。このようなホットスプレーは、例えば、塗料組成物
を貯蔵するタンクから、スプレーを行う直前までの工程
を所定の温度、一般に、30〜80℃、好ましくは35
〜70℃に保温することによって行うことができる。本
発明の低溶剤型塗料組成物においては、形成する塗膜の
特性、例えば、耐タレ性、耐ガソリン性、耐擦り傷性、
耐酸性、耐水性等の種々の特性において、また塗膜外観
において、優れた品質を有するとともに、有機溶剤量
を、これまでよりも遙かに低下させることができる。例
えば、有機溶剤量を、40%以下、好ましくは35%以
下、更に好ましくは30%以下に低減させることができ
る。従って、有機溶剤の放出に基づく環境汚染の問題を
大幅に軽減させることができる。以下、本発明につい
て、参考例、実施例及び比較例により、更に詳細に説明
する。但し、これらの例は、本発明の範囲を何ら限定す
るものではない。
【0043】
【参考例】未ブロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーの調製 1.カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーA−1
〜9の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコに、メチルイソブチル
ケトン300重量部、ペンタエリスリトール136重量
部入れ、メチルイソブチルケトンが還流するまで昇温し
た。還流後ε−カプロラクトン456重量部とテトラブ
チルチタネート1重量部との混合物を10分で滴下した
後、還流温度で3時間反応させた。次に、無水コハク酸
400重量部をフラスコに入れ、還流温度で3時間反応
させた。その後、減圧下でメチルイソブチルケトンを抜
き、無溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーA−1を得た。同様にして、以下の表1で示す原料配
合に基づいて、水酸基含有ポリエステルオリゴマーA−
2〜3を合成した。得られたカルボキシル基含有ポリエ
ステルオリゴマーA−1〜3の特性を併せて表1に示し
た。
ーの調製 1.カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーA−1
〜9の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコに、メチルイソブチル
ケトン300重量部、ペンタエリスリトール136重量
部入れ、メチルイソブチルケトンが還流するまで昇温し
た。還流後ε−カプロラクトン456重量部とテトラブ
チルチタネート1重量部との混合物を10分で滴下した
後、還流温度で3時間反応させた。次に、無水コハク酸
400重量部をフラスコに入れ、還流温度で3時間反応
させた。その後、減圧下でメチルイソブチルケトンを抜
き、無溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーA−1を得た。同様にして、以下の表1で示す原料配
合に基づいて、水酸基含有ポリエステルオリゴマーA−
2〜3を合成した。得られたカルボキシル基含有ポリエ
ステルオリゴマーA−1〜3の特性を併せて表1に示し
た。
【0044】2.カルボキシル基含有ポリエステルオリ
ゴマーB−1〜3の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量部、ペンタエリスリトール136重量部、無水
コハク酸400重量部を入れ、シクロヘキサノンが還流
するまで昇温した。還流後、2時間反応させた。次い
で、ε−カプロラクトン456重量部とテトラブチルチ
タネート1重量部の混合溶液を10分で滴下した。更
に、還流温度で3時間反応させ、合成を終了した。減圧
下でシクロヘキサノンを抜き、無溶剤のカルボキシル基
含有ポリエステルオリゴマーB−1を得た。同様にし
て、以下の表1で示す原料配合に基づいて、カルボキシ
ル基含有ポリエステルオリゴマーB−2〜3を合成し
た。得られた水酸基含有ポリエステルオリゴマーB−1
〜3の特性を併せて表1に示した。
ゴマーB−1〜3の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量部、ペンタエリスリトール136重量部、無水
コハク酸400重量部を入れ、シクロヘキサノンが還流
するまで昇温した。還流後、2時間反応させた。次い
で、ε−カプロラクトン456重量部とテトラブチルチ
タネート1重量部の混合溶液を10分で滴下した。更
に、還流温度で3時間反応させ、合成を終了した。減圧
下でシクロヘキサノンを抜き、無溶剤のカルボキシル基
含有ポリエステルオリゴマーB−1を得た。同様にし
て、以下の表1で示す原料配合に基づいて、カルボキシ
ル基含有ポリエステルオリゴマーB−2〜3を合成し
た。得られた水酸基含有ポリエステルオリゴマーB−1
〜3の特性を併せて表1に示した。
【0045】3.カルボキシル基含有ポリエステルオリ
ゴマーC−1〜2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量部、グリセリン68重量部、無水コハク酸30
0重量部を入れ、シクロヘキサノンが還流するまで昇温
し、還流温度で2時間反応させた。次いで、ε−カプロ
ラクトン228重量部とテトラブチルチタネート1重量
部の混合溶液を10分で滴下した後、更に還流温度で3
時間反応させた。次いで、ブチルグリシジルエーテル1
30重量部とジメチルイミダゾール1重量部の混合溶液
を10分で滴下し、更に3時間、その温度で反応させ、
合成を終了した。減圧下でシクロヘキサノンを抜き、無
溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーC−
1を得た。同様にして、以下の表1で示す原料配合に基
づいて、カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーC
−2を合成した。得られたカルボキシル基含有ポリエス
テルオリゴマーC−1〜2の特性を併せて表1に示し
た。
ゴマーC−1〜2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量部、グリセリン68重量部、無水コハク酸30
0重量部を入れ、シクロヘキサノンが還流するまで昇温
し、還流温度で2時間反応させた。次いで、ε−カプロ
ラクトン228重量部とテトラブチルチタネート1重量
部の混合溶液を10分で滴下した後、更に還流温度で3
時間反応させた。次いで、ブチルグリシジルエーテル1
30重量部とジメチルイミダゾール1重量部の混合溶液
を10分で滴下し、更に3時間、その温度で反応させ、
合成を終了した。減圧下でシクロヘキサノンを抜き、無
溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーC−
1を得た。同様にして、以下の表1で示す原料配合に基
づいて、カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーC
−2を合成した。得られたカルボキシル基含有ポリエス
テルオリゴマーC−1〜2の特性を併せて表1に示し
た。
【0046】4.カルボキシル基含有ポリエステルオリ
ゴマーD−1〜3の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにメチルイソブチルケ
トン300重量部、グリセリン68重量部を入れ、メチ
ルイソブチルケトンが還流するまで昇温した。還流後、
ε−カプロラクトン228重量部とテトラブチルチタネ
ート1重量部の混合溶液を10分で滴下し、還流温度で
3時間反応させた。次いで、無水コハク酸300重量部
を入れ、還流温度で2時間反応させた。最後に、1,2
−ブチルグリシジルエーテル130重量部とジメチルイ
ミダゾール1重量部の混合溶液を10分で滴下し、更に
3時間その温度で反応させ、合成を終了した。減圧下で
メチルイソブチルケトンを抜き、無溶剤のカルボキシル
基含有ポリエステルオリゴマーD−1を得た。同様にし
て、以下の表1で示す原料配合に基づいて、カルボキシ
ル基含有ポリエステルオリゴマーD−2〜3を合成し
た。得られたカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーD−1〜3の特性を併せて表1に示した。
ゴマーD−1〜3の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにメチルイソブチルケ
トン300重量部、グリセリン68重量部を入れ、メチ
ルイソブチルケトンが還流するまで昇温した。還流後、
ε−カプロラクトン228重量部とテトラブチルチタネ
ート1重量部の混合溶液を10分で滴下し、還流温度で
3時間反応させた。次いで、無水コハク酸300重量部
を入れ、還流温度で2時間反応させた。最後に、1,2
−ブチルグリシジルエーテル130重量部とジメチルイ
ミダゾール1重量部の混合溶液を10分で滴下し、更に
3時間その温度で反応させ、合成を終了した。減圧下で
メチルイソブチルケトンを抜き、無溶剤のカルボキシル
基含有ポリエステルオリゴマーD−1を得た。同様にし
て、以下の表1で示す原料配合に基づいて、カルボキシ
ル基含有ポリエステルオリゴマーD−2〜3を合成し
た。得られたカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーD−1〜3の特性を併せて表1に示した。
【0047】5.カルボキシル基含有ポリエステルオリ
ゴマーE−1〜2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量部、グリセリン68重量部を入れ、シクロヘキ
サノンが還流するまで昇温した。還流後、無水コハク酸
300重量部を入れ、還流温度で2時間反応させた。次
に、ブチルグリシジルエーテル130重量部とジメチル
イミダゾール1重量部の混合溶液を10分で滴下し、更
に3時間その温度で反応させた。次に、ε−カプロラク
トン228重量部とテトラブチルチタネート1重量部の
混合溶液を10分で滴下し、更に、還流温度で3時間反
応させ、合成を終了した。減圧下でシクロヘキサノンを
抜き、無溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴ
マーE−1を得た。同様にして、以下の表1で示す原料
配合に基づいて、カルボキシル基含有ポリエステルオリ
ゴマーE−2〜3を合成した。得られたカルボキシル基
含有ポリエステルオリゴマーE−1〜3の特性を併せて
表1に示した。
ゴマーE−1〜2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量部、グリセリン68重量部を入れ、シクロヘキ
サノンが還流するまで昇温した。還流後、無水コハク酸
300重量部を入れ、還流温度で2時間反応させた。次
に、ブチルグリシジルエーテル130重量部とジメチル
イミダゾール1重量部の混合溶液を10分で滴下し、更
に3時間その温度で反応させた。次に、ε−カプロラク
トン228重量部とテトラブチルチタネート1重量部の
混合溶液を10分で滴下し、更に、還流温度で3時間反
応させ、合成を終了した。減圧下でシクロヘキサノンを
抜き、無溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴ
マーE−1を得た。同様にして、以下の表1で示す原料
配合に基づいて、カルボキシル基含有ポリエステルオリ
ゴマーE−2〜3を合成した。得られたカルボキシル基
含有ポリエステルオリゴマーE−1〜3の特性を併せて
表1に示した。
【0048】6.カルボキシル基含有ポリエステルオリ
ゴマーF−1の合成 (1)ヒドロキシ酸(モノマーA)の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにエチレングリコール
62重量部を入れ、100℃に昇温した。次いで、4−
メチルヘキサヒドロ無水フタル酸168重量部を5分で
滴下し、100℃で更に3時間反応させて、ヒドロキシ
酸(モノマーA)を得た。 (2)カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーの合
成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量及びモノマーA379重量部を入れ、シクロヘ
キサノンが還流するまで昇温した。還流後、ε−カプロ
ラクトン114重量部とテトラブチルチタネート1重量
部の混合溶液を5分で滴下し、3時間反応させた。次い
で、パーノック901S(ヘキサメチレンジイソシアネ
ートイソシアヌレート体、大日本インキ化学工業製)3
00重量部を入れ、更にその温度で 時間反応させ、
合成を終了した。減圧下でシクロヘキサノンを抜き、無
溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーF−
1を得た。また、その特性についても同表1に示した。
ゴマーF−1の合成 (1)ヒドロキシ酸(モノマーA)の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにエチレングリコール
62重量部を入れ、100℃に昇温した。次いで、4−
メチルヘキサヒドロ無水フタル酸168重量部を5分で
滴下し、100℃で更に3時間反応させて、ヒドロキシ
酸(モノマーA)を得た。 (2)カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーの合
成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量及びモノマーA379重量部を入れ、シクロヘ
キサノンが還流するまで昇温した。還流後、ε−カプロ
ラクトン114重量部とテトラブチルチタネート1重量
部の混合溶液を5分で滴下し、3時間反応させた。次い
で、パーノック901S(ヘキサメチレンジイソシアネ
ートイソシアヌレート体、大日本インキ化学工業製)3
00重量部を入れ、更にその温度で 時間反応させ、
合成を終了した。減圧下でシクロヘキサノンを抜き、無
溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーF−
1を得た。また、その特性についても同表1に示した。
【0049】7.カルボキシル基含有ポリエステルオリ
ゴマーG−1〜3の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量部、グリセリン68重量部を入れ、シクロヘキ
サノンが還流するまで昇温した。還流後、無水コハク酸
300重量部を入れ、還流温度で2時間反応させた。次
いで、ε−カプロラクトン228重量部とテトラブチル
チタネート1重量部の混合溶液を10分で滴下し、更に
還流温度で3時間反応させた。更に、グリシドール74
重量部とジメチルイミダゾール一重量部の混合溶液を1
0分で滴下し、3時間その温度において反応を行い、合
成を終了した。減圧下でシクロヘキサノンを抜き無溶剤
のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーG−1を
得た。同様にして、以下の表1で示す原料配合に基づい
て、カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーG−2
〜3を合成した。得られたカルボキシル基含有ポリエス
テルオリゴマーG−1〜3の特性を併せて表1に示し
た。
ゴマーG−1〜3の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量部、グリセリン68重量部を入れ、シクロヘキ
サノンが還流するまで昇温した。還流後、無水コハク酸
300重量部を入れ、還流温度で2時間反応させた。次
いで、ε−カプロラクトン228重量部とテトラブチル
チタネート1重量部の混合溶液を10分で滴下し、更に
還流温度で3時間反応させた。更に、グリシドール74
重量部とジメチルイミダゾール一重量部の混合溶液を1
0分で滴下し、3時間その温度において反応を行い、合
成を終了した。減圧下でシクロヘキサノンを抜き無溶剤
のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーG−1を
得た。同様にして、以下の表1で示す原料配合に基づい
て、カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーG−2
〜3を合成した。得られたカルボキシル基含有ポリエス
テルオリゴマーG−1〜3の特性を併せて表1に示し
た。
【0050】8.カルボキシル基含有ポリエステルオリ
ゴマーH−1〜2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにメチルイソブチルケ
トン300重量部、グリセリン68重量部を入れ、メチ
ルイソブチルケトンが還流するまで昇温した。還流後、
ε−カプロラクトン228重量部とテトラブチルチタネ
ート1重量部の混合溶液を10分で滴下し、更に還流温
度で3時間反応させた。次いで、無水コハク酸300重
量部を加え、更に還流温度で2時間反応させた。最後
に、グリシドール74重量部とジメチルイミダゾール1
重量部の混合溶液を10分で滴下し、更に3時間その温
度で反応を行い、合成を終了した。減圧下でメチルイソ
ブチルケトンを抜き、無溶剤のカルボキシル基含有ポリ
エステルオリゴマーH−1を得た。同様にして、以下の
表1で示す原料配合に基づいて、カルボキシル基含有ポ
リエステルオリゴマーH−2を合成した。得られたカル
ボキシル基含有ポリエステルオリゴマーH−1〜2の特
性を併せて表1に示した。
ゴマーH−1〜2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにメチルイソブチルケ
トン300重量部、グリセリン68重量部を入れ、メチ
ルイソブチルケトンが還流するまで昇温した。還流後、
ε−カプロラクトン228重量部とテトラブチルチタネ
ート1重量部の混合溶液を10分で滴下し、更に還流温
度で3時間反応させた。次いで、無水コハク酸300重
量部を加え、更に還流温度で2時間反応させた。最後
に、グリシドール74重量部とジメチルイミダゾール1
重量部の混合溶液を10分で滴下し、更に3時間その温
度で反応を行い、合成を終了した。減圧下でメチルイソ
ブチルケトンを抜き、無溶剤のカルボキシル基含有ポリ
エステルオリゴマーH−1を得た。同様にして、以下の
表1で示す原料配合に基づいて、カルボキシル基含有ポ
リエステルオリゴマーH−2を合成した。得られたカル
ボキシル基含有ポリエステルオリゴマーH−1〜2の特
性を併せて表1に示した。
【0051】9.カルボキシル基含有ポリエステルオリ
ゴマーI−1〜2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにメチルイソブチルケ
トン300重量部、グリセリン68重量部を入れ、メチ
ルイソブチルケトンが還流するまで昇温した。還流後、
無水コハク酸300重量部を加え、還流温度で2時間反
応させた。次いで、グリシドール74重量部とジメチル
イミダゾール1重量部の混合溶液を10分で滴下し、そ
の温度で3時間反応させた。次いで、ε−カプロラクト
ン228重量部とテトラブチルチタネート1重量部の混
合溶液を10分で滴下し、還流温度で3時間反応させ、
合成を終了した。減圧下でメチルエチルケトンを抜き、
無溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーI
−1を得た。同様にして、以下の表1で示す原料配合に
基づいて、カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマー
I−2を合成した。得られたカルボキシル基含有ポリエ
ステルオリゴマーI−1〜2の特性を併せて表1に示し
た。
ゴマーI−1〜2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにメチルイソブチルケ
トン300重量部、グリセリン68重量部を入れ、メチ
ルイソブチルケトンが還流するまで昇温した。還流後、
無水コハク酸300重量部を加え、還流温度で2時間反
応させた。次いで、グリシドール74重量部とジメチル
イミダゾール1重量部の混合溶液を10分で滴下し、そ
の温度で3時間反応させた。次いで、ε−カプロラクト
ン228重量部とテトラブチルチタネート1重量部の混
合溶液を10分で滴下し、還流温度で3時間反応させ、
合成を終了した。減圧下でメチルエチルケトンを抜き、
無溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーI
−1を得た。同様にして、以下の表1で示す原料配合に
基づいて、カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマー
I−2を合成した。得られたカルボキシル基含有ポリエ
ステルオリゴマーI−1〜2の特性を併せて表1に示し
た。
【0052】10.カルボキシル基含有ポリエステルオ
リゴマーJ−1〜2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにメチルイソブチルケ
トン300重量部、無水トリメリット酸192重量部及
び12−ヒドロキシステアリン酸288重量部を入れ、
メチルイソブチルケトンが還流するまで昇温し、3時間
反応させ、合成を終了した。減圧下でメチルイソブチル
ケトンを抜き、無溶剤のカルボキシル基含有ポリエステ
ルオリゴマーJ−1を得た。同様にして、以下の表1で
示す原料配合に基づいて、カルボキシル基含有ポリエス
テルオリゴマーJ−2を得た。得られたカルボキシル基
含有ポリエステルオリゴマーJ−1〜2の特性を併せて
表1に示した。
リゴマーJ−1〜2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにメチルイソブチルケ
トン300重量部、無水トリメリット酸192重量部及
び12−ヒドロキシステアリン酸288重量部を入れ、
メチルイソブチルケトンが還流するまで昇温し、3時間
反応させ、合成を終了した。減圧下でメチルイソブチル
ケトンを抜き、無溶剤のカルボキシル基含有ポリエステ
ルオリゴマーJ−1を得た。同様にして、以下の表1で
示す原料配合に基づいて、カルボキシル基含有ポリエス
テルオリゴマーJ−2を得た。得られたカルボキシル基
含有ポリエステルオリゴマーJ−1〜2の特性を併せて
表1に示した。
【0053】11.カルボキシル基含有ポリエステルオ
リゴマーK−1の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量部及び12−ヒドロキシステアリン酸288重
量部を入れ、シクロヘキサノンが還流するまで昇温し
た。還流後、ε−カプロラクトン342重量部とテトラ
ブチルチタネート1重量部の混合物を10分で滴下し、
3時間反応させた。次いで、無水トリメリット酸192
重量部を加え、還流温度で更に4時間反応させ、合成を
終了した。減圧下でシクロヘキサノンを抜き無溶剤のカ
ルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーK−1を得
た。同様にして、得られたカルボキシル基含有ポリエス
テルオリゴマーK−1の特性を併せて表1に示した。12.カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーO−
1〜4の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにメチルイソブチルケ
トン300重量部、グリセリン72重量部を入れ、メチ
ルイソブチルケトンが還流するまで昇温した。還流後、
ε−カプロラクトン114重量部とテトラブチルチタネ
ート1重量部の混合溶液を10分で滴下し、更に還流温
度で3時間反応させた。次いで、4−メチルヘキサヒド
ロ無水フタル酸504重量部を加え、更に還流温度で2
時間反応させた。最後に、グリシエールPP300、3
00重量部とジメチルイミダゾール1重量部の混合溶液
を10分で滴下し、更に3時間その温度で反応を行い、
合成を終了した。減圧下でメチルイソブチルケトンを抜
き、無溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーO−1を得た。同様にして、以下の表1で示す原料配
合に基づいて、カルボキシル基含有ポリエステルオリゴ
マーO−2〜4を合成した。得られたカルボキシル基含
有ポリエステルオリゴマーO−1〜4の特性を併せて表
1に示した。
リゴマーK−1の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにシクロヘキサノン3
00重量部及び12−ヒドロキシステアリン酸288重
量部を入れ、シクロヘキサノンが還流するまで昇温し
た。還流後、ε−カプロラクトン342重量部とテトラ
ブチルチタネート1重量部の混合物を10分で滴下し、
3時間反応させた。次いで、無水トリメリット酸192
重量部を加え、還流温度で更に4時間反応させ、合成を
終了した。減圧下でシクロヘキサノンを抜き無溶剤のカ
ルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーK−1を得
た。同様にして、得られたカルボキシル基含有ポリエス
テルオリゴマーK−1の特性を併せて表1に示した。12.カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーO−
1〜4の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート、温度計及び冷
却管を備えつけた4つ口フラスコにメチルイソブチルケ
トン300重量部、グリセリン72重量部を入れ、メチ
ルイソブチルケトンが還流するまで昇温した。還流後、
ε−カプロラクトン114重量部とテトラブチルチタネ
ート1重量部の混合溶液を10分で滴下し、更に還流温
度で3時間反応させた。次いで、4−メチルヘキサヒド
ロ無水フタル酸504重量部を加え、更に還流温度で2
時間反応させた。最後に、グリシエールPP300、3
00重量部とジメチルイミダゾール1重量部の混合溶液
を10分で滴下し、更に3時間その温度で反応を行い、
合成を終了した。減圧下でメチルイソブチルケトンを抜
き、無溶剤のカルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーO−1を得た。同様にして、以下の表1で示す原料配
合に基づいて、カルボキシル基含有ポリエステルオリゴ
マーO−2〜4を合成した。得られたカルボキシル基含
有ポリエステルオリゴマーO−1〜4の特性を併せて表
1に示した。
【0054】
【表1】 表1オリゴマーの称呼 A−1 A−2 A−3 ポリエステルオリゴマーの特性 数平均分子量(Mn) 920 603 1487 重量平均分子量(Mw) 1288 784 2677 Mw/Mn 1.4 1.3 1.8 官能基量 (モル/kg樹脂) Ca基 4.6 5.0 2.8 ラクトン変性量(%) 52 38 63 原料組成 ポリオール 16 11 9 酸無水物 32 51 28 ラクトン 52 38 63 原料配合 メチルイソブチルケトン 300 300 300 シクロヘキサノン グリセリン 68 ペンタエリスリトール 136 136 ε−カプロラクトン 456 228 912 無水コハク酸 400 300 400 4−メチルヘキサヒドロ 無水フタル酸 テトラブチルチタネート 1 1 1 注)Ca・・・未ブロック化カルボキシル基
【0055】
【表2】 表1(続き)オリゴマーの称呼 B−1 B−2 B−3 C−1 C−2 材料特性 数平均分子量(Mn) 1020 786 1486 756 1400 重量平均分子量(Mw) 1938 1414 2972 1134 2520 Mw/Mn 1.9 1.8 2.0 1.5 1.8 官能基量 (モル/kg樹脂) Ca基 4.6 5.0 2.7 2.8 2.3 OH基 1.4 0.8ラクトン変性量(%) 52 38 46 31 44 材料組成 ポリオール 16 11 9 9 10 酸無水物 32 51 55 41 31 ラクトン 52 38 46 31 44 エポキシ化合物 19 15 原料配合 シクロヘキサノン 300 300 300 300 300 グリセリン 68 68 ペンタエリスリトール 136 136 136 ε−カプロラクトン 456 228 684 228 570 無水コハク酸 400 300 300 400 4−メチルヘキサヒ 672 ドロ無水フタル酸 テトラブチルチタネート 1 1 1 1 1 AOEX24 196 1,2-ブチルグリシ 130 ジルエーテルジメチルイミダゾール 1 1 注)AOEX24・・・炭素数12及び14個のα−オレフィンのエポキサイド の混合物(ダイセル化学工業製商品名)。
【0056】
【表3】 表1(続き)オリゴマーの称呼 D−1 D−2 D−3 E−1 E−2 材料特性 数平均分子量(Mn) 733 1320 1150 777 1180 重量平均分子量(Mw) 1026 2112 1955 1302 2124 Mw/Mn 1.4 1.6 1.7 1.7 1.8官能基量 (モル/kg樹脂) Ca基 2.8 2.3 2.7 2.8 2.7 OH基 1.4 0.8 0.9 1.4 0.9 ラクトン変性量(%) 31 44 41 31 41 材料組成 ポリオール 9 10 12 9 12 酸無水物 41 31 36 41 36 ラクトン 31 44 41 31 41 エポキシ化合物 19 15 11 19 11 原料配合 メチルイソブチル 300 300 300 ケトン シクロヘキサノン 300 300 グリセリン 68 68 ペンタエリスリトール 136 136 136 無水コハク酸 400 400 300 400 ε−カプロラクトン 228 570 456 228 456 テトラブチルチタネート 1 1 1 1 1 AOEX24 196 1,2-ブチルグリシ 130 130 130 130 ジルエーテル ジメチルイミダゾール 1 1 1 1 1
【0057】
【表4】 表1(続き)オリゴマーの称呼 F−1 G−1 G−2 G−3 H−1 材料特性 数平均分子量(Mn) 1500 700 1250 1150 721 重量平均分子量(Mw) 3000 1050 2250 2080 1423 Mw/Mn 2.0 1.6 1.8 1.8 1.4官能基量 (モル/kg樹脂) Ca基 2.0 3.0 2.4 2.8 3.0 OH基 1.5 1.9 0.9 1.5 ラクトン変性量(%) 14 31 44 41 31 材料組成 ポリオール 9 10 12 9 酸無水物 41 31 36 41 ラクトン 14 31 44 41 31 エポキシ化合物 19 15 11 19 ヒドロキシ酸 48 イソシアヌレート 38 原料配合 シクロヘキサノン 300 300 300 300 メチルイソブチル 300 ケトン グリセリン 68 68 ペンタエリスリトール 136 136 無水コハク酸 300 400 400 300 ε−カプロラクトン 114 228 570 456 228 テトラブチルチタネート 1 1 1 1 1 パーノック901S 300 モノマーA 379 グリシドール 74 74 74 74 ジメチルイミダゾール 1 1 1 1
【0058】
【表5】 表1(続き)オリゴマーの称呼 H−2 I−1 I−2 J−1 J−2 材料特性 数平均分子量(Mn) 1020 1180 1480 500 800 重量平均分子量(Mw) 1734 2242 2960 600 1040 Mw/Mn 1.7 1.9 2.0 1.2 1.3官能基量 (モル/kg樹脂) Ca基 2.8 2.8 2.1 6.3 5.0 OH基 0.9 0.9 0.7 ラクトン変性量(%) 41 43 57 0 0 材料組成 ポリオール 12 13 10 酸無水物 36 38 28 40 27 ラクトン 41 43 57 エポキシ化合物 11 6 5 ヒドロキシ酸 60 73 原料配合 シクロヘキサノン 300 300 メチルイソブチル 300 300 300 ケトン グリセリン ペンタエリスリトール 136 136 136 無水コハク酸 400 400 400 無水トリメリット酸 192 無水ピロメリット酸 218 ε−カプロラクトン 456 456 798 テトラブチルチタネート 1 1 1 12−ヒドロキシステ 288 576 アリン酸 グリシドール 74 74 74 ジメチルイミダゾール 1 1 1
【表6】 表1(続き)オリゴマーの称呼 K−1 O−1 O−2 O−3 O−4 材料特性 数平均分子量(Mn) 900 1760 1690 2672 1840 重量平均分子量(Mw) 1350 3510 2870 6680 3580 Mw/Mn 1.5 2.0 1.7 2.5 1.9官能基量 (モル/kg樹脂) Ca基 3.7 1.1 1.8 1.9 2.2 OH基 0.6 0.6 1.2 ラクトン変性量(%) 42 12 40 18 56 材料組成 ポリオール 7 8 11 7 酸無水物 23 51 40 52 37 ラクトン 42 12 40 18 56 エポキシ化合物 30 12 19 ヒドロキシ酸 35 原料配合 メチルイソブチル 300 300 300 300 ケトン シクロヘキサノン 300 グリセリン 72 ペンタエリスリトール 136 136 136 4-メチルヘキサヒドロ 504 672 672 672 無水フタル酸 無水トリメリット酸 192 ε−カプロラクトン 342 114 684 228 1026 テトラブチルチタネート 1 1 1 1 AOEX24 198 99 グリシエールPP300 300 150 ジメチルイミダゾール 1 1 1 1 12−ヒドロキシステ 288 アリン酸 注)グリシエールPP300 は、三洋化成製ジエポキシ化合物である。
【0059】
【実施例】シリルブロック基でブロックしたカルボキシル基含有ポ
リエステルオリゴマーの合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を具
備したフラスコに、メチルエチルケトン300重量部、
未ブロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーA−1、100重量部、及びトリエチルアミン55重
量部を導入し、攪拌しながら氷冷した。次いで、メチル
エチルケトン100重量部に溶解したトリメチルシリル
クロライド60重量部の溶液をフラスコに30分で滴下
し、滴下後1時間で氷浴を外し、更に10時間反応させ
た。その後、氷水300重量部で3回洗浄し、モリキュ
ラーシーブ4A1/16(和光純薬製)を加えて、室温
で3日間乾燥した後、エバポレーターで加熱残分が10
0%になるまで溶剤を蒸発させ、無溶剤のブロック化カ
ルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーR1を得た。
同様にして、以下の表2に示す原料配合に基づいて、シ
リルブロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴ
マーR2〜R18を得た。これらのポリエステルオリゴ
マーの特性を同表2に示す。
リエステルオリゴマーの合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を具
備したフラスコに、メチルエチルケトン300重量部、
未ブロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーA−1、100重量部、及びトリエチルアミン55重
量部を導入し、攪拌しながら氷冷した。次いで、メチル
エチルケトン100重量部に溶解したトリメチルシリル
クロライド60重量部の溶液をフラスコに30分で滴下
し、滴下後1時間で氷浴を外し、更に10時間反応させ
た。その後、氷水300重量部で3回洗浄し、モリキュ
ラーシーブ4A1/16(和光純薬製)を加えて、室温
で3日間乾燥した後、エバポレーターで加熱残分が10
0%になるまで溶剤を蒸発させ、無溶剤のブロック化カ
ルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーR1を得た。
同様にして、以下の表2に示す原料配合に基づいて、シ
リルブロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴ
マーR2〜R18を得た。これらのポリエステルオリゴ
マーの特性を同表2に示す。
【0060】
【表7】 表2オリゴマーの称呼 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 オリゴマー特性 Mn 1220 1787 1320 1786 981 958 1450 Mw 1588 2977 2238 3272 1359 1251 2255 Mw/Mn 1.3 1.7 1.7 1.8 1.4 1.3 1.6 官能基量 (モル/kg樹脂) BCa基 3.1 2.3 3.1 2.2 3.2 3.2 2.1 OH基 1.1 1.1 0.7 メチルエチル 300 300 300 300 300 300 300 ケトン A−1 100 A−3 100 B−1 100 B−3 100 C−1 100 D−1 100 D−3 100 トリメチル 60 35 60 35 50 50 45 シリルクロ ライド トリエチル 55 32 55 32 46 46 41 アミン 注)BCa・・・ブロック化カルボキシル基
【0061】
【表8】 表2(続き)オリゴマーの称呼 R8 R9 R10 R11 R12 R13 R14 オリゴマー特性 Mn 1002 1480 1725 925 1450 945 1320 Mw 1525 2424 3225 1275 2380 1648 2034 Mw/Mn 1.5 1.6 1.9 1.4 1.6 1.7 1.5 官能基量 (モル/kg樹脂) BCa基 3.2 2.1 1.7 2.2 2.2 2.2 2.2 OH基 1.1 0.7 1.1 0.7 1.1 0.7 メチルエチル 300 300 300 300 300 300 300 ケトン E−1 100 E−2 100 F−1 100 G−1 100 G−3 100 H−1 100 H−2 100 トリメチル 50 45 25 55 45 55 45 シリルクロ ライド トリエチル 46 41 23 50 41 50 41 アミン
【0062】
【表9】 表2(続き)オリゴマーの称呼 R15 R16 R17 R18 オリゴマー特性 Mn 1480 1780 725 1125 Mw 2542 3260 825 1575 Mw/Mn 1.7 1.8 1.1 1.4 官能基量 (モル/kg樹脂) BCa基 2.2 1.8 4.2 2.9 OH基 0.7 0.6 メチルエチル 300 300 300 300 ケトン I−1 100 I−2 100 J−1 100 K−1 100 トリメチル 45 35 75 45 シリルクロ ライド トリエチル 41 32 68 41 アミン
【0063】
【比較例】ビニルエーテルブロック化したカルボキシル基含有ポリ
エステルオリゴマーの合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を具
備したフラスコに、メチルエチルケトン300重量部、
未ブロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーO−1、100重量部、及び35%硫酸0.5重量部
を導入し、50℃に昇温した。次いで、エチルビニルエ
ーテル12重量部を30分で滴下し、50℃に保持しな
がら、24時間反応させた。その後、放冷し、メチルエ
チルケトン600重量部を加えて希釈し、分液ロートに
生成物を移した。得られた生成物を、分液ロート中で5
重量%の炭酸水素ナトリウム水溶液200重量部でアル
カリ洗浄し、洗浄後のpHが7以下となるまで400重量
部の脱イオン水で水洗を繰り返した。次いで、有機層中
にモリキュラーシーブ4A1/16(和光純薬製)を加
えて、室温で3日間乾燥した後、エバポレーターで加熱
残分が100%になるまで溶剤を蒸発させ、無溶剤のブ
ロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーR
O1を得た。同様にして、以下の表3に示す原料配合に
基づいて、ビニルエーテルブロック化されたカルボキシ
ル基含有ポリエステルオリゴマーRO2〜3及びRO5
〜10を得た。これらのポリエステルオリゴマーRO1
〜3及びRO5〜10の特性を同表3に示す。
エステルオリゴマーの合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を具
備したフラスコに、メチルエチルケトン300重量部、
未ブロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーO−1、100重量部、及び35%硫酸0.5重量部
を導入し、50℃に昇温した。次いで、エチルビニルエ
ーテル12重量部を30分で滴下し、50℃に保持しな
がら、24時間反応させた。その後、放冷し、メチルエ
チルケトン600重量部を加えて希釈し、分液ロートに
生成物を移した。得られた生成物を、分液ロート中で5
重量%の炭酸水素ナトリウム水溶液200重量部でアル
カリ洗浄し、洗浄後のpHが7以下となるまで400重量
部の脱イオン水で水洗を繰り返した。次いで、有機層中
にモリキュラーシーブ4A1/16(和光純薬製)を加
えて、室温で3日間乾燥した後、エバポレーターで加熱
残分が100%になるまで溶剤を蒸発させ、無溶剤のブ
ロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーR
O1を得た。同様にして、以下の表3に示す原料配合に
基づいて、ビニルエーテルブロック化されたカルボキシ
ル基含有ポリエステルオリゴマーRO2〜3及びRO5
〜10を得た。これらのポリエステルオリゴマーRO1
〜3及びRO5〜10の特性を同表3に示す。
【0064】シリルブロック基でブロックしたカルボキ
シル基含有ポリエステルオリゴマーの合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を具
備したフラスコに、メチルエチルケトン300重量部、
未ブロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーO−4、100重量部、及びトリエチルアミン26重
量部を導入し、攪拌しながら氷冷した。次いで、メチル
エチルケトン100重量部に溶解したトリメチルシリル
クロライド60重量部の溶液をフラスコに30分で滴下
し、滴下後1時間で氷浴を外し、更に10時間反応させ
た。その後、氷水300重量部で3回洗浄し、モリキュ
ラーシーブ4A1/16(和光純薬製)を加えて、室温
で3日間乾燥した後、エバポレーターで加熱残分が10
0%になるまで溶剤を蒸発させ、無溶剤のブロック化カ
ルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーRO4を得
た。このポリエステルオリゴマーの特性を同表3に示
す。
シル基含有ポリエステルオリゴマーの合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を具
備したフラスコに、メチルエチルケトン300重量部、
未ブロック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマ
ーO−4、100重量部、及びトリエチルアミン26重
量部を導入し、攪拌しながら氷冷した。次いで、メチル
エチルケトン100重量部に溶解したトリメチルシリル
クロライド60重量部の溶液をフラスコに30分で滴下
し、滴下後1時間で氷浴を外し、更に10時間反応させ
た。その後、氷水300重量部で3回洗浄し、モリキュ
ラーシーブ4A1/16(和光純薬製)を加えて、室温
で3日間乾燥した後、エバポレーターで加熱残分が10
0%になるまで溶剤を蒸発させ、無溶剤のブロック化カ
ルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーRO4を得
た。このポリエステルオリゴマーの特性を同表3に示
す。
【0065】
【表10】 表3オリゴマーの称呼 RO1 RO2 RO3 RO4 オリゴマー特性 Mn 2020 1980 3220 2200 Mw 3838 3168 7250 3960 Mw/Mn 1.9 1.6 2.3 1.8 官能基量 (モル/kg樹脂) BCa基 1.0 1.5 1.7 0.9 OH基 0.5 0.5 1.0 メチルエチル 300 300 300 300 ケトン O−1 100 O−2 100 O−3 100 O−4 100 エチルビニル 12 17 22.3 エーテル 35%硫酸 0.5 0.5 0.5 トリメチルシリル 28 クロライド トリエチルアミン 26
【0066】
【表11】 表3(続き)オリゴマーの称呼 RO5 RO6 RO7 RO8 RO9 RO10 オリゴマー特性 Mn 840 1030 1710 1620 1595 1092 Mw 1010 1640 2810 2440 2650 1340 Mw/Mn 1.2 1.6 1.6 1.5 1.7 1.2 官能基量 (モル/kg樹脂) BCa基 3.5 3.5 1.9 1.9 2.0 372 OH基 0.6 0.6 0.7 メチルエチル 300 300 300 300 300 300 ケトン A−2 100 B−2 100 C−2 100 D−2 100 G−2 100 J−2 100 エチルビニル 40 40 30 30 42 エーテル 3,4-ジヒドロ-2H- 30 ピラン 35%硫酸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5
【0067】中塗塗料の調製 1.顔料分散物の調製 上記で得られたポリエステルオリゴマーR1〜18及び
RO1〜10、50部に、酸化チタンCR95(石原産
業(株)製)、50部を分散して、顔料分散物WR1〜
18及びWRO1〜13を得た。配合は、分散機とし
て、モーターミル(アイガー社商品名)を使用し、1時
間行った。 2.中塗塗料の調製 得られた顔料分散物を用いて、以下の表4に示す配合で
中塗塗料W1〜26及び比較中塗塗料WO1〜12を得
た。
RO1〜10、50部に、酸化チタンCR95(石原産
業(株)製)、50部を分散して、顔料分散物WR1〜
18及びWRO1〜13を得た。配合は、分散機とし
て、モーターミル(アイガー社商品名)を使用し、1時
間行った。 2.中塗塗料の調製 得られた顔料分散物を用いて、以下の表4に示す配合で
中塗塗料W1〜26及び比較中塗塗料WO1〜12を得
た。
【0068】
【表12】 表4中塗塗料 W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 WR1 100 WR2 100 WR3 100 WR4 100 WR5 100 WR6 100 WR7 100 WR8 100 パーノック901S 10 10 5 1 15 サイメル370 10 サイメル325 5 テトラッドC 17 13 17 12 17 17 11 17 テトラブチルホス 2 2 2 2 2 2 2 2 ホニウムブロマイド アセトン 2 2 2 2 2 2 2 2 燐酸モノオクチル 1 1 1 1 1 1 1 1 ビケトールOK 2 2 2 2 2 2 2 2 なお、ビケトールOKは、BYKジャパン製アクリル系
表面調整剤である。
表面調整剤である。
【0069】
【表13】 表4(続き)中塗塗料 W9 W10 W11 W12 W13 W14 W15 W16 WR9 100 WR10 100 WR11 100 WR12 100 WR13 100 WR14 100 WR15 100 WR16 100 パーノック901S 7 10 8 10 7 7 10 サイメル325 5 テトラッドC 11 10 12 12 12 12 12 10 テトラブチルホス 2 2 2 2 2 2 2 2 ホニウムブロマイド アセトン 2 2 2 2 2 2 2 2 燐酸モノオクチル 1 1 1 1 1 1 1 1 ビケトールOK 2 2 2 2 2 2 2 2
【0070】
【表14】 表4(続き)中塗塗料 W17 W18 W19 W20 W21 W22 W23 W24 WR17 100 50 WR18 100 50 WR1 50 WR5 50 50 WRO5 50 50 50 50 50 WRO10 50 WR10 50 テトラッドC 22 16 18 18 18 デナコール Ex421 30 25 31 パーノック901S 10 5 5 5 10 テトラブチルホス 2 2 2 2 2 2 2 2 ホニウムブロマイド アセトン 2 2 2 2 2 2 2 2 燐酸モノオクチル 1 1 1 1 1 1 1 1 ビケトールOK 2 2 2 2 2 2 2 2
【0071】
【表15】 表4(続き) W25 W26 WO1 WO2 WO3 WO4 WO5 WO6 WR11 50 WR17 50 100 WRO1 100 WRO2 100 WRO3 100 WRO4 100 WRO5 100 WRO6 100 テトラッドC 6 8 9 5 19 19 デナコール Ex421 23 49 パーノック901S 10 5 5 5 テトラブチルホス 2 2 2 2 2 2 2 2 ホニウムブロマイド アセトン 2 2 2 2 2 2 2 2 燐酸モノオクチル 1 1 1 1 1 1 1 1 ビケトールOK 2 2 2 2 2 2 2 2
【0072】
【表16】 表4(続き) WO7 WO8 WO9 WO10 WO11 WO12 WO13 WRO5 100 50 WRO7 100 50 WRO8 100 WRO9 100 100 WRO10 100 テトラッドC 10 10 11 11 20 12 デナコール Ex421 28 サイメル 325 7 パーノック901S 10 10 10 テトラブチルホス 2 2 2 2 2 2 ホニウムブロマイド アセトン 2 2 2 2 2 2 燐酸モノオクチル 1 1 1 1 1 1 ビケトールOK 2 2 2 2 2 2
【0073】クリアー塗料の調製 以下の表5に示す配合割合に従って、クリヤー塗料C1
〜C6及び比較クリヤー塗料CO1〜4を調製した。
〜C6及び比較クリヤー塗料CO1〜4を調製した。
【0074】
【表17】 表5クリヤー塗料 C1 C2 C3 C4 C5 C6 R7 100 R10 100 R14 100 R4 100 R5 100 R17 100 テトラッドC 34 20 24 24 34 44 テトラブチルホス 2 2 2 2 2 2 ホニウムブロマイド アセトン 2 2 2 2 2 2 サノール 2 2 2 2 2 2 LS292 チヌビン384 4 4 4 4 4 4 BYK 301 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 パーノック 10 14 901S サイメル 325 14 20
【0075】
【表18】 表5(続き)
【0076】ソリッドカラー塗料の調製 1.顔料分散物の調製 中塗塗料の調製の場合と同様にして、ポリエステルオリ
ゴマーR1〜18又はRO1〜10を使用し、また顔料
として帝国化工製の酸化チタンJR603 を使用して、顔料
分散物WR1〜18及びWRO1〜12を調製した。 2.ソリッドカラー塗料の調製 得られた顔料分散物WR1〜18及びWRO1〜12を
用いて、以下の表6に示す配合でソリッドカラー塗料S
1〜S11及び比較ソリッドカラー塗料SO1〜4を調
製した。
ゴマーR1〜18又はRO1〜10を使用し、また顔料
として帝国化工製の酸化チタンJR603 を使用して、顔料
分散物WR1〜18及びWRO1〜12を調製した。 2.ソリッドカラー塗料の調製 得られた顔料分散物WR1〜18及びWRO1〜12を
用いて、以下の表6に示す配合でソリッドカラー塗料S
1〜S11及び比較ソリッドカラー塗料SO1〜4を調
製した。
【0077】
【表19】 表6ソリッドカラー塗料 S1 S2 S3 S4 S5 S6 S7 S8 WR7 100 100 WR10 100 WR14 100 100 WR4 100 WR5 100 WR17 100 パーノック901S 10 サイメル325 7 10 テトラッドC 19 10 11 12 17 11 17 22 テトラブチルホス 2 2 2 2 2 2 2 2 ホニウムブロマイド アセトン 2 2 燐酸モノオクチル 1 1 1 1 1 1 1 1 サノール LS 292 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 チヌビン384 1 1 1 1 1 1 1 1 BYK301 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2
【0078】
【表20】 表6(続き)ソリッドカラー塗料 S9 S10 S11 WR17 50 WRO5 50 WRO7 50 WR1 50 WRO10 50 WR12 50 パーノック901S 10 5 アセトン 2 2 2 テトラッドC 15 18 18 燐酸モノオクチル 1 1 1 サノール LS 292 0.5 0.5 0.5 チヌビン384 1 1 1 BYK301 0.2 0.2 0.2
【0079】
【表21】 表6(続き)比較ソリッドカラー塗料 S01 SO2 SO3 SO4 WO1 100 WO2 100 WO3 100 WO4 100 テトラッドC 6 8 9 5 燐酸モノオクチル 1 1 1 1 パーノック901S 5 5 5 チヌビン384 2 2 2 2 サノール LS 292 1 1 1 1 アセトン 2 2 2 2 テトラブチルホスホ 2 2 2 2 ニウムブロマイド BYK301 0.2 0.2 0.2 0.2
【0080】ベースコート塗料の調製 以下の表7に記載の配合割合に従って、ベースコート塗
料B1〜6及び比較ベースコート塗料BO1〜4を調製
した。
料B1〜6及び比較ベースコート塗料BO1〜4を調製
した。
【表22】 表7ベース塗料 B1 B2 B3 B4 B5 B6 606C 10 10 10 10 10 10 トルエン 10 10 10 10 10 10 R7 100 R10 100 R14 100 R4 100 R5 100 R17 100 テトラッドC 34 20 24 24 34 44 パーノック901S 10 14 サイメル325 11 20 テトラブチルホス 2 2 2 2 2 2 ホニウムブロマイド アセトン 2 2 2 2 2 2 サノールLS292 1 1 1 1 1 1 チヌビン384 2 2 2 2 2 2 BYK301 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 MG100S 10 10 10 10 10 10 なお、606Cは、旭化成製アルミペーストである。
【0081】
【表23】 表7(続き)比較ベース塗料 BO1 BO2 BO3 BO4 606C 10 10 10 10 トルエン 10 10 10 10 RO1 100 RO2 100 RO3 100 RO4 100 テトラッドC 12 16 18 10 燐酸モノオクチル 1 1 1 1 パーノック901S 10 10 10 MG 100 S 10 10 10 10 チヌビン384 2 2 2 2 サノールLS292 1 1 1 1 アセトン 2 2 2 2 テトラブチルホス 2 2 2 2 ホニウムブロマイド BYK301 0.02 0.02 0.02 0.02
【0082】塗料性能評価 得られた中塗塗料、ソリッドカラー塗料、クリヤー塗料
及びベースコート塗料から以下のようにして、塗膜を形
成させ、その特性を以下の要領で測定した。1.テストピースの作製 前記各塗料を用いて25℃及び60℃で塗装できる粘度
(100センチポイズ)になる最少の溶剤量を調べ、溶
剤含有率を算出した。この時使用した有機溶剤は、中塗
塗料、クリヤー塗料、ソリッドカラー塗料については、
キシレン/シクロヘキサノン(重量比50/50)の混
合溶液を使用した。ベースコート塗料については、トル
エン/メチルイソブチルケトン(重量比50/50)を
使用した。2.塗料性能の確認 (1)中塗塗料 塗装ガンとしてワイダー77(60℃)を使用して中塗
塗料を電着板の上に塗装し、150℃にて30分間焼き
付けた。その上に、溶剤型ベースコートH500(日本
ペイント(株))又は水性ベースコートH900(日本
ペイント(株))のいずれか一方を塗装した。上記溶剤
型ベースコートの上には10分間セットした後、OTO
561クリヤー塗料(日本ペイント(株))を塗装する
一方、水性ベースコート上には、100℃で、10分間
乾燥した後、OTO580クリヤー塗料(日本ペイント
(株))を塗装した。それぞれ140℃で30分間焼き
付けた。 (2)ソリッドカラー塗料 塗装ガンとしてワイダー77(60℃)を使用して、ソ
リッドカラー塗料を中塗板(OTO825、日本ペイン
ト(株))の上に塗装し、150℃で30分間で焼き付
けた。 (3)クリヤー塗料 塗装ガンとしてワイダー77を使用して、溶剤型ベース
コートH500(日本ペイント(株))又は水性ベース
コートH900(日本ペイント(株))のいずれか一方
を中塗板(OTO825、日本ペイント(株))の上に
塗装した。上記溶剤型ベースコートの上には10分間セ
ット後、水性ベースコート上には、100℃で10分間
乾燥後、クリヤー塗料を60℃で塗装し、150℃で3
0分間で焼付けた。 (4)ベースコート塗料 塗装ガンとしてワイダー77(25℃)を使用して、ベ
ースコート塗料を中塗板(OTO825、日本ペイント
(株))の上に塗装し、OTO580クリヤーをベース
コート塗装10分後に塗装し、150℃で30分間で焼
き付けた。上記各塗料から形成した塗膜について、以下
の各種性能試験を行い、その結果を以下の表8に示し
た。
及びベースコート塗料から以下のようにして、塗膜を形
成させ、その特性を以下の要領で測定した。1.テストピースの作製 前記各塗料を用いて25℃及び60℃で塗装できる粘度
(100センチポイズ)になる最少の溶剤量を調べ、溶
剤含有率を算出した。この時使用した有機溶剤は、中塗
塗料、クリヤー塗料、ソリッドカラー塗料については、
キシレン/シクロヘキサノン(重量比50/50)の混
合溶液を使用した。ベースコート塗料については、トル
エン/メチルイソブチルケトン(重量比50/50)を
使用した。2.塗料性能の確認 (1)中塗塗料 塗装ガンとしてワイダー77(60℃)を使用して中塗
塗料を電着板の上に塗装し、150℃にて30分間焼き
付けた。その上に、溶剤型ベースコートH500(日本
ペイント(株))又は水性ベースコートH900(日本
ペイント(株))のいずれか一方を塗装した。上記溶剤
型ベースコートの上には10分間セットした後、OTO
561クリヤー塗料(日本ペイント(株))を塗装する
一方、水性ベースコート上には、100℃で、10分間
乾燥した後、OTO580クリヤー塗料(日本ペイント
(株))を塗装した。それぞれ140℃で30分間焼き
付けた。 (2)ソリッドカラー塗料 塗装ガンとしてワイダー77(60℃)を使用して、ソ
リッドカラー塗料を中塗板(OTO825、日本ペイン
ト(株))の上に塗装し、150℃で30分間で焼き付
けた。 (3)クリヤー塗料 塗装ガンとしてワイダー77を使用して、溶剤型ベース
コートH500(日本ペイント(株))又は水性ベース
コートH900(日本ペイント(株))のいずれか一方
を中塗板(OTO825、日本ペイント(株))の上に
塗装した。上記溶剤型ベースコートの上には10分間セ
ット後、水性ベースコート上には、100℃で10分間
乾燥後、クリヤー塗料を60℃で塗装し、150℃で3
0分間で焼付けた。 (4)ベースコート塗料 塗装ガンとしてワイダー77(25℃)を使用して、ベ
ースコート塗料を中塗板(OTO825、日本ペイント
(株))の上に塗装し、OTO580クリヤーをベース
コート塗装10分後に塗装し、150℃で30分間で焼
き付けた。上記各塗料から形成した塗膜について、以下
の各種性能試験を行い、その結果を以下の表8に示し
た。
【0083】3.性能評価方法 (1)耐水性試験 各塗板を60℃の温水に10日間浸漬し、クロスカット
テープ剥離テスト(付着テスト)を行った。耐水性試験
において、塗料の剥離の無いものを◎、剥離が面積で5
%未満のものを○、5%以上のものを×とした。 (2)付着性試験 各塗板にナイフでクロスカットを入れ、そこにセロテー
プを張りつけて剥がすことにより、付着性試験を行っ
た。この試験において、付着性を示したものを○、そう
でないものを×と表示した。 (3)冷熱サイクル試験 各塗板にナイフでクロスカットを入れた後、80℃で1
時間、常温で1時間、−20℃で1時間、常温で1時間
を1サイクルとして10サイクル繰り返し、クラックの
発生を有無を確認した。この試験において、クラックの
発生のないものを○、そうでないものを×と表示した。 (4)溶剤含有率 25℃及び60℃のホットスプレーによる塗装可能な限
界粘度での溶剤含有率(%)を実測した。ここで、溶剤
含有量が15%以下で塗装可能なものを◎、15%より
30%以下で塗装可能なものを○、30%より40%以
下で塗装可能なものを△、40%より多いものを×とし
て表示した。 (5)耐チッピング性 各塗板をダイヤモンドショット試験機に角度20°でセ
ットし、−20℃で0.02gのダイヤモンドを200
km/Hの速度で衝突させ、その時の剥離面積(mm2 )を
測定した。ここで、剥離面積が1mm2 以下のものを◎、
1mm2 以上2mm 2 未満のものを○、2mm2 以上3mm2 未
満のものを△、3mm2 以上のものを×で示した。 (6)耐候性 促進耐候性試験機に3000時間かけた後、塗膜の光沢
保持率を測定した。ここで、光沢保持率が85%以上の
ものを◎、70%以上85%未満のものを○、70%未
満のものを×で表した。 (7)耐擦り傷性 フェルトに5%量のクレンザーをしみ込ませ、1kgの荷
重をかけて、30回往復させた後、光沢保持率を測定し
た。ここで、光沢保持率が75%以上のものを◎、60
%以上75%未満のものを○、60%未満のものを×で
表した。 (8)耐ガソリン性 塗装板を45°に傾け、そこにガソリン(日石シルバ
ー)を1ml流し、放置して乾燥させた。これを1サイク
ルとして10サイクル行った後に塗膜状態の変化を目視
で観察した。ここで、変化のないものを○、変色・クラ
ックの発生したものを×とした。 (9)タレ限界膜厚 中塗塗料、クリヤー塗料、ソリッドカラー塗料について
はキシレン/シクロヘキサン1/1で、ベース塗料につ
いては、トリエン/MIBK=1/1で、60℃におい
て100センチポイズになるように希釈して、塗布し、
140℃で30分焼付けた場合に、そのタレ限界の膜厚
が20μm 未満であるものを×、20μm 以上でかつ3
0μm 未満のものを○、30μm 以上のものを◎として
評価した。
テープ剥離テスト(付着テスト)を行った。耐水性試験
において、塗料の剥離の無いものを◎、剥離が面積で5
%未満のものを○、5%以上のものを×とした。 (2)付着性試験 各塗板にナイフでクロスカットを入れ、そこにセロテー
プを張りつけて剥がすことにより、付着性試験を行っ
た。この試験において、付着性を示したものを○、そう
でないものを×と表示した。 (3)冷熱サイクル試験 各塗板にナイフでクロスカットを入れた後、80℃で1
時間、常温で1時間、−20℃で1時間、常温で1時間
を1サイクルとして10サイクル繰り返し、クラックの
発生を有無を確認した。この試験において、クラックの
発生のないものを○、そうでないものを×と表示した。 (4)溶剤含有率 25℃及び60℃のホットスプレーによる塗装可能な限
界粘度での溶剤含有率(%)を実測した。ここで、溶剤
含有量が15%以下で塗装可能なものを◎、15%より
30%以下で塗装可能なものを○、30%より40%以
下で塗装可能なものを△、40%より多いものを×とし
て表示した。 (5)耐チッピング性 各塗板をダイヤモンドショット試験機に角度20°でセ
ットし、−20℃で0.02gのダイヤモンドを200
km/Hの速度で衝突させ、その時の剥離面積(mm2 )を
測定した。ここで、剥離面積が1mm2 以下のものを◎、
1mm2 以上2mm 2 未満のものを○、2mm2 以上3mm2 未
満のものを△、3mm2 以上のものを×で示した。 (6)耐候性 促進耐候性試験機に3000時間かけた後、塗膜の光沢
保持率を測定した。ここで、光沢保持率が85%以上の
ものを◎、70%以上85%未満のものを○、70%未
満のものを×で表した。 (7)耐擦り傷性 フェルトに5%量のクレンザーをしみ込ませ、1kgの荷
重をかけて、30回往復させた後、光沢保持率を測定し
た。ここで、光沢保持率が75%以上のものを◎、60
%以上75%未満のものを○、60%未満のものを×で
表した。 (8)耐ガソリン性 塗装板を45°に傾け、そこにガソリン(日石シルバ
ー)を1ml流し、放置して乾燥させた。これを1サイク
ルとして10サイクル行った後に塗膜状態の変化を目視
で観察した。ここで、変化のないものを○、変色・クラ
ックの発生したものを×とした。 (9)タレ限界膜厚 中塗塗料、クリヤー塗料、ソリッドカラー塗料について
はキシレン/シクロヘキサン1/1で、ベース塗料につ
いては、トリエン/MIBK=1/1で、60℃におい
て100センチポイズになるように希釈して、塗布し、
140℃で30分焼付けた場合に、そのタレ限界の膜厚
が20μm 未満であるものを×、20μm 以上でかつ3
0μm 未満のものを○、30μm 以上のものを◎として
評価した。
【0084】
【表24】 表8 耐水性 付着性 冷熱 溶剤含有率 耐チッピ タレ限 サイクル ング性 界膜厚 溶剤 水性 溶剤 水性 溶剤 水性 25℃ 60℃ 溶剤 水性 ベー ベー ベー ベー ベー ベー ベー ベー ス ス ス ス ス ス ス ス W1 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W2 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ◎ ◎ ◎ W3 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ◎ W4 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ △ ○ ○ ◎ W5 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W6 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W7 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ◎ W8 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W9 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ◎ W10 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ △ ○ ○ ◎ W11 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W12 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ◎ W13 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W14 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ◎ ◎ ◎ W15 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ◎ W16 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ △ ◎ ◎ ◎ W17 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W18 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W19 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W20 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ ○ ◎
【0085】
【表25】 表8(続き) 耐水性 付着性 冷熱 溶剤含有率 耐チッピ タレ限 サイクル ング性 界膜厚 溶剤 水性 溶剤 水性 溶剤 水性 25℃ 60℃ 溶剤 水性 ベー ベー ベー ベー ベー ベー ベー ベー ス ス ス ス ス ス ス ス W21 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ ○ ◎ W22 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ◎ W23 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W24 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ W25 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ ○ ◎W26 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ ○ ◎ WO1 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ × × ○ ○ × WO2 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ × × ○ ○ × WO3 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ × × ○ ○ × WO4 ○ ○ ◎ ◎ × × × × ◎ ◎ ◎ WO5 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ × WO6 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ × WO7 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ × WO8 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ × WO9 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ × WO10 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ × △ ○ ○ × WO11 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ × WO12 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ ○ ×WO13 ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ×
【0086】クリヤー塗料の特性評価
【0087】
【表26】 表9 耐擦り 耐侯性 溶剤含有率 耐ガソリン タレ限界 傷性 性 膜厚 溶剤 水性 溶剤 水性 25℃ 60℃ 溶剤 水性 ベー ベー ベー ベー ベー べー ス ス ス ス ス ス C1 ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ C2 ◎ ◎ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ C3 ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ C4 ○ ○ ○ ○ △ △ ○ ○ ○ C5 ◎ ◎ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ○ C6 ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ○ CO1 ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ × CO2 ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ × CO3 ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ × CO4 × × ○ ○ × × × × ○
【0088】ソリッドカラー塗料の特性評価
【0089】
【表27】 表10 耐擦り 耐侯性 溶剤含有率 耐ガソリン タレ限界 傷性 性 膜厚 溶剤 水性 溶剤 水性 25℃ 60℃ 溶剤 水性 ベー ベー ベー ベー ベー べー ス ス ス ス ス ス S1 ○ ◎ △ ○ ○ ◎ S2 ◎ ◎ △ ○ ○ ◎ S3 ○ ◎ △ ○ ○ ◎ S4 ○ ◎ △ △ ○ ◎ S5 ◎ ◎ ○ ◎ ○ ◎ S6 ○ ◎ △ △ ○ ◎ S7 ○ ◎ △ ○ ○ ◎ S8 ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ S9 ○ ◎ △ ○ ○ ◎ S10 ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ S11 ○ ◎ △ ○ ○ ◎ SO1 ○ ○ × × ○ × S02 ○ ○ × × ○ × SO3 ○ ○ × × ○ × S04 × ○ × × × ◎
【0090】ベースコート塗料の特性評価
【0091】
【表28】 表11 耐水性 付着性 冷熱 溶剤含有率 耐チッピ タレ限 サイクル ング性 界膜厚 溶剤 水性 溶剤 水性 溶剤 水性 25℃ 60℃ 溶剤 水性 ベー ベー ベー ベー ベー ベー ベー ベー ス ス ス ス ス ス ス ス B1 ○ ○ ○ △ ○ ◎ ○ B2 ○ ○ ○ △ ○ ◎ ○ B3 ○ ○ ○ △ ○ ◎ ○ B4 ○ ○ ○ △ △ ◎ ○ B5 ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ ○B6 ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ BO1 ◎ ○ ○ × × ◎ × BO2 ◎ ○ ○ × × ◎ × BO3 ◎ ○ ○ × × ◎ ×BO4 ◎ ○ × × × ◎ ◎
【0092】
【発明の効果】上記表から分かるように、本発明のブロ
ック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーを使
用すると、数平均分子量、重量平均分子量又は重量平均
分子量/数平均分子量の比が本発明の範囲内にない比較
ポリエステルオリゴマーを使用する場合又はビニルエー
テルブロック基でブロック化したポリエステルオリゴマ
ーを使用する場合に比べて、25℃において塗装可能な
限界の溶剤量を40%以下とでき、しかもタレの生じる
限界膜厚を大幅に改善できるとともに、得られた塗膜の
耐擦り傷性や、耐チッピング性、耐水性、耐候性、耐ガ
ソリン性等の種々の塗膜特性を良好にすることができ
る。また、本発明の塗料組成物は、低溶剤型であるの
で、大量の有機溶剤の揮発による大気汚染の問題を大幅
に低減させることができ、環境問題に適合した塗料組成
物である。
ック化カルボキシル基含有ポリエステルオリゴマーを使
用すると、数平均分子量、重量平均分子量又は重量平均
分子量/数平均分子量の比が本発明の範囲内にない比較
ポリエステルオリゴマーを使用する場合又はビニルエー
テルブロック基でブロック化したポリエステルオリゴマ
ーを使用する場合に比べて、25℃において塗装可能な
限界の溶剤量を40%以下とでき、しかもタレの生じる
限界膜厚を大幅に改善できるとともに、得られた塗膜の
耐擦り傷性や、耐チッピング性、耐水性、耐候性、耐ガ
ソリン性等の種々の塗膜特性を良好にすることができ
る。また、本発明の塗料組成物は、低溶剤型であるの
で、大量の有機溶剤の揮発による大気汚染の問題を大幅
に低減させることができ、環境問題に適合した塗料組成
物である。
フロントページの続き (72)発明者 植村 浩行 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 古賀 一陽 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 大澤 美香 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 −COOZ (但し、Zは、以下の式: 【化1】 (式中、R1〜R3は、アルキル基又はアリール基であ
る。)で示されるシリルブロック基である。)で示され
るブロック化カルボキシル基を有するポリエステルオリ
ゴマーであって、前記ブロック化カルボキシル基の量が
1.5〜5.0モル/kg樹脂、数平均分子量が500〜
1800、重量平均分子量が500〜3600、重量平
均分子量/数平均分子量が1.0〜2.0であるポリエ
ステルオリゴマーと、 分子中にエポキシ基を2個以上有しかつ分子量が300
〜1500であるエポキシ基含有化合物と、を含み、か
つ有機溶剤量が0〜40%であることを特徴とする低溶
剤型樹脂組成物。 - 【請求項2】前記有機溶剤量が5〜35%である、請求
の範囲1項記載の低溶剤型樹脂組成物。 - 【請求項3】(1)−COOZ (但し、Zは、以下の式: 【化2】 (式中、R1〜R3は、アルキル基又はアリール基であ
る。)で示されるシリルブロック基である。)で示され
るブロック化カルボキシル基を有するポリエステルオリ
ゴマーであって、前記ブロック化カルボキシル基の量が
1.5〜5.0モル/kg樹脂、数平均分子量が500〜
1800、重量平均分子量が500〜3600、重量平
均分子量/数平均分子量が1.0〜2.0であるポリエ
ステルオリゴマーと、 (2)分子中にエポキシ基を2個以上有しかつ分子量が
300〜1500であるエポキシ基含有化合物と、 (3)ブロック化カルボキシル基からブロック基を解離
させる酸性触媒と、 (4)カルボキシル基とエポキシ基との反応を触媒する
塩基性触媒と、を含み、かつ有機溶剤量が0〜40%で
あることを特徴とする低溶剤型塗料組成物。 - 【請求項4】請求項3記載の低溶剤型塗料組成物を被塗
物の表面に塗装する方法であって、略水平方向軸の回り
に回転可能に支持された前記被塗物の表面に通常の上下
方向に延びる面ではタレの生じる膜厚に塗料を塗布し、
次いで、前記被塗物の表面に塗布した塗料のタレが重力
により生じる前に前記被塗物を略水平方向軸回りに回転
させ始め、かつ前記回転が少なくとも塗布した塗料のタ
レが重力により生じる以前に被塗物の表面が略垂直状態
から略水平状態に移行するような速度でしかも回転によ
る遠心力により塗料のタレが生じる速度より遅い速度で
回転させることを特徴とする低溶剤型塗料組成物の塗装
方法。 - 【請求項5】請求項3記載の低溶剤型塗料組成物を被塗
物の表面に塗装する方法であって、前記低溶剤型塗料組
成物を30〜80℃で塗装することを特徴とする低溶剤
型塗料組成物の塗装方法。 - 【請求項6】請求項3記載の低溶剤型塗料組成物を被塗
物の表面に塗装し、次いで熱硬化させて、前記被塗物の
表面に塗膜を形成させることを特徴とする低溶剤型塗料
組成物の塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23830094A JPH08104733A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 低溶剤型樹脂組成物、それを用いる塗料組成物、並びにその塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23830094A JPH08104733A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 低溶剤型樹脂組成物、それを用いる塗料組成物、並びにその塗装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08104733A true JPH08104733A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17028155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23830094A Pending JPH08104733A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 低溶剤型樹脂組成物、それを用いる塗料組成物、並びにその塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08104733A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022080470A1 (ja) * | 2020-10-16 | 2022-04-21 | 東洋紡株式会社 | 架橋ポリエステル樹脂 |
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1994
- 1994-10-03 JP JP23830094A patent/JPH08104733A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022080470A1 (ja) * | 2020-10-16 | 2022-04-21 | 東洋紡株式会社 | 架橋ポリエステル樹脂 |
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