JPH09157589A - 耐チッピング性に優れた塗料用樹脂組成物、それを用いた塗料組成物、並びにその塗装及び塗膜形成方法 - Google Patents

耐チッピング性に優れた塗料用樹脂組成物、それを用いた塗料組成物、並びにその塗装及び塗膜形成方法

Info

Publication number
JPH09157589A
JPH09157589A JP7320591A JP32059195A JPH09157589A JP H09157589 A JPH09157589 A JP H09157589A JP 7320591 A JP7320591 A JP 7320591A JP 32059195 A JP32059195 A JP 32059195A JP H09157589 A JPH09157589 A JP H09157589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
parts
hours
polyester oligomer
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7320591A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Marutani
義明 丸谷
Mika Oosawa
美香 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP7320591A priority Critical patent/JPH09157589A/ja
Publication of JPH09157589A publication Critical patent/JPH09157589A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】チッピングプライマー層を使用することなく、
優れた耐チッピング性を有する塗膜を提供する塗料用組
成物、その組成物をバインダーとして使用する塗料組成
物、並びにその塗料組成物の塗装方法を提供する。 【解決手段】塗料用のバインダーとして、数平均分子量
が1500〜15000であり、芳香族環の含有量が0.
9〜3.3個/Kg樹脂であり、ラクトン含有量が20〜6
0重量%であり、水酸基価が56〜300であり、しか
も、分子の仮想的中心から放射状に複数分岐を有し、そ
の分岐から更に複数の分岐が伸びているスターバースト
型ポリエステルオリゴマーと、アミノプラスト樹脂、イ
ソシアネートプレポリマー及びブロックされたイソシア
ネートプレポリマーからなる群から選択される硬化剤と
を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車等
の被塗物のクリヤー塗料や、中塗塗料、ソリッドカラー
塗料、ベースコート等として好適に使用することのでき
る塗料組成物に関する。本発明は、チッピングプライマ
ー層を予め塗布することなく、塗膜に優れた耐チッピン
グ性を付与できる塗料組成物、及びそれをバインダーと
して使用する塗料組成物、並びに塗料組成物の塗装方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、欧州や北米では、冬期に道路の凍
結を防止するため、それまで使用されていた塩化カルシ
ウムの代わりに、環境保護の観点から砕石を散布するこ
とが行われるようになっている。しかしながら、車の走
行中に、前方車又は対向車線の車によって跳ね上げられ
た砕石が、車体に衝突し、車体前部の塗料を剥離させる
現象(チッピング現象)が著しく生じるようになってき
た。このチッピング現象によって、従来の電着塗装・中
塗塗装・上塗塗装の塗膜構成では、大きな塗膜の剥離が
生じたり、鋼板までに達する傷によって錆を生じるなど
問題となっていた。そこで、従来においては、このよう
なチッピング現象によって生じる問題点を解消するため
に、電着塗装と中塗塗装との間に、膜厚が数ミクロンオ
ーダーのゴム状物質からなるチッピングプライマー層を
形成することが試みられている。しかしながら、チッピ
ングプライマー層を設けることにより、確かに、耐チッ
ピング性の向上した塗膜が得られるが、塗装工程が増
え、人件費や塗装材料、塗装作業等の観点から経済的に
不利である。従って、従来より、チッピングプライマー
層を使用することなく、それ自体で優れた耐チッピング
性を付与することのできる塗料組成物が強く要望されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、優
れた耐チッピング性を付与する塗膜を提供することので
きる樹脂組成物、及びその樹脂組成物をバインダーとし
て使用する塗料組成物、更には、その塗料組成物を塗装
するのに好適な塗装方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、鋭意研究を重ね
た結果、ポリエステルオリゴマーを製造する際に、従来
の一括仕込みによる合成ではなく、反応成分を順次反応
させる分割仕込みにより、得られるポリエステルオリゴ
マーの分子構造、分子量、水酸基価等を容易に制御する
ことができるとともに、特定構造を有するポリエステル
オリゴマーを塗料組成物に使用することにより、優れた
耐チッピング性を有する塗膜を得ることができることが
分かった。従来、ポリエステルオリゴマーとして、直鎖
(リニア)構造のものを使用して塗膜の耐チッピング性
を向上させる技術は提案されている(例えば、特公平6
−27279号及び同6−29379号公報)が、この
ような直鎖構造のポリマーを使用するだけでは、塗膜の
耐チッピング性を向上させるには充分ではなく、チッピ
ングプライマー層を併用する他には、実用的に優れた耐
チッピング性を有する塗膜、特に、45〜90°の角度
から物体があたる場合の優れた耐チッピング性を有する
塗膜を形成することは困難であった。また、他の分子構
造のポリエステルオリゴマー、例えば、中心から放射状
に伸びた分岐を有するが、その分岐から更に分岐する構
造を有しない単なるスター型ポリエステルオリゴマー
や、ラダー型ポリエステルオリゴマー等の分岐ポリエス
テルオリゴマーについても検討したが、やはり、それ自
体で単独に使用した場合に、優れた耐チッピング性を付
与するには実用的に充分ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、チッピングプライマー層を併用すること
なく、単独で優れた耐チッピング性を提供できる塗料組
成物について鋭意研究を重ねた結果、ポリエステルオリ
ゴマーの分子構造を、分子の仮想的中心から放射状に複
数分岐が生じ、更にその分岐から複数の分岐が伸びてい
る、所謂スターバースト型の構造とすることにより、ま
た、その分子量や、含有する芳香族環の量、ラクトン含
有量、及び水酸基価を所定の範囲に設定することによ
り、得られるスターバースト型ポリマーを含有する塗料
組成物から形成させた塗膜において、網目が密になり、
網目間の分子のモビリティーが高くなり、従って、耐チ
ッピング性に優れた強靱な塗膜を形成することができる
ことが分かった。本発明は、このような新規な知見に基
づいて成されたものである。即ち、本発明は、以下の発
明に関する。 1.数平均分子量が1500〜15000であり、芳香
族環の含有量が0.9〜3.3個/Kg樹脂であり、ラクトン
含有量が20〜60重量%であり、水酸基価が56〜3
00であり、しかも、分子の仮想的中心から放射状に複
数分岐を有し、その分岐から更に複数の分岐が伸びてい
るスターバースト型ポリエステルオリゴマーと、アミノ
プラスト樹脂、イソシアネートプレポリマー及びブロッ
クされたイソシアネートプレポリマーからなる群から選
択される硬化剤と、を含有することを特徴とする塗料用
樹脂組成物、 2.数平均分子量が1500〜15000であり、芳香
族環の含有量が0.9〜3.3個/Kg樹脂であり、ラクトン
含有量が20〜60重量%であり、水酸基価が56〜3
00であり、しかも、分子の仮想的中心から放射状に複
数分岐を有し、その分岐から更に複数の分岐が伸びてい
るスターバースト型ポリエステルオリゴマーと、アミノ
プラスト樹脂、イソシアネートプレポリマー及びブロッ
クされたイソシアネートプレポリマーからなる群から選
択される硬化剤と、を含有することを特徴とする塗料組
成物、 3.上記2に記載の塗料組成物を被塗物の表面に塗装
し、次いで熱硬化させて前記被塗物の表面に塗膜を形成
することを特徴とする塗装方法、及び 4.上記3に記載の塗料組成物を被塗物の表面に塗装す
る方法であって、略水平方向軸の回りに回転可能に支持
された前記被塗物の表面に通常の上下方向に延びる面で
はタレの生じる膜厚に塗料を塗布し、次いで、前記被塗
物の表面に塗布した塗料のタレが重力により生じるまえ
に前記被塗物を略水平方向軸回りに回転させ始め、かつ
前記回転が少なくとも塗布した塗料のタレが重力により
生じる以前に被塗物の表面が略垂直状態から略水平状態
に移行するような速度でしかも回転による遠心力により
塗料のタレが生じる速度より遅い速度で回転させること
を特徴とする塗装方法。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用されるスターバースト型ポリエステ
ルオリゴマーは、数平均分子量1500〜15000、
芳香族環の含有量0.9〜3.3個/Kg樹脂、ラクトン含有
量20〜60重量%、及び水酸基価56〜300を有す
る。スターバースト型ポリエステルオリゴマーの数平均
分子量が1500よりも小さいと、架橋を密にすること
が困難となり、強靱な塗膜を形成することが困難にな
る。一方、スターバースト型ポリエステルオリゴマーの
数平均分子量が15000よりも大きくなると塗装時の
固形分が低くなり、耐チッピング性を付与するに充分な
厚みの膜厚を付与することができない。好ましい数平均
分子量は、2000〜10000、特に好ましくは25
00〜8000である。塗膜に充分な塗膜硬度及び分子
鎖のモービリティーを付与し、優れた耐チッピング性を
有する塗膜とするためには、スターバースト型ポリエス
テルオリゴマーの芳香族環の含有量は、0.9〜3.3個/
Kg樹脂、好ましくは1.2〜2.5個/Kg樹脂、特に好まし
くは1.5〜2.3個/Kg樹脂である。
【0006】得られる塗膜に、充分な分子鎖のモービリ
ティーを付与し、耐チッピング性に優れた塗膜を提供す
るためには、スターバースト型ポリエステルオリゴマー
のラクトン含有量は、20〜60重量%、好ましくは2
2〜55重量%、特に好ましくは25〜50重量%であ
る。ここで、ラクトン含有量は、スターバースト型ポリ
エステルオリゴマーを形成する際に使用されるラクトン
の付加反応量であり、スターバースト型ポリエステルオ
リゴマーの重量に基づいて計算される。得られる塗膜に
充分な耐チッピング性を付与するためには、スターバー
スト型ポリエステルオリゴマーの水酸基価は、56〜3
00であり、好ましくは、65〜250、特に好ましく
は70〜200である。なお、スターバースト型ポリエ
ステルオリゴマーの重量平均分子量/数平均分子量比
は、好ましくは1〜4、特に好ましくは1〜2である。
この値が小さいほど、分子量が均一であり、従って、均
一な特性を有するスターバースト型ポリエステルオリゴ
マーが得られる。また、スターバースト型ポリエステル
オリゴマーの水酸基の量は、好ましくは、1.2〜10.0
モル/Kg樹脂、更に好ましくは1.5〜6.0モル/Kg樹
脂、特に好ましくは、2.0〜3.5モル/Kg樹脂である。
【0007】本発明で使用されるスターバースト型ポリ
エステルオリゴマーは、その中心(仮想的中心)から放
射状に延びる複数の分岐部(又は延長部)を有し、しか
もその分岐から更に分岐する複数の分岐部(又は延長
部)を有する構造であることが必要である。分子の中心
から単に放射状に延び、更にその分岐部から分岐する枝
がない場合には、架橋を密にするには低分子量のものを
使用する必要があるが、この場合、架橋を密にするよう
な高い水酸基価を有するポリエステルオリゴマーを製造
することはできない。また、ラダー型等のその他の分子
構造のものでは、塗膜における網目構造が不規則とな
り、耐チッピング性に優れた塗膜を形成することが難し
い。スターバースト型ポリエステルオリゴマーの中心か
ら放射状に延びる分岐部(第1分岐)の数は、特に制限
されるものではないが、通常、3〜10、好ましくは3
〜8個である。第1分岐の数が、3よりも少ない場合に
は、架橋が密にならず、耐擦り傷性が低下し易く、好ま
しくない。一方、第1分岐の数が10よりも多くなる
と、却って、架橋が密となり過ぎ、耐チッピングが低下
しやすいため、やはり好ましくない。また、第1分岐か
ら更に分岐する第2分岐の数については、上記の第1分
岐の場合と同様である。なお、反応させる際のモル比
や、反応体の構造等によって、第1分岐や第2分岐の数
及び分子量(若しくは長さ)等は自由に調整することが
できる。
【0008】このようなスターバースト型ポリエステル
オリゴマーは、例えば、以下の方法によって製造するこ
とができる。まず、1分子中に3〜6個の水酸基を有す
るポリオールに、必要に応じて、ラクトンを付加反応さ
せることにより、水酸基を有する第1分岐の長さを延長
してから、1分子中に複数のカルボキシル基を含有する
多価カルボン酸又はその酸無水物を反応させる。第1分
岐の水酸基と、多価カルボン酸又はその酸無水物との反
応によって、分子の中心から放射状に延びる第1分岐か
ら、更に複数の第2分岐が形成される。詳しく述べれ
ば、この反応によって、第1分岐の末端部の水酸基と、
多価カルボン酸又はその酸無水物のカルボキシル基との
反応によって、エステル結合が形成するとともに、第1
分岐の末端部に遊離の複数のカルボキシル基が生成す
る。このカルボキシル基を起点として、第2分岐が成長
する。次いで、遊離のカルボキシル基に対して、エポキ
シ基を含有する化合物(エポキシ基含有化合物)を反応
させることによって、エポキシ基とカルボキシル基との
反応によってエステル結合が形成するとともに、第1分
岐の末端部には(二級の)水酸基が形成する。その後、
更に必要に応じて、この水酸基に対して、ラクトンを付
加反応させることによって、第2分岐の長さを更に延長
することもできる。
【0009】なお、カルボキシル基と反応させるエポキ
シ基含有化合物としては、グリシドールのような1分子
中にエポキシ基と水酸基とを含有するエポキシ基含有化
合物を使用又は併用することによって、カルボキシル基
とエポキシ基含有化合物との反応によって、一度に2個
の水酸基を生成させることができる。使用されるポリオ
ールとしては、トリオール、テトラオール、ペンタオー
ル、及びヘキサオールが好ましく挙げられる。トリオー
ルとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、トリスヒドロキシメチル
アミノメタン、1,2,6−ヘキサントリオール等が挙
げられる。テトラオールとしては、例えば、ペンタエリ
スリトール、ジグリセリン、リキソース、ソルビトー
ル、ジトリメチロールプロパンが挙げられる。ペンタオ
ールとしては、例えば、マンノースが挙げられる。ヘキ
サオールとしては、例えば、イノシトール、ジペンタエ
リスリトールが挙げられる。特に、合成の容易さから、
トリオール又はテトラオールを使用することが好まし
い。ポリオールの使用量は、通常、スターバースト型ポ
リエステルオリゴマーの0.01〜30重量%、好ましく
は0.1〜20重量%、特に好ましくは1〜15重量%で
ある。
【0010】多価カルボン酸としては、分子中に複数の
カルボキシル基を含有するものであれば、特に制限なく
使用することができる。多価カルボン酸としては、好ま
しくは、芳香族多価カルボン酸が使用される。好ましい
芳香族多価カルボン酸としては、カルボキシル基を3個
以上、好ましくは3〜6個、特に好ましくは3〜5個有
する芳香族多価カルボン酸が適当である。なお、ここ
で、芳香族多価カルボン酸における芳香族環としては、
ベンゼン環や、ナフタレン環、更には複素環等が挙げら
れる。具体的には、芳香族カルボン酸としては、無水ト
リメリット酸、トリメリット酸や、ピロメリト酸等、更
にはその誘導体が含まれる。この誘導体としては、例え
ば、以下の式1で示される芳香族カルボン酸を挙げるこ
とができる。
【0011】
【化1】
【0012】また、芳香族多価カルボン酸の酸無水物も
同様に使用することができる。この内、上記式1に対応
する酸無水物を以下の式2として示す。なお、この酸無
水物を以下モノマーAと言う。
【0013】
【化2】
【0014】多価カルボン酸の使用量は、通常、スター
バースト型ポリエステルオリゴマーの1〜50重量%、
好ましくは3〜45重量%、特に好ましくは5〜40重
量%である。ラクトンとしては、例えば、ε−カプロラ
クトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、
δ−バレロラクトン等が挙げられる。合成の容易さか
ら、ラクトンとしては、ε−カプロラクトンを使用する
ことが好ましい。使用するラクトンの種類によって、分
岐部の長さを調整することができる。ラクトンの使用量
は、上記の通りである。エポキシ基含有化合物として
は、エポキシ基含有化合物を分子中に1個有するものが
好ましい。このようなモノエポキシ化合物としては、不
飽和結合を有する脂肪族炭化水素のエポキサイド、特
に、α−オレフィンのエポキサイドや、グリシジルエー
テル、グリシジルエステル等が好ましく使用することが
できる。α−オレフィンのエポキサイドとしては、炭素
数3〜25のエポキサイドが好ましい。例えば、プロピ
レンオキサイドや、AOEX24(炭素数12及び14のα−
オレフィンのエポキサイド混合物)及びAOEX68(炭素数
16及び18のα−オレフィンのエポキサイド混合物)
(以上、ダイセル化学工業製)などが挙げられる。ま
た、グリシジルエーテルとしては、例えば、ブチルグリ
シジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、デシル
グリシジルエーテル、クレシルグリシジルエーテル等が
挙げられる。グリシジルエステルとしては、例えばカジ
ュラーE10 及びPES10 (以上、油化シェル製エポキシ基
樹脂)等が挙げられる。この内、PES10 は、分子中にベ
ンゼン環を有する。また、使用することのできる水酸基
含有モノエポキシ化合物としては、1,2−エポキシヘ
キサノール、1,2−エポキシオクタノール、1,2−
エポキシデカノール、ヒドロキシブチルグリシジルエー
テル、ヒドロキシオクチルグリシジルエーテル、ヒドロ
キシフェニルグリシジルエーテル、ヒドロキシブチルグ
リシジルエステル、ヒドロキシシクロヘキシルグリシジ
ルエステル等が挙げられる。
【0015】エポキシ基含有化合物の使用量は、通常、
スターバースト型ポリエステルオリゴマーの5〜70重
量%、好ましくは7〜60重量%、特に好ましくは10
〜50重量%である。上記成分は、各当量付近で使用す
ることによって、中心から均一に分岐するスターバース
ト型ポリエステルオリゴマーを調製することができる。
勿論、当量以下で使用することによって、分岐の分子量
(又は長さ)等を修正して、種々の形態のスターバース
ト型ポリエステルオリゴマーを調製することができる。
このような修正は、当業者には自明である。上記成分を
反応させる場合、反応を100〜180℃で行う場合に
おいては、カルボキシル基又は酸無水基は、ポリオール
の水酸基と反応して、末端部にカルボキシル基を有しか
つエステル結合を有する延長部が形成する。ラクトン
は、カルボキシル基よりも、水酸基と優先的に反応し
て、末端部に水酸基を有しかつエステル結合を有する延
長部を形成する。エポキシ含有化合物のエポキシ基は、
水酸基よりも、優先的にカルボキシル基と反応し、エス
テル結合を有する延長部を形成する。この時、二級の水
酸基が生じる。
【0016】また、第1分岐の数は、使用するポリオー
ルの水酸基の数によって自由に調整することができる。
上記スター型ポリエステルオリゴマーの製造に使用され
るエステル化反応には、従来より公知のエステル化反応
に使用される条件が採用される。通常、この合成には、
ラクトンの反応を促進する触媒や、カルボキシル基とエ
ポキシ基との反応を促進する触媒等が使用される。ラク
トン反応触媒としては、例えば、リン酸モノエステル
や、塩酸、硫酸等のブレンステッド酸、テトラブチルチ
タネートなどのチタネート化合物、ジブチルスズジラウ
レート、ジメチルスズジクロライドなどの有機スズ化合
物等が好ましく使用することができる。カルボキシル基
とエポキシ基との反応は、無触媒でも可能であるが、反
応時間を短縮させるために、触媒として、例えば、1−
メチルイミダゾールやジメチルイミダゾール等のイミダ
ゾール、テトラブチルホスホニウムブロマイドやテトラ
ラウリルホスホニウムクロライド等の四級ホスホニウム
塩、テトラアンモニウムブロマイドや、テトラアンモニ
ウムクロライド、トリラウリルアンモニウムアセテート
等の四級アンモニウム塩等、塩化亜鉛、ナフテン酸亜
鉛、ナフテン酸銅などのルイス酸が好ましく使用され
る。
【0017】これらの触媒は、触媒量で使用される。具
体的には、ラクトン反応触媒の場合には、例えば、ラク
トンの使用量に対して、0.00001〜10重量%、
好ましくは0.0001〜1重量%であり、カルボキシ
ル基とエポキシ基との反応触媒の場合には、例えば、カ
ルボキシル基含有化合物又はエポキシ化合物の使用量に
基づいて、0.001〜10重量%、好ましくは0.0
01〜5重量%である。反応温度は、一般に100〜2
00℃、好ましくは120〜180℃である。また、反
応時間は、30分〜48時間、好ましくは3〜12時間
である。なお、スターバースト型ポリエステルオリゴマ
ーのガラス転移温度(Tg) は、好ましくは、−50℃〜
30℃、特に好ましくは−20〜20℃である。本発明
で使用される硬化剤は、アミノプラスト樹脂、イソシア
ネートプレポリマー及びブロックされたイソシアネート
プレポリマーからなる群から選択される。アミノプラス
ト樹脂としては、例えば、メラミン樹脂、ベンゾグアナ
ミン樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。アミノプラスト樹
脂としては、メラミン樹脂が好ましい。メラミン樹脂
は、メラミンとホルムアルデヒドとの重合によって製造
され、その製造方法は、当業者には周知である。
【0018】イソシアネートプレポリマーは、ポリイソ
シアネートの重合体である。ここで、ポリイソシアネー
トとしては、イソシアネート基を複数有するポリイソシ
アネートが使用される。イソシアネート基の数は、一般
に2〜6個、好ましくは2〜4個である。ポリイソシア
ネートとしては、特に、ジイソシアネートが好ましく使
用される。このようなジイソシアネートとしては、例え
ば、キシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネ
ート、1,10−デカメチレンジイソシアネート、1,
18−オクタデカメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート、リジントリイソシアネート等が挙げら
れる。これらのジイソシアネートとしては、ヘキサメチ
レンジイソシアネートが好ましい。イソシアネートプレ
ポリマーとしては、例えば、ポリイソシアネートが複数
結合して環状になったポリイソシアネート化合物が挙げ
られる。このような環状ポリイソシアネートとしては、
例えば、ポリイソシアネートの3量体であるイソシアヌ
ル環を有するイソシアヌレート等が好ましいものとして
挙げることができる。
【0019】ブロックされたイソシアネートプレポリマ
ーは、上記イソシアネートプレポリマーのイソシアネー
ト基がブロックされた化合物である。ブロック剤として
は、モノアルコールや、オキシム、アセト酢酸エチルな
どのアセト酢酸化合物に由来するものが通常である。好
ましい具体的なイソシアネートプレポリマーとしては、
環状重合体であるヘキサメチレンジイソシアネートイソ
シアヌレート体(例えば、パーノック901S(大日本
インキ化学工業製))や、デュラネート TPA-100(旭化
成製)等が挙げられる。本発明の塗料組成物は、上記ス
ターバースト型ポリエステルオリゴマーと、硬化剤とを
そのままで、又は必要に応じて、従来より塗料の分野に
おいて使用されている硬化触媒、顔料(例えば、着色顔
料や、光輝剤)、タレ止め剤又は沈降防止剤、レベリグ
剤、分散剤、消泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防
止剤、シンナー等を適宜配合して、調製することができ
る。本発明の塗料組成物においては、必要に応じて、ス
ターバースト型ポリエステルオリゴマーの水酸基と上記
硬化剤との硬化反応を促進するための硬化触媒を配合し
てもよい。
【0020】このような硬化触媒としては、酸触媒が使
用される。酸触媒としては、例えば、強酸性触媒又は弱
酸性触媒が使用される。強酸性触媒としては、例えば、
塩酸や、硝酸、硫酸等の無機酸又は、スルホン酸等の有
機酸、更にはそれらのエステルやアンモニウム塩、オニ
ウム塩等の塩等が挙げられる。特に、強酸性触媒として
は、スルホン酸、そのエステル若しくはアミン塩や、安
息香酸、トリクロル酢酸等が好ましい。具体的には、ス
ルホン酸としては、例えば、メタンスルホン酸、エタン
スルホン酸等の脂肪族スルホン酸や、p-トルエンスルホ
ン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ナフタリンジスル
ホン酸、ジノニルナフタリンスルホン酸、ジノニルナフ
タリンジスルホン酸等の芳香族スルホン酸等が挙げられ
る。強酸性触媒としては、芳香族スルホン酸又はそのエ
ステルが好ましく、具体的には、p-トルエンスルホン酸
や、ジノニルナフタリンジスルホン酸が、塗膜の耐水性
を向上させるので、特に好ましい。一方、弱酸性触媒と
しては、例えば、リン酸類、リン酸モノエステル、亜リ
ン酸エステル、不飽和基含有リン酸エステル等が挙げら
れる。弱酸性触媒としては、特に、リン酸類又はそのエ
ステルが好ましい。そのようなリン酸類又はそのエステ
ルとして、例えば、リン酸、ピロリン酸等や、リン酸モ
ノ又はジエステル等が挙げられる。リン酸モノエステル
としては、例えば、リン酸モノオクチル、リン酸モノプ
ロピル、リン酸モノラウリル等が挙げられる。リン酸ジ
エステルとしては、例えば、リン酸ジオクチル、リン酸
ジプロピル、リン酸ジラウリル等が挙げられる。更に
は、モノ(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)アシ
ッドホスフェートが挙げられる。
【0021】酸触媒は、別途添加することによって樹脂
中に配合できるが、樹脂中に酸基を残存させておいても
酸触媒として機能させることができる。また、60℃ま
では触媒の作用を生じず、60℃以上になると、硬化触
媒としての作用を発揮する熱潜在性触媒を使用すること
ができる。このような触媒を配合すると、塗料組成物を
長期に保存しても、樹脂がゲル化したり、増粘すること
がないので、特に、一液型の塗料として使用する場合に
は取扱いが容易である。このような熱潜在性触媒として
は、 (R1n ──M で表される触媒が好ましいものとして例示することがで
きる。式中、R1は、炭素数1〜20のアルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アシルオキシ基、又は活性メチ
レン基に隣接したカルボニル基である。アルキル基とし
ては、直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基が含まれ、例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n-ブチル基、
s-ブチル基、t-ブチル基、n-ヘプチル基、s-ヘプチル基
等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、ナ
フチル基、アントラセン基等が挙げられる。アルコキシ
基としては、上記アルキル基を有するアルコキシ基が挙
げられる。アシルオキシ基としては、例えば、アセチル
オキシ基、プロパノイロキシ基、ブタノイロキシ基等が
挙げられる。また、活性メチレン基に隣接したカルボニ
ル基としては、例えば、メチルカルボニルメチル基や、
フェニルカルボニルメチル基等が挙げられる。
【0022】Mは、Mg、Al、Ca、Sn、Pb又は
周期表における第4周期から第6周期の内、3A族から
7A族、8族、1B及び2B族に属する遷移金属原子で
ある。nは、1〜6の整数である。この内、好ましいM
は、Ca、Sn、Pb、Zn及びCoである。上記熱潜
在性触媒の具体例としては、例えば、アルミニウムアセ
チルアセトネート、鉄アセチルアセトネート、ジルコニ
ウムアセチルアセトネート、ジブチルスズアセチルアセ
トネート、ジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズ
エステルマレート、ナフテン酸マグネシウム、ナフテン
酸カルシウム、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸鉄、ナ
フテン酸コバルト、ナフテン酸銅、ナフテン酸亜鉛、ナ
フテン酸ジルコニウム、ナフテン酸鉛、オクチル酸カル
シウム、オクチル酸マンガン、オクチル酸鉄、オクチル
酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸ジルコニウ
ム、オクチル酸スズ、オクチル酸鉛、ラウリン酸亜鉛、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸コバルト、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸鉛等が挙げられる。好
ましい熱潜在性触媒としては、例えば、ジブチルスズア
セチルアセトネート、ジブチルスズジラウレート、ジオ
クチルスズエステルマレート、ナフテン酸カルシウム、
ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸鉛、
オクチル酸カルシウム、オクチルコバルト、オクチル酸
亜鉛、オクチル酸スズ、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸鉛等が挙げられる。
【0023】これらの触媒としては、四級アンモニウム
塩及びホスホニウム塩が特に好ましい。四級アンモニウ
ムとしては、特に、トリラウリルメチルアンモニウムア
セテート、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テト
ラn-ヘキシルアンモニウムブロマイド等が好ましい。一
方、ホスホニウム塩としては、テトラブチルホスホニウ
ムブロマイド、エチルトリフェニルホスホニウムブロマ
イド等が好ましい。なお、これらの触媒は、適宜、組合
せて使用することもできる。硬化触媒は、ポリエステル
オリゴマーの重量に基づいて、0.001〜10%、好
ましくは0.001〜5%である。なお、熱潜在性の触
媒を使用する場合には、通常50〜200℃、好ましく
は60〜150℃において、例えば、2分〜1時間加熱
することにより、樹脂組成物の硬化を促進させることが
できる。但し、2液型として塗料組成物を使用する場合
には、使用直前に2液を混合するので、樹脂の硬化を余
り考慮する必要がないので、熱潜在性カチオン重合性触
媒を使用する必要性は少ない。顔料又は光輝剤として
は、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、沈降性硫
酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、シリ
カ、マイカ、アルミニウム、ベンガラ、クロム酸鉛、モ
リブデン酸鉛、酸化クロム、アルミン酸コバルト、アゾ
顔料、フタロシアニン顔料、アントラキノン顔料等を好
ましく使用することができる。
【0024】タレ止め剤又は沈降性防止剤としては、例
えば、ベントナイト、ヒマシ油ワックス、アマイドワッ
クス、マイクロジェル(例えば、MG100S(大日本インキ
製))等を好ましく使用することができる。レベリング
剤としては、例えば、KF69、KP321 及びKP301 (以上、
信越化学製)等のシリコン系のものや、モダフロー(三
菱モンサント製)、BYK358、301 (ビックケミージャパ
ン製)及びダイヤエイドAD9001(三菱レイヨン製)等を
好ましく使用することができる。分散剤としては、例え
ば、Anti-Terra U又は Anti-Terra P 及びDisperbyk-10
1 (以上、ビックケミージャパン製)等を好ましく使用
することができる。消泡剤としては、例えば、BYK-O
(ビックケミージャパン製)等を好ましく使用すること
ができる。紫外線吸収剤としては、例えば、チヌビン90
0 、チヌビン384 、チヌビンP(以上、チバガイギー
製)等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤や、サンド
バ−3206(サンド製)等のシュウ酸アニリド系紫外線吸
収剤等を好ましく使用することができる。
【0025】光安定剤としては、例えば、サノールLS29
2 (三共製)及びサンドバー3058(サンド製)等のヒン
ダードアミン光安定剤等を好ましく使用することができ
る。シンナーとしては、例えば、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン等の芳香族化合物、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、イソブタノール等の
アルコール、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチ
ルアミルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、N−
メチルピロリドン等のケトン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、メチルセロソルブ等のエステル化合物、もしくはこ
れらの混合物等を使用することができる。ただし、イソ
シアネートやブロックイソシアネートを硬化剤として使
用する場合にはアルコールを含まないようにする。帯電
防止剤としては、例えば、エソカードC25 (ライオンア
ーマー製)等を好ましく使用することができる。本発明
の塗料組成物は、特に、自動車の塗装に使用される中塗
塗料、ソリッドカラー塗料、クリヤー塗料及びベースコ
ート塗料に有用である。特に、本発明の塗料組成物は、
中塗塗料として特に優れている。
【0026】本発明の塗料組成物により形成した塗膜
は、耐チッピング性、特に、45〜90°の角度での耐
チッピング性において非常に優れている。本発明の塗料
組成物の塗布には、厚手に塗布してもタレを生ずること
なく、しかも表面平滑性を向上させるために、被塗物を
水平軸回りに回転させながら、塗布することが好まし
い。例えば、特開昭 63-178871号公報に開示されるよう
に、例えば、自動車のボディのような被塗物を垂直方向
から固定し、ボディを水平方向に回転させながら、本発
明の塗料組成物を塗布したり、又は焼付け若しくは乾燥
した場合においても、静止時におけるタレを生じ始める
限界の厚み(限界膜厚)以上の厚みに塗装することがで
きる。回転は、連続回転が好ましく、タレ防止効果が大
きい。詳しく述べれば、本発明の塗料組成物を被塗物の
表面に塗装する方法であって、略水平方向軸の回りに回
転可能に支持された前記被塗物の表面に通常の上下方向
に延びる面ではタレの生じる膜厚に塗料を塗布し、次い
で、前記被塗物の表面に塗布した塗料のタレが重力によ
り生じる前に前記被塗物を略水平方向軸回りに回転させ
始め、かつ前記回転が少なくとも塗布した塗料のタレが
重力により生じる以前に被塗物の表面が略垂直状態から
略水平状態に移行するような速度でしかも回転による遠
心力により塗料のタレが生じる速度より遅い速度で回転
させる。
【0027】回転速度は、一般に0.2〜120 rpm、好
ましくは5〜20 rpmである。回転速度が0.2 rpmより
小さい場合には、タレ防止効果が小さいので好ましくな
い。一方、120 rpmより大きい場合には、逆に遠心力
によってタレが発生し易くなるので好ましくない。な
お、例えば、90°→135°→160°の順番に反転
させてもよい。このように水平軸回りに被塗物を回転さ
せながら塗装した後、その回転を維持しながら、垂直方
向に、塗料をセット(通常、加熱装置を有さない)又は
焼付け(加熱装置を有する)しながら、被塗物を移動さ
せることによって塗膜を形成する。セット(乾燥)は、
一般に5〜30分、好ましくは5〜15分で、室温又は
周囲温度において行う。焼付けは、60〜200℃、好
ましくは80〜160℃で、1〜60分、好ましくは1
0〜40分行うことが好ましい。本発明の塗料組成物
は、ホットスプレーすることにより、更に溶剤量を低下
させながら、塗料を塗布することができる。このような
ホットスプレーは、例えば、塗料組成物を貯蔵するタン
クから、スプレーを行う直前までの工程を所定の温度、
一般に、30〜80℃、好ましくは35〜70℃に保温
することによって行うことができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明について、参考例、実施例、応
用実施例により、更に詳細に説明する。なお、以下の例
において、「部」又は「%」は、特に言及することがな
い場合には、重量基準であることを意味する。
【0029】
【参考例】1.スターバースト型ポリエステルオリゴマーR1の合
攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン251.6部、トリ
メチロールプロパン13.4部、ε−カプロラクトン34.
2部、及びテトラブチルチタネート0.1部を仕込み、1
40℃で3時間反応させた。次いで、無水トリメリット
酸57.6部を添加し、140℃で2時間反応させ、ブチ
ルグリシジルエーテル78部とジメチルイミダゾール0.
5部との混合物を10分間で滴下し、140℃で4時間
反応させた。次いで、ε−カプロラクトン68.4部を添
加し、140℃で5時間反応させ、固形分50%の上記
スターバースト型ポリエステルオリゴマーR1を得た。2.スターバースト型ポリエステルオリゴマーP2の合
攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン1345.6部、ペ
ンタエリスリトール13.6部、ε−カプロラクトン45.
6部、及びテトラブチルチタネート0.1部を仕込み、1
40℃で3時間反応させた。次いで、無水トリメリット
酸76.8部を添加し、140℃で2時間反応させ、カー
ジュラーE10、200部とジメチルイミダゾール0.5
部との混合物を10分間で滴下し、140℃で4時間反
応させた。次いで、ε−カプロラクトン91.2部を添加
し、140℃で3時間反応させ、更に無水トリメリット
酸153.6部を添加し、140℃で3時間反応させ、次
いで、カージュラーE10、400部を140℃で3時
間反応させ、最後にε−カプロラクトン364.8部を1
40℃で4時間反応させることにより、固形分50%の
スターバースト型ポリエステルオリゴマーR2を得た。3.スターバースト型ポリエステルオリゴマーR3の合
攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン829.6部、ペン
タエリスリトール13.6部、ε−カプロラクトン45.6
部、及びテトラブチルチタネート0.1部を仕込み、14
0℃で3時間反応させた。次いで、無水トリメリット酸
76.8部を添加し、140℃で2時間反応させ、ブチル
グリシジルエーテル104部とジメチルイミダゾール0.
5部との混合物を10分間で滴下し、140℃で4時間
反応させた。次いで、ε−カプロラクトン91.2部を添
加し、140℃で4時間反応させ、更に無水トリメリッ
ト酸153.6部を添加し、140℃で3時間反応させ、
次いで、ブチルグリシジルエーテル208部を140℃
で3時間反応させ、最後にε−カプロラクトン182.4
部を140℃で4時間反応させることにより、固形分5
1%のスターバースト型ポリエステルオリゴマーR3を
得た。4.スターバースト型ポリエステルオリゴマーR4の合
攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン217.4部、トリ
メチロールプロパン13.4部、ε−カプロラクトン34.
2部、及びテトラブチルチタネート0.1部を仕込み、1
40℃で3時間反応させた。次いで、無水トリメリット
酸57.6部を添加し、140℃で2時間反応させ、ブチ
ルグリシジルエーテル78部とジメチルイミダゾール0.
5部との混合物を10分間で滴下し、140℃で4時間
反応させた。次いで、ε−カプロラクトン68.4部を添
加し、140℃で5時間反応させ、固形分53.6%の上
記スターバースト型ポリエステルオリゴマーR4を得
た。5.スターバースト型ポリエステルオリゴマーR5の合
攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン242.6部、トリ
メチロールプロパン13.4部及び無水トリメリット酸5
7.6部を添加し、140℃で3時間反応させた後、グリ
シドール34.8部とジメチルイミダゾール0.5部との混
合物を30分間で滴下し、140℃で時間反応させた。
次いで、ε−カプロラクトン136.8部及びテトラブチ
ルチタネート0.1部を仕込み、140℃で3時間反応さ
せ、固形分50%の上記スターバースト型ポリエステル
オリゴマーR5を得た。6.スターバースト型ポリエステルオリゴマーR6の合
攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン230部、トリメ
チロールプロパン13.4部及び無水トリメリット酸57.
6部を添加し、140℃で1時間反応させた後、グリシ
ドール17.4部、ブチルグリシジルエーテル39部及び
ジメチルイミダゾール0.5部との混合物を30分間で滴
下し、140℃で3時間反応させた。次いで、ε−カプ
ロラクトン102.6部及びテトラブチルチタネート0.1
部を仕込み、140℃で3時間反応させ、固形分50%
の上記スターバースト型ポリエステルオリゴマーR6を
得た。7.スターバースト型ポリエステルオリゴマーR7の合
攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン947.8部、ペン
タエリスリトール13.6部、ε−カプロラクトン34.2
部、及びテトラブチルチタネート0.1部を仕込み、14
0℃で3時間反応させた。次いで、無水トリメリット酸
76.8部を添加し、140℃で2時間反応させ、ブチル
グリシジルエーテル104部とジメチルイミダゾール0.
5部との混合物を10分間で滴下し、140℃で4時間
反応させた。次いで、ε−カプロラクトン45.6部を添
加し、140℃で4時間反応させ、更に無水トリメリッ
ト酸153.6部を添加し、140℃で2時間反応させ、
次いで、グリシドール46.4部及びカージュラーE1
0、200部を140℃で3時間反応させ、最後にε−
カプロラクトン273.6部を140℃で4時間反応させ
ることにより、固形分50%のスターバースト型ポリエ
ステルオリゴマーR7を得た。8.スターバースト型ポリエステルオリゴマーR8の合
攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン286.4部、グリ
セリン9.2部及びモノマーA、240部を140℃で3
時間反応させた。次いで、グリシドール117部とジメ
チルイミダゾール0.5部との混合物を10分間で滴下
し、140℃で3時間反応させ、次いで、ε−カプロラ
クトン102.6部を添加して、140℃で4時間反応さ
せ、固形分50%のスターバースト型ポリエステルオリ
ゴマーR9を得た。
【0030】なお、モノマーAは、以下のようにして調
製した。モノマーAの合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、メチルイソブチルケトン3
00部、4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸168
部、1,5−ペンタンジオール104部を仕込み、10
0℃で2時間反応させた。次いで、無水ピロメリト酸2
24部を追加し、100℃で3時間反応させて、固形分
62%のモノマーAを得た。9.スターバースト型ポリエステルオリゴマーR9の合
攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン875.6部、トリ
メチロールプロパン13.4部、ε−カプロラクトン34.
2部、及びテトラブチルチタネート0.1部を仕込み、1
40℃で3時間反応させた。次いで、無水トリメリット
酸57.6部を添加し、140℃で3時間反応させ、PE
S10、150部とジメチルイミダゾール0.5部との混
合物を10分間で滴下し、140℃で4時間反応させ
た。次いで、ε−カプロラクトン68.4部を添加し、1
40℃で4時間反応させ、更に無水トリメリット酸11
5.2部を添加し、140℃で2時間反応させ、次いで、
PES10、300部を140℃で2時間反応させ、最
後にε−カプロラクトン136.8部を140℃で4時間
反応させることにより、固形分50%のスターバースト
型ポリエステルオリゴマーR9を得た。10.参考ポリエステルオリゴマーH1の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン1358部、グリ
セリン92部及び無水トリメリット酸576部を添加
し、140℃で2時間反応させ、グリシドール348部
とジメチルイミダゾール0.5部との混合物を10分間で
滴下し、140℃で4時間反応させた。次いで、ε−カ
プロラクトン342及びテトラブチルチタネート0.1部
を添加し、140℃で5時間反応させ、固形分50%の
上記参考ポリエステルオリゴマーH1を得た。11.参考ポリエステルオリゴマーH2の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン745.4部、トリ
メチロールプロパン13.4部、ε−カプロラクトン68.
4部及びテトラブチルチタネート0.1部を仕込み、14
0℃で4時間反応させた。次いで、無水トリメリット酸
57.6部を添加し、140℃で2時間反応させ、カージ
ュラーE10、200部とジメチルイミダゾール0.5部
との混合物を10分間で滴下し、140℃で4時間反応
させた。次いで、ε−カプロラクトン136.8部を添加
し、140℃で4時間反応させ、更に4−メチルヘキサ
ヒドロ無水フタル酸100.8部を添加し、140℃で3
時間反応させ、次いで、カージュラーE10、150部
を140℃で3時間反応させ、最後にε−カプロラクト
ン68.4部を140℃で4時間反応させることにより、
固形分52%の参考ポリエステルオリゴマーH2を得
た。12.参考ポリエステルオリゴマーH3の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン700.4部、グリ
セリン9.2部及び無水トリメリット酸57.6部を仕込
み、140℃で2時間反応させた。次いで、PES1
0、150部とジメチルイミダゾール0.5部との混合物
を10分間で滴下し、140℃で3時間反応させた。次
いで、無水トリメリット酸115.2部を140℃で2時
間反応させ、更に、PES10、300部を140℃で
3時間反応させ、最後に、ε−カプロラクトン68.4部
を140℃で4時間反応させることにより、固形分50
%の参考ポリエステルオリゴマーH3を得た。13.参考ポリエステルオリゴマーH4の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン315.4部、グリ
セリン9.2部、ε−カプロラクトン102.6部、及びテ
トラブチルチタネート0.1部を仕込み、140℃で3時
間反応させた。次いで、無水トリメリット酸57.6部を
添加し、140℃で2時間反応させ、ブチルグリシジル
エーテル78部とジメチルイミダゾール0.5部との混合
物を10分間で滴下し、140℃で4時間反応させた。
次いで、ε−カプロラクトン136.8部を添加し、14
0℃で5時間反応させ、固形分54.9%の上記参考ポリ
エステルオリゴマーH4を得た。14.参考ポリエステルオリゴマーH9の合成 攪拌機、不活性ガス導入口、滴下ロート及び温度計を備
えつけた4つ口フラスコに、キシレン2247.2部、ペ
ンタエリトリトール13.6部、ε−カプロラクトン91.
2部、及びテトラブチルチタネート0.1部を仕込み、1
40℃で4時間反応させた。次いで、無水トリメリット
酸76.8部を添加し、140℃で2時間反応させ、グリ
シドール46.4部とジメチルイミダゾール0.5部との混
合物を10分間で滴下し、140℃で4時間反応させ
た。次いで、ε−カプロラクトン182.4部を添加し、
140℃で4時間反応させ、更に無水トリメリット酸3
07.2部を添加し、140℃で2時間反応させ、次い
で、カージュラーE10、800部を140℃で4時間
反応させ、最後にε−カプロラクトン729.6部を14
0℃で4時間反応させることにより、固形分50%の参
考ポリエステルオリゴマーH5を得た。
【0031】得られたポリエステルオリゴマーの数平均
分子量、水酸基価、芳香族環含量及びラクトン含有量を
以下の表1に示す。
【0032】
【表1】 表1オリゴマーの称呼 R1 R2 R3 R4 数平均分子量 2550 14300 8400 2200 水酸基価 234 67 108 155 芳香族環(個/Kg樹脂) 1.2 0.9 1.4 1.4 ラクトン含有量(%) 41 37 33 31
【0033】
【表2】 表1(続き)オリゴマーの称呼 R5 R6 R7 R8 数平均分子量 2520 2350 9520 3830 水酸基価 277 220 142 134 芳香族環(個/Kg樹脂) 1.2 1.7 1.3 1.6 ラクトン含有量(%) 56 45 37 27
【0034】
【表3】 表1(続き)オリゴマーの称呼 R9 H1 H2 H3 数平均分子量 8900 1420 7500 7000 水酸基価 77 496 45 96 芳香族環(個/Kg樹脂) 3.1 2.2 1.2 3.8 ラクトン含有量(%) 27 25 37 10
【0035】
【表4】 表1(続き)オリゴマーの称呼 H4 H5 数平均分子量 3300 23000 水酸基価 88 80 芳香族環(個/Kg樹脂) 0.8 0.9 ラクトン含有量(%) 62 45 中塗塗料の調製 1.顔料分散液の調製 本発明のスターバースト型ポリエステルオリゴマーR1
〜R9及び参考ポリエステルオリゴマーH1〜H5、1
00部に対して、石原産業製の酸化チタンCR95、5
0部の配合割合で配合し、モーターミル(アイガージャ
パン製)で30分攪拌を行って、顔料分散液WR1〜9
及びWH1〜5を調製した。2.中塗塗料原料の調製 以下の表2に記載される配合に従って、中塗塗料原料E
1〜10及びHE1〜6を調製した。上記中塗塗料原料
は、ソルベッソ100(エクソン製)/シクロヘキサノ
ン=1/1の混合溶媒により、フォードカップNo.4(2
5℃)で18秒となるように希釈して、中塗塗料とし
た。3.塗装方法 電着板上に、中塗塗料を塗装し、150℃で30分焼付
けた。次いで、OTO520−1ベースコート(日本ペ
イント製)を塗装し、ウェットオンウェットで、OTO
563クリヤー(日本ペイント製)を塗装し、140℃
で30分焼付けた。4.塗膜特性の評価 (1)外観性 JIS-K-5400C(1979)6.7 に従って測定した。光沢度が7
0以上であるものを◎とし、50〜70未満であるもの
を○とし、50未満のものを×とした。 (2)耐ガソリン性 45°に傾けた塗装板に、20℃の条件の下で、10秒
置きに日石シルバーガソリンを1mlかけ、3分間繰り返
した。全く膨潤しないものを◎とし、若干膨潤するもの
を○とし、著しく膨潤するものを×とした。 (3)研磨跡隠蔽性 電着板に400番のサンドペーパーで研ぎ目を入れ、エ
アーブローした後、中塗塗料を上記塗装条件に従って塗
装し、焼付けた。中塗塗料の塗装前の状態と比較して、
研ぎ目が殆ど消えるものを◎とし、研ぎ目が若干消える
ものを○とし、研ぎ目が塗装前よりも目立つものを×と
した。 (4)鉛筆硬度 JIS-5400.8.4.2.(1990)に従う手書法によって評価し
た。硬度がF以上であるものを◎とし、HBであるもの
を○とし、B以下であるものを×とした。 (5)耐チッピング性 塗板をダイヤモンドショット試験機に20°及び45°
の角度でセットし、−20℃で0.02gのダイヤモンドを
200km/Hの速度で衝突させ、その時の剥離面積(mm2)
を測定した。剥離面積が1mm2 未満であるものを◎と
し、1mm2 以上で2mm2 未満であるものを○とし、2mm
2 以上であるものを×とした。中塗塗料原料N1〜N10及びHN1〜HN6の調製及
び塗膜特性の評価
【0036】
【表5】 表2塗料原料 E1 E2 E3 E4 E5 E6 E7 E8 E9 E10 塗料配合 WR1 100 WR2 100 WR3 100 WR4 100 WR5 100 WR6 100 WR7 100 WR8 100 WR9 100 100 サイメル 17 13 13 327 ユーバン 17 26 26 26 13 122 パーノック 8.3 901S デスモジュー 36 ルTPL2759 リン酸モノオ 2 2 2 2 2 2 2 クチル ジブチルス 0.2 0.2 0.2 ズジラウ レートモダフロー 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 塗膜特性 外観性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 耐ガソリン性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 研磨跡隠蔽性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 鉛筆硬度 ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 耐チッピング性 20° ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ 45° ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ 注)サイメル327は、三井サイアナミッド製のイミノ
タイプのメラミン樹脂。
【0037】ユーバン122は、三井東圧製のイミノタ
イプのメラミン樹脂。パーノック901Sは、大日本イ
ンキ化学工業製のヘキサメチレンジイソシアネートのイ
ソシアヌレートタイプ。デスモジュールTPL2759
は、住友バイエルウレタン製のヘキサメチレンジイソシ
アネートのブロックイソシアネート(ブロック基は、メ
チルエチルケトンオキシムである)。モダフローは、モ
ンサント製の表面調整剤。
【0038】
【表6】 表2(続き)塗料原料 HE1 HE2 HE3 HE4 HE5 HE6 塗料配合 WH1 100 WH2 100 WH3 100 WH4 100 WH5 100 100 サイメル 13 13 327 ユーバン 17 17 17 122 パーノック 8.3 901S リン酸モノオ 2 2 2 2 2 クチル ジブチルス 0.2 ズジラウ レートモダフロー 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 塗膜特性 外観性 × ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 耐ガソリン性 ◎ × ◎ ◎ ◎ ◎ 研磨跡隠蔽性 × ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 鉛筆硬度 ◎ ◎ ◎ × × × 耐チッピング性 20° ◎ ◎ × ◎ ◎ ◎ 45° ◎ ◎ × ◎ ◎ ◎
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、数平均分子量1500
〜15000、芳香族環の含有量が0.9〜3.3個/Kg樹
脂、ラクトン含有量20〜60重量%及び水酸基価56
〜300を有しかつ分子の中心から放射状に延びる複数
の第1分岐を有し、更にその第1分岐から複数の第2分
岐を有するスターバースト型ポリエステルオリゴマー
と、アミノプラスト樹脂、イソシアネートプレポリマー
及びブロックされたイソシアネートプレポリマーからな
る群から選択される硬化剤とを含有する塗料用組成物を
使用することにより、チッピングプライマー層を使用す
ることなく、優れた耐チッピング性を有する塗膜が得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/00 PSD C09D 5/00 PSD 167/02 PLB 167/02 PLB

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数平均分子量が1500〜15000であ
    り、芳香族環の含有量が0.9〜3.3個/Kg樹脂であり、
    ラクトン含有量が20〜60重量%であり、水酸基価が
    56〜300であり、しかも、分子の仮想的中心から放
    射状に複数分岐を有し、その分岐から更に複数の分岐が
    伸びているスターバースト型ポリエステルオリゴマー
    と、 アミノプラスト樹脂、イソシアネートプレポリマー及び
    ブロックされたイソシアネートプレポリマーからなる群
    から選択される硬化剤と、を含有することを特徴とする
    塗料用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記芳香族環がベンゼン環である請求項1
    に記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】数平均分子量が1500〜15000であ
    り、芳香族環の含有量が0.9〜3.3個/Kg樹脂であり、
    ラクトン含有量が20〜60重量%であり、水酸基価が
    56〜300であり、しかも、分子の仮想的中心から放
    射状に複数分岐を有し、その分岐から更に複数の分岐が
    伸びているスターバースト型ポリエステルオリゴマー
    と、 アミノプラスト樹脂、イソシアネートプレポリマー及び
    ブロックされたイソシアネートプレポリマーからなる群
    から選択される硬化剤と、を含有することを特徴とする
    塗料組成物。
  4. 【請求項4】前記芳香族環がベンゼン環である請求項3
    に記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の塗料組成物を被塗物の表
    面に塗装し、次いで熱硬化させて前記被塗物の表面に塗
    膜を形成することを特徴とする塗装方法。
  6. 【請求項6】請求項3記載の塗料組成物を被塗物の表面
    に塗装する方法であって、略水平方向軸の回りに回転可
    能に支持された前記被塗物の表面に通常の上下方向に延
    びる面ではタレの生じる膜厚に塗料を塗布し、次いで、
    前記被塗物の表面に塗布した塗料のタレが重力により生
    じるまえに前記被塗物を略水平方向軸回りに回転させ始
    め、かつ前記回転が少なくとも塗布した塗料のタレが重
    力により生じる以前に被塗物の表面が略垂直状態から略
    水平状態に移行するような速度でしかも回転による遠心
    力により塗料のタレが生じる速度より遅い速度で回転さ
    せることを特徴とする塗装方法。
JP7320591A 1995-12-08 1995-12-08 耐チッピング性に優れた塗料用樹脂組成物、それを用いた塗料組成物、並びにその塗装及び塗膜形成方法 Pending JPH09157589A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7320591A JPH09157589A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 耐チッピング性に優れた塗料用樹脂組成物、それを用いた塗料組成物、並びにその塗装及び塗膜形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7320591A JPH09157589A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 耐チッピング性に優れた塗料用樹脂組成物、それを用いた塗料組成物、並びにその塗装及び塗膜形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09157589A true JPH09157589A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18123134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7320591A Pending JPH09157589A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 耐チッピング性に優れた塗料用樹脂組成物、それを用いた塗料組成物、並びにその塗装及び塗膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09157589A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007031690A (ja) * 2005-06-23 2007-02-08 Nissan Motor Co Ltd 塗料組成物とこれを用いた複層塗膜形成方法および塗装物品
KR100803019B1 (ko) * 2004-05-31 2008-02-14 닛뽕소다 가부시키가이샤 아크릴계 스타 폴리머
WO2008058919A1 (de) * 2006-11-15 2008-05-22 Basf Se Schichtstoffe mit verbesserter haftung, enthaltend ein elastisches polyurethanbindemittel und kunststoffgranulat
US7666951B2 (en) 2005-02-24 2010-02-23 Ppg Industries Ohio, Inc. Coating compositions that include a polyester polyol, related coated substrates, multi-layer coating and methods
US7981964B2 (en) 2005-06-16 2011-07-19 Basf Coatings Japan Ltd. Thermosetting paint compositions
US8193286B2 (en) 2004-05-31 2012-06-05 Nippon Soda Co., Ltd. Acrylic star polymer

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100803019B1 (ko) * 2004-05-31 2008-02-14 닛뽕소다 가부시키가이샤 아크릴계 스타 폴리머
US8193286B2 (en) 2004-05-31 2012-06-05 Nippon Soda Co., Ltd. Acrylic star polymer
US7666951B2 (en) 2005-02-24 2010-02-23 Ppg Industries Ohio, Inc. Coating compositions that include a polyester polyol, related coated substrates, multi-layer coating and methods
US7981964B2 (en) 2005-06-16 2011-07-19 Basf Coatings Japan Ltd. Thermosetting paint compositions
JP2007031690A (ja) * 2005-06-23 2007-02-08 Nissan Motor Co Ltd 塗料組成物とこれを用いた複層塗膜形成方法および塗装物品
WO2008058919A1 (de) * 2006-11-15 2008-05-22 Basf Se Schichtstoffe mit verbesserter haftung, enthaltend ein elastisches polyurethanbindemittel und kunststoffgranulat

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6841619B2 (en) Compound and coating compositions for adhesion to olefinic substrates
JP2005534788A (ja) Smc自動車ボディパネル用のワンパックのプライマーシーラー組成物
JP2001512168A (ja) 官能性ポリシロキサンベースの硬化性組成物
EP2064297B1 (en) Coating composition and film system therefrom
US20020155278A1 (en) Method of improving the appearance of coated articles having both vertical and horizontal surfaces, and coating compositions for use therein
JP2002528629A (ja) カルバメート感応性化合物の硬化性塗料含有ブレンド
US20080138527A1 (en) Method for producing multi layered coating film
US6458463B1 (en) Automotive bodies provided with multilayer coating film
JPH09157589A (ja) 耐チッピング性に優れた塗料用樹脂組成物、それを用いた塗料組成物、並びにその塗装及び塗膜形成方法
EP1673415A2 (en) Improved chip resistant primer composition useful for producing two-tone finishes
JP2002273340A (ja) 塗膜形成方法及び自動車車体
JPH11315145A (ja) 硬化性樹脂組成物、塗料、複層塗膜形成方法及び塗装物
US20240076431A1 (en) Coating composition comprising a carbamate-functional poly(ethylene-acrylate) copolymer and method of coating substrates
JP4975910B2 (ja) 高固形分塗料組成物
KR100409152B1 (ko) 1액형 우레탄 수지 조성물의 제조방법
KR20210089154A (ko) 외관이 개선된 비수성 가교성 조성물
JP4870875B2 (ja) 高固形分塗料組成物
CN106459659A (zh) 使用钛催化剂制备氨基甲酸酯官能物质的方法
JP2002105397A (ja) 高固形分塗料組成物
JPH08165399A (ja) 低溶剤型樹脂組成物、それを用いた塗料組成物、並びにその塗装、焼付け方法
JP3479955B2 (ja) 樹脂組成物、それを用いた塗料組成物、並びにその塗装、焼付け方法
JP2003226843A (ja) 水性メタリック塗料及び複層塗膜形成方法
JP3330764B2 (ja) 低溶剤型樹脂組成物、それを用いる塗料組成物、並びにその塗料組成物の塗装方法
US20090044724A1 (en) Coating compositions containing monomeric, long-chain reactants
JPH08193120A (ja) 低溶剤型樹脂組成物、それを用いる塗料組成物、並びにその塗料組成物の塗装方法