JPH08104500A - 先端屈伸型伸縮ブームの安全装置および自動格納装置 - Google Patents

先端屈伸型伸縮ブームの安全装置および自動格納装置

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JPH08104500A
JPH08104500A JP26460994A JP26460994A JPH08104500A JP H08104500 A JPH08104500 A JP H08104500A JP 26460994 A JP26460994 A JP 26460994A JP 26460994 A JP26460994 A JP 26460994A JP H08104500 A JPH08104500 A JP H08104500A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 先端屈伸型伸縮ブームにおいて、第2ブーム
部材と第1ブーム部材との干渉を確実に防止し、且つ簡
単に第2ブーム部材を格納できるようにする。 【構成】 安全装置は、第2ブーム部材43の第1ブー
ム部材42に対する伸長量に基づいて先端側部分45が
第1ブーム部材内に収容されていると判断したときは先
端側部分の屈折作動を規制し、先端側部分が基端側部分
44に対して屈折していると判断したときは先端側部分
を第1ブーム部材内に収容させる第2ブーム部材の縮小
作動を規制する。また、自動格納装置は、第2ブーム部
材の縮小作動を制御するための操作手段が操作されてい
る場合において、先端側部分が基端側部分に対して屈折
していると判断したときは、この先端側部分を基端側部
分に対して直線状に位置させるように作動させた後、先
端側部分を第1ブーム部材内に収容させるように第2ブ
ーム部材を縮小作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる先端屈伸型伸
縮ブームに関し、さらに詳しくはこの伸縮ブームを安全
に作動させるための安全装置および伸縮ブームを自動的
に格納する自動格納装置に関する。
【0002】先端屈伸型伸縮ブームは、第1ブーム部材
と、この第1ブーム部材に対して長手方向に伸縮移動が
自在な第2ブーム部材とから構成されたブームであっ
て、第2ブーム部材の長手方向中間部から先端側の部分
(以下、先端側部分という)が上記中間部から基端側の
部分(以下、基端側部分という)に対して屈伸できるよ
うになっているものである。この伸縮ブームは、第2ブ
ーム部材の先端(即ち、先端側部分の先端)に作業台等
が取り付けられて作業装置として用いられる。この伸縮
ブームを用いれば、伸縮ブームの起伏作動や伸縮作動の
みならず先端側部分の屈伸作動を利用して作業台等を移
動させることができ、効率よく作業を行うことができ
る。
【0003】しかも、この伸縮ブームは、先端側部分を
基端側部分に対して直線状に位置させた状態で第2ブー
ム部材が第1ブーム部材内に縮小収容(格納)されるよ
うになっている。このものでは、格納状態においても先
端に取り付けられた作業台等を即使用できる。このた
め、伸縮ブームの下側に屈折ブームを折り畳むようにし
て格納して、この格納状態から屈折ブームおよびこの先
端に取り付けられた作業台等を伸縮ブームの先方に繰り
出すために予め伸縮ブームをある程度起仰させておき作
業台等が地面等に干渉しないようにしなければならない
タイプのものに比べて、使い勝手がよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような先端屈伸型伸縮ブームにおいて、第2ブーム部材
における先端側部分(の少なくとも一部)が第1ブーム
部材内に収容されているにもかかわらずこの先端側部材
を屈折させようとしたり、先端側部分が基端側部分に対
して屈折状態にあるにもかかわらず先端側部分を第1ブ
ーム部材内に収容しようとしたのでは、先端側部分と第
1ブーム部材とが干渉し、両者が破損するおそれがあ
る。そして、このような干渉事故は作業者の判断ミスや
操作ミスによって起こることが多いので、作業者に注意
させるだけでなく、これらを確実に防止する手段が必要
である。
【0005】また、第2ブーム部材を第1ブーム部材に
対して格納するためには、先端側部分の屈伸状態を目視
等によって確認しながら先端側部分を伸ばす操作をした
上で、第2ブーム部材を縮小させる操作を行うというよ
うに複数の操作が必要であり、面倒であるとともにミス
も生じ易い。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、先端側部分と第1ブーム部材との干渉を確
実に防止できる先端屈伸型伸縮ブームの安全装置および
簡単に第2ブーム部材の格納を行えるようにした自動格
納装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するために、本発明では、第2ブーム部材の第1ブ
ーム部材に対する伸長量を検出する伸長量検出手段と、
第2ブーム部材における先端側部分の基端側部分に対す
る屈折角度を検出する屈折角検出手段と、伸長量検出手
段により検出された伸長量に基づいて先端側部分が第1
ブーム部材内に収容されていると判断したときは先端側
部分の屈折作動を規制し、且つ屈折角検出手段により検
出された屈折角度に基づいて先端側部分が基端側部分に
対して屈折していると判断したときは先端側部分を第1
ブーム部材内に収容させる第2ブーム部材の縮小作動を
規制する規制手段とから安全装置を構成している。
【0008】このような安全装置によれば、先端側部分
の一部でも第1ブーム部材内に収容されているときは、
先端側部分の屈折作動が自動的に規制される。また、先
端側部分が基端側部分に対して屈折した状態にあるとき
は、第2ブーム部材の格納作動が自動的に規制される。
このため、作業者の操作ミス等があっても、先端側部分
と第1ブーム部材との干渉事故は確実に防止される。
【0009】また、本発明では、上記先端側部分の基端
側部分に対する屈折角度を検出する屈折角検出手段と、
第2ブーム部材の縮小作動を制御するための操作手段が
操作されている場合において、屈折角検出手段により検
出された屈折角度に基づいて先端側部分が基端側部分に
対して屈折していると判断したときは、この先端側部分
を基端側部分に対して直線状に位置させるように作動さ
せた後、先端側部分を第1ブーム部材内に収容させるよ
うに第2ブーム部材を縮小作動させるコントローラとか
ら自動格納装置を構成している。
【0010】なお、屈折角検出手段により検出された屈
折角度に基づいて先端側部分が基端側部分に対して屈折
していると判断したときに、先端側部分を第1ブーム部
材内に収容させる第2ブーム部材の縮小作動を規制する
規制手段と、第2ブーム部材の縮小作動を制御するため
の操作手段が操作された状態にある場合において、上記
規制手段により第2ブーム部材の縮小作動が規制された
ときは、この規制状態が所定時間続いた後先端側部分を
基端側部分に対して直線状に位置させるよう作動させ、
この後先端側部分を第1ブーム部材内に収容させるよう
に第2ブーム部材を縮小作動させるコントローラとを用
いて自動格納装置を構成してもよい。
【0011】このような自動格納手段を用いて第2ブー
ム部材を第1ブーム部材に対して縮小作動させ格納する
には、最初から格納終了まで操作手段において縮小操作
をし続けるだけで足りる。なお、規制手段を有する自動
格納装置を用いれば、先端側部分が屈折した状態での第
2ブーム部材の格納が確実に防止されるとともに、この
縮小作動の規制が所定時間続いた後は、自動的に先端側
部分が直線状に位置するよう作動され、さらに縮小作動
が自動的に再開されて、第2ブーム部材が第1ブーム部
材に対して格納される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。図1には、先端屈伸型伸縮ブ
ームを備えた高所作業車を示している。この高所作業車
1はトラックをベースとして構成されており、車体1a
の前後左右の4箇所には、車体1aの側方に張り出すと
ともに下端部を接地させて車体1aを支持するアウトリ
ガジャッキ2が取り付けられている(ただし、図には後
部左右のアウトリガジャッキ2のみ示している)。車体
1aの後部には、この車体1aに対して水平旋回が自在
な旋回台3が取り付けられている。この旋回台3の上部
には、上記伸縮ブーム4が取り付けられている。
【0013】この伸縮ブーム4は、旋回台3に起伏自在
に枢支された基端ブーム部材41と、この基端ブーム4
1内に長手方向に伸縮移動自在に挿入された中間ブーム
部材(請求範囲にいう「第1ブーム部材」)42と、こ
の中間ブーム42内に長手方向に伸縮移動自在に挿入さ
れた先端ブーム部材(請求範囲にいう「第2ブーム部
材」)43とからテレスコープ状に構成されている。基
端ブーム部材41と旋回台3との間には油圧起伏シリン
ダ5が取り付けられており、この起伏シリンダ5の伸縮
作動によって伸縮ブーム4の全体が起伏駆動される。ま
た、図示はしないが、伸縮ブーム4には、中間ブーム部
材42を基端ブーム部材41に対して伸縮駆動する第1
油圧伸縮シリンダと、先端ブーム部材43を中間ブーム
部材42に対して伸縮駆動する第2油圧伸縮シリンダと
が内蔵されている。このため、両伸縮シリンダに作動油
を供給して中間ブーム部材42および先端ブーム部材4
3を同時に伸縮作動させることができる一方、第2伸縮
シリンダのみに作動油を供給して先端ブーム部材43の
みを伸縮作動させることもできる。
【0014】先端ブーム部材43の長手方向中間部から
基端側の部分(以下、基端側部材という)44は、基端
ブーム部材41や中間ブーム部材42と同様に矩形横断
面を有する筒状に形成されている。そして、先端ブーム
部材43の長手方向中間部から先端側の部分(以下、先
端側部材という)45は、基端側部材44の左右にそれ
ぞれ取り付けられた2組の平行リンクから構成されてい
る。なお、図1には左側の平行リンクのみが示されてい
る。
【0015】この平行リンク(即ち、先端側部材45)
は、図2に詳しく示すように、基端側部材44の上部に
基端部が上下方向に揺動自在に枢支された第1リンク4
5aと、基端側部材44の下部に基端部が上下方向に揺
動自在に枢支された第2リンク45bと、これらを平行
に延ばした状態で、これらの先端部を上下方向に揺動自
在に枢支するブームヘッド46とから構成されている。
なお、第2リンク45bを基端側部材44に対して枢支
するピン47と第1リンク45aの長手方向中間部との
間には、先端側部材45の全体を上下揺動(即ち、屈
伸)させる油圧屈伸シリンダ48が取り付けられてい
る。
【0016】ブームヘッド46の先端には、垂直ポスト
6が図中の左右方向(即ち、伸縮ブーム4の軸線方向)
に揺動自在に枢支されている。この垂直ポスト6の上部
とブームヘッド46との間には、上部レベリングシリン
ダ7aが取り付けられている。この上部レベリングシリ
ンダ7aと、図1に示すように基端ブーム部材41の基
端部と旋回台3の後部との間に取り付けられた下部レベ
リングシリンダ7bとの間には油圧閉回路が形成されて
いる。この油圧閉回路は、伸縮ブーム4が起仰して下部
レベリングシリンダ7bが縮小したときに上部レベリン
グシリンダ7aを伸長させ(これにより垂直ポスト6は
図中左方に揺動する)、伸縮ブーム4が倒伏して下部レ
ベリングシリンダ7bが伸長したときに上部レベリング
シリンダ7aを縮小させる(これにより垂直ポスト6は
図中右方に揺動する)ように、両レベリングシリンダ7
a,7bを接続している。このため、垂直ポスト6は、
伸縮ブーム4の起伏状態にかかわらず、常にほぼ垂直に
維持される。
【0017】なお、先端側部材45における平行リンク
作用により、先端側部材45が屈伸しても、ブームヘッ
ド46の伸縮ブーム4に対する姿勢に変化はない(図2
参照)。このため、垂直ポスト6は、上記起伏状態およ
び先端側部材45の屈伸状態にかかわらず、常にほぼ垂
直に維持されるといえる。
【0018】垂直ポスト6の上部には、この垂直ポスト
6を中心として水平首振自在な作業台ブラケット8が取
り付けられている。また、この作業台ブラケット8の側
面には、作業台9が取り付けられている。この作業台9
には作業者(図示せず)が搭乗することができる。さら
に、この作業台9の上部には、旋回台3の旋回作動,伸
縮ブーム4の起伏作動・伸縮(中間・先端ブーム部材4
2,43の伸縮および先端ブーム部材43のみの伸縮)
作動,先端ブーム43の屈伸作動および作業台9の首振
作動を制御するための操作装置10が取り付けられてい
る。作業台9に搭乗した作業者は、この操作装置10の
操作を通じて作業台9を任意の高所に移動させ、所望の
高所作業を行うことができる。
【0019】この際、図1に矢印Aで示すように、伸縮
ブーム4を全体的に伸長作動させながら先端側部材45
を中間ブーム部材42から突出させて、先端ブーム部材
43の屈伸機能を利用することもできるし、そのような
空間的余裕がない場合でも、先端ブーム部材43のみを
伸長させて先端側部材45を中間ブーム部材42から突
出させ、上記屈伸機能を利用することもできる。
【0020】そして、作業終了後は、先端側部分45を
基端側部分44に対して直線状に位置させた状態で、図
1中に矢印Bで示すように伸縮ブーム4を全縮させると
ともに水平に倒伏させ、さらに旋回台3を車体1aの前
方に向けることにより、伸縮ブーム4を車体1aに対し
て格納することができる。なお、屈伸機能を有する先端
ブーム部材43がブームヘッド46を除いて中間ブーム
部材42内に収容され、作業台9が伸縮ブーム4の先方
に位置した状態で伸縮ブーム4の格納が行われるため、
次に高所作業車1を使用する場所が高さにあまり余裕が
ないような場合でも、何ら支障なく(例えば、図3に示
す従来の高所作業車のように、作業台を伸縮ブームの先
方に繰り出せないといった問題なく)作業者は作業台9
に搭乗して作業を行うことができる。
【0021】ところで、先端ブーム部材43を屈折作動
させる場合には、上述したように先端側部分45を中間
ブーム部材42から突出させて、中間ブーム部材42と
の干渉を防止する必要がある。また、先端ブーム部材4
3を中間ブーム部材42内に全縮収容させる場合には、
先端側部分45を基端側部分44に対してまっすぐ伸ば
して中間ブーム部材42との干渉を防止する必要があ
る。このため、本高所作業車1には、本発明に係る安全
装置(同じく本発明に係る自動格納装置を含む)30が
取り付けられている。以下、この安全装置について図3
〜図6を参照しながら説明する。
【0022】安全装置30は、屈折角センサ31と、伸
長量センサ32と、メインコントローラ33と、表示器
34と、警報器35と、自動格納コントローラ36とか
ら構成されている。屈折角センサ31は、図2に示すよ
うに、第1リンク45aを基端側部分44に枢支するピ
ン49回りに取り付けられており、第1リンク45a
(先端側部分45)の基端側部分44の長手方向に対す
る屈折角度θを検出する。伸長量センサ32は、図2に
示すように、中間ブーム部材42の先端部に取り付けら
れており、先端ブーム部材43の中間ブーム部材42か
らの突出長さLを検出する。表示器34は、操作装置1
0に取り付けられており、先端ブーム部材43の屈折作
動や格納作動が可能である旨の表示を行う。警報器35
は、ブザーからなり、所定の警報音を発生する。
【0023】メインコントローラ33には、図4に示す
フローチャートにより表される屈折規制プログラムおよ
び図5に示すフローチャートにより表される縮小規制プ
ログラムが内蔵されている。また、メインコントローラ
33には、操作装置10において先端ブーム部材43の
屈折作動を行わせるための操作を行ったときに出力され
る屈折操作信号および先端ブーム部材43の縮小作動
(先端ブーム部材43の単独の縮小作動であるか中間ブ
ーム部材42と一緒の縮小作動であるかを問わず)を行
わせる操作を行ったときに出力される縮小操作信号が入
力される。
【0024】屈折規制プログラムにおけるステップS1
では、上記屈折操作信号および伸長量センサ32からの
検出信号を読み込む。ステップS2では、操作装置10
において屈折操作がなされたか否か、即ち、屈折操作信
号の有無を判断する。屈折操作がなされたと判断したと
きはステップS3に進み、屈折操作がなされていないと
判断したときはそのまま今回のフローを終了する。
【0025】ステップS3では、伸長量センサ32から
の検出信号に基づいて、突出長さLが所定長さL1 以上
であるか否かを判断する。ここで、L1 は、図2に示す
ように、先端側部分45が中間ブーム部材42内から完
全且つ十分に突出した状態となる長さであり、さらに言
えば、先端側部材45が屈折しても中間ブーム部材42
に干渉しない長さである。L≧L1 であると判断したと
きはステップS4に進み、L<L1 であると判断したと
きはステップS5に進む。
【0026】ステップS4では、屈伸シリンダ48に対
する作動油の供給制御を行う屈伸バルブ51(図3参
照)に対して屈伸操作信号に応じた切換信号を出力し、
先端ブーム部材43の屈折作動を許容するとともに、表
示器34に屈折作動が可能である旨の表示を行わせる
(この後、今回のフローを終了する)。一方、ステップ
S5では、上記切換信号を出力せず、操作装置10から
屈伸操作信号が出力された状態下で先端ブーム部材43
の屈折作動を規制するとともに、表示器34にて屈折作
動が可能である旨の表示がなされていたときはこれを消
す(この後、今回のフローを終了する)。
【0027】このような屈折規制プログラムに基づくメ
インコントローラ33の作動により、先端側部分45を
中間ブーム部材42から先方に十分(L1 以上)に突出
させていない状態での屈折作動を自動的に阻止でき、作
業者の判断ミス等による両者の干渉を確実に防止するこ
とができる。逆に言えば、先端ブーム部材43の屈折作
動が可能である限り、中間ブーム部材42との干渉の心
配がないので、作業者の注意負担を軽減することができ
る。
【0028】次に、縮小規制プログラムについて説明す
る。このプログラムにおけるステップS11では、上記
縮小操作信号,屈折角センサ31からの検出信号および
伸長量センサ32からの検出信号を読み込む。ステップ
S12では、操作装置10において縮小操作がなされた
か否か、即ち、縮小操作信号の有無を判断する。縮小操
作がなされたと判断したときはステップS13に進み、
縮小操作がなされていないと判断したときはそのまま今
回のフローを終了する。
【0029】ステップS13では、伸長量センサ32か
らの検出信号に基づいて、突出長さLがL1 以下か否か
を判断する。L>L1 であると判断したときはステップ
S14に進み、L≦L1 であると判断したときはステッ
プS15に進む。ステップS14では、第2伸縮シリン
ダに対する作動油の供給制御を行う伸縮バルブ52(図
3参照)に対して縮小操作信号に応じた切換信号を出力
し、先端ブーム部材43の中間ブーム部材42に対する
縮小作動を許容するとともに、表示器34に縮小作動が
可能である旨の表示を行わせる(この後、今回のフロー
を終了する)。一方、ステップS15では、屈折角セン
サ31からの検出信号に基づいて、屈折角度θが0
(零)であるか否かを判断する。θ=0であると判断し
たときはステップS16に進み、θ≠0であると判断し
たときはステップS17に進む。
【0030】ステップS16では、伸縮バルブ52に対
して縮小操作信号に応じた切換信号を出力し、先端ブー
ム部材43の突出長さLがL1 以下となる縮小作動を許
容するとともに、表示器34に縮小作動が可能である旨
の表示を行わせる(この後、今回のフローを終了す
る)。一方、ステップS17では、後に説明する縮小作
動の規制が所定時間(例えば、5秒間)以上続いたか否
かを判断する。まだ所定時間続いていないと判断したと
きはステップS18に進み、所定時間以上続いたと判断
したときはステップS20に進む。
【0031】ステップS18では、伸縮バルブ52に対
する切換信号を出力せず、操作装置10から縮小操作信
号が出力されている状態下で先端ブーム部材43の突出
長さLがL1 以下となる縮小作動を規制するとともに、
表示器34にて縮小作動が可能である旨の表示がなされ
ていたときはこれを消す(この後、今回のフローを終了
する)。これにより、作業者の判断ミス等による両ブー
ム部材42,43の干渉を確実に防止することができ、
逆に言えば、先端ブーム部材43の縮小作動が可能であ
る限り、両ブーム部材42,43の干渉の心配がないの
で作業者の注意負担も軽減することができる。
【0032】ステップS20では、警報器35を作動さ
せるとともに、自動格納コントローラ36に内蔵され
た、図6に示すフローチャトにより表される自動格納プ
ログラムを実行させる。上記自動格納プログラムにおけ
るステップS21では、屈折角センサ31からの検出信
号および伸長量センサ32からの検出信号を読み込む。
ステップS22では、屈折角センサ31からの検出信号
に基づいて、屈折角度θが0(零)であるか否かを判断
する。θ≠0であると判断したときはステップS23に
進み、θ=0であると判断したときはステップS24に
進む。ステップS23では、屈折状態にある先端ブーム
部材43が伸びるように屈折バルブ51を切換制御す
る。
【0033】一方、ステップS24では、伸長量センサ
32からの検出信号に基づいて、突出長さLが0
(零)、即ち、先端ブーム部材43が中間ブーム部材4
2に対して全縮状態か否かを判断する。L≠0であると
判断したときはステップS25に進み、L=0であると
判断したときはステップS26に進む。ステップS25
では、先端ブーム部材43が中間ブーム部材42に対し
て縮小(格納)作動するように伸縮バルブ52を切換制
御する(この後、今回のフローを終了する)。一方、ス
テップS26では、先端ブーム部材42の縮小作動を停
止させるよう伸縮バルブ52を制御する(この後、今回
のフローを終了する)。
【0034】このような自動格納プログラムは、縮小規
制プログラムにおけるステップS18による先端ブーム
部材43の縮小作動の規制が所定時間続く間も操作装置
10において縮小操作を続けることにより、自動的に実
行される。そして、まず先端ブーム部材43が直線状に
伸ばされた後(ステップS23)、縮小作動が再開され
(ステップS25)、全縮格納状態となって時点で自動
的に縮小作動が停止される(ステップS26)。このた
め、屈折させて使用した先端ブーム部材43を速やかに
且つ簡単に(縮小操作を行うだけで)格納することがで
き、作業効率の向上および作業者の負担軽減を図ること
ができる。
【0035】なお、上記実施例の伸縮ブームは3つのブ
ーム部材から構成された3段伸縮ブームであるが、本発
明の安全装置が用いられる伸縮ブームはこれに限られ
ず、2段や4段等の伸縮ブームであってもよい。また、
上記実施例では、上下方向にのみ屈折可能な先端ブーム
部材を備えた伸縮ブームの安全装置について説明した
が、本発明の安全装置はこれに限られるものではなく、
左右方向に屈折可能な先端ブーム部材を備えた伸縮ブー
ムにも適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の安全装置
によれば、第1ブーム部材に対して第2ブーム部材が伸
縮自在であり、且つ第2ブーム部材の先端側部分が屈伸
作動する先端屈伸型伸縮ブームにおいて、第2ブーム部
材の先端側部分が一部でも第1ブーム部材内に収容され
ているときは、この先端側部分の屈折作動を規制するこ
とができる。また、先端側部分が基端側部分に対して屈
折しているときは、先端側部分を第1ブーム部材内に収
容させる第2ブーム部材の縮小作動を規制することがで
きる。このため、上記のような伸縮ブームの作動を制御
する作業者が操作ミス等をしても、第1ブーム部材と屈
折状態の第2ブーム部材との干渉事故を確実に防止する
ことができる。
【0037】また、本発明の自動格納装置によれば、第
2ブーム部材の縮小操作がなされることにより、まず先
端側部分が基端側部分に対して直線状に位置するよう作
動された後、第2ブーム部材が第1ブーム部材に対して
縮小格納される。このため、格納開始から格納終了まで
を、上記縮小操作のみで簡単に制御することができる。
このため、伸縮ブームを格納する際における作業者の負
担を軽減することができるとともに、格納に要する時間
の短縮を図ることもできる。
【0038】なお、第2ブーム部材の縮小操作がなされ
た状態で、規制手段による第2ブーム部材の縮小規制が
所定時間続いた後前述の自動格納が行われるようにすれ
ば、通常の作業時における両ブーム部材の干渉を確実に
防止できるとともに、規制状態になっても引続き縮小操
作をするだけで自動的に格納作動に移行することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る先端屈伸型伸縮ブームの安全装置
を備えた高所作業車の背面図である。
【図2】上記伸縮ブームの部分拡大図である。
【図3】上記安全装置のブロック図である。
【図4】上記安全装置に用いられる屈折規制制御のフロ
ーチャート図である。
【図5】上記安全装置に用いられる縮小規制制御のフロ
ーチャート図である。
【図6】上記安全装置に用いられる自動格納制御のフロ
ーチャート図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 4 伸縮ブーム 41 基端ブーム部材 42 中間ブーム部材(第1ブーム部材) 43 先端ブーム部材(第2ブーム部材) 44 (先端ブーム部材の)基端側部材 45 (先端ブーム部材の)先端側部材 9 作業台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ブーム部材と、この第1ブーム部材
    に対して長手方向に伸縮移動が自在な第2ブーム部材と
    を少なくとも有し、前記第2ブーム部材における長手方
    向中間部から先端側の部分が前記中間部から基端側の部
    分に対して屈伸自在であり、前記先端側部分を前記基端
    側部分に対して直線状に位置させた状態で前記第2ブー
    ム部材の前記第1ブーム部材内への縮小収容が可能とな
    っている先端屈伸型伸縮ブームの安全装置であって、 前記第2ブーム部材の前記第1ブーム部材に対する伸長
    量を検出する伸長量検出手段と、 前記先端側部分の前記基端側部分に対する屈折角度を検
    出する屈折角検出手段と、 前記伸長量検出手段により検出された前記伸長量に基づ
    いて、前記先端側部分が前記第1ブーム部材内に収容さ
    れていると判断したときは、前記先端側部分の屈折作動
    を規制し、且つ前記屈折角検出手段により検出された前
    記屈折角度に基づいて、前記先端側部分が前記基端側部
    分に対して屈折していると判断したときは、前記先端側
    部分を前記第1ブーム部材内に収容させる前記第2ブー
    ム部材の縮小作動を規制する規制手段とから構成される
    ことを特徴とする先端屈伸型伸縮ブームの安全装置。
  2. 【請求項2】 第1ブーム部材と、この第1ブーム部材
    に対して長手方向に伸縮移動が自在な第2ブーム部材と
    を少なくとも有し、前記第2ブーム部材における長手方
    向中間部から先端側の部分が前記中間部から基端側の部
    分に対して屈伸自在であり、前記先端側部分を前記基端
    側部分に対して直線状に位置させた状態で前記第2ブー
    ム部材の前記第1ブーム部材内への縮小収容が可能とな
    っている先端屈伸型伸縮ブームの自動格納装置であっ
    て、 前記先端側部分の前記基端側部分に対する屈折角度を検
    出する屈折角検出手段と、 前記第2ブーム部材の縮小作動を制御するための操作手
    段が操作されている場合において、前記屈折角検出手段
    により検出された前記屈折角度に基づいて前記先端側部
    分が前記基端側部分に対して屈折していると判断したと
    きは、この先端側部分を前記基端側部分に対して直線状
    に位置させるように作動させた後、前記先端側部分を前
    記第1ブーム部材内に収容させるように前記第2ブーム
    部材を縮小作動させるコントローラとから構成されるこ
    とを特徴とする先端屈伸型伸縮ブームの自動格納装置。
  3. 【請求項3】 前記屈折角検出手段により検出された前
    記屈折角度に基づいて前記先端側部分が前記基端側部分
    に対して屈折していると判断したときに、前記先端側部
    分を前記第1ブーム部材内に収容させる前記第2ブーム
    部材の縮小作動を規制する規制手段を有するとともに、 前記コントローラは、前記第2ブーム部材の縮小作動を
    制御するための操作手段が操作されている場合におい
    て、前記規制手段により前記第2ブーム部材の縮小作動
    が規制されたときは、この規制状態が所定時間続いた後
    に前記先端側部分を前記基端側部分に対して直線状に位
    置させるように作動させ、この後前記先端側部分を前記
    第1ブーム部材内に収容させるように前記第2ブーム部
    材を縮小作動させることを特徴とする請求項2に記載の
    先端屈伸型伸縮ブームの自動格納装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018177503A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 株式会社タダノ 高所作業車

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